JPH06248636A - 地中連続壁並びにこれを構築するためのpc板および鉄筋かご - Google Patents

地中連続壁並びにこれを構築するためのpc板および鉄筋かご

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JPH06248636A
JPH06248636A JP5935193A JP5935193A JPH06248636A JP H06248636 A JPH06248636 A JP H06248636A JP 5935193 A JP5935193 A JP 5935193A JP 5935193 A JP5935193 A JP 5935193A JP H06248636 A JPH06248636 A JP H06248636A
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JP
Japan
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beams
board
boards
wall
underground
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5935193A
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English (en)
Inventor
Hideji Sekiguchi
秀治 関口
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中連続壁の水平方向の耐力および剛性を高
めること。 【構成】 埋設されたビーム(12)を有するPC板
(10)および添板継ぎされたビーム(12)を介して
互いに連結された複数のPC板からなる地中連続壁(2
0)、並びに、ビーム(12)を有する鉄筋かご(3
0,32)およびビーム(12)の添板継ぎにより互い
に連結された複数の鉄筋かごを含む鉄筋コンクリート製
の地中連続壁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中連続壁と、その構
築のために使用されるPC板および鉄筋かごに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭55−39546号公報に
開示されているように、地中連続壁を構成するPC板
が、各PC板に埋設された複数の横筋と、互いに隣接す
るPC板相互間に設けられ前記横筋の端部を受け入れる
空間に配置され縦方向に伸びる螺旋鉄筋と、前記空間に
打設されたモルタルまたはコンクリートとを介して、相
互に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この接続構造は、互い
に接続されたPC板の側部の長手方向(高さ方向)に関
する剪断作用に対して高い抵抗を示すが、厚さ方向の曲
げおよび剪断作用に対しては抵抗力が低い。本発明は、
地中連続壁の水平方向の耐力および剛性を高めることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る地中連続壁
は地中に配置された複数のPC板を含み、各PC板がこ
れに埋設され横方向へ伸びるビームを有し、ビームが相
互が添板継ぎにより連結されている。前記ビームの両端
部は、添板継ぎのために露出されている。また、本発明
に係る地中連続壁は地中に形成された場所打ち鉄筋コン
クリートからなり、前記鉄筋コンクリート中に埋設され
横方向へ伸びる複数のビームを有し、前記複数のビーム
が添板継ぎにより互いに連結されている。前記ビーム
は、これを鉄筋かごの一部としてコンクリートに埋設す
ることができる。
【0005】
【発明の作用および効果】本発明によれば、地中連続壁
の構築のために横方向へ伸びるビームを内蔵するPC板
または鉄筋かごを用い、また、ビーム相互を添板継ぎに
より接続することとした結果、PC板相互の接続部また
は鉄筋かご相互の接続部、すなわち、地中連続壁の接続
部に、その厚さ方向について、大きい曲げ抵抗と大きい
剪断抵抗とを付与することができ、これにより、地中連
続壁の水平方向に関する耐力および剛性を高めることが
できる。
【0006】
【実施例】図1を参照すると、地中連続壁を構築するた
めに用いられるPC(プレキャストコンクリート)板1
0が示されている。PC板10には横方向へ伸びる複数
のビーム12が埋め込まれている。図示の例では、1対
のビーム12がPC板10の上部および上下方向のほぼ
中間部にそれぞれ配置されている。ビームの数は、複数
とする図示の例に代えて、1とすることができる。
【0007】ビーム12はPC板10の幅寸法と同長の
長さ寸法を有する例えばH形や図示の例のようなクラン
ク形の横断面形状を有する鋼材からなり、その両端面が
PC板10の両側部14にそれぞれ露出している。図示
のクランク形の鋼材からなるビーム12は、PC板10
の表裏面と平行な2つのフランジ12a,12bとこれ
らに直交するウエブ12cとを有し、両フランジ12
a,12bがPC板10の表裏面からそれぞれ間隔をお
いて配置されている(図4参照)。
【0008】PC板10にはその表裏両面の一方16お
よびこれに隣接する各側部14で開放する複数の切り欠
き18が設けられ、これにより、各ビーム12の各端部
がPC板10の一方の面16の側に露出している。露出
されたビーム12の各端部には、複数の摩擦接合用高張
力ボルト(以下、単にボルトと称する。)24が例えば
溶接により固定され、互いに直交する3つの各部分12
a〜12cを貫通し、PC板10の一方の面16の側お
よび上方へ向けてそれぞれ伸びている。ボルト24はね
じ山が破損、変形することやコンクリートが付着するこ
とを防止するため、発泡プラスチックのような保護材で
予め覆っておく。
【0009】地中連続壁20(図2参照)は、例えば、
泥水のような安定液を満たしながら掘削された溝孔(図
示せず)内に複数のPC板10をこれらの側部14を突
き合わせて設置し、前記安定液を固化させた後、PC板
10の一方の面16の側において、切り欠き18の下方
位置まで掘削を行ない(図2,3)、隣接して露出した
ビーム12を相互に接続することにより形成される。
【0010】ビーム12の相互接続は、露出された切り
欠き18中の前記保護材を掻き出し、ボルト24のねじ
部およびビーム12の表面を清掃した後、隣合う両PC
板10の相対するビーム12の端部の各面に添板22を
当て、これをボルト止めすることにより行なう。図示の
例では、添板22に設けられたボルト穴(図示せず)を
前記ボルト24に通し、ナット26で添板22を締め付
ける添板継ぎにより行なう。前記ビ−ムをH形鋼とする
ときは、前記H形鋼は、その強度特性を考慮して、その
両フランジがPC板10の表裏面と平行になるように埋
め込まれる。前記H形鋼相互の添板継ぎは、例えば、P
C板10の一方の壁面16およびその各側部14に解放
する切り欠き18から両フランジ間への添板の差し入れ
および切り欠き18の奥に位置する一方のフランジ相互
のボルト止め、および、手前に位置する他方のフランジ
相互への添板の当てがいおよびボルト止めにより行な
う。しかし、両フランジ間の狭い空間でのボルト・ナッ
トの締め付け作業はその能率が低いため、図示のクラン
ク形のビームの使用が望ましい。
【0011】添板継ぎの完了後、切り欠き18をモルタ
ルやコンクリートのような充填材28で充填する。
【0012】ビーム12の添板継ぎにより相互接続され
た両PC板10は、これらの厚さ方向に関する曲げ作用
および剪断作用に対する大きい抵抗力を有する。また、
山留め壁としての地中連続壁20の補強のため、内蔵の
ビーム12を腹起しとして切梁(図示せず)を配置する
ことができる。これによれば、地中連続壁の壁面に当て
かつこれに沿って腹起しを設置する場合に生じる不都
合、例えば、地下構造物を構築する際の腹起しの設置位
置におけるコンクリートの打ち継ぎの発生はなく、ま
た、柱の形成のための腹起しの部分切除およびこれに伴
う特別な形状の切梁の設置は不要である。
【0013】図5および図6に、現場打ち鉄筋コンクリ
ート製の地中連続壁を構築するために互いに接続して用
いられる一対の鉄筋かご30,32を部分的に示す。各
鉄筋かご30,32は、前記地中連続壁の厚さ方向へ互
いに間隔をおかれた、多数の縦筋および横筋が規定する
一対の格子34,36を備える。両格子34,36間
に、前記したと同様のクランク形の横断面形状を有する
複数のビーム12が配置されている。複数のビーム12
は、鉄筋かご30の上部および上下方向中間部にそれぞ
れ配置され、前記厚さ方向に直角な横方向へ伸びてい
る。ビームの数は、図示の例に代えて、1つのビームと
することができる。
【0014】先に設置される先行の鉄筋かご30は、両
格子34,36の横方向端部すなわち両側部に固定され
上下方向へ伸びる一対の相対する仕切り板38を有す
る。ビーム12は両仕切り板38を貫通し、両仕切り板
38からその両端部がそれぞれ突出している。各仕切り
板38には、ビーム12の端部側に上下方向へ伸びる一
対の鉤形部材40が設けられている。また、後に設置さ
れる後行の鉄筋かご32は、両格子34,36の両側部
に固定され上下方向へ伸びる一対の鉤形部材42を有す
る。両鉤形部材42は、両鉄筋かごの接続の際、先行の
鉄筋かご30の両鉤形部材40に係合し、上下方向への
両鉤形部材40の案内作用を受ける。この後行の鉄筋か
ご32にあっては、各ビーム12が前記厚さ方向へ伸び
る板部材44を介して両格子34,36に固定され、各
ビーム12の各端部は各板部材44を貫通し両格子3
4,36の各側部位置に至る手前で、先行の鉄筋かご3
0のビーム12の仕切り板40からの突出長さとほぼ同
長の距離を残して終わっている。両鉄筋かごの位置決め
は、前記鉤形部材を用いない他の方法によってもよい。
各鉄筋かごのビーム12の両端部には、例えば溶接によ
り、前記PC板のビームにおけると同様の位置に複数の
ボルト24が固定されている。
【0015】両鉄筋かご30,32を含む鉄筋コンクリ
ート製の地中連続壁は次のようにして構築される。ま
ず、図7に示すように、安定液を満たしながら、先行の
溝孔46を互いに間隔をおいて掘削し、各溝孔46内に
先行の鉄筋かご30を建て込む。次に、各先行の鉄筋か
ご30の一対の仕切り板38間にトレミー管(図示せ
ず)を用いてコンクリート50を打設する(図8)。鉄
筋かごに配置されたビーム12のウエブ12cには、ト
レミー管を通すための複数の孔52(図6)が設けられ
ている。これらの孔52は、また、打設後のコンクリー
ト中を移動するブリージング水および気泡の上昇を許
し、ビーム12下での間隙の形成を防止し、また、ビー
ム12の上下におけるコンクリートの一体性を保証す
る。
【0016】コンクリート50の打設後、先行の溝孔4
6に連なる後行の溝孔54を掘削する。次に、鉤形部材
40,42の係合下において、両鉄筋かご30,32の
ビーム12の端面が対向するまで後行の鉄筋かご32を
下降させ、溝孔54に建て込む。 その後、トレミー管
(図示せず)を溝孔54に挿入しかつビーム12の孔5
2に通し、前記トレミー管を介して溝孔54内にコンク
リートを打設する。ボルト24への前記コンクリートの
付着を防止するため、ボルト24は発泡プラスチックの
ような保護材で予め覆っておく。コンクリートの硬化
後、前記PC板におけると同様、両鉄筋かご30,32
の接続部である上段の両ビーム12の対向部位の下方ま
で根切りを行ない、前記両ビーム12の対向部位のコン
クリートをはつり、前記保護材を掻き出し、両ビーム1
2の端部およびこれらに固定されたボルト24を露出さ
せる。次いで、添板22、ボルト24およびナット26
を用いて両ビーム12の両端部を接続する。すなわち、
添板継ぎにより両ビーム12を接続する。接続後、露出
部分をモルタル、コンクリート等で充填する。その後、
前記した作業を下段の両ビームに施し、場所打ちコンク
リート製の地中連続壁を構築する。前記したと同様、山
止め壁としての地中連続壁の補強のため、内蔵のビーム
12を腹起しとして切梁(図示せず)を配置することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PC板の斜視図である。
【図2】地中に配置されかつ互いに接続されたPC板の
上段の接続部の正面図である。
【図3】地中に配置されかつ互いに接続されたPC板の
下段の接続部の正面図である。
【図4】図2の線4−4に沿って得た部分断面図であ
る。
【図5】互いに接続される一対の鉄筋かごの部分正面図
である。
【図6】添板継ぎにより接続された両鉄筋かごの接続部
の平面図である。
【図7】溝孔内に建て込まれた一方の鉄筋かごの平面図
である。
【図8】溝孔内に建て込まれた他方の鉄筋かごの平面図
である。
【符号の説明】
10 PC板 12 ビーム 18 切り欠き 20 地中連続壁 22 添板 24,26 ボルトおよびナット 30、32 鉄筋かご 52 孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に配置された複数のPC板からなる
    地中連続壁であって、各PC板がこれに埋設され横方向
    へ伸びるビームを有し、前記複数のPC板が添板継ぎさ
    れた前記ビームを介して互いに連結されている、地中連
    続壁。
  2. 【請求項2】 地中に形成された場所打ち鉄筋コンクリ
    ートからなる地中連続壁であって、前記鉄筋コンクリー
    ト中に埋設され横方向へ伸びる複数のビームを有し、前
    記複数のビームが添板継ぎにより互いに連結されてい
    る、地中連続壁。
  3. 【請求項3】 地中連続壁を構築するために用いられる
    PC板であって、埋設され横方向へ伸びるビームを有
    し、前記ビームの両端部が露出している、PC板。
  4. 【請求項4】 地中連続壁を構築するために用いられる
    鉄筋かごであって、横方向へ伸びるビームを有する、鉄
    筋かご。
JP5935193A 1993-02-25 1993-02-25 地中連続壁並びにこれを構築するためのpc板および鉄筋かご Withdrawn JPH06248636A (ja)

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