JPH0624851B2 - 印刷物の検査方法 - Google Patents
印刷物の検査方法Info
- Publication number
- JPH0624851B2 JPH0624851B2 JP62321425A JP32142587A JPH0624851B2 JP H0624851 B2 JPH0624851 B2 JP H0624851B2 JP 62321425 A JP62321425 A JP 62321425A JP 32142587 A JP32142587 A JP 32142587A JP H0624851 B2 JPH0624851 B2 JP H0624851B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reference value
- printed matter
- difference signal
- pixel
- value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 印刷物における印刷異常や用紙に起因する欠陥を自動的
に検査する方法に関する。
に検査する方法に関する。
印刷物の異常を自動的に検査する方法や装置について
は、特公昭57-24861号「印刷物検査装置」、特開昭59-4
0241号「絵柄を検査する方法および装置」、特開昭59-1
28418号「印刷物検査装置」など多くのものが提案され
ている。これらはオンラインで検査を行うため印刷物を
ラインセンサで検出し、隣り合った同一絵柄間の差分信
号をあらかじめ定めた基準値と比較するか又は印刷物の
検出信号をあらかじめ定めた基準値と比較して、印刷物
の異常を自動的に判定しようとするものである。これら
の検査装置で隣り合った同一絵柄のまったく同じ部分を
検出できれば、両者の差分信号は印刷物に異常がなけれ
ば零となり、小さな印刷物の異常も検査できる。しか
し、枚葉印刷では、給紙曲り、用紙伸縮、印刷機間の印
刷位置ずれ等により、また、巻取り印刷では用紙の蛇
行、用紙伸縮等により、隣り合った同一絵柄間の差分信
号は零にならない。
は、特公昭57-24861号「印刷物検査装置」、特開昭59-4
0241号「絵柄を検査する方法および装置」、特開昭59-1
28418号「印刷物検査装置」など多くのものが提案され
ている。これらはオンラインで検査を行うため印刷物を
ラインセンサで検出し、隣り合った同一絵柄間の差分信
号をあらかじめ定めた基準値と比較するか又は印刷物の
検出信号をあらかじめ定めた基準値と比較して、印刷物
の異常を自動的に判定しようとするものである。これら
の検査装置で隣り合った同一絵柄のまったく同じ部分を
検出できれば、両者の差分信号は印刷物に異常がなけれ
ば零となり、小さな印刷物の異常も検査できる。しか
し、枚葉印刷では、給紙曲り、用紙伸縮、印刷機間の印
刷位置ずれ等により、また、巻取り印刷では用紙の蛇
行、用紙伸縮等により、隣り合った同一絵柄間の差分信
号は零にならない。
検査精度は、これらのいずれの方法においても印刷位置
ずれ、印刷速度または検査速度の変動及び印刷濃度の変
動などの影響を大きく受けて、低下する。このため、印
刷インキ等による面積が大きく濃度の濃い汚れは検査で
きるが、人が汚れと感じるものであっても検査はできな
いものがあった。印刷物の異常を自動的に検査する装置
を実用化するためには、これらの変動要因の影響を除去
することが必要である。
ずれ、印刷速度または検査速度の変動及び印刷濃度の変
動などの影響を大きく受けて、低下する。このため、印
刷インキ等による面積が大きく濃度の濃い汚れは検査で
きるが、人が汚れと感じるものであっても検査はできな
いものがあった。印刷物の異常を自動的に検査する装置
を実用化するためには、これらの変動要因の影響を除去
することが必要である。
これらの影響を除去するための方法としては、特開昭59
-99592号「印刷物の絵柄検査方法および装置」にみられ
るように、印刷物の検出信号と基準値の一方を1画素ず
つ印刷物の横方向に位置ずれさせて比較し、両データが
最も近づいたときの位置に補正した上で印刷物の良否判
定を行うもの、特開昭61-12344号「印刷物検査装置」に
みられるように、印刷位置ずれに起因する絵柄のエッジ
部の誤判定を防ぐため、ラインセンサの焦点をずらせて
検出した印刷物の検出信号と基準値とを差分演算し、こ
の結果を連続する印刷物の複数枚分加算してこれが許容
値内にあるか判定するもの、特開昭60-64850号「印刷物
の検査方法」にみられるように、印刷濃度の変動の影響
を除去するため、印刷物の検出信号と基準値との差分信
号を求め、この差分信号を数画素分遅延した信号と差分
演算し、これを基準値と比較するものなどがある。
-99592号「印刷物の絵柄検査方法および装置」にみられ
るように、印刷物の検出信号と基準値の一方を1画素ず
つ印刷物の横方向に位置ずれさせて比較し、両データが
最も近づいたときの位置に補正した上で印刷物の良否判
定を行うもの、特開昭61-12344号「印刷物検査装置」に
みられるように、印刷位置ずれに起因する絵柄のエッジ
部の誤判定を防ぐため、ラインセンサの焦点をずらせて
検出した印刷物の検出信号と基準値とを差分演算し、こ
の結果を連続する印刷物の複数枚分加算してこれが許容
値内にあるか判定するもの、特開昭60-64850号「印刷物
の検査方法」にみられるように、印刷濃度の変動の影響
を除去するため、印刷物の検出信号と基準値との差分信
号を求め、この差分信号を数画素分遅延した信号と差分
演算し、これを基準値と比較するものなどがある。
上述した従来の技術では、印刷位置ずれ、印刷速度の変
動及び印刷濃度の変動などの影響を除去しようとすると
検査精度が低下して、絵柄の周辺部の印刷異常、絵柄の
中の印刷異常及び淡い汚れなどの検査は困難である。
動及び印刷濃度の変動などの影響を除去しようとすると
検査精度が低下して、絵柄の周辺部の印刷異常、絵柄の
中の印刷異常及び淡い汚れなどの検査は困難である。
本発明は印刷位置ずれ、印刷速度の変動及び印刷濃度の
変動などの影響を除去し、人が汚れと感じるものであっ
ても検査が困難であった絵柄のの周辺部の印刷異常、絵
柄の中の印刷異常及び淡い汚れなどの検査が可能な印刷
物の検査方法すなわち、基準値の設定方法及び基準値を
超えた差分信号が印刷物の異常によるものかを判定する
方法を提供することである。
変動などの影響を除去し、人が汚れと感じるものであっ
ても検査が困難であった絵柄のの周辺部の印刷異常、絵
柄の中の印刷異常及び淡い汚れなどの検査が可能な印刷
物の検査方法すなわち、基準値の設定方法及び基準値を
超えた差分信号が印刷物の異常によるものかを判定する
方法を提供することである。
第1図は本発明の原理ブロック図である。この原理ブロ
ック図では、印刷物の絵柄を画素に分割して検出し、隣
り合った同一絵柄間の差分信号をあらかじめ定めた基準
値と比較して、差分信号が基準値を超えるか否かにより
印刷物の異常を自動的に判定する検査装置を例示した。
ック図では、印刷物の絵柄を画素に分割して検出し、隣
り合った同一絵柄間の差分信号をあらかじめ定めた基準
値と比較して、差分信号が基準値を超えるか否かにより
印刷物の異常を自動的に判定する検査装置を例示した。
絵柄1を印刷した印刷物2をラインセンサ3で画素に分
割して検出し、隣り合った同一絵柄の同一アドレスの画
素ごとに、検出した信号を演算回路4で差し引いて差分
信号を求める。この画素ごとの差分信号をアナログ・デ
ィジタル・コンバータ5によりディジタル化して基準値
作成部6に記憶する。このようにして印刷物2の1枚分
の差分信号を、すべて基準値作成部6に記憶する。基準
値作成部6に記憶した印刷物2の1枚分の差分信号から
第2図で述べるように基準値を作成し、これも基準値作
成部6に記憶しておく。次に新たに供給された印刷物2
についても同様な操作を行い、印刷物2の1枚分の差分
信号を基準値作成部6に記憶し、この差分信号を基に第
2図で述べるように基準値を更新し記憶する。この操作
を複数枚の印刷物2について行い、順次基準値を更新
し、最終的に設定された基準値とする。
割して検出し、隣り合った同一絵柄の同一アドレスの画
素ごとに、検出した信号を演算回路4で差し引いて差分
信号を求める。この画素ごとの差分信号をアナログ・デ
ィジタル・コンバータ5によりディジタル化して基準値
作成部6に記憶する。このようにして印刷物2の1枚分
の差分信号を、すべて基準値作成部6に記憶する。基準
値作成部6に記憶した印刷物2の1枚分の差分信号から
第2図で述べるように基準値を作成し、これも基準値作
成部6に記憶しておく。次に新たに供給された印刷物2
についても同様な操作を行い、印刷物2の1枚分の差分
信号を基準値作成部6に記憶し、この差分信号を基に第
2図で述べるように基準値を更新し記憶する。この操作
を複数枚の印刷物2について行い、順次基準値を更新
し、最終的に設定された基準値とする。
基準値が設定された後に供給される印刷物2では、隣り
合った同一絵柄の同一アドレスの画素どうしの差分信号
をアナログ・ディジタル・コンバータ5によりディジタ
ル化して、この差分信号を比較部7で基準値作成部6に
記憶されている基準値と対応する画素ごとに比較する。
差分信号が基準値を超えた場合は、印刷物2に印刷異常
や用紙に起因する欠陥が存在する可能性があるとして、
これを印刷異常の候補とする。この印刷異常の候補が印
刷異常等により生じたものか、あるいは印刷位置ずれな
どにより生じたものかを、正損判定部8において第3図
で述べるように判定する。印刷異常の候補が、正損判定
部8において印刷異常等により生じたものと判定された
場合には、その結果を表示部9に表示する。
合った同一絵柄の同一アドレスの画素どうしの差分信号
をアナログ・ディジタル・コンバータ5によりディジタ
ル化して、この差分信号を比較部7で基準値作成部6に
記憶されている基準値と対応する画素ごとに比較する。
差分信号が基準値を超えた場合は、印刷物2に印刷異常
や用紙に起因する欠陥が存在する可能性があるとして、
これを印刷異常の候補とする。この印刷異常の候補が印
刷異常等により生じたものか、あるいは印刷位置ずれな
どにより生じたものかを、正損判定部8において第3図
で述べるように判定する。印刷異常の候補が、正損判定
部8において印刷異常等により生じたものと判定された
場合には、その結果を表示部9に表示する。
第2図は本発明の基準値を画素ごとに定める方法の説明
図である。この説明図では、第1図に例示したように印
刷物の絵柄を画素に分割して検出し、隣り合った同一絵
柄間の差分信号から基準値を画素ごとに定める方法を例
示した。。印刷物2の隣り合った同一絵柄の同一アドレ
スの画素ごとに、差分信号をアナログ・ディジタル・コ
ンバータ5によりディジタル化し、印刷物2の1枚分の
差分信号を基準値作成部6のメモリー10に記憶する。こ
のメモリー10に記憶した印刷物2の1枚分の差分信号か
ら、ある一つの画素とその8近傍、合計9画素の最大値
と最小値を求める。このようにして求めた最大値と最小
値を、9画素の中心にある画素の基準値として基準値作
成部6の最大値用基準値メモリー11及び最小値用基準値
メモリー12に記憶する。この操作をメモリー10に記憶さ
れている差分信号のすべてについて行い、印刷物2の1
枚分の基準値として最大値用基準値メモリー11及び最小
値用基準値メモリー12に記憶する。
図である。この説明図では、第1図に例示したように印
刷物の絵柄を画素に分割して検出し、隣り合った同一絵
柄間の差分信号から基準値を画素ごとに定める方法を例
示した。。印刷物2の隣り合った同一絵柄の同一アドレ
スの画素ごとに、差分信号をアナログ・ディジタル・コ
ンバータ5によりディジタル化し、印刷物2の1枚分の
差分信号を基準値作成部6のメモリー10に記憶する。こ
のメモリー10に記憶した印刷物2の1枚分の差分信号か
ら、ある一つの画素とその8近傍、合計9画素の最大値
と最小値を求める。このようにして求めた最大値と最小
値を、9画素の中心にある画素の基準値として基準値作
成部6の最大値用基準値メモリー11及び最小値用基準値
メモリー12に記憶する。この操作をメモリー10に記憶さ
れている差分信号のすべてについて行い、印刷物2の1
枚分の基準値として最大値用基準値メモリー11及び最小
値用基準値メモリー12に記憶する。
次に新たに供給された印刷物2の1枚分の差分信号を、
メモリー10に記憶する。前述したようにメモリー10に記
憶した差分信号から、すべての画素についてそれぞれ最
大値と最小値を求める。すべての画素について、最大値
は最大値用基準値予備メモリー13、最小値は最小値用基
準値予備メモリー14に記憶する。対応するアドレスの画
素ごとに最大値用基準値メモリー11と最大値用基準値予
備メモリー13の値を比較し、大きい値を最大値用基準値
メモリー11に記憶する。また同様に最小値用基準値メモ
リー12と最小値用基準値予備メモリー14の値を比較し、
小さい値を最小値用基準値メモリー12に記憶する。この
操作を複数枚の印刷物2について行い、印刷物1枚ごと
に各画素の最大値と最小値を更新して、更新した値を最
大値用基準値メモリー11及び最小値用基準値メモリー12
に記憶する。複数枚の印刷物2のすべてについてこの操
作が終了したとき、最大値用基準値メモリー11に記憶さ
れている値を基準値の上限16とし、最小値用基準値メモ
リー12に記憶されている値が基準値の下限17として設定
する。
メモリー10に記憶する。前述したようにメモリー10に記
憶した差分信号から、すべての画素についてそれぞれ最
大値と最小値を求める。すべての画素について、最大値
は最大値用基準値予備メモリー13、最小値は最小値用基
準値予備メモリー14に記憶する。対応するアドレスの画
素ごとに最大値用基準値メモリー11と最大値用基準値予
備メモリー13の値を比較し、大きい値を最大値用基準値
メモリー11に記憶する。また同様に最小値用基準値メモ
リー12と最小値用基準値予備メモリー14の値を比較し、
小さい値を最小値用基準値メモリー12に記憶する。この
操作を複数枚の印刷物2について行い、印刷物1枚ごと
に各画素の最大値と最小値を更新して、更新した値を最
大値用基準値メモリー11及び最小値用基準値メモリー12
に記憶する。複数枚の印刷物2のすべてについてこの操
作が終了したとき、最大値用基準値メモリー11に記憶さ
れている値を基準値の上限16とし、最小値用基準値メモ
リー12に記憶されている値が基準値の下限17として設定
する。
第3図は、本発明の基準値を超えた、隣り合った同一絵
柄間の差分信号が、印刷物の異常によるものかを判定す
る方法の説明図である。
柄間の差分信号が、印刷物の異常によるものかを判定す
る方法の説明図である。
通常、本発明の基準値設定方法により定めた基準値は、
印刷物に異常がないときに発生する差分信号のすべてを
包含しているから、通常、面積が大きく濃度の濃い印刷
異常等がある場合には、印刷異常のある画素が複数個と
なり隣り合った同一絵柄間の差分信号15が基準値の上限
16又は基準値の下限17を数画素連続して超えるか、ある
いは基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた値が一
一定値以上である。また、面積が大きく濃度の淡い汚れ
は、印刷異常のある画素が複数個となり、基準値の上限
16または基準値の下限17を超える差分信号の値は小さい
が、複数画素連続して基準値を超える。一方印刷位置ず
れなどによる場合には、隣り合った同一絵柄間の差分信
号15が基準値の上限16または基準値の下限17を超えたと
しても、数画素連続することはなく、これが不連続にな
るか又は基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた値
が一定値以下となる。本発明はこの現象に注目し、隣り
合った同一絵柄間の差分信号15が基準値の上限16又は基
準値の下限17をある画素で超えたとき、その画素を中心
に横方向の画素及び縦方向の画素の差分信号を調べ横方
向又は縦方向に連続して3画素以上基準値を超えるとき
か、基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた画素が
1画素のみであっても基準値を超えた差分信号が一定値
を超えているとき、印刷異常と判定するものである。
印刷物に異常がないときに発生する差分信号のすべてを
包含しているから、通常、面積が大きく濃度の濃い印刷
異常等がある場合には、印刷異常のある画素が複数個と
なり隣り合った同一絵柄間の差分信号15が基準値の上限
16又は基準値の下限17を数画素連続して超えるか、ある
いは基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた値が一
一定値以上である。また、面積が大きく濃度の淡い汚れ
は、印刷異常のある画素が複数個となり、基準値の上限
16または基準値の下限17を超える差分信号の値は小さい
が、複数画素連続して基準値を超える。一方印刷位置ず
れなどによる場合には、隣り合った同一絵柄間の差分信
号15が基準値の上限16または基準値の下限17を超えたと
しても、数画素連続することはなく、これが不連続にな
るか又は基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた値
が一定値以下となる。本発明はこの現象に注目し、隣り
合った同一絵柄間の差分信号15が基準値の上限16又は基
準値の下限17をある画素で超えたとき、その画素を中心
に横方向の画素及び縦方向の画素の差分信号を調べ横方
向又は縦方向に連続して3画素以上基準値を超えるとき
か、基準値の上限16又は基準値の下限17を超えた画素が
1画素のみであっても基準値を超えた差分信号が一定値
を超えているとき、印刷異常と判定するものである。
本発明の基準値を画素ごとに定める方法は、基準値を差
分信号又は印刷物の絵柄の濃淡に沿って設定できる。こ
のため給紙曲り、印刷位置ずれ及び印刷速度または検査
速度の変化などにより生じる絵柄の周辺部等における検
査精度の低下を防止することができる。
分信号又は印刷物の絵柄の濃淡に沿って設定できる。こ
のため給紙曲り、印刷位置ずれ及び印刷速度または検査
速度の変化などにより生じる絵柄の周辺部等における検
査精度の低下を防止することができる。
基準値を超えた、隣り合った同一絵柄間の差分信号15
が、印刷物の異常によるものかを判定する方法は、絵柄
の周辺部、淡い汚れ、縦方向の傷などの検査が可能であ
り検査精度の向上を図ることができる。
が、印刷物の異常によるものかを判定する方法は、絵柄
の周辺部、淡い汚れ、縦方向の傷などの検査が可能であ
り検査精度の向上を図ることができる。
第4図は本発明の印刷物の検査方法の、枚葉印刷機に設
置した印刷物検査装置での実施例を示す。給紙部18より
給紙された印刷物2が回転するドラム20に密着して通過
するとき、2個の電荷結合素子のラインセンサ3で印刷
物2の同一絵柄部分を検出し、両者の差分信号を検査装
置19に入力して検査を行い、排紙部21に排紙した。
置した印刷物検査装置での実施例を示す。給紙部18より
給紙された印刷物2が回転するドラム20に密着して通過
するとき、2個の電荷結合素子のラインセンサ3で印刷
物2の同一絵柄部分を検出し、両者の差分信号を検査装
置19に入力して検査を行い、排紙部21に排紙した。
この実施例では、給紙部18より印刷異常のない50枚の印
刷物2を給紙して基準値を画素ごとに定めたのち、印刷
物2を給紙して検査を行った。電荷結合素子のラインセ
ンサ3の1画素はレンズを通して、印刷物2の約0.7mm
×0.9mm(横×縦)を検出した。電荷結合素子のライン
センサ3で検出した印刷物2の画像信号は、8ビットの
アナログ・ディジタル・コンバータによりディジタル化
した。検査は印刷物2の約320mm×270mm(横×縦)につ
いて行った。検査は1分間に印刷物2を120枚給紙して
行った。
刷物2を給紙して基準値を画素ごとに定めたのち、印刷
物2を給紙して検査を行った。電荷結合素子のラインセ
ンサ3の1画素はレンズを通して、印刷物2の約0.7mm
×0.9mm(横×縦)を検出した。電荷結合素子のライン
センサ3で検出した印刷物2の画像信号は、8ビットの
アナログ・ディジタル・コンバータによりディジタル化
した。検査は印刷物2の約320mm×270mm(横×縦)につ
いて行った。検査は1分間に印刷物2を120枚給紙して
行った。
第1表に人工的に付与した印刷汚れの検査結果を示す。
本表は印刷汚れを印刷異常と判定したものを示す。
本表は印刷汚れを印刷異常と判定したものを示す。
本表中の、汚れとは茶色インキにより付与した汚点を示
し、傷とは茶色インキにより傷状に細長く付与した汚点
を示し、淡い汚れとは茶色インキにより付与した反射濃
度が低い汚れを示す。更に検査不安定とは0.5mm×30mm
(幅×長さ)の傷が常に印刷異常と判定されなかったも
のを示し、一は絵柄の境界部に淡い汚れを付与しなかっ
たことを示す。絵柄部はドライオフセットによる淡色印
刷である。
し、傷とは茶色インキにより傷状に細長く付与した汚点
を示し、淡い汚れとは茶色インキにより付与した反射濃
度が低い汚れを示す。更に検査不安定とは0.5mm×30mm
(幅×長さ)の傷が常に印刷異常と判定されなかったも
のを示し、一は絵柄の境界部に淡い汚れを付与しなかっ
たことを示す。絵柄部はドライオフセットによる淡色印
刷である。
第5図は印刷物2の同一絵柄部分1を2個の電荷結合素
子のラインセンサ3で検出し、両者の差分信号と基準値
とを例示したものである。本図は、本発明により基準値
をほぼ差分信号に沿って設定できるため、検査精度の向
上が図れることを示している。
子のラインセンサ3で検出し、両者の差分信号と基準値
とを例示したものである。本図は、本発明により基準値
をほぼ差分信号に沿って設定できるため、検査精度の向
上が図れることを示している。
本発明には次のような効果がある。
(1) 基準値は、印刷物の印刷位置ずれ、印刷速度の変
動及び印刷濃度の変動などを吸収しているため、印刷物
にこれらの現象が生じたとしても検査精度が低下せず、
絵柄の周辺部等においても検査精度の向上が図れる。
動及び印刷濃度の変動などを吸収しているため、印刷物
にこれらの現象が生じたとしても検査精度が低下せず、
絵柄の周辺部等においても検査精度の向上が図れる。
(2) 基準値を超えた差分信号又は印刷物の絵柄を画素
に分割して検出した信号が印刷物の異常によるものか否
かを判定する方法は、印刷位置ずれなどの影響を受けや
すい淡い汚れや傷などの検査が可能であり、検査精度の
向上が図れる。
に分割して検出した信号が印刷物の異常によるものか否
かを判定する方法は、印刷位置ずれなどの影響を受けや
すい淡い汚れや傷などの検査が可能であり、検査精度の
向上が図れる。
(3) オフセット印刷、グラビア印刷はもとより凹板印
刷のように絵柄の濃淡の差が激しい印刷物でもオンライ
ンで機械による自動検査が可能である。
刷のように絵柄の濃淡の差が激しい印刷物でもオンライ
ンで機械による自動検査が可能である。
(4) 高速で走行する印刷物の検査が可能である。
第1図は本発明の原理ブロック図、第2図は本発明の基
準値を画素ごとに定める方法の説明図、第3図は本発明
の基準値を超えた、隣り合った同一絵柄間の差分信号
が、印刷物の異常によるものかを判定する方法の説明
図、第4図は本発明の印刷物の検査方法を、枚葉印刷機
に設置した印刷物検査装置に適用した実施例を示す図、
第5図は印刷物の同一絵柄部分を2個の電荷結合素子の
ラインセンサで検出し、両者の差分信号と基準値とを例
示した図である。 1……絵柄、2……印刷物、3……ラインセンサ、4…
…演算回路、5……アナログ・ディジタル・コンバー
タ、6……基準値作成部、7……比較部、8……正損判
定部、9……結果の表示部、10……メモリー、11……最
大値用基準値メモリー、12……最小値用基準値メモリ
ー、13……最大値用基準値予備メモリー、14……最小値
用基準値予備メモリー、15……隣り合った同一絵柄間の
差分信号、16……基準値の上限、17……基準値の下限、
18……給紙部、19……検査装置、20……ドラム、21……
排紙部。
準値を画素ごとに定める方法の説明図、第3図は本発明
の基準値を超えた、隣り合った同一絵柄間の差分信号
が、印刷物の異常によるものかを判定する方法の説明
図、第4図は本発明の印刷物の検査方法を、枚葉印刷機
に設置した印刷物検査装置に適用した実施例を示す図、
第5図は印刷物の同一絵柄部分を2個の電荷結合素子の
ラインセンサで検出し、両者の差分信号と基準値とを例
示した図である。 1……絵柄、2……印刷物、3……ラインセンサ、4…
…演算回路、5……アナログ・ディジタル・コンバー
タ、6……基準値作成部、7……比較部、8……正損判
定部、9……結果の表示部、10……メモリー、11……最
大値用基準値メモリー、12……最小値用基準値メモリ
ー、13……最大値用基準値予備メモリー、14……最小値
用基準値予備メモリー、15……隣り合った同一絵柄間の
差分信号、16……基準値の上限、17……基準値の下限、
18……給紙部、19……検査装置、20……ドラム、21……
排紙部。
Claims (1)
- 【請求項1】印刷機等に設置され、印刷物の絵柄を画素
に分割して検出し、隣り合った同一絵柄間の差分信号を
あらかじめ定めた基準値と比較して、差分信号が基準値
を超えるか否かにより印刷物の異常を自動的に判定する
検査装置において、絵柄の各画素とその画素に隣接する
周囲の8画素との差分信号の最大値と最小値を、これら
の9画素の中心に位置する画素の基準値として定め、該
基準値を超えた差分信号の大きさと、該基準値を超えた
差分信号をもつ画素に縦あるいは横方向に連続する画素
の差分信号の大きさにより、基準値を超えた差分信号が
印刷物の異常によるものかを判定することを特徴とする
印刷物の検査方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62321425A JPH0624851B2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | 印刷物の検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62321425A JPH0624851B2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | 印刷物の検査方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01163067A JPH01163067A (ja) | 1989-06-27 |
JPH0624851B2 true JPH0624851B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=18132407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62321425A Expired - Lifetime JPH0624851B2 (ja) | 1987-12-21 | 1987-12-21 | 印刷物の検査方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624851B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0540833B1 (de) * | 1991-08-12 | 1997-04-23 | KOENIG & BAUER-ALBERT AKTIENGESELLSCHAFT | Qualitätskontrolle einer Bildvorlage z. B. eines gedruckten Musters |
JPH07121582B2 (ja) * | 1991-09-11 | 1995-12-25 | 大蔵省印刷局長 | 印刷物の検査装置における欠陥検出方法及び欠陥検出回路 |
DE4335351C2 (de) * | 1993-10-16 | 2003-04-30 | Heidelberger Druckmasch Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation von Passerabweichungen in einer Offsetrotationsdruckmaschine |
JP5987043B2 (ja) | 2014-11-28 | 2016-09-06 | ファナック株式会社 | ワークの複数箇所を押圧するワーク固定装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60190360A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-27 | Asami Eng Kk | 印刷物検査装置 |
-
1987
- 1987-12-21 JP JP62321425A patent/JPH0624851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01163067A (ja) | 1989-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3288437B2 (ja) | 印刷物の品質チェックの実施方法 | |
JPH0624851B2 (ja) | 印刷物の検査方法 | |
JP5949214B2 (ja) | 品質検査方法 | |
EP0443062B1 (en) | Device for inspecting quality of printed matter and method thereof | |
US5721789A (en) | Method for testing elastic properties of a dressing on a printing cylinder | |
JP2516606B2 (ja) | 印刷品質検査装置 | |
JPH0894333A (ja) | 鋼板の疵検出方法 | |
JPH04353452A (ja) | 印刷物の検査方法および装置 | |
JPH0147822B2 (ja) | ||
JP2825600B2 (ja) | 印刷欠陥検査方法およびその装置 | |
EP0437648A1 (en) | Quality inspection method for a printed matter | |
JPH03264359A (ja) | 印刷物検査装置 | |
JP2566292B2 (ja) | 印刷物の品質検査方法 | |
JPH07121582B2 (ja) | 印刷物の検査装置における欠陥検出方法及び欠陥検出回路 | |
JP2749037B2 (ja) | シート状被検材の色境界判別方法とその装置 | |
JP2541026B2 (ja) | タイルユニットの検査方法 | |
JPH03258546A (ja) | 印刷物検査装置 | |
JP2000182046A (ja) | 印刷用紙欠陥検査装置 | |
JP2646333B2 (ja) | 乱丁検出方法及びその装置 | |
JP2508662Y2 (ja) | 疵検出装置 | |
JP3053707B2 (ja) | 紙ずれ量検出方法、その装置、及び印刷物の評価装置 | |
JP2001038885A (ja) | 印刷欠陥検査装置および印刷欠陥検査方法 | |
JPH04339653A (ja) | 印刷欠陥検査装置 | |
JPH01182049A (ja) | 印刷物検査方法 | |
JP2513098B2 (ja) | タイルユニットの検査方法 |