JP2001038885A - 印刷欠陥検査装置および印刷欠陥検査方法 - Google Patents

印刷欠陥検査装置および印刷欠陥検査方法

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JP2001038885A JP11213767A JP21376799A JP2001038885A JP 2001038885 A JP2001038885 A JP 2001038885A JP 11213767 A JP11213767 A JP 11213767A JP 21376799 A JP21376799 A JP 21376799A JP 2001038885 A JP2001038885 A JP 2001038885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用のマーク検出用センサを用いることな
く、特定マークが印刷物上のどのような位置にあっても
確実に検出できる印刷欠陥検査装置を提供すること。 【解決手段】 ウェブ11を撮影した検査画像を複数の画
像区画E1〜E7に分け、特定マークが現れるものを検査す
る。つまり、特定マークのセンサとして複数の画像区画
および演算部311〜324の何れかを動的に割当てることに
より、専用のセンサを用いる必要をなくせるとともに、
特定マークが印刷物であるウェブ11のどのような位置に
あっても何れかの演算部で検出することができ、専用セ
ンサの移動等の従来の問題を解消できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物の汚れ等を
検出する印刷欠陥検査装置および印刷欠陥検査方法に関
し、例えば輪転式オフセット印刷機等の各種印刷機に利
用されるものに関する。
【0002】
【背景技術】従来、印刷機においては、インキ飛びや水
たれ、油たれ等のアクシデントが生じ、印刷物に汚れを
生じる虞がある。このため、印刷機においては、印刷欠
陥検査装置を設けて印刷作業中に常時印刷物を監視し、
印列汚れを発見した際には適切な対応(当該汚れ箇所に
スプレー等によるマーキングを施して汚れ箇所を除去す
る、ないし問題が重大ならば印刷機の自動停止する等)
が行えるようにしている。
【0003】このような印刷欠陥検査装置としては、印
刷がなされた印刷物の表面の映像を読込み、画像演算処
理によって汚れ等の欠陥を検出するものが開発されてい
る。画像処理による欠陥検査にあたっては、読込んだ検
査画像を複数の区画に分割し、各区画における光学的特
性(反射率に基づく区画毎の濃淡値等)を求め、欠陥の
ない基準画像の各区画毎の値と比較し、互いに相違した
際に欠陥と判定する方式が一般的である(特開平4-2203
44号公報、特開平4-220550号公報、特開平4-223169号公
報等)。
【0004】このような印刷欠陥検査装置では、基準画
像と検査画像間との各区画を正確に比較するために、各
々の位置が正確に対応していることが前提となる。しか
し、印刷機において送られる印刷物と画像を取込む装置
との間には位相ずれが避けられない。これに対し、画像
処理においては、位相ずれの状態を正確に検出できれ
ば、欠陥検査にあたって画像の補正を行うことができ
る。このような補正を行うために、印刷物に位相検出の
ための特定マークを設定し、これにより基準画像と検査
画像間との位相ずれを検出し、そのずれ量から相互の位
置補正を行うことがなされている(特開平4-223173号公
報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した位
相ずれ検出を行う場合、印刷物上の特定マークを検出す
るために、印刷機には専用のセンサを配置している。し
かし、印刷物上の特定マークは必ずしも一定の位置にあ
るわけではなく、特定マークがマーク検出センサの検出
範囲を外れた場合にはマーク検出ができなくなってしま
う。このため、従来の装置ではマーク検出用センサを移
動させるようにしており、そのための移動機構が必要に
なっていた。また、特定マークに応じたセンサの移動が
必要であり、印刷欠陥検査に先立ってオペレータ操作等
の余分な準備時間を必要としていた。更に、準備時間の
間に無検査の印刷物を発生させるという問題もあった。
【0006】本発明は、専用のマーク検出用センサを用
いることなく、特定マークが印刷物上のどのような位置
にあっても確実に検出できる印刷欠陥検査装置および印
刷欠陥検査方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、印刷物
の印刷欠陥を検査するために、前記印刷物の表面を撮像
装置で撮像し、得られた検査画像と所定の基準画像とを
演算手段で比較演算する印刷欠陥検査装置であって、前
記撮像装置はその撮像範囲が複数の画像区画に分割さ
れ、前記演算手段は各画像区画毎に前記比較演算を行う
複数の演算部と、前記各演算部を制御する演算処理制御
部とを有し、前記演算処理制御部は、所定の特定マーク
を検出した演算部では前記検査画像と前記基準画像との
位相ずれ量の検出を実行させ、前記特定マークを検出し
ない演算部では前記位相ずれ量に基づく位相補正を伴う
前記検査画像と前記基準画像との比較演算を実行させる
ことを特徴とする。
【0008】本発明の方法は、印刷物の印刷欠陥を検査
するために、前記印刷物の表面を検査画像として取込
み、この検査画像と所定の基準画像とを比較する印刷欠
陥検査方法であって、前記検査画像および基準画像を各
々対応する複数の画像区画に分割する工程と、所定の特
定マークを有する前記検査画像の画像区画を選択する工
程と、前記特定マークを有する前記検査画像の画像区画
とこれ対応する前記基準画像の画像区画とを比較し、各
々の位相ずれ量を検出する工程と、前記特定マークが無
い前記検査画像の画像区画に対して前記位相ずれ量の補
正を行うとともに、補正された前記検査画像の画像区画
とこれに対応する前記基準画像の画像区画とを比較する
工程とを含むことを特徴とする。
【0009】本発明において、印刷物の表面を検査画像
として取込むための撮像装置としては、印刷機では通常
印刷物が所定方向に送られるため、印刷物の幅方向全体
を撮影できるものであればよく、例えば既存のCCD
(Charge Coupled Device、電荷結合素子)を用いた一
次元のラインセンサ、あるいは所定領域を二次元で撮影
するカメラ等でもよく、各々で撮影した画像を所定長さ
蓄積することで印刷物上の印刷イメージ全体を読込んで
検査画像とすることができる。また、印刷物上の一つの
印刷イメージ全体を一括して撮影できるものであっても
よい。
【0010】本発明において、特定マークとしては、十
字やT字状の専用マークを用いてもよいし、印刷イメー
ジの一部をマークとしてもよく、基準画像において特定
マークと指定されたものを検査画像から検出し、各々の
位相ずれ量を算出できるものであればよい。所定の特定
マークを有する画像区画の選択あるいは演算部の選択に
あたっては、予め何れかの画像区画のうちどの画像区画
に設定するかを指定しておけばよい。これは印刷機の制
御盤等を通して特定の画像区画を指定し、演算処理制御
部に登録してもよいし、新たな基準画像が設定される度
に演算処理制御部が基準画像の各画像区画を走査し、予
め指定しておいた特定マークとなるべき画像が補足され
た画像区画を選択する等としてもよい。
【0011】このような本発明においては、特定マーク
が印刷物のどのような位置にあっても、検査画像として
読込まれた際に何れかの画像区画に現れる。そして、こ
の画像区画に対応する何れかの演算部で特定マークが識
別され、検査画像の位相ずれ量が検出される。一方、他
の演算部では、各々の画像区画の検査画像に対して、対
応する基準画像との比較が行われる。この際、先に検出
された位相ずれ量による位相補正が行われ、正確な画像
比較処理による欠陥検査が行えることになる。このよう
に、本発明では、特定マークのセンサとして複数の画像
区画および演算部の何れかを動的に割当てることによ
り、専用のマーク検出用センサの省略を実現できるとと
もに、他の区画による比較演算を行う構成とすることに
より、前述の特定の画像区画の動的配置を実現すること
ができる。
【0012】本発明において、前記撮像装置は複数あ
り、各撮像装置の撮像範囲は少なくとも一つの前記画像
区画が重複している構成としてもよい。このようにすれ
ば、複数の撮像装置により印刷物のより広い範囲をカバ
ーできるとともに、少なくとも一つの前記画像区画を重
複させることで演算部が余剰となるようにし、この余剰
の演算部を利用して、特定マークが検出された画像区画
の比較演算を分担することができる。つまり、重複部分
の画像区画を担当する演算器の一方で当該画像区画を処
理すれば、他方は特定マークが検出された画像区画の比
較演算を処理を行うことができる。これにより、本来特
定マークが検出された画像区画を担当する演算器は位相
ずれ量検出の処理だけを行い、比較演算処理は前記重複
部分の演算器に任せられるので、特定の演算器に負荷が
集中する等がなく、効率的な運用が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1において、本発明の印刷欠陥
検査装置10は、印刷機から送出されたウェブ11の表面を
検査し、ウェブ11表面に施された印刷イメージの欠陥を
検査するものである。このために、印刷欠陥検査装置10
は、ウェブ11の表面を撮影する撮像装置20と、撮影され
た画像を演算処理する演算手段30とを備えている。
【0014】撮像装置20は、2台のCCDラインカメラ2
1、22を備えている。図2において、ウェブ11は印刷機
の出口側に配置されたガイドロール12を巻くように送ら
れており、2台のCCDラインカメラ21、22はそれぞれ
ガイドロール12周面に張付いた状態のウェブ11の表面を
撮影するように配置されている。各CCDラインカメラ
21、22の撮影範囲Wc1、Wc2は一部が重なる状態とされつ
つ、ウェブ11の幅Woを全てカバーできるように設定され
ている。
【0015】なお、ガイドロール12の軸にはロータリー
エンコーダ13が接続されており、いわゆるZ相(1回転
で1パルスを出力する)を利用して、ガイドロール12の
回転動作からウェブ11の送り速度および位相を検出でき
るようになっている。これらのCCDラインカメラ21、
22の出力(ライン画像データD1,D2)およびロータリー
エンコーダ13の出力(Trg)は、それぞれ印刷欠陥検査
装置10の本体10Aに接続されている。
【0016】図1に戻って、2台のCCDラインカメラ2
1、22の出力側にはそれぞれ撮像メモリ23、24が接続さ
れている。撮像メモリ23、24は、それぞれ担当するCC
Dラインカメラ21、22からの1ラインづつの画像データ
D1,D2を順次蓄積し、ウェブ11上の印刷パターン全体
(1ページ分)の検査画像D10、D20として出力可能であ
る。なお、この撮像メモリ23、24および後述の演算手段
30の各部等は前述した本体10A内に構成される。
【0017】演算手段30は、複数の演算部311〜314、32
1〜324を備えるとともに、基準画像メモリ33、インター
フェイス34、演算制御部を兼ねる中央処理部35を備え、
更に各部を相互接続するバス36を備えている。
【0018】演算部311〜314は、第1のCCDラインカ
メラ21から得られた検査画像D10の演算処理を分担して
行うものである。また、演算部321〜324は、第2のCC
Dラインカメラ22から得られた検査画像D20の演算処理
を分担して行うものである。図3において、第1のCC
Dラインカメラ21が撮影する領域Wc1は4分割されてお
り、検査画像D10は画像区画E1〜E4に区分されている。
基本的に、演算部311〜314はこれらの画像区画E1〜E4の
画像処理を担当するように設定されている。
【0019】同様に、第2のCCDラインカメラ22が撮
影する領域Wc2は4分割されており、検査画像D20は画像
区画E4〜E7に区分されている。基本的に、演算部321〜3
24はこれらの画像区画E4〜E7の画像処理を担当するよう
に設定されている。なお、各CCDラインカメラ21、22
の撮影範囲Wc1、Wc2は、前述のように一部が重なる状態
とされているが、この重複部分はちょうど画像区画E4に
見合う幅に設定されており、演算部314と演算部321とは
同じ画像区画E4を担当するようになっている。
【0020】基準画像メモリ33は、前述した検査画像D1
0、D20の各画像区画E1〜E7に対応した基準画像E10〜E70
を記憶するものである。各基準画像E10〜E70は、予め印
刷欠陥のない状態のウェブ11の印刷イメージ(図4の符
号110参照)を記録したものであり、実際に印刷された
ウェブ11の印刷イメージと重ね合わせる画像処理によ
り、印刷欠陥を検出することができる。各基準画像E10
〜E70は、中央処理部35からの指令に基づきバス36経由
で対応する各演算部311〜324へ転送される。
【0021】インターフェイス34は、前述したエンコー
ダ13の出力Trgを読込むためのものであり、既存の外部
信号インターフェイス回路等で構成すればよい。エンコ
ーダ13からの出力Trgはバス36を経由して中央処理部35
に送られ、前述した検査画像D10、D20の読込み等のトリ
ガーとして参照される。
【0022】中央処理部35は、前述したCCDラインカ
メラ21、22、撮像メモリ23、24、各演算部311〜324、基
準画像メモリ33、インターフェイス34に対して動作要求
を出して各々に所定の動作を行わせるものである。特
に、中央処理部35は、本発明の演算処理制御部として、
各演算部311〜324において各々の画像区画E1〜E7の何れ
かから特定マーク(図4の符号111参照)を検出し、特
定マーク111を検出した何れかの演算部ではその担当画
像区画における検査画像と基準画像との位相ずれ量の検
出のみを実行させ、特定マーク111を検出しない他の演
算部ではその担当画像区画における先に検出した位相ず
れ量に基づく位相補正を伴う検査画像と前記基準画像と
の比較演算を実行させるものである。
【0023】次に、本発明の印刷欠陥検査装置における
処理を説明する。本発明に基づく印刷欠陥検査において
は、先ず、印刷中のウェブ11において、順次送られてく
る1ページ分の印刷イメージ110を検査画像として取込
む。
【0024】具体的には、撮像装置20のCCDラインカ
メラ21、22により、1ライン分の画像を読込む(図6の
処理S1)。このライン読込みは、エンコーダ13からの出
力Trgをトリガーとして、中央処理部35がCCDライン
カメラ21、22に走査指令Scnを出力することで行われ
る。そして、ライン読込みの都度、中央処理部35が撮像
メモリ23、24に読込み指令Ftcを出力し、ラインデータD
1、D2が蓄積されてゆく。各信号Trg、Scn、Ftcについて
は図5のタイミングとなる。図4において、エンコーダ
13からの出力Trgの1サイクルの間にウェブ11が進む量
をLs、ウェブ11の印刷イメージ110の送り方向長さをL
p、この印刷イメージ110をカバーするライン読込みの回
数Nとすると、1ページ分の送り方向長さはLc=N×Ls>
Lpとなる最小のものであればよい。
【0025】このようにして、ライン読込みのカウント
がN回になったら、1ページ分の検査画像D10、D20が読
込まれたことになるので(図6の処理S2)、中央処理部
35は各演算部311〜324に分配指令Alc(図5参照)を出
力し、画像区画E1〜E7を分配させる(図6の処理S3)。
【0026】図4における印刷イメージ110は、図5に
おける検査画像D10、D20上では印刷イメージ112とな
る。ここで、印刷イメージ110上に、例えば十字状の特
定マーク111が設定されていると、検査画像D10、D20上
にも対応する位置に特定マーク113が現れる。この特定
マーク111が設定された画像区画は予め解っているか
ら、予めどの画像区画か(ここでは画像区画E2)を中央
処理部35に設定しておけば、中央処理部35は特定マーク
を有する画像区画に関して所定の分配を行う。
【0027】つまり、図3に点線で示すように、画像区
画E1は増幅器311に、画像区画E1は増幅器311に、画像区
画E2は増幅器312に分配される。これは基本設定の通り
である。ここで、画像区画E2は特定マークを含む画像区
画に指定されているから、この画像区画E2は隣の増幅器
313(基本設定では画像区画E3を処理する筈のもの)に
も並行して分配される。以下、増幅器313に送られる筈
であった画像区画E3は次の増幅器314に分配される。こ
の増幅器314は、基本設定では画像区画E4を担当するも
のであり、増幅器321と重複している。このため、増幅
器314が画像区画E3を担当することになっても、基本設
定通り画像区画E4は増幅器321が処理すれば不足は生じ
ない。従って、これ以降の画像区画E5〜E7に関しては、
基本設定通り増幅器322〜324が担当する。以上のよう
に、画像区画E1〜E7が各演算部311〜324に分配される。
【0028】画像区画E1〜E7が各演算部311〜324に分配
されたら、中央処理部35は各演算部に特定マークの検出
を実行させる(図6の処理S4)。具体的には、中央処理
部35は特定マークを有する画像区画E2が分配された増幅
器312において、既存のパターンマッチング処理等を用
いて特定マーク113をの位置を検出する。
【0029】特定マーク113の検出を受けて、中央処理
部35は演算部312に位相ずれ量の算出を実行させる(図
6の処理S5)。具体的には、演算部312において、基準
画像である画像区画E2の先頭からの特定マーク113の変
位量Lm(図5参照)を計算する。一方、基準画像メモリ
33から対応する基準画像の画像区画E02を読込む。基準
画像は実際のウェブ11上の印刷イメージ110に正確に対
応しており、読込まれた印刷イメージ113自体に対応す
るものである。ここで、画像区画E02においてその先頭
からの特定マーク111の変位量Lmo(図5参照)を計算す
る。こうして得られた変位量Lm、Lmoに基づいて、画像
区画E2における先頭から印刷イメージ112までの位相ず
れ量Lo=Lm−Lmo(図5参照)が計算できる。同様にし
て、ウェブ11の幅方向のずれ量をも併せて計算してもよ
い。
【0030】位相ずれ量Loが計算できたら、中央処理部
35は他の演算部311、313〜324に位相ずれ量Loに応じた
検査画像の位相補正(図6の処理S6)および基準画像と
の比較(図6の処理S7)を実行させる。具体的には、各
演算部において、位相ずれ量Loおよび対応する基準画像
の画像区画E01〜E07を読込み、検査画像の画像区画E1〜
E7に対して、対応する画像区画E01〜E07を、位相ずれ量
Loだけずれた状態で重ね合わせて比較する。この際、位
相ずれ量Loは、画像区画E2において実測されたものであ
り、他の区画における印刷イメージ113の先端を正確に
示す。従って、検査画像が正確な印刷であれば重ね合せ
られた基準画像とぴったりと一致し、印刷欠陥であれば
重ならないことになる。この比較は既存の画像処理によ
って行うことができる
【0031】各画像区画毎の比較ができたら、中央処理
部35は各演算部311、313〜324における欠陥の有無を検
査し(図6の処理S8)、何れかの演算部に印刷欠陥があ
った際には外部の警報装置などに警報ALMを出力する
(図6の処理S7)。なお、中央処理部35には、予め印刷
欠陥と判定すべき欠陥の程度(許容範囲)を設定してお
くことが望ましい。また、欠陥が検出された場合、警
報、表示等でオペレータに知らせるとともに、オートリ
ジェクタ等で自動排出する等の処理を行ってもよい。
【0032】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、特定マーク111が印刷物であ
るウェブ11のどのような位置にあっても、検査画像とし
て読込まれた際に何れかの画像区画E1〜E7に現れるた
め、何れかの演算部311〜324で特定マークを確実に検出
することができる。
【0033】そして、特定マークを検出した演算部312
において特定マークから検査画像の位相ずれ量を検出す
ることができる。また、他の演算部では各々の画像区画
の検査画像に対して対応する基準画像との比較を行うこ
とができる。この際、先に検出された位相ずれ量による
位相補正を行うことができる。従って、正確な画像比較
処理による欠陥検査が行えることになる。
【0034】この際、一部の画像区画E4において増幅器
314、321を重複させておくことで、一方を本来の画像区
画E4の処理にあてるとともに、他方で特定マークのある
画像区画E2の画像処理をカバーすることができる。実際
には、増幅器314で画像区画E3の画像処理を行い、増幅
器313で画像区画E2の画像処理を行うという順送りの代
替処理としている。これにより、画像区画E2での位相ず
れ量の検出のみを増幅器312で行うようにでき、画像処
理を各増幅器で分担して処理負荷の均等化を図ることが
できる。
【0035】このように、本発明では、特定マークのセ
ンサとして複数の画像区画および演算部の何れかを動的
に割当てることにより、専用のマーク検出用センサの省
略を実現できるとともに、他の区画による比較演算を行
う構成とすることにより、前述の特定の画像区画の動的
配置を実現することができる。従って、従来のような専
用のセンサを用いる必要がなくなり、専用のセンサに起
因する従来の問題を全て解消することができる。
【0036】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、以下に示すような変形等も含むもの
である。前記実施形態では、別途に印刷欠陥のない印刷
イメージを示す基準画像を準備しておき、各演算部での
画像区画毎の比較に利用したが、これは実際の印刷物か
ら演算してもよい。すなわち、1ページ分の画像読込み
を複数回行い、これらの画像を重ね合せて平均画像を演
算すれば、インキ飛び等の一時的な印刷欠陥は埋れてし
まい、本来の印刷イメージのみが取出されることにな
る。従って、このような基準画像データ収集処理を行っ
て基準画像を作成したのち、前述のような一連の印刷欠
陥検査処理を行うようにしてもよい。
【0037】前記実施形態では、特定マーク111がある
画像区画E2に対し、演算部312で位相ずれ量を検出し、
演算部313で比較演算処理を行い、この演算部313が本来
担当すべき画像区画E3については演算部321とともに画
像区画E4を重複して担当する演算部314を用いて順送り
の代替処理を行った。これに対し、重複する演算部31
4、321の何れかを常に代替処理用に設定してもよい。例
えば、特定マーク111が画像区画E2にあるなら、画像区
画E2の位相ずれ量の検出は演算部312、画像区画E2の比
較演算処理は演算部314で行い、他の画像区画E1、E3、E
4〜E7についてはそれぞれ演算部311、313、321〜324で
行うようにしてもよい。
【0038】前記実施形態では、画像区画E2に特定マー
ク111を配置したが、他の画像区画E1、E3〜E7に配置し
てもよい。画像区画の数は7つに限らず、検査領域の広
さ、撮像装置の解像度等に応じて、実施にあたって適宜
選択すればよい。
【0039】撮像装置20におけるCCDラインカメラ2
1、22は2つに限らず、3個以上であってもよい。一
方、1つのCCDカメラでカバーできれば1個だけでも
よい。これらの選定は、CCDカメラの解像度と印刷イ
メージの精密さ等に応じてCCDカメラの撮影範囲を決
定し、この撮影範囲とウェブ11の幅とに基づいて決めれ
ばよい。
【0040】ウェブ11の配置、画像を取込む位置等は適
宜選択すればよく、ウェブ11の送り検出はガイドローラ
12に接続したロータリーエンコーダ13に限らず、他の位
置の送り検出、あるいはウェブ11に設けた目盛を読み取
る等の他の手段でもよい。
【0041】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
特定マークを検出するための専用のセンサを不要とする
ことができ、この専用センサの移動機構が不要となり、
センサ移動等の時間やオペレータ負荷を解消でき、無検
査印刷物の発生が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図2】前記実施形態の要部を示す概略斜視図である。
【図3】前記実施形態の画像区画を示す模式図である。
【図4】前記実施形態の画像取込みを示す模式図であ
る。
【図5】前記実施形態の画像取込みを示すタイミングチ
ャートと画像区画との対応を示す図である。
【図6】前記実施形態の処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 印刷欠陥検査装置 11 印刷物であるウェブ 20 撮像装置 21,22 CCDラインカメラ 23,24 撮像メモリ 30 演算手段 311〜324 演算部 33 基準画像メモリ 35 演算処理制御部を兼ねる中央処理部 110,112 印刷イメージ 111,113 特定マーク D10,D20 検査画像 E1〜E7 検査画像の画像区画 E01〜E07 基準画像の画像区画 Lo 位相ずれ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 充彦 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番地 東芝機械株式会社相模事業所内 Fターム(参考) 2C250 EA02 EA12 EA34 EB26 EB29 EB43 2G051 AA34 AB01 AB02 AB11 CA03 CA04 CA07 DA01 DA06 EA14 EA20 EB01 EB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物の印刷欠陥を検査するために、前
    記印刷物の表面を撮像装置で撮像し、得られた検査画像
    と所定の基準画像とを演算手段で比較演算する印刷欠陥
    検査装置であって、 前記撮像装置はその撮像範囲が複数の画像区画に分割さ
    れ、前記演算手段は各画像区画毎に前記比較演算を行う
    複数の演算部と、前記各演算部を制御する演算処理制御
    部とを有し、 前記演算処理制御部は、所定の特定マークを検出した演
    算部では前記検査画像と前記基準画像との位相ずれ量の
    検出を実行させ、前記特定マークを検出しない演算部で
    は前記位相ずれ量に基づく位相補正を伴う前記検査画像
    と前記基準画像との比較演算を実行させることを特徴と
    する印刷欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した印刷欠陥検査装置に
    おいて、 前記撮像装置は複数あり、各撮像装置の撮像範囲は少な
    くとも一つの前記画像区画が重複していることを特徴と
    する印刷欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 印刷物の印刷欠陥を検査するために、前
    記印刷物の表面を検査画像として取込み、この検査画像
    と所定の基準画像とを比較する印刷欠陥検査方法であっ
    て、 前記検査画像および基準画像を各々対応する複数の画像
    区画に分割する工程と、 所定の特定マークを有する前記検査画像の画像区画を選
    択する工程と、 前記特定マークを有する前記検査画像の画像区画とこれ
    に対応する前記基準画像の画像区画とを比較し、各々の
    位相ずれ量を検出する工程と、 前記特定マークが無い前記検査画像の画像区画に対して
    前記位相ずれ量の補正を行うとともに、補正された前記
    検査画像の画像区画とこれに対応する前記基準画像の画
    像区画とを比較する工程とを含むことを特徴とする印刷
    欠陥検査方法。
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