JPH06248106A - ポリエステル製発泡性粒子および発泡体 - Google Patents

ポリエステル製発泡性粒子および発泡体

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JPH06248106A
JPH06248106A JP9016693A JP9016693A JPH06248106A JP H06248106 A JPH06248106 A JP H06248106A JP 9016693 A JP9016693 A JP 9016693A JP 9016693 A JP9016693 A JP 9016693A JP H06248106 A JPH06248106 A JP H06248106A
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晴彦 近藤
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光博 今泉
Eiichiro Takiyama
栄一郎 滝山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、土壌等に埋めた場合生分解
性を有し、引張り強さ、衝撃強度に優れた脂肪族ポリエ
ステル発泡体を与える発泡性粒子を提供することにあ
る。 【構成】 温度190℃、剪断速度100sec-1にお
ける溶融粘度が1.0×103 〜1.0×106 ポイズ
であり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエステ
ル100重量部、揮発性発泡剤0.5〜40重量からな
る発泡性粒子。 【効果】 本発明に係る発泡性粒子は土壌等に埋めた場
合生分解性を有し、これを用いた発泡成形体は引張り強
さ、衝撃強度などの機械的強度に優れており、食品用容
器などとして有用であり、保冷箱、緩衝材等にも用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生分解性を有し、実用
上十分な高分子量と特定の溶融特性を有する脂肪族ポリ
エステルを用いた、熱安定性および機械的強度に優れた
発泡性粒子および発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、揮発性発泡剤を含有させて発泡性
粒子とし、発泡体を成形することが多いが、この粒子は
発泡剤含量変動をきたし易く、また汚れ易く、成形に供
し得ないことが多い。これら多量に使用されているプラ
スチックの廃棄物が、河川、海洋、土壌を汚染する可能
性を有し、大きな社会問題になっており、この汚染防止
のために生分解性を有するプラスチックの出現が待望さ
れ既に、例えば、微生物による発酵法により製造される
ポリ(3−ヒドロキシブチレート)やブレンド系の天然
高分子である澱粉と汎用プラスチックとのブレンド物等
が知られている。しかし、前者はポリマーの熱分解温度
が融点に近いため成形加工性に劣ることや微生物が作り
だすため、原料原単位が非常に悪い欠点を有している。
また、後者は天然高分子自身が熱可塑性でないため、成
形性に難があり、利用範囲に大きな制約を受けている。
一方、脂肪族のポリエステルは生分解性を有することは
知られていたが、実用的な成形品物性を得るに十分な高
分子量物が得られないために、ほとんど利用されなかっ
た。最近、ε−カプロラクトンが開環重合により高分子
量になることが見いだされ、生分解性樹脂として提案さ
れているが、融点が62℃と低く、原料が高価なため特
殊用途への利用に限定されている。グリコール酸や乳酸
などもグリコリドやラクチドの開環重合により高分子量
が得られ、僅かに医療用繊維等に利用されているが、融
点と分解温度が近く、成形加工性に欠点を持ち、前記発
泡体に大量に使用されるには至っていない。
【0003】スチレン重合体粒子に、プロパン、ブタ
ン、ペンタン、塩化メチル、ジクロロフルオロメタン等
の易揮発性の発泡剤0.5〜40重量部含ませたものは
発泡性スチレン重合体粒子として知られている。また、
この発泡性スチレン重合体粒子を、軟化点以上に加熱す
ると、その中に多数の小気泡が生成した予備発泡粒子と
なる。この予備発泡粒子を、壁面に多数の小孔が設けら
れた最終製品の形状の閉鎖型の型窩中に充填し、加熱媒
体、例えば水蒸気等を前記小孔を通して前記粒子に噴射
して前記粒子の軟化点以上の温度に加熱し、前記各粒子
を発泡させ、互いに溶着させて、前記型窩通りの多孔性
スチレン重合体の発泡体を製造する方法は知られてい
る。通常、発泡性粒子の成形に用いられているのはポリ
スチレンであり、一般包装用途に用いられている高分子
量ポリエステル(ここで言う高分子量ポリエステルと
は、数平均分子量が10,000以上のものを指す)で
あるテレフタル酸(ジメチルテレフタレートを含む)と
エチレングリコールとの縮合体であるポリエチレンテレ
フタレートですら、この分野には使用されておらず、生
分解性を付与しようとする試みの報告はまだされていな
いのが現状である。従って、従来ジカルボン酸に脂肪族
タイプを使用した、生分解性を有する脂肪族のポリエス
テルを用いて、発泡性粒子を成形し、実用化しようとす
る思想は皆無といってよい。この実用化の思想の生まれ
ていない理由の一つは、前記発泡体粒子が、特殊な製造
条件と物性が要求されるにもかかわらず、たとえ結晶性
であったとしても、前記脂肪族のポリエステルの融点は
100℃以下のものがほとんどであり、その上溶融時の
熱安定性に乏しいこと、更に重要なことはこの脂肪族の
ポリエステルの性質、特に引張り強さで代表される機械
的性質が、上記ポリエチレンテレフタレートと同一レベ
ルの数平均分子量でも著しく劣った値しか示さず、強度
等を要する成形物を得ようとする発想をすること自体困
難であったものと考えられる。さらに脂肪族のポリエス
テルの数平均分子量をより上昇させて物性向上を期待す
る研究は、その熱安定性の不良から十分に進展していな
いこともその理由の一つと推察される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら脂肪
族のポリエステルをその成分として用い、実用上十分な
高分子量を有し、熱安定性および引張り強さに代表され
る機械的性質に優れ、且つ、廃棄処分手段のひとつとし
ての生分解性、即ち、微生物等による分解も可能な、使
用後廃棄処分のしやすい発泡体を与える発泡性粒子を提
供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高分子量
で十分な実用性をもった発泡性粒子を与えるポリエステ
ルを得るための反応条件を種々検討した結果、生分解性
を保持しつつ、実用上十分な高分子量を有する特定の脂
肪族ポリエステルを得、これから製造された発泡性粒子
を用いて成形された発泡体は上記生分解性を有すること
はもちろん、熱安定性および機械的強度に優れているこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明の要旨は、(A)温度190
℃、剪断速度100sec-1における溶融粘度が1.0
×103 〜1.0×106 ポイズであり、融点が70〜
190℃である脂肪族ポリエステル粒子100重量部、
揮発性発泡剤0.5〜40重量部からなる発泡性粒子、
(B)脂肪族ポリエステルが数平均分子量10,000
以上であり、0.03〜3.0重量%のウレタン結合を
含む(A)の発泡性粒子、(C)数平均分子量が5,0
00以上、融点が60℃以上の脂肪族ポリエステルプレ
ポリマー100重量部に、0.1〜5重量部のジイソシ
アナートを反応させることにより得られる脂肪族ポリエ
ステル100重量部及び揮発性発泡剤0.5〜40重量
部からなる(A)または(B)の発泡性粒子にある。さ
らにまた本発明は上記の発泡性粒子を予備発泡し、これ
を金型内で発泡させて保冷箱や緩衝体等の発泡体を提供
するものである。以下、本発明の内容を詳細に説明す
る。
【0007】本発明でいう脂肪族ポリエステルとは、グ
リコール類とジカルボン酸(またはその酸無水物)との
2成分、あるいは必要に応じて、これに第三成分とし
て、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカル
ボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)か
ら選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応し
て得られたポリエステルを主成分とするものであり、分
子の末端にヒドロキシル基を有する、比較的高分子量の
ポリエステルプレポリマーを作り、これをカップリング
剤により、さらに高分子量化させたものである。
【0008】従来から、末端基がヒドロキシル基であ
る、数平均分子量が2,000〜2,500の低分子量
ポリエステルプレポリマーをカップリング剤としてのジ
イソシアナートと反応させて、ポリウレタンとし、ゴ
ム、フォーム、塗料、接着剤とすることは広く行われて
いる。しかし、これらのポリウレタン系フォーム、塗
料、接着剤に用いられるポリエステルプレポリマーは、
無触媒で合成されうる最大限の、数平均分子量が2,0
00〜2,500の低分子量プレポリマーであり、この
低分子量プレポリマー100重量部に対して、ポリウレ
タンとしての実用的な物性を得るためには、ジイソシア
ナートの使用量は10〜20重量部にも及ぶ必要があ
り、このように多量のジイソシアナートを150℃以上
の溶融した低分子量ポリエステルに添加すると、ゲル化
してしまい、通常の溶融成形可能な樹脂は得られない。
従って、このような低分子量のポリエステルプレポリマ
ーを原料とし、多量のジイソシアナートを反応させて得
られるポリエステルは本発明の発泡性粒子用原料には用
いえない。
【0009】またポリウレタンゴムの場合のごとく、ジ
イソシアナートを加えて、ヒドロキシル基をイソシアナ
ート基に転換し、さらにグリコールで数平均分子量を増
大する方法も考えられるが、使用されるジイソシアナー
トの量は前述のように実用的な物性を得るにはプレポリ
マー100重量部に対して10重量部以上であり上記と
同様の問題がある。比較的高分子量のポリエステルプレ
ポリマーを使用しようとすればそのプレポリマー合成に
必要な重金属系の触媒が上記使用量のイソシアナート基
の反応性を著しく促進して、保存性不良、架橋反応、分
岐生成をもたらし、好ましくないことから、ポリエステ
ルプレポリマーとして無触媒で合成されたものを使用し
ようとすれば、数平均分子量は高くても2,500位の
ものが限界である。
【0010】本発明に用いられる脂肪族ポリエステルを
得るためのポリエステルプレポリマーは、末端基が実質
的にヒドロキシル基を有する、数平均分子量が5,00
0以上、好ましくは10,000以上の比較的高分子量
であり、融点が60℃以上の飽和脂肪族のポリエステル
であり、グリコール類と脂肪族ジカルボン酸(またはそ
の無水物)とを触媒反応させて得られる。数平均分子量
が5,000未満、例えば2,500程度であると、本
発明で利用する0.1〜5重量部という少量のカップリ
ング剤では、良好な物性を有する発泡性粒子用ポリエス
テルを得ることができない。数平均分子量が5,000
以上のポリエステルプレポリマーは、ヒドロキシル価が
30以下であり、少量のカップリング剤の使用で、溶融
状態といった苛酷な条件下でも、残存する触媒の影響を
受けないので反応中にゲルを生ずることなく、高分子量
ポリエステルを合成することができる。
【0011】すなわち本発明に用いられる脂肪族ポリエ
ステルは、脂肪族グリコールと脂肪族ジカルボン酸から
なる数平均分子量(Mn)が5,000以上、好ましく
は10,000以上のポリエステルプレポリマーが、例
えばカップリング剤としてのジイソシアナートに由来す
るウレタン結合を介して連鎖した構造をとるものであ
る。さらにまた本発明に用いられる脂肪族ポリエステル
は、上記のポリエステルプレポリマーが、多官能成分に
由来する長鎖分岐を有し、これが例えばカップリング剤
としてのジイソシアナートに由来するウレタン結合を介
して連鎖した構造をとるものである。カップリング剤と
してオキサゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物を使用
する場合は、ポリエステルプレポリマーはエステル結合
を介して連鎖構造をとる。
【0012】用いられるグリコール類としては、例えば
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、デカメチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等があげられる。エチレンオキシドも利用することが
できる。これらのグリコール類は、併用してもよい。
【0013】グリコール類と反応して脂肪族のポリエス
テルを形成する脂肪族ジカルボン酸(またはその酸無水
物)には、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、ドデカン酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、な
どが一般に市販されており、本発明に利用することがで
きる。脂肪族ジカルボン酸(またはその酸無水物)は併
用してもよい。
【0014】(第三成分)これらのグリコール類および
ジカルボン酸の他に、必要に応じて、これに第三成分と
して、3官能または4官能の多価アルコール、オキシカ
ルボン酸および多価カルボン酸(またはその酸無水物)
から選ばれる少なくとも1種の多官能成分を加えて反応
させてもよい。この第三成分を加えることにより、分子
に長鎖の枝別れを生じ、分子量が大となるとともにMw
/Mnが大となり、すなわち分子量分布が広くなって、
発泡成形等に望ましい性質を付与することができる。添
加される多官能成分の量は、ゲル化の危険がないように
するためには、脂肪族ジカルボン酸(またはその酸無水
物)の成分全体100モル%に対して3官能の場合は
0.1〜5モル%であり、4官能の場合は0.1〜3モ
ル%である。
【0015】(多官能成分)第三成分として使用される
多官能成分としては、3官能または4官能の多価アルコ
ール、オキシカルボン酸および多価カルボン酸が挙げら
れる。3官能の多価アルコール成分としては、トリメチ
ロールプロパン、グリセリンまたはその無水物が代表的
であり、4官能の多価アルコール成分は、ペンタエリト
リットが代表的である。
【0016】3官能のオキシカルボン酸成分は、(i)
カルボキシル基が2個とヒドロキシル基が1個を同一分
子中に有するタイプと、(ii)カルボキシル基が1個と
ヒドロキシル基が2個のタイプとに分かれるが、市販品
が容易に、且つ低コストで入手可能といった点からは、
(i)の同一分子中に2個のカルボキシル基と1個のヒ
ドロキシル基とを共有するリンゴ酸が実用上有利であ
り、本発明の目的には十分である。4官能のオキシカル
ボン酸成分には、次の3種類がある。すなわち、(i)
3個のカルボキシル基と1個のヒドロキシル基とを同一
分子中に共有するタイプ、(ii)2個のカルボキシル基
と2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイ
プ、(iii )3個のヒドロキシル基と1個のカルボキシ
ル基とを同一分子中に共有するタイプがあり、いずれの
タイプも使用可能であるが、市販品が容易に、且つ低コ
ストで入手可能といった点からは、クエン酸ならびに酒
石酸が実用上有利であり、本発明の目的には十分であ
る。
【0017】3官能の多価カルボン酸(またはその酸無
水物)成分は、例えばトリメシン酸、プロパントリカル
ボン酸等を使用することができるが、実用上から無水ト
リメリット酸が有利であり、本発明の目的には十分であ
る。4官能の多価カルボン酸(またはその酸無水物)
は、文献上では脂肪族、環状脂肪族、芳香族等の各種タ
イプがあるが、市販品を容易に入手し得るといった点か
らは、例えば無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸
無水物が挙げられ、本発明の目的には十分である。
【0018】これらグリコール類および脂肪族ジカルボ
ン酸は脂肪族系が主成分であるが、少量の他成分たとえ
ば芳香族系を併用してもよい。但し、他成分を導入する
と生分解性が悪くなるため、20重量%以下、好ましく
は10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下であ
る。
【0019】本発明に用いられる脂肪族ポリエステル用
ポリエステルプレポリマーは、末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるが、そのためには合成反応に使用するグ
リコール類および脂肪族ジカルボン酸(またはその酸無
水物)の使用割合は、グリコール類を幾分過剰に使用す
る必要がある。
【0020】比較的高分子量のポリエステルプレポリマ
ーを合成するには、エステル化に続く脱グリコール反応
の際に、脱グリコール反応触媒を使用することが必要で
ある。脱グリコール反応触媒としては、例えばアセトア
セトイル型チタンキレート化合物、並びに有機アルコキ
シチタン化合物等のチタン化合物があげられる。これら
のチタン化合物は、併用もできる。これらの例として
は、例えばジアセトアセトキシオキシチタン(日本化学
産業(株)製“ナーセムチタン”)、テトラエトキシチ
タン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン
等があげられる。チタン化合物の使用割合は、ポリエス
テルプレポリマー100重量部に対して0.001〜1
重量部、望ましくは0.01〜0.1重量部である。チ
タン化合物はエステル化の最初から加えてもよく、また
脱グリコール反応の直前に加えてもよい。
【0021】さらに、数平均分子量が5,000以上、
望ましくは10,000以上の末端基が実質的にヒドロ
キシル基であるポリエステルプレポリマーに、さらに数
平均分子量を高めるためにカップリング剤が使用され
る。カップリング剤としては、ジイソシアナート、オキ
サゾリン、ジエポキシ化合物、酸無水物等があげられ、
特にジイソシアナートが好適である。なお、オキサゾリ
ンやジエポキシ化合物の場合はヒドロキシル基を酸無水
物等と反応させ、末端をカルボキシル基に変換してから
カップリング剤を使用することが必要である。ジイソシ
アナートはその種類には特に制限はないが、例えば2,
4−トリレンジイソシアナート、2,4−トリレンジイ
ソシアナートと2,6−トリレンジイソシアナートとの
混合体、ジフェニルメタンジイソシアナート、1,5−
ナフチレンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナ
ート、水素化キシリレンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、
特に、ヘキサメチレンジイソシアナートが、生成樹脂の
色相、ポリエステル添加時の反応性等の点から好まし
い。
【0022】これらカップリング剤の添加量は、ポリエ
ステルプレポリマー100重量部に対して0. 1〜5重
量部、望ましくは0. 5〜3重量部である。0. 1重量
部未満では、カップリング反応が不十分であり、5重量
部を超えると、ゲル化が発生し易くなる。
【0023】添加は、ポリエステルプレポリマーが均一
な溶融状態であり、容易に撹拌可能な条件下で行われる
ことが望ましい。固形状のポリエステルプレポリマーに
添加し、エクストルーダーを通して溶融、混合すること
も不可能ではないが、脂肪族ポリエステル製造装置内
か、或は溶融状態のポリエステルプレポリマー(例えば
ニーダー内での)に添加することが実用的である。
【0024】本発明において使用される脂肪族ポリエス
テルは揮発性発泡剤により発泡成形するには、特定の溶
融特性が要求される。即ち、温度190℃、剪断速度1
00sec-1における溶融粘度は1.0×103 〜1.
0×106 ポイズであり、好ましくは5.0×103
5.0×105 ポイズ、7.0×103 〜1.0×10
5 ポイズが特に好ましい。1.0×103 ポイズ未満で
は粘度が低すぎるため気泡を形成できず、また1.0×
106 ポイズを超えると粘度が高すぎるため気泡が成長
できず、実用的な発泡体となりえない。なお、溶融粘度
の測定はノズル径が1.0mmであり、L/D=10の
ノズルを用い樹脂温度190℃で測定した剪断速度と見
かけ粘度の関係のグラフより剪断速度100sec-1
時の粘度を求めた。
【0025】さらに、本発明において使用される脂肪族
ポリエステルの融点は70〜190℃であることが必要
であり、70〜150℃であることがより好ましく、特
に80〜135℃が好ましい。70℃未満では耐熱性が
不十分であり、190℃を超えるものは製造が難しい。
70℃以上の融点を得るためには、ポリエステルプレポ
リマーの融点は60℃以上であることが必要である。
【0026】本発明において使用される脂肪族ポリエス
テル中にウレタン結合を含む場合のウレタン結合量は
0.03〜3.0重量%であり、0.05〜2.0重量
%がより好ましく、0.1〜1.0重量%が特に好まし
い。ウレタン結合量はC13NMRにより測定され、仕込
み量とよく一致する。0.3重量%未満ではウレタン結
合による高分子量化の効果が少なく、成形加工性に劣
り、3.0重量%を超えるとゲルが発生する。
【0027】本発明に係る発泡性粒子を作るための脂肪
族ポリエステルの粒子の平均半径は0.05mm〜10
mmが好ましく、0.2〜6mmがさらに好ましく、
0.3〜3mmであることが最も好ましい。粒子半径が
0.05mm未満である場合には、型内に粒子が密に充
填されすぎるため、内部への加熱が不充分になる。ま
た、10mmを超える場合には、型内に粒子が充分に充
填されないため、外観が悪化する。
【0028】本発明に係る発泡性粒子用の脂肪族ポリエ
ステルの燃焼発熱量(JIS M8814)は7000
cal/kg以下であり、ポリエチレンやポリプロピレ
ンと比較して低く、焼却処理がしやすい。このことは、
脂肪族ポリエステルを生分解法で処理せず焼却処理する
場合に有利である。
【0029】本発明に係る発泡性粒子製造のため、上記
の脂肪族ポリエステルを使用するに際しては、必要に応
じて酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等の他、滑
剤、ワックス類、着色剤、結晶化促進剤等を併用できる
ことは勿論である。すなわち、酸化防止剤としては、p
−tブチルヒドロキシトルエン、p−tブチルヒドロキ
シアニソール等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、
ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジ
プロピオネート等のイオウ系酸化防止剤等、熱安定剤と
しては、トリフェニルホスファイト、トリラウリルホス
ファイト、トリスノニルフェニルホスファイト等、紫外
線吸収剤としては、p−t−ブチルフェニルサリシレー
ト、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾ
フェノン、2,4,5−トリヒドロキシブチロフェノン
等、滑剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、パルミチン酸ナトリ
ウム等、帯電防止剤としては、N,N−ビス(ヒドロキ
シエチル)アルキルアミン、アルキルアミン、アルキル
アリルスルホネート、アルキルスルフォネート等、難燃
剤として、ヘキサブロモシクロドデカン、トリス−
(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、ペンタブ
ロモフェニルアリルエーテル等、無機充填剤又は発泡核
剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、タ
ルク、マイカ、硫酸バリウム、アルミナ等、結晶化促進
剤として、ポリエチレンテレフタレート、ポリートラン
スシクロヘキサンジメタノールテレフタレート等があげ
られる。
【0030】本発明に用いられる揮発性発泡剤は、脂肪
族ポリエステルを溶解しないか、わずかに膨潤せしめる
にすぎない、脂肪族ポリエステルの融点以下の沸点を有
することが必要である。揮発性発泡剤が樹脂の融点を超
える沸点をもつ場合、又は溶解する場合には、樹脂が完
全に溶融又は溶解してから揮発するため、均一で微細に
気泡を得ることができない。このような揮発性発泡剤と
しては、プロパン、ブタン、ペンタン、イソブタン、ネ
オペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ブタジエン等の
脂肪族炭化水素類さらには、メチルクロライド、メチレ
ンクロライド、ジクロロフルオロメタン、クロロトリフ
ルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、クロロジフ
ルオロメタン、トリクロロフルオロメタン等のハロゲン
化炭化水素類があげられる。
【0031】揮発性発泡剤はポリエステル粒子100重
量部に対して、0.5〜40重量部使用される。0.5
重量部未満では、充分な発泡倍率の発泡体が得られず、
40重量部を超えて使用することは成形上困難である
し、使用できたとしても気泡が粗大になり、実用に耐え
ることができない。
【0032】発泡性粒子は、脂肪酸ポリエステル粒子を
水中に懸濁し、撹拌しながら揮発性発泡剤を圧入し、加
熱することによって製造することができる。本発明の発
泡性粒子は発泡倍率が5倍以上で予備発泡させてから成
形すると、高発泡倍率の発泡製品を製造することができ
る。
【0033】本発明の発泡性粒子を水蒸気の加熱によっ
て、発泡倍率が5倍以上に発泡させ、乾燥熟成したもの
を型内に充填し、さらに水蒸気で加熱することによって
型どおりの高発泡倍率の発泡製品を得ることができ、そ
の用途としては、カップラーメン等の食品容器、テレ
ビ、ステレオ等の輸送時に使用するための緩衝材、魚
箱、保温又は保冷箱などの発泡体に有用である。
【0034】本発明における保冷箱とは、食料品、飲料
品、医療用品など、特に魚、肉、野菜を冷蔵、冷凍状態
のまま輸送、保管する場合に用いられる箱で、内部の温
度が容易に上がらないために断熱性を保つ材料で構成さ
れている箱である。保冷箱は内容物を入れる箱のみ、ま
たは箱とその上部を覆う蓋からなる。保冷箱として用い
るための最も重要な特性の一つは、保冷箱を構成する材
料の断熱性が高いことである。ここでいう保冷箱とは内
容物の温度の低下を妨げる機能を持った一般的には保冷
箱といわれるものも含む。
【0035】本発明の保冷箱を製造する方法は、通常は
高分子量の脂肪族ポリエステルを溶融押出して粒子状と
し、これに揮発性発泡剤を含浸せしめて発泡性ポリエス
テル粒子とし、次に、これを加熱水蒸気(約100〜1
10℃)により、加熱して5〜20倍の予備発泡粒子を
作る。更にこの粒子を保冷箱形成用の金型に入れ、加熱
発泡せしめて保冷箱とする。
【0036】本発明において得られる保冷箱は、微生物
等により容易に分解するほか、断熱性に優れ、実用上十
分な機械物性を持つ。保冷箱の実用物性として用いられ
る熱伝導率はJIS A−1412に準拠して測定さ
れ、0.1(kcal/mh℃)以下であることが必要
であり、0.08(kcal/mh℃)以下が好まし
く、0.06(kcal/mh℃)以下が好適である。
0.1(kcal/mh℃)を超えると、例えば保冷箱
としての重要な役割である魚の鮮度保持が充分なされず
実用上好ましくない。
【0037】本発明における緩衝材とは、テレビ、ラジ
オなどの電気機器、コンピュータ、時計などの精密機
器、眼鏡、顕微鏡などの光学機器、その他ガラス製品、
陶磁器などの製品を輸送、保管する場合に、外部からの
衝撃をやわらげ、製品が故障、破損しないように用いら
れる緩衝材である。この緩衝材は緩衝材のみで製品を梱
包するか、ダンボール箱のような梱包材と製品の間に置
かれて用いる。
【0038】本発明の緩衝材を製造する方法は、粒子と
せずに押出、又は射出成形方法があるが、揮発性発泡剤
を含浸せしめ、これを加熱水蒸気により5〜20倍の予
備発泡粒子とし、更にこの粒子を所定の形の金型内で加
熱発泡させる方法もとり得る。
【0039】本発明において得られる緩衝材は、燃焼時
の発熱量がPSと比べ低いばかりでなく微生物等により
容易に分解するほか、クリープ特性に優れ、実用上十分
な機械物性を持つ。緩衝材の実用物性として用いられる
クリープ特性は、JIS K−6767に準拠して、荷
重0.1kg/cm2 、24時間後に測定した圧縮クリ
ープにより表される。本発明において得られる緩衝材の
圧縮クリープは15%以下であることが必要であり、1
2%以下が好ましく、10%以下が好適である。15%
を超えると緩衝材として使用する際に外部から応力を加
えられた時に変形量が大きく、回復も小さいために実用
上好ましくない。即ち、各種電子機器の輸送時の破損率
が高くなる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により説明す
る。
【0041】(実施例1)700Lの反応器を窒素置換
してから、1,4−ブタンジオール183kg、コハク
酸224kgを仕込んだ。窒素気流下で昇温を行い、1
92〜220℃にて3.5時間、更に窒素を停止して2
0〜2mmHgの減圧下にて3.5時間にわたり脱水縮
合によるエステル化反応を行った。採取された試料は、
酸価が9.2mg/g、数平均分子量(Mn)が5,1
60、また重量平均分子量(Mw)が10,670であ
った。引続いて、常圧の窒素気流下で触媒のテトライソ
プロポキシチタン34gを添加した。温度を上昇させ、
温度215〜220℃で15〜0.2mmHgの減圧下
にて5.5時間、脱グリコール反応を行った。採取され
た試料は数平均分子量(Mn)が16,800、また重
量平均分子量(Mw)が43,600であった。このポ
リエステル(A1)は、凝縮水を除くと収量は339k
gであった。
【0042】ポリエステル(A1)339kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート5.42kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー(株)製)を1.70kgおよび滑剤と
してステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、
更に30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクスト
ルーダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレッ
トにした。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエス
テル(B1)の収量は300kgであった。
【0043】得られたポリエステル(B1)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が35,500、重量平均分
子量(Mw)が170,000、MFR(190℃)は
1.0g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶
液の粘度は230ポイズ、温度190℃、剪断速度10
0sec-1における溶融粘度は1.5×104 ポイズで
あった。平均分子量の測定は、Shodex GPC
System−11(昭和電工(株)製ゲルクロマトグ
ラフィー)、溶媒はCF3 COONaのHFIPA5m
mol溶液、濃度0.1重量%、検量線は昭和電工
(株)製PMMA標準サンプルShodexStand
ard M−75で行った。
【0044】内容積5.6Lの撹拌器付きオートクレー
ブに純水2200gを入れ、タイラー規格で28メッシ
ュから35メッシュの間にあるポリエステル(B1)粒
子2200g、酸化マグネシウム7g、ジラウリルチオ
ジプロピオネート0.22gを投入した。ついで撹拌し
ながら、プロパン44g、ペンタン186gを圧入して
100℃まで昇温して1.5時間反応させ、次に、上記
系内の温度を30℃まで冷却した後、系より取り出しポ
リエステル(B1)の発泡性粒子を得た。得られた発泡
性粒子を水蒸気の加熱によって10倍に発泡したものを
予備発泡粒子とした。この予備発泡粒子を乾燥熟成後、
肉厚3.0mmのカップ形状の金型内に充填し、水蒸気
により加熱成形した。得られたポリエステル(B1)の
発泡性粒子を50倍に発泡した場合の気泡サイズの分布
幅は、0.08〜0.30mmであった。又、燃焼発熱
量は5,720kcal/kgであった。この発泡性粒
子を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、発泡性はもち
ろん、粒子の形も失い、分解変化が観察された。
【0045】(実施例2)700Lの反応器を窒素置換
してから、1,4−ブタンジオール177kg、コハク
酸198kg、アジピン酸25kgを仕込んだ。窒素気
流下で昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、
更に窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて3.
5時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行っ
た。採取された試料は、酸価が9.6mg/g、数平均
分子量(Mn)が6,100、また重量平均分子量(M
w)が12,200であった。引続いて、常圧の窒素気
流下で触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加
した。温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜
0.2mmHgの減圧下にて6.5時間、脱グリコール
反応を行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)
が17,300、また重量平均分子量(Mw)が46,
400であった。このポリエステル(A2)は、凝縮水
を除くと収量は337kgであった。
【0046】ポリエステル(A2)333kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート4.66kgを
添加し、180〜200℃で1時間カップリング反応を
行った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー(株)製)を1.70kgおよび滑剤と
してステアリン酸カルシウムを1.70kgを加えて、
更に30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクスト
ルーダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレッ
トにした。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエス
テル(B2)の収量は300kgであった。
【0047】得られたポリエステル(B2)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が103
℃、数平均分子量(Mn)が36,000、重量平均分
子量(Mw)が200,900、MFR(190℃)は
0.52g/10分、オルトクロロフェノールの10%
溶液の粘度は680ポイズ、温度190℃、剪断速度1
00sec-1における溶融粘度は2.2×104 ポイズ
であった。
【0048】内容積5.6Lの撹拌器付きオートクレー
ブに純水2200gを入れ、タイラー規格で9メッシュ
から12メッシュの間にあるポリエステル(B2)粒子
2,200g、ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ
0.6gを投入した。ついで撹拌しながら、プロパン4
4g、ペンタン186gを圧入して100℃まで昇温し
て6時間反応させ、次に、上記系内の温度を30℃まで
冷却した後、脱水乾燥してポリエステル(B2)の発泡
性粒子を得た。得られた粒子を10℃で2週間保存した
後、水蒸気によって10倍に発泡したものを予備発泡粒
子とした。この予備発泡粒子を24時間放置後、型寸法
300mm×400mm×100mmの金型に充填し、
水蒸気によって加熱成形した。得られたポリエステル
(B2)を50倍に発泡した場合の気泡サイズの分布幅
は0.1〜0.35mmであり、平均気泡サイズは0.
2mmであった。この発泡性粒子を土中に5ヶ月間埋め
ておいたところ、実施例1と同じ結果を得た。
【0049】(実施例3)700Lの反応機を窒素置換
してから、1,4−ブタンジオール200kg、コハク
酸250kgおよびトリメチロールプロパン2.8kg
を仕込んだ。窒素気流下で昇温を行い、192〜220
℃にて4.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmH
gの減圧下にて5.5時間にわたり脱水縮合によるエス
テル化反応を行った。採取された試料は、酸価が10.
4mg/g、数平均分子量(Mn)が4,900、また
重量平均分子量(Mw)が10,000であった。引続
いて、常圧の窒素気流下で触媒のテトライソプロポキシ
チタン37gを添加した。温度を上昇させ、温度210
〜220℃で15〜1.0mmHgの減圧下にて8.0
時間、脱グリコール反応を行った。採取された試料は数
平均分子量(Mn)が16,900、また重量平均分子
量(Mw)が90,300であった(Mw/Mn=5.
4)。このポリエステル(A3)は、理論的に凝縮水7
6kgを除くと収量は367kgであった。
【0050】ポリエステル(A3)367kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.67kgを
添加し、160〜200℃で1時間カプリング反応を行
った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー(株)製)を367gおよび滑剤として
ステアリン酸カルシウムを367gを加えて、更に30
分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクストルーダー
にて水中に押出し、カッターで裁断してペレットにし
た。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエステル
(B3)の収量は350kgであった。
【0051】得られたポリエステル(B3)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が110
℃、数平均分子量(Mn)が17,900、重量平均分
子量(Mw)が161,500(Mw/Mn=9.
0)、MFR(190℃)は0.21g/10分、温度
180℃、剪断速度100sec-1における溶融粘度は
2.0×104 ポイズであった。
【0052】内容積5.6Lの撹拌器付きオートクレー
ブに純水2200gを入れ、タイラー規格で9メッシュ
から12メッシュの間にある、ポリエステル(B3)粒
子2,200g、ドデシルベンゼンスルフォン酸ソーダ
0.6gを投入した。ついで撹拌しながら、プロパン4
4g、ペンタン186gを圧入して100℃まで昇温し
て6時間反応させ、次に、上記系内の温度を30℃まで
冷却した後、脱水乾燥してポリエステル(B3)の発泡
性粒子を得た。得られた粒子を10℃で2週間保存した
後、水蒸気によって10倍に発泡したものを予備発泡粒
子とした。この予備発泡粒子を24時間放置後、型寸法
300mm×400mm×100mmの金型に充填し、
水蒸気によって加熱成形した。得られたポリエステル
(B3)を50倍に発泡した場合の気泡サイズの分布幅
は0.07〜0.30mmであり、平均気泡サイズは
0.2mmであった。この発泡性粒子を土中に5ヶ月間
埋めておいたところ、実施例1と同じ結果を得た。
【0053】(比較例1)実施例1と同じ条件でポリエ
ステル(A1)を成形した。しかし、気泡径を維持する
ことができず、実用に耐えうる発泡体は得られなかっ
た。
【0054】(実施例4)内容積5.6Lの撹拌器付き
オートクレーブに純水2200gを入れ、タイラー規格
で28メッシュから35メッシュの間にある、実施例1
で得られたポリエステル(B1)の粒子2,200g、
酸化マグネシウム7g、ジラウリルチオジプロピオネー
ト0.22gを投入した。ついで撹拌しながら、プロパ
ン44g、ペンタン186gを圧入して100℃まで昇
温して1.5時間反応させ、次に、上記系内の温度を3
0℃まで冷却した後、系より取り出しポリエステル(B
1)の発泡性粒子を得た。得られた発泡性粒子を水蒸気
の加熱によって10倍に発泡したものを予備発泡粒子と
した。この予備発泡粒子を乾燥熟成後、肉厚3.0mm
の長方体形状の金型内に充填し蒸気により底辺80cm
×30cm、高さ30cmの保冷箱を加熱成形した。得
られた保冷箱(1)の発泡性粒子は50倍に発泡されて
おり、肉厚は平均で1.5cmであった。続いてJIS
A−1412に準拠して熱伝導率を測定したところ、
0.02(kcal/mh℃)であった。この保冷箱の
一辺を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、その原形は
認められない状態に分解変化していた。
【0055】(実施例5)実施例4と同様にして、実施
例2で得られたポリエステル(B2)の粒子を10倍に
予備発泡してから、発泡倍率50倍の保冷箱を成形し
た。得られた保冷箱の熱伝導率を同様にして測定したと
ころ、0.03(kcal/mh℃)であった。なお、
燃焼発熱量は5,850kcal/kgであった。得ら
れた保冷箱を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、実用
的強度のない箱状のものに分解変化していた。
【0056】(実施例6)700Lの反応機を窒素置換
してから、エチレングリコール145kg、コハク酸2
51kg、クエン酸4.1kgを仕込んだ。窒素気流下
で昇温を行い、190〜210℃にて3.5時間、更に
窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて5.5時
間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行った。採
取された試料は、酸価が8.8mg/g、数平均分子量
(Mn)が6,800、また重量平均分子量(Mw)が
13,500であった。引続いて、常圧の窒素気流下で
触媒のテトライソプロポキシチタン20gを添加した。
温度を上昇させ、温度210〜220℃で15〜0.2
mmHgの減圧下にて4.5時間、脱グリコール反応を
行った。採取された試料は数平均分子量(Mn)が3
3,400、また重量平均分子量(Mw)が137,0
00であった。このポリエステル(A4)は、凝縮水を
除くと収量は323kgであった。
【0057】ポリエステル(A4)323kgを含む反
応器にヘキサメチレンジイソシアナート3.23kgを
添加し、180〜200℃で1時間カプリング反応を行
った。粘度は急速に増大したが、ゲル化は生じなかっ
た。ついで、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー(株)製)を1.62kgおよび滑剤と
してステアリン酸カルシウムを1.62kgを加えて、
更に30分間撹拌を続けた。この反応生成物をエクスト
ルーダーにて水中に押出し、カッターで裁断してペレッ
トにした。90℃で6時間、真空乾燥した後のポリエス
テル(B4)の収量は300kgであった。
【0058】得られたポリエステル(B4)は、僅かに
アイボリー調の白色ワックス状結晶で、融点が96℃、
数平均分子量(Mn)が54,000、重量平均分子量
(Mw)が324,000、MFR(190℃)は1.
1g/10分、オルトクロロフェノールの10%溶液の
粘度は96ポイズ、温度190℃、剪断速度100se
-1における溶融粘度は1.6×104 ポイズであっ
た。
【0059】実施例4と同様にして、ポリエステル(B
4)の粒子を10倍に予備発泡してから、発泡倍率50
倍の保冷箱を成形した。得られた保冷箱の熱伝導率を同
様にして測定したところ、0.05(kcal/mh
℃)であった。なお、燃焼発熱量は5,850kcal
/kgであった。得られた保冷箱を土中に5ヶ月間埋め
ておいたところ、実施例5と同様の結果を得た。
【0060】(実施例7)実施例4と同様にして、実施
例3で得られたポリエステル(B3)の粒子を10倍に
予備発泡してから、発泡倍率50倍の保冷箱を成形し
た。得られた保冷箱の熱伝導率を同様にして測定したと
ころ、0.04(kcal/mh℃)であった。なお、
燃焼発熱量は5,750kcal/kgであった。得ら
れた保冷箱を土中に5ヶ月間埋めておいたところ、実施
例5と同様の結果を得た。
【0061】(比較例2)実施例4と同じ条件でポリエ
ステル(A1)を成形したが、成形品の表面の凹凸が大
きく、気泡径は粗大かつ不均一(気泡径1mm以上)
で、実用に耐えうる発泡体は得られなかった。
【0062】(実施例8)内容積5.6Lの撹拌器付き
オートクレーブに純水2200gを入れ、タイラー規格
で28メッシュから35メッシュの間にある、実施例1
で得られたポリエステル(B1)粒子2200g、酸化
マグネシウム7g、ジラウリルチオジプロピオネート
0.22gを投入した。ついで撹拌しながら、プロパン
44g、ペンタン186gを圧入して100℃まで昇温
して1.5時間反応させ、次に、上記系内の温度を30
℃まで冷却した後、系より取り出しポリエステル(B
1)の発泡性粒子を得た。得られた発泡性粒子を水蒸気
の加熱によって10倍に発泡したものを予備発泡粒子と
した。この予備発泡粒子を乾燥熟成後、カセットテープ
レコーダ輸送用の長方体形状の金型内に充填し蒸気によ
り底辺20cm×15cm、高さ8.0cmの緩衝用箱
を加熱成形した。得られた箱(1)の発泡性粒子は50
倍に発泡されており、肉厚は平均で1.5cmであっ
た。続いてJIS K−6767に準拠して圧縮クリー
プを測定したところ13%であった。なお、燃焼発熱量
は5,750kcal/kgであった。この板体を土中
に5ヶ月間埋めておいたところ、実用的強度を失った板
体になり、分解変化が観察された。
【0063】(実施例9)実施例8と同様にして、実施
例2で得られたポリエステル(B2)を10倍に予備発
泡してから、発泡倍率50倍の緩衝材用板体を成形し
た。得られた板体の圧縮クリープを同様にして測定した
ところ12%であった。また、燃焼発熱量は5,850
kcal/kgであった。この板体を土中に5ヶ月間埋
めておいたところ、板体としての保形強度を失う状態に
まで変化していた。
【0064】(実施例10)実施例8と同様にして、実
施例6で得られたポリエステル(B4)を10倍に予備
発泡してから、発泡倍率50倍の緩衝材用板体を成形し
た。得られた板体の圧縮クリープを同様にして測定した
ところ11%であった。この板体を土中に5ヶ月間埋め
ておいたところ、実施例8と同様の結果を得た。
【0065】(実施例11)実施例8と同様にして、実
施例3で得られたポリエステル(B3)を10倍に予備
発泡してから、発泡倍率50倍の緩衝材用板体を成形し
た。得られた板体の圧縮クリープを同様にして測定した
ところ13%であった。この板体を土中に5ヶ月間埋め
ておいたところ、実施例8と同様の結果を得た。
【0066】(比較例3)実施例8と同じ条件で、実施
例1で得られたポリエステル(A1)を成形したが、成
形品の表面の凹凸が大きく、気泡径は粗大かつ不均一
(気泡径1mm以上)で、実用に耐えうる発泡体は得ら
れなかった。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る発泡性粒子は土壌等に埋め
た場合生分解性を有し、焼却処理したとしても燃焼発熱
量はポリエチレンやポリプロピレンと比較して低く、発
泡体に成形した場合も引張り強さ、衝撃強度などの機械
的強度に優れており、食品用容器などとして有用であ
り、保冷箱、緩衝材等にも用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今泉 光博 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番2号 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 滝山 栄一郎 神奈川県鎌倉市西鎌倉4−12−4

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度190℃、剪断速度100sec-1
    における溶融粘度が1.0×103 〜1.0×106
    イズであり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエ
    ステル粒子100重量部、揮発性発泡剤0.5〜40重
    量部からなる発泡性粒子。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリエステルが数平均分子量1
    0,000以上であり、0.03〜3.0重量%のウレ
    タン結合を含む請求項1に記載の発泡性粒子。
  3. 【請求項3】 数平均分子量が5,000以上、融点が
    60℃以上の脂肪族ポリエステルプレポリマー100重
    量部に、0.1〜5重量部のジイソシアナートを反応さ
    せることにより得られる脂肪族ポリエステル100重量
    部及び揮発性発泡剤0.5〜40重量部からなる請求項
    1または請求項2記載の発泡性粒子。
  4. 【請求項4】 脂肪族ポリエステルが、脂肪族グリコー
    ルと脂肪族ジカルボン酸からなる数平均分子量(Mn)
    が5,000以上のポリエステルプレポリマーを、ウレ
    タン結合を介して連鎖した構造をとるものである、請求
    項2または請求項3に記載の発泡性粒子。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエステルが、脂肪族グリコー
    ル、脂肪族ジカルボン酸および3官能または4官能の多
    価アルコール、オキシカルボン酸および多価カルボン酸
    もしくはその無水物から選ばれる少なくとも1種の多官
    能成分を加えて反応させてなる、数平均分子量(Mn)
    が5,000以上のポリエステルプレポリマーを、ウレ
    タン結合を介して連鎖した構造をとるものである、請求
    項2または請求項3に記載の発泡性粒子。
  6. 【請求項6】 ポリエステルプレポリマーが、グリコー
    ル単位としてエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
    ール、1,6−ヘキサンジオール、デカメチレングリコ
    ール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサ
    ンジメタノールからなる群から選ばれる単位を有し、ジ
    カルボン酸単位としてコハク酸、アジピン酸、スベリン
    酸、セバシン酸、ドデカン酸、無水コハク酸、無水アジ
    ピン酸からなる群から選ばれる単位を有する、請求項4
    または請求項5に記載の発泡性粒子。
  7. 【請求項7】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
    しての3官能または4官能の多価アルコールとして、ト
    リメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリトリッ
    トからなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求項
    5に記載の発泡性粒子。
  8. 【請求項8】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
    しての3官能または4官能のオキシカルボン酸として、
    リンゴ酸、クエン酸、酒石酸からなる群から選ばれる1
    種以上を含有する、請求項5に記載の発泡性粒子。
  9. 【請求項9】 ポリエステルプレポリマーが第三成分と
    しての3官能または4官能の多価カルボン酸として、ト
    リメシン酸、プロパントリカルボン酸、無水トリメリッ
    ト酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカル
    ボン酸無水物およびシクロペンタンテトラカルボン酸無
    水物からなる群から選ばれる1種以上を含有する、請求
    項5に記載の発泡性粒子。
  10. 【請求項10】 温度190℃、剪断速度100sec
    -1における溶融粘度が1×103 〜1.0×106 ポイ
    ズであり、融点が70〜190℃である脂肪族ポリエス
    テルを主成分とする加熱発泡成形されてなる、保冷箱ま
    たは緩衝材。
  11. 【請求項11】 脂肪族ポリエステが数平均分子量1
    0,000以上であり、0.03〜3.0重量%のウレ
    タン結合を含む請求項10に記載の保冷箱または緩衝
    材。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項3に記載の発泡性粒
    子を予備発泡させたのち、金型内で加熱発泡成形するこ
    とからなる、保冷箱または緩衝材の製造方法。
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