JPH06247211A

JPH06247211A - トランクルームの収納装置

Info

Publication number: JPH06247211A
Application number: JP3521693A
Authority: JP
Inventors: Tsuneji Matsuo; 常志松尾; Kenji Nishimura; 建治西村; Reimi Yokota; 麗美横田; Naoto Onishi; 直人大西; Yasuyuki Shioda; 康之塩田
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1993-02-24
Filing date: 1993-02-24
Publication date: 1994-09-06

Abstract

(57)【要約】【目的】ノーマルタイヤでもテンポラリタイヤでも収納
することができ、しかもタイヤ収納部以外のトランクル
ーム空間を効率的に使用する。【構成】収納装置１は、大きく３つの部分からなってお
り、右側に位置する右側トランクケース６、左側に位置
する左側トランクケース７、前側に配置されるトランク
フロント８から構成される。右側トランクケース６は、
前後に細長く延びるボックス形状の収納部９を形成して
いる。左側トランクケース７は、右側トランクケース６
と同様に前方に細長く延びる矩形形状の凹部すなわち収
納部２１、２２を形成している。矩形凹部の収納部は前
後に並んで２つ設けられる。トランクフロント８は、横
方向に延びる板部材で構成される。トランクフロント８
は前側が下方に湾曲してトランクルームフロア面１に当
接している。横方向には所定の間隔でリブ２７が補強部
材として設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はトランクルーム内に、ジ
ャッキその他の用具を収納する収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】トランクルーム内にスペアタイヤを収納
するようにした車両は公知である。スペアタイヤの収納
構造はたとえば、実開昭６１−７５３８６号公報に開示
されている。この実開昭６１−７５３８６号公報には、
ノーマルタイヤおよびノーマルタイヤよりも幅の小さい
テンポラリタイヤの両方を収納する構造が開示されてい
る。この開示された構造では、フロアに形成されたスペ
アタイヤ収納用スペースの深さがノーマルタイヤに合わ
せて形成されている。したがって、ノーマルタイヤを収
納するときはそのままノーマルタイヤを凹部に収容して
蓋をすると使い勝手の良いフラットなフロア面が形成さ
れる。

【０００３】また、テンポラリタイヤを収納する場合は
スペーサを介して凹部に収容することによって、タイヤ
の上端のレベルがノーマルタイヤと同じになるようにし
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって上記実開昭
６１−７５３８６号公報に開示される構造では、ノーマ
ルタイヤを収納できるスペースを取ってこれにテンポラ
リタイヤの収納を行うようにしたので、テンポラリタイ
ヤの場合にはデッドスペースが増大し、スペースの有効
な活用が困難となる。

【０００５】これを解消するためにテンポラリタイヤの
サイズに合わせてフロアの凹部を深さを決めると、ノー
マルタイヤを収納すると、タイヤの上部がフロア面から
突出するので、上方空間の使い勝手が悪くなる。本発明
はこの様な事情に鑑みて構成されたもので、ノーマルタ
イヤでもテンポラリタイヤでも収納することができ、し
かもタイヤ収納部以外のトランクルーム空間を効率的に
使用することができる収納装置を提供することを目的と
する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために以下のように構成される。すなわち、本発明
に係るトランクルームの収納装置は、トランクルーム内
に形成されたスペアタイヤ収納用スペースの周囲のトラ
ンクルームフロア上に配置される収納装置であって、ト
ランクルームフロアに支持される脚部と、用具等を収納
する収納部と、該収納部および前記スペアタイヤ収納用
スペースの上部を覆うほぼ同じレベルの連続平面部形成
する蓋部とを備えたことを特徴とする。

【０００７】この場合、好ましくは、前記スペアタイヤ
収納用スペースはトランクルームフロアに形成された凹
部であって、この凹部はスペアタイヤとジャッキの収容
に共用され、ジャッキ収納用スペースの上方空間に、前
記収納部が配置され該収納部は中間レベルに設けられる
中敷と上端部に設けられる蓋とを備え、中敷上に用具を
収納できる収納スペースが形成される。

【０００８】この収納装置は、トランクルームに収納さ
れるスペアタイヤがノーマルタイヤの場合に使用し、テ
ンポラリタイヤの場合には、取り外すようにすることが
できる。

【０００９】

【作用】本発明によれば、トランクルームフロア上に収
納部を有する所定の高さを有する収納装置が設けられ
る。ノーマルタイヤがトランクルームに収納される場合
には、本発明の収納装置を取り付けることによって、タ
イヤの上端部のレベルに匹敵するフラットな面がトラン
クルーム内に形成される。このフラットの面の下方に収
納部を形成してさまざまな用具たとえば、３角板、ジャ
ッキ等を収納するので、有効にタイヤの側方の空間を利
用する。

【００１０】また、この収納装置によって、タイヤの上
端レベルにほぼ一致したフラットな面が形成されるので
その上方空間の使い勝手が良くなる。テンポラリタイヤ
の場合には、もともとトランクルームフロアに形成され
る凹部の深さがテンポラリタイヤのサイズに合わせて形
成されているので、トランクルームフロアのフロアから
突出することはない。したがって、この場合には、上記
収納装置を装着しないか、取り外すようにすれば、テン
ポラリタイヤの収納部分の上方空間を有効に使用するこ
とができる。

【００１１】また、このように取り外し可能な収納装置
とすることにより、このことによって、トランクルーム
フロアの構造をテンポラリタイヤ用とノーマルタイヤと
別々にする必要はなく、共通仕様とすることができ、部
品および製造工程を共通化できるという利点もある。

【００１２】

【実施例】以下、添付の図面を参照して本願発明の好適
な実施例を説明する。図１および図２を参照すると本発
明の１実施例に係る収納装置１の、後方からみてそれぞ
れ右斜め後ろ上方および左斜め前上方から見た全体斜視
図が示されている。

【００１３】トランクルーム内のフロア面２には、スペ
アタイヤ３を収納するためるの凹部４が形成されてい
る。この凹部４の深さは、図３に示すようにテンポラリ
タイヤ３のサイズに合わせて設けられる。したがって、
ノーマルタイヤ５を収納する場合には、タイヤ５の上部
がフロア１の上面から突出する。本発明の収納装置１は
このノーマルタイヤ５を収納した際のフロア面１からの
突出状態を解消してタイヤ５のほぼ上端にそったフラッ
トの平面をトランクルーム内に形成するように設けられ
る。

【００１４】収納装置１は上記凹部４に配置されるスペ
アタイヤ３の周囲を取り巻くように平面視コ字状をなす
ように設けられる。本例の収納装置１は、大きく３つの
部分からなっており、図１において右側に位置する右側
トランクケース６、左側に位置する左側トランクケース
７、前側に配置されるトランクフロント８から構成され
る。

【００１５】右側トランクケース６は、図４を合わせて
参照すると、前後に細長く延びるボックス形状の収納部
９を形成している。左側のやや後方の位置には凹部４の
タイヤ収納部の外側に支持される脚部１０を備えてい
る。右側トランクケース６の中間高さ位置には、中敷１
１が取り付けられており、前記収納部９の右側内壁１２
に取り付けられた１対のヒンジ１３を介して開閉自在に
なっている。

【００１６】これによって図３に示すように凹部４のタ
イヤ３の外側の空間にはジャッキ１４が収納され、中敷
１１の上方空間には３角表示板１５が収納される。すな
わち、右側トランクケース６の収納部９は上下２段に活
用される。また、ボックス形状の収納部の右側後端には
フレーム１６によって張出開口部１７が設けられる。こ
の張出開口１７には、小さい３角形状の凹部１８と矩形
形状の凹部１９が隣接して設けられたボックス状のケー
ス２０が取り付けられる。このケース２０は、上記フレ
ーム１６によって支持される。

【００１７】このケース２０の前側で、リヤフェンダ
（図示せず）が立ち上がる位置関係になっている。した
がってこのフレーム１６の前端形状はリヤフェンダの輪
郭にそった形状になっている。左側トランクケース７
は、図５に示すように右側トランクケース６と同様に前
方に細長く延びる矩形形状の凹部すなわち収納部２１、
２２を形成している。矩形凹部の収納部は前後に並んで
２つ設けられる。左側後部には、右側トランクケース６
と同様にリヤフェンダと緩衝しないように張出フレーム
２３が設けられこの開口部２４には矩形凹部２５を有す
るボックス形状のインナケース２６がはめ込まれるよう
になっている。

【００１８】トランクフロント８は、図６に示すように
横方向に延びる板部材で構成される。トランクフロント
８は前側が下方に湾曲してトランクルームフロア面１に
当接している。横方向には所定の間隔でリブ２７が補強
部材として設けられている。さらに両後端部に設けられ
た脚部８ａ、８ｂでボルトによってトランクルームフロ
ア１に固定されるようになっている。

【００１９】また、トランクフロント８は、右後端側で
右側トランクケース６の前端に設けられる取り付け金具
６ａを介してボルトによって右側トランクケース６に固
定され、左後端部は左側トランクケース７の前端に設け
られる金具７ａを介してボルトによって左側トランクケ
ース７に取り付けられる。スペアタイヤ３の上方には、
図７に示すように右側トランクケース６、トランクフロ
ント８、左側トランクケース７の内端縁によって支持さ
れる蓋２８が取り付けられる。この蓋の下面には右側ト
ランクケース６、トランクフロント８、左側トランクケ
ース７の側面に当接するコ字状のストッパ２９が適当な
位置に複数個設けられる。また、ジャッキ１４のハンド
ルを止める凹部が設けられ該凹部にはフックが３か所設
けられる。さらに、この蓋２８を開閉するための係合穴
３２がほぼ中央部に設けられる。なお、右側トランクケ
ース６の下方の空間部には、ウオータタンク３４が収納
される。

【００２０】図３に示すように右側トランクケース６の
収納部９の上方にも蓋３３が設けられ、上部を覆うよう
になっている。左側トランクケース７にも同様に収納部
２１、２２の上方を覆う蓋が設けられる。また、それぞ
れの張出部２３に支持されるケースにもスペアタイヤ３
の蓋と面一になるようにそれぞれ蓋が設けられる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように本発明によればトランクル
ームフロアにテンポラリタイヤ用の凹部を設けることに
よって、ノーマルタイヤを支障なく収納することができ
る。すなわち、トランクルーム内にタイヤの突出状態を
無くして平面を構成することができる。このことによっ
て、その上方空間の使い勝手が良くなる。さらに、本発
明の収納装置をトランクルームフロア状に装着すること
によって、ノーマルタイヤの突出部の側部の空間の有効
利用を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例にかかるトランクルームフロ
アの収納装置の斜視図、

【図２】収納装置の図１とは別の角度からみた斜視図、

【図３】トランクルームの部分断面図、

【図４】右側トランクケースの斜視図、

【図５】左側トランクケースの斜視図、

【図６】トランクフロントの斜視図、

【図７】スペアタイヤの上方の蓋の斜視図、

【符号の説明】

１収納装置、２フロア面３スペアタイヤ４凹部６右側トランクケース７左側トランクケース８トランクフロント２０ケース２６ケース２８蓋。

フロントページの続き (72)発明者大西直人広島県安芸郡府中町新地３番１号マツダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者塩田康之広島県安芸郡府中町新地３番１号マツダエンジニアリング株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トランクルーム内に形成されたスペアタイ
ヤ収納用スペースの周囲のトランクルームフロア上に配
置される収納装置であって、トランクルームフロアに支
持される脚部と、用具等を収納する収納部と、該収納部
および前記スペアタイヤ収納用スペースの上部を覆うほ
ぼ同じレベルの連続平面部形成する蓋部とを備えたこと
を特徴とするトランクルームの収納装置。
【請求項２】請求項１において、前記スペアタイヤ収納
用スペースはトランクルームフロアに形成された凹部で
あって、この凹部はスペアタイヤとジャッキの収容に共
用され、ジャッキ収納用スペースの上方空間に、前記収
納部が配置され該収納部は中間レベルに設けられる中敷
と上端部に設けられる蓋とを備え、中敷上に用具を収納
できる収納スペースが形成されたことを特徴とするトラ
ンクルームの収納装置。