JPH06247002A - プリンタの対向隙間再調整装置 - Google Patents

プリンタの対向隙間再調整装置

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JPH06247002A
JPH06247002A JP30336993A JP30336993A JPH06247002A JP H06247002 A JPH06247002 A JP H06247002A JP 30336993 A JP30336993 A JP 30336993A JP 30336993 A JP30336993 A JP 30336993A JP H06247002 A JPH06247002 A JP H06247002A
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printing
facing gap
running
detecting means
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JP30336993A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Tada
祥浩 多田
Hiroshi Yamada
浩史 山田
Yoshitaka Yoshida
由貴 吉田
Takushi Ishida
卓資 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、印字ヘッドが走行不能になって
も、直ちに印字媒体の紙面厚さに対応させて再印字許容
させることができる印字処理能力の高い安定した印字が
できるプリンタの対向隙間再調整装置を提供する。 【構成】この発明は、印字媒体の厚みを検出する媒体厚
み検出手段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて
媒体通路を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの
対向隙間を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリン
タ装置であって、上記印字ヘッドの印字動作中または空
送り時の走行不能を検出する印字ヘッド走行不能検出手
段と、上記印字ヘッド走行不能検出手段で印字ヘッドの
走行不能を検出したとき、この走行不能の検出に基づい
て印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を最適な対向隙間
に再調整する対向隙間再調整制御手段とを備えたプリン
タの対向隙間再調整装置であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動預金支払
機に内部構成されるようなプリンタ装置に関し、さらに
詳しくは預金通帳等の印字媒体の厚み変化に対応させて
安定して印字できるようにしたプリンタの対向隙間再調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のプリンタ装置は、図1
1および図12に示すように、印字媒体101を挟持す
る上下一対の対設ローラ102,103およびこの一方
のローラの変位量を検知する厚さ検知センサ104を備
えて印字媒体の厚さを検出する厚さ検出機構105と、
この検出結果に基づいて媒体通路106を挟んで対設さ
れる印字ヘッド107とプラテン108との対向隙間1
09を調整する対向隙間調整機構110と、印字ヘッド
107を走行させる印字ヘッド走行機構111および印
字ヘッド元位置検知機構112との各機構105,11
0,111,112を制御管理する制御部113とを装
備している。
【0003】この印字動作時は、厚さ検出機構105か
ら印字媒体101の厚さデータが制御部113に入力さ
れ、また印字ヘッド元位置検知機構112から印字ヘッ
ド107の位置データが制御部113に入力される。一
方、制御部113からは対向隙間調整機構110のカム
駆動モータ114に制御信号を出力して、カム115を
介したプラテン108を所定量進退動作させて適正な対
向隙間に調整し、また制御部113から印字ヘッド走行
機構111の印字ヘッド駆動モータ116に制御信号を
出力して、印字ヘッドホルダ117と一体の印字ヘッド
107を印字方向に走行させて印字している。図中、1
18はインクリボン、119はそのインクリボンカセッ
トである。
【0004】しかし、通帳等の印字媒体に、例えば印鑑
シールが貼着されて通帳の紙面が一部厚い場合、また通
帳紙面の一部が折れて厚くなっている場合に、これを検
知できないと、印字ヘッドが走行時に、この厚くなって
いる部分で紙面と強接触して走行不能となり、印字障害
を発生させる。ことに、高速印字化を図った場合に、対
向隙間が狭められて走行不能が発生しやすい傾向にあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、印
字ヘッドが走行不能になる時またはなった時、直ちに印
字媒体の紙面厚さに対応させて印字、または再印字を許
容させることができる印字処理能力の高い安定した印字
ができるプリンタの対向隙間再調整装置の提供を目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1、
2、または、3記載の発明は、印字媒体の厚みを検出す
る媒体厚み検出手段と、媒体厚み検出手段の検出結果に
基づいて媒体通路を挟んで対設される印字ヘッドとプラ
テンとの対向隙間を調整する対向隙間調整手段とを備え
たプリンタ装置であって、上記印字ヘッドの印字動作中
または空送り時の走行不能を検出する印字ヘッド走行不
能検出手段と、上記印字ヘッド走行不能検出手段で印字
ヘッドの印字動作中または空送り時の走行不能を検出し
たとき、この走行不能の検出に基づいて印字ヘッドとプ
ラテンとの対向隙間を最適な対向隙間に再調整する対向
隙間再調整制御手段とを備えたプリンタの対向隙間再調
整装置であることを特徴とする。
【0007】この発明の請求項4記載の発明は、印字媒
体の厚みを検出する媒体厚み検出手段と、媒体厚み検出
手段の検出結果に基づいて媒体通路を挟んで対設される
印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を調整する対向隙間
調整手段とを備えたプリンタ装置であって、上記印字ヘ
ッドの走行位置を検出する印字ヘッド走行位置検出手段
と、上記印字ヘッドの印字動作中の走行不能を検出する
印字ヘッド走行不能検出手段と、上記印字ヘッド走行不
能検出手段で印字ヘッドの印字動作中の走行不能を検出
したとき、この走行不能の検出に基づいて印字ヘッドと
プラテンとの対向隙間を最適な対向隙間に設定し直した
後、上記印字ヘッド走行位置検出手段で印字ヘッドの走
行不能発生位置を検出し、その走行不能発生位置以前の
位置から印字を再開させる再印字制御手段とを備えたプ
リンタの対向隙間再調整装置であることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項5記載の発明は、印字媒
体の厚みを検出する媒体厚み検出手段と、媒体厚み検出
手段の検出結果に基づいて媒体通路を挟んで対設される
印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を調整する対向隙間
調整手段とを備えたプリンタ装置であって、上記印字ヘ
ッドの印字動作中の走行不能を検出する印字ヘッド走行
不能検出手段と、上記印字ヘッド走行不能検出手段で印
字ヘッドの印度動作中の走行不能を検出したとき、その
印字途中の字形から継続印字の適否を判定する継続印字
判定手段と、上記継続印字判定手段で継続印字不良と判
定したとき、走行不能行の取消し印字処理を施す取消し
印字手段と、上記取消し印字手段で印字不能行の取消し
印字処理を施した後、取消した印字不能行を改行して再
印字を施す改行印字制御手段とを備えたプリンタの対向
隙間再調整装置であることを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明の請求項1、2、または、3記載の発
明によれば、印字ヘッド走行不能検出手段が印字ヘッド
の印字動作中、または、空送り時の走行不能を検出した
とき、この走行不能の検出に基づいて対向隙間再調整制
御手段が、印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を最適な
対向隙間に再調整する。
【0010】この発明の請求項4記載の発明によれば、
印字ヘッド走行不能検出手段が印字ヘッドの印字動作中
の走行不能を検出したとき、この走行不能の検出に基づ
いて再印字制御手段が、印字ヘッドとプラテンとの対向
隙間を最適な対向隙間に設定し直した後、印字ヘッド走
行位置検出手段で印字ヘッドの走行不能発生位置を検出
し、その走行不能発生位置以前の位置から印字を再開さ
せる。
【0011】この発明の請求項5記載の発明によれば、
印字ヘッド走行不能検出手段が印字ヘッドの印字動作中
の走行不能を検出したとき、継続印字判定手段がその印
字途中の字形から継続印字の適否を判定し、継続印字適
正と判定すれば、そのまま継続印字を施し、逆に継続印
字不良と判定すると、取消し印字手段が印字不能行の取
消し印字処理を施した後、改行印字制御手段が取消した
印字不能行を改行して新たに再印字を施す。
【0012】
【発明の効果】このため、仮に印鑑シールの貼着や紙面
折れ等で印字媒体の一部が厚くなって、印字ヘッドが走
行不能になる時またはなった時、その厚みに対応させた
最適な対向隙間に設定変更した後印字、または再印字を
許容し、印字障害を自動的に解消して印字を施すことが
できる。
【0013】また、印字ヘッドを空送りして、印字ヘッ
ドの走行障害を確認した後に、印字処理を実行すること
で、印字ヘッドの走行障害があった時、該印字ヘッドお
よび印字媒体の相互の損傷汚損を、印字動作中の走行障
害確認処理の場合に比して、未然に最少限に抑えること
ができ、ことに印字ヘッドの損傷による装置の稼動不能
を防止できる。
【0014】また、印字ヘッドが走行不能となった場合
に、最適な対向隙間に設定し直した後、走行不能発生位
置以前の位置から直ちに印字を再開させることができ、
中断された印字位置から引続き継続して印字動作するこ
とになり、印字動作に無駄のない効率のよい継続印字が
できる。ことに、印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を
狭めて走行不能が発生しやすい高速印字化を図った場合
に適している。
【0015】さらに、再印字する時、中断された印字途
中の字形から継続印字すると印字不良になると判定する
と、直ちにその継続印字不良行に対して取消し印字処理
を施し、次行に改行して再印字を施すため、印字媒体に
は常に美麗な印字を施すことができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は自動預金支払機に内部構成されるプリン
タの対向隙間再調整装置を示し、図1および図2の第1
実施例において、このプリンタの対向隙間再調整装置1
1は、厚さ検出機構12と、対向隙間調整機構13と、
印字ヘッド走行機構14と、印字ヘッド元位置検知機構
15と、印字ヘッド走行位置検知機構16と、これらの
各機構12,13,14,15,16を制御管理する制
御部17とから構成される。
【0017】厚さ検出機構12は、通帳18の紙面厚さ
を検出するものであって、印字位置の前段に水平方向に
導かれた通帳18を上下より挟持する上対設ローラ19
と、下対設ローラ20と、上下動する下対設ローラ20
の変位量を検知する厚さ検知センサS1 とを備えて、通
帳18の紙面厚さを検出し、この検出結果に基づいて後
述する対向隙間調整機構13を調整操作する。
【0018】上述の対向隙間調整機構13は、通帳通路
21を挟んで上下に対設される印字ヘッド22とプラテ
ン23との対向隙間Lを調整するものであって、この場
合、下側のプラテン23を隙間調整用に上下方向に移動
可能に、プラテン基端部のローラ24にカム25を対設
させ、このカム25をカム駆動モータM1 で所定量回転
させることによりプラテン23を上下動作させて対向隙
間Lを調整する。これに対向する上側の印字ヘッド22
は、印字ヘッド走行機構14に一定の高さ位置で走行許
容させて保持されている。
【0019】この印字ヘッド走行機構14は、印字ヘッ
ド駆動モータM2 と、このモータM2 の駆動力を受けて
回転するホルダ駆動ベルト26と、このベルト26の駆
動伝達力を受けて印字方向に走行する印字ヘッドホルダ
27とを備え、印字ヘッド駆動モータM2 の駆動出力に
基づいて、印字ヘッド22と一体の印字ヘッドホルダ2
7が、走行方向に配設された上下の摺動案内軸28,2
9に沿って走行し、この走行時に印字動作し、さらに印
字行毎に印字ヘッド元位置検知機構15で走行状態の適
否が検知確認される。
【0020】この印字ヘッド元位置検知機構15は、印
字ヘッドホルダ27に取付けた検知素子30を、行印字
始端部と行印字終端部に配設された元位置検知センサS
2 ,S2 で検知し、これと印字ヘッドの走行所用時間
(パルス数)とから印字ヘッド22が正常に走行動作さ
れていることを検知確認する。
【0021】また、印字ヘッド走行位置検知機構16
は、ホルダ駆動ベルト26を支持する一方のプーリ31
の回転軸にパルス円板32を突設し、これを走行位置検
知センサS3 で検知することにより、印字ヘッド22の
走行位置を検知する。
【0022】制御部17は、CPU33がROM34に
格納されたプログラムに沿って各回路装置を制御し、そ
の制御データをRAM35で読出し可能に記憶し、既述
した各検知センサS1 〜S3 からの検知データをインタ
フェース36を介して入力し、また印字制御データおよ
び再印字制御データをインタフェース36を介して各モ
ータM1 ,M2 に出力する。
【0023】例えば、印字ヘッドの走行不能を検出する
と、CPU33は直ちに走行許容する対向隙間に設定し
直して印字継続させ、また印字継続不可と判定すれば、
印字取消し処理を施して次行に再印字動作させ、印字障
害を自動的に解消して印字継続することができる高速印
字化に適した印字性能が得られる。図中、37はインク
リボン、38はそのインクリボンカセット、39はプラ
テン支持バネである。
【0024】このように構成された第1実施例のプリン
タの対向隙間再調整装置11の処理動作を図3のフロー
チャートを参照して説明する。今、通帳18が通帳通路
21を介して印字位置に導かれるとき、この通帳18の
搬送段階で厚さ検出機構12が、導かれた通帳印字部の
紙面厚さを検出し、この検出した通帳の厚さデータがC
PU33に入力され、この入力された厚さデータに基づ
いてCPU33は対向隙間調整機構13を駆動して、印
字ヘッド22とプラテン23との対向隙間Lを最適な対
向隙間Lに調整する。この最適な対向隙間Lで、導かれ
た通帳紙面に所定の内容を印字する(ステップn1 )。
【0025】このとき、印字ヘッド元位置検知機構15
で、印字ヘッド22の走行時間をパルスカウントして適
正に印字動作しているかを確認し、このとき仮に通帳紙
面に印鑑シールが貼着されていたり、紙面折れ等で一部
が厚く膨んでいるために、この印字ヘッド22が膨み部
分で走行不能になった場合は(ステップn2 )、その走
行不能位置を印字ヘッド走行位置検知機構16が検出
し、その検出位置から中断された印字文字の一文字の印
字途中でなければ(ステップn3 〜n4 )、CPU33
は対向隙間調整機構13を駆動してプラテン23を下動
退避させた後、印字ヘッド22を元位置に戻し、再び対
向隙間調整機構13に出力して印字ヘッド22とプラテ
ン23との対向隙間を最適な対向隙間に再調整し(ステ
ップn5 〜n7 )、この再調整後に、再び印字ヘッド2
2を走行させて、前回の走行不能発生位置より印字動作
を引続き再開させる。これにより、印字動作中に印字ヘ
ッド22が走行不能になっても、印字障害を自動的に解
消して印字継続ができる(ステップn8 )。
【0026】ところで、走行不能を検知しなければ、正
常に印字動作されていると判定して、隙間調整すること
なく、現状のまま印字動作させる(ステップn9 )。ま
た、走行不能位置の一文字が印字途中の場合は、不完全
字形のため再印字を施すと、二重印字や印字ズレ等が発
生して印字が乱れるため、印字中断エラー処理を実行す
る(ステップn10)。
【0027】上述の印字中断エラー処理は、図4に示す
ように、例えば、本来「あ」と印字すべきところ、一文
字の一部が欠けて印字途中となった不完全字形の場合
に、印字中断エラー処理と判定し、続いてこの印字中断
エラー処理としての改行印字処理を実行する。
【0028】この印字中断エラー処理の処理動作を図5
のフローチャートを参照して説明する。今、印字中断エ
ラー処理と判定すると、CPU33は対向隙間調整機構
13を駆動してプラテン23を後退させた後、印字ヘッ
ド22を元位置に戻し、この印字ヘッド22とプラテン
23との対向隙間を最適な対向隙間に再調整し(ステッ
プn11〜n13)、印字中断エラーが発生したエラー発生
行を印字取消し処理する。例えば、図6に示すように、
エラー発生行の上に2本の印字取消し用の平行線を引い
て印字取消し処理し(ステップn14)、この印字取消し
処理を施した後、次行にエラー発生行の印字内容を改行
して再印字し、その後、引続き印字動作を継続してCP
U33には改行印字した旨を送信して印字中断エラー処
理が終了する(ステップn15〜n16)。
【0029】図7および図8はこの発明の第2実施例の
プリンタの対向隙間再調整装置41を示し、既述した第
1実施例の対向隙間調整機構13ではプラテン23側を
対向隙間調整用に上下動させたのに対し、この第2実施
例の対向隙間調整機構42では印字ヘッド43側を対向
隙間調整用に上下動させて設けたものである。
【0030】これは、上側の印字ヘッド43を隙間調整
用に上下方向に移動可能に、印字ヘッド43を保持する
印字ヘッドホルダ44の摺動案内軸45にカム46を対
設させ、このカム46をカム駆動モータM3 で所定量回
転させることにより、印字ヘッドホルダ44毎上下動作
させて、印字ヘッド43と対向するプラテン47との対
向隙間Lを適正な値に調整する。図中、48は厚さ検出
機構、49は印字ヘッド走行機構、50は印字ヘッド元
位置検知機構、51は印字ヘッド走行位置検知機構、5
2は制御部である。
【0031】このように構成された第2実施例のプリン
タの対向隙間再調整装置41の処理動作を図9のフロー
チャートを参照して説明する。今、通帳が通帳通路を介
して印字位置に導かれるとき、この通帳の搬送段階で厚
さ検出機構48が、導かれた通帳印字部の紙面厚さを検
出し、この検出した通帳の厚さデータが制御部52に入
力され、この入力された厚さデータに基づいて対向隙間
調整機構42を駆動して、印字ヘッド43とプラテン4
7との対向隙間を最適な対向隙間Lに調整する。この最
適な対向隙間Lで、導かれた通帳紙面に所定の内容を印
字する(ステップn21)。
【0032】このとき、印字ヘッド元位置検知機構50
で、印字ヘッド43の走行時間をパルスカウントして適
正に印字動作しているかを確認し、このとき仮に通帳紙
面に印鑑シールが貼着されていたり、紙面折れ等で一部
が厚く膨んでいるために、この印字ヘッド43が膨み部
分で走行不能になった場合は(ステップn22)、その走
行不能位置を印字ヘッド走行位置検知機構51で検出
し、その検出位置から中断された印字文字の一文字の印
字途中でなければ(ステップn23〜n24)、制御部52
は対向隙間調整機構42を駆動して印字ヘッド43を上
動退避させた後、印字ヘッド43を元位置に戻し、再び
対向隙間調整機構42に出力して印字ヘッド43とプラ
テン47との対向隙間Lを最適な対向隙間に再調整し
(ステップn25〜n27)、この再調整後に、再び印字ヘ
ッド43を走行させて、前回の走行不能発生位置より印
字動作を引続き再開させる(ステップn28)。
【0033】ところで、走行不能を検知しなければ、正
常に印字動作されていると判定して、隙間調整すること
なく、現状のまま印字動作させる(ステップn29)。ま
た、走行不能位置の一文字が印字途中の場合は、不完全
字形のため再印字を施すと、二重印字や印字ズレ等が発
生して印字が乱れるため、印字中断エラー処理として改
行印字処理を実行する(ステップn30)。
【0034】上述のように、印鑑シールの貼着や紙面折
れ等で通帳の一部が厚く膨んで、印字動作中に印字ヘッ
ドが走行不能となっても、その厚みに対応させた最適な
対向隙間に設定変更して直ちに再印字許容し、印字障害
を自動的に解消して印字を施すことができる。
【0035】また、印字ヘッドが走行不能となった場合
に、最適な対向隙間に設定し直した後、走行不能発生位
置以前の位置から直ちに印字を再開させることができ、
中断された印字位置から引続き継続して印字動作するこ
とになり、印字動作に無駄のない効率のよい継続印字が
できる。ことに、印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を
狭めて走行不能が発生しやすい高速印字化を図った場合
に適している。
【0036】さらに、再印字する時、中断された一文字
の印字途中の字形から継続印字すると印字不良になると
判定すると、直ちにその継続印字不良行に対して取消し
印字処理を施し、次行に改行して再印字を施すため、通
帳には常に美麗な印字を施すことができる。
【0037】前述の図3および図7で示す印字処理動作
の隙間再調整は印字ヘッド22または43の印字動作中
に実行しているが、他の方法としては印字する前に印字
ヘッド22または43を印字しない空送りを行なって走
行障害を確認した後に、隙間調整の実行可否を判定する
こともできる。この処理方法を、図10のフローチャー
トを参照して説明する。なお、対向隙間再調整機構は図
1で説明した機構11を使用するものとする。
【0038】通帳18が通帳通路21を介して印字位置
に導かれるとき、この通帳18の搬送段階で厚さ検出機
構12が、導かれた通帳印字部の紙面厚さを検出し、こ
の検出した通帳の厚さデータがCPU33に入力され、
この入力された厚さデータに基づいてCPU33は対向
隙間調整機構13を駆動して、印字ヘッド22とプラテ
ン23との対向隙間Lを最適な対向隙間Lに調整する
(ステップn31)。
【0039】次いで、この最適な対向隙間Lで、印字ヘ
ッド22を印字処理を行なわない空送り状態で印字領域
全体に渡り走行させて、CPU33は印字ヘッド22の
走行障害を確認する(ステップn32)。
【0040】この印字ヘッド22の空送り時に、印字ヘ
ッド元位置検知機構15で、印字ヘッド22の走行時間
をパルスカウントして障害なく走行しているかを確認
し、このとき仮に通帳紙面に印鑑シールが貼着されてい
たり、紙面折れ等で一部が厚く膨んでいるために、この
印字ヘッド22が膨み部分で走行不能になった場合は
(ステップn33、NO判定)、CPU33は対向隙間調
整機構13を駆動してプラテン23を下動退避させた後
(ステップn34)、印字ヘッド22を元位置に戻し(ス
テップn35)、再び対向隙間調整機構13に出力して印
字ヘッド22とプラテン23との対向隙間を最適な対向
隙間に再調整し(ステップn36)、この再調整後に、ス
テップn32にリターンして、再び印字ヘッド22を空送
り状態で印字領域全体に渡って走行させて調整状態を確
認し、調整がOKで有れば(ステップn33、YES判
定)、印字処理を実行する(ステップn37)。
【0041】上述のように印字ヘッド22を空送りして
走行障害を確認することにより、磁気ヘッド22および
通帳18相互の損傷汚損を未然に最少限に抑えることが
できる。なお、この空送りによる走行障害の確認は、図
7に示される第2の実施例でも実行することができる。
【0042】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の印字媒体は、実施例の通帳に対応
し、以下同様に、媒体厚み検出手段は、厚さ検出機構1
2,48に対応し、媒体通路は、通帳通路21に対応
し、対向隙間調整手段は、対向隙間調整機構13,42
に対応し、印字ヘッド走行不能検出手段は、印字ヘッド
走行機構14,49および印字ヘッド元位置検知機構1
5,50に対応し、対向隙間再調整制御手段、再印字制
御手段、継続印字判定手段および改行印字制御手段は、
制御部17,52に対応し、印字ヘッド走行位置検出手
段は、印字ヘッド走行位置検知機構16,51に対応
し、取消し印字手段は、印字ヘッド走行機構14,49
に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のプリンタの対向隙間再
調整装置の概略構成図。
【図2】この発明の第1実施例のプリンタの対向隙間再
調整装置の要部正面図。
【図3】この発明の第1実施例の印字処理動作を示すフ
ローチャート。
【図4】この発明の第1実施例の印字中断エラー処理の
字形説明図。
【図5】この発明の印字中断エラー発生時の処理動作を
示すフローチャート。
【図6】この発明の印字中断エラー発生時の印字取消し
状態を示す要部拡大説明図。
【図7】この発明の第2実施例のプリンタの対向隙間再
調整装置の概略構成図。
【図8】この発明の第2実施例のプリンタの対向隙間再
調整装置の要部正面図。
【図9】この発明の第2実施例の印字処理動作を示すフ
ローチャート。
【図10】この発明の第3実施例の確認処理動作を示す
フローチャート。
【図11】従来のプリンタの対向隙間調整装置の概略構
成図。
【図12】従来のプリンタの対向隙間調整装置の要部正
面図。
【符号の説明】
11,41…プリンタの対向隙間再調整装置 12,48…厚さ検出機構 13,42…対向隙間調整機構 14,49…印字ヘッド走行機構 15,50…印字ヘッド元位置検知機構 16,51…印字ヘッド走行位置検知機構 17,52…制御部 18…通 帳 21…通帳通路 22,43…印字ヘッド 23,47…プラテン 33…CPU L…対向隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 卓資 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字媒体の厚みを検出する媒体厚み検出手
    段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて媒体通路
    を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリンタ装置で
    あって、上記印字ヘッドの走行不能を検出する印字ヘッ
    ド走行不能検出手段と、上記印字ヘッド走行不能検出手
    段で印字ヘッドの走行不能を検出したとき、この走行不
    能の検出に基づいて印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を最適な対向隙間に再調整する対向隙間再調整制御手段
    とを備えたプリンタの対向隙間再調整装置。
  2. 【請求項2】印字媒体の厚みを検出する媒体厚み検出手
    段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて媒体通路
    を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリンタ装置で
    あって、上記印字ヘッドの印字動作中の走行不能を検出
    する印字ヘッド走行不能検出手段と、上記印字ヘッド走
    行不能検出手段で印字ヘッドの印字動作中の走行不能を
    検出したとき、この走行不能の検出に基づいて印字ヘッ
    ドとプラテンとの対向隙間を最適な対向隙間に再調整す
    る対向隙間再調整制御手段とを備えたプリンタの対向隙
    間再調整装置。
  3. 【請求項3】印字媒体の厚みを検出する媒体厚み検出手
    段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて媒体通路
    を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリンタ装置で
    あって、上記印字ヘッドの空送り時の走行不能を検出す
    る印字ヘッド走行不能検出手段と、上記印字ヘッド走行
    不能検出手段で印字ヘッドの空送り時の走行不能を検出
    したとき、この走行不能の検出に基づいて印字ヘッドと
    プラテンとの対向隙間を最適な対向隙間に再調整する対
    向隙間再調整制御手段とを備えたプリンタの対向隙間再
    調整装置。
  4. 【請求項4】印字媒体の厚みを検出する媒体厚み検出手
    段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて媒体通路
    を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリンタ装置で
    あって、上記印字ヘッドの走行位置を検出する印字ヘッ
    ド走行位置検出手段と、上記印字ヘッドの印字動作中の
    走行不能を検出する印字ヘッド走行不能検出手段と、上
    記印字ヘッド走行不能検出手段で印字ヘッドの印字動作
    中の走行不能を検出したとき、この走行不能の検出に基
    づいて印字ヘッドとプラテンとの対向隙間を最適な対向
    隙間に設定し直した後、上記印字ヘッド走行位置検出手
    段で印字ヘッドの走行不能発生位置を検出し、その走行
    不能発生位置以前の位置から印字を再開させる再印字制
    御手段とを備えたプリンタの対向隙間再調整装置。
  5. 【請求項5】印字媒体の厚みを検出する媒体厚み検出手
    段と、媒体厚み検出手段の検出結果に基づいて媒体通路
    を挟んで対設される印字ヘッドとプラテンとの対向隙間
    を調整する対向隙間調整手段とを備えたプリンタ装置で
    あって、上記印字ヘッドの印字動作中の走行不能を検出
    する印字ヘッド走行不能検出手段と、上記印字ヘッド走
    行不能検出手段で印字ヘッドの印字動作中の走行不能を
    検出したとき、その印字途中の字形から継続印字の適否
    を判定する継続印字判定手段と、上記継続印字判定手段
    で継続印字不良と判定したとき、走行不能行の取消し印
    字処理を施す取消し印字手段と、上記取消し印字手段で
    印字不能行の取消し印字処理を施した後、取消した印字
    不能行を改行して再印字を施す改行印字制御手段とを備
    えたプリンタの対向隙間再調整装置。
JP30336993A 1992-12-28 1993-11-08 プリンタの対向隙間再調整装置 Pending JPH06247002A (ja)

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JP36141892 1992-12-28
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0919391A1 (de) * 1997-09-24 1999-06-02 Siemens Nixdorf Informationssysteme AG Verfahren zum Einstellen und Einhalten des Abstandes zwischen einer Druckoberfläche und einem Druckkopf und Druckvorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
KR101016225B1 (ko) * 2009-05-07 2011-02-25 한국컴퓨터 주식회사 수직형 통장 프린터
US8960830B2 (en) 2012-02-24 2015-02-24 Canon Finetech, Inc. Inkjet printing apparatus and inkjet printing method

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EP0919391A1 (de) * 1997-09-24 1999-06-02 Siemens Nixdorf Informationssysteme AG Verfahren zum Einstellen und Einhalten des Abstandes zwischen einer Druckoberfläche und einem Druckkopf und Druckvorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
KR101016225B1 (ko) * 2009-05-07 2011-02-25 한국컴퓨터 주식회사 수직형 통장 프린터
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