JPH0624680Y2 - 液膜式プレート熱交換器 - Google Patents

液膜式プレート熱交換器

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JPH0624680Y2
JPH0624680Y2 JP1410189U JP1410189U JPH0624680Y2 JP H0624680 Y2 JPH0624680 Y2 JP H0624680Y2 JP 1410189 U JP1410189 U JP 1410189U JP 1410189 U JP1410189 U JP 1410189U JP H0624680 Y2 JPH0624680 Y2 JP H0624680Y2
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JP
Japan
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heat transfer
transfer plate
heat exchanger
plate
liquid film
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JP1410189U
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剛 佐藤
一良 辻岳
正浩 曽田
祐一 藤岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、多重効用方式の海水淡水化プラント用等に適
用され、水または海水等を用いる液膜式プレート熱交換
器の改良に関する。
〔従来の技術〕 第5図によつて、液膜式プレート熱交換器の従来例を説
明する。
第5図中、1は蒸発室、2は凝縮室であつて、両室は上
下方向に延びる伝熱板4によつて区画されている。3は
蒸発室1及び凝縮室2の上側に設けられたタンクから水
または海水を蒸発室1内へ導入するノズルである。図中
6はタンクの底板、7は熱交換器の底板、18は伝熱板
4に沿つて流下する水または海水の流れである。
上記の熱交換器においては、タンク5より導かれた水ま
たは海水はノズル3より蒸発室1内へ噴射され、伝熱板
4上に水膜を作り伝熱板4に沿つて下方へと流れ、図示
していない排水口へと導かれる。一方、図示していない
蒸気入口より凝縮室2に導かれた蒸気は、伝熱板4によ
り冷却され凝縮して水となり、伝熱板4に添つて下方へ
と流れ図示していない取水口へと導かれる。凝縮室2側
と蒸発室1側との間は伝熱板4を介して熱交換が行なわ
れ、凝縮室2における蒸気の凝縮熱は、伝熱板4を介し
て蒸発室1内の伝熱板4上の水膜に伝えられ、蒸発室1
内の水または海水の一部が蒸発する。
上記のような液膜式プレート熱交換器の伝熱性能は、熱
交換器の熱抵抗を蒸発室側と凝縮室側とに分けると、蒸
発室側の熱抵抗が大きく全体の伝熱性能を左右してい
る。このために、まずは蒸発室側の伝熱性能を向上させ
る必要がある。
また更に、高効率の伝熱性能を得るためには凝縮室側の
伝熱性能も向上させる必要が生じてきた。例えば、従来
の液膜式プレート熱交換器では、凝縮室側における凝縮
液の液受が伝熱板の最下部に取付けられているにすぎな
かつた。このような構造では、凝縮液が伝熱板に添つて
流れる時、下方に行く程流れが発達して液膜が厚くな
り、また温度境界層も発達する。このために熱抵抗が増
し伝熱性能が悪くなる欠点があつた。
本考案は、上記に鑑みて、伝熱板の蒸発室側、凝縮室側
の伝熱性能を向上させ、さらに高性能の液膜式プレート
熱交換器を得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、蒸発室と凝縮室とを伝熱板で区画した液膜式
プレート熱交換器において、 (1)伝熱板の凝縮室側に中間液受を設けた。
(2)また、伝熱板の蒸発室側に金属多孔体を伝熱管に一
体的に接合した。
〔作用〕
凝縮室内において、伝熱板を介する伝熱によつて伝熱板
上に生ずる凝縮液は、伝熱板上端より下流へとだんだん
流れが発達し、液膜の厚みも下流に行く程厚くなる。上
記(1)の本考案では、伝熱板の凝縮室側に中間液受を設
けたことにより、中間液受より下流側では再度液膜が零
から発達し直すために、中間液受を設けない時より液膜
の厚みが薄くなり熱抵抗が小さくなる。また、温度境界
層も同じように中間液受で一度破壊され、中間液受の下
方で再度発達するために熱抵抗は小さくなる。このよう
にして液膜式プレート熱交換器の伝熱性能が高められ
る。
上記(2)の本考案においては、伝熱板の蒸発室側に金属
多孔体を一体的に取りつけているために、蒸発室内の水
または海水等に伝熱の良い核沸騰伝熱が起り、蒸発室側
の伝熱が促進されて、液膜式プレート熱交換器の伝熱性
能が高められる。
〔実施例〕
本考案の第一の実施例を第1図ないし第3図によつて説
明する。
本実施例が第5図に示す従来例と異なる点は、液膜式プ
レート熱交換器の伝熱板4の凝縮室2側に、伝熱板4の
上下方向の中間に位置する中間液受10を溶接又は接着
剤等の手段によつて伝熱板4に固着したことである。
なお第1図ないし第3図において、上記従来例と同一の
部分は同一の符号で示されており、また9は伝熱板4の
下部凝縮側に取付けた液受を示している。
中間液受10が設けられていない状態の凝縮室2内の凝
縮液30の流れを第3図に示し、中間液受10を設けた
時凝縮液20の流れを第2図に示す。本実施例では、中
間液受10を伝熱板4の凝縮室側に設けたことにより、
伝熱板4の上端部を凝縮開始点として、下方へと次第に
発達した凝縮液20の流れは、中間液受10で取水され
るために、流れが一度断ち切られる。そして再び中間液
受10の下部を凝縮開始点として、再び下流へと凝縮液
20の流れが発達する。第2図と第3図とを比較すれば
明らかなように、中間液受10を設けると、凝縮液20
の液膜の厚みが薄くなり、熱抵抗が小さくなる。また同
様に温度境界層も中間液受10で破壊されるために、熱
抵抗が小さくなる。これらの理由により液膜式プレート
熱交換器の伝熱性能が向上する。
本考案の第二の実施例を第4図によつて説明する。
本実施例が第5図に示す従来例と異なる点は、液膜式プ
レート熱交換器において、伝熱板4の蒸発室1側に金属
多孔体11を伝熱板4と一体的に接合して、1枚の伝熱
板を形成したことである。なお、上記従来例と同一の部
分は、第4図において同一の符号で示されている。
上記のように構成された本実施例では、タンク5より導
かれた液は、ノズル3より噴射され、伝熱板4上に液膜
を作る。さらに液は伝熱板4により凝縮室2側より加熱
されると同時に、金属多孔体11によつて沸騰核が形成
されるから、核沸騰を起しながら伝熱板4に沿つて下方
へと流れる。一方、図示していない蒸気入口より凝縮室
2に導かれた蒸気は、伝熱板4により冷却され(伝熱板
を加熱しながら)凝縮して液となり、伝熱板4に添つて
下方へと流れ、図示していない液出口へと導かれる。
本実施例においては、蒸発室1側に伝熱板4に取付けら
れた金属多孔体11によつて蒸発室1内を伝熱板4に沿
つて流下する液に沸騰核が形成されて伝熱の良い核沸騰
伝熱が起り伝熱性能が高められる。
なお、上記第一及び第二の実施例は、それぞれ中間液受
又は金属多孔体を設けているが、この両者を伝熱板に組
合せて用いるようにしてもよいことはいう迄もない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、蒸発室と凝縮室を区画
する伝熱板の凝縮室側に中間液受を設け、又は蒸発室側
に伝熱板に一体的に結合された金属多孔体を設けること
によつて、液膜式プレート熱交換器の伝熱性能を著しく
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の第一の実施例の縦断面図、第2図は
同実施例の凝縮室側の凝縮液の流れの説明図、第3図は
従来の中間液受を設けない液膜式プレート熱交換器の凝
縮室側の凝縮液の流れの説明図、第4図は本考案の第二
の実施例の縦断面図、第5図は、従来の液膜式プレート
熱交器の縦断面図である。 1……蒸発室、2……凝縮室、3……ノズル、4……伝
熱板、5……タンク、6……タンク底板、7……熱交換
器底板、10……中間液受、11……金属多孔体。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸発室と凝縮室とを伝熱板で区画した液膜
    式プレート熱交換器において、伝熱板の凝縮室側に中間
    液受を設けたことを特徴とする液膜式プレート熱交換
    器。
  2. 【請求項2】蒸発室と凝縮室とを伝熱板で区画した液膜
    式プレート熱交換器において、伝熱板の蒸発室側に金属
    多孔体を伝熱板と一体的に接合したことを特徴とする液
    膜式プレート熱交換器。
JP1410189U 1989-02-10 1989-02-10 液膜式プレート熱交換器 Expired - Lifetime JPH0624680Y2 (ja)

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JP1410189U JPH0624680Y2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 液膜式プレート熱交換器

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JP1410189U JPH0624680Y2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 液膜式プレート熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPH02109171U JPH02109171U (ja) 1990-08-30
JPH0624680Y2 true JPH0624680Y2 (ja) 1994-06-29

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JP5209952B2 (ja) * 2007-12-19 2013-06-12 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 高ダスト排ガス熱回収処理装置
WO2021145371A1 (ja) * 2020-01-14 2021-07-22 ダイキン工業株式会社 シェルアンドプレート式熱交換器

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JPH02109171U (ja) 1990-08-30

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