JPH06246552A - 圧入装置 - Google Patents

圧入装置

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JPH06246552A
JPH06246552A JP5033397A JP3339793A JPH06246552A JP H06246552 A JPH06246552 A JP H06246552A JP 5033397 A JP5033397 A JP 5033397A JP 3339793 A JP3339793 A JP 3339793A JP H06246552 A JPH06246552 A JP H06246552A
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Ryota Nakamura
良太 中村
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正人 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用性及び生産性に優れ、小型化することが
できる圧入装置を提供することを目的とする。 【構成】 支持体21と、シャフト25の先端に取り付
けられた回転板26と、回転板26にそれぞれ取り付け
られ、回転方向に沿って並ぶ複数の圧入ツール27と、
支持体21に固定され、回転板26を所望角度だけ回転
可能なステップモータ28と、支持体21に設けられ、
支持体21に対して前後方向に移動自在なエアーハンマ
78と、支持体21に固定され、このエアーハンマ78
を前進可能な油圧シリンダ79とを備え、ステップモー
タ28は、回転板26を回転させて圧入ツール27を所
定位置に順次移動させ、油圧シリンダ79は、エアーハ
ンマ78を前進させて前記所定位置に移動した圧入ツー
ル27に当接させ、エアーハンマ78は、当接した圧入
ツール27が保持する圧入部品をワークに圧入させるこ
とを特徴とする圧入装置11である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧入部品の種類や圧入
位置の自由度が高い圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、自動車用エンジンのクランク
ケース1にシーリングキャップ等の部品を圧入する圧入
装置を示している。この圧入装置3は、工場内の所定場
所に設置され、クランクケースの種類毎に設定が異なる
専用機である。具体的に説明する。圧入装置3は、搬送
されてきたクランクケース1を所定位置まで持ち上げる
油圧シリンダ4と、クランクケース1の前後両面に対向
して配設された各圧入ヘッド5及び各圧入シリンダ8
と、各圧入ヘッド5を上下動させる各油圧シリンダ6
と、各圧入ヘッド5が図中2点鎖線位置まで上昇した場
合に圧入部品を供給するパーツフィーダ7等より構成さ
れている。
【0003】各圧入ヘッド5はそれぞれ異なる形状に設
定され、異なる種類の圧入部品を良好に保持できる。ま
た、各圧入ヘッド5は、クランクケース1の圧入される
孔に対向して配置されている。従って、この圧入装置3
は、それぞれ異なる圧入部品を、それぞれ対応する孔に
圧入することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧入装置3においては、クランクケース1毎の専用
機であり、孔の穿設位置や圧入部品の異なるクランクケ
ース1について作業を行う場合には、当該圧入装置3を
停止させて圧入ヘッド5の交換や位置調整等を行う必要
があり、汎用性に劣るという問題があった。また、圧入
装置3は専用機であるため、装置自体が大型化してしま
うという問題もあった。
【0005】一方、圧入位置の自由度が比較的高い圧入
装置として、アーム状のロボットに圧入ツールを取り付
けたものがあるが、この場合には、ツールチェンジ用治
具を圧入部品毎に準備する必要があり、また、ツールチ
ェンジのために長時間を要して生産性に劣るとの問題が
あった。本発明は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、汎用性及び生産性に優れ、小型化することが
できる圧入装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の圧入装置は、支持体と、支持体から前方向に
延びる回転中心軸と、回転中心軸の先端に回転自在に取
り付けられた回転体と、回転体にそれぞれ取り付けら
れ、回転方向に沿って並ぶ複数の圧入ツールと、支持体
に固定され、回転体を所望角度だけ回転可能な回転駆動
手段と、支持体の回転体後方位置に設けられ、支持体に
対して前後方向に移動自在な圧入手段と、支持体の圧入
手段後方位置に固定され、この圧入手段を前進可能な往
復動駆動手段とを備え、前記回転駆動手段は、回転体を
回転させて圧入ツールを所定位置に順次移動させ、前記
往復動駆動手段は、圧入手段を前進させて前記所定位置
に移動している圧入ツールに当接させ、前記圧入手段
は、当接した圧入ツールが保持する圧入部品をワークに
圧入させることを特徴とするものである。
【0007】この場合、前記支持体は、上下方向及び左
右方向に移動自在であることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明に係る圧入装置においては、複数の圧入
ツールが回転体にこの回転方向に沿って並べて取り付け
られており、回転駆動手段は、この回転体を回転させて
各圧入ツールを順次所定位置に移動させる。圧入手段
は、往復動手段により押されて前進し、所定位置に移動
した一の圧入ツールに当接し、そして、この圧入ツール
が保持する圧入部品をワークに圧入させる。この後、往
復動手段が圧入手段を後退させる共に、回転駆動手段が
回転体を所定角度だけ回転させて、別の圧入ツールを所
定位置まで移動させる。そして、上述した作業を繰り返
し、各圧入ツールが保持する複数の圧入部品の圧入作業
を行う。
【0009】この場合、回転体、圧入手段、往復動手段
等が取り付けられている支持体を、上下方向及び左右方
向に移動自在にすることで、固定されたワークの異なる
場所に、複数の圧入部品を圧入することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。図1は、本発明を適用した圧入装置11を
含む圧入施設のレイアウトを示し、クランクケース1
は、作業工程間コンベア13により搬送され、引込コン
ベア14により圧入作業位置に移動される。そして、こ
の圧入作業位置の両側には、所謂XYロボット16及び
パーツフィーダ17がそれぞれ設置されており、圧入装
置11は、これら各XYロボット16にそれぞれ取り付
けられている(図2)。
【0011】XYロボット16は、上下方向及び左右方
向にそれぞれ所望距離だけ移動可能なスライダ16aを
有しており、このスライダ16aに圧入装置11が固定
されている。従って、各圧入装置11は、クランクケー
ス1の前後面に臨んだ空間を所望位置に移動することが
できる。パーツフィーダ17は、レール17aと、この
レール17aに沿って移動し、且つ、図2中2点鎖線で
示すように起立して圧入装置11に圧入部品をセットで
きる供給体17b等より構成されている。供給体17b
には、周方向に等間隔で各種圧入部品がセットされ、従
って、各種圧入部品を同時に圧入装置11にセットする
ことができる。
【0012】圧入装置11は、図3に示すように、支持
体21と、この支持体21に取り付けられた回転選択部
及び圧入部より構成されている。支持体21は、水平板
21aと、この水平板21aの前端縁から上方に延びる
垂直板21bと、この垂直板21bの上端縁より前方に
延びる上板21cと、この上板21cの前端縁から上方
に延びる前板21d等より構成され、これらは一体的に
形成されている。
【0013】支持体21の水平板21aの前側半部に
は、一対のガイドレール23が固定されている。各ガイ
ドレール23は、水平板21aの前後方向に延び、左右
に所定の間隙を存して配置されている(図4)。一方、
垂直板21bの上端近傍且つ横方向中央位置には、大径
孔21eが穿設されている。この垂直板21bは、XY
ロボット16のスライダ16aに固定されている。さら
に、前板21dには、孔24及びスリット22が設けら
れている。孔24は、前板21dの略中央位置に穿設さ
れ、スリット22は、垂直板の上端の横方向中央位置か
ら下方に延び、孔24に達している。
【0014】回転選択部は、シャフト25、回転板2
6、圧入ツール27、ステップモータ28等より構成さ
れている。シャフト25は、垂直板21の中央位置に固
定され、前方に向けて延びている。回転板26は、シャ
フト25の先端部にスリーブ30及び一対のベアリング
を介して回転自在に取り付けられている。この回転板2
6には、図4に示すように、大径孔26a、ガイド孔2
6b及び位置決め孔26cが穿設されている。大径孔2
6aは、回転板26の径方向略中央位置に、周方向に等
間隔で6箇所に穿設されている。ガイド孔26bは、各
大径孔26aのうち、一の大径孔26aの周方向一側に
穿設されている。また、位置決め孔26cは、大径孔2
6aと同様に、6箇所に設けられ、各大径孔26aの径
方向外側にそれぞれ穿設されている。この回転体26
は、ベルト70により回転駆動される。
【0015】圧入ツール27は、本体32、スリーブ3
3及びリターンスプリング34等より構成され、回転板
26の各大径孔26a内にそれぞれ挿入されている。圧
入ツール27の本体32は、その先端部分が部品保持部
となっており、各圧入ツール27毎にその形状を異にし
ている。いま、圧入作業位置の一側の圧入装置11は、
例えば、6個の圧入部品、具体的には、シーリングキャ
ップ36,38、ドウエルピン47,51、スプリング
ピン61,61を圧入できる設定となっている。従っ
て、回転体26の全ての大径孔26aに圧入ツール27
が取り付けられている。
【0016】図5は、シーリングキャップ36に対応し
た圧入ツール27の断面を示している。圧入ツール27
のスリーブ33は、回転板26の一の大径孔26a、詳
しくは、隣にガイド孔26bを有する大径孔26a内に
挿入され、スナップリング37で係止されている。ま
た、本体32は、軸部32aと、軸部32aの先端に設
けられた圧入部品保持部39より構成され、これらは一
体に成形されている。
【0017】軸部32aは、スリーブ33内に摺動自在
に挿入され、シャフト25と平行に延びている。また、
軸部32aの所定位置には、リターンスプリング34を
保持するスナップリング41が嵌め込まれている。この
リターンスプリング34は、スリーブ33の後端面とス
ナップリング41間に縮設されており、軸部32aを後
方に向けて押圧している。
【0018】部品保持部39は、軸部32aに比べて大
径に設定されており、リターンスプリング34のばね力
でスリーブ33の前端面に押し付けられている。また、
部品保持部39のフランジ39aには、ホルダ43及び
センタリングピン44が取り付けられている。ホルダ4
3は環状をなし、センタリングピン44により案内され
てフランジ39aに同心円状に配置され、ねじ45で固
定されている。このホルダ43の外周面には、シーリン
グキャップ36が嵌め込まれ、従って、当該シーリング
キャップ36を保持すると共に、クランクケース1に圧
入することができる。
【0019】なお、各圧入ツール27のうち、このシー
リングキャップ36に対応した圧入ツール27のみに
は、ガイド棒46が取り付けられている。このガイド棒
46は、フランジ39aのガイド孔26bに対向する位
置に螺着固定され、後方に延びてガイド孔26b内に挿
入されている。この圧入ツール27は、比較的大径のシ
ーリングキャップ36を圧入するが、軸部32aがスリ
ーブ33に対して、また、ガイド棒46がガイド孔26
bに対してそれぞれ案内されるので、シーリングキャッ
プ36を全周にわたり均一の力で圧入できる。
【0020】なお、図3に示すシーリングキャップ38
を圧入する圧入ツール27も、シーリングキャップ36
用圧入ツール27と同様に構成されており、従って、シ
ーリングキャップ38用圧入ツール27についての説明
を省略する。図6は、ドウエルピン47用圧入ツール2
7の部品保持部49の断面を示している。部品保持部4
9の先端面の中央には、穴49aが穿設されているこの
穴49aは、ドウエルピン47と略同径に設定されてお
り、従って、部品保持部49は、穴49aに挿入された
ドウエルピン47を保持すると共に、クランクケース1
のピン孔1aに圧入することができる。
【0021】図7は、ドウエルピン51用圧入ツール2
7の部品保持部52の断面を示している。部品保持部5
2は、フランジ板53、シャフト54、リテーナ55及
びリターンスプリング56等より構成され、フランジ板
53とシャフト54は一体に成形されている。シャフト
54は、ドウエルピン51と同径に成形され、フランジ
板53の前面中央位置から前方に延びている。このシャ
フト54の周面には、軸線方向に延びる溝54aが形成
されている。
【0022】リテーナ55は筒状をなしており、シャフ
ト54に摺動自在に嵌め込まれている。リテーナ55の
後端近傍位置には、孔55aが穿設されている。この孔
55aは、シャフト54の溝54aに対向している。孔
55a内には、溝54a内に突出する係止片57が挿入
されている。従って、リテーナ55は、溝54aの長さ
範囲で、シャフト54に対して移動する。リターンスプ
リング56は、リテーナ55のフランジ55bとフラン
ジ板53との間に縮設されている。
【0023】この部品保持部52は、リテーナ55内に
挿入されたドウエルピン51を保持すると共に、シャフ
ト54によりドウエルピン51を押し出し、クランクケ
ース1のピン孔1bに圧入することができる。図8は、
スプリングピン61用圧入ツール27の部品保持部62
の断面を示している。部品保持部62は、フランジ板6
3、シャフト64、リテーナ65及びリターンスプリン
グ66等より構成され、フランジ板63とシャフト64
は一体に成形されている。シャフト64は、フランジ板
63の前面中央位置から前方に延びており、その基端側
半部が大径に、先端側半部が小径にそれぞれ形成されて
いる。このシャフト64の大径部分の周面には、軸線方
向に延びる溝64aが形成されている。
【0024】リテーナ65は、大径筒65aと、大径筒
65aの先端から延びる小径筒65bと、大径筒65a
の先端に全周にわたり設けられたフランジ65dより構
成され、これらは一体成形されている。リテーナ65の
大径筒65aはシャフト64の基端側半部に、小径筒6
5bはシャフト64の先端側半部にそれぞれ摺動自在に
嵌め込まれている。また、大径筒65aの後端近傍位置
には、孔65cが穿設されている。この孔65cは、シ
ャフト64の溝64aに対向している。孔65c内に
は、溝64a内に突出する係止片67が挿入されてい
る。従って、リテーナ65は、溝64aの長さ範囲で、
シャフト64に対して移動する。リターンスプリング6
6は、リテーナ65のフランジ65dとフランジ板63
との間に縮設されている。
【0025】この部品保持部62は、リテーナ65の小
径筒65b内に挿入されたドウエルピン61を保持する
と共に、シャフト64によりドウエルピン61を押し出
し、クランクケース1のピン孔1cに圧入することがで
きる。これら各圧入ツール27は、例えば、シーリング
キャップ36用、ドウエルピン47用、ドウエルピン6
1用、シーリングキャップ38用、スプリングピン61
用、スプリングピン61用の順番で、回転板26の各大
径孔26a内に挿入されている。
【0026】ステップモータ28は、支持体21の前板
21dに固定され、出力軸28aを前方に延出させてい
る(図3)。この出力軸28aには、ドライブホイール
69が相対回転不能に嵌合されている。このドライブホ
イール69は、回転板26と並んで同一平面上に配置さ
れ、これらはベルト70で連結されている。従って、ス
テップモータ28は、所望角度だけ回転体26を回転さ
せることができ、各圧入ツール27を順次選択位置(図
3中シーリングキャップ36用圧入ツールの位置、図4
中2点鎖線A位置)まで移動させる。なお、このステッ
プモータ28は、図示しないコントローラに電気的に接
続されており、従って、コントローラからの指示に従い
回転する。
【0027】位置決め機構72は、油圧シリンダ73、
プレート74及びピン75等より構成されている。図9
は、この位置決め機構72を下方から示しており、油圧
シリンダ73は、支持体21の上板21cの底面に固定
されている。油圧シリンダ73の作動ロッド73aは、
前方に向けて延びており、その略中央位置には、プレー
ト74が固定されている。また、プレート74は、横方
向一側に向けて延びており、作動ロッド73aとオフセ
ットして平行に延びるロッド75を支持している。
【0028】一方、このロッド75は、ガイド76の孔
76aを貫通している。このガイド76は、上板21c
の底面に固定され、回転体26の後方に位置している。
また、ガイド76の孔76aは、選択位置の位置決め孔
26cに対応する位置に穿設されている。従って、油圧
シリンダ73の作動ロッド73aが伸長し、位置決め孔
26c内にロッド75が進入すると、圧入ツール27は
選択位置に正確に位置決めされると共に、回転体26は
この位置に固定される。
【0029】そして、この選択位置では、圧入ツール2
7はエアーハンマ78に対向する。なお、油圧シリンダ
73は、コントローラにより操作される。圧入部は、図
3に示すように、スライダ80、エアーハンマ78及び
油圧シリンダ79等より構成されている。スライダ80
は、載置板80aと、載置板80aの底面四隅に固定さ
れた軸受部80bより構成されている。各軸受部80b
は、それぞれ対応するガイドレール23に摺動自在に取
り付けられている。また、載置板80aの前面には、ス
トッパ82が取り付けられている。このストッパ82は
螺子構造となっており、回転させて載置板80aからの
突出距離を調整することができる。このスライダ80
は、各ガイドレール23に案内され、ストッパ82が支
持体21の垂直板21bに当たるまで前進できる。
【0030】エアーハンマ78は、スライダ80の載置
板80aに載置され、複数のボルト81により脱落不能
に固定されている(図10)。エアハンマ78は、前方
に向けて延びており、その先端を前記選択位置の圧入ツ
ール27の近傍に位置させている。従って、スライダ2
0が前進した場合、このエアーハンマ78は圧入ツール
27に当接し、そして、シーリングキャップ36等の圧
入部品をクランクケース1に圧入させることができる。
【0031】油圧シリンダ79は、支持体21の水平板
21aの後部に、一対のブラケット83,83を介して
固定されている。この油圧シリンダ79の作動ロッド7
9aは、連結機構85を介してエアーハンマ78の基端
に連結されている。連結機構85は、エアーハンマ78
の端面に固着された円柱状のゴム体86と、ゴム体86
の後側に配置された円板87と、円板87の後側に配置
された円柱体88等より構成され、これらはボルト80
により固定されて一体化されると共に、ゴム体86と円
板87とは加硫接着されている。円柱体88は、円板8
7に比べて小径に設定され、油圧シリンダ79の作動ロ
ッド79aが接続されている。
【0032】また、エアーハンマ78の基端からは、引
戻片89が延びている。この引戻片89は、エアーハン
マ78に螺着固定された水平板89aと、水平板89a
の後端縁から垂下する端板89bより構成され、これら
は一体に形成されている。水平板89aは、円板87よ
りも後方に延びている。また、端板89bの下端は、円
柱体88近傍位置まで達している。従って、引戻片89
は、円板87との間に若干の間隙を存している。
【0033】なお、油圧シリンダ79は、コントローラ
により操作される。以下、圧入装置11の作動について
説明する。なお、圧入作業位置の両側に設置された各圧
入装置11はともに同様に作動する。従って、圧入作業
位置の一側に設置された圧入装置11について説明し、
他側に設置された圧入装置11についての説明は省略す
る。
【0034】作業工程間コンベア13及び引込コンベア
14により、クランクケース1が圧入作業位置にまで搬
送され、XYロボット16が圧入装置11を所定位置ま
で移動させると、この圧入装置11は圧入作業を開始す
る。つまり、XYロボット16が圧入装置11を移動さ
せ、圧入装置11の選択位置に移動されている、例え
ば、シーリングキャップ36用圧入ツール27がクラン
クケース1の所定の孔に対向したことをコントローラが
認識すると、このコントローラは、先ず、油圧シリンダ
79を作動させ、エアーハンマ78を前進させる。
【0035】この場合、油圧シリンダ79の作動ロッド
79aは、連結機構85を介してエアーハンマ78を押
し出す。連結機構85は、ゴム体86を潰しながらエア
ーハンマ78を押し、スライダ80を前進させる。この
スライダ80は、ストッパ82が垂直板21bに当接す
るまで前進し、エアーハンマ78を選択位置の圧入ツー
ル27の後部に嵌め込みながら、これらを前方に押し出
す。従って、圧入ツール27の本体32は、リターンス
プリング34を縮めながら前進し、部品保持部39に保
持されたシーリングキャップ36をクランクケース1の
孔に当てる。
【0036】この後、コントローラは、エアーハンマ7
8を作動させ、シーリングキャップ36をクランクケー
ス1の孔に圧入する。この圧入作業時において、エアー
ハンマ78から油圧シリンダ79に伝わる振動は、連結
機構85のゴム体86により減少される。そして、シー
リングキャップ36がクランクケース1に圧入された
後、コントローラは、油圧シリンダ79の作動ロッド7
9aを縮退させ、エアーハンマ78を引き戻す。この場
合、作動ロッド79aは連結機構85の円柱体88及び
円板87を引っ張るが、ゴム体86が伸びて、円板87
が引戻片89に当接し、従って、引戻片89を介してエ
アーハンマ78を後退させる。
【0037】エアーシリンダ78が後退すると、圧入ツ
ール27の本体32がリターンスプリング34のばね力
で押し戻される。これにより、シーリングキャップ36
の圧入作業が完了する。次に、コントローラは、位置決
め機構72の油圧シリンダ73の作動ロッド73aを縮
退させ、ロッド75を回転体26の位置決め孔26cか
ら引き抜いた後、ステップモータ28を作動させて回転
体26を1/6回転させる。従って、例えば、ドウエル
ピン47用圧入ツール27が選択位置に移動する。この
状態で、コントローラは位置決め機構72の油圧シリン
ダ73を作動させ、ロッド75を位置決め孔26c内に
挿入して、ドウエルピン47用圧入ツール27を選択位
置に固定する。これと同時に、XYロボット16は、圧
入装置11を移動させてドウエルピン47用圧入ツール
27をクランクケース1の孔1aに対向させる(図
6)。
【0038】この後、コントローラは、油圧シリンダ7
9を作動させて圧入ツール27の部品保持部49を押し
出し、そして、エアーハンマ78を作動させてドウエル
ピン47をクランクケース1の孔1aに圧入する(図6
中2点鎖線)。この後、油圧シリンダ79がエアーハン
マ78を後退させると、部品保持部49はドウエルピン
47を放しながら元の位置に戻る。
【0039】圧入装置11は上述の作業を繰り返えし、
ドウエルピン51,各スプリングピン61をクランクケ
ース1の各孔1b,1c,1cに圧入する。なお、図7
に示すドウエルピン51用圧入ツール27では、油圧シ
リンダ79がエアーハンマ78を前進させ、このエアー
ハンマ78が作動すると、図中2点鎖線で示すように、
部品保持部52のリテーナ55がリターンスプリング5
6を縮めながら引っ込み、シャフト54でドウエルピン
51を押し込み、クランクケース1の孔1bに圧入す
る。そして、油圧シリンダ79がエアーハンマ78を後
退させると、リテーナ55はドウエルピン51を放しな
がら元の位置に戻る。
【0040】また、図8に示すスプリングピン61用圧
入ツール27では、油圧シリンダ79がエアーハンマ7
8を前進させ、このエアーハンマ78が作動すると、図
中2点鎖線で示すように、部品保持部62のリテーナ6
5がリターンスプリング66を縮めながら引っ込み、シ
ャフト64の先端でスプリングピン61を押し込み、ク
ランクケース1の孔1cに圧入する。そして、油圧シリ
ンダ79がエアーハンマ78を後退させると、リテーナ
65はスプリングピン61を放しながら元の位置に戻さ
れる。
【0041】圧入装置11は、クランクケース1の前後
両側に設置されており、各圧入装置11は同時に圧入作
業を行う。そして、各圧入装置11の回転体26の全て
の圧入ツール27の部品の圧入が完了すると、圧入作業
済クランクケース1が引込コンベア14及び作業工程間
コンベア13により次工程に搬送される一方、前工程か
ら新たなクランクケース1が圧入作業位置にまで搬送さ
れる。
【0042】また、これと同時に、XYロボット16は
圧入装置11を所定のパーツセット位置まで移動させ、
パーツフィーダ17により、回転体26にシーリングキ
ャップ36,38、ドウエルピン47,51、スプリン
グピン61をセットする。なお、本実施例においては、
圧入装置11の圧入手段としてエアーハンマ78を使用
したが、これに限るものではなく、エアーハンマ78に
代えて、圧入用の油圧シリンダを使用しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明を適用した圧
入装置では、支持体と、支持体から前方向に延びる回転
中心軸と、回転中心軸の先端に回転自在に取り付けられ
た回転体と、回転体にそれぞれ取り付けられ、回転方向
に沿って並ぶ複数の圧入ツールと、支持体に固定され、
回転体を所望角度だけ回転可能な回転駆動手段と、支持
体の回転体後方位置に設けられ、支持体に対して前後方
向に移動自在な圧入手段と、支持体の圧入手段後方位置
に固定され、この圧入手段を前進可能な往復動駆動手段
とを備え、前記回転駆動手段は、回転体を回転させて圧
入ツールを所定位置に順次移動させ、前記往復動駆動手
段は、圧入手段を前進させて前記所定位置に移動してい
る圧入ツールに当接させ、前記圧入手段は、当接した圧
入ツールが保持する圧入部品をワークに圧入させること
を特徴とし、好ましくは、前記支持体は、上下方向及び
左右方向に移動自在とする。
【0044】このため、複数の圧入部品を異なる位置に
圧入することができ、圧入装置の汎用性及び生産性を向
上させることができると共に、装置自体の小型化を図る
ことができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した圧入装置を含む圧入施設のレ
イアウトを示す図である。
【図2】図1の圧入施設の一側の概略構成を示す斜視図
である。
【図3】図1の圧入装置の断面図である。
【図4】図1の圧入装置の正面図である。
【図5】図3のシーリングキャップ用圧入ツールの断面
図である。
【図6】図3のドウエルピン用圧入ツールの部品保持部
の断面図である。
【図7】図3の他のドウエルピン用圧入ツールの部品保
持部の断面図である。
【図8】図3のスプリングピン用圧入ツールの部品保持
部の断面図である。
【図9】図3の位置決め機構を下方からみた図である。
【図10】図3の矢線X−Xに沿う圧入装置の断面図で
ある。
【図11】従来のクランクケース専用圧入装置の正面図
である。
【符号の説明】
1 クランクケース 11 圧入装置 21 支持体 25 シャフト 26 回転板 27 圧入ツール 28 ステップモータ 36,38 シーリングキャップ 39,49,52,62 部品保持部 47,51 ドウエルピン 61 スプリングピン 78 エアーハンマ 79 油圧シリンダ 80 スライダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、支持体から前方向に延びる回
    転中心軸と、回転中心軸の先端に回転自在に取り付けら
    れた回転体と、回転体にそれぞれ取り付けられ、回転方
    向に沿って並ぶ複数の圧入ツールと、支持体に固定さ
    れ、回転体を所望角度だけ回転可能な回転駆動手段と、
    支持体の回転体後方位置に設けられ、支持体に対して前
    後方向に移動自在な圧入手段と、支持体の圧入手段後方
    位置に固定され、この圧入手段を前進可能な往復動駆動
    手段とを備え、 前記回転駆動手段は、回転体を回転させて圧入ツールを
    所定位置に順次移動させ、前記往復動駆動手段は、圧入
    手段を前進させて前記所定位置に移動した圧入ツールに
    当接させ、前記圧入手段は、当接した圧入ツールが保持
    する圧入部品をワークに圧入させることを特徴とする圧
    入装置。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、上下方向及び左右方向に
    移動自在であることを特徴とする請求項1記載の圧入装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1413386A1 (de) * 2002-10-22 2004-04-28 Bayer GmbH Maschinenfabrik Einpressvorrichtung mit hämmernder Schlagvorrichtung
CN107030463A (zh) * 2017-06-07 2017-08-11 浙江宏舟新能源科技有限公司 一种叠层母排的基座的自动安装装置
CN108838649A (zh) * 2018-05-03 2018-11-20 新大洲本田摩托有限公司 一种油堵自动压装机

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