JPH06106426A - ベアリング圧入装置 - Google Patents

ベアリング圧入装置

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JPH06106426A
JPH06106426A JP4279421A JP27942192A JPH06106426A JP H06106426 A JPH06106426 A JP H06106426A JP 4279421 A JP4279421 A JP 4279421A JP 27942192 A JP27942192 A JP 27942192A JP H06106426 A JPH06106426 A JP H06106426A
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康久 白神
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裕一 羽崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベアリング及びスナップリングを同時圧入で
きるコンパクトなハンドプレス形の装置を提供する。 【構成】 油圧で作動する圧入シリンダ17と、シリン
ダブロック21に連結した押し金具18とを具備して圧
入部を構成する。この圧入部にガイドブッシュ19及び
テーパリング20を具備して成る芯出金具を一体化し、
コンパクトなハンドプレス形のベアリング圧入装置を構
成する。圧入シリンダ17に油圧を供給すると、シリン
ダブロック21と共に押し金具18が前進し、スナップ
リング3を介してベアリング2を押圧する。スナップリ
ング3は、テーパリング20内へ押されて徐々に縮径し
ながら溝4へ圧入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベアリング及びスナッ
プリングを同時に圧入できるハンドプレス形のベアリン
グ圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車のアクスルのような部品
の組立てには、図14に示す如く、被圧入部品であるサ
スペンションアーム1の中空部1aにベアリング(圧入
部品)2を圧入した後、略C形をしたスナップリング3
を環状の溝4へ装着してベアリング2の抜け止めをする
作業がある。
【0003】このうち、サスペンションアーム1にベア
リング2を圧入する作業においては、図13に示す如
く、フロア上に固定設置した圧入装置5を使用してい
る。この従来の圧入装置5は、汎用のプレス装置を利用
したもので、サスペンションアーム1及びベアリング2
を所定の位置に支持するワーク支持部6と、上方から降
下してベアリング3を矢印の方向へ押圧する圧入部7と
を具備して構成されている。なお、8は制御盤、9は圧
入作業の開始を指示する押ボタンを示している。
【0004】上述した圧入装置5による作業順序を説明
すると、まず最初は、作業員がパレットから取出したワ
ーク、すなわちサスペンションアーム1及びベアリング
3を搬送してワーク支持部6へセットする。続いて押ボ
タン9を操作して圧入部7を作動させ、ベアリング3を
サスペンションアーム1の中空部1aに圧入する。こう
して圧入が完了した後には、ベアリング3が組付けられ
たサスペンションアーム1を作業員の手で組立ラインの
コンベア上へ再度搬送していた。
【0005】なお、ベアリング3の圧入が完了した後に
は、上述した圧入装置上又は次工程において、専用の工
具を用いてスナップリング3を溝4へ装着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した被圧
入部品であるサスペンションアームの重量は、車種やサ
スペンション方式等の違いによって数kgから10kg
以上のものまであり、重いワークを往復2回手で搬送す
るのは作業員にとって大きな負担となっている。さら
に、ワーク重量が特に大きい場合は、ワークをワーク支
持部へ脱着する作業も困難であった。
【0007】また、従来の圧入装置はフロア上に固定設
置して使用するものであるため、大きな設置スペースを
必要とする不都合が生じ、組立ラインのレイアウト設計
が制約されるものであった。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、コンパク
トなハンドプレス形のベアリング圧入装置を開発し、作
業者が圧入装置側を移動させて作業できるようにするこ
とによって、重いワークの搬送作業から解放することに
ある。また、ベアリングの圧入と同時に、スナップリン
グの装着をも実施できる圧入装置の提供を目的としてい
る。
【0009】さらに、本発明の第2の目的は、ベアリン
グと同時に圧入したスナップリングが所定の位置に正し
く装着されているか否かを検出できる着座確認機構を備
えたベアリング圧入装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するためになされたもので、第1の発明は、バラン
サリールを介して組立ライン上に吊り下げて使用され、
ベアリング及びスナップリングを同時に圧入できるハン
ドプレス形のベアリング圧入装置であって、圧入シリン
ダと、該圧入シリンダのシリンダブロックと連結され前
記スナップリングに当接して押圧する押し金具とを具備
して成る圧入部に、前記ベアリングを被圧入部品へ導く
ガイドブッシュと、前記スナップリングを縮径しながら
所定の溝へ導くテーパリングとを具備して成る芯出金具
を一体化して構成したことを特徴とするベアリング圧入
装置である。
【0011】また、第2の発明は、前記圧入部の近傍に
設けられかつ該圧入部に対してスライド可能な検出金具
と、前記検出金具をスライドさせる駆動手段と、前記検
出金具が所定の位置までスライドしたことを検出するセ
ンサとを具備し、前記検出金具の外形寸法を、前記スナ
ップリングが所定の溝に入り込んだ状態においてスナッ
プリングの内側を通り抜けることができ、かつ、前記ス
ナップリングが前記溝へ入り込む前の縮径した状態の時
にはスナップリングと干渉してスナップリングの内側を
通り抜けることができなくなるように設定して構成した
着座検知機構を設けたことを特徴とするベアリング圧入
装置である。
【0012】
【作用】前述した第1の発明の手段によれば、圧入時の
力を発生する圧入シリンダ、芯出し用のガイドブッシュ
及びスナップリング縮径用のテーパリング等を一体にか
つコンパクトにまとめたハンドプレス形のベアリング圧
入機とし、組立ライン上にバランサリールを介して吊り
下げて使用するようにしたので、作業員が重いワークを
搬送するのではなく、圧入装置を移動させてベアリング
及びスナップリングの同時圧入作業を実施できるように
なる。
【0013】また、前述した第2の発明の手段によれ
ば、着座したスナップリングの内側を検出金具が通り抜
けて所定の位置までスライドした時、センサがこれを検
出して正常な着座と判断する。しかし、まんがいち着座
不良が生じた場合は、検出金具が縮径した状態のスナッ
プリングと干渉して所定の位置まで通り抜けできなくな
る。従って、センサが作動することはなく、これによっ
て着座不良を検知することができる。
【0014】
【実施例】本発明によるベアリング圧入装置の一実施例
を図面に基づいて説明する。
【0015】図2は、本発明の装置を設置した作業ステ
ージの概要を示したもので、フロア面に設置されたコン
ベア10上を固定治具11に支持されたサスペンション
アーム1が順次搬送されてくる。この組立ライン上に配
設された工具レール12には、バランサリール13を介
してハンドプレス形のベアリング圧入装置14が吊り下
げられ、作業員が左右の手で平行に取付けられた2本の
取手15を持って容易に移動させうるようになってい
る。なお、2本の取手の前端部には押ボタン16が設け
られており、圧入装置14は両ボタンが共に押された時
にはじめて作動する。
【0016】図1は、上述したベアリング圧入装置の第
1の発明の構造を示す縦断面図で、サスペンションアー
ム1にベアリング2及びスナップリング3を同時圧入す
る準備が完了した状態にある。このベアリング圧入装置
14は、圧入シリンダ17及び押し金具18を主な構成
部品として成る圧入部に、ガイドブッシュ19及びテー
パリング20より成る芯出金具を一体化して、コンパク
トに構成したものである。なお、1bはサスペンション
アーム1に結合されたハウジングを示している。
【0017】圧入シリンダ17は、部材21a,21
b,21c等が結合されて成るシリンダブロック21を
ドローバー22が貫通し、該ドローバーの外周にピスト
ン23が嵌合されている。ピストン23を作動させる油
圧は、油圧供給孔24に連結される図示省略の管から流
路25を通ってシリンダ室26へ導かれる。
【0018】押し金具18は、圧入シリンダ17のシリ
ンダブロック21に複数のボルト27をもって固定され
たリング状の部品で、その外径はベアリング2の外輪と
同じか若干小径となるように設定されている。また、押
し金具18の内側には、ドローバー22及びピストン2
3との間にベアリング押し金具28が配設されている。
このベアリング押し金具28は、押し金具18との間に
縮設されたばね29の付勢を受けている。ベアリング押
し金具28側にはピン30が突設され、該ピンは押し金
具18側に設けた軸方向の長穴31と係合している。な
お、ベアリング押し金具28には、図3に示す如く、ベ
アリング2の内輪に当接する押圧部28aが上下一対突
設されている。
【0019】ドローバー22には、上述したピストン2
3の他にもガイドブッシュ19が同芯に嵌合されてい
る。このガイドブッシュ19は2段階の外径を有してい
るが、ピストン23側の外径はベアリング2の内径より
若干小径とし、圧入前のベアリング2をドローバー22
と同芯に支持できるようになっている。また、ガイドブ
ッシュ19のドローバー先端側外径は、ベアリング支持
部となる部分の外径よりさらに小径とし、圧入完了後の
ドローバー抜き取りを容易にしている。なお、ドローバ
ー22の後端側にはナット32が螺合され、ドローバー
22、ピストン23及びガイドブッシュ19が一体とな
って、シリンダブロック18に対する軸方向の相対移動
(以下スライドと言う)をするようになっている。なお
また、ドローバー22の前端側には、圧入治具33取付
用の係合溝22aが設けられている。
【0020】テーパリング20は、ドローバー22の先
端側へ向かって内径が徐々に小径となる円筒状の部品
で、ドローバーと同芯となるように複数のボルト34を
もって連結部材34に固定されている。また、テーパリ
ング20の前端開口部は、サスペンションアーム1の外
側に嵌合しうるような内径形状としてある。
【0021】なお、ベアリング圧入装置14の他の構成
部品としては、図1及び図4に示す如く、左右の取手1
5を連結するフレーム35、複数のガイドロッド36、
ガイドロッド36の外周部に配設されたばね37等があ
る。なおまた、38は油圧戻し孔、39はスナップリン
グ3の装入口を各々示している。
【0022】以下、上述した構成のベアリング圧入装置
の作用を作業手順と共に説明する。作業対象のサスペン
ションアーム1が所定の作業ステージまで到達すると、
作業員は圧入装置14を持って引き降ろし、ドローバー
22の先端側からベアリング2を入れてガイドブッシュ
19に支持させる。この後、ドローバー22の先端側か
ら圧入装置14をサスペンションアーム1及びハウジン
グ1cに差し込み、テーパリング20の先端開口部をサ
スペンションアーム1と嵌合させて圧入装置14の装着
を完了する。そして圧入治具33を係止溝22aに取付
ける(図12参照)と共に、スナップリング3を装入口
39から押し込んでベアリング2の後端側にセットす
る。なお、ベアリング押し金具28がばね29の付勢で
ベアリング2を押圧しているので、スナップリング3の
装入口39に隙間を確保しておくことができる。
【0023】こうして圧入準備が完了すると、作業者は
左右の取手15をしっかりと持ちながら両方の押ボタン
16を同時に押し、シリンダ室26への油圧の供給を開
始して圧入装置14を作動させる。シリンダ室26へ油
圧を供給すると、ピストン23を後方(図1の左側)へ
押す力が発生し、圧入治具33がドローバー22と共に
後方へ引張られる。しかし、圧入治具33は、固定治具
11に支持されているサスペンションアーム1のハウジ
ング1bに当接するため、ドローバー22と共に後方へ
スライドするのを阻止される。この結果、シリンダブロ
ック21が前方へスライドし、これにボルト結合されて
いる押し金具18も前進してスナップリング3及びベア
リング2を押圧する。
【0024】押し金具18から押圧されたスナップリン
グ3は、テーパリング20によって徐々に縮径されなが
ら前進する。また、ベアリング2は、スナップリング3
を介して押し金具18から外輪が押圧されると共に、ば
ね29を圧縮して後退したベアリング押し金具28の押
圧部28aからも内輪が押圧され、サスペンションアー
ム1の中空部1aに圧入されていく。このようにしてス
ナップリング3が溝4の位置まで圧入されると、スナッ
プリング3は、弾性によって溝4の径まで拡径し、溝4
に保持されてベアリング2の抜け止めとなる。なお、ベ
アリング2及びスナップリング3の圧入が完了した後に
は、圧入治具33をドローバー22から取外し、サスペ
ンションアーム1からベアリング圧入装置14を引き抜
いて次の圧入作業に備える。
【0025】次に、第2の発明による圧入装置の構造を
説明する。なお、第1の発明と同一の部分には同じ符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
【0026】第2の発明によるベアリング圧入装置は、
基本的には第1の発明の装置にスナップリングの着座検
知機構を加えたものであり、図5はその縦断面図であ
る。図5及びその各断面図において、着座検知機構は、
圧入部を形成する押し金具18に内接して軸方向へスラ
イド可能なリング状の検出金具41と、該検出金具をス
ライドさせる駆動手段としてのエアシリンダ42と、検
出金具41が所定の位置までスライドしたことを検出す
るセンサとしての近接スイッチ43とを具備して構成さ
れる。
【0027】検出金具41の外径寸法は、溝4に拡径し
て正しく保持されたスナップリング3の内側を通り抜け
ることができ、かつ、テーパリング20内に縮径された
状態で残ったスナップリング3と干渉するように設定す
る。すなわち、検出金具41は、ドローバー22及びガ
イドブッシュ44等と同芯に配設され、その外径寸法は
溝4に正しく保持されたスナップリング3の内径より若
干小径となる。
【0028】また、上述した検出金具41は、図7に示
す如く、エアシリンダ42のピストンロッド45とピン
46を介して連結されている。このピン46は、ドロー
バー22と圧入シリンダ17のピストン23とを連結す
る円筒部材47の左右側壁に穿設された一対の長穴48
を貫通し、ピストンロッド45の作動に伴って長穴48
に沿ったスライドをする。従って、検出金具41は、エ
アシリンダ42の作動によって、長穴48のストローク
分だけ軸方向のスライドが可能に構成されている。
【0029】エアシリンダ42は、圧入シリンダ17の
ピストン23をシリンダ壁として、その内部をエアピス
トン49がピストンロッド45と一体にスライドするよ
うに構成されている。エアピストン49を作動させるエ
アは、図示省略の管によってエア供給孔50へ導かれ、
さらにエア流路51を通ってエアシリンダ室52へ供給
される。なお、53はピストンロッド45及びエアピス
トン49のリターンスプリングを示している。
【0030】近接スイッチ43は、シリンダブロック2
1後端のピストンロッド45のスライド軌道上方に配設
され、検出金具41が溝4に正しく装着されたスナップ
リング3の内径を通り抜けて前進した時、ピストンロッ
ド45の後端部に取付けた検出片54の接近を検出す
る。すなわち、検出片54は、ピン46が長穴48の前
端までスライドした位置で近接スイッチ43を作動させ
るように取付けられている。
【0031】なお、図中55は、スナップリング3のセ
ットを容易にする目的で円筒部材47の外壁に凹設した
左右一対の切欠き、56は、ガイドブッシュ44に支持
させたベアリング2の位置決めをする目的で設けたつば
である。
【0032】以下、上述した構成の着座検知機構を備え
たベアリング圧入装置の作用を作業手順と共に説明す
る。なお、圧入準備及び圧入操作は、基本的に第1の発
明と同じであるため、ここではこれらの作業手順を簡単
に説明する。
【0033】作業ステージにサスペンションアーム1が
到達すると、ドローバー22の先端側からベアリング2
を入れてガイドブッシュ44に支持させた後、ドローバ
ー22の先端側から圧入装置14を差し込んで装着す
る。この後、係止溝22aに圧入治具33を取付け(図
12参照)、スナップリング3を装入口39から押し込
んでベアリング2の後端側にセットする。
【0034】こうして圧入準備が完了すると、作業者は
左右の取手15をしっかりと持ちながら両方の押ボタン
16を同時に押し、圧入装置14を作動させて圧入を開
始する。圧入装置14が作動すると、シリンダブロック
21と一体に押し金具18が前方へスライドし、スナッ
プリング3及びベアリング2を押圧して所定の位置へ圧
入する。この時、図示省略の制御部では、所定時間油圧
を供給したことを検知して、あるいは、油圧が所定値ま
で上昇したこと検知するなどして、両部品の圧入は完了
したものと判断し、シリンダ室26への油圧の供給を停
止する。
【0035】この後、スナップリング3が溝4に正しく
着座したこと確認するため、図示省略の圧縮エア供給源
からエア供給孔50へエアを供給して、着座検知機構の
作動を開始する。エア供給孔50へ供給されたエアは、
流路51を通ってエアシリンダ室52へ導かれ、エアピ
ストン49を前方へ押圧する。なお、この押圧を受ける
前は、エアピストン49及びピストンロッド45がリタ
ーンスプリング53の付勢を受けることにより、ピン4
6は長穴48の後端に位置している。
【0036】エアピストン49が押圧を受けると、リタ
ーンスプリング53の付勢に打ち勝って前方へスライド
し、ピストンロッド45の前端部を貫通するピン46を
長穴48の前端側へ押し出す。このためピン46を介し
てピストンロッド45と連結されている検出金具41も
前進し、スナップリング3が溝4に正しく着座している
場合は、これと干渉することなしにピン46が長穴48
の最前端まで到達する。これと同時に、ピストンロッド
45の後端部に取付けられた検出片54も前進して近接
スイッチ43の真下付近まで移動するので、検出片54
の接近を近接スイッチ43で検出してスナップリング3
が正しく着座していること確認でき、これをもってベア
リング2及びスナップリング3の圧入作業及び着座確認
は完了する。
【0037】しかし、まんがいちスナップリング3が溝
4に正しく着座していない場合は、テーパリング20に
よって縮径されたスナップリング3が検出金具41と干
渉してその前進を阻止するため、ピン46は長穴48の
最前端まで到達できなくなる。従って、近接スイッチ4
3は検出片54の接近を検出することができず、たとえ
ば着座検知機構の作動開始から所定時間経過しても近接
スイッチ43が検出片54の接近を検出できない場合に
はエラー発生と判断し、ランプ等のアラームを作動させ
て作業者に警告すればよい。警告を受けた作業者は、上
述した圧入作業を再度繰り返すか、あるいは不良品とし
てラインから抜き出すなど、状況に応じた適当な処置を
施せばよい。なお、押し金具18がスナップリング3を
介してベアリング2を圧入するので、スナップリング3
が溝4に正しく着座していればベアリング2も所定の位
置に正しく圧入されているものと判断できる。
【0038】
【発明の効果】前述した本発明のベアリング圧入装置に
よれば、次のような効果を奏する。
【0039】第1の発明のベアリング圧入装置によれ
ば、ベアリング及びスナップリングの圧入作業をハンド
プレス形圧入装置で同時に実施できるようになり、設置
スペースや設備投資費の低減が可能となる。しかも、圧
入作業時に作業者が重いワークを搬送する必要もなくな
り、ワーク運搬工数の低減及び作業者の疲労軽減を実現
できる。
【0040】また、第2の発明のベアリング圧入装置に
よれば、ベアリングと同時に圧入したスナップリングが
正しく装着されたかどうかを確認できるため、圧入作業
の直後に圧入不良を発見できるようになり、組立ライン
に不良品が混入するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明によるベアリング圧入装置の一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】図1の圧入装置を設置した作業ステージ概要を
示す図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1の外観を示す平面図である。
【図5】第2の発明によるベアリング圧入装置の一実施
例を示す縦断面図である。
【図6】図5の外観を示す平面図である。
【図7】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図8】図5のC−C線に沿う断面図である。
【図9】図5のD−D線に沿う断面図である。
【図10】図5のE−E線に沿う断面図である。
【図11】図5のF−F線に沿う断面図である。
【図12】図1及び図5のG−G線に沿って見た図であ
る。
【図13】従来の圧入装置を示す図である。
【図14】圧入作業の対象となる部品の組立て前の状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 サスペンションアーム 2 ベアリング 3 スナップリング 13 バランサリール 14 ベアリング圧入装置 17 圧入シリンダ 18 押し金具 19,44 ガイドブッシュ 21 シリンダブロック 41 検出金具 42 エアシリンダ(駆動手段) 43 近接スイッチ(センサ) 45 ピストンロッド 46 ピン 47 円筒部材 48 長穴
フロントページの続き (72)発明者 白神 康久 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 羽崎 裕一 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車エンジニアリング株式会社岡崎事業 所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バランサリールを介して組立ライン上に吊
    り下げて使用され、ベアリング及びスナップリングを同
    時に圧入できるハンドプレス形のベアリング圧入装置で
    あって、圧入シリンダと、該圧入シリンダのシリンダブ
    ロックと連結され前記スナップリングに当接して押圧す
    る押し金具とを具備して成る圧入部に、前記ベアリング
    を被圧入部品へ導くガイドブッシュと、前記スナップリ
    ングを縮径しながら所定の溝へ導くテーパリングとを具
    備して成る芯出金具を一体化して構成したことを特徴と
    するベアリング圧入装置。
  2. 【請求項2】前記圧入部の近傍に設けられかつ該圧入部
    に対してスライド可能な検出金具と、前記検出金具をス
    ライドさせる駆動手段と、前記検出金具が所定の位置ま
    でスライドしたことを検出するセンサとを具備し、前記
    検出金具の外形寸法を、前記スナップリングが所定の溝
    に入り込んだ状態においてスナップリングの内側を通り
    抜けることができ、かつ、前記スナップリングが前記溝
    へ入り込む前の縮径した状態の時にはスナップリングと
    干渉してスナップリングの内側を通り抜けることができ
    なくなるように設定して構成した着座検知機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のベアリング圧入装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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