JPH06246360A - パイプ曲げ方法 - Google Patents

パイプ曲げ方法

Info

Publication number
JPH06246360A
JPH06246360A JP3570593A JP3570593A JPH06246360A JP H06246360 A JPH06246360 A JP H06246360A JP 3570593 A JP3570593 A JP 3570593A JP 3570593 A JP3570593 A JP 3570593A JP H06246360 A JPH06246360 A JP H06246360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
bending
right end
bent
tensile stress
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3570593A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamada
田 公 山
Katsuyoshi Horino
野 勝 吉 堀
Michiharu Yokoi
井 道 治 横
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP3570593A priority Critical patent/JPH06246360A/ja
Publication of JPH06246360A publication Critical patent/JPH06246360A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプ曲げ後のスプリングバック量を減少さ
せること。 【構成】 パイプ11の一端を曲げた後、その一端を保
持した状態でパイプ11の他端を引っ張ったこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ曲げ方法に関す
るもので、特に、インテークマニホールドを曲げるのに
利用される。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のパイプ曲げ方法は、パイ
プの一端をクランプした状態でロールにて回転させてパ
イプを曲げていた。このようにして曲げたパイプの婉曲
部の応力分布は図4に示されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すパイプの婉
曲部50において、外側面51には引張応力fが加わ
り、内側面52には圧縮応力f0 が加わる。つまり、中
立軸(即ち、応力が加わっていない部分)がパイプの中
心軸部分に位置し、その中立軸を境目にして外側面51
側では引張応力が加わり、内側面52側では圧縮応力が
加わる。尚、これらの引張応力及び圧縮応力は、中立軸
からパイプの周方向に離れるに連れて大きくなってい
る。
【0005】このように、中立軸がパイプの中心軸部分
に位置しているので、婉曲部50が曲げ方向とは反対方
向に変形し易くなる。つまり、婉曲部50のスプリング
バック量が過大なものとなり、パイプの曲げ精度が悪く
なる。
【0006】故に、本発明は、パイプの婉曲部のスプリ
ングバック量を減少させることを、その技術的課題とす
るものである。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、パイプの
一端を曲げた後、その一端を保持した状態でパイプの他
端を引っ張ったことである。
【0009】
【作用】上記技術的手段によれば、パイプの一端を曲げ
た後、その一端を保持した状態でパイプの他端に引張応
力を加えたので、パイプの婉曲部の外側面にはより大き
な引張応力が加わり、内側面では曲げ直後に加わった圧
縮応力が打ち消される。
【0010】その結果、中立軸の位置が内側面側に移動
する。従って、中立軸がパイプの中心軸部分に位置する
従来技術と比較してパイプの婉曲部のスプリングバック
量が減少し、その分曲げ精度が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は、本実施例に係るパイプ曲げ装置の
平面図である。
【0013】図1に示すパイプ曲げ装置10において、
本体12内には、中空状で断面真円形状のパイプ11が
配置可能になっている。パイプ11の図示右端下方に
は、回転軸13に回動自在に支持された曲げロール14
に一体に形成されたクランプ部15が配設されており、
パイプ11の右端下部をクランプするようになってい
る。パイプ11の図示右端上方には、締め型16が配設
されており、パイプ11の右端上部をクランプするよう
になっている。この締め型16は、ロッド17を介して
エア又は油圧等を利用したシリンダ18に連結されてお
り、このシリンダ18により図示上下方向に移動できる
ようになっている。
【0014】パイプ11を曲げた後のパイプ11の婉曲
部に略対応するように、パイプ11内には、パイプ11
の偏平を防ぐためのマンドレル19が配置されている。
マンドレル19とパイプ11の図示上面を介して対向す
るように圧力型20が配設されており、マンドレル19
側に向かってパイプ11を押しつけることによりパイプ
11の偏平を防ぐようになっている。この圧力型20
は、ロッド21を介してエア又は油圧等を利用したシリ
ンダ22に連結されており、シリンダ22により図示上
下方向に移動できるようになっている。又、圧力型20
は、ロッド23を介してエア又は油圧等を利用したシリ
ンダ24に連結されており、シリンダ24により図示左
右方向に移動できるようになっている。尚、パイプ11
の図示下面には、ワイパー25が配設されており、パイ
プ11を曲げる際におけるパイプ11の下面に圧縮応力
によるシワの発生を防ぐようになっている。
【0015】パイプ11の図示左端は、本体12に設け
られたガイドレール28上に図示左右方向に移動自在に
配設されたスライド機構27に固定されたクランプ部2
6によりクランプされている。スライド機構27の図示
左端には、ロッド30を介してエア又は油圧等を利用し
たシリンダ29が連結されており、このシリンダ29
は、スライド機構27を図示左方向に移動させるもので
あり、つまり、パイプ11を曲げた後にパイプ11の左
端を引っ張るためのものである。
【0016】図2は、本実施例に係るパイプ曲げ装置の
作動説明図である。
【0017】図2を参照して、本実施例に係るパイプ曲
げ方法並びに上記の如く構成されたパイプ曲げ装置10
の作動について説明する。
【0018】まず、パイプ11の図示右端下部をクラン
プ部15によりクランプした後、シリンダ18により締
め型16を図示下方に移動させてパイプ11の図示右端
上部をクランプする。次に、回転軸13を介してロール
14を時計回りに回転させてパイプ11の図示右端を図
2に示すように曲げる。この時、締め型16,ロッド1
7及びシリンダ18もロール14のクランク部15と一
体に回転する。パイプ11を曲げるに伴い、シリンダ2
2により圧力型20を図示下方に移動させてパイプ11
に押しつけ、次いでシリンダ23により圧力型20をマ
ンドレル19とパイプ11の図示上面を介して対向する
位置まで図示右方向に移動させる。以上のようにパイプ
11の図示右端を曲げた後、パイプ11の図示右端をク
ランプ部15及び締め型16により保持した状態で、シ
リンダ29によりスライド機構27を図示左方に移動さ
せてパイプ11の図示左端を引っ張る。
【0019】図3,図4を参照して、以上の如く曲げら
れたパイプ11の婉曲部11aの応力分布について説明
する。
【0020】パイプ11の他端を引っ張る前の婉曲部5
0(従来技術と同様)の応力分布は図4に示されるよう
になる。この時、パイプ11の婉曲部50の外側面51
には引張応力fが加わり、パイプ11の婉曲部50の内
側面52には圧縮応力f0 が加わる。つまり、中立軸
(即ち、応力が加わっていない部分)がパイプ11の中
心軸部分に位置し、その中立軸を境目にして外側面51
側では引張応力が加わり、内側面52側では圧縮応力が
加わる。尚、これらの引張応力及び圧縮応力は、中立軸
からパイプ11の周方向に離れるに連れて大きくなって
いる。
【0021】上記した状態で、パイプ11の他端に引張
応力Fを加えると、パイプ11の婉曲部11aの外側面
11bには、f+Fで示される引張応力が加わり、内側
面11cには、F−f0 又はf0 −Fで示される応力が
加わる。
【0022】ここで、Fがf0 よりも小さい場合、内側
面11cには、f0 −Fで示されるf0 よりも小さい圧
縮応力が加わり、中立軸の位置がパイプ11の中心軸部
分から内側面11c側に移動する。又、Fがf0 よりも
大きい場合、内側面11cには、F−f0 で示される引
張応力が加わり、図3に示されるように、中立軸の位置
が内側面11c側の外部に移動する。
【0023】引張応力Fとスプリングバック量との関係
を図5に示す。但し、パイプ材をアルミニウムとした。
【0024】図5から、引張応力Fが大きくなるに連れ
てパイプ11の婉曲部11aのスプリングバック量が次
第に減少していることが分かる。尚、従来技術において
は、引張応力Fは零であるので、スプリングバック量は
非常に大きくことが分かる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以下の如く効果を有する。
【0026】従来技術と比較してパイプの婉曲部のスプ
リングバック量が減少し、その分曲げ精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るパイプ曲げ装置の平面図であ
る。
【図2】本実施例に係るパイプ曲げ装置の作動説明図で
ある。
【図3】本実施例に係る方法で曲げたパイプの婉曲部で
の応力分布を示す説明図である。
【図4】従来技術に係る方法で曲げたパイプの婉曲部で
の応力分布を示す説明図である。
【図5】本実施例に係るパイプ曲げ方法でパイプの他端
に加えた引張応力Fとスプリングバック量との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
11 パイプ F 引張応力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプの一端を曲げた後、前記一端を保
    持した状態で前記パイプの他端を引っ張ったことを特徴
    とするパイプ曲げ方法。
JP3570593A 1993-02-24 1993-02-24 パイプ曲げ方法 Pending JPH06246360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3570593A JPH06246360A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 パイプ曲げ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3570593A JPH06246360A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 パイプ曲げ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06246360A true JPH06246360A (ja) 1994-09-06

Family

ID=12449288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3570593A Pending JPH06246360A (ja) 1993-02-24 1993-02-24 パイプ曲げ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06246360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115722564A (zh) * 2022-10-11 2023-03-03 南通东方科技有限公司 适用于大型挖掘机配件的加工设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540005A (en) * 1978-09-11 1980-03-21 Hitachi Ltd Stretch-bending method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540005A (en) * 1978-09-11 1980-03-21 Hitachi Ltd Stretch-bending method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115722564A (zh) * 2022-10-11 2023-03-03 南通东方科技有限公司 适用于大型挖掘机配件的加工设备
CN115722564B (zh) * 2022-10-11 2024-01-30 南通东方科技有限公司 适用于大型挖掘机配件的加工设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006263752A (ja) 液圧成形方法と装置
JP2003334617A (ja) パイプ曲げ加工装置およびパイプ曲げ加工方法
JP5208973B2 (ja) オープンシーム管に成形される金属薄板の縁帯を曲げる方法および曲げプレス
JP4828160B2 (ja) パイプ曲げ加工装置及びパイプ曲げ加工方法
JPH08192229A (ja) 曲げ加工装置
CN100540169C (zh) Uoe钢管的制造方法及其制造装置
US4430872A (en) Method and apparatus for plate edge preparation for UOE pipe making process
JPH11159323A (ja) 自動車排気系用フレキシブルチューブのベローズ成形方法
JPH1071428A (ja) パイプの曲げ加工方法
JPH06246360A (ja) パイプ曲げ方法
JPH1177168A (ja) 電縫管のブレイクダウン成形法
CN107855385A (zh) 一种u形管折弯机构
JPH06226339A (ja) 異形曲管の製造方法
US4373365A (en) Up-set shrinker for producing thick wall steel pipe
JP2002263738A (ja) 非円形管の曲げ加工方法およびその加工装置
JP3449491B2 (ja) 金属管を小さい曲率半径で曲げ加工する方法
JP2517830B2 (ja) 金属製パイプによるエルボの成形方法
JP3835869B2 (ja) パイプおよび形材の曲げ加工方法
JPH10258313A (ja) 四角形鋼管の製造方法
KR100299766B1 (ko) 자유곡률반경의벤딩이가능한드로우벤딩장치
JP3585275B2 (ja) 曲げ成形装置
US6427513B2 (en) Process and device for producing pipes as per the UOE process
JP2001079615A (ja) 曲げ加工装置
JPS61283422A (ja) パイプ曲げ方法およびその装置
JP2002143952A (ja) ロールヘミング装置及びそれを用いたロールヘミング加工方法