JPH06245481A - 電磁リターダ - Google Patents
電磁リターダInfo
- Publication number
- JPH06245481A JPH06245481A JP3361793A JP3361793A JPH06245481A JP H06245481 A JPH06245481 A JP H06245481A JP 3361793 A JP3361793 A JP 3361793A JP 3361793 A JP3361793 A JP 3361793A JP H06245481 A JPH06245481 A JP H06245481A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retarder
- oil
- rotor
- stator
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 温度上昇を一定限度に抑えるとともに、塵の
巻込みを少なくして制動性能を向上させる。 【構成】 内燃機関の回転出力を駆動輪アクスル軸に伝
達するプロペラ軸に回転子が連結され、固定子が車体下
に設置された電磁リターダにおいて、固定子が実装され
たリターダケースに冷却液を循環させ、この冷却液を内
燃機関の冷却液に熱交換する。
巻込みを少なくして制動性能を向上させる。 【構成】 内燃機関の回転出力を駆動輪アクスル軸に伝
達するプロペラ軸に回転子が連結され、固定子が車体下
に設置された電磁リターダにおいて、固定子が実装され
たリターダケースに冷却液を循環させ、この冷却液を内
燃機関の冷却液に熱交換する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関を備えた自動車
に利用する。本発明は、電磁リターダの熱放散系の改良
に関する。
に利用する。本発明は、電磁リターダの熱放散系の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の回転出力を駆動輪アクスル軸
に伝達するプロペラ軸に回転子が連結され、固定子が車
体下に設置された電磁リターダが補助制動装置として広
く知られている。この電磁リターダは、固定子に電磁石
を備え、制動時にこの電磁石を励磁することにより回転
子に渦電流を発生させて、この渦電流により生じる熱を
放散させることにより制動力を与えるものである。回転
子に渦電流により生じる熱は、空気中に放散される構造
となっていた。
に伝達するプロペラ軸に回転子が連結され、固定子が車
体下に設置された電磁リターダが補助制動装置として広
く知られている。この電磁リターダは、固定子に電磁石
を備え、制動時にこの電磁石を励磁することにより回転
子に渦電流を発生させて、この渦電流により生じる熱を
放散させることにより制動力を与えるものである。回転
子に渦電流により生じる熱は、空気中に放散される構造
となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁リター
ダは、電磁石に励磁電流を与えてから制動力を発生させ
るまでのタイムラグが小さい優れた特徴があるが、回転
子の熱容量が小さいので長時間にわたり制動力を発生さ
せると回転子が温度上昇して制動力が低下する欠点があ
る。また、回転子の熱放散をよくするために回転子に対
する外気との流通をよくすると外気とともに塵を巻き込
むことがある。塵の巻き込みを少なくするために、回転
子と固定子との間の隙間は小さくすることができないか
ら制動力を大きくすることができない。
ダは、電磁石に励磁電流を与えてから制動力を発生させ
るまでのタイムラグが小さい優れた特徴があるが、回転
子の熱容量が小さいので長時間にわたり制動力を発生さ
せると回転子が温度上昇して制動力が低下する欠点があ
る。また、回転子の熱放散をよくするために回転子に対
する外気との流通をよくすると外気とともに塵を巻き込
むことがある。塵の巻き込みを少なくするために、回転
子と固定子との間の隙間は小さくすることができないか
ら制動力を大きくすることができない。
【0004】本発明は、このような欠点を改良するもの
で、回転子の熱放散を大きくするとともに、回転子と固
定子との間の隙間を小さくして、制動性能を向上するこ
とができる電磁リターダを提供することを目的とする。
で、回転子の熱放散を大きくするとともに、回転子と固
定子との間の隙間を小さくして、制動性能を向上するこ
とができる電磁リターダを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の回
転出力を駆動輪アクスル軸に伝達するプロペラ軸に回転
子が連結された電磁リターダにおいて、固定子が実装さ
れたリターダケース内側に冷却液を循環させる手段と、
この冷却液を前記内燃機関の冷却液に熱交換する手段と
を備えたことを特徴とする。前記リターダケースは密閉
構造であって車体フレームに取付けられることが望まし
い。
転出力を駆動輪アクスル軸に伝達するプロペラ軸に回転
子が連結された電磁リターダにおいて、固定子が実装さ
れたリターダケース内側に冷却液を循環させる手段と、
この冷却液を前記内燃機関の冷却液に熱交換する手段と
を備えたことを特徴とする。前記リターダケースは密閉
構造であって車体フレームに取付けられることが望まし
い。
【0006】
【作用】液冷方式とすることにより、回転子からの単位
時間当りの熱放散量は大きくなり、回転子の温度上昇を
小さくすることができる。したがって、比較的長い時間
にわたり制動力を維持することができる。液冷方式とす
ることにより、外気とのつながりを遮断することができ
るから、回転子と固定子との間に塵を巻き込むことがな
くなり、回転子と固定子との間の隙間を小さくすること
ができる。これにより、大きい制動力を発生させること
ができる。
時間当りの熱放散量は大きくなり、回転子の温度上昇を
小さくすることができる。したがって、比較的長い時間
にわたり制動力を維持することができる。液冷方式とす
ることにより、外気とのつながりを遮断することができ
るから、回転子と固定子との間に塵を巻き込むことがな
くなり、回転子と固定子との間の隙間を小さくすること
ができる。これにより、大きい制動力を発生させること
ができる。
【0007】さらに、冷却液を内燃機関の冷却液と熱交
換することにより、冷却液の温度上昇を一定限度に抑え
ることができるから、一定の制動力を維持することがで
きる。
換することにより、冷却液の温度上昇を一定限度に抑え
ることができるから、一定の制動力を維持することがで
きる。
【0008】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の全体構成を示す図、図2は本
発明実施例の要部の構成を示す断面図、図3は本発明実
施例の構成を示す斜視図である。
る。図1は本発明実施例の全体構成を示す図、図2は本
発明実施例の要部の構成を示す断面図、図3は本発明実
施例の構成を示す斜視図である。
【0009】本発明実施例は、内燃機関1の回転出力を
駆動アクスル軸に伝達するプロペラ軸2に回転子3が連
結され、固定子4が車体フレームに取付けられ、この固
定子4が実装されたリターダケース5の内側に冷却液と
してオイル15を循環させるオイルポンプ6と、オイル
15を内燃機関1を冷却するラジエータ7からの冷却液
と熱交換する熱交換器8とを備える。
駆動アクスル軸に伝達するプロペラ軸2に回転子3が連
結され、固定子4が車体フレームに取付けられ、この固
定子4が実装されたリターダケース5の内側に冷却液と
してオイル15を循環させるオイルポンプ6と、オイル
15を内燃機関1を冷却するラジエータ7からの冷却液
と熱交換する熱交換器8とを備える。
【0010】また、リターダケース5は密閉構造に構成
され、オイルポンプ6およびオイルリザーバ9に循環パ
イプ13aおよび13bにより接続される。電磁リター
ダ10とオイルリザーバ9とを接続する循環パイプ13
bは、その途中でラジエータ7により冷却された内燃機
関1の冷却液により熱交換を行う熱交換器8を通過する
構造に構成される。
され、オイルポンプ6およびオイルリザーバ9に循環パ
イプ13aおよび13bにより接続される。電磁リター
ダ10とオイルリザーバ9とを接続する循環パイプ13
bは、その途中でラジエータ7により冷却された内燃機
関1の冷却液により熱交換を行う熱交換器8を通過する
構造に構成される。
【0011】次に、このように構成された本発明実施例
の動作について説明する。
の動作について説明する。
【0012】電磁リターダの通常動作は、リターダ・ブ
レーキ・コントロール・レバー12が操作されると、制
御回路11がその操作信号により電磁リターダ10を作
動状態にし、制動操作が行われたときに固定子4を励磁
して回転子3に渦電流を発生させ、この渦電流により生
じる熱を放散させて補助制動力を与える。このような動
作が長時間にわたり継続されることにより回転子3の温
度は上昇する。
レーキ・コントロール・レバー12が操作されると、制
御回路11がその操作信号により電磁リターダ10を作
動状態にし、制動操作が行われたときに固定子4を励磁
して回転子3に渦電流を発生させ、この渦電流により生
じる熱を放散させて補助制動力を与える。このような動
作が長時間にわたり継続されることにより回転子3の温
度は上昇する。
【0013】一方、リターダ・ブレーキ・コントロール
・レバー12が操作されたときに、制御回路11は電動
機16を同時に起動しオイルポンプ6を動作させる。こ
のオイルポンプ6の動作によりオイルリザーバ9内のオ
イル15が循環パイプ13aから電磁リターダ10のリ
ターダケース5内に供給される。
・レバー12が操作されたときに、制御回路11は電動
機16を同時に起動しオイルポンプ6を動作させる。こ
のオイルポンプ6の動作によりオイルリザーバ9内のオ
イル15が循環パイプ13aから電磁リターダ10のリ
ターダケース5内に供給される。
【0014】リターダケース5内に供給されたオイル1
5は、回転子3に発生した熱を吸収し、循環パイプ13
bを通り熱交換器8内を通過する。熱交換器8内にはラ
ジエータ7により冷却された冷却液が供給されていて、
熱を吸収したオイル15を冷却する。冷却されたオイル
15はオイルリザーバ9に戻され、オイルポンプ6によ
り電磁リターダ10のリターダケース5内に送り出され
て同様の循環を繰り返す。なお、ラジエータ7からの冷
却水は温度センサ14により温度が検出され、制御回路
11がその検出出力を受けて油温を所定の温度以下に保
つように制御する。
5は、回転子3に発生した熱を吸収し、循環パイプ13
bを通り熱交換器8内を通過する。熱交換器8内にはラ
ジエータ7により冷却された冷却液が供給されていて、
熱を吸収したオイル15を冷却する。冷却されたオイル
15はオイルリザーバ9に戻され、オイルポンプ6によ
り電磁リターダ10のリターダケース5内に送り出され
て同様の循環を繰り返す。なお、ラジエータ7からの冷
却水は温度センサ14により温度が検出され、制御回路
11がその検出出力を受けて油温を所定の温度以下に保
つように制御する。
【0015】このように、冷却用のオイル15を電磁リ
ターダ10のリターダケース5内に供給し循環させるこ
とにより、回転子3からの単位時間当りの熱放散量を大
きくすることができ、これにより回転子の温度上昇を所
定温度以下に抑えることが可能となり一定の制動力が維
持される。また、リターダケース5を密閉構造としたこ
とにより塵の巻き込みは皆無となり制動性能が向上す
る。
ターダ10のリターダケース5内に供給し循環させるこ
とにより、回転子3からの単位時間当りの熱放散量を大
きくすることができ、これにより回転子の温度上昇を所
定温度以下に抑えることが可能となり一定の制動力が維
持される。また、リターダケース5を密閉構造としたこ
とにより塵の巻き込みは皆無となり制動性能が向上す
る。
【0016】上記例はリターダケース5が車体フレーム
に取付けられた構造であるが、リターダケース5は変速
機ケースに取付ける構造とすることもできる。
に取付けられた構造であるが、リターダケース5は変速
機ケースに取付ける構造とすることもできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
動時に生じる回転子の温度上昇を一定限度に抑えること
ができ、また密閉構造のために固定子と回転子との間へ
の塵の侵入を皆無にすることができ、制動性能を向上さ
せることができる効果がある。
動時に生じる回転子の温度上昇を一定限度に抑えること
ができ、また密閉構造のために固定子と回転子との間へ
の塵の侵入を皆無にすることができ、制動性能を向上さ
せることができる効果がある。
【図1】本発明実施例の全体構成を示す図。
【図2】本発明実施例の要部の構成を示す断面図。
【図3】本発明実施例の構成を示す斜視図。
1 内燃機関 2 プロペラ軸 3 回転子 4 固定子 5 リターダケース 6 オイルポンプ 7 ラジエータ 8 熱交換器 9 オイルリザーバ 10 電磁リターダ 11 制御回路 12 リターダ・ブレーキ・コントロール・レバー 13a、13b 循環パイプ 14 温度センサ 15 オイル 16 電動機
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の回転出力を駆動輪アクスル軸
に伝達するプロペラ軸に回転子が連結された電磁リター
ダにおいて、 固定子が実装されたリターダケース内側に冷却液を循環
させる手段と、 この冷却液を前記内燃機関の冷却液に熱交換する手段と
を備えたことを特徴とする電磁リターダ。 - 【請求項2】 前記リターダケースは密閉構造であり、
車体フレームに取付けられた請求項1記載の電磁リター
ダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3361793A JPH06245481A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 電磁リターダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3361793A JPH06245481A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 電磁リターダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06245481A true JPH06245481A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12391418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3361793A Pending JPH06245481A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 電磁リターダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06245481A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104009585A (zh) * | 2013-02-26 | 2014-08-27 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 旋转电机及润滑油冷却机构 |
CN107289061A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-10-24 | 汤树人 | 一种具有多模阻尼特性的电磁流体阻尼器 |
CN112448545A (zh) * | 2019-09-04 | 2021-03-05 | 中铁十六局集团有限公司 | 电涡流缓速器热能快速扩散及能源再利用系统 |
CN113179002A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-07-27 | 芜湖锦程永磁技术有限公司 | 一种筒式永磁调速器及其装配方法 |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3361793A patent/JPH06245481A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104009585A (zh) * | 2013-02-26 | 2014-08-27 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 旋转电机及润滑油冷却机构 |
CN107289061A (zh) * | 2017-08-02 | 2017-10-24 | 汤树人 | 一种具有多模阻尼特性的电磁流体阻尼器 |
CN112448545A (zh) * | 2019-09-04 | 2021-03-05 | 中铁十六局集团有限公司 | 电涡流缓速器热能快速扩散及能源再利用系统 |
CN113179002A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-07-27 | 芜湖锦程永磁技术有限公司 | 一种筒式永磁调速器及其装配方法 |
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