JPH0624546Y2 - トランクリッド開閉装置 - Google Patents

トランクリッド開閉装置

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JPH0624546Y2
JPH0624546Y2 JP8704088U JP8704088U JPH0624546Y2 JP H0624546 Y2 JPH0624546 Y2 JP H0624546Y2 JP 8704088 U JP8704088 U JP 8704088U JP 8704088 U JP8704088 U JP 8704088U JP H0624546 Y2 JPH0624546 Y2 JP H0624546Y2
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JP
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closing
lid
switch
flow path
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和宏 本田
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、トランクルームの開口部をリッドにより閉
塞してなる車両のトランクリッド開閉装置に関する。
(従来の技術) 一般に、例えばバス等の車両には車体の下側部に荷物を
収容するトランクルームが形成されている。そして、ト
ランクルームの側面開口部はリッドによって開閉可能に
閉塞されている。
ただし、この種のトランクリッドは手動による開閉操作
を採用しており、そのため開閉操作に際しては乗員等が
必ず車体外部のトランクの設置位置まで赴き、作業を行
なう必要があった。
特に、トランクルームの側面開口部の面積が大きい場
合、リッドが重くなるため、作業が大変である。
そこで、最近、圧縮機空気などの作動流体を動力源とし
てリッドの開閉操作を行なうトランクリッド開閉装置が
開発され、実用化されつつある。
これは、開閉スイッチの操作に応じて作動流体の流れを
電気的に制御し、開閉機構を駆動するもので、乗員等の
手作業が不要になるという便利なものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このようなトランクリッド開閉装置は、車両
のアクセサリースイッチがオフされると、他の電気機器
と同様、通電が遮断されるようになっている。
このため、リッドを開放した状態において誤って車両の
アクセサリースイッチがオフされると、リッドが閉塞方
向に落下する可能性がある。
この考案は上記のような事情に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、開放状態のリッドが閉塞方向
に落下するような不測の事態を回避することができる安
全性にすぐれたトランクリッド開閉装置を提供すること
にある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) トランクルーム内に設けられた作動流体を動力源として
リッドの開閉操作を行なう開閉機構と、この開閉機構と
作動流体供給源との間に設けられ開閉機構に対する開放
用流路と閉塞用流路とを選択的に形成する流路切換弁
と、前記リッドの開閉を指示する開閉スイッチと、この
開閉スイッチの開操作に応じて前記流路切換弁を開放用
流路側に切換えその状態を車両のアクセサリースイッチ
のオフにかかわらず保持する手段と、前記開閉スイッチ
の閉操作に応じて前記流路切換弁を閉塞用流路側に切換
える手段とを備える。
(作用) 車両のアクセサリースイッチがオフされても、リッドの
開放状態を保持する。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は第2図および第3図において、1はバス等の大
型車両の車体であり、その車体1内の側面側下部に複数
のトランクルーム2が形成されている。トランクルーム
2の開口部はリッド3が閉塞しており、そのリッド3は
トランクルーム2内の開閉機構によって開閉自在となっ
ている。
すなわち、リッド3の両側部には平行リンクを成す上,
下一対の支持アーム4,5の各一端が回動自在に装着さ
れている。これら支持アーム4,5の他端は車体1側の
支持ブラケット6,7などに回動自在に装着されてい
る。そして、リッド3の開閉操作時には各支持アーム
4,5が車体1側の枢支点O1,O2を中心に上,下方向
に回動し、それによってリッド3が上,下方向にスイン
グ移動するようになっている。
8a,8bはリッド3を開閉操作する一対のエアシリン
ダであり、トランクルーム2の両側部にそれぞれ配設さ
れている。そして、エアシリンダ8a,8bの基端部は
トランクルーム2の背面側上部の固定部に固定された支
持ブラケット9に回動自在に支持されている。
エアシリンダ8a,8bの先端部側はトランクルーム2
の側面開口部側に向けて延設されている。さらに、エア
シリンダ8a,8bの先端部側から突出されるピストン
ロッド10a,10b(第7図に示す)の突出端部がリ
ッド3の左,右の上側支持アーム4,4にそれぞれ回動
自在に連結されている。
また、第5図に示すように、リッド3の外面側の板面下
部に手動用の取手11が設けられている。さらに、リッ
ド3には閉塞位置でその状態を係止するロック機構12
が設けられている。
ロック機構12には第6図に示すように回動軸13に回
動自在に支持された回動部材14が設けられている。こ
の回動部材14には3本のアーム15a,15b,15
cが突設されており、これらアーム15a,15b,1
5cには操作ロッド16a,16b,16cの各一端が
連結されている。操作ロッド16a,16b,16cの
各他端には車体1側に固定されたストライカ17…に係
脱可能に係止されるフックがそれぞれ連結されている。
また、回動部材14はリターンスプリング18によって
常に各フックをストライカ17…に係止させる方向に付
勢されている。さらに、回動部材14には適宜の連結部
材を介してロック解除用のロック解除エアシリンダ19
のピストンロッド20が連結されている。
つまり、ロック解除エアシリンダ19のピストンロッド
20の突出動作によって回動部材14がリターンスプリ
ング18の付勢方向と反対方向に回動操作され、ロック
機構12の各フックがストライカ17…との係止解除方
向に移動するようになっている。
一方、トランクリッド3を開閉操作するエアシリンダ8
a,8bの制御用エア回路を第7図に示している。
第7図において、21は作動流体供給源であるところの
エアタンクである。このエアタンク21には図示しない
圧縮機が連結されており、この圧縮機から圧縮空気が供
給されている。また、22は流路切換弁であり、エアタ
ンク21と開閉機構のエアシリンダ8a,8bとの間に
設けられ、エアシリンダ8a,8bに対する開放用流路
と閉塞用流路とを選択的に形成するものである。
流路切換弁22には5個のポート22a,22b,22
c,22d,22eがあり、そのうちのポート22aに
対してエアフィルタ23および非常時用排気弁24を介
してエアタンク21が連通されている。ポート22bに
はリッド3の開放時のスピード調整用のスピードコント
ローラ25が連通され、ポート22cには排気管26が
連通されている。
また、ポート22dにはリッド3の閉塞動作速度を低減
する減圧用のレギュレータ(減圧機構)27および閉塞
用回路切換弁28を順次介してエアシリンダ8a,8b
の基端部側が連通されている。閉塞用回路切換弁28に
はレギュレータ27迂回用のバイパス路29の一端が連
結され、そのバイパス路29の他端はポート22dに連
通されている。
ポート22eにはロック解除用流路切換弁30およびリ
ッド3の閉塞時のスピード調整用のスピードコントロー
ラ31を介してエアシリンダ8a,8bの先端部側が連
通されている。また、ポート22eにはバイパス路32
の一端が連通され、そのバイパス路32の他端は休車時
のロック解除防止用流路切換弁33とスピードコントロ
ーラ31′を介してロック解除エアシリンダ19の基端
部側に連通されている。
トランクルーム2の内部には側壁面における側面開口部
の近傍部位に光検知器34を備えた安全装置が配設され
ている。この光検知器34はトランクルーム2内の対向
壁面間に離間対向配置された発光器34aと受光器34
bとによって形成されており、リッド3の閉塞動作中に
発光器34aと受光器34bとの間の光が遮断された場
合には流路切換弁22が閉塞用流路側への切換えを禁止
してリッド3の閉塞動作を中止するようになっている。
また、ロック解除エアシリンダ19には第1のストロー
クスイッチ35が取付けられている。この第1のストロ
ークスイッチ35はロック解除エアシリンダ19内にエ
アタンク21側からエアが供給された際にこのエアシリ
ンダ19のピストンロッド20が所定ストローク移動し
てリッド3のロック機構12をロック解除させた時点で
オンするように設定されている。
エアシリンダ8aには第2のストロークスイッチ36,
他方のエアシリンダ8bには第3のストロークスイッチ
37がそれぞれ取付けられている。
第2のストロークスイッチ36はリッド3の閉塞操作時
にエアタンク21側からエアシリンダ8a内に流路切換
弁22の閉塞用流路を介してエアが供給された際にこの
エアシリンダ8aのピストンロッド10aが所定ストロ
ーク移動した時点でオンするように設定されおり、この
第2のストロークスイッチ36の動作に応じて閉塞用回
路切換弁28の切換動作を制御させるようにしている。
また、第3のストロークスイッチ37はリッド3の閉塞
操作時にエアタンク21側からエアシリンダ8b内に流
路切換弁22の開放用流路を介してエアが供給された際
にこのエアシリンダ8bのピストンロッド10bが所定
ストローク移動した時点でオンするように設定されお
り、この第3のストロークスイッチ37の動作に応じて
光検知器34の電源遮断動作を制御させるようにしてい
る。
車室内の運転席38の周囲にはリッド3,3の開閉を指
示する開閉スイッチ39,39が設けられており、この
開閉スイッチ39,39の操作にともないリッド3,3
が自動的に開閉されるようになっている。
また、車室内の乗降口の所定箇所に第4図に示すスイッ
チパネル40が設けられており、そこには開閉スイッチ
39,39と全く同じ機能の開閉スイッチ41,41が
設けられている。
なお、開閉スイッチ39,39の近傍には後述する手動
設定スイッチ53が設けられている。この手動設定スイ
ッチ53は通常時(手動時以外)はオン状態にあり、リ
ッド3,3を手動操作する場合にオフ操作されるように
なっている。
電気回路を第8図に示す。なお、この電気回路は、一つ
のリッド3に対応する。
50はバッテリ電源で、そのバッテリ電源50にメイン
スイッチ51,ヒューズ52,手動設定スイッチ53,
および開閉スイッチ回路60を介してリレー54が接続
される。
メインスイッチ51は、車両のアクセサリースイッチに
連動するものである。
そして、手動設定スイッチ53と開閉スイッチ回路60
との接続点である正電圧ラインXに、リレー接点71a
の常閉側を介して閉塞用回路切換弁28が接続される。
正電圧ラインXに、リレー接点54aの常閉側を介して
制御部55の閉指令端子Bが接続される。正電圧ライン
Xに、リレー接点54aの常閉側,第3のストロークス
イッチ37,およびダイオード56を介してリレー57
が接続される。
正電圧ラインXに、リレー接点54aの常開側を介して
制御部55の開指令端子Rが接続されるとともに、リレ
ー接点54aの常開側およびダイオード58を介して上
記リレー57が接続される。
正電圧ラインXに、リレー接点54aの常開側を介して
ダイオード59のアノードが接続される。そして、ダイ
オード59のカソードに、リレー71およびロック解除
用流路切換弁33がそれぞれ接続される。ダイオード5
9のカソードに、第2のストロークスイッチ36および
ダイオード76を介して流路切換弁22の閉塞用ソレノ
イドAが接続される。
正電圧ラインXに、リレー接点54aの常開側を介して
リレー72の一端が接続され、その他端は第1のストロ
ークスイッチ35を介して接地される。第1のストロー
クスイッチ35に対し、ヒューズ74を介してリッドス
イッチ75が並列に接続される。このリッドスイッチ7
5は、リッド3の閉塞時にオフとなる。
正電圧ラインXに、リレー接点54aの常開側およびリ
レー接点72aの常閉側を介してロック解除用流路切換
弁30が接続される。
制御部55は、上記閉指令端子Bおよび開指令端子Rの
他に、ブザー駆動端子、電源端子L、接地端子G、光
電管信号入力端子P、開放用ソレノイド駆動端子Br、
リッド開閉検知端子W、光電管駆動端子Yを有してい
る。
しかして、ブザー駆動端子φにブザー77が接続され
る。電源端子Lは正電圧ラインXに接続される。光電管
駆動端子Yにリレー接点57aの常閉側を介して光電管
回路78が接続され、その光電管回路78の出力端子が
光電管信号入力端子Pに接続される。
光電管回路78は、前記発光器34aと受光器34bの
動作を制御するものである。
開放用ソレノイド駆動端子Brにリレー81が接続され
る。
しかして、正電圧ラインXに、リレー接点81aの常開
側を介して流路切換弁22の開放用ソレノイドBが接続
される。
正電圧ラインXに、リッドスイッチ75を介してリレー
82が接続されるとともに、リレー接点82aの常開側
を介して制御部55のリッド開閉検知端子Wが接続され
る。
正電圧ラインXに、リレー接点81aの常開側および第
1のストロークスイッチ35を介してリレー83が接続
される。
そして、正電圧ラインXは、リレー接点83aの常開側
を介してバッテリ電源50に接続される。
さらに、バッテリ電源50に、パークスイッチ84,リ
レー接点83bの常開側,およびダイオード85を介し
て流路切換弁22の閉塞用ソレノイドAが接続される。
バッテリ電源50に、パークスイッチ84,ダイオード
86,およびリッドスイッチ75を介してブザー87が
接続される。
パークスイッチ84は、サイドブレーキが掛けられたと
きにオフし、解除されたときにオンするものである。
ここで、開閉スイッチ回路60の詳細を第9図に示す。
すなわち、開閉スイッチ回路60は入力端子INおよび
出力端子OUTを有している。
入力端子INに前記開閉スイッチ39の一端が接続さ
れ、その開閉スイッチ39の他端はリレー接点61aの
常閉側およびダイオード62を介して出力端子OUTに
接続される。
入力端子INに、前記開閉スイッチ41の第1接点41
aの閉塞側を介してリレー61が接続されるとともに、
第1接点41aの開放側を介してリレー63が接続され
る。
入力端子INに、開閉スイッチ39を介してリレー64
が接続されるとともに、開閉スイッチ41の第2接点4
1bの開放側を介してリレー65が接続される。
そして、入力端子INに、リレー接点64a,65aを
介して出力端子OUTが接続される。
ところで、流路切換弁22は非通電状態において、第10
図(a)に示すようにポート22aとポート22dとの
間の閉塞用流路およびポート22aと22eとの間の開
放用流路を形成する。開放用ソレノイドBへの通電状態
では同図(b)に示すようにポート22aとポート22
eとの間の開放用流路およびポート22bとポート22
dとの間の流路を形成する。閉塞用ソレノイドAの通電
状態では同図(c)に示すようにポート22aとポート
22dとの間の閉塞用流路およびポート22cとポート
22eとの間の流路を形成する。
第11図(a)は閉塞用回路切換弁28の非通電状態、同
図(b)は通電状態の流路をそれぞれ示す。第12図
(a)はロック解除防止用流路切換弁33の非通電状
態、同図(b)は通電状態の流路をそれぞれ示す。第13
図(a)はロック解除用流路切換弁30の非通電状態、
同図(b)は通電状態の流路をそれぞれ示す。
次に、上記のような構成において動作を説明する。
まず、メインスイッチ51をオンした状態において、開
閉スイッチ39をオン、または開閉スイッチ41を開放
側に一旦倒すと、開閉スイッチ回路60の入力端子IN
と出力端子OUTの間が導通し、リレー54が付勢され
る。
すると、制御部55に開指令が入り、制御部55がブザ
ー77を一定時間たとえば0.8秒間鳴動するととも
に、リレー81を付勢する。同時に、ロック解除用流路
切換弁30およびロック解除防止用流路切換弁33が通
電状態となる。
このとき、流路切換弁22および閉塞用回路切換弁28
はそれぞれ非通電状態にあるため、第14図に示すように
エアタンク21から供給されるエアがエアシリンダ8
a,8bの先端側のポートから各エアシリンダ8a,8
bの内部にそれぞれ導入され、リッド3の閉塞方向にエ
アが供給される。さらに、リッド3の閉塞方向にエアが
供給されると同時にロック解除エアシリンダ19にもエ
アが供給されるので、このロック解除エアシリンダ19
のピストンロッド20の突出動作にともない回動部材1
4がリターンスプリング18の付勢方向と反対方向に回
動操作され、ロック機構12の各フックがストライカ1
7…との係止解除方向に移動操作されてロック機構12
のロックが解除される。
ロック機構12のロック解除にともないロック解除エア
シリンダ19の第1のストロークスイッチ35がオンす
る。すると、流路切換弁22の開放用ソレノイドBが通
電状態となるので、エア回路は第14図の状態から第15図
の状態に変わり、エアタンク21側から供給されるエア
がエアシリンダ8a,8bの基端側のポートから入り、
エアシリンダ8a,8bがリッド3を第1図中に仮想線
で示すように開放操作する。
この開放状態では、リレー81が付勢されていることに
よってリレー83も付勢され、正電圧ラインXが接点8
3aを介してバッテリ電源50に直結される。したがっ
て、乗員や第三者が誤って車両のアクセサリースイッチ
をオフした場合、それに連動してメインスイッチ51が
オフするが、それにかかわらず流路切換弁22の開放用
ソレノイドBに対する通電が継続し、リッド3の開放状
態を維持することができる。手動設定スイッチ53がオ
フされた場合も同じである。
すなわち、リッド3が閉塞方向に落下するような不測の
事態を未然に防ぎ、乗員などの安全を確保することがで
きる。
ところで、サイドブレーキを掛けない場合、パークスイ
ッチ84がオン状態にある。したがって、メインスイッ
チ51がオフで、しかも開閉スイッチ回路60が非導通
で、流路切換弁22の閉塞用ソレノイドAが接点83b
およびパークスイッチ84を介してバッテリ電源50に
直結される。
したがって、車両の停車あるいは駐車時にサイドブレー
キを掛け忘れた場合、リッド3に閉塞方向の力が常時働
くことになり、たとえ開放操作を行なってもリッド3が
開放することはなく、安全である。
すなわち、車両が動き出す可能性のある危険な状況で
は、トランクルーム2における荷物の出入れを禁止して
十分な安全を確保するようにしている。
しかして、リッド3が開放した状態ではリッドスイッチ
75がオンしており、そのまま車両を走行しようとして
サイドブレーキを解除すると、パークスイッチ84のオ
ンに応答してブザー87が鳴動し、乗員に警報が発せら
れる。
一方、リッド3が開放した状態において、開閉スイッチ
39をオフ、または開閉スイッチを閉塞側に一旦倒す
と、開閉スイッチ回路60が遮断状態となってリレー5
4が消勢され、制御部55に閉指令が入る。
すると、制御部55がリレー81を消勢することによっ
て流路切換弁22の閉塞用ソレノイドAおよび閉塞用回
路切換弁28が通電状態、ロック解除防止用流路切換弁
33が非通電状態となり、エア回路が第15図の状態から
第16図の状態に変わる。よって、エアタンク21側から
供給されるエアがエアシリンダ8a,8bの先端側のポ
ートから入り、リッド3を閉塞させる。この場合、エア
タンク21側からエアシリンダ8a,8bの先端側のポ
ートに供給されるエア供給通路内には減圧用のレギュレ
ータ27が介設されているので、このレギュレータ27
によってエアの供給速度が抑制され、リッド3の閉塞動
作速度が低減されて比較的緩やかにリッド3が閉動作さ
れる。
なお、リッド3の閉動作中、トランクルーム2の側面開
口部の近傍に対向配置された光検知器34の発光器34
aと受光器34bとの間の光が乗員などによって遮断さ
れた場合には制御部55が直ちにリレー81を付勢し、
流路切換弁22への通電が閉塞用ソレノイドから開放用
ソレノイドBに切換わる。つまり、閉塞用流路側への切
換えを禁止し、リッド3の閉塞動作を中止する。したが
って、人体の安全を確保することができる。
また、エアシリンダ8bのピストンロッド10bが所定
ストローク移動してリッド3の閉塞が所定以上になる
と、第3のストロークスイッチ37がオンする。する
と、リレー57が付勢されて光電管回路78への通電が
遮断され、光検知器34の動作が停止する。
すなわち、リッド3の閉塞が所定以上となって開閉機構
の支持アーム5がトランクルーム2の開口部を横切る状
況では、光検知器34の動作を停止し、リッド3の閉塞
が途中で止まってしまうような不都合を回避するように
している。これにより、リッドの閉塞に際しての十分な
安全を確保することができ、信頼性の向上が図れる。
また、リッド3の閉動作中、エアシリンダ8aのピスト
ンロッド10aが所定ストローク移動した時点で第2の
ストロークスイッチ36がオンする。この第2のストロ
ークスイッチ36のオンすると、リレー71が付勢され
て閉塞用回路切換弁28が非通電状態となり、エア回路
が第16図の状態から第14図の状態に切換わり、エアタン
ク21側からエアシリンダ8a,8bの先端側のポート
に供給されるエアはバイパス路29を通ってレギュレー
タ27を迂回する。これにより、リッド3の閉塞速度が
その閉塞直前において上昇する。すなわち、これは、ウ
ェザーストリップの弾性などにかかわらず、リッド3の
確実な閉塞を図るためのものである。
そして、リッド3が閉塞位置に達すると同時にリッド3
のロック機構12の各フックがストライカ17…に係止
されてこのロック機構12によってリッド3が閉塞位置
でロックされる。
一方、手動設定スイッチ53がオフ操作された場合に流
路切換弁22、閉塞用回路切換弁28、ロック解除防止
用流路切換弁33、ロック解除用流路切換弁30がそれ
ぞれ非通電状態となる。そのため、エア回路は第18図に
示す状態となり、エアタンク21側から供給されるエア
がエアシリンダ8a,8bの各ピストンの両側にそれぞ
れ導入される。これにより、リッド3を手動で開閉する
ことができる。
また、非常時には排気弁24を手動操作させることによ
り、エア回路が第19図に示す非常時用回路となり、エア
シリンダ8a,8b内のエアが排気弁24を介して外部
側に排気される。
ところで、開閉スイッチ回路60の動作であるが、開閉
スイッチ39をオンした場合は、開閉スイッチ39およ
び接点61aの常閉側を介して入力端子INから出力端
子OUTへの通電路が形成される。これにより、リッド
3を開放することができる。
開閉スイッチ39をオンした状態で、開閉スイッチ41
を閉塞側に操作すると、その操作期間において接点41
aを介してリレー61が付勢され、出力端子OUTへの
通電が遮断される。この場合、リレー61は自らの接点
61aと接点63aとを介して自己保持回路を形成す
る。これにより、出力端子OUTへの通電が遮断され、
リッド3を閉塞することができる。
そして、この状態から開閉スイッチ41を開放側に操作
すれば、リレー63が付勢されてリレー61の自己保持
回路が解除され、出力端子OUTへの通電路が形成され
る。これにより、リッド3を開放することができる。
さらに、この状態から開閉スイッチ39をオフすると、
それだけで出力端子OUTへの通電路が遮断される。こ
れにより、リッド3を閉塞することができる。
すなわち、乗員は運転席側の開閉スイッチ39を操作し
てから次に乗降口の開閉スイッチ41を操作することが
あり、逆に乗降口側の開閉スイッチ41を操作してから
次に運転席側の開閉スイッチ39を操作することがあ
り、どちらの状況においても最新の操作を優先とする適
切なリッド開閉を可能としている。
特に、乗降口の開閉スイッチ41を使えば、操作に際し
てリッド3の状態を見ることができるので、安全性の向
上となる。しかも、トランクルーム2での作業中にいち
いち運転席まで操作に赴く必要もなくなり、操作性の向
上となり、便利である。
なお、上記実施例では開閉機構の動力源となる作動流体
としてエアを使用したが、油圧を用いてもよい。
その他、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
[考案の効果] 以上述べたようにこの考案によれば、トランクルーム内
に設けられた作動流体を動力源としてリッドの開閉操作
を行なう開閉機構と、この開閉機構と作動流体供給源と
の間に設けられ開閉機構に対する開放用流路と閉塞用流
路とを選択的に形成する流路切換弁と、前記リッドの開
閉を指示する開閉スイッチと、この開閉スイッチの開操
作に応じて前記流路切換弁を開放用流路側に切換えその
状態を車両のアクセサリースイッチのオフにかかわらず
保持する手段と、前記開閉スイッチの閉操作に応じて前
記流路切換弁を閉塞用流路側に切換える手段とを備えた
ので、開放状態のリッドが閉塞方向に落下するような不
測の事態を回避することができる安全性にすぐれたトラ
ンクリッド開閉装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は要部
の構成を示す図、第2図はバスの外観を示す斜視図、第
3図はバスにおけるリッドの装着状態を示す図、第4図
は開閉スイッチの外観を示す斜視図、第5図はロック機
構の構成を示す図、第6図は開閉用エアシリンダおよび
その周辺部の構成を示す概略構成図、第7図はエア回路
の構成を示す図、第8図は電気回路の構成を示す図、第
9図は第8図における開閉スイッチ回路の詳細を示す
図、第10図は流路切換弁の流路を示すもので(a)は非
通電時の流路(b)は開放用流路(c)は閉塞用流路を
それぞれ示す図、第11図は閉塞用回路切換弁の流路を示
すもので(a)は非通電時の流路(b)は通電時の流路
をそれぞれ示す図、第12図はロック解除防止用流路切換
弁の流路を示すもので(a)は非通電時の流路(b)は
通電時の流路をそれぞれ示す図、第13図はロック解除用
流路切換弁の流路を示すもので(a)は非通電時の流路
(b)は通電時の流路をそれぞれ示す図、第14図はロッ
ク解除動作時のエア回路の構成を示す図、第15図はリッ
ドの開放動作時のエア回路の構成を示す図、第16図はリ
ッドの閉塞動作時のエア回路の構成を示す図、第17図は
リッドの閉塞動作の終了直前のエア回路の構成を示す
図、第18図はリッドの手動操作時のエア回路の構成を示
す図、第19図は非常時のエア回路の構成を示す図であ
る。 1…車体、2…トランクルーム、3…リッド、8a,8
b…エアシリンダ(開閉機構)、21…エアタンク、2
2…流路切換弁、A…閉塞用ソレノイド、B…開放用ソ
レノイド、34…光検知器、39…開閉スイッチ、41
…開閉スイッチ、50…バッテリ電源、55…制御部、
84…パークスイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体内にトランクルームを形成し、そのト
    ランクルームの開口部をリッドにより閉塞してなる車両
    において、前記トランクルーム内に設けられ作動流体を
    動力源として前記リッドの開閉操作を行なう開閉機構
    と、この開閉機構と作動流体供給源との間に設けられ開
    閉機構に対する開放用流路と閉塞用流路とを選択的に形
    成する流路切換弁と、前記リッドの開閉を指示する開閉
    スイッチと、この開閉スイッチの開操作に応じて前記流
    路切換弁を開放用流路側に切換えその状態を車両のアク
    セサリースイッチのオフにかかわらず保持する手段と、
    前記開閉スイッチの閉操作に応じて前記流路切換弁を閉
    塞用流路側に切換える手段とを具備したことを特徴とす
    るトランクリッド開閉装置。
JP8704088U 1988-06-30 1988-06-30 トランクリッド開閉装置 Expired - Lifetime JPH0624546Y2 (ja)

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