JPH0356937B2

JPH0356937B2 -

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Publication number: JPH0356937B2
Application number: JP13607484A
Authority: JP
Priority date: 1984-06-30
Filing date: 1984-06-30
Publication date: 1991-08-29
Also published as: JPS6116166A

Description

【発明の詳細な説明】技術分野本発明は、車輛用のブレーキロツク装置に係
り、特にエアタンクに直接リレーバルブを接続
し、該リレーバルブにエアタンクからの制御用エ
アを供給して該リレーバルブを作動させ、該リレ
ーバルブを介してブレーキチヤンバを作動させる
エアを極力通路面積の狭いところを通すことなし
に供給し又は排気させるようにした構造が簡単で
かつ制動力の大きい車輛用のブレーキロツク装置
に関する。

従来技術従来、エアブレーキ装置を備えた車輛におい
て、エンジン作動状態で停車して作業をする場
合、作業の安全性を高めるためにパーキングブレ
ーキがかけられていることを条件として手動操作
により作動させることができるようにしたブレー
キロツク装置が採用されている。該ブレーキロツ
ク装置は、エンジン作動状態でパーキングブレー
キレバーを一定操作力以上に引くと、ブレーキロ
ツク作動準備が完了し、この状態でブレーキロツ
ク用作動スイツチをONにすると、マグネチツク
バルブが開いてエアタンクのエアが、マグネチツ
クバルブ、ダブルチエツクバルブ及びリレーバル
ブを介してブレーキチヤンバに供給され、ブレー
キロツクするようになつていた。このようなブレ
ーキロツク装置は、エアタンクとリレーバルブと
の間にマグネチツクバルブが介在しており、この
マグネチツクバルブは、エアタンクからリレーバ
ルブにエアを供給する通路及びリレーバルブに供
給されたエアを大気中に排気する通路を十分に大
きな断面積を持つようにすると、強大な吸引力を
発揮するソレノイドが必要となり、電力の消費が
多くなるばかりでなく、コストが高くなるという
欠点があつた。

また特公昭62−30830には、三方手動弁を用い
た車輛用補助駐車ブレーキ装置が開示されている
が、該従来例はブレーキロツク用エア通路に三方
電磁弁を直列接続して用いているため、上記のよ
うなブレーキロツク作動用エアの通路面積を大き
くできない欠点が生ずるばかりでなく、電磁弁が
ブレーキロツク作動中に電気系統の故障により作
動を停止してエア通路を遮断するのを防止する必
要があるため、該従来例の第２図（図示省略）に
示すような部品点数が多い複雑な電気回路を必要
とし、それだけ故障の確率も大きく、かつコスト
も高くつくという難点があつた。

目的本発明は、上記した従来技術の欠点を除くため
になされたものであつて、その目的とするところ
は、エンジンの作動状態を検出するスタータスイ
ツチ及び該スタータスイツチに直列に接続されパ
ーキングブレーキの操作力に応動する操作力セン
サを夫々作動させ、かつエアタンクのエアをリレ
ーバルブを介してブレーキチヤンバに供給し、ブ
レーキロツクさせるようにしたものにおいて、ス
タータスイツチを含む電気回路が閉じると、手動
によりブレーキロツクを作動又は解除させるエア
バルブ装置に内蔵されたプツシユプルソレノイド
に電流が流れ、エアバルブ装置の操作レバーを
「作動側」に倒せるような機能を備えてエアバル
ブ装置を設けることによつて、従来のマグネチツ
クバルブの使用を廃止し、電力消費が少なく、安
価であり、かつ小形でありながら十分な通路断面
積を確保できるブレーキロツク装置を提供するこ
とである。また他の目的は、手動式のエアバルブ
装置のみによつてリレーバルブの制御用エア通路
を開放又は遮断するように接続することによつ
て、複雑な電気回路を用いる必要性をなくし、し
かもブレーキロツク作動中に電気系統に故障が発
生しても、ブレーキロツクが正常に作動し続ける
ようにすることである。

構成要するに本発明は、エンジンの作動状態を検出
するスタータスイツチ及び該スタータスイツチに
直列に接続されパーキングブレーキの操作力に応
動する操作力センサを夫々作動させかつエアタン
クのエアをリレーバルブを介してブレーキチヤン
バに供給しブレーキロツクさせるようにしたもの
において、前記エアタンクから制御用エアを導入
し前記リレーバルブに連通する制御用エア通路を
連通させ又は遮断するように作動し該制御用エア
通路を連通させることにより前記リレーバルブに
制御用エアを供給し該リレーバルブを作動させて
前記エアタンクからのエアを該リレーバルブを介
して前記ブレーキチヤンバに供給してブレーキロ
ツク状態にしまた前記制御用エア通路を遮断する
ことにより前記リレーバルブへの制御用エアの供
給を停止してブレーキロツク解除状態にするよう
にしたエアバルブ装置と、該エアバルブ装置に装
着され前記スタータスイツチ及び前記操作力セン
サの作動に連動して前記エアバルブ装置をブレー
キロツク解除状態に保持しまた該ブレーキロツク
解除状態をブレーキロツク状態に移行させるよう
に電気的に作動するロツク装置とを設けたことを
特徴とするものである。

以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明す
る。本発明に係る車輛用のブレーキロツク装置１
は、スタータスイツチ２と、操作力センサ３と、
エアタンク４と、リレーバルブ５と、エアバルブ
装置６と、ロツク装置８とを備えている。

スタータスイツチ２は、一端子をシヤシ９にア
ースされた電源１０に直列に接続され、該スター
タスイツチをONにすることによつてエンジン
（図示せず）が始動して作動状態となるので、結
果としてエンジンの作動状態は該スタータスイツ
チのON、OFF状態によつて検出できるようにな
つている。操作力センサ３は、スタータスイツチ
２に直列に接続され、パーキングブレーキ（図示
せず）の操作力に応動して作動し、一定操作力以
上になるとONとなるようになつている。エアタ
ンク４は、エアコンプレツサ（図示せず）からエ
アを供給されるようになつている。リレーバルブ
５は、エアタンク４に直接エアバルブ１２によつ
て接続され、該リレーバルブを介してエアタンク
４のエアをエアパイプ１３によつてフロントブレ
ーキチヤンバ１４Ｆ及びリヤブレーキチヤンバ１
４Ｒとからなるブレーキチヤンバ１４に供給する
ようになつている。

エアバルブ装置６は、運転席に装着されてお
り、シリンダ１５と、ピストン１６と、バルブシ
ート１８と、操作レバー２０とを備えている。

シリンダ１５は、エアタンク７に減圧バルブ２
１を介してエアバルブ２２によつて連通接続され
ており、該シリンダには、エアタンク４から減圧
バルブ２１によつて減圧された制御用エアをエア
パイプ２２を通して導入する導入口P₁を形成し
た第１のシリンダ室１５ａと、該第１のシリンダ
室に連通しかつ制御用エアをリレーバルブ５に供
給する供給口P₂及び外部に制御用エアを排出す
る排出口P₃を夫々形成した第２のシリンダ室１
５ｂとが設けられている。

ピストン１６は、シリンダ１５の第２のシリン
ダ室１５ｂにシール部材２４を介して摺動自在に
嵌挿されており、該ピストンの下部には、摺動部
１６ａの直径より小さい直径のボス部１６ｂが形
成されている。またピストン１６には、第２のシ
リンダ室１５ｂと排出口P₃とを連通させるＴ字
形の連通穴１６ｃが形成されている。

バルブシート１８は、シリンダ１５の第１のシ
リンダ室１５ａに十分な間隙をもつて収容されて
おり、該バルブシートの直径は、第１のシリンダ
室１５ａと第２のシリンダ室１５ｂとの連通部１
５ｃの直径より十分大きくなるように設定されて
いる。バルブシート１８には、ゴムのシール部と
フランジ部１８ａが一体的に形成されている。該
フランジ部と第１のシリンダ室１５ａの底面との
間には、圧縮ばね２５が収容され、該圧縮ばねに
よつてバルブシート１８のゴムシール部は、第１
のシリンダ室１５ａの弁座部１５ｅに押圧される
ように付勢されており、該バルブシートによつて
供給口P₂、連結バルブ２６、エアパイプ２８、
ダブルチエツクバルブ３０及びエアバルブ３１を
介してリレーバルブ５に連通する制御用エア通路
１５ｄを連通させ又は遮断するようになつてい
る。またフランジ部１８ａの外周とシリンダ内周
との隙間は、制御用エアを通過させるように形成
されている。

操作レバー２０は、シリンダ１５の第２のシリ
ンダ室１５ｂの上部にピン３２によつて枢着され
ており、ノブ２０ａと、カム部２０ｂとからなつ
ている。ノブ２０ａは、第２のシリンダ室１５ｂ
から突出している。カム部２０ｂは、最大リフト
部２０ｃ及び最小リフト部２０ｄを有しており、
各リフト部は、ピストン１６の頂面と当接するよ
うになつている。

ロツク装置８は、シリンダ１５に装着されてお
り、、プツシユプルソレノイド３５で構成されて
いる。鉄心３４は該プツシユプルソレノイド３５
に摺動自在に嵌挿され、ピストン１６の摺動部１
６ａに形成された環状溝１６ｄに圧縮ばね３６に
よつて嵌入するように付勢されている。プツシユ
プルソレノイド３５の一端子は、操作力センサ３
に直列に接続された作動準備ランプ３８に直列に
接続され、他の一端子は、シヤシ９にアースされ
ている。

圧力スイツチ４０は、シリンダ１５の供給口
P₂に連通接続されており、該圧力スイツチの一
端子は、スタータスイツチ２と操作力センサ３間
の電気回路に接続され、他の一端子は、シヤシ９
にアースされた圧力保持ランプ４３に接続されて
いる。

圧力スイツチ４５は、エアタンク４に連通接続
されており、一端子はブザー４８に接続され、他
の一端子はシヤシ９にアースされている。ブレー
キバルブ５０は、エアパイプ５１，５２によつて
エアタンク４及びダブルチエツクバルブ３０に
夫々連通接続されている。

作用本発明は、上記のように構成されており、以下
その作用について説明する。第１図は、ブレーキ
ロツク解除状態を示しており、スタータスイツチ
２はONになつており、エンジンは作動状態にな
つているバルブシート１８は、圧縮ばね２５によ
つて第１のシリンダ室１５ａの弁座部１５ｅに押
圧されており、第１のシリンダ室１５ａと第２の
シリンダ室１５ｂとの連通は遮断されている。従
つて、エアタンク４から減圧バルブ２１を介して
エアパイプ２２によつて、導入口P₁から矢印Ａ
の方向に第１のシリンダ室１５ａに導入された制
御用エアは、バルブシート１８によつて制御用エ
ア通路１５ｄへの進入が阻止される。

一方ピストン１６の環状溝１６ｄには、鉄心３
４が圧縮ばね３６のばね力によつて嵌入してお
り、連通穴１６ｃと排出口P₃とが連通し、リレ
ーバルブ５側のエアは、排出口P₃から矢印Ｂの
方向に排出されている。この場合、ピストン１６
の頂面は、操作部材２０のカム部２０ｂの最小リ
フト部２０ｄに当接している。

この状態から第２図に示すブレーキロツク状態
に移行させるには、まずパーキングブレーキレバ
ー（図示せず）を引く。そして十分なパーキング
ブレーキ力が発生するレバー操作力になると、操
作力センサ３が作動して、該操作力センサのスイ
ツチ３ａがONとなり、作動準備ランプ３８が点
灯し、運転者にパーキングブレーキレバーが十分
に引かれ、ブレーキロツク装置１が使用可能な状
態になつたことを知らせる。同時にプツシユプル
ソレノイド３５が励磁され、鉄心３４が圧縮ばね
３６のばね力に抗してプツシユプルソレノイド３
５内に引き込まれ、該鉄心とピストン１６の環状
溝１６ｄとの係合が解かれる。

この状態で操作レバー２０のノブ２０ａを把持
して該操作部材を矢印Ｅの方向に第２図に示す位
置まで回転させると、該操作部材のカム部２０ｂ
の最大リフト部２０ｃによつて、ピストン１６は
下方に押圧され、連通穴１６ｃと排出口P₃との
連通は遮断される。同時に作動バルブ１８が、ピ
ストン１６のボス部１６ｂによつて圧縮ばね２５
のばね力に抗して下方に押圧され、第１のシリン
ダ室１５ａと第２のシリンダ室１５ｂとが連通す
る。

すると、矢印Ａの方向に第１のシリンダ室１５
ａに導入された制御用エアは、制御用エア通路１
５ｃを通つて供給口P₂から矢印Ｃの方向に流出
し、エアパイプ２８、ダブルチエツクバルブ３０
及びエアパイプ３１を介してリレーバルブ５に供
給される。ここで該リレーバルブが作動してバル
ブが開き、エアタンク４からのエアが、該リレー
バルブを介してエアパイプ１２，１３によつてフ
ロントブレーキチヤンバ１４Ｆ及びリヤブレーキ
チヤンバ１４Ｒに夫々送られ、ブレーキロツク状
態となる。

この場合、制御用エアの一部が、圧力スイツチ
４０に供給され該圧力スイツチがONとなり、圧
力保持ランプ４３が点灯し、運転者にブレーキロ
ツク装置１が作動したことを知らせる。またエア
タンク４内のエア圧が一定圧力以下になると、圧
力スイツチ４５がONとなりブザー４８が鳴り、
運転者に異常な状態になつたことを警告する。

第２図に示すブレーキロツク状態から再び第１
図に示すブレーキロツク解除状態に移行させるに
は、まず操作部材２０のノブ２０ａを把持して該
操作部材を矢印Ｆの方向に第１図に示す位置まで
回転させる。するとピストン１６は圧縮ばね５３
の復元力によつて上面が最小リフト部２０ｄに接
触するまで戻り、またバルブシート１８は圧縮ば
ね２５の復元力によつて上昇し、第１のシリンダ
室１５ａの弁座部１５ｅに押圧され、第１のシリ
ンダ室１５ａと第２のシリンダ室１５ｂとの連通
を遮断する。ピストン１６は、圧縮ばね５３によ
つて上昇し、頂面が操作レバー２０のカム部２０
ｂの最小リフト２０ｄに当接して、ピストン１６
の下面とバルブシート１８との間に隙間が生じて
供給口P₂が排出口P₃に連通する。すると連通穴
１６ｃ及び排出口P₃を通つて残留制御用エアは、
外部に排出される。同時に圧力保持ランプ４３が
消える。

この状態でパーキングブレーキレバーを戻す
と、操作力センサ３のスイツチ３ａがOFFとな
り、作動準備ランプ３８が消える。同時にプツシ
ユプルソレノイド３５の励磁が解かれて鉄心３４
は、圧縮ばね３６の復元力によつてプツシユプル
ソレノイド３５から突出し、ピストン１６の環状
溝１６ｄに嵌入し、ブレーキロツク解除状態が確
実に保持される。

なおブレーキバルブ５０は、該ブレーキバルブ
のペダル５０ａを踏むことにより、エアタンク４
のエアは、エアパイプ５１，５２、ダブルチエツ
クバルブ３０、エアパイプ３１、リレーバルブ５
及びエアパイプ１３を介して、フロントブレーキ
チヤンバ１４Ａ及びリヤブレーキチヤンバ１４Ｒ
に供給される。

このように本発明によれば、ブレーキチヤンバ
１４を作動させるエアは、従来のような電磁弁を
介すことなくエアタンク４から手動のエアバルブ
装置６を介してリレーバルブ５に供給されるの
で、ソレノイドの消費電力、容量、形状などを大
きくすることなしに通路断面積を大きくとること
ができる。

効果本発明は、上記のよう構成され、作用するもの
であるから、エンジンの作動状態を検出するスタ
ータスイツチ及び該スタータスイツチに直列に接
続され、パーキングブレーキの操作力に応動する
操作力センサを夫々作動させ、かつエアタンクの
エアをリレーバルブを介してブレーキチヤンバに
供給し、ブレーキロツクさせるようにしたものに
おいて、スタータスイツチを含む電気回路が閉じ
ると、手動によりブレーキロツクを作動又は解除
させるエアバルブ装置に内蔵されたプツシユプル
ソレノイドに電流が流れ、エアバルブ装置の操作
レバーを「作動側」に倒せるような機能を備えた
エアバルブ装置を設けたので、従来のマグネチツ
クバルブの使用を廃止することができ、電力消費
が少なく、安価であり、かつ小形でありながら十
分な通路断面積を確保できるブレーキロツク装置
を提供できる効果がある。また手動式のエアバル
ブ装置みによつてリレーバルブの制御用エア通路
を開放又は遮断するように接続したので、複雑な
電気回路を用いる必要性がなくなる効果があり、
しかもブレーキロツク作動中に電気系統に故障が
発生しても、ブレーキロツクが正常に作動し続け
るようにし得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例に係り、第１図はブレー
キロツク解除状態における車輛用のブレーキロツ
ク装置を一部断面で示す概略図、第２図はブレー
キロツク状態における第１図に示すものと同様の
概略図である。１は車輛用のブレーキロツク装置、２はスター
タスイツチ、３は操作力センサ、４はエアタン
ク、５はリレーバルブ、６はエアバルブ装置、８
はロツク装置、１４はブレーキチヤンバである。

Claims

【特許請求の範囲】

１エンジンの作動状態を検出するスタータスイ
ツチ及び該スタータスイツチに直列に接続されパ
ーキングブレーキの操作力に応動する操作力セン
サを夫々作動させかつエアタンクのエアをリレー
バルブを介してブレーキチヤンバに供給しブレー
キロツクさせるようにしたものにおいて、前記エ
アタンクから制御用エアを導入し前記リレーバル
ブに連通する制御用エア通路を連通させ又は遮断
するように作動し該制御用エア通路を連通させる
ことにより前記リレーバルブに制御用エアを供給
し該リレーバルブを作動させて前記エアタンクか
らのエアを該リレーバルブを介して前記ブレーキ
チヤンバに供給してブレーキロツク状態にしまた
前記制御用エア通路を遮断することにより前記リ
レーバルブへの制御用エアの供給を停止してブレ
ーキロツク解除状態にするようにしたエアバルブ
装置と、該エアバルブ装置に装着され前記スター
タスイツチ及び前記操作力センサの作動に連動し
て前記エアバルブ装置をブレーキロツク解除状態
に保持しまた該ブレーキロツク解除状態をブレー
キロツク状態に移行させるように電気的に作動す
るロツク装置とを設けたことを特徴とする車輛用
のブレーキロツク装置。