JPH0624536B2 - 横断面と適合させた脛骨髄内釘 - Google Patents
横断面と適合させた脛骨髄内釘Info
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- JPH0624536B2 JPH0624536B2 JP3078300A JP7830091A JPH0624536B2 JP H0624536 B2 JPH0624536 B2 JP H0624536B2 JP 3078300 A JP3078300 A JP 3078300A JP 7830091 A JP7830091 A JP 7830091A JP H0624536 B2 JPH0624536 B2 JP H0624536B2
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Description
づく脛骨髄内釘(Tibia-Marknagel)に関する。
2857号により公知である。
れる。髄内釘固定術(Marknagelung)の機能は管状骨の内
部副木に相当する。副木は方法に応じて1本の管又は複
数個の金属棒(束状釘固定術)から成る。例えば欧州特
許A1−0332857号「下腿骨折の治療のための髄
内釘」に記載された管状釘を使用するときは、管状骨の
髄腔(Markraum)を削り拡げて準備しなければならない。
この削截操作(Auffrasvorgang)によって釘と骨の内面と
の間に確実拘束(Formschluss)が得られる。この方法で
は骨に最適の副木処理が行なわれる。ところがこの公知
の方法の適用のための前提は、軸方向力とねじり力を骨
折部が吸収できることである。
まる。この場合は削り拡げない髄腔を長い金属棒で埋め
る。この副木術は個々の外科医の技能に左右されるとこ
ろが大きい。髄腔の全横断面をこの金属棒で充填するの
は簡単でないからである。
(粉砕骨折、骨欠損)、いわゆるロッキング髄内釘固定
を行なわなければならない。同じに公知のこの髄内釘固
定術では髄腔の調整が不要である。ところがたいていの
場合−粉砕帯が長い場合を除き−髄腔を削り拡げなけれ
ばならない。なぜならロッキング式髄内釘は−その負荷
に基づき−或る直径を有し、ややこわいからである。
よる管状髄内釘の形状は、削り拡げた髄腔に適合させて
ある。ロッキングが可能でない管状釘を通常クローバの
葉状の横断面を有し、一部又は全部に縦の割れ目が入っ
ている。これは、削り拡げた髄腔の中で釘が半径方向に
緊定されるので、作用するねじり力に対して、骨折部の
高い安定性が得られるという利点がある。しかし髄内釘
をこうして緊定するには、挿入の際に髄内釘の引掛かり
を防止するために、髄腔を正確な寸法で削り拡げること
が必要である。ロッキング式釘固定術では横に入れたね
じ(ロッキング)によって骨折部が確保されるから、半
径方向予圧を行なわない。従って削り拡げた髄腔にたや
すく挿入できるように、この髄内釘の横断面はほぼ円形
である。
うとすると、脛骨の横断面が髄内釘の横断面と一致しな
いので大きな力を加えることが必要であった。その場合
−髄内釘が引掛かるだけでなく−しばしば脛骨幹の破裂
がみられる。
選ぶことができるが、これは常に可能であるという訳で
はない。管状釘の機械的強度には当然限界があるからで
ある。この種の髄内釘にはねじり止め機能が全くないの
で、即ち軸方向に働く力のほかにねじり力も固定ねじ又
は固定ボルトが全面的に吸収しなければならないので、
上述の強度の限界にたやすく到達するのでる。
は、髄腔の解剖学的状態、特に前後方向の状態に最適に
適合した形状を有する、あらゆる症状の下腿骨折の治療
のための髄内釘を提供するという課題である。
分に高いねじり安定性を有し、脛骨の遠位側(distalen)
の皮質部分では髄腔の幾何学的形状へのなるべく最適の
適合を保証する脛骨髄内釘を提供する課題を解決する。
を有する脛骨髄内釘によって上記の課題を解決する。前
後平面で折れ曲がった本発明に基づく脛骨髄内釘は近位
端部と遠位端部の異なる必要条件を満足するために、こ
の2つの区域に同じく異なる構造の横断面を有する。そ
のためにほぼ正方形の横断面の近位端部が形成され、こ
れによって脛骨の主として海綿状のこの部分のねじり安
定性が改善される。遠位端部の前側は近位端部と同様に
形成されているが、後側はこの区域の髄腔の解剖学的状
態によく適合するように球形に形成されている。
の縦軸は互いに5°ないし13°好ましくは7°ないし
11°の角を挾む。髄内釘の絶対寸法も広い範囲で−解
剖学的必要条件に応じて−可変であるが、近位端部の長
さが髄内釘の全長の30−35%、好ましくは33−3
4%であれば有利であることが判明した。
ことによって植接体がたやすく進入することが可能であ
り、植接体はこの形状により脛骨の後部内面に沿ってた
やすく摺動することができる。遠位区域が三角形に形成
された髄内釘横断面の前側はこの区域の削り拡げてない
脛骨髄腔横断面の前側に相当する。この釘横断面形状は
ねじり止めのほかに、円形横断面の釘と比較して横断面
が大きな釘を使用できる利点がある。それ故植接体の破
損の危険が少ない。
る。一方では髄内釘の植接の後に髄管内に空胴が生じな
い。開放した骨折部を治療する時にこのような空胴が問
題になることがある。他方では釘横断面がロッキング穴
の区域であまり弱化しない。髄腔内に生じる空胴は、管
状釘を使用する場合に開放した骨折部の治療の際に問題
になる。身体が万一持ち込まれる異物を分解することが
できないので、感染の危険が生じるからである。
剖学的形状により大きな力を掛けずに髄腔に挿入するこ
とができる。それは、軟質部の損傷、血液の供給、骨折
片の分解を伴なう脛骨の付随的損傷の心配がないという
利点がある。
る。
のような植接体に慣用の金属材料で中実に作られてい
る。髄内釘は前側(anteriore Seite)1と後側(posteri
ore Seite )2を有し、おおむね近位端部3と遠位端部
4から成る。これらの端部は相互に折れ曲がっている。
2つの端部3及び4の縦軸5及び6は矢状平面−図平面
に相当する−で8°ないし10°、好ましくは9°αの
角を挾む。
erioren Halfte)1と後半部(posterioren Halfte )2
のいずれも三角形に形成された横断面7を有するから、
全体としてこの近位端部が正方形輪郭になる。
角形に形成されているが−前半部1側に丸みを帯びた頂
点を有する−後半部2は半球状に成形されている。
l)に通る2個のロッキング穴11が設けてあり、それ
ぞれロッキングねじ(図示せず)を受けることができ
る。遠位端部4も側面の中間に通ったロッキング穴12
を備え、これらの穴はそれぞれロッキングねじ(図示せ
ず)を受けることができる。
髄内釘を打込み及び打出すための穴14を有する。
13があって、髄内釘を背側内部皮質沿いに抵抗なくす
べらせて髄腔にたやすく挿入することを可能にする。
端部4の異なる横断面輪郭を示す。図2に示す輪郭は第
1図II−II切断線の高さの状況に相当する。その場合前
後方向に計った近位端部3の最大直径9は近位側から遠
位側へ連続的に、好ましくは12ないし13mmから約8
ないし9mmに減少する。
の高さの状況に相当する。その場合前後方向に計った遠
位端部4の最大直径10は近位側から遠位側へおおむね
一定である。
示すと以下の通りである。 (1) 前半部(1)、後半部(2)、近位端部(3)
及び遠位端部(4)を有し、2つの端部(3;4)の縦
軸(5;6)が前後平面で5°ないし13°の角を挾ん
で成る脛骨髄内釘において、近位端部(3)が前半部
(1)も後半部 (2)も三角形に形成されて全体がほ
ぼ正方形の横断面(7)を有し、遠位端部(4)は前半
部(1)がほぼ三角形、後半部(2)がほぼ半球状の横
断面を有することを特徴とする脛骨髄内釘。 (2) 三角形に形成された前側横断面(8)が前側
(1)寄りに丸みを帯びていることを特徴とする前項
(1)に記載の脛骨髄内釘。 (3) 近位端部(3)の長さが髄内釘の全長の30−
35%、好ましくは33−34%であることを特徴とす
る前項(1)または(2)に記載の脛骨髄内釘。 (4) 前後方向に計った近位端部(3)の最大直径
(9)が近位側から遠位側へ連続的に、好ましくは12
ないし13mmから8ないし9mmに減少することを特徴と
する前項(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の脛
骨髄内釘。 (5) 前後方向に計った遠位端部(4)の最大直径
(10)が近位側から遠位側へおおむね一定であること
を特徴とする前項(1)ないし(4)のいずれか1つに
記載の脛骨髄内釘。 (6) 近位端部(3)が少なくとも1個、好ましくは
2個のロッキング穴(11)を有することを特徴とする
前項(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の脛骨髄
内釘。 (7) 遠位端部(4)が少なくとも1個、好ましくは
2個のロッキング穴(12)を有することを特徴とする
前項(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の脛骨髄
内釘。 (8) ロッキング穴(11;12)が側面の中間方向
に通っていることを特徴とする前項(6)または(7)
に記載の脛骨髄内釘。 (9) 髄内釘を中実に形成したことを特徴とする前項
(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の脛骨髄内
釘。 (10) 遠位端部(4)の先端部が後側向きの段部
(13)を有することを特徴とする前項(1)ないし
(9)のいずれか1つに記載の脛骨髄内釘。 (11) 2つの端部(3;4)の縦軸(5;6)が前
後平面で7ないし11°、好ましくは8ないし10°の
角を挾むことを特徴とする前項(1)ないし(10)の
いずれか1つに記載の脛骨髄内釘。
す。
Claims (11)
- 【請求項1】 前半部(1)、後半部(2)、近位端部
(3)及び遠位端部(4)を有し、2つの端部(3;
4)の縦軸(5;6)が前後平面で5°ないし13°の
角を挾んで成る脛骨髄内釘において、近位端部(3)が
前半部(1)も後半部(2)も三角形に形成されて全体
がほぼ正方形の横断面(7)を有し、遠位端部(4)は
前半部(1)がほぼ三角形、後半部(2)がほぼ半球状
の横断面を有することを特徴とする脛骨髄内釘。 - 【請求項2】 三角形に形成された前側横断面(8)が
前側(1)寄りに丸みを帯びていることを特徴とする請
求項1に記載の脛骨髄内釘。 - 【請求項3】 近位端部(3)の長さが髄内釘の全長の
30−35%、好ましくは33−34%であることを特
徴とする請求項1又は2に記載の脛骨髄内釘。 - 【請求項4】 前後方向に計った近位端部(3)の最大
直径(9)が近位側から遠位側へ連続的に、好ましくは
12ないし13mmから8ないし9mmに減少することを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の脛骨
髄内釘。 - 【請求項5】 前後方向に計った遠位端部(4)の最大
直径(10)が近位側から遠位側へおおむね一定である
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記
載の脛骨髄内釘。 - 【請求項6】 近位端部(3)が少なくとも1個、好ま
しくは2個のロッキング穴(11)を有することを特徴
とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の脛骨髄
内釘。 - 【請求項7】 遠位端部(4)が少なくとも1個、好ま
しくは2個のロッキング穴(12)を有することを特徴
とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の脛骨髄
内釘。 - 【請求項8】 ロッキング穴(11;12)が側面の中
間方向に通っていることを特徴とする請求項6又は7に
記載の脛骨髄内釘。 - 【請求項9】 髄内釘を中実に形成したことを特徴とす
る請求項1ないし8のいずれか1つに記載の脛骨髄内
釘。 - 【請求項10】 遠位端部(4)の先端部が後側向きの
段部(13)を有することを特徴とする請求項1ないし
9のいずれか1つに記載の脛骨髄内釘。 - 【請求項11】 2つの端部(3;4)の縦軸(5;
6)が前後平面で7ないし11°、好ましくは8ないし
10°の角を挾むことを特徴とする請求項1ないし10
のいずれか1つに記載の脛骨髄内釘。
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