JP3041281B1 - 髄内釘 - Google Patents

髄内釘

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Abstract

【要約】 【課題】粉砕骨折や長管骨の未端に骨折のある場合や遠
位横止めスクリューの固定も外部から骨内の髄内釘の穴
に通りうることができる髄内釘を提供する。 【解決手段】髄内釘1の主体である杆体を粘弾性高分子
材料、例えばポリビニルアルコール・ハイドロジェル
(PVA−H)で構成し、この杆体1Pの両端には骨と
の接合を行うためにチタン材でつくられた頭部カバー冠
2と先端カバー冠3を付設した。髄内釘の杆体を粘弾性
高分子材料、例えばPVA−Hで構成し、この杆体の内
方にステンレス材7の金具を挿入し両端には骨との接合
を行うためにチタン材でつくられた頭部カバー冠と先端
カバー冠を付設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、骨析の手術にお
ける骨の固定に使用される髄内釘に関する。
【0002】
【従来の技術】髄内釘は、例えば四肢の長管骨の骨折に
対する手術において、その骨の固定に利用されている
が、この方法による固定法は現在広く行われ、良好な治
療成績を治めている。従来におけるこの種の髄内釘に
は、図9から図16に示されるとおり直状又は曲折状の
もの等各種ものがあるが、この髄内釘が骨折した長管骨
の骨管中内に打ち込まれ挿設されることにより、折れた
個々の骨を骨折前の状態になるよう固定するものであ
る。髄内釘は通常チタン材等の金属材料で製作されてい
る。
【0003】ところで、図9は一般的な固定方法を示す
ものであるが、まず徒手整復後、随腔内に十分刺入でき
るガイドピンGを通し、骨折部の整復を行うが、その整
復の状態が示されている。すなわち、図9の(A)はガ
イドピンGを通した後、片方の骨H5に髄内釘Z1を打
ち込んでいる状態を示している。この場合、ガイドピン
Gが髄内釘Z1の中腔内に刺入される形となり、ガイド
ピンGは文字どおり髄内釘Z1を案内(ガイド)し、骨
髄腔ギリギリまでの太さの髄内釘Z1が打ち込まれる。
図9の(B)は髄内釘Z1が骨折部を通過するときの状
態を示しているが、このときは注意を要するので、図示
のとおり、同一の髄内釘Z1を平行に添わせ、刺入深さ
を観察しながら調整して打ち込んでいく。図9の(C)
は髄内釘Z1が両方の骨H5、H5に打ち込まれた状態
を示しているが、この場合も同一の髄内釘Z1を平行に
添わせ、刺入深さを観察しながら髄内釘Z1が打ち込ま
れていく。なおこの場合、髄内釘Z1は中が腔の円筒状
になっている部材が使用される。また、上記固定作業で
は、髄内釘Z1の打ち込みにおいて、必要により骨髄の
太さを合わせるために削る作業すなわちリージングを行
い、その後髄内を刺し込んでいく場合がある。他方、ガ
イドピンを必要としないで、あるいはこのリージング作
業を行わないで、髄内釘Z1を打ち込み固定する方法も
開発されてい図10は、大腿骨H1が骨折された場合に
おいて、その固定のために髄内釘Z2が使用されている
例を示しているが、図10の(A)は大腿骨H6が粉砕
骨折された場合における折れた骨折部に髄内釘Z2を打
ち込まれでいる状態を示しており、また(B)は大腿骨
H6が3分割状態に骨折された場合折れた各骨に打ち込
まれでいる状態を示している。さらに(C)は大腿骨H
6がの上方位置で2分に骨折された場合折れた各骨に打
ち込まれいる状態を示しており、(D)は大腿骨H6が
の下方位置で2分に骨折された場合折れた各骨に打ち込
まれでいる状態を示している。この図10においては、
大腿骨H6の骨折で各骨の回旋や圧縮を防止するため
に、固定ネジK1、K2、K3が捩じ込まれている。
【0004】図11は、下腿骨H7が骨折された場合に
おいて、その固定のために髄内釘Z3が使用されている
例を示しているが、図11の(A)は下腿骨H7が粉砕
骨折された場合における折れた各骨に髄内釘Z3を打ち
込まれでいる状態を示しており、また(B)は下腿骨H
7が3分割状態に骨折された場合折れた各骨に打ち込ん
でいる状態を示している。さらに(C)は下腿骨H7が
の上方位置で2分に骨折された場合折れた各骨に打ち込
まれでいる状態を示しており、(D)は下腿骨H7がの
下方位置で2分に骨折された場合折れた各骨に打ち込ま
れでいる状態を示している。この図11においても、下
腿骨H7の骨折で各骨の回旋や圧縮を防止するために、
固定ネジK2、K3が捩じ込まれている。
【0005】図12から図16は、通常「エンダー釘」
と称されている曲折形の3本の髄内釘Z4を骨折した骨
H8に大して固定した例を示している。図12は2分に
骨折された場合において、2本は下方から3本の髄内釘
Z4が打ち込まれ下方に頭部Tが位置されて固定する例
であり、図13は2分に骨折された場合において、3本
ともに下方に頭部Tが位置されて固定する例である。そ
の中で1本の頭部Tは他方の側に配置されている。図1
4は粉砕骨折された場合において、1本が上方から打ち
込まれ、かつ残り2本が下方から打ち込まれ、2本の頭
部Tが下方に配置されて固定する例である。図14では
1本のエンダー釘の曲折方向が図13と同様逆向きにな
っている。図15では1本のエンダー釘の直線的であ
り、そして図16では3本ともに曲折的で同一向きで配
置された例である。
【0006】このような髄内釘による長所を挙げると、
骨髄内から良好な整復位と固定性が得られること、骨折
部の手術的切開や操作を加えないため、同部の破損が少
なく骨折の治癒が早いこと、手術侵襲が小さく短時間で
済むこと、および術後早期より運勤やリハビリが可能と
なること等がある。また、現在までに数々の改良・工夫
がくわえられ髄内釘の形や種類も多彩になってきてい
る。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】このように髄内釘によ
る固定手術は現在整形外科分野で最もボピュラーなもの
になっているが、外傷による骨折の形は様々であるた
め、その全てに髄内釘を使用できるわけではなく、ある
程度の適応範囲が決まってくることになり、特に次のよ
うな大きな第三骨片の転位のあるような粉砕骨折や長管
骨の未端に骨折のある場合では現行の髄内釘での安定し
た固定は難しい。
【0008】以下、図17から図20は上記において説
明した骨折を例に挙げて説明する。17(A)は粉砕骨
折した場合で、これに対して髄内釘Z5によって固定す
るとしても、図17(B)に示すように粉砕骨折部分の
固定が十分でないため、本来破線で示す長さの骨H9が
実線で示すように短縮する。また、図18(A)は骨折
によって縦亀裂Mが発生した場合であるが、これに対し
て髄内釘Z5によって固定するとしても、図18(B)
に示すように縦亀裂部分の固定が十分でないため、亀裂
した骨H9は両側に広がってしまうことになる。
【0009】また、図19(A)や図20(A)は骨髄
腔拡大部の横骨折であるが、これに対して髄内釘Z5に
よって固定するとしても、図19(B)や図20(B)
に示すように固定が十分でないため、本来破線で示す長
さの骨H5が実線で示すように短縮する。また、これら
に対する対策として、使用されるようになった髄内釘の
遠位横止めスクリュー(固定ネジ)による固定も外部か
ら骨内の髄内釘の穴に通すという手技的な困難があり、
X線照射における操作で患者・術者ともに長期の被爆を
余儀なくされることになる。さらに下肢骨析等の荷重部
では髄内釘の破断やそれに伴う二次的骨折が起こる症例
も報告されている。
【0010】この発明はこのような問題点を解決する髄
内釘を提供せんとするものである。
【0011】
【問題点を解決するための手段】この発明が提供する髄
内釘は上記課題を解決するために、髄内釘の主体を、ポ
リビニルアルコール・ハイドロジェル(PVA−H)で
構成したものである。しかも杆体の両端には骨との接合
を行うための金具を付設したものである。さらにこの発
明は、ポリビニルアルコール・ハイドロジェルで構成さ
れた主体内でかつ、両端の金具間にステンレス鋼材を挿
入したものである。このステンレス鋼材の挿入は3点固
定支持の原理が作用すべく挿入される。このように、ポ
リビニルアルコール・ハイドロジェル材料の主体と両端
の金属との組み合わせ、さらにはポリビニルアルコール
・ハイドロジェル材料の主体と内方のステンレス鋼材お
よび両端の金具との組み合わせの構成とすることによっ
て、より広い適応範囲とより簡便な手技で使用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明が提供する第1、
第2に提供する髄内釘を図1から図8に示す実施例によ
って具体的に説明する。図1はこの発明が第1に提供す
る髄内釘1の外観を示し、図2はこの髄内釘1の縦断面
を示している。髄内釘1の主体部分である杆体1Pは、
上端と下端ではその直径の大きさが異なるテーパ状に形
成されている。これは骨腔内への打ち込みを円滑ならし
めるためである。そして、この主体の杆体1Pは、ポリ
ビニルアルコール・ハイドロジェル(PVAL−H)材
料で構成されている。この点にこの発明の最大の特徴が
ある。そして、さらにこの髄内釘1の主体部分である杆
体1Pの上端には、強度保持のための金属材料具体的に
はチタン材等によりつくられた頭部カバー冠2の金具
冠設されている。と同時に杆体1Pの下端(先端)に
も、強度保持のための金属材料具体的にはチタン材等に
よりつくられた先端カバー冠3の金具が冠設されてい
る。頭部カバー冠2には横止めネジ用の孔2Hが2個穿
設されており、また先端カバー冠3にも横止めネジ用の
孔3Hが1個穿設されている。ここで、図1、図2では
頭部カバー冠2と先端カバー冠3の外径を、杆体1Pの
より大径にして冠着させたが、これらはすべて同径にす
ることもできる。
【0013】この発明による髄内釘1には、大腿退骨
用、下腿骨用、上腕骨用等その用途によって若干形状を
変更したもので用意される。また、この発明の髄内釘1
に使用されるポリビニルアルコール・ハイドロジェル
(PVA−H)は、ビニルアルコールを架橋・水和させ
てジェル化したもので含水率、重合度を調整すること
で、目的とする強度、粘弾性を持たせることができる。
また、鋭利な刃で切削・刺入およびねじ込み等が可能で
あるとともに圧縮・ねじりなどの外カで破断することは
ないという機械的特徴を持っている。したがって、図3
および図4に示すような骨折の固定に有利である。
【0014】すなわち、図3は図17で示した粉砕骨折
の場合に、この発明の髄内釘1を使用した例を示してい
るが、図に示すように粉砕骨折した各骨片H1に対して
たとえば矢印a、b、で示す方向に横止めネジ(図示せ
ず)をねじ込み固定させることができる。下方端の骨折
片に矢印cで示す方向に横止めネジ(図示せず)をねじ
込ませ固定させることで、骨の短縮現象は避けられる。
図4は図18で示したように骨折と縦亀裂Mが発生した
場合に、この発明の髄内釘1を使用した例を示している
が、図に示すように粉砕骨折した各骨片に対してたとえ
ば矢印d、e、fで示す方向に横止めネジ(図示せず)
をねじ込むことで、亀裂Mも直して固定させることがで
きる。
【0015】つぎにこの発明が第2に提供する髄内釘4
について説明する。図5はこの発明が提供する髄内釘4
の外観を示し、図6はこの髄内釘4の横断面を示してい
るが、釘の主体部分である杆体4Pは、上端と下端では
その直径が若干異なり緩いテーパ状に形成れている。そ
して、この主体の杆体4Pの材料は、ポリビニルアルコ
ール・ハイドロジェルの粘弾性高分子材料を用いる。そ
して、この髄内釘4の主体部分である杆体4Pの上端に
は、強度保持のための金属材料具体的にはチタン材等に
よりつくられた頭部カバー冠5の金具が冠設されてい
る。と同時に杆体4Pの下方の先端にも、強度保持のた
めの金属材料具体的にはチタン材等によりつくられた先
端カバー冠6の金具が冠設されている。頭部カバー冠5
には横止めネジ用の孔5Hが2個穿設されており、また
先端カバー冠6にも横止めネジ用の孔6Hが1個穿設さ
れている。以上の構成は第1に提供する髄内釘1と同一
であるが、髄内釘4では、内方にステンレス鋼材7が挿
入されている点に大きな特徴がある。このステンレス鋼
材7は曲折され3本が図6に示すような配置で挿設され
ている。このステンレス鋼材7を挿入して複合化させる
ことにより、より高い強度と弾性を持たせることがで
き、骨折の固定については、エラステック・フィクゼイ
ションすなわち適度な粘弾性をもった固定を可能にす
る。
【0016】図7はこの髄内釘4による固定例を示す
が、骨折部に外力(圧縮力)が作用した場合、杆体4P
のポリビニルアルコール・ハイドロジェル(PVAL−
H)およびステンレス鋼材7は図示のように撓んで変形
することになる。この撓みによって骨折部には髄内から
のより強い圧迫固定が生じることになり、圧縮による座
屈や剪断および過度の圧縮を防ぐことができる。また、
図8に示すように、外力Fが作用し曲折される場合に
も、杆体4Pのポリビニルアルコール・ハイドロジェル
(PVAL−H)の粘弾性抵抗とステンレス鋼材7によ
る3点固定支持の原理(図8の矢印)による力によっ
て、骨折部の過度の動揺や拡大を防ぐことができる。
【0017】
【発明の効果】この発明が提供する髄内釘は以上説明し
たとおりであるから、ポリビニルアルコール・ハイドロ
ジェル(PVA一H)の持つ粘弾性および易切削性によ
って、遠位横止めネジの固定の手技的困難さや釘の破断
の危険性を克服され、粉砕骨析など従来において髄内釘
では困難であった形式の骨折にも適応でき、適応範囲を
拡大することができる。また、ステンレス鋼材を3点固
定支持の原理による力が作用すべく挿入されているので
骨析部に適度なカ学的刺激をくわえるヱラスティック・
フィクスエイションが可能となり、より早期の骨折治癒
が期待できる。
【0018】以上の効果をより具体的に示すと、つぎの
4点を挙げることができる。 1)手術手技の簡便化本発明の髄内釘は、釘の中心部に
ポリビニルアルコール・ハイドロジェル(PVA‐H)
を用いているため同部での釘やスクリューの刺入が簡単
に行える。したがって現行の髄内釘では骨折部遠位の横
止めスクリューを固定する際、X線透視下に釘の穴に通
すという操作に手技上の難しさと被爆の危倹性があった
が、この発明の髄内釘では釘へのスクリュー固定が骨折
の形にあわせて適当な位置に何本でも盲目的に刺入固定
することができる。また、骨髄腔にフィットさせるため
に髄腔を削るリーミングという作業も通す釘が弾性変形
するため通過しやすく作業が簡素化できる。
【0019】2)髄内釘の破損の防止現行の金属製の髄
内釘は理論上十分な強度を有しているとされているが、
実際の臨床では大腿骨・下騰退骨の荷重部に使用されて
いて折損することがある。骨接合材が破損すると、単に
骨癒含だけでなく抜去にも支障が生じ大きな問題とな
る。この原因には患部に過度の負荷がかかったという環
境条件以外に、金属疲労や応カ集中など金届材料そのも
のに起因する。しかし、この発明での釘部には粘弾性体
を用いているため応カ集中等が起こりにくく破断をおこ
す危険性がない。
【0020】3)適応の拡大骨折治療の中で髄内釘の最
も効果的な適応は、長管骨中央部の横骨析であり、この
部での髄内釘固定法は確立されたものがあるが、外傷で
起こる骨析のかたちは様々なものがあり、通常の髄内釘
固定では治療が困難な症例も多い。元来髄内釘は髄腔拡
大部の骨折や粉砕骨折に対しては固定性に問題があると
され、現場の医療では、そういった症例に対しても工夫
をして釘を用い適応の拡大がなされていることが多い。
この発明は、上述ようにポリビニルアルコール・ハイ
ドロジェル(PVA−H)に何本でも自由に補助固定用
のスクリューを刺入固定できるので、本来髄内釘では適
応が困難であった骨析例に対しても骨折の形にあわせて
自由に整復・固定することが可能である。
【0021】4)骨癒合の活性・促進化・近年整形外科
の世界では、骨折の治療に関して従来の強固な固定法に
対して、それほど強固でない固定、すなわちヱラスティ
ック・フィクスエイションという概念があり、骨折部に
適度なカ学的刺激を与えたほうが仮骨化が進み骨癒合が
早いとされている。髄内釘のなかでもエンダー釘はこの
概念に沿うものであるが、この発明の髄内釘もこのヱラ
スティック・フィクスエイションが実現され、さらにエ
ンダー釘以上の安定した固定性が得られる。したがっ
て、従来の金属製のものと同様の固定性を持ちながら
も、より早い骨析部の癒合が期待できる。
【0022】5)外力が作用して曲折される場合におい
ても、杆体4Pのポリビニルアルコール・ハイドロジェ
ル(PVAL−H)の粘弾性抵抗とステンレス鋼材7に
よる3点固定支持の原理による力によって、骨折部の過
度の動揺や拡大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が第1に提供する髄内釘の外観を示す
図である。
【図2】この発明が第1に提供する髄内釘の縦断面を示
す図である。
【図3】この発明が第1に提供する髄内釘による骨折の
固定方法を示す図である。
【図4】この発明が第1に提供する髄内釘による骨折の
固定方法を示す図である。
【図5】この発明が第2に提供する髄内釘の外観を示す
図である。
【図6】この発明が第2に提供する髄内釘の横断面を示
す図である。
【図7】この発明が第2に提供する髄内釘による骨折の
固定方法を示す図である。
【図8】この発明が第2に提供する髄内釘の特性を説明
するための図である。
【図9】従来における髄内釘による骨折の固定例を示す
図である。
【図10】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図11】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図12】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図13】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図14】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図15】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図16】従来における髄内釘による骨折の固定例を示
す図である。
【図17】従来における髄内釘による骨折の問題点を説
明するための図である。
【図18】従来における髄内釘による骨折の問題点を説
明するための図である。
【図19】従来における髄内釘による骨折の問題点を説
明するための図である。
【図20】従来における髄内釘による骨折の問題点を説
明するための図である。
【符号の説明】
1、4…髄内釘 1P、4P…杆体 2、5…頭部カバー冠 3、6…先端カバー冠 7…ステンレス鋼材 H1〜H9…骨折した骨(H6…大腿骨、H7…下腿
骨) Z1〜Z5…髄内釘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−103443(JP,A) 特開 平9−224954(JP,A) 特開 平9−149907(JP,A) 特開 平7−194613(JP,A) 特開 平10−192298(JP,A) 特開 平4−126140(JP,A) 特開 昭58−36544(JP,A) 特開 昭59−203550(JP,A) 特開 平5−3883(JP,A) 特表 平1−501847(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 17/56 - 17/92 A61L 27/00 A61F 2/28 - 2/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主体の材料をポリビニルアルコール・ハイ
    ドロジェルで構成するとともに、前記主体の両端部に骨
    との接合を行うための金具を付設したことを特徴とする
    髄内釘。
  2. 【請求項2】主体の内方でかつ両端の金具間に、ステン
    レス鋼材を3点固定支持の原理による力が作用すべく挿
    したことを特徴とする請求項1の髄内釘。
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