JPH06243797A - カラー陰極線管用の電子銃 - Google Patents

カラー陰極線管用の電子銃

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JPH06243797A
JPH06243797A JP5288995A JP28899593A JPH06243797A JP H06243797 A JPH06243797 A JP H06243797A JP 5288995 A JP5288995 A JP 5288995A JP 28899593 A JP28899593 A JP 28899593A JP H06243797 A JPH06243797 A JP H06243797A
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JP5288995A
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English (en)
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Fumei Fumei
高南劑
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LG Electronics Inc
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Gold Star Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/46Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
    • H01J29/48Electron guns
    • H01J29/50Electron guns two or more guns in a single vacuum space, e.g. for plural-ray tube

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子銃の主集束レンズの寸法がガラス・エン
ベロープのネック部分の内径により制限される場合に
も、集束特性を向上させる。 【構成】 電子銃電極16a、17aは、第一及び第二
の電極部材29、30、31、32を備えている。電極
16a内の第一の電極部材29、31は、軸方向に該電
極16aの共通の開口部27又は28から所定の距離だ
け離間されている。該第一の電極部材29、31は、水
平方向に縦継ぎ状の複数の開口部を備えており、これら
開口部は、互いに部分的に重なり合い、互いに連通し
て、全体として、単一の開孔35又は36を形成する。
各開口部は、複数の電子ビームのそれぞれの一つのビー
ムに対応する。電極17a内の第二の電極部材31、3
2は、軸方向に所定の距離だけ第一の電極部材29、3
0から離間され且つ該第一の電極部材29、30よりも
電極の共通の開口部から離して離間される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管用の電
子銃、特に、かかる電子銃の主静電集束レンズを構成す
る電子銃の電極構造に関する。
【0002】
【従来の技術】インライン型電子銃を備える従来のカラ
ー陰極線管が図1に示してある。該陰極線管のガラス・
エンベロープ1は、フロントパネル2と、該フロントパ
ネル2に接続されたファンネル3と、から成る。カラー
像を形成すべく三種のカラー蛍光体で被覆された蛍光ス
クリーンが正面パネル2の内壁上に配置されている。色
分離のためのシャドウマスク4が正面パネル2に隣接し
且つ蛍光スクリーンから離間してエンベロープ1内に配
置されている。
【0003】電子銃5は、ファンネル3の管状ネック部
内に同軸状に配置されて、シャドウマスク4を通って蛍
光スクリーンまで同一面上の収束通路に沿って三つの電
子ビームを発生させ且つこれら電子ビームを案内する
(その電子ビームの各々は、三原色のそれぞれの一つを
表す)。より具体的には、熱電子から成る電子ビーム
は、電子銃5のカソード6、7から放出されて、第一及
び第二のグリッド電極9、10の対応する開孔を通って
進む。次に、電子ビームの各々は、電子ビームの経路1
1、12、13(図1に実線で図示)のそれぞれ一つに
沿ってフロントパネル2まで案内される。カソード6、
7、8の各々及び第一及び第二のグリッド電極9、10
のその該当する開孔は、共通の面上で互いに平行な軸線
を有し、その軸線の各々は、電子ビームの経路11、1
2、13のそれぞれ一つと同一空間を占める。
【0004】図1を参照すると、中央の電子ビーム経路
12に沿って伸長する線Z−Z、即ち、フロントパネル
2への電子ビームの経路11、12、13の中央の経路
は、以後、「軸方向」と称する。同様に、軸方向に対し
て垂直で且つ電子ビーム経路11、12、13を含む共
通の面を横断して伸長する線X−Xは、「水平方向」と
称する。軸方向及び水平方向に対して垂直な線Y−Y
(図示せず)は、「垂直方向」と称する。
【0005】三つの電子ビームの各々は、共通の面上の
電子ビーム経路11、12、13のそれぞれ一つの経路
に沿って第二のグリッド電極10を通って進み、次に、
第三及び第四のグリッド電極14、15を通って進む。
第三、第四のグリッド電極14、15は補助の集束レン
ズを構成する。次に、これら電子ビームの各々は、電子
銃の主集束レンズを構成する第一及び第二の加速/集束
電極16、17を通って進む。該主集束レンズを構成す
るためには、第二の加速/集束電極17に25KV〜35K
Vの電位を印加し、その第二の電極に印加された電位の
約20%〜30%の電位を第一の電極16に印加する。
【0006】主集束レンズの中央部分は、中央の電子ビ
ーム経路12と同軸状であるため、該電子ビーム、即
ち、主集束レンズの中央部分を進む、三つの電子ビーム
のうちの中央ビームは、集束されて細くなり、又加速さ
れて、軸方向に沿って蛍光スクリーンまで真っ直ぐに進
む。しかし、主集束レンズの外側部分は、中央の電子ビ
ーム経路12と同軸状でないため、主集束レンズの外側
部分を通って進む、三つの電子ビームの二つの外側ビー
ムは、集束されて細くなるのみならず、中央の電子ビー
ムに向けて収束作用を受け、これにより、三つの電子ビ
ームは、シャドウマスク4の上に重なり合う関係で収束
され、次に、加速されて蛍光スクリーンに達し、そのス
クリーン上に色を形成する。
【0007】蛍光スクリーン上に電子ビームを走査する
ため、ガラス・エンベロープ1に隣接して外側に外部磁
力偏向ヨーク18が設けられる。主集束レンズによって
電子ビームを細くする上述の作用は、「集束」と称する
一方、主集束レンズにより電子ビームを収束させる上述
の作用は、「静電収束」と称する。
【0008】図2には、図1の従来技術の主集束レンズ
を構成する第一及び第二の加速/集束電極16、17の
一部切欠き斜視図を示している。該第一の加速/集束電
極16は、開放した一端(「開放端」)及び一部閉じた
他端(開放端の他端)を有する非円筒状の管から成って
いる。より具体的には、第一の電極16は、エンベロー
プ19と、該エンベロープ19と一体の閉塞端の閉塞端
面20と、を備えている。該閉塞端面20は、互いに軸
方向に平行な三つのビーム透過開孔111、112、1
23を有する。これらのビーム透過開孔111、11
2、113は、円筒状リップ121、122、123の
それぞれの一つにより囲繞されている。これら円筒状リ
ップの各々は、閉塞端面20からエンベロープ19の開
放端に向けて内方に突出する。
【0009】第二の加速/集束電極17は、第一の電極
16と略同一の形状であり、水平方向に対して第一の電
極16と対称である。第二の加速/集束電極17は、エ
ンベロープ21と、該エンベロープ21と一体の閉塞端
面22と、を備えている。該閉塞端面22は、三つの電
子ビーム透過開孔131、132、133を有する。こ
れらのビーム透過開孔131、132、133は、円筒
状リップ141、142、143のそれぞれの一つによ
り囲繞されている。これら円筒状リップの各々は、閉塞
端面22からエンベロープ21の開放端に向けて内方に
突出する。
【0010】第一の加速/集束電極16の外側のビーム
透過開孔111、113は、等しい第一の距離、即ち、
水平方向に沿って中心から中心までの距離だけ、中央ビ
ーム開孔112から離間されており、この距離は、外側
電子ビーム経路11、13の各々と中央ビーム経路12
(図1に図示)との間の距離に等しい。同様に、第二の
加速/集束電極17の外側ビーム経路開孔131、13
3は、等しい第二の距離だけ中央ビーム経路開孔132
から離間されている。この第二の距離は、第一の距離よ
りも僅かに長い。それぞれの第一及び第二の加速/集束
電極16、17の閉塞端面20、22は、互いに対面し
且つ所定の距離「g」だけ互いに離間されている。
【0011】この従来技術の構造において、三つの集束
開孔の各々に一つずつの別個の三つの主集束レンズが設
けられる。例えば、第一の対が外側開孔111、113
から成り、第二の対が中央開孔112、132から成
り、又、第三の対が外側開孔113、133から成る、
三対の電子ビーム通過開孔が第一及び第二の加速/集束
電極16、17に設けられる。各対の電子ビーム通過開
孔は、リップ121、141から成る第一の対、リップ
122、142から成る第二の対、及びリップ123、
143から成る第三の対のそれぞれ一つの対のリップに
より囲繞される。これら三つの別個の主集束レンズは、
それぞれの対の電子ビーム通過開孔を通って進む三つの
電子ビームのそれぞれの一つを集束させる。
【0012】第二の加速/集束電極17のビーム通過開
孔131、132、133に対応する第二の距離は、第
一の加速/集束電極16のビーム通過開孔111、11
2、113に対応する第一の距離を上廻るため、一対の
中央ビーム通過開孔113、132を含む中央の主集束
レンズは、軸方向に対して同軸状である一方、一対の外
側ビーム透過開孔111、131、及び一対の外側ビー
ム透過開孔113、133を含む外側主集束レンズは、
軸方向に対して同軸状でない。
【0013】従って、中央主集束レンズを透過する中央
電子ビームは、集束されて細くなり且つ加速され、軸方
向に沿って蛍光スクリーンまで真っ直ぐに進む一方、外
側主集束レンズを通過する外側電子ビームは、集束され
て細くなるのみならず、中央電子ビームに向けて収束作
用を受ける。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、カラー陰極
線管の解像度は、その内部の電子銃の集束特性による影
響を受ける。このカラー陰極線管の集束特性は、電子銃
の主集束レンズの開孔径に密接に関係する。より具体的
には、主集束レンズの倍率及び球面収差は、カラー陰極
線管の集束特性に影響を与える。これらのファクタは、
主集束レンズの集束作用の強さに顕著に左右される。即
ち、静電レンズの寸法又は径が比Rだけ増すと、静電レ
ンズ内の電位は、1/R2だけ、減少する。
【0015】その結果、レンズの強さAは、A〜1/R
となり、レンズの球面収差Cは、C〜1/R3となる。
従って、球面収差Cは、主集束レンズの開孔径を大きく
することにより顕著に軽減することが出来、主集束レン
ズの倍率は、レンズの強さを弱くすることにより、小さ
くすることが出来る。更に、次の関係により、小さい電
子ビームスポットを得ることが出来、又、レンズの集束
特性を改良することが可能である。
【0016】主集光レンズの倍率により求めた電子ビー
ムスポットの直径Dx=M・dx、 球面収差に起因する電子ビームスポットの直径Dc=1
/2 M・C・θ3 ここで、 M:主集光レンズの倍率 C:主集光レンズの球面収差率 dx:作像した対象レンズの寸法 θ:主集光レンズに当たる電子ビームの入射角 しかし、上記式を従来のインライン型カラー陰極線管に
適用するとき、各各々が電子ビームに対応する三つの主
集束レンズは、共通の水平面上に配置されているため、
主集束レンズを構成する第一及び第二の加速/集束電極
16、17の開孔111、112、131、132、1
33の径は、電子銃5を収容するガラス・エンベロープ
1の管状ネック部分の内径の1/3以下でなければなら
ない。加速/集束電極の厚さ及び機械加工公差を考慮し
たとき、電子ビームの通過開孔の直径の許容可能な最大
寸法は、更に、制限される。
【0017】電子レンズの直径を大きくするためにネッ
ク部分の内径を拡大することが考えられるが、この場
合、偏向度が大きくなる。更に、ビーム通過開孔の直径
を大きくすれば、開孔の間の中心間の距離が増し、これ
により収束作用に悪影響が及ぶ。
【0018】この問題点に対する解決策として、米国特
許第4,599,534号(1986年7月8日に付与)及び米国特許
第4,626,738号(1986年12月2日に付与)において、上述
のように、第一及び第二の加速/集束電極の開孔をこれ
ら電極の閉塞面に直接、形成せずに、物理的制約内で別
個の部材の開孔を最大にするための試みが為されてい
る。上記の米国特許において、主集束レンズの有効径を
拡大し且つレンズの水平及び垂直方向の集束作用を等し
くすることによって収差を解消するために、エンベロー
プと、管のエンベロープ内に楕円形の多角形開孔を有す
る別個の電極板と、から成る静電界制御電極が採用され
ている。
【0019】上記の解決策は、静電界制御電極における
構成要素の数を少なくし、水平及び垂直方向において対
向電極内に電界が深く浸透する程度を効果的に制御する
ことに寄与するものの、楕円形、又は多角形の開孔の寸
法は、多面形又はその他の複雑な形状で画成しなければ
ならず、このため、電極の設計を複雑化し且つ陰極線管
のスクリーン寸法及び/又は該陰極線管の内部で使用さ
れる偏向ヨークの型式の相違に対応して、電子銃の設計
を変更することが困難となる。
【0020】本発明の一つの目的は、特に、電子銃の主
集束レンズの寸法がその内部に電子銃を収容する陰極線
管のガラスエンベロープのネック部分の内径により制限
される場合において、カラー陰極線管の集束特性を向上
させる電子銃を提供することである。
【0021】本発明の別の目的は、電子銃の設計を簡単
にし且つ電子銃の設計に容易に変更を加え得るようにす
るため、簡単な形状の開孔を有する電子銃を提供するこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本明細書に全体として記載した本発明の一実施例に
よれば、本発明の電子銃は、各々のビームがカラー像を
形成するカラー成分を表現する複数の電子ビームを発生
させる手段と、水平方向に対して互いに略対称であり且
つ軸方向に陰極線管に対して同軸状である一対の主集束
電極手段と、を備えている。この対の主集束電極手段
は、該発生手段と結合され、電子ビームの経路を提供す
る。各主集束電極手段は、共通の開口部を有し、その共
通の開口部の各々は、その他方の開口部に対面し、その
他方の開口部から所定の距離だけ離間されている。各主
集束電極手段は、第一及び第二の電極部材を備えてい
る。主集束電極手段内の該第一の電極部材は、軸方向に
所定の距離だけ、電極手段の共通の開口部から離間され
ている。この第一の電極部材は、水平方向に縦継ぎ状の
複数の開口部を有しており、これらの複数の開口部は、
互いに一又は複数の重なり合い領域に対して部分的に重
なり合い、互いに連通して、単一の開孔を形成する。複
数の開口の各々は、複数の電子ビームの各々のそれぞれ
の一つに対応する。第二の電極部材は、第一の電極より
も、電極手段の共通の開口部から軸方向に所定の距離だ
け、第一の電極部材から離間されている。
【0023】本明細書に全体として記載した本発明の別
の実施例によれば、電極手段の各々は、電極手段の共通
の開口部に隣接する縁部を有し、該縁部は、電極手段内
の共通の開口部の外周からある距離だけ伸長する軌道部
材と、単一の開孔を形成する部分的に重なり合う複数の
開口部を有するチェーンリンク部材と、電極手段内にあ
り且つ該縁部から所定の距離だけ離間された制御電極板
と、を備えている。
【0024】本発明の更なる目的及び利点は、以下の説
明に一部、記載されており、又、その一部は、以下の説
明から明らかになり、或は、本発明の実施から理解され
よう。本発明の目的及び利点は、特に、特許請求の範囲
に記載した構成要素及びその組み合わせにより実現され
且つ達成されるものである。
【0025】添付図面は、本明細書の一部を構成するも
のであり、本発明の幾つかの実施例を示し、本明細書と
共に、本発明の原理を説明するのに有用である。
【0026】
【実施例】添付図面に図示した本発明の好適な実施例に
関して、以下に詳細に説明する。可能であれば、同一又
は同様の部品を示すために、同一の参照符号を図面の全
体を通じて使用する。
【0027】図3は、本発明の第一の好適な実施例によ
るカラー陰極線管用の電子銃の必須の部分を示す、一部
切欠いた斜視図である。第一及び第二の加速/集束電極
16a、17aが互いに対面し且つ電子銃の主集束レン
ズを構成する。これら第一及び第二の電極16a、17
aの各々は、エンベロープ23、25のそれぞれ一つを
有する非円筒状管を備えている。エンベロープ23(又
は25)の各々は、一端(開放端)に開口部を有し、そ
の他端に共通の開口部27(又は28)を有する。これ
ら開口部は、水平方向寸法が垂直方向寸法よりも大きい
楕円形(又は、以下に「トラック」形状と称する)であ
ることが望ましい。
【0028】共通の開口部27(又は28)の各々は、
電子ビームの経路を提供し、又、該開口部27は、その
外周に隣接する縁部24(又26)を備えることが望ま
しい。第一の電極16aの共通の開口部27及び第二の
電極17aの共通の開口部28は、互いに対向してい
る。縁部24(又は26)は、反対側の共通の開口部に
対向する共通の開口部の外周に縁面24a(又は26
a)と、狭小な軌道24b(又は26b)と、を備える
ことが望ましい。共通の開口部27(又は28)の外周
部分は、その開放端に向けてエンベロープ23(又は2
5)の内方に曲がり(又は折り重なり)、共通の開口部
27(又は28)の内壁に隣接する狭小な軌道24bを
形成し、この狭小な軌道24bが縁部24(又は26)
を構成する。
【0029】本実施例で具体化した第一の電極16a
は、エンベロープ23内に第一の電極部材29を備えて
おり、該第一の電極部材29は、縁面24a(又は共通
の開口部27の外周)から所定の距離だけ離間されてい
る(又は、以下「引っ込んで」形成されていると説明す
る)。同様に、第二の電極17aは、エンベロープ25
内に第一の電極部材30を備えており、該第一の電極部
材30は、縁面26a(又は共通の開口部28の外周)
から所定の距離引っ込んで形成されている。本実施例で
具体化した第一の電極部材29(又は30)の各々は、
チェーンの形態で縦継ぎ状に部分的に重なり合う三つの
開口部を備えている。これら三つの開口部は、互いに連
通し、全体として単一の開孔35(又は36)を構成す
る。これら三つの開口部の各々は、電子ビームのそれぞ
れの一つの経路を提供し、又、円形の形状であることが
望ましい。
【0030】本実施例で具体化した第一の電極16a
は、第一の電極部材29に隣接する第二の電極部材31
を更に備えており、該第二の電極部材31は、所定の距
離hだけ第一の電極部材29から離間されており、第一
の電極部材29に対して縁面24aから更に離れて引っ
込んで形成されている。同様に、第二の電極17aは、
第一の電極部材30に隣接する第二の電極部材32を更
に備えており、第二の電極部材32は、第一の電極部材
30から所定の距離hだけ離間され、第一の電極部材3
0に対して縁部26aから更に離れて引っ込んで形成さ
れている。
【0031】第二の電極部材31(又は32)の各々
は、水平方向に互いに離間され且つ垂直方向に互いに平
行である略垂直な一対のフレーム部材を備えている。こ
れら垂直フレーム部材の各々は、所定の幅「w」を有
し、第一の電極部材29(又は30)の単一の開孔35
の三つの開口部の二つの重なり合い部分の内、それぞれ
の一つの部分に隣接して配置される。垂直部材の各々
は、所定の距離hだけそれぞれの重なり合い部分から離
間され、第一の電極部材29(又は30)に対し縁部2
4(又は26)から更に離れて引っ込んで形成されてい
る。
【0032】本発明の第一の実施例によれば、第一の電
極16a(又は第二の電極17a)は、第一の電極部材
29(又は30)と、第二の電極部材31(又は32)
と、を備えており、これら両電極部材は、所定の距離h
だけ互いに離間されている。更に、第二の電極部材31
(又は32)において、対の垂直フレーム部材は、その
一端部分にて水平方向フレーム部材により互いに接続さ
れ、レール形状の矩形の開口部37(又は38)を有す
る矩形のフレーム31a(又は32a)を形成すること
が望ましい。矩形の開口部の垂直方向寸法は、その水平
方向寸法を上廻ることが望ましい。
【0033】各矩形のフレーム31a(又は32a)の
水平部材は、第一の電極部材29(又は30)に向けて
曲げ、該部材に機械的に接続し、第一の電極部材29
(又は30)と、第二の電極部材31(又は32)との
間の距離hを確保するようにすることが望ましい。第一
の電極部材29(又は30)及び第二の電極部材31
(又は32)は、共に静電界制御電極板を形成する。こ
の静電界制御電極板は、縁部24、26のそれぞれの一
方から所定の距離引っ込んで形成される。
【0034】第一及び第二の加速/集束電極16a、1
7aのそれぞれの一つの共通の開口部の端面に対応する
縁面24a、26aの各々は、その他方に対面し且つ所
定の距離「g」だけその他方から離間されている。故
に、本実施例で具体化した本発明の電子銃の電極のこの
構造において、互いに対向する共通の開口部の端面を有
する第一及び第二の電極16a、17a間の電界は、静
電界制御電極板内に深く浸透し、これにより、主集束レ
ンズの有効径を拡大する効果を提供する。故に、本発明
の電子銃のこの構造において、主集束レンズの開孔径を
物理的に拡大することにより実現されるこの効果が実際
にかかる物理的拡大を行わずに実現することが出来る。
【0035】本実施例で具体化した共通の開口部27
(又は28)は、縁部24(又は26)により囲繞さ
れ、水平方向寸法が垂直方向寸法を上廻る非円形の形状
(望ましくは楕円形)をしている。故に、電界の浸透
は、水平方向の方が垂直方向よりも大きく、主集束レン
ズの水平方向への有効径を垂直方向への寸法よりも大き
くし、従って、主集束レンズの水平方向への集束作用を
垂直方向への集束作用よりも小さくする。その結果、電
子ビームを集束させたとき、水平方向及び垂直方向への
焦点距離の差に起因して非点収差が生じる。
【0036】本発明の電子銃は、かかる非点収差を効果
的に補正する。前述したように、第一及び第二の加速/
集束電極16a、17aの各々に対し、静電界制御電極
板は、エンベロープ23(又は25)内で第一の電極部
材29(又は30)及び第二の電極部材31(又は3
2)により構成され、水平方向及び垂直方向のみなら
ず、軸方向への電界の浸透が制御される。
【0037】上述のように、本実施例を具体化した本発
明の静電界制御電極板は、第一及び第二の電極部材を備
えている。第一の電極部材29(又は30)は、単一の
開孔を構成するチェーン形態の縦継ぎ状の三つの重なり
合り開口部を備える一方、第二の電極部材31(又は3
2)は、その間に矩形の開口部37(又は38)を形成
することが望ましい一対の平行な垂直フレーム部材を備
えている。第二の電極部材31(又は32)は、第一の
電極部材29(又は30)から距離hだけ離間されてお
り、第一の電極部材29(又は30)に対しエンベロー
プの開放端に向けて縁部24(又は26)から離れて更
に引っ込んで形成されている。第一の電極部材29(又
は30)は、第二の電極部材31(又は32)と同軸状
である。
【0038】これら電極のこの構造において、電界の浸
透は、第一の電極部材29(又は30)及び第二の電極
部材31(又は32)の双方により制御され、これによ
り、非点収差を効果的に補正する制御作用を二倍にす
る。更に、第二の電極部材31(又は32)の矩形の開
口部37(又は38)は、水平方向への寸法(水平方
向)の方が垂直方向への寸法(垂直方向)よりも小さい
ことが望ましいため、水平方向への電界の浸透が相対的
に抑制され、三つの主集束レンズの各々の水平方向及び
垂直方向への集束作用が略等しくなり、非点収差を解消
することが出来る。
【0039】しかし、第二の電極部材の矩形の開口部3
7(又は38)は、水平及び垂直方向双方への集束作用
を略等しくするが、矩形の開口部のコーナ部分の電位
は、効果的に制御されず、故に、蛍光スクリーン上に円
形のビームスポットを得ることは出来ない。第二の電極
部材の矩形の開口部のコーナ部分における電位を制御す
る手段として、本実施例で具体化するように、単一の開
孔35(又は36)を構成するチェーン形態の縦継ぎ状
の部分的に重なり合う三つの円形の開口部(各開口部が
円形の形状であることが望ましい)を備える、第一の電
極部材29(又は30)が、矩形の開口部を備える第二
の電極部材31(又は32)に隣接して配置されてお
り、このため、第二の電極部材31(又は32)の矩形
の開口部37(又は38)のコーナ部分は、第一の電極
部材29(又は30)の中央開孔の円弧状部分により効
果的に覆われる。故に、第二の電極部材の矩形の開口部
のコーナ部分における電位が制御され、蛍光スクリーン
上に円形のビームスポットを形成することが出来る。
【0040】本発明の第一の好適な実施例の電子銃にお
ける構成要素の一例としての寸法が以下の表1に掲げて
ある。
【0041】表1 第一の加速/集束電極16a 縁部24により囲繞される電子ビームに対する共通の開
口部27の水平方向寸法:19.0mm 共通の開口部27の垂直方向直径:8.0mm 縁部24と第一の電極部材29との間の距離:3.0mm 縁部24と第二の電極部材31との間の距離:4.0mm 第一の電極部材29の中央円形開口部の直径:8.0mm 第一の電極部材29の外側円形開口部の直径:8.0〜10.
0mm 第二の電極部材31の矩形の開口部37の水平方向寸
法:4.4mm 第二の電極部材31の矩形の開口部37の垂直方向寸
法:10.0mm 第二の電極部材31の垂直フレーム部材31aの幅w:
1.0mm 第二の加速/集束電極17a 縁部26により囲繞される電子ビームに対する共通の開
口部28の水平方向寸法:19.0mm 共通の開口部28の垂直方向寸法:8.0mm 縁部26と第一の電極部材30との間の距離:2.05mm 縁部26と第二の電極部材32との間の距離:3.05mm 第一の電極部材30の中央円形開口部の直径:8.0mm 第一の電極部材30の外側円形開口部の直径:8.0〜10.
0mm 第二の電極部材32の矩形の開口部38の水平方向寸
法:5.2mm 第二の電極部材32の矩形の開口部38の垂直方向寸
法:10.0mm 第二の電極部材32の垂直フレーム部材32aの幅
w′:0.6mm 第一及び第二の加速/集束電極16a、17aの縁部2
4、26の間の空隙g:1.0mm 更に、静電界制御電極板の各々は、エンベロープ23
(又は25)の縁部24(又は26)から引っ込んで形
成されているため、収束力は、中央ビームに向けて外側
電子ビームに作用し、これにより、収束作用を付与す
る。
【0042】本発明の第一の好適な実施例において、共
に静電界制御電極板の単一の開孔35(又は36)を構
成する、第一の電極部材29(又は30)の重なり合う
三つの円形開口部の外側の二つの円形開口部は、外側電
子ビームに対して主集束レンズの有効な開孔経路を提供
する。第一の電極部材29(又は30)の単一の開孔3
5(又は36)のこれら外側の円形開口部の径は、単一
の開孔35(又は36)の重なり合う三つの円形開口部
の中央円形開口部の径よりも大きいことが望ましい。更
に、第一の電極部材29(又は30)の単一の開孔35
(又は36)の外側の円形開口部の直径は、カラー陰極
線管のスクリーン寸法及び/又はその内部で使用される
偏向ヨークの型式によって決まる制限範囲内で可能な限
り大きくし、外側ビームを中央ビームに向けて収束させ
ることが望ましい。
【0043】図4には、本発明の第二の好適な実施例が
示してある。この第二の実施例の電子銃の構造は、基本
的に、静電界制御電極板の第一の電極部材の構造を除い
て、第一の実施例と同一である。この第二の実施例にお
いて、第一の電極部材の単一の開孔の外側開口部は、所
定の制約の範囲内で最大の寸法であるようにする。図3
及び図4において、同一又は同様の要素は、同一の参照
符号で表示する。
【0044】図4を参照すると、第二の好適な実施例に
おいて、第一の電極部材29a(又は30a)は、第一
の好適な実施例の場合と同様に、単一の開孔を構成する
チェーン形態の縦継ぎ状に部分的に重なり合った三つの
円形の開口部を備えている。しかし、この第二の好適な
実施例において、二つの外側開口部の各々の外側半円形
部分に隣接する第一の電極部材29a(又は30a)の
外側部分は、垂直方向に沿って切り欠いてある。外側の
円形開口部の各々の略半分を切り欠き、これにより、外
側の円形開口部の残りの部分が中央の開口部に隣接する
円弧、又は半円形を形成するようにすることが望まし
い。
【0045】換言すれば、第一の電極部材29a(又は
30a)の外側円形開口部の各々の外端部分は、開放し
ている。故に、静電界制御電極板をエンベロープ23
(又は25)内に配置したとき、第一の電極部材29a
(又は30a)の単一の開孔の外側開口部(円弧状の形
状であり、外側電極ビームの経路を提供する)は、エン
ベロープ23(又は25)の内壁と、外側の円形開口部
のその他の円弧状部分と、から有効に画成され、第一の
電極部材29a(又は30a)の外側ビームに対する開
口部の有効径を拡大する。
【0046】図5、図6、図7及び図8には、本発明の
第一及び第二の実施例による第二の電極部材31(又は
32)の対の平行な垂直フレーム部材の構造の一例とし
ての変形例が示してある。図5を参照すると、これら垂
直バーは、一対の水平バーにより互いに接続し、上記形
態の矩形のフレームを形成することが望ましい。該垂直
バーの水平方向への幅寸法(w)は、その軸方向への厚
さ寸法(t)を上廻る。垂直バーの各々は、第一の電極
部材29(又は30)の重なり合う三つの開口部のそれ
ぞれ一つの重なり合い領域に隣接して配置される。
【0047】図6を参照すると、これら垂直バーは、互
いに接続され、各垂直バーの幅(w)は、図5に示すよ
うに、その厚さ(t)を上廻ることが望ましい。しか
し、図6において、各垂直バーは、幾つかの角度で曲げ
られている。これら曲げた(又は角度を付けた)垂直バ
ーは、垂直方向に互いに略平行であり、一対の水平バー
により接続されて、略矩形の形状の開口部、又は開孔を
形成することが望ましい。この矩形の開孔は、その垂直
方向寸法が水平方向寸法よりも大きいことが望ましい。
【0048】角度を付けた垂直バーの各々は、一対の基
部材aと、支持部材bと、一対の接続部材cと、を備え
ることが望ましい。基部材aの各々は、垂直方向に支持
部材bに対して略平行であり且つ距離1だけ該支持部材
bから離間されている。基部材aの各々は、角度θにて
接続部材cのそれぞれの一つにより支持部材bに接続さ
れる。角度θは、電子ビームに関係する非点収差の制御
程度に影響する。垂直部材の各々は、第一の電極部材2
9(又は30)の重なり合う三つの開口部の重なり合い
領域のそれぞれの一つに隣接して配置される。
【0049】図7を参照すると、第二の電極部材31
(又は32)は、垂直方向に互いに略平行で且つ所定の
距離だけ互いに離間された一対の垂直バーを備えてい
る。これらの垂直バーの各々は、水平方向に幅w及び軸
方向に深さtで画成される。各垂直バーの厚さtは、幅
wを上廻ることが望ましい。
【0050】図8を参照すると、垂直バーの各々は、該
垂直バーの中央部分で縁部40に対面するキャビティを
備えている。各垂直バーのキャビティは、半楕円形の形
状であることが望ましい。これとは別に、各垂直バーの
キャビティは、所定の半径Rの半円形の形状である。垂
直バーの各々は、R、G、Bで示した電子ビームの間の
スペースのそれぞれの一つ、即ち第一の電極部材29
(又は30)の重なり合う三つの開口部の重なり合い領
域のそれぞれの一つに隣接して配置される。
【0051】本発明の好適な実施例によれば、第一及び
第二の電極の共通の開口部は、互いに対面し、これら共
通の開口部のそれぞれの一つに対応する静電界制御電極
板の各々は、それぞれの共通の開口部の縁部から引っ込
んで形成されている。故に、主集束レンズの有効開孔
は、電子ビーム経路間の距離を増大させずに、静電界制
御電極板への電界の浸透深さを増すことにより増大さ
れ、これにより、開孔径を物理的に拡大させることによ
り実現可能な効果と同一の効果が得られる。
【0052】更に、静電界制御電極板は、縁部から引っ
込んで形成されているため、外側電子ビームに中央電子
ビームに向けた収束作用を受けさせると、電子ビーム経
路間の距離を増すことなく、主集束レンズの大きい有効
開孔径を得ることが出来、これにより、偏向力を軽減し
且つレンズの集束及び収束特性を向上させることが出来
る。
【0053】更に、本発明の電子銃の主集束レンズを構
成する電極は、水平方向及び垂直方向への電界の浸透を
効果的に制御するのみならず、その軸方向への浸透をも
制御し、これにより、非点収差を有効に制御する。本発
明の電子銃は、主集束レンズを構成する電極の直径を増
大させることなく、主集束レンズの有効径を大きくす
る。
【0054】更に、本発明の電子銃は、主集束レンズの
集束特性を向上させ、水平方向及び垂直方向への電界の
静電界制御電極板内への浸透深さをより効果的に制御
し、複雑な形状の開孔を必要とせずに、更に、陰極線管
のスクリーン寸法及び/又は該陰極線管内で使用される
偏向ヨークの型式の相違に対応して電子銃の設計に変更
を加えることをより容易にする。
【0055】図9は、本発明の第三の好適な実施例によ
るカラー陰極線管用の電子銃の主集束レンズの一部切欠
き部分の斜視図である。図9において、同一又は同様の
部品は、図3及び図4に使用した符号と同一の参照符号
で表示する。第一及び第二の電極16a、17aは、水
平軸線に沿って対称であるため、第一の電極16aのみ
について説明する。
【0056】図9を参照すると、第三の実施例によれ
ば、本実施例で具体化した第一の電極16aは、縁部4
0と、該第一の電極16aのエンベロープ内の静電界制
御電極板42と、を備えている。縁部40は、第一の電
極16aの共通の開口部の外周にあり且つ第二の電極1
7a(図示せず)に対する縁面40aと、エンベロープ
23の内側壁に沿って縁面40aから所定の距離だけ伸
長する縁部トラック40bと、チェーンリンク縁部材4
0cと、を備えている。本実施例で具体化した縁面40
a及び縁部軌道40bは、それぞれ図3に図示するよう
に、縁面24a及び縁部トラック24bと略同一である
ことが望ましい。
【0057】本実施例で具体化したチェーンリンク縁部
材40cは、単一の開孔を構成する、部分的に重なり合
う略円形の三つの開口部を備えることが望ましく、図3
に示した第一の電極部材29、又は図4に示した第一の
電極部材29aと略同一であることが望ましい。本実施
例で具体化したチェーンリンク部材40cは、縁部トラ
ック40bの内周に取り付けることが望ましい。これと
は別に、チェーンリンク縁部材40cは、縁トラック4
0bの内側に該トラック40bと一体に配置される。チ
ェーンリンク縁部材40cは、縁面40aからある距離
僅かに引っ込んで形成する。
【0058】第三の実施例によれば、縁部40は、その
端部開口部と反対側の非円筒状の第一の電極16aの共
通の開口部を構成する。本実施例で具体化する縁部40
は、部分的に重なり合う三つの円形の開口部を有するチ
ェーンリンクの縁部材24cと組み合わせた狭小な縁部
トラック40bを備えることが望ましい。この組み合わ
せた縁部の構造は、第一の電極16aのエンベロープ2
3内で静電界制御電極板42を簡単な単一の構造に形成
することを許容する。制御電極板42は、縁部40から
ある距離にて引っ込んで形成することが望ましい。
【0059】一般に、電子ビームに対する共通の経路を
提供する電極の開口部を形成する二つの方法がある。そ
の一つの方法は、共通の開口部の縁部をトラックの形状
(例えば、図3に図示するように)に形成することであ
り、もう一つの方法は、該縁部をチェーンリンクの形状
(例えば、図9に図示するような)に形成することであ
る。トラックの形状の縁部は、最大の有効レンズ径が得
られるから、望ましい。
【0060】しかし、トラックの形状の縁部は、R、
G、Bで示す電子ビームの各々が互いに完全に開放(又
は露出)するという欠点がある。換言すれば、電子ビー
ム間のスペースが制限されない。故に、各電子ビームに
関係する非点収差を制御することが困難である。故に、
かかる非点収差を補正するためには、この型式の縁部の
形状の電極のエンベロープ内部の静電界制御電極板は、
複雑にし、又は複数の構造体要素を備えるようにしなけ
ればならない。
【0061】チェーンリンク形状の縁部は、部分的に重
なり合う三つの円形の開口部を有するチェーンリンク部
材を備えている。これら円形の開口部の間の部分的に重
なり合う領域は、電子ビーム間のスペースをある程度、
制限する。故に、この型式の縁部の形状の電極は、R、
G、Bで示す電子ビームに関係する非点収差を有効に制
御する。しかし、チェーンリンク形状の縁部は、完全な
開口部を提供しないため、該縁部は、レンズの有効径を
制限する。
【0062】本発明は、上記の問題点を解決するもので
ある。例えば、本発明の第三の実施例によれば、図9を
参照すると、縁部40は、チェーンリンク部材40cと
組み合わせた狭小な縁部トラック40bを備えている。
この縁部トラック40bは、電極のエンベロープの内側
壁に沿ってエンベロープの外周から所定の距離だけ内方
に伸長し、レンズの有効径を最大にする。更に、その外
周から所定の距離引っ込んで形成された縁部40のチェ
ーンリンク部材40cは、電子ビーム間のスペースをあ
る程度、丸く制限し、通過する電子ビームのコーナ部分
を丸く制御する。
【0063】故に、本実施例で具体化した縁部の形状の
場合、この非円筒状の電極のエンベロープ内の静電界制
御電極板を複雑にする必要はなく、しかも、垂直方向及
び水平方向双方への非点収差を効果的に解消する。
【0064】例えば、図9を参照すると、本実施例で具
体化した静電界制御電極板42は、第一の電極16aの
共通の開口部(又は縁面40a)からある距離引っ込ん
で形成されており、該電極板42は、垂直方向に互いに
略平行な等しい長さの略垂直な一対のバーを備えること
が望ましい。これらの垂直バーは、所定の距離だけ互い
に離間させ、矩形の形状の開孔を形成するようにする。
かかる開孔の垂直方向寸法は、水平方向寸法より大きい
ことが望ましい。垂直バーの各々は、縁部40のチェー
ンリンク縁部材40cの部分的に重なり合う三つの円形
開口部の重なり合い領域のそれぞれの一つに隣接して配
置される。図9に図示するように、垂直バーの各々は、
水平方向の幅寸法w及び該幅寸法wより大きい軸方向の
奥行き寸法tにより形成される。
【0065】図9において、簡略化のため、第一の電極
16aの構造についてのみ説明する。この第一の電極1
6aに妥当する原理は、同様に第二の電極17aにも適
用可能である。本発明の第三の好適な実施例の電子銃の
構成要素の一例としての寸法が以下の表2に掲げてあ
る。
【0066】表2 第一の加速/集束電極16a 縁部40の縁部トラック部材40bにより囲繞された電
極の共通の開口部の水平方向直径:19.0mm 縁部の縁部トラック部材40bにより囲繞された共通の
開口部の垂直方向直径:8.0mm 縁部40の軌道縁部材40bの軸方向の奥行き:0.5〜
1.2mm 縁部40のチェーンリンク縁部材40cにより囲繞され
た共通の開口部の水平方向直径:18.0〜20.0mm チェーンリンク縁部材40cの円形開口部の直径:8.0
mm チェーンリンク縁部材40cの軸方向厚さ:0.5〜1.0m
m 静電界制御電極板42と縁部40との間の距離:3.0〜
4.2mm 制御電極板の矩形の開口部の水平方向寸法:5.1mm 制御電極板42の矩形の開口部の垂直方向寸法:10.0m
m 制御電極板42の垂直バーの奥行きt:2.0mm 制御電極板42の垂直バーの幅w:0.5mm 第二の加速/集束電極17a 縁部40の縁部軌道部材40bにより囲繞された電極の
共通の開口部の水平方向直径:19.0mm 縁部40の縁部軌道部材40bにより囲繞された共通の
開口部の垂直方向直径:8.0mm 縁部40の軌道縁部材40bの軸方向厚さ:0.5〜1.2m
m 縁部40のチェーンリンク縁部材40cにより囲繞され
た共通の開口部の水平方向直径:18.0〜20.0mm チェーンリンク縁部材40cの中央円形開口部の直径:
7.4mm チェーンリンク縁部材40cの外側円形開口部の直径:
8.0mm チェーンリンク縁部材40cの軸方向厚さ:0.5〜1.0m
m 静電界制御電極板42と縁部40との間の距離:2.1〜
3.3mm 制御電極板の矩形の開口部の水平方向寸法:5.1mm 制御電極板42の矩形の開口部の垂直方向寸法:10.0m
m 制御電極板42の垂直バーの厚さt:2.0mm 制御電極板42の垂直バーの幅w:0.5mm 図10は、本発明の第四の好適な実施例によるカラー陰
極線管の電子銃の主集束レンズの一部切欠き部分の斜視
図である。この図10を参照すると、本実施例にて具体
化された縁部の形状は、図9に示したものと略同一であ
る。
【0067】図10を参照すると、この第四の実施例に
従い、静電界制御電極板14は、第一の電極16aの共
通の開口部(又は、縁部40)からある距離引っ込んで
形成されており、該静電界制御電極板44は、垂直方向
に互いに略平行な一対の垂直バーを備えることが望まし
い。第三の実施例と同様に、各垂直バーは、幅w及び該
幅wを上廻ることが望ましい奥行きtにより画成され
る。しかし、本実施例で具体化した各垂直バーは、該垂
直バーの中央部分にて縁部40に対向するキャビティを
備えることが望ましい。各垂直バーのキャビティは、半
楕円形の形状であることが望ましい。これとは別に、各
垂直バーのキャビティは、所定の半径Rの半円形の形状
としてもよい。垂直バーの各々は、R、G、Bで示す電
子ビームの間のスペースのそれぞれの一つに隣接して配
置される。この制御電極板の構造において、電子ビーム
に関係する非点収差を効果的に制御することが出来る。
【0068】図11は、本発明の第五の好適な実施例に
よるカラー陰極線管の電子銃の主集束レンズの一部切欠
き部分の斜視図である。本実施例にて具体化した縁部の
形状は、図9に示したものと略同一である。
【0069】図11を参照すると、本実施例で具体化し
た静電界制御電極板46は、第一の電極16aの共通の
開口部(又は縁面40a)からある距離引っ込んで形成
され、該静電界制御電極板46は、垂直方向に互いに略
平行な等しい長さの一対の略垂直バーを備えることが望
ましい。これらの垂直バーは、一対の水平バーにより互
いに接続して、矩形の形状の開孔を形成するようにする
ことが望ましい。かかる開孔の垂直方向寸法は、水平方
向寸法を上廻ることが望ましい。垂直バーの各々は、縁
部40のチェーンリンク縁部材40cの部分的に重なり
合う三つの円形開口部の重なり合い領域のそれぞれの一
つに隣接して配置される。図9に図示するように、各垂
直バーは、水平方向への幅寸法wにより、及び該幅寸法
wを下廻る軸方向への奥行き寸法tにより画成される。
【0070】図12は、本発明の第六の好適な実施例に
よるカラー陰極線管の電子銃の主集束レンズの一部切欠
き部分の斜視図である。本実施例で具体化した縁部の形
状は、図9に示したものと略同一である。
【0071】図12を参照すると、静電界制御電極板4
8は、略同一形状の一対の角度付き垂直バーを備えてい
る。これら角度付きの垂直バーは、垂直方向に互いに略
平行であり且つ一対の水平バーにより接続し、略矩形の
形状の開口部、又は開孔を形成するようにすることが望
ましい。この矩形の開孔は、水平方向幅を上廻ることが
望ましい垂直方向高さを有する。
【0072】本実施例で具体化した各角度付き垂直バー
は、一対の基部材48aと、支持部材48bと、一対の
接続部材48cと、を備えている。これら基部材48a
の各々は、垂直方向に支持部材48bに対して略平行で
あり、距離1だけ該支持部材から離間されている。基部
材48aの各々は、角度θにて接続部材48cのそれぞ
れの一つにより支持部材48bに接続される。この角度
θは、電子ビームに関係する非点収差を制御する程度に
影響する。
【0073】図13は、本発明の第七の好適な実施例に
よるカラー陰極線管の電子銃の主集束レンズの一部切欠
き部分の斜視図である。本明細書で具体化した縁部の形
状は、図9に示したものと略同一である。
【0074】図13を参照すると、第五の実施例によれ
ば、静電界制御電極板50は、縁部40からある距離引
っ込んで形成され、非点収差を補正し得るように複数の
開口部を有する水平の静電界制御電極板を備えている。
各開口部は、電子ビームのそれぞれの一つに対応する円
形の形状であり、他方から分離されて、独立的な開孔を
構成するようにすることが望ましい。外側開口部の直径
は、外側ビームと関係する非点収差を効果的に制御し
て、中央ビームと関係する非点収差の程度にし得るよう
に、制御電極板の中央開口部の直径と異なるようにする
ことが望ましい。
【0075】当業者には、本明細書の記載及び本明細書
に開示した本発明の実施から、本発明のその他の実施例
が明らかであろう。上記説明及び実施例は、単に一例に
しか過ぎず、本発明の真の範囲及び精神は、特許請求の
範囲の記載によって判断されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のカラー陰極線管の横断面図である。
【図2】図1の従来技術のカラー陰極線管の電子銃にお
ける主集束レンズの一部切欠き部分の斜視図である。
【図3】本発明の第一の好適な実施例によるカラー陰極
線管の電子銃における主集束レンズの一部切欠き部分の
斜視図である。
【図4】本発明の第二の好適な実施例によるカラー陰極
線管の電子銃における主集束レンズの一部切欠き部分の
斜視図である。
【図5】本発明の第一及び第二の好適な実施例による電
子銃の第一及び第二の電極における第二の電極部材の第
一の変形例の斜視図である。
【図6】図6Aは、本発明の第一及び第二の好適な実施
例による電子銃の第一及び第二の電極における第二の電
極部材の第二の変形例の斜視図である。図6Bは、本発
明の第一及び第二の好適な実施例による電子銃の第一及
び第二の電極における第二の電極部材の第二の変形例の
側面図である。
【図7】本発明の第一及び第二の好適な実施例による電
子銃の第一及び第二の電極における第二の電極部材の第
三の変形例の斜視図である。
【図8】本発明の第一及び第二の好適な実施例による電
子銃の第一及び第二の電極における第二の電極部材の第
四の変形例の斜視図である。
【図9】本発明の第三の好適な実施例によるカラー陰極
線管の電子銃の主集束レンズの一部切り欠いた斜視図で
ある。
【図10】本発明の第四の好適な実施例によるカラー陰
極線管の電子銃の主集束レンズの一部切り欠いた斜視図
である。
【図11】本発明の第五の好適な実施例によるカラー陰
極線管の電子銃の主集束レンズの一部切り欠いた斜視図
である。
【図12】図12Aは、本発明の第六の好適な実施例に
よるカラー陰極線管の電子銃の主集束レンズの一部切り
欠いた斜視図である。図12Bは、本発明の第六の好適
な実施例によるカラー陰極線管の電子銃の主集束レンズ
の一部切り欠いた側面図である。
【図13】本発明の第七の好適な実施例によるカラー陰
極線管の電子銃の主集束レンズの一部切り欠いた斜視図
である。
【符号の説明】
16a 第一の加速/集束電極 17a 第二の
加速/集束電極 23 エンベロープ 24 縁部 24a 縁面 24b 軌道 25 エンベロープ 26 縁部 26a 縁面 26b 軌道 27 第一の電極部材の開口部 28 第一の電
極部材の開口部 29 第一の電極の第一の電極部材 30 第二の電
極の第一の電極部材 31 第一の電極の第二の電極部材 32 第二の電
極の第二の電極部材 35 開孔 36 開孔 37 第二の電極部材の開口部 38 第二の電
極部材の開口部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略垂直である軸方向、水平方向及
    び垂直方向を有するカラー陰極線管用の電子銃にして、 各々がカラー像を形成するカラー成分のそれぞれ一つを
    表現する複数の電子ビームを発生させる手段と、 水平方向に対して互いに略対称であり且つ軸方向に対し
    前記陰極線管と同軸状であり、更に、前記複数の電子ビ
    ームに対する通路を提供する、一対の電極手段であっ
    て、該電極手段の各々がその他方を向き且つ軸方向に所
    定の距離だけ該他方の電極手段から離間された共通の開
    口部を有する一対の電極手段と、を備え、該一対の電極
    手段が、 前記電極手段内に設けられ且つ軸方向に前記共通の開口
    部から所定の距離だけ離間された第一の電極部材であっ
    て、水平方向に縦継ぎ状に形成された複数の開口部を有
    する第一の電極部材を備え、前記複数の開口部が、一又
    は複数の重なり合い領域に対し互いに部分的に重なり合
    い且つ互いに連通し、全体として、単一の孔を形成し、
    前記開口部の各々が、前記複数の電子ビームのそれぞれ
    の一つに対応し、 更に、前記電極手段内に設けられ且つ軸方向に所定の距
    離だけ前記第一の電極部材から離間され、前記第一の電
    極部材よりも軸方向に前記電極手段の共通の開口部から
    離して離間された第二の電極部材を備えることを特徴と
    する電子銃。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子銃にして、前記電
    極手段の前記共通の開口部が、垂直方向寸法よりも水平
    方向寸法の方が大きい非円形の形状であることを特徴と
    する電子銃。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子銃にして、前記複
    数の開口部の各々が略円形の形状であることを特徴とす
    る電子銃。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子銃にして、前記第
    一の電極部材の前記複数の開口部が、中央開口部と、一
    対の外側開口部と、を備え、該外側開口部の各々が、水
    平方向に向けて前記中央開口部に部分的に重なり合い、
    又、前記中央開口部よりも大きいことを特徴とする電子
    銃。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子銃にして、前記第
    一の電極部材の前記複数の開口部が、中央開口部と、一
    対の外側開口部と、を備え、該外側開口部の各々が、水
    平方向に向けて前記中央開口部に部分的に重なり合い、
    各外側開口部の外側部分に隣接する第一の電極部材の外
    端部分が垂直方向に沿って切り欠いてあることを特徴と
    する電子銃。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電子銃にして、前記第
    二の電極部材が、互いに垂直方向に平行で且つ水平方向
    に所定の距離だけ互いに離間されて、矩形の孔を形成す
    る複数の垂直フレーム部材を備え、該垂直フレーム部材
    の各々が、前記第一の電極部材の前記複数の開口部の前
    記一又は複数の重なり合い領域のそれぞれ一つに隣接す
    ることを特徴とする電子銃。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の電子銃にして、前記各
    電極手段の前記共通の開口部が、縁部を備え、該縁部
    が、前記電極手段の内側で前記共通の開口部の外周から
    ある距離だけ伸長するトラック部材と、単一の開孔を構
    成する部分的に重なり合う複数の開口部を有するチェー
    ンリンク部材と、を備え、前記開口部の各々が前記電子
    ビームのそれぞれの一つに対応することを特徴とする電
    子銃。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の電子銃にして、前記開
    口部の各々が、ある直径の円形の形状であり、該外側開
    口部の直径が前記中央開口部の直径よりも大きいことを
    特徴とする電子銃。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の電子銃にして、前記中
    央開口部が略円形の形状であり、前記外側開口部の各々
    が円弧状の形状であることを特徴とする電子銃。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の電子銃にして、前記
    垂直フレーム部材の各々が水平方向幅寸法と、及び該幅
    寸法よりも小さい軸方向の奥行き寸法と、により画成さ
    れることを特徴とする電子銃。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の電子銃にして、前記
    垂直フレーム部材の各々が水平方向幅寸法と、及び該幅
    寸法よりも大きい軸方向の奥行き寸法と、により画成さ
    れることを特徴とする電子銃。
  12. 【請求項12】 請求項6に記載の電子銃にして、前記
    垂直フレーム部材の各々が前記共通の開口部に対向する
    キャビティを備えることを特徴とする電子銃。
  13. 【請求項13】 請求項6に記載の電子銃にして、前記
    第二の電極部材の前記複数の垂直部材が互いに水平フレ
    ーム部材に結合されて、レール形態の四角形を形成し、
    前記四角形が水平方向寸法もより大きい垂直方向寸法を
    有することを特徴とする電子銃。
  14. 【請求項14】 請求項6に記載の電子銃にして、前記
    矩形の孔のコーナ部分が前記第一の電極部材により軸方
    向に少なくとも部分的に覆われることを特徴とする電子
    銃。
  15. 【請求項15】 請求項9に記載の電子銃にして、前記
    電極手段の各々が前記陰極線管を囲繞するエンベロープ
    を備える非円筒状管を備え、前記外側開口部の各々の有
    効径が前記エンベロープにより部分的に画成されること
    を特徴とする電子銃。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の電子銃にして、前
    記キャビティが略半楕円形の形状であることを特徴とす
    る電子銃。
  17. 【請求項17】 請求項12に記載の電子銃にして、前
    記キャビティが略半円形の形状であることを特徴とする
    電子銃。
  18. 【請求項18】 互いに略垂直である軸方向、水平方向
    及び垂直方向を有するカラー陰極線管用の電子銃にし
    て、 各々がカラー像を形成するカラー成分のそれぞれ一つを
    表現する複数の電子ビームを発生させる手段と、 水平方向に対して互いに略対称であり且つ軸方向に対し
    前記陰極線管と同軸状であり、更に、前記複数の電子ビ
    ームに対する通路を提供する、一対の電極手段であっ
    て、該電極手段の各々がその他方を向き且つ軸方向に所
    定の距離だけ該他方の電極手段から離間された共通の開
    口部を有する一対の電極手段と、 前記電極手段の共通の開口部に隣接する縁部であって、
    前記電極手段の内側で共通の開口部の外周からある距離
    だけ伸長するトラック部材と、単一の開孔を形成する複
    数の部分的に重なり合う開口部を有するチェーンリンク
    部材と、を備える縁部と、 前記電極手段内に設けられ且つ前記縁部から所定の距離
    だけ離間された制御電極板と、を備えることを特徴とす
    る電子銃。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の電子銃にして、前
    記制御電極板が、垂直方向に互いに平行で且つ水平方向
    に所定の距離だけ互いに離間されて、矩形の開孔を形成
    する一対の垂直バーを備え、該垂直バーの各々が、前記
    部分的に重なり合う開口部のそれぞれの重なり合い領域
    に隣接することを特徴とする電子銃。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の電子銃にして、前
    記制御電極板が、互いに分離された複数の開口部を有す
    る板を備え、前記開口部の各々が、前記電子ビームのそ
    れぞれ一つに対応することを特徴とする電子銃。
  21. 【請求項21】 請求項18に記載の電子銃にして、前
    記電極手段の前記共通の開口部が垂直方向寸法より大き
    い水平方向寸法を有する非円形の形状であることを特徴
    とする電子銃。
  22. 【請求項22】 請求項18に記載の電子銃にして、前
    記複数の部分的に重なり合う開口部の各々が略円形の形
    状であることを特徴とする電子銃。
  23. 【請求項23】 請求項18に記載の電子銃にして、前
    記第一の電極部材の前記複数の部分的に重なり合う開口
    部が、中央開口部と、一対の外側開口部と、を備え、該
    外側開口部の各々が水平方向に前記中央開口部に部分的
    に重なり合い、前記中央開口部よりも大きいことを特徴
    とする電子銃。
  24. 【請求項24】 請求項19に記載の電子銃にして、前
    記垂直バーの各々が前記縁部に対向するキャビティを備
    えることを特徴とする電子銃。
  25. 【請求項25】 請求項19に記載の電子銃にして、前
    記垂直バーの各々が零度以外の少なくとも一つの角度で
    曲げられることを特徴とする電子銃。
  26. 【請求項26】 請求項19に記載の電子銃にして、前
    記制御電極板が、前記対の垂直バーを結合させる水平方
    向フレーム部材を更に備えることを特徴とする電子銃。
  27. 【請求項27】 請求項23に記載の電子銃にして、前
    記開口部の各々がある寸法の円形の形状であり、外側開
    口部の直径が中央開口部の直径よりも大きいことを特徴
    とする電子銃。
  28. 【請求項28】 請求項23に記載の電子銃にして、前
    記中央開口部が略円形の形状であり、前記外側開口部の
    各々が円弧状の形状であることを特徴とする電子銃。
  29. 【請求項29】 請求項24に記載の電子銃にして、前
    記キャビティが略半楕円形の形状であることを特徴とす
    る電子銃。
  30. 【請求項30】 請求項24に記載の電子銃にして、前
    記キャビティが略半円形の形状であることを特徴とする
    電子銃。
JP5288995A 1993-02-04 1993-11-18 カラー陰極線管用の電子銃 Pending JPH06243797A (ja)

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CN1090679A (zh) 1994-08-10

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