JPH06242494A - カメラのファインダ内表示装置 - Google Patents

カメラのファインダ内表示装置

Info

Publication number
JPH06242494A
JPH06242494A JP4721393A JP4721393A JPH06242494A JP H06242494 A JPH06242494 A JP H06242494A JP 4721393 A JP4721393 A JP 4721393A JP 4721393 A JP4721393 A JP 4721393A JP H06242494 A JPH06242494 A JP H06242494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
viewfinder
screen size
finder
standard
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4721393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Ito
馨 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP4721393A priority Critical patent/JPH06242494A/ja
Publication of JPH06242494A publication Critical patent/JPH06242494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で安価に製作でき、標準画面とパ
ノラマ画面の各光像枠をファインダ視野内に明瞭に区別
して表示すること。 【構成】 アルバダ式ファィンダ光学系のうち、負レン
ズ9の前面9aには、標準画面サイズ、パノラマ画面サ
イズ等の光像枠が反射蒸着膜枠として形成してあり、ま
た負レンズ8の後面8aには、上記光像枠を観察眼Eの
方向に反射させるための光像枠反射面を形成してある。
負レンズ8と正レンズ9との間には、1対のファインダ
視野変更板41,42が進退可能に設けてあり、標準画
面時には、視野角変更光路40から退避して、標準画面
サイズの光像枠その他が透明空間に表示され、パノラマ
画面時には、視野角変更光路40内に進入し、標準画面
サイズの光像枠を遮蔽しパノラマ画面サイズの光像枠が
明瞭に表示される。上記ファインダ視野変更板41,4
4は、フィルムへの露光画面サイズを変更する遮蔽羽根
と連動して動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのファインダ内
表示装置に関し、より詳細には、標準画面サイズと標準
画面サイズの大きさよりも小さいサイズを有する他の画
面サイズとを必要に応じて選択し得る形式のカメラのフ
ァインダ内表示装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】標準画面サイズの短辺方向(上下方向)
の寸法を短くすることによりパノラマ画面サイズを形成
し、必要に応じて画面サイズを標準画面サイズからパノ
ラマ画面サイズに切換え得るカメラは、既に広く知られ
ている。この場合、画面サイズの切換え動作に応じてフ
ァインダ視野も選択された画面サイズに対応する大きさ
に切換えなければならない。
【0003】このときのファインダ視野変更手段ないし
ファインダ内表示装置としては、例えば特開平4−25
0442号公報に記載されたような構成のものが知られ
ている。
【0004】この公報に記載されたものは、予め標準画
面サイズ時のファインダ視野の上下領域にそれぞれ液晶
板を設け、画面サイズを標準画面サイズからパノラマ画
面サイズに切換えたときに各液晶板を作動させることに
より、標準画面サイズ時のファインダ視野の上下領域を
遮光して、パノラマ画面サイズ時のファインダ視野を表
示するように構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶板
を使用するファインダ内表示装置では、パノラマ画面サ
イズを選択している間中、液晶板を作動させるための給
電を行わなくてはならないので、消費電力が大きくなる
という欠点があり、さらに、液晶板は高価であるためコ
ストが高くなるという欠点もある。
【0006】一方、このような画面サイズ切換式のカメ
ラに利用し得るファインダとしては実像式のファインダ
と虚像式(逆望遠式)のファインダとが考えられる。こ
の場合、実像式ファインダでは、ファインダ光学系の途
中に設定された実像共役位置にパノラマ画面サイズ用の
視野マスクを挿入することが可能であるから、容易にパ
ノラマ画面サイズ用のファインダ視野を実現することが
できるが、その反面、ファインダ光学系を構成する光学
部品が多くなり且つ光学系自体も複雑になってコスト的
に不利になるという問題がある。
【0007】また、虚像式ファインダの場合は、ファイ
ンダ光学系を構成する光学部品が少なく且つその構成も
簡単であるからコスト的には有利になるが、ファインダ
光学系の途中に焦点の合う個所がないため、パノラマ画
面サイズ用の視野マスクを挿入してもパノラマ視野領域
を明瞭に示すことができないという問題がある。
【0008】この問題に対処するには、視野マスクをフ
ァインダ対物レンズの前方に設けるようにすれば或る程
度の改善を図ることが可能であるが、このように構成し
た場合には、カメラ(ファインダ)が大型化するという
別の問題を惹き起す。このような問題は、標準画面サイ
ズとパノラマ画面サイズとの選択を目的とするカメラだ
けの問題ではなく、標準画面サイズと他の画面サイズと
の選択を目的とするカメラ全体に関わることであるので
その改善策の出現が望まれていた。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、標準画面サイズとそれ以外の他の画面サイズ
とを切り換える際に、コスト的に有利な虚像式ファイン
ダを採用すると共に、標準画面サイズ時のファインダ視
野の決定にはアルバダ式の光像枠を利用するように、ま
た、他の画面サイズ時のファインダ視野の決定について
は、アルバダ式の光像枠またはファインダ視野変更板の
自由端部縁線などを利用するようになし、さらに、他の
画面サイズ時には、標準画面サイズ時の光像枠を完全遮
蔽或いは半透明遮蔽または有色遮蔽するようにして、標
準画面サイズ以外の画面サイズであることをファインダ
視野内に明瞭に表示するようになし、簡単な機構であり
ながら、大きさの異なるファインダ視野を効果的に表示
することが可能な新しいカメラのファインダ内表示装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、標準画面サイズと標準
画面サイズの大きさよりも小さいサイズを有する他の画
面サイズとを必要に応じて選択し得る形式のカメラのフ
ァインダ内表示装置において、観察眼に近接したファイ
ンダ光路上に設けられ、且つ、前記標準画面サイズ時の
ファインダ視野範囲を全視野の上下領域において示すア
ルバダ式の標準サイズ光像枠と、前記他の画面サイズ時
のファインダ視野範囲を前記標準サイズ光像枠の内側領
域において示すアルバダ式の他サイズ光像枠とを具えた
第1のファインダレンズと、この第1のファインダレン
ズの前方のファインダ光路上に設けられ、且つ、前記標
準サイズ光像枠および前記他サイズ光像枠の像を観察眼
方向に反射させる半透明反射面または完全反射面を具え
た第2のファインダレンズと、前記標準サイズ光像枠を
含む標準画面サイズ時のファインダ視野範囲を標準画面
サイズの短辺方向の周辺領域において覆い得る形状・大
きさを有し、且つ、その自由端部側が、前記第1のファ
インダレンズと前記第2のファインダレンズとの間の中
間ファインダ光路に対して挿脱可能に設けられたファイ
ンダ視野変更板とを具備し、前記標準画面サイズでの撮
影状態が選択されているときには、その選択操作に連動
させて、前記ファインダ視野変更板を中間ファインダ光
路外の所定位置に退避させることにより、前記標準サイ
ズ光像枠および前記他サイズ光像枠をファインダ視野内
に浮き立たせ、前記標準画面サイズでの撮影状態から前
記他の画面サイズでの撮影状態に切り換えるときには、
その切り換え操作に連動させて、前記ファインダ視野変
更板の自由端部側を中間ファインダ光路内の所定位置に
挿入することにより、前記標準サイズ光像枠を含む標準
画面サイズ時のファインダ視野範囲を覆うと共に、前記
他サイズ光像枠をファインダ視野内に浮き立たせ得るよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0011】また、上記の目的を達成するために、請求
項2に記載の発明は、標準画面サイズと標準画面サイズ
の大きさよりも小さいサイズを有する他の画面サイズと
を必要に応じて選択し得る形式のカメラのファインダ内
表示装置において、少なくとも前記標準画面サイズ時の
ファインダ視野範囲を全視野の上下領域において示すア
ルバダ式の標準サイズ光像枠を有する第1のファインダ
レンズを、観察眼に近接したファインダ光路上に設ける
と共に、少なくとも前記標準サイズ光像枠の像を観察眼
方向に反射させる半透明反射面または完全反射面を具え
た第2のファインダレンズを、前記第1のファインダレ
ンズの前方のファインダ光路上に設け、前記標準サイズ
光像枠を含む標準画面サイズ時のファインダ視野を、こ
の視野の短辺方向から覆うことによって前記他の画面サ
イズ時のファインダ視野を実現し得る構成のファインダ
視野変更板を、その自由端部側が前記第1のファインダ
レンズと前記第2のファインダレンズとの間の中間ファ
インダ光路に対して挿脱可能に設け、前記標準画面サイ
ズでの撮影状態が選択されているときには、その選択操
作に連動させて、前記ファインダ視野変更板を中間ファ
インダ光路外の所定位置に退避させることにより、少な
くとも前記標準サイズ光像枠をファインダ視野内に浮き
立たせ、前記標準画面サイズでの撮影状態から前記他の
画面サイズでの撮影状態に切り換えるときには、その切
り換え操作に連動させて、前記ファインダ視野変更板の
自由端部側を中間ファインダ光路内の所定位置に挿入す
ることにより、前記標準サイズ光像枠を含む標準画面サ
イズ時のファインダ視野範囲を覆うと共に、前記ファイ
ンダ視野変更板の自由端部により前記他の画面サイズ時
のファインダ視野範囲を示し得るように構成したことを
特徴とするものである。
【0012】
【作用】上記のように構成されたカメラのファインダ内
表示装置は、標準画面サイズと標準画面サイズの大きさ
よりも小さいサイズを有する他の画面サイズとを必要に
応じて選択し得る形式のカメラに適用するものであっ
て、標準画面サイズでのファインダ視野範囲は、全視野
の上下領域に形成されたアルバダ式の光像枠で表示する
ようにしてある。一方、標準画面サイズ時のファインダ
視野の上下所定領域を視野の短辺方向から透明または不
透明に遮蔽し得るファインダ視野変更板を、ファインダ
光路に対して挿脱可能に設けて、標準画面サイズでの撮
影時にはそのファインダ視野範囲をアルバダ式の光像枠
により表示するようになし、標準画面サイズから他の画
面サイズに切り換えたときには、次のようにして、他の
画面サイズのファインダ視野範囲を明瞭に示すようにし
てある。すなわち、 (a)他の画面サイズ時のファインダ視野範囲が専用の
アルバダ式の光像枠で表示されるような構成のときに
は、切り換え操作に連動させてファインダ視野変更板を
ファインダ光路に挿入して、標準画面サイズの光像枠を
覆うことにより他の画面サイズの光像枠の存在を際立た
せて表示する。
【0013】(b)他の画面サイズ時のファインダ視野
範囲を表示するアルバダ式の光像枠がないときには、フ
ァインダ視野変更板をファインダ光路に挿入して、その
自由端部により他の画面サイズのファインダ視野範囲を
表示する。ように作用する。
【0014】
【実施例】以下、標準画面サイズとパノラマ画面サイズ
との選択を目的とするカメラのファインダ内表示装置を
図示例として本発明を詳細に説明する。図3は、本発明
の一実施例である、標準画面サイズ(例えば36mm×2
4mmサイズ)Ssでの撮影と、パノラマ画面サイズ(例
えば36mm×18mmサイズ)Spでの撮影との選択を可
能とするカメラの外観構成を示す斜視図である。
【0015】図3において、1は標準画面サイズSsで
の撮影とパノラマ画面サイズSpでの撮影との選択を可
能とするカメラの本体で、その背面には、例えば片開き
式の裏蓋2が設けられている。
【0016】3は図2のような構成を有するアルバダ式
虚像ファインダの接眼開口部で、カメラ本体1の背面に
設けられている。4は標準画面サイズとパノラマ画面サ
イズとを切り換えるためのパノラマ選択釦で、カメラ本
体1の背面において上下方向に摺動可能に設けられてい
る。
【0017】すなわち、パノラマ選択釦4が上方操作位
置にあるときには、標準画面サイズSsでの撮影を可能
にし、パノラマ選択釦4が下方操作位置に変位したとき
には、パノラマ画面サイズSpでの撮影を可能にするよ
うに構成されている。5はカメラ本体1の上面に設けら
れシャッタレリーズ釦である。
【0018】図1および図2に示すのは、カメラ本体1
内に組み込まれたアルバダ式虚像ファインダの光学系
で、被写体側よりファインダ光軸O上に順次に配列され
た両凸型の正レンズ6、平凹型の負レンズ7、両凹型の
第2のファインダレンズとしての負レンズ8、平凸型の
第1のファインダレンズとしての正レンズ9の、例えば
4枚構成の光学系として構成されている。
【0019】そして、この光学系では、接眼レンズでも
ある平凸型の正レンズ9の前面9a上に、図4に示すよ
うな4種類のアルバダ式の光像枠10〜13が、例えば
アルミニウムのような反射性物質の蒸着膜枠として形成
されている。
【0020】すなわち、10aおよび10bは、図2に
示すように標準画面サイズSs時のファインダ視野角α
°を表示するための標準サイズ光像枠としての光像枠、
11aおよび11bは、標準画面サイズSs時のファイ
ンダ視野角α°における至近距離の撮影の際に用いるパ
ララックス匡正用の光像枠、12aおよび12bは、例
えば測距視野または測光視野を表示するための特殊機能
用の光像枠である。
【0021】さらに、13aおよび13bは、パノラマ
画面サイズSp時のファインダ視野角β°を表示するた
めの他サイズ光像枠としての光像枠で、図示例では上下
側とも一線上に整列した4本の部分枠から構成されてい
る。
【0022】また、平凸型の正レンズ9の直前に配置さ
れた両凹型の負レンズ8の後面8aには、前述した4種
類の光像枠10〜13を、正レンズ9および接眼開口部
3を通して観察眼Eの方向に反射させるための光像枠反
射面が、例えば蒸着膜として形成されている。
【0023】この場合、光像枠反射面が完全反射面とし
て形成される場合には、負レンズ8の後面8aの上下の
周辺領域に部分的に形成され、また、半透明面として形
成される場合には、負レンズ8の後面8aの全面に亘っ
て形成されることになる。
【0024】図5および図6に示すのは、標準画面サイ
ズとパノラマ画面サイズとを選択的に切換え可能なカメ
ラに内蔵されたファインダ内表示装置の具体的構成例を
説明するための正面図および左側面図である。
【0025】図5、図6において、20はカメラの撮影
レンズの光軸(いずれも図示なし)上に中心点を置いて
形成された画面開口部で、その四周に、標準画面サイズ
Ssの大きさを規定する開口縁線20a,20bを有す
るように構成されている。
【0026】21はパノラマ画面サイズSpの上側縁線
を規定するための上側遮蔽羽根で、その一端部(支持端
部)が、画面開口部20の上側の開口縁20b近傍個所
に回転可能に設けられた上側支持軸22に一体回転可能
に取り付けられている。この上側遮蔽羽根21は、光束
を完全に遮光し得る材質から作られ、自身が閉じ姿勢に
あるときに、撮影レンズから出て画面開口部20の上部
領域に向う入射光束を、その自由端部の縁線21aをも
って遮蔽ないし制限(以下、単に「制限」という)し得
るように構成されている。
【0027】23は上側遮蔽羽根21を開閉するための
上側の被押圧レバーで、図6に示すように、上側遮蔽羽
根21に対して所定角度だけ傾く状態で上側支持軸22
に一体回転可能に取り付けられている。
【0028】24は上側支持軸22の回りに設けられた
上側の付勢ばねで、上側遮蔽羽根21および被押圧レバ
ー23を、図5において、上側支持軸22の回りに、紙
面の位置から画面開口部20を全開し得る位置(以下、
「上側遮蔽羽根21の開き位置」という)に向う方向
(図6における時計方向)に回転させ得るように付勢す
る如く構成されている。
【0029】25はパノラマ画面サイズSpの下側縁線
を規定するための下側遮蔽羽根で、上側遮蔽羽根21と
対をなすように、その一端部(支持端部)が、画面開口
部20の下側の開口縁20b近傍個所に回転可能に設け
られた下側支持軸26に一体回転可能に取り付けられて
いる。
【0030】この下側遮蔽羽根25は、上側遮蔽羽根2
1と同様に、光束を完全に遮光し得る材質から作られ、
自身が閉じ姿勢にあるときに、撮影レンズから出て画面
開口部20の下部領域に向う入射光束を、その自由端部
の縁線25aをもって制限し得るように構成されてい
る。
【0031】27は下側遮蔽羽根25を開閉するための
下側の被押圧レバーで、上側の被押圧レバー23と対称
的に、下側遮蔽羽根25に対して所定角度だけ傾く状態
で下側支持軸26に一体回転可能に取り付けられてい
る。
【0032】28は下側支持軸26の回りに設けられた
下側の付勢ばねで、下側遮蔽羽根25および被押圧レバ
ー27を、図5において、下側支持軸26の回りに、紙
面の位置から画面開口部20を全開し得る位置(以下、
「下側遮蔽羽根25の開き位置」という)に向う方向
(図示されていないが、図6における反時計方向)に向
って回転させ得るように付勢する如く構成されている。
【0033】29は画面開口部20の、例えば左側の開
口縁線20aに沿って上下方向に変位可能に設けられた
第1切換スライド部材で、その一端部29aは、前述の
パノラマ選択釦4と一体的に連結されている。
【0034】この第1切換スライド部材29の中間領域
には、上側遮蔽羽根21の上側の被押圧レバー23と係
接して、この被押圧レバー23を、上側支持軸22の回
りに、且つ、図5における上側遮蔽羽根21の開き位置
から紙面位置に向うような回転方向(図6における反時
計方向)に、上側の付勢ばね24の付勢力に抗して押圧
し得る構造の押圧操作部29bが形成されている。
【0035】また、第1切換スライド部材29の一端部
29aと押圧操作部29bとの間の領域には、後述する
S−F同時操作クランク47を付勢ばね49の付勢力に
抗して枢軸48の周りに押し回すための押し回し段部2
9cが形成されている。
【0036】さらに、押圧操作部29bの下方の領域に
は、後述のクリックストップ板51の係止部51aと係
合する2つのクリック穴29dおよび29eが形成され
ている。
【0037】一方のクリック穴29dは、パノラマ画面
サイズSp時における第1切換スライド部材29の半固
定位置を設定するためのものであり、他方のクリック穴
29eは、標準画面サイズSs時における第1切換スラ
イド部材29の半固定位置を設定するためのものであ
る。
【0038】30は画面開口部20の、例えば右側の開
口縁線20aに沿って上下方向に変位可能に設けられた
第2切換スライド部材で、その下方領域には、下側遮蔽
羽根25の下側の被押圧レバー27と係接して、この被
押圧レバー27を、下側支持軸26の回りに、且つ、図
5における下側遮蔽羽根25の開き位置から紙面位置に
向うような回転方向(図示されてはいないが図6におけ
る反時計方向)に、下側の付勢ばね28の付勢力に抗し
て押圧し得る構造の押圧操作部30aが形成されてい
る。
【0039】31は画面開口部20の、例えば下側の開
口縁線20bの近く枢軸32により揺動可能に設けられ
た左右連動レバーで、一端部に植設された左側の連動ピ
ン33を介して第1切換スライド部材29の下端部と相
対回転可能に連結するように、且つ、他端部に植設され
た右側の連動ピン34を介して第2切換スライド部材3
0の下端部と相対回転可能に連結するように構成されて
いる。
【0040】この場合、いずれか一方の連動ピン33ま
たは34といずれか一方の切換スライド部材29または
30の下端部とは、図5において横方向に長い長孔(図
示なし)によって係合するように構成されている。
【0041】この結果、上側遮蔽羽根21と下側遮蔽羽
根25とは、左右連動レバー31で連結された第1切換
スライド部材29と第2切換スライド部材30との上下
スライド運動により、それぞれの開き位置の姿勢(画面
開口部20を全開状態にする姿勢)とそれぞれの閉じ位
置の姿勢(画面開口部20をパノラマ画面サイズSp時
の範囲に制限する姿勢)との間で、観音開き式に開閉さ
れることになる。
【0042】40は標準画面サイズSs時のファインダ
視野角α°とパノラマ画面サイズSp時のファインダ視
野角β°とを切り換えるときに利用する視野角変更光路
で、負レンズ8と正レンズ9との間の光路内に設定され
ている。
【0043】41はパノラマ画面サイズSp時のファイ
ンダ視野角β°を決定する第1ファインダ視野変更板
で、その一端部(支持端部)が、適宜のファインダ壁部
(図示せず)に回転可能に設けられた第1支持軸42に
一体回転可能に取り付けられている。
【0044】この第1ファインダ視野変更板41は、例
えば所定の色彩(例えば赤色)を施されたアクリルのよ
うな光学的性質のよい合成樹脂から作られ、自身が閉じ
姿勢(図1、図5、図6の姿勢)にあるときに、前方の
負レンズ8から出て正レンズ9の上部領域に向う入射光
束を、その自由端部の縁線41aをもって制限し得るよ
うに構成されている。
【0045】43は第1ファインダ視野変更板41を開
閉するための専用操作レバーで、図6に示すように、第
1ファインダ視野変更板41に対して所定角度だけ傾い
た状態で第1支持軸42に一体回転可能に取り付けられ
ている。
【0046】44はパノラマ画面サイズSp時のファイ
ンダ視野角β°を決定する第2ファインダ視野変更板
で、第1ファインダ視野変更板41と対をなすように、
その一端部が、適宜のファインダ壁部(図示せず)に回
転可能に設けられた第2支持軸45に一体回転可能に取
り付けられている。
【0047】この第2ファインダ視野変更板44は、第
1ファインダ視野変更板41と同様に、例えば所定の色
彩(例えば赤色)を施されたアクリルのような光学的性
質のよい合成樹脂から作られ、自身が閉じ姿勢(図1、
図5、図6の姿勢)にあるときに、前方の負レンズ8か
ら出て正レンズ9の下部領域に向う入射光束を、その自
由端部の縁線44aをもって制限し得るように構成され
ている。
【0048】なお、第2支持軸45と前述の第1支持軸
42は、2つのファインダ視野変更板41,44をファ
インダ視野の短辺方向に向って観音開き的に開閉し得る
方向に軸芯を持つように設けられている。
【0049】46は第2ファインダ視野変更板44を開
閉するための専用操作レバーで、図6に示すように、先
端部分に長手方向に延びる連動長孔46aを具えてい
る。
【0050】47は選択された画面開口のサイズSs
(またはSp)とそのときのファインダ視野角α°(ま
たはβ°)とを同時に切り換えるためのS−F同時操作
クランクで、枢軸48によって回転可能に軸支されてい
る。
【0051】このS−F同時操作クランク47は、一方
の支腕の先端部分にフォーク係合部47aを具え、ま
た、他方の支腕には、標準画面サイズSsが選択された
ときに第1切換スライド部材29の押し回し段部29c
と係接する立ち上り係接部47bを有するように構成さ
れ、さらに、枢軸48の周りに設けられた付勢ばね49
により図6において時計方向に回転するように付勢され
ている。
【0052】なお、S−F同時操作クランク47は、自
由状態では付勢ばね49の付勢力により適宜のストツパ
(図示なし)に当接して、図6の姿勢に保持されるよう
に構成されている。
【0053】50は専用操作レバー43の先端部に植設
された共通連動ピンで、専用操作レバー46の連動長孔
46a内を貫通してS−F同時操作クランク47のフォ
ーク係合部47aに係合するように構成されている。
【0054】この結果、第1ファインダ視野変更板41
と第2ファインダ視野変更板44とは、連動長孔46a
を貫通した共通連動ピン50で連動された専用操作レバ
ー43および46の揺動運動により、それぞれの開き位
置の姿勢(ファインダ視野角α°を実現する姿勢)とそ
れぞれの閉じ位置の姿勢(ファインダ視野角β°を実現
する姿勢)との間で、観音開き式に開閉されることにな
る。
【0055】51は中央領域に図6に示すようなV形状
の係止部51aを有する弾性体のクリックストップ板
で、画面開口部20の左側の開口縁線20aにおいて第
1切換スライド部材29の変位通路沿って設けられてい
る。
【0056】この場合、クリックストップ板51の一端
部は、適宜の固定部材52により左側の開口縁線20a
の近傍個所に固定され、他端部は、クリックストップ板
51が上下方向(図5上)に所定量だけ変形的に変位し
得るように、長孔51bを介して適宜の変位可能固定部
材53により半固定されている。
【0057】次に、このように構成された図示例のカメ
ラのファインダ内表示装置の動作ないし作用について説
明する。図5および図6は、カメラがパノラマ画面サイ
ズSpでの撮影を可能ならしめる態勢にあることを示し
ているが、このときには、パノラマ選択釦4が下降操作
位置に保持され、クリックストップ板51の係止部51
aが第1切換スライド部材29の一方のクリック穴29
dに係合して、第1切換スライド部材29をパノラマ画
面サイズSp実現時の位置に半固定している。
【0058】この状態では、第1切換スライド部材29
の押圧操作部29bが、上側の付勢ばね24に抗して、
上側の被押圧レバー23を押し倒すような状態で押圧す
るから、上側支持軸22を介してこの被押圧レバー23
と一体化している上側遮蔽羽根21が閉じ姿勢に保持さ
れる。
【0059】一方、左右連動レバー31により第1切換
スライド部材29と連結された第2切換スライド部材3
0も、このときにはパノラマ画面サイズSp実現時の位
置に変位していて、その押圧操作部30aにより、下側
の付勢ばね28に抗して、下側の被押圧レバー27を押
し倒すような状態で押圧するから、下側支持軸26を介
してこの被押圧レバー27と一体化している下側遮蔽羽
根25が閉じ姿勢に保持される。
【0060】この結果、画面開口部20は、その上下領
域が上側遮蔽羽根21の自由端部縁線21aと下側遮蔽
羽根25の自由端部縁線25aによって覆われ、パノラ
マ画面サイズSp時の範囲に制限されることになる。す
なわち、フィルム(図示なし)の露光面は、上下の遮蔽
羽根21,25の自由端部縁線21a,25aと、画面
開口部20の左右の開口縁線20aとによる撮影画面と
なる。
【0061】さて、第1切換スライド部材29がこの状
態にあるときには、押し回し段部29cがS−F同時操
作クランク47の立ち上り係接部47bから離れた位置
に位置している関係で、S−F同時操作クランク47は
自由状態の姿勢に保持されることになる。
【0062】このとき、専用操作レバー43および46
は、S−F同時操作クランク47のフォーク係合部47
aで自由状態の位置に保持された共通連動ピン50によ
り、パノラマ画面サイズSp時の姿勢に保持されるか
ら、第1支持軸42を介して専用操作レバー43と一体
化された第1ファインダ視野変更板41と第2支持軸4
5を介して専用操作レバー46と一体化された第2ファ
インダ視野変更板44は、共に視野角変更光路40内に
入り込んでそれぞれに閉じ姿勢を保持することになる。
【0063】この結果、標準画面サイズSs時の視野角
α°に設定されていたファインダ視野は、2つのファイ
ンダ視野変更板41,44によりその上下領域が覆わ
れ、それぞれの自由端部の縁線41a,44aにより、
パノラマ画面サイズSp時のファインダ視野角β°を実
現することになる。
【0064】この状態では、ファインダ視野内では、上
下領域(図4の斜線領域)が、例えば赤色に彩られ、標
準画面サイズSs時の光像枠10a,10bとパララッ
クス匡正用の光像枠11a,11bとがこの赤色領域に
覆われることになり、パノラマ画面サイズSp時の光像
枠13a,13bがファインダ視野内に明瞭に浮び上が
って見えることになる。すなわち、現在のカメラの状態
がパノラマ画面サイズSp時の状態にあることが明瞭に
表示されたことになる。
【0065】また、このときには特殊機能用の光像枠1
2a,12bも明瞭に見えることになるから、ユーザー
はこの状態で測距または測光操作等を行った後に、シャ
ッタレリーズ釦5を押して露光し且つフィルムの巻上げ
操作を行えば、パノラマ画面サイズSpによる撮影が行
われることになる。
【0066】さて、標準画面サイズSsでの撮影を希望
するときには、この状態においてパノラマ選択釦4を上
方操作位置に変位させる。このように操作すると、パノ
ラマ選択釦4と一体化した第1切換スライド部材29が
上方に所定量だけ変位し、左右連動レバー31で第1切
換スライド部材29と連動している第2切換スライド部
材30も、同時に下方に所定量だけ変位する。
【0067】そして、第1切換スライド部材29の他方
のクリック穴29eがクリックストップ板51の係止部
51aと係合して、第1切換スライド部材29を上方変
位位置に半固定する。
【0068】このとき、今迄、上側の被押圧レバー23
と下側の被押圧レバー27を押圧していた両方の切換ス
ライド部材29、30の押圧操作部29b、30aが、
それぞれの被押圧レバー23、27から離れることにな
るから、上側に位置する被押圧レバー23、支持軸2
2、遮蔽羽根21の3者は、付勢ばね24の付勢力によ
って押し倒された姿勢から開き姿勢に移行し、同時に、
下側に位置する被押圧レバー27、支持軸26、遮蔽羽
根25の3者も、付勢ばね28の付勢力によって押し倒
された姿勢から開き姿勢に移行する。
【0069】すなわち、上下の遮蔽羽根21,25は、
各々の付勢ばね24、28の付勢力により観音開き式に
開くことになり、フィルムの露光面は、画面開口部20
の四周の開口縁線20aおよび20bによる撮影画面
(全面開放状態)に移行することになる。
【0070】さて、第1切換スライド部材29が上方に
所定量だけ変位すると、押し回し段部29cがS−F同
時操作クランク47の立ち上り係接部47bに係接し
て、S−F同時操作クランク47を付勢ばね49の付勢
力に抗して図6の反時計方向に押し回すことになる。そ
のため、専用操作レバー43の先端部に植設された共通
連動ピン50が、S−F同時操作クランク47のフォー
ク係合部47aにより、第1支持軸42の回転軸芯を中
心として時計方向に回動させられる。
【0071】このとき、他方の専用操作レバー46の連
動長孔46aと貫通的に係合している共通連動ピン50
が、自身の回動運動の過程で、専用操作レバー46を連
動長孔46aを介して同時に第2支持軸45の回転軸芯
を中心として反時計方向に回動させるから、第1支持軸
42と一体回転可能に結合した第1ファインダ視野変更
板41および第2支持軸45と一体回転可能に結合した
第2ファインダ視野変更板44も、それぞれの支持軸4
2、45の回転軸芯を中心として時計方向および反時計
方向に回動して、各々の閉じ姿勢から開き姿勢に向って
観音開き式に開くことになる。
【0072】この結果、2つのファインダ視野変更板4
1,44の自由端部縁線41a,44aは、視野角変更
光路40外の位置にそれぞれ退避(回動)することにな
り、今迄、パノラマ画面サイズSp時の視野角β°に設
定されていたファインダ視野が標準画面サイズSs時の
視野角α°に戻ることになる。
【0073】この状態では、ファインダ視野内は、普通
の透明状態になり、全ての光像枠、すなわち、標準画面
サイズSs時の光像枠10a,10b、パララックス匡
正用の光像枠11a,11b、特殊機能用の光像枠12
a,12b、パノラマ画面サイズSp時の光像枠13
a,13bが透明空間に表示されることになる。すなわ
ち、現在のカメラの状態が標準画面サイズSsでの撮影
状態にあることを表示することになる。
【0074】従って、ユーザーは、この状態で測距また
は測光操作等を行った後に、シャッタレリーズ釦5を押
して露光し且つフィルムの巻上げ操作を行えば、標準画
面サイズSsによる撮影が行われることになる。
【0075】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。例えば、図示実施例では、標準画面サイズSsを例
えば36mm×24mmサイズとなし、この標準画面サイズ
Ssとパノラマ画面サイズSpとを切り換えるように構
成しているが、標準画面サイズSsの大きさ或いは切り
換え対象の画面サイズの大きさについては、設計の段階
で任意に設定することができる。
【0076】また、画面開口部20およびファインダ視
野の上下方向(短辺方向)の部分領域を、上下の遮蔽羽
根21,25および第1、第2のファインダ視野変更板
41,44でそれぞれ覆うように構成しているが、画面
開口部20およびファインダ視野の左右方向(長辺方
向)の部分領域を覆うように構成することもできる。
【0077】また、図示実施例では、第1、第2のファ
インダ視野変更板41,44を所定の色彩(例えば赤
色)を有する透明アクリル板で構成しているが、色彩の
選定および材質の選定は、設計段階で任意のものを選定
することができる。また、色彩を有するファインダ視野
変更板の代りに、乳白色半透明または完全遮光性(不透
明)のファインダ視野変更板を使用することも可能であ
る。
【0078】また、図示実施例では、パノラマ画面サイ
ズSp時のファインダ視野の光像枠13a,13bを正
レンズ9の前面9aに設けているが、この光像枠の形成
をやめて、第1、第2のファインダ視野変更板41,4
4の自由端部縁線41a,44aによってパノラマ画面
サイズSp時のファインダ視野角β°を決定するように
構成することもできる。
【0079】また、図示実施例では、4枚構成のファイ
ンダ光学系で説明したが、ファインダ光学系の構成は、
アルバダ光像枠が形成し得る範囲内で任意の構成を選定
することができる。
【0080】また、図示実施例では、上下の遮蔽羽根2
1,25および第1、第2のファインダ視野変更板4
1,44を観音開き式に開閉する部材として構成した
が、上下または左右方向へのスライド開閉式部材として
構成することも可能である。
【0081】さらに、上下の遮蔽羽根21,25と第
1、第2のファインダ視野変更板41,44との連動機
構並びにパノラマ選択釦4の機構も、図示実施例に示し
た以外の形式、構造のものを利用することができる。
【0082】また、図示実施例では、標準画面サイズS
sとパノラマ画面サイズSpとを切り換えるように構成
しているが、切り換え対象の画面サイズを中間画面サイ
ズと最小画面サイズの2種類用意し、標準画面サイズと
中間画面サイズの視野範囲は、予めアルバダ式の光像枠
で表示すると共に、第1、第2のファインダ視野変更板
41,44に3段階の変位位置を設定して置いて、標準
画面サイズでの撮影のときには、2つのファインダ視野
変更板41,44をファインダ光路外に位置させて標準
画面サイズの光像枠が表れるようになし、また、中間画
面サイズでの撮影のときには、2つのファインダ視野変
更板41,44で標準画面サイズの光像枠のみを覆い、
さらに、最小画面サイズでの撮影のときには、2つのフ
ァインダ視野変更板41,44で標準画面サイズと中間
画面サイズの光像枠を覆うと共に、2つのファインダ視
野変更板41,44の自由端部縁線で最小画面サイズの
視野範囲を表示するように構成することも可能である。
【0083】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、標準画
面サイズとそれ以外の他の画面サイズとを切り換える際
に、コスト的に有利な虚像式ファインダを採用すると共
に、標準画面サイズ時のファインダ視野の決定にはアル
バダ式の光像枠を利用するように、また、他の画面サイ
ズ時のファインダ視野の決定については、アルバダ式の
光像枠またはファインダ視野変更板の自由端部縁線など
を利用するようになし、さらに、他の画面サイズ時に
は、標準画面サイズ時の光像枠を完全遮蔽或いは半透明
遮蔽または有色遮蔽するようにして、標準画面サイズ以
外の画面サイズであることをファインダ視野内に明瞭に
且つ効果的に表示するようになしたので、簡単な機構で
ありながら、大きさの異なるファインダ視野を効果的に
表示し得る新しいカメラのファインダ内表示装置を実現
することが可能になった。
【0084】また、本発明をファインダ視野変更板を2
つの部材として構成した場合には、1つの部材として構
成したときよりも小型化することが可能になり、しか
も、切り換え時の変位運動も少なくすることができるた
め小さいスペースで足りることになり、カメラの小型化
に際して有利になるという効果を奏する。
【0085】また、他の画面サイズの視野範囲を有色透
明のファインダ視野変更板の色で着色されて見えるよう
にした場合には、その視野範囲がファインダ内でより明
確になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のカメラに設けられたアルバダ式ファイン
ダの光学系の構成を示す光路図で、パノラマ画面サイズ
時のファインダ視野を実現したときの状態を示す。
【図2】図3のカメラに設けられたアルバダ式ファイン
ダの光学系の構成を示す光路図で、標準画面サイズ時の
ファインダ視野を実現したときの状態を示す。
【図3】本発明の一実施例である、標準画面サイズでの
撮影とパノラマ画面サイズでの撮影との選択を可能とす
るカメラの外観構成を示す斜視図である。
【図4】パノラマ画面サイズ時のファインダ視野を実現
したときの視野図である。
【図5】図3に示すカメラのファインダ内表示装置の具
体的構成を示す正面図である。
【図6】図5に示すファインダ内表示装置の左側面図で
ある。
【符号の説明】
α° 標準画面サイズのファインダ視野角 β° パノラマ画面サイズのファインダ視野角 1 カメラ本体 2 裏蓋 3 接眼開口部 4 パノラマ選択釦 5 シャッタレリーズ釦 O ファインダ光軸 6 両凸型の正レンズ 7 平凹型の負レンズ 8 凹型の負レンズ 8a 後面(光像枠反射面) 9 平凸型の正レンズ(接眼レンズ) 9a 前面 E 観察眼 10〜13 アルバダ式の光像枠 10a,10b 標準画面サイズ時の光像枠 11a,11b パララックス匡正用の光像枠 12a,12b 特殊機能用の光像枠 13a,13b パノラマ画面サイズ時の光像枠 20 画面開口部 20a,20b 開口縁線 21 上側遮蔽羽根 21a,25a 自由端部の縁線 22 上側支持軸 23 上側の被押圧レバー 24 上側の付勢ばね 25 下側遮蔽羽根 26 下側支持軸 27 下側の被押圧レバー 28 下側の付勢ばね 29 第1切換スライド部材 29b 押圧操作部 29c 押し回し段部 29d,29e クリック穴 30 第2切換スライド部材 30a 押圧操作部 31 左右連動レバー 32 枢軸 33 左側の連動ピン 34 右側の連動ピン 40 視野角変更光路 41 第1ファインダ視野変更板 41a,44a 自由端部の縁線 42 第1支持軸 43,46 専用操作レバー 44 第2ファインダ視野変更板 45 第2支持軸 46a 連動長孔 47 S−F同時操作クランク 47a フォーク係合部 47b 立ち上り係接部 48 枢軸 49 付勢ばね 50 共通連動ピン 51 クリックストップ板 51a 係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準画面サイズと標準画面サイズの大き
    さよりも小さいサイズを有する他の画面サイズとを必要
    に応じて選択し得る形式のカメラのファインダ内表示装
    置において、 観察眼に近接したファインダ光路上に設けられ、且つ、
    前記標準画面サイズ時のファインダ視野範囲を全視野の
    上下領域において示すアルバダ式の標準サイズ光像枠
    と、前記他の画面サイズ時のファインダ視野範囲を前記
    標準サイズ光像枠の内側領域において示すアルバダ式の
    他サイズ光像枠とを具えた第1のファインダレンズと、 この第1のファインダレンズの前方のファインダ光路上
    に設けられ、且つ、前記標準サイズ光像枠および前記他
    サイズ光像枠の像を観察眼方向に反射させる半透明反射
    面または完全反射面を具えた第2のファインダレンズ
    と、 前記標準サイズ光像枠を含む標準画面サイズ時のファイ
    ンダ視野範囲を標準画面サイズの短辺方向の周辺領域に
    おいて覆い得る形状・大きさを有し、且つ、その自由端
    部側が、前記第1のファインダレンズと前記第2のファ
    インダレンズとの間の中間ファインダ光路に対して挿脱
    可能に設けられたファインダ視野変更板とを具備し、 前記標準画面サイズでの撮影状態が選択されているとき
    には、その選択操作に連動させて、前記ファインダ視野
    変更板を中間ファインダ光路外の所定位置に退避させる
    ことにより、前記標準サイズ光像枠および前記他サイズ
    光像枠をファインダ視野内に浮き立たせ、前記標準画面
    サイズでの撮影状態から前記他の画面サイズでの撮影状
    態に切り換えるときには、その切り換え操作に連動させ
    て、前記ファインダ視野変更板の自由端部側を中間ファ
    インダ光路内の所定位置に挿入することにより、前記標
    準サイズ光像枠を含む標準画面サイズ時のファインダ視
    野範囲を覆うと共に、前記他サイズ光像枠をファインダ
    視野内に浮き立たせ得るように構成したことを特徴とす
    るカメラのファインダ内表示装置。
  2. 【請求項2】 標準画面サイズと標準画面サイズの大き
    さよりも小さいサイズを有する他の画面サイズとを必要
    に応じて選択し得る形式のカメラのファインダ内表示装
    置において、 少なくとも前記標準画面サイズ時のファインダ視野範囲
    を全視野の上下領域において示すアルバダ式の標準サイ
    ズ光像枠を有する第1のファインダレンズを、観察眼に
    近接したファインダ光路上に設けると共に、 少なくとも前記標準サイズ光像枠の像を観察眼方向に反
    射させる半透明反射面または完全反射面を具えた第2の
    ファインダレンズを、前記第1のファインダレンズの前
    方のファインダ光路上に設け、 前記標準サイズ光像枠を含む標準画面サイズ時のファイ
    ンダ視野を、この視野の短辺方向から覆うことによって
    前記他の画面サイズ時のファインダ視野を実現し得る構
    成のファインダ視野変更板を、その自由端部側が前記第
    1のファインダレンズと前記第2のファインダレンズと
    の間の中間ファインダ光路に対して挿脱可能に設け、 前記標準画面サイズでの撮影状態が選択されているとき
    には、その選択操作に連動させて、前記ファインダ視野
    変更板を中間ファインダ光路外の所定位置に退避させる
    ことにより、少なくとも前記標準サイズ光像枠をファイ
    ンダ視野内に浮き立たせ、前記標準画面サイズでの撮影
    状態から前記他の画面サイズでの撮影状態に切り換える
    ときには、その切り換え操作に連動させて、前記ファイ
    ンダ視野変更板の自由端部側を中間ファインダ光路内の
    所定位置に挿入することにより、前記標準サイズ光像枠
    を含む標準画面サイズ時のファインダ視野範囲を覆うと
    共に、前記ファインダ視野変更板の自由端部により前記
    他の画面サイズ時のファインダ視野範囲を示し得るよう
    に構成したことを特徴とするカメラのファインダ内表示
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載されたカメラの
    ファインダ内表示装置において、前記ファインダ視野変
    更板をファインダ視野の短辺方向に且つ互いに内側に向
    って相対往復運動可能な一対の構成部材から成るファイ
    ンダ視野変更板として構成し、この一対の構成部材を画
    面サイズの選択ないし切り換え操作に連動させてファイ
    ンダ視野の短辺方向に向って相対開閉運動させるように
    構成したことを特徴とするカメラのファインダ内表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    されたカメラのファインダ内表示装置において、前記フ
    ァインダ視野変更板を有色且つ透明な部材として構成し
    たことを特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載されたカメラの
    ファインダ内表示装置において、前記他の画面サイズが
    標準画面サイズの短辺方向の寸法を画面の上下方向から
    画面中心に向ってそれぞれ短くすることにより形成され
    たパノラマ画面サイズであることを特徴とするカメラの
    ファインダ内表示装置。
JP4721393A 1993-02-13 1993-02-13 カメラのファインダ内表示装置 Pending JPH06242494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4721393A JPH06242494A (ja) 1993-02-13 1993-02-13 カメラのファインダ内表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4721393A JPH06242494A (ja) 1993-02-13 1993-02-13 カメラのファインダ内表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06242494A true JPH06242494A (ja) 1994-09-02

Family

ID=12768883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4721393A Pending JPH06242494A (ja) 1993-02-13 1993-02-13 カメラのファインダ内表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06242494A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5946510A (en) * 1993-05-17 1999-08-31 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Albada type finder and camera therefor having a movable mask
US11340516B2 (en) 2020-01-22 2022-05-24 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens hood and imaging apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5946510A (en) * 1993-05-17 1999-08-31 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Albada type finder and camera therefor having a movable mask
US11340516B2 (en) 2020-01-22 2022-05-24 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Lens hood and imaging apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5410381A (en) Camera
JPH06242494A (ja) カメラのファインダ内表示装置
US5640631A (en) Finder system of a single lens reflex camera
US5659827A (en) Camera viewfinder with exchangeable bright frames
JPH01267624A (ja) カメラの画面サイズ切換装置
JP3752036B2 (ja) ファインダの視野枠切換装置
JP3149114B2 (ja) アルバダ式ファインダの視野枠切換装置
TWI231888B (en) Photographic device
JP2748949B2 (ja) アルバダ式ブライトフレームファインダ
JPS6146527Y2 (ja)
JPH0725790Y2 (ja) パノラマ撮影装置付きカメラ
JP3179919B2 (ja) 光路切替え機構
JP2562092Y2 (ja) 一眼レフカメラのファインダ構造
JP3105683B2 (ja) 撮影画面サイズ切換え可能なカメラ
JPH0772531A (ja) カメラのファインダ内表示装置
JP2577277Y2 (ja) カメラのファインダ構造
JPH08184880A (ja) カメラ
JP2665131B2 (ja) カメラのファインダー装置
JPH05341354A (ja) アルバダ式ファインダの視野枠切換装置
JPH05142626A (ja) パノラマ撮影機能付カメラのフアインダ構造
JPH09152648A (ja) ファインダ装置
JPH08136982A (ja) カメラのファインダー装置
JPH06222458A (ja) 使い捨てノーマル/パノラマ切替カメラ
JPH05107596A (ja) アルバダ式ブライトフレームフアインダ
JP2000321623A (ja) カメラ