JPH0624191B2 - プラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理方法

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JPH0624191B2
JPH0624191B2 JP60183612A JP18361285A JPH0624191B2 JP H0624191 B2 JPH0624191 B2 JP H0624191B2 JP 60183612 A JP60183612 A JP 60183612A JP 18361285 A JP18361285 A JP 18361285A JP H0624191 B2 JPH0624191 B2 JP H0624191B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、プラズマ処理方法に関し、特には超LSI
の製造プロセスにおいて使用されるプラズマ処理技術に
よる有機レジスト被膜の除去に適用される。
<従来の技術> 超LSIを製造するプロセスにおいて、酸素プラズマ処
理による有機物の除去工程が広く用いられている。この
ドライ処理方法は、従来の薬液を用いるウェット方法に
比べて、有機物の除去効果が高い。また、ドライ処理で
あるため、廃液処理が不要になる等の長所がある。しか
し、反面除去処理後の基板表面に損傷が残るという欠点
があった。
上記のような欠点を補うために、有機被膜の除去を途中
で中断し、残りは薬液で除去して基板がプラズマに直接
さらされるのを防ぐ、或は除去工程の後工程の中で除去
処理に伴って生じた損傷がアニールアウトされるような
工程を付加する等の方法が採られている。
<発明が解決しようとする問題点> 上記前者のように後半工程を薬液によって調整する方法
は、ドライ処理の長所を半減させることになり、また、
後者のように損傷をアニールによって減少させる方法
は、その適用範囲が限定されるという欠点があって、プ
ラズマ処理による有機物除去工程には根本的な改良が望
まれていた。
<問題点を解決するための手段> 有機膜が被着された基板を酸素プラズマの雰囲気にさら
して有機膜を除去する場合、エッチング工程途中で有機
膜が完全に除去される事なく一部に残留した基板を雰囲
気中から取り出してその表面を観察すると、露出された
基板表面が必ずしも損傷を受けているとは限らない状態
が観察される。
即ち、発明者が詳細に観察した処によれば、有機膜が依
然として反応しているプラズマ中では、たとえ基板が露
出してもほとんど損傷は発生しない。この現象に対応し
て、分光学的手段による確認では、例えば、有機膜除去
中では有機膜の反応生成物であるCOの発光の増大がみ
られ、他方有機膜が完全に除去されて反応生成物COが
著しく減少した場合にはその発光もほとんど見られなく
なる。このときには基板が受ける損傷は著しくなる。
即ち酸素プラズマによって有機物を除去する際、プラズ
マ雰囲気のガスとして酸素ガスのみの場合と、酸素ガス
に有機膜反応生成物が添加されている場合とでは性質が
異なり、有機膜の反応生成物が混在する雰囲気でプラズ
マ処理を実施すれば、処理工程中に生じる基板の損傷を
防ぐことができる。
従って、この発明は、基板上の有機膜を除去するプラズ
マ処理方法であって、エッチングガスに酸素ガスとメチ
ルアルコールガスとを用いたことを特徴とするものであ
る。
<実施例> 本発明は、レジスト等の有機膜が被着された半導体基板
について、有機膜を除去するために、酸素ガスに更にメ
チルアルコールガスを添加してプラズマエッチングを行
うものである。
以下、一実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。
まず、基板はシリコン基板上に1000ÅのSiO
が形成されている。シリコン基板上のSiO膜は、半
導体製造工程の必要性に応じてレジストが塗布され各種
の処理が実行される。処理後のレジストは後述する酸素
プラズマエッチングによって除去され、除去されたSi
膜上に、例えばポリシリコンがCVDによって作製
される。
従って、損傷の評価は、酸素プラズマにさらされたSi
膜上に作製したポリシリコンに現れる表面の荒れの
程度によって行う。なぜならば、下地となるSiO
に損傷や汚染がある場合には、その上にCVDで形成さ
れるポリシリコンにもその影響を受けて表面にも荒れが
発生するため、ポリシリコン表面を観察して評価する。
プラズマ処理条件が、ガスとして酸素(O)とメチル
アルコール(CHOH)とを用い、圧力を1Torr
とし、パワーを600Wとした場合、10分間処理のレ
ジストの除去膜厚は3850Åであり、60分間処理で
の損傷は無かった。また、比較のために、ガスとして酸
素のみを用いて、同一条件でプラズマ処理を行った場
合、10分間処理でのレジストの除去膜厚は3000Å
であり、60分間処理での損傷は有った。ここで、損傷
“有”はポリシリコンの結晶粒が異常成長し、鏡面が得
られずに曇りガラス状に観察されたことを示す。
上記の通りCHOH添加の場合において、レジスト除
去速度は酸素ガスのみの場合に比べて、30%増加する
ので、処理速度の向上と損傷防止の効果が得られる。
<発明の効果> 以上、詳細に説明したように、有機膜のプラズマ除去処
理において、簡単な構成を付加することによって、製造
工程の管理を容易にすると共にプラズマ処理時の基板表
面の損傷を低減し、半導体装置の歩留り向上を図ること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の有機物を酸素プラズマ中で除去す
    るプラズマ処理方法において、 酸素プラズマにメチルアルコールガスが添加された雰囲
    気中で有機物の除去を行うことを特徴とするプラズマ処
    理方法。
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