JPH06241663A - 焼結機のパレットとウインドボックス間シール装置 - Google Patents
焼結機のパレットとウインドボックス間シール装置Info
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- JPH06241663A JPH06241663A JP50A JP2409093A JPH06241663A JP H06241663 A JPH06241663 A JP H06241663A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2409093 A JP2409093 A JP 2409093A JP H06241663 A JPH06241663 A JP H06241663A
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- seal bar
- bar
- seal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性が高く、シール性が良好で、維持管理
費が廉価なシール装置を提供すること。 【構成】 パレット31の溝部32の側面またはシール
バー33,35の側面との間で摺接する金属箔36によ
って前記溝部32とシールバー33,35との遊嵌面を
シールし、この遊嵌面からの大気の吸引または燃焼ガス
の漏出を防止する。これにより、パレット31の移動に
よってシールバー35の下面がウエアバー41の上面と
摺動して摩耗し、その長さが短くなって下降すると、金
属箔36の端部は前記溝部32の内側面またはシールバ
ー33,35の側面と摺動し、そのシール性を維持す
る。
費が廉価なシール装置を提供すること。 【構成】 パレット31の溝部32の側面またはシール
バー33,35の側面との間で摺接する金属箔36によ
って前記溝部32とシールバー33,35との遊嵌面を
シールし、この遊嵌面からの大気の吸引または燃焼ガス
の漏出を防止する。これにより、パレット31の移動に
よってシールバー35の下面がウエアバー41の上面と
摺動して摩耗し、その長さが短くなって下降すると、金
属箔36の端部は前記溝部32の内側面またはシールバ
ー33,35の側面と摺動し、そのシール性を維持す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鉱及び非鉄鉱用の焼
結機のパレットとウインドボックス間シール装置に関す
る。
結機のパレットとウインドボックス間シール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4及び図4中のV部を示す図5は実公
昭57−56150号公報「焼結機のパレットとウイン
ドボックスノイ間シール装置」によって開示された、ド
ワイトロイド式焼結機のパレット用シール装置を示すも
のである。この装置は、レール4上を連続して移動する
ように載置された複数のパレット1の各々の両側部下面
の溝内に、断面逆T字形のシールバー8の垂直辺9を上
下方向摺動自在に嵌合し、前記シールバー8の水平辺1
0の下面を、ウインドボックス5の側縁上に固設された
ウエアバー6の上面にコイルばね14によって摺接し、
水平辺10の上面に固着された板ばね12と、この板ば
ね12とパレット1の下面とに介装された弾性体13と
によってシールするものである。図4及び図5中、2は
グレート、3は車輪、7は溝、11はピン、15は給脂
管示す。
昭57−56150号公報「焼結機のパレットとウイン
ドボックスノイ間シール装置」によって開示された、ド
ワイトロイド式焼結機のパレット用シール装置を示すも
のである。この装置は、レール4上を連続して移動する
ように載置された複数のパレット1の各々の両側部下面
の溝内に、断面逆T字形のシールバー8の垂直辺9を上
下方向摺動自在に嵌合し、前記シールバー8の水平辺1
0の下面を、ウインドボックス5の側縁上に固設された
ウエアバー6の上面にコイルばね14によって摺接し、
水平辺10の上面に固着された板ばね12と、この板ば
ね12とパレット1の下面とに介装された弾性体13と
によってシールするものである。図4及び図5中、2は
グレート、3は車輪、7は溝、11はピン、15は給脂
管示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に焼結機には、ウ
インドボックス5からパレット1内の原料の燃焼ガスを
吸引する鉄鉱用のものと、ウインドボックス5からパレ
ット1内の原料に原料燃焼部から還流した燃焼ガスを送
給する非鉄鉱用のものとがあり、ウインドボックス5と
パレット1間に350〜400℃の燃焼ガスが流通する
とき、−1400〜−2000mmHgの負圧、あるい
は〜800mmHgの正圧が発生すると共にシールバー
8、板ばね12、弾性体13等はかなりの高温になる。
インドボックス5からパレット1内の原料の燃焼ガスを
吸引する鉄鉱用のものと、ウインドボックス5からパレ
ット1内の原料に原料燃焼部から還流した燃焼ガスを送
給する非鉄鉱用のものとがあり、ウインドボックス5と
パレット1間に350〜400℃の燃焼ガスが流通する
とき、−1400〜−2000mmHgの負圧、あるい
は〜800mmHgの正圧が発生すると共にシールバー
8、板ばね12、弾性体13等はかなりの高温になる。
【0004】ところが従来の装置では、弾性体13は耐
熱ゴム、合成樹脂等が用いられているので、前記高温に
耐えられなくて弾性体13の寿命が極端に短くなり、シ
ールが不充分になったり交換頻度が高くなってその維持
管理費が増大する。
熱ゴム、合成樹脂等が用いられているので、前記高温に
耐えられなくて弾性体13の寿命が極端に短くなり、シ
ールが不充分になったり交換頻度が高くなってその維持
管理費が増大する。
【0005】また、レール4上で隣接するパレット1の
接続部におけるシールバー8の接合部からはどうしても
低温の大気を吸引するか、または亜硫酸ガス及びダスト
を含んだ前記燃焼ガスが漏出するが、従来の装置では、
パレット1の下面とシールバー8の水平辺10の上面と
に板ばね12及び弾性体13を介装しているために、パ
レット1の下面とウエアバー6の上面との間隔が大きく
なるのでシールバー8の垂直辺9が長くなり、シールバ
ー8どうしの接合部も長くなるので前記大気の吸引量ま
たは前記燃焼ガスの漏出量が増大する。
接続部におけるシールバー8の接合部からはどうしても
低温の大気を吸引するか、または亜硫酸ガス及びダスト
を含んだ前記燃焼ガスが漏出するが、従来の装置では、
パレット1の下面とシールバー8の水平辺10の上面と
に板ばね12及び弾性体13を介装しているために、パ
レット1の下面とウエアバー6の上面との間隔が大きく
なるのでシールバー8の垂直辺9が長くなり、シールバ
ー8どうしの接合部も長くなるので前記大気の吸引量ま
たは前記燃焼ガスの漏出量が増大する。
【0006】さらに、隣接する板ばね12どうしの接合
面は一致しにくくて、この接合面からも前記の如く吸引
または漏出するが、間隔が大きいのでそのシール性が低
下する。
面は一致しにくくて、この接合面からも前記の如く吸引
または漏出するが、間隔が大きいのでそのシール性が低
下する。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
提案されたものであり、耐熱性が高くてシール性が良好
で維持管理費が廉価な、焼結機のパレットとウインドボ
ックス間シール装置を提供することを目的とする。
提案されたものであり、耐熱性が高くてシール性が良好
で維持管理費が廉価な、焼結機のパレットとウインドボ
ックス間シール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による焼結機のパレットとウインドボックス間
シール装置の構成は次の通りである。 (1)断面略I型のシールバーをその下面がウインドボ
ックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺接す
るようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌
し、金属箔をその端部が弾性によって前記溝の内側面ま
たは前記シールバーの側面と摺接するように前記シール
バーの側面または前記溝に装着したものである。あるい
は、(2)断面略I型のシールバーをその下面がウイン
ドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺
接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に
遊嵌し、この遊嵌部を封止するように前記シールバーの
側面と前記溝の下部とを金属箔によって連結したもので
ある。
の本発明による焼結機のパレットとウインドボックス間
シール装置の構成は次の通りである。 (1)断面略I型のシールバーをその下面がウインドボ
ックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺接す
るようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌
し、金属箔をその端部が弾性によって前記溝の内側面ま
たは前記シールバーの側面と摺接するように前記シール
バーの側面または前記溝に装着したものである。あるい
は、(2)断面略I型のシールバーをその下面がウイン
ドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺
接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に
遊嵌し、この遊嵌部を封止するように前記シールバーの
側面と前記溝の下部とを金属箔によって連結したもので
ある。
【0009】
(1)パレットの溝側面とシールバー側面との間で摺接
する金属箔によって前記溝とシールバーとの遊嵌面をシ
ールし、この遊嵌部からの大気の吸引または燃焼ガスの
漏出を防止する。即ち、パレットの移動によってシール
バーの下面がウエアバーの上面と摺動して摩耗し、その
長さが短くなって下降すると、金属箔の端部は前記溝の
内側面またはシールバーの側面と摺動し、そのシール性
を維持する。あるいは、(2)パレットの溝側面とシー
ルバー側面との間を連結した金属箔によって前記溝とシ
ールバーとの遊嵌面をシールし、この遊嵌部からの大気
の吸引または燃焼ガスの漏出を防止する。即ち、パレッ
トの移動によってシールバーの下面がウエアバーの上面
と摺動して摩耗し、その長さが短くなって下降し、金属
箔のシールバーとの固着部が下降して連結部の長さが変
ると、金属箔は曲がって自在に伸縮するので、この金属
箔には無理な応力が作用せず、そのシール性を維持す
る。
する金属箔によって前記溝とシールバーとの遊嵌面をシ
ールし、この遊嵌部からの大気の吸引または燃焼ガスの
漏出を防止する。即ち、パレットの移動によってシール
バーの下面がウエアバーの上面と摺動して摩耗し、その
長さが短くなって下降すると、金属箔の端部は前記溝の
内側面またはシールバーの側面と摺動し、そのシール性
を維持する。あるいは、(2)パレットの溝側面とシー
ルバー側面との間を連結した金属箔によって前記溝とシ
ールバーとの遊嵌面をシールし、この遊嵌部からの大気
の吸引または燃焼ガスの漏出を防止する。即ち、パレッ
トの移動によってシールバーの下面がウエアバーの上面
と摺動して摩耗し、その長さが短くなって下降し、金属
箔のシールバーとの固着部が下降して連結部の長さが変
ると、金属箔は曲がって自在に伸縮するので、この金属
箔には無理な応力が作用せず、そのシール性を維持す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本発明の第1実施例である、鉄鉱を
焼結する負圧式の焼結機のパレット接続部の縦断面正面
図、図2は図1のII部を拡大したパレットとウインドボ
ックス間シール装置を示す破断正面図である。
に説明する。図1は本発明の第1実施例である、鉄鉱を
焼結する負圧式の焼結機のパレット接続部の縦断面正面
図、図2は図1のII部を拡大したパレットとウインドボ
ックス間シール装置を示す破断正面図である。
【0011】図1において、複数のパレット31が、レ
ール44上に車輪38を介して載置され、回転自在に軸
着されたローラ39と噛合するスプロケットホイール4
5の回転によって連続的にそれぞれ着脱自在に接続して
進行するようになっている。ウエアバー41はフレーム
40を介してウインドボックス43の側縁上部に固設さ
れている。パレット31の内部のグレート37上には、
鉄鉱石と、燃料と、焼結材等を混合した原料30が装填
されている。図1中、33は断面略I型の上シールバ
ー、35は断面略I型の下シールバー、36は黄銅箔で
ある。
ール44上に車輪38を介して載置され、回転自在に軸
着されたローラ39と噛合するスプロケットホイール4
5の回転によって連続的にそれぞれ着脱自在に接続して
進行するようになっている。ウエアバー41はフレーム
40を介してウインドボックス43の側縁上部に固設さ
れている。パレット31の内部のグレート37上には、
鉄鉱石と、燃料と、焼結材等を混合した原料30が装填
されている。図1中、33は断面略I型の上シールバ
ー、35は断面略I型の下シールバー、36は黄銅箔で
ある。
【0012】図2において、上シールバー33と下シー
ルバー35は、例えば厚さ0.05mmの黄銅板である
上、下シールバー33,35と同一長さの2枚の黄銅箔
36を挟んでボルト61によって締着され、パレット3
1の両側部下面の溝部32内に昇降自在に遊嵌されてい
る。そして、上シールバー33は、上下方向に長いその
長穴部34を貫通するピン62によってパレット31と
進行(長さ)方向において固定され、下シールバー35
の下面はこれらの自重によってウエアバー41の上面に
圧下されている。給脂管46は、下シールバー35の下
面とウエアバー41の上面との摺動面に給脂するように
なっている。
ルバー35は、例えば厚さ0.05mmの黄銅板である
上、下シールバー33,35と同一長さの2枚の黄銅箔
36を挟んでボルト61によって締着され、パレット3
1の両側部下面の溝部32内に昇降自在に遊嵌されてい
る。そして、上シールバー33は、上下方向に長いその
長穴部34を貫通するピン62によってパレット31と
進行(長さ)方向において固定され、下シールバー35
の下面はこれらの自重によってウエアバー41の上面に
圧下されている。給脂管46は、下シールバー35の下
面とウエアバー41の上面との摺動面に給脂するように
なっている。
【0013】次に、本実施例装置の作用について説明す
る。図1に示すように、各々のパレット31を進行方向
に移動させながらウインドボックス43から原料30の
燃焼ガスを吸引し、原料30の燃焼を促進させる。この
とき、パレット31内は負圧になり、大気を吸引しよう
とするが、図2に示すように、溝部32に遊嵌された上
シールバー33及び下シールバー35は内側Iに引寄せ
られ、下シールバー33及び上シールバー35の締着部
側面からはみ出して曲がった各々の黄銅箔36の両端部
はその弾性によって溝部32の両側面を押圧してシール
する。下シールバー35の下面とウエアバー41の上面
とはパレット31の移動によって摩耗して上シールバー
33、下シールバー35、黄銅箔36及びボルト61は
下降し、黄銅箔36の両端部は溝部32の両側面と摺動
してそのシール性を維持する。なお、図2中、Oは外側
を示す。
る。図1に示すように、各々のパレット31を進行方向
に移動させながらウインドボックス43から原料30の
燃焼ガスを吸引し、原料30の燃焼を促進させる。この
とき、パレット31内は負圧になり、大気を吸引しよう
とするが、図2に示すように、溝部32に遊嵌された上
シールバー33及び下シールバー35は内側Iに引寄せ
られ、下シールバー33及び上シールバー35の締着部
側面からはみ出して曲がった各々の黄銅箔36の両端部
はその弾性によって溝部32の両側面を押圧してシール
する。下シールバー35の下面とウエアバー41の上面
とはパレット31の移動によって摩耗して上シールバー
33、下シールバー35、黄銅箔36及びボルト61は
下降し、黄銅箔36の両端部は溝部32の両側面と摺動
してそのシール性を維持する。なお、図2中、Oは外側
を示す。
【0014】なお、図1、図2において、隣接するパレ
ット31の上,下のシールバー33,35との接合面は
完全にシールすることができないので大気を吸引する
が、パレット31の下面とウエアバー41の上面との間
隔hは小さいので上,下シールバー33,35を短くす
ることが可能になり、前記接合面も短くなるのでその吸
引量は少なくなる。なお、黄銅箔36は溝部32側に装
着しても良い。
ット31の上,下のシールバー33,35との接合面は
完全にシールすることができないので大気を吸引する
が、パレット31の下面とウエアバー41の上面との間
隔hは小さいので上,下シールバー33,35を短くす
ることが可能になり、前記接合面も短くなるのでその吸
引量は少なくなる。なお、黄銅箔36は溝部32側に装
着しても良い。
【0015】図3は本発明の第2実施例である、非鉄鉱
を焼結する正圧式の焼結機のパレットとウインドボック
ス間シール装置を示す破断正面図である。
を焼結する正圧式の焼結機のパレットとウインドボック
ス間シール装置を示す破断正面図である。
【0016】図3において、53は断面略I型のシール
バーであり、パレット51の両側部下面の溝部52内に
昇降自在に遊嵌されている。そして、シールバー53
は、上下方向に長いその長穴部54を貫通するピン62
によってパレット51と進行方向において固定され、そ
の下面は自重によってウエアバー41の上面に圧下され
ている。56は例えば厚さ0.05mmであってシール
バー53と同一の長さのステンレス箔であり、シールバ
ー53の両側面と溝部52の下部とに止め金57,58
及びボルト59,60によって締着され、パレット51
とシールバー53とを連結してシールしている。
バーであり、パレット51の両側部下面の溝部52内に
昇降自在に遊嵌されている。そして、シールバー53
は、上下方向に長いその長穴部54を貫通するピン62
によってパレット51と進行方向において固定され、そ
の下面は自重によってウエアバー41の上面に圧下され
ている。56は例えば厚さ0.05mmであってシール
バー53と同一の長さのステンレス箔であり、シールバ
ー53の両側面と溝部52の下部とに止め金57,58
及びボルト59,60によって締着され、パレット51
とシールバー53とを連結してシールしている。
【0017】次に、第2実施例装置の作用について説明
する。非鉄鉱原料から還流した燃焼ガスを図示しないウ
インドボックスからパレット51内に送給する。このと
きパレット51内は正圧になり、シールバー53は図示
のように外側Oに移動する。従って、パレット51の移
動によるシールバー53の下面の摩耗によってシールバ
ー53、止め金57及びボルト59が下降すると、ステ
ンレス箔56の両端の締着部間の距離が変わっても自在
に伸縮して無理な応力が作用せず、シールバー53が円
滑に下降して燃焼ガスのシール性を維持する。その他の
構成および作用は第1実施例と同一である。
する。非鉄鉱原料から還流した燃焼ガスを図示しないウ
インドボックスからパレット51内に送給する。このと
きパレット51内は正圧になり、シールバー53は図示
のように外側Oに移動する。従って、パレット51の移
動によるシールバー53の下面の摩耗によってシールバ
ー53、止め金57及びボルト59が下降すると、ステ
ンレス箔56の両端の締着部間の距離が変わっても自在
に伸縮して無理な応力が作用せず、シールバー53が円
滑に下降して燃焼ガスのシール性を維持する。その他の
構成および作用は第1実施例と同一である。
【0018】この第2実施例も第1実施例と同様に、パ
レット51の下面とウエアバー41の上面との間隔hは
小さいのでシールバー53を短くすることが可能にな
り、隣接するシールバー53との接合面も短くなると共
に、ステンレス箔56どうしの曲りによる変形が小さい
ので、燃焼ガスの漏出量は少なくなる。
レット51の下面とウエアバー41の上面との間隔hは
小さいのでシールバー53を短くすることが可能にな
り、隣接するシールバー53との接合面も短くなると共
に、ステンレス箔56どうしの曲りによる変形が小さい
ので、燃焼ガスの漏出量は少なくなる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、次のような効果がある。 (1)請求項1の発明では、断面略I型のシールバーを
その下面がウインドボックスの側縁上部に固設したウエ
アバーの上面と摺接するようにパレットの両側部下面の
溝内に昇降自在に遊嵌し、耐熱性の高い金属箔をその端
部が弾性によって前記溝の内側面またはシールバーの側
面と摺接するようにシールバーの側面または前記溝に装
着したことにより、このシール部の耐熱性を向上させ、
パレットの下面とウエアバーの上面との間隔を小さくす
ることによってシールバー及び金属箔端部の断面長さを
短くすることができる。従って、金属箔の交換頻度は低
くなるので装置の維持管理費を低減することができ、隣
接するシールバー及び金属箔どうしの接合面のシール性
を向上させることができる。 (2)請求項2の発明では、断面略I型のシールバーを
その下面からウインドボックスの側縁上部に固設したウ
エアバーの上面と摺接するようにパレットの両側部下面
の溝内に昇降自在に遊嵌し、この遊嵌部を封止するよう
にシールバーの側面と前記溝の下部とを耐熱性の高い金
属箔によって連結したことにより、このシール部の耐熱
性及びシール性を向上させ、パレットの下面とウエアバ
ーの上面との間隔を小さくすることによってシールバー
の断面長さを短くすると共に、シールバーの下降による
隣接する金属箔どうしの変形を小さくすることができ
る。従って、金属箔の交換頻度が低くなるので装置の維
持管理費を低減することができ、隣接するシールバー及
び金属箔どうしの接合面のシール性を向上することがで
きる。
は、次のような効果がある。 (1)請求項1の発明では、断面略I型のシールバーを
その下面がウインドボックスの側縁上部に固設したウエ
アバーの上面と摺接するようにパレットの両側部下面の
溝内に昇降自在に遊嵌し、耐熱性の高い金属箔をその端
部が弾性によって前記溝の内側面またはシールバーの側
面と摺接するようにシールバーの側面または前記溝に装
着したことにより、このシール部の耐熱性を向上させ、
パレットの下面とウエアバーの上面との間隔を小さくす
ることによってシールバー及び金属箔端部の断面長さを
短くすることができる。従って、金属箔の交換頻度は低
くなるので装置の維持管理費を低減することができ、隣
接するシールバー及び金属箔どうしの接合面のシール性
を向上させることができる。 (2)請求項2の発明では、断面略I型のシールバーを
その下面からウインドボックスの側縁上部に固設したウ
エアバーの上面と摺接するようにパレットの両側部下面
の溝内に昇降自在に遊嵌し、この遊嵌部を封止するよう
にシールバーの側面と前記溝の下部とを耐熱性の高い金
属箔によって連結したことにより、このシール部の耐熱
性及びシール性を向上させ、パレットの下面とウエアバ
ーの上面との間隔を小さくすることによってシールバー
の断面長さを短くすると共に、シールバーの下降による
隣接する金属箔どうしの変形を小さくすることができ
る。従って、金属箔の交換頻度が低くなるので装置の維
持管理費を低減することができ、隣接するシールバー及
び金属箔どうしの接合面のシール性を向上することがで
きる。
【図1】本発明の第1実施例である、鉄鉱を焼結する負
圧式の焼結機のパレット接続部の縦断面正面図。
圧式の焼結機のパレット接続部の縦断面正面図。
【図2】図1のII部を拡大したパレットとウインドボッ
クス間シール装置を示す破断正面図。
クス間シール装置を示す破断正面図。
【図3】本発明の第2実施例である、非鉄鉱を焼結する
正圧式の焼結機のパレットとウインドボックス間シール
装置を示す破断正面図。
正圧式の焼結機のパレットとウインドボックス間シール
装置を示す破断正面図。
【図4】従来のパレットとウインドボックス間シール装
置を示す破断正面図。
置を示す破断正面図。
【図5】図4のV部の拡大図。
31,51 パレット 32,52 溝部 33 上シールバー 35 下シールバー 36 黄銅箔 41 ウエアバー 43 ウインドボックス 53 シールバー 56 ステンレス箔 57,58 止め金
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 焼結機のパレットとウインドボックス
間シール装置
間シール装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鉱及び非鉄鉱用の焼
結機のパレットとウインドボックス間シール装置に関す
る。
結機のパレットとウインドボックス間シール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4及び図4中のV部を示す図5は実公
昭57−56150号公報「焼結機のパレットとウイン
ドボックスノイ間シール装置」によって開示された、ド
ワイトロイド式焼結機のパレット用シール装置を示すも
のである。この装置は、レール4上を連続して走行移動
するように載置された複数のパレット1の各々の両側部
下面の溝内に、断面逆T字形のシールバー8の垂直辺9
を上下方向摺動自在に嵌合し、前記シールバー8の水平
辺10の下面を、ウインドボックス5の側縁上に固設さ
れたウエアバー6の上面にコイルばね14によって摺接
し、水平辺10の上面に固着された板ばね12と、この
板ばね12とパレット1の下面とに介装された弾性体
(耐熱ゴム及び合成樹脂)13とによってシールするも
のである。本構造では、パレット1の下面とウエアバー
6の上面との間隔は、ボルトを着脱するため、最低約3
0mmを必要としている。図4及び図5中、2はグレー
ト、3は車輪、7は溝、11はピン、15は給脂管を示
す。
昭57−56150号公報「焼結機のパレットとウイン
ドボックスノイ間シール装置」によって開示された、ド
ワイトロイド式焼結機のパレット用シール装置を示すも
のである。この装置は、レール4上を連続して走行移動
するように載置された複数のパレット1の各々の両側部
下面の溝内に、断面逆T字形のシールバー8の垂直辺9
を上下方向摺動自在に嵌合し、前記シールバー8の水平
辺10の下面を、ウインドボックス5の側縁上に固設さ
れたウエアバー6の上面にコイルばね14によって摺接
し、水平辺10の上面に固着された板ばね12と、この
板ばね12とパレット1の下面とに介装された弾性体
(耐熱ゴム及び合成樹脂)13とによってシールするも
のである。本構造では、パレット1の下面とウエアバー
6の上面との間隔は、ボルトを着脱するため、最低約3
0mmを必要としている。図4及び図5中、2はグレー
ト、3は車輪、7は溝、11はピン、15は給脂管を示
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に焼結機には、ウ
インドボックス5からパレット1内の原料の燃焼ガスを
吸引するものと、ウインドボックス5からパレット1内
の原料に原料燃焼部から還流した燃焼ガスを送給するも
のとがあり、ウインドボックス5とパレット1間に35
0〜400℃の燃焼ガスが流通するとき、−1400〜
−2000mmAqの負圧、あるいは〜800mmAq
の正圧が発生すると共にシールバー8、板ばね12、弾
性体13等はかなりの高温になる。
インドボックス5からパレット1内の原料の燃焼ガスを
吸引するものと、ウインドボックス5からパレット1内
の原料に原料燃焼部から還流した燃焼ガスを送給するも
のとがあり、ウインドボックス5とパレット1間に35
0〜400℃の燃焼ガスが流通するとき、−1400〜
−2000mmAqの負圧、あるいは〜800mmAq
の正圧が発生すると共にシールバー8、板ばね12、弾
性体13等はかなりの高温になる。
【0004】特にウインドボックス5内が正圧の場合に
は、高温ガスが外部へ漏出しようとするので、従来の装
置に弾性体13に耐熱ゴム、合成樹脂等が用いられてい
る場合、前記高温に耐えられなくて弾性体13の寿命が
極端に短くなり、シールが不充分になったり保全交換頻
度が高くなってその維持管理費が増大する。
は、高温ガスが外部へ漏出しようとするので、従来の装
置に弾性体13に耐熱ゴム、合成樹脂等が用いられてい
る場合、前記高温に耐えられなくて弾性体13の寿命が
極端に短くなり、シールが不充分になったり保全交換頻
度が高くなってその維持管理費が増大する。
【0005】また、従来の装置では、溝7とシールバー
8の垂直辺9との間の漏風防止のため、パレット1の下
面とシールバー8の水平辺10の上面とに板ばね12及
び弾性体13を介装しているために、パレット1の下面
とウエアバー6の上面との間隔が大きくなるのでシール
バー8の垂直辺9の接合部が長くなり、前記大気の吸引
量または前記燃焼ガスの漏出量が反面増大する。
8の垂直辺9との間の漏風防止のため、パレット1の下
面とシールバー8の水平辺10の上面とに板ばね12及
び弾性体13を介装しているために、パレット1の下面
とウエアバー6の上面との間隔が大きくなるのでシール
バー8の垂直辺9の接合部が長くなり、前記大気の吸引
量または前記燃焼ガスの漏出量が反面増大する。
【0006】図4,図5に示した従来の装置には、上述
の如き種々の問題点がある。
の如き種々の問題点がある。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
提案されたものであり、耐熱性が高くてシール性が良好
で維持管理費が廉価な、焼結機のパレットとウインドボ
ックス間シール装置を提供することを目的とする。
提案されたものであり、耐熱性が高くてシール性が良好
で維持管理費が廉価な、焼結機のパレットとウインドボ
ックス間シール装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明による焼結機のパレットとウインドボックス間
シール装置の構成は次の通りである。 (1)シールバーの下面がウインドボックスの側縁上部
に固設したウエアバーの上面と摺接するようにパレット
の両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌し、箔をその端部
が弾性及びウインドボックス内の圧力によって前記溝の
内側面または前記シールバーの側面を圧摺接するように
前記シールバーの側面または前記溝に装着したものであ
る。あるいは、(2)シールバーの下面がウインドボッ
クスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺接する
ようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌
し、この遊嵌部を封止するように前記シールバーの側面
と前記溝の下部とを箔によって連結したものである。
の本発明による焼結機のパレットとウインドボックス間
シール装置の構成は次の通りである。 (1)シールバーの下面がウインドボックスの側縁上部
に固設したウエアバーの上面と摺接するようにパレット
の両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌し、箔をその端部
が弾性及びウインドボックス内の圧力によって前記溝の
内側面または前記シールバーの側面を圧摺接するように
前記シールバーの側面または前記溝に装着したものであ
る。あるいは、(2)シールバーの下面がウインドボッ
クスの側縁上部に固設したウエアバーの上面と摺接する
ようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自在に遊嵌
し、この遊嵌部を封止するように前記シールバーの側面
と前記溝の下部とを箔によって連結したものである。
【0009】
【作用】 (1)パレットの溝側面とシールバー側面との間で摺接
する箔によって前記溝とシールバーとの遊嵌部をシール
し、この遊嵌部からの大気の吸引または燃焼ガスの漏出
を防止する。即ち、パレットの走行移動によってシール
バーの下面がウエアバーの上面と摺動して摩耗し、その
長さが短くなって下降すると、箔の端部は前記溝の内側
面またはシールバーの側面と摺動し、そのシール性を維
持する。あるいは、(2)パレットの溝側面とシールバ
ー側面との間を連結した箔によって前記溝とシールバー
との遊嵌部をシールし、この遊嵌部からの大気の吸引ま
たは燃焼ガスの漏出を防止する。即ち、パレットの走行
移動によってシールバーの下面がウエアバーの上面と摺
動して摩耗し、その長さが短くなって下降しても、箔の
シールバーとの固着部が下降して連結部の長さが変る
と、箔は曲がって自在に伸縮するので、この箔には無理
な応力が作用せず、そのシール性を維持する。
する箔によって前記溝とシールバーとの遊嵌部をシール
し、この遊嵌部からの大気の吸引または燃焼ガスの漏出
を防止する。即ち、パレットの走行移動によってシール
バーの下面がウエアバーの上面と摺動して摩耗し、その
長さが短くなって下降すると、箔の端部は前記溝の内側
面またはシールバーの側面と摺動し、そのシール性を維
持する。あるいは、(2)パレットの溝側面とシールバ
ー側面との間を連結した箔によって前記溝とシールバー
との遊嵌部をシールし、この遊嵌部からの大気の吸引ま
たは燃焼ガスの漏出を防止する。即ち、パレットの走行
移動によってシールバーの下面がウエアバーの上面と摺
動して摩耗し、その長さが短くなって下降しても、箔の
シールバーとの固着部が下降して連結部の長さが変る
と、箔は曲がって自在に伸縮するので、この箔には無理
な応力が作用せず、そのシール性を維持する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって具体的
に説明する。図1は本発明の第1実施例である焼結機の
パレット接続部の縦断面正面図、図2は図1のII部を拡
大したパレットとウインドボックス間シール装置を示す
破断正面図である。
に説明する。図1は本発明の第1実施例である焼結機の
パレット接続部の縦断面正面図、図2は図1のII部を拡
大したパレットとウインドボックス間シール装置を示す
破断正面図である。
【0011】図1において、複数のパレット31が、レ
ール44上に車輪38を介して載置され、回転自在に軸
着されたローラ39と噛合するスプロケットホイール4
5の回転によって連続的にそれぞれ着脱自在に且つ無端
連鎖状に接続して進行するようになっている。ウエアバ
ー41はフレーム40を介してウインドボックス43の
側縁上部に固設されている。パレット31の内部のグレ
ート37上には、原料30が装填されている。図1中、
33は断面略I型の上シールバー、35は断面略I型の
下シールバー、36は箔、例えば黄銅箔である。
ール44上に車輪38を介して載置され、回転自在に軸
着されたローラ39と噛合するスプロケットホイール4
5の回転によって連続的にそれぞれ着脱自在に且つ無端
連鎖状に接続して進行するようになっている。ウエアバ
ー41はフレーム40を介してウインドボックス43の
側縁上部に固設されている。パレット31の内部のグレ
ート37上には、原料30が装填されている。図1中、
33は断面略I型の上シールバー、35は断面略I型の
下シールバー、36は箔、例えば黄銅箔である。
【0012】図2において、上シールバー33と下シー
ルバー35は、これら上、下シールバー33,35と同
一長さの2枚の例えば厚さ0.05mmのステンレス鋼
あるいは黄銅等の箔36を挟んでボルト61によって締
着され、パレット31の両側部下面の溝部32内に昇降
自在に遊嵌されている。そして、上シールバー33は、
上下方向に長いその長穴部34を貫通するピン62によ
ってパレット31と進行(長さ)方向において固定さ
れ、下シールバー35の下面はこれらの自重によってウ
エアバー41の上面に圧下されている。給脂管46は、
下シールバー35の下面とウエアバー41の上面との摺
動面に給脂し、潤滑及びエアシールするようになってい
る。
ルバー35は、これら上、下シールバー33,35と同
一長さの2枚の例えば厚さ0.05mmのステンレス鋼
あるいは黄銅等の箔36を挟んでボルト61によって締
着され、パレット31の両側部下面の溝部32内に昇降
自在に遊嵌されている。そして、上シールバー33は、
上下方向に長いその長穴部34を貫通するピン62によ
ってパレット31と進行(長さ)方向において固定さ
れ、下シールバー35の下面はこれらの自重によってウ
エアバー41の上面に圧下されている。給脂管46は、
下シールバー35の下面とウエアバー41の上面との摺
動面に給脂し、潤滑及びエアシールするようになってい
る。
【0013】次に、本実施例装置の作用について説明す
る。図1に示すように、各々のパレット31を進行方向
に走行移動させながら原料30を通してウインドボック
ス43へ燃焼ガスを吸引し、或いはウインドボックス4
3から原料30へ燃焼ガスを吐出して原料30の燃焼を
促進させる。このとき、ウインドボックス43内は負圧
または正圧になり、大気を吸引したり燃焼ガスを吐出す
るが、図2に示すように、溝部32に遊嵌された上シー
ルバー33及び下シールバー35は内側Iに引寄せられ
るか外側Oへ押寄せられ、下シールバー33及び上シー
ルバー35の締着部側面からはみ出して曲がった箔36
の両端部はその弾性及び吸引圧または押圧によって溝部
32の両側面を押圧してシールする。下シールバー35
の下面とウエアバー41の上面とがパレット31の移動
によって摩耗した場合、上シールバー33、下シールバ
ー35、箔36及びボルト61は下降し、箔36の両端
部は溝部32の両側面と摺動してそのシール性を維持す
る。
る。図1に示すように、各々のパレット31を進行方向
に走行移動させながら原料30を通してウインドボック
ス43へ燃焼ガスを吸引し、或いはウインドボックス4
3から原料30へ燃焼ガスを吐出して原料30の燃焼を
促進させる。このとき、ウインドボックス43内は負圧
または正圧になり、大気を吸引したり燃焼ガスを吐出す
るが、図2に示すように、溝部32に遊嵌された上シー
ルバー33及び下シールバー35は内側Iに引寄せられ
るか外側Oへ押寄せられ、下シールバー33及び上シー
ルバー35の締着部側面からはみ出して曲がった箔36
の両端部はその弾性及び吸引圧または押圧によって溝部
32の両側面を押圧してシールする。下シールバー35
の下面とウエアバー41の上面とがパレット31の移動
によって摩耗した場合、上シールバー33、下シールバ
ー35、箔36及びボルト61は下降し、箔36の両端
部は溝部32の両側面と摺動してそのシール性を維持す
る。
【0014】なお、図1、図2において、隣接するパレ
ット31の下のシールバー35との接合面は完全にシー
ルすることができないので大気を吸引するか燃焼ガスを
吐出するが、本発明ではパレット31の下面とウエアバ
ー41の上面との間隔hは図5に示す従来のものより大
幅に小さく(15mm)することが可能であるため、接
合面長さも短縮され、この部分からの吸引量または吐出
量は減少する。なお、箔36は溝部32側に装着しても
良い。
ット31の下のシールバー35との接合面は完全にシー
ルすることができないので大気を吸引するか燃焼ガスを
吐出するが、本発明ではパレット31の下面とウエアバ
ー41の上面との間隔hは図5に示す従来のものより大
幅に小さく(15mm)することが可能であるため、接
合面長さも短縮され、この部分からの吸引量または吐出
量は減少する。なお、箔36は溝部32側に装着しても
良い。
【0015】図3は本発明の第2実施例である焼結機の
パレットとウインドボックス間シール装置を示す破断正
面図である。
パレットとウインドボックス間シール装置を示す破断正
面図である。
【0016】図3において、53は断面略I型のシール
バーであり、パレット51の両側部下面の溝部52内に
昇降自在に遊嵌されている。そして、シールバー53
は、上下方向に長い長穴部54を貫通するピン62によ
ってパレット51と進行方向において固定され、その下
面は自重によってウエアバー41の上面に圧下されてい
る。56はシールバー53と同一の長さの例えば厚さ
0.05mmのステンレスあるいは黄銅等の箔であり、
シールバー53の両側面と溝部52の下部とに止め金5
7,58及びボルト59,60によって締着され、パレ
ット51とシールバー53とを連結してシールしてい
る。
バーであり、パレット51の両側部下面の溝部52内に
昇降自在に遊嵌されている。そして、シールバー53
は、上下方向に長い長穴部54を貫通するピン62によ
ってパレット51と進行方向において固定され、その下
面は自重によってウエアバー41の上面に圧下されてい
る。56はシールバー53と同一の長さの例えば厚さ
0.05mmのステンレスあるいは黄銅等の箔であり、
シールバー53の両側面と溝部52の下部とに止め金5
7,58及びボルト59,60によって締着され、パレ
ット51とシールバー53とを連結してシールしてい
る。
【0017】次に、第2実施例装置の作用について説明
する。例えば燃焼ガスが図示しないウインドボックスか
らパレット51内に送給された場合、ウインドボックス
内は正圧になり、シールバー53は図示のように外側O
に接着し、逆に燃焼ガスが吸引された場合はウインドボ
ックス内は負圧になりシールバー53は内側Iに接着す
るが、よしんばこの接着が不十分で溝部52とシールバ
ー53の垂直面とに隙間が生じても、箔56によってパ
レット51とシールバー53とが連結されているためシ
ールする。従って、パレット51の走行移動によるシー
ルバー53の下面の摩耗によってシールバー53、止め
金57及びボルト59が下降すると、箔56の両端の締
着部間の距離が変わっても自在に曲がって調節するので
無理な応力が作用せず、シールバー53が円滑に下降し
て燃焼ガスのシール性を維持する。その他の構成および
作用は第1実施例と同一である。
する。例えば燃焼ガスが図示しないウインドボックスか
らパレット51内に送給された場合、ウインドボックス
内は正圧になり、シールバー53は図示のように外側O
に接着し、逆に燃焼ガスが吸引された場合はウインドボ
ックス内は負圧になりシールバー53は内側Iに接着す
るが、よしんばこの接着が不十分で溝部52とシールバ
ー53の垂直面とに隙間が生じても、箔56によってパ
レット51とシールバー53とが連結されているためシ
ールする。従って、パレット51の走行移動によるシー
ルバー53の下面の摩耗によってシールバー53、止め
金57及びボルト59が下降すると、箔56の両端の締
着部間の距離が変わっても自在に曲がって調節するので
無理な応力が作用せず、シールバー53が円滑に下降し
て燃焼ガスのシール性を維持する。その他の構成および
作用は第1実施例と同一である。
【0018】この第2実施例も第1実施例と同様に、パ
レット51の下面とウエアバー41の上面との間隔hは
小さいので、隣接するシールバー53及びパレット51
下面下との接合面が短縮されるので、燃焼ガスの漏出量
または大気の吸引量は減少する。
レット51の下面とウエアバー41の上面との間隔hは
小さいので、隣接するシールバー53及びパレット51
下面下との接合面が短縮されるので、燃焼ガスの漏出量
または大気の吸引量は減少する。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、次のような効果がある。 (1)請求項1の発明では、シールバーをその下面がウ
インドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面
と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自
在に遊嵌し、箔の端部が弾性及びウインドボックス内の
圧力によって前記溝の内側面またはシールバーの側面と
圧摺接するようにシールバーの側面または前記溝に装着
し、この箔が圧着されることにより、正圧、負圧いずれ
でもシールすると共に、箔によってこのシール部の耐熱
性を向上させ、またパレットの下面とウエアバーの上面
との間隔を小さく(15mm)することが可能となるた
め、パレット下面下の隣接シールバー間の漏風量の減少
を図ることが可能になる。更に、300℃以上の高温で
は耐熱性が高いため保全交換頻度が低くなるので装置の
維持管理費を低減させることができる。 (2)請求項2の発明では、シールバーをその下面から
ウインドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上
面と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降
自在に遊嵌し、この遊嵌部を封止するようにシールバー
の側面と前記溝の下部とを箔によって連結したことによ
り、正圧、負圧いずれの場合でも、このシール部の耐熱
性及びシール性を向上させ、パレットの下面とウエアバ
ーの上面との間隔を小さくすることが可能となるため、
パレット下面下の隣接するシールバーとの間の漏風量の
減少を図ることが可能になる。本構造によって高温下の
シール性能及び耐熱性が向上するため、保全交換頻度が
低くなるので装置の維持管理費を低減することができ
る。
は、次のような効果がある。 (1)請求項1の発明では、シールバーをその下面がウ
インドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面
と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自
在に遊嵌し、箔の端部が弾性及びウインドボックス内の
圧力によって前記溝の内側面またはシールバーの側面と
圧摺接するようにシールバーの側面または前記溝に装着
し、この箔が圧着されることにより、正圧、負圧いずれ
でもシールすると共に、箔によってこのシール部の耐熱
性を向上させ、またパレットの下面とウエアバーの上面
との間隔を小さく(15mm)することが可能となるた
め、パレット下面下の隣接シールバー間の漏風量の減少
を図ることが可能になる。更に、300℃以上の高温で
は耐熱性が高いため保全交換頻度が低くなるので装置の
維持管理費を低減させることができる。 (2)請求項2の発明では、シールバーをその下面から
ウインドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上
面と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降
自在に遊嵌し、この遊嵌部を封止するようにシールバー
の側面と前記溝の下部とを箔によって連結したことによ
り、正圧、負圧いずれの場合でも、このシール部の耐熱
性及びシール性を向上させ、パレットの下面とウエアバ
ーの上面との間隔を小さくすることが可能となるため、
パレット下面下の隣接するシールバーとの間の漏風量の
減少を図ることが可能になる。本構造によって高温下の
シール性能及び耐熱性が向上するため、保全交換頻度が
低くなるので装置の維持管理費を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である焼結機のパレット接
続部の縦断面正面図。
続部の縦断面正面図。
【図2】図1のII部を拡大したパレットとウインドボッ
クス間シール装置を示す破断正面図。
クス間シール装置を示す破断正面図。
【図3】本発明の第2実施例である焼結機のパレットと
ウインドボックス間シール装置を示す破断正面図。
ウインドボックス間シール装置を示す破断正面図。
【図4】従来のパレットとウインドボックス間シール装
置を示す破断正面図。
置を示す破断正面図。
【図5】図4のV部の拡大図。
【符号の説明】 31,51 パレット 32,52 溝部 33 上シールバー 35 下シールバー 36 箔 41 ウエアバー 43 ウインドボックス 53 シールバー 56 箔 57,58 止め金
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (2)
- 【請求項1】 断面略I型のシールバーをその下面がウ
インドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面
と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自
在に遊嵌し、金属箔をその端部が弾性によって前記溝の
内側面または前記シールバーの側面と摺接するように前
記シールバーの側面または前記溝に装着したことを特徴
とする焼結機のパレットとウインドボックス間シール装
置。 - 【請求項2】 断面略I型のシールバーをその下面がウ
インドボックスの側縁上部に固設したウエアバーの上面
と摺接するようにパレットの両側部下面の溝内に昇降自
在に遊嵌し、この遊嵌部を封止するように前記シールバ
ーの側面と前記溝の下部とを金属箔によって連結したこ
とを特徴とする焼結機のパレットとウインドボックス間
シール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06241663A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 焼結機のパレットとウインドボックス間シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06241663A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 焼結機のパレットとウインドボックス間シール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06241663A true JPH06241663A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=12128692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Withdrawn JPH06241663A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 焼結機のパレットとウインドボックス間シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06241663A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100415668B1 (ko) * | 1999-12-20 | 2004-01-31 | 주식회사 포스코 | 소결기 대차의 씰바 복원장치 |
CN102401564A (zh) * | 2010-09-13 | 2012-04-04 | 五冶集团上海有限公司 | 带式焙烧机安装方法 |
CN105987603A (zh) * | 2015-01-30 | 2016-10-05 | 李元发 | 一种轮式柔性密封装置 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP50A patent/JPH06241663A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100415668B1 (ko) * | 1999-12-20 | 2004-01-31 | 주식회사 포스코 | 소결기 대차의 씰바 복원장치 |
CN102401564A (zh) * | 2010-09-13 | 2012-04-04 | 五冶集团上海有限公司 | 带式焙烧机安装方法 |
CN105987603A (zh) * | 2015-01-30 | 2016-10-05 | 李元发 | 一种轮式柔性密封装置 |
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