JPH062415Y2 - 電線先端部の皮むき工具 - Google Patents
電線先端部の皮むき工具Info
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- JPH062415Y2 JPH062415Y2 JP7792387U JP7792387U JPH062415Y2 JP H062415 Y2 JPH062415 Y2 JP H062415Y2 JP 7792387 U JP7792387 U JP 7792387U JP 7792387 U JP7792387 U JP 7792387U JP H062415 Y2 JPH062415 Y2 JP H062415Y2
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- electric wire
- peeling
- clamp
- shaft
- piece
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は電線の先端部皮むき工具に関し、絶縁電線の
先端部の被覆層を一定長さ剥離除去するために用いるも
のである。
先端部の被覆層を一定長さ剥離除去するために用いるも
のである。
(従来技術および問題点) 従来、電線被覆の皮むきはナイフ等を用いて手作業で行
っていたが、近年電気工事の活線作業化が求められ、上
記皮むき作業についても、作業者が絶縁操作棒などを介
して遠隔操作で作業を行うことのできる、活線作業化の
皮むき工具の開発が要望されている。
っていたが、近年電気工事の活線作業化が求められ、上
記皮むき作業についても、作業者が絶縁操作棒などを介
して遠隔操作で作業を行うことのできる、活線作業化の
皮むき工具の開発が要望されている。
従来の皮むき工具としては、例えば実公昭58−184
14号公報に開示された構造のものがあるが、これは電
線を握持する電線挟持具を片手で開閉操作するととも
に、電線の被覆カッタをもう一方の手で回動操作する必
要があり、電線から離れた位置にいる作業者が絶縁操作
棒を手元側で操作して作業を行う間接活線作業に使用す
ることはできない。
14号公報に開示された構造のものがあるが、これは電
線を握持する電線挟持具を片手で開閉操作するととも
に、電線の被覆カッタをもう一方の手で回動操作する必
要があり、電線から離れた位置にいる作業者が絶縁操作
棒を手元側で操作して作業を行う間接活線作業に使用す
ることはできない。
(問題点を解決するための手段) そこで、この考案の目的としては、絶縁操作棒の手元側
で回転操作するだけで、電線先端部の皮むき作業を行う
ことのできる間接活線作業用の皮むき工具を開発するこ
とにある。
で回転操作するだけで、電線先端部の皮むき作業を行う
ことのできる間接活線作業用の皮むき工具を開発するこ
とにある。
そして、この考案の構成としては、回転操作用の操作軸
と、操作軸と連動して電線を握持するクランプ機構と、
操作軸と連動して電線の外周を回転しながら被覆層を剥
離除去する皮むき機構とを備えてあって、操作軸の回転
のみによって皮むき作業が行える。
と、操作軸と連動して電線を握持するクランプ機構と、
操作軸と連動して電線の外周を回転しながら被覆層を剥
離除去する皮むき機構とを備えてあって、操作軸の回転
のみによって皮むき作業が行える。
詳しくは、クランプ機構としては、操作軸の回転によっ
て半径方向に移動する複数個のクランプ爪を有し、この
クランプ爪を電線に押し付けて電線を握持する。また、
電線に対するクランプ爪の押圧力が一定値以上になると
操作軸からの回転力をスリップさせるスリップ機構を有
することによって、電線を常に一定強さで握持できる。
て半径方向に移動する複数個のクランプ爪を有し、この
クランプ爪を電線に押し付けて電線を握持する。また、
電線に対するクランプ爪の押圧力が一定値以上になると
操作軸からの回転力をスリップさせるスリップ機構を有
することによって、電線を常に一定強さで握持できる。
次に、皮むき機構としては、工具本体から電線の軸方向
に延出した複数本の支持軸を電線周囲を回転自在に設
け、電線挿通孔を有する電線コマを支持軸に摺動可能に
取付け、電線コマの電線挿通孔の内面には螺旋状突起を
形成するとともに、切削刃を臨出させてあることによっ
て、支持軸とともに電線コマを回転させ、切削刃で電線
の被覆層を剥離除去する。特に、螺旋状突起が電線に当
接しながら回転することによって、摩擦力で軸方向の推
力が発生し、電線コマを支持軸に沿って自動的に摺動さ
せることができ、切削刃による螺旋状の皮むき作業が支
持軸、即ち操作軸の回転のみで行えるのである。
に延出した複数本の支持軸を電線周囲を回転自在に設
け、電線挿通孔を有する電線コマを支持軸に摺動可能に
取付け、電線コマの電線挿通孔の内面には螺旋状突起を
形成するとともに、切削刃を臨出させてあることによっ
て、支持軸とともに電線コマを回転させ、切削刃で電線
の被覆層を剥離除去する。特に、螺旋状突起が電線に当
接しながら回転することによって、摩擦力で軸方向の推
力が発生し、電線コマを支持軸に沿って自動的に摺動さ
せることができ、切削刃による螺旋状の皮むき作業が支
持軸、即ち操作軸の回転のみで行えるのである。
さらに、支持軸の先端に固定した端面板と電線コマとの
間に、電線コマを工具本体側へ押圧する弾発部材を設け
ているので、電線の先端部に電線コマの切削刃を喰い込
ませることができる。
間に、電線コマを工具本体側へ押圧する弾発部材を設け
ているので、電線の先端部に電線コマの切削刃を喰い込
ませることができる。
(実施例) 次いで、この考案の実施例について図を参照しながら、
以下に説明する。
以下に説明する。
第1図および第2図には、皮むき工具の全体構造を示し
ており、工具本体(1)の下端に操作軸(10)を回転自
在に設け、操作軸(10)の回転をカサ歯車を介して水平
方向の中空状の駆動体(11)に伝達し、この駆動体(1
1)にクランプ機構(2)および皮むき機構(3)を連
結して連動させる。(12)(13)はクランプ機構(2)
および皮むき機構(3)の一部を収容したハウジングで
ある。
ており、工具本体(1)の下端に操作軸(10)を回転自
在に設け、操作軸(10)の回転をカサ歯車を介して水平
方向の中空状の駆動体(11)に伝達し、この駆動体(1
1)にクランプ機構(2)および皮むき機構(3)を連
結して連動させる。(12)(13)はクランプ機構(2)
および皮むき機構(3)の一部を収容したハウジングで
ある。
クランプ機構(2)としては、第4図に示すようにハウ
ジング(12)の内部に、半径方向の摺動溝(14)を3方
向に配設し、この摺動溝(14)に各々クランプ爪(20)
を収容し、クランプ爪(20)は半径方向に移動できるよ
うにしている。またクランプ爪(20)の側面には傾斜溝
(21)が形成してある。
ジング(12)の内部に、半径方向の摺動溝(14)を3方
向に配設し、この摺動溝(14)に各々クランプ爪(20)
を収容し、クランプ爪(20)は半径方向に移動できるよ
うにしている。またクランプ爪(20)の側面には傾斜溝
(21)が形成してある。
(22)は円板状の受動板であり、側面の3個所にガイド
ピン(23)を凸設し、このガイドピン(23)がクランプ
爪(20)の傾斜溝(21)に挿入されている。
ピン(23)を凸設し、このガイドピン(23)がクランプ
爪(20)の傾斜溝(21)に挿入されている。
(27)は駆動枠であり、円形の摺動孔(24)を有し、こ
の摺動孔(24)の内部に受動板(22)を収容する。ま
た、駆動枠(27)は前記駆動体(11)に固定してあり、
一体回転するようになっている。
の摺動孔(24)の内部に受動板(22)を収容する。ま
た、駆動枠(27)は前記駆動体(11)に固定してあり、
一体回転するようになっている。
受動板(22)の外周には圧接部材(25)が螺着してあ
り、圧接部材(25)は外周端の突出ピン(26)をスプリ
ングにて外周側へ弾力的に付勢してあり、この圧接部材
(25)の突出ピン(26)を駆動枠(27)の摺動孔(24)
に当接させることによって、駆動枠(27)の回転を突出
ピン(26)と摺動孔(24)の摩擦力で受動板(22)に伝
達して、受動板(22)を回転する。
り、圧接部材(25)は外周端の突出ピン(26)をスプリ
ングにて外周側へ弾力的に付勢してあり、この圧接部材
(25)の突出ピン(26)を駆動枠(27)の摺動孔(24)
に当接させることによって、駆動枠(27)の回転を突出
ピン(26)と摺動孔(24)の摩擦力で受動板(22)に伝
達して、受動板(22)を回転する。
上記クランプ機構(2)の作用としては、操作軸(10)
の回転が駆動体(11)および駆動枠(27)に伝達され、
圧接部材(25)を経て受動板(22)が回転する。
の回転が駆動体(11)および駆動枠(27)に伝達され、
圧接部材(25)を経て受動板(22)が回転する。
すると、ガイドピン(23)も回転するが、このガイドピ
ン(23)が挿入されたクランプ爪(20)は周方向の移動
が規制されている。そのため、ガイドピン(23)は傾斜
溝(21)に沿って摺動しながら、クランプ爪(20)を中
心方向へ押動することになり、3方向のクランプ爪(2
0)がそれぞれ半径方向に中心に向かって移動する。
ン(23)が挿入されたクランプ爪(20)は周方向の移動
が規制されている。そのため、ガイドピン(23)は傾斜
溝(21)に沿って摺動しながら、クランプ爪(20)を中
心方向へ押動することになり、3方向のクランプ爪(2
0)がそれぞれ半径方向に中心に向かって移動する。
こうして、クランプ爪(20)が作動することによって、
中心に挿入した電線(W)を握持し固定できることにな
る。但し、クランプ爪(20)がさらに中心方向に移動す
ると、電線(W)からの反発力が増え、クランプ爪(2
0)の作動抵抗が大きくなる。
中心に挿入した電線(W)を握持し固定できることにな
る。但し、クランプ爪(20)がさらに中心方向に移動す
ると、電線(W)からの反発力が増え、クランプ爪(2
0)の作動抵抗が大きくなる。
すると、駆動枠(27)と受動板(22)の圧接部材(25)
との間の回転抵抗も大きくなり、圧接部材(25)の突出
ピン(26)と駆動枠(27)の摺動孔(24)との摩擦伝達
力よりも大きな回転抵抗が生じると、駆動枠(27)がス
リップする。従って、上記摩擦伝達力に相当するまで、
電線(W)に対するクランプ爪(20)の押圧力が増加す
ると、操作軸(10)は回転していても、駆動枠(27)が
スリップしてしまい、クランプ爪(20)がそれ以上の押
圧力で電線(W)に喰い込まないようにしている。な
お、圧接部材(25)の受動板(22)に対する螺合位置を
半径方向に調整すると、圧接部材(25)の突出ピン(2
6)と駆動枠(27)の摺動孔(24)との摩擦伝達力を増
減でき、クランプ爪(20)の電線(W)に対する押圧力
を調整できる。
との間の回転抵抗も大きくなり、圧接部材(25)の突出
ピン(26)と駆動枠(27)の摺動孔(24)との摩擦伝達
力よりも大きな回転抵抗が生じると、駆動枠(27)がス
リップする。従って、上記摩擦伝達力に相当するまで、
電線(W)に対するクランプ爪(20)の押圧力が増加す
ると、操作軸(10)は回転していても、駆動枠(27)が
スリップしてしまい、クランプ爪(20)がそれ以上の押
圧力で電線(W)に喰い込まないようにしている。な
お、圧接部材(25)の受動板(22)に対する螺合位置を
半径方向に調整すると、圧接部材(25)の突出ピン(2
6)と駆動枠(27)の摺動孔(24)との摩擦伝達力を増
減でき、クランプ爪(20)の電線(W)に対する押圧力
を調整できる。
次に、皮むき機構(3)について説明すると、(30)は
駆動体(11)に嵌合自在な嵌合筒体であり、(31)は嵌
合筒体(30)を工具本体(1)のハウジング(13)に固
定するための取付板、(32)は取付板(31)の固定ネジ
である。
駆動体(11)に嵌合自在な嵌合筒体であり、(31)は嵌
合筒体(30)を工具本体(1)のハウジング(13)に固
定するための取付板、(32)は取付板(31)の固定ネジ
である。
嵌合筒体(30)の側面外周には複数本の支持軸(33)
が、電線(W)の軸方向に沿って延長形成してあり、
(34)は支持軸(33)の先端に固定した端面板である。
が、電線(W)の軸方向に沿って延長形成してあり、
(34)は支持軸(33)の先端に固定した端面板である。
(35)は電線コマであり、支持軸(33)に摺動自在に取
付けてあり、中心には電線挿通孔(36)を形成し、電線
挿通孔(36)の内面には螺旋状突起(37)が形成されて
いる。さらに、(38)は切削刃であり、第3図に示すよ
うに、電線コマ(35)に固定取付けして、刃先を電線挿
通孔(36)に臨出させている。
付けてあり、中心には電線挿通孔(36)を形成し、電線
挿通孔(36)の内面には螺旋状突起(37)が形成されて
いる。さらに、(38)は切削刃であり、第3図に示すよ
うに、電線コマ(35)に固定取付けして、刃先を電線挿
通孔(36)に臨出させている。
(39)はコイルスプリングからなる弾発部材であり、端
面板(34)と電線コマ(35)の間の支持軸(33)に介装
してあり、電線コマ(35)が端面板(34)側に近づく
と、弾発部材(39)が押し縮められ、反発力によって電
線コマ(35)を押動する。
面板(34)と電線コマ(35)の間の支持軸(33)に介装
してあり、電線コマ(35)が端面板(34)側に近づく
と、弾発部材(39)が押し縮められ、反発力によって電
線コマ(35)を押動する。
なお、上記した皮むき機構(3)は第5図に示すよう
に、嵌合筒体(30)から端面板(34)までを一体組立し
てあり、この皮むき機構(3)全体を工具本体(1)に
着脱できるようにしている。
に、嵌合筒体(30)から端面板(34)までを一体組立し
てあり、この皮むき機構(3)全体を工具本体(1)に
着脱できるようにしている。
次に、皮むき機構(3)の作動について、第6図および
第7図に従って説明する。
第7図に従って説明する。
まず第6図に示すように、電線(W)をクランプ機構
(2)側から工具本体(1)に挿通し、複数本の支持軸
(33)の中央を通して、電線(W)の先端を電線コマ
(35)の電線挿通孔(36)に押し込む。
(2)側から工具本体(1)に挿通し、複数本の支持軸
(33)の中央を通して、電線(W)の先端を電線コマ
(35)の電線挿通孔(36)に押し込む。
そして、電線(W)で電線コマ(35)を押動し、電線コ
マ(35)を弾発部材(39)に抗して、端面板(34)に当
接するまで移動させる。
マ(35)を弾発部材(39)に抗して、端面板(34)に当
接するまで移動させる。
この状態で操作軸(10)を回転し、電線(W)を前記し
たクランプ機構(2)に握持させる。
たクランプ機構(2)に握持させる。
さらに、操作軸(10)を回転し、駆動体(11)から嵌合
筒体(30)を介して皮むき機構(3)全体を回転させ
る。
筒体(30)を介して皮むき機構(3)全体を回転させ
る。
すると、電線コマ(35)が電線(W)の周囲で回転し、
切削刃が電線(W)の被覆層(a)を切削する。このと
き、弾発部材(39)で電線コマ(35)を電線(W)の先
端側に押圧しているので、切削刃(38)が確実に被覆層
(a)に喰い込んでいく。
切削刃が電線(W)の被覆層(a)を切削する。このと
き、弾発部材(39)で電線コマ(35)を電線(W)の先
端側に押圧しているので、切削刃(38)が確実に被覆層
(a)に喰い込んでいく。
また、電線コマ(35)が回転すると、電線挿通孔(36)
の螺旋状突起(37)が電線(W)の表面に当接しながら
回転するので、螺旋状突起(37)と電線(W)との摩擦
力によって、電線コマ(35)を工具本体(1)側へと押
動する推力が生じる。
の螺旋状突起(37)が電線(W)の表面に当接しながら
回転するので、螺旋状突起(37)と電線(W)との摩擦
力によって、電線コマ(35)を工具本体(1)側へと押
動する推力が生じる。
この推力によって、電線コマ(35)は電線(W)の外周
を回転すると同時に軸方向へも移動し、電線コマ(35)
に取付けた切削刃(38)が電線(W)の被覆層(a)を
螺旋状に剥離除去していくことになる。
を回転すると同時に軸方向へも移動し、電線コマ(35)
に取付けた切削刃(38)が電線(W)の被覆層(a)を
螺旋状に剥離除去していくことになる。
こうして、電線コマ(35)が支持軸(33)に沿って摺動
しながら電線(W)の皮むき作業を行い、第7図に示す
ように、電線コマ(35)が工具本体(1)のハウジング
(13)の側面に当接する。すると、電線コマ(35)が回
転しても、軸方向に移動することはできず、電線コマ
(35)はそのままの位置で、定位置回転し、切削刃(3
8)は電線(W)の被覆層(a)を円周状に切削するこ
とになり、螺旋状に連続して剥離してきた被覆層(a)
の端部を、隣接する電線(W)の被覆層(a)と縁切り
できることになる。
しながら電線(W)の皮むき作業を行い、第7図に示す
ように、電線コマ(35)が工具本体(1)のハウジング
(13)の側面に当接する。すると、電線コマ(35)が回
転しても、軸方向に移動することはできず、電線コマ
(35)はそのままの位置で、定位置回転し、切削刃(3
8)は電線(W)の被覆層(a)を円周状に切削するこ
とになり、螺旋状に連続して剥離してきた被覆層(a)
の端部を、隣接する電線(W)の被覆層(a)と縁切り
できることになる。
従って、電線(W)に対する皮むき長さは、電線コマ
(35)が端面板(34)に当接する位置から工具本体
(1)に当接するまでに移動する距離によって決まり、
この距離、即ち支持軸(33)の長さを調整することによ
って、電線(W)の皮むき長さを自由に設定できるよう
になっている。
(35)が端面板(34)に当接する位置から工具本体
(1)に当接するまでに移動する距離によって決まり、
この距離、即ち支持軸(33)の長さを調整することによ
って、電線(W)の皮むき長さを自由に設定できるよう
になっている。
以上に説明した皮むき工具において、クランプ機構
(2)の構造のうち、クランプ爪(20)の作動機構とし
ては、図示した傾斜溝(21)と受動板(22)のガイドピ
ン(23)による構造のほか、適宜カムやギア機構を用い
る回転−直線運動変換機構に変更することができる。
(2)の構造のうち、クランプ爪(20)の作動機構とし
ては、図示した傾斜溝(21)と受動板(22)のガイドピ
ン(23)による構造のほか、適宜カムやギア機構を用い
る回転−直線運動変換機構に変更することができる。
また、スリップ機構としても、受動板(22)の圧接部材
(25)と駆動枠(27)の摺動孔(24)のように、摩擦伝
動によって回転力を伝達し、一定値以上の抵抗が加わる
とスリップを起す個所を、回転力の伝達経路のどこかに
設けておけばよく、図示した実施例に限定されるもので
はない。
(25)と駆動枠(27)の摺動孔(24)のように、摩擦伝
動によって回転力を伝達し、一定値以上の抵抗が加わる
とスリップを起す個所を、回転力の伝達経路のどこかに
設けておけばよく、図示した実施例に限定されるもので
はない。
次に、皮むき機構(3)の構造のうち、弾発部材(39)
は電線コマ(35)を押圧できれば、図示したコイルスプ
リングのほか、板バネ等の既知の弾発部材に変更するこ
ともできる。
は電線コマ(35)を押圧できれば、図示したコイルスプ
リングのほか、板バネ等の既知の弾発部材に変更するこ
ともできる。
皮むき機構(3)は全体を工具本体(1)に着脱自在に
構成していて、電線径や皮むき長さの変更に容易に対応
できるようにしているが、電線径等を固定したままでよ
ければ、皮むき機構(3)を工具本体(1)に一体固定
した構造でも実施できる。
構成していて、電線径や皮むき長さの変更に容易に対応
できるようにしているが、電線径等を固定したままでよ
ければ、皮むき機構(3)を工具本体(1)に一体固定
した構造でも実施できる。
(効果) 以上のように構成された、この考案の皮むき工具によれ
ば、電線(W)を握持するクランプ(2)と、電線
(W)の被覆層(a)を剥離除去する皮むき機構(3)
とを、何れも一本の操作軸(10)の回転操作のみによっ
て連続的に作動させることができ、従来の皮むき工具の
ように、クランプ機構と皮むき機構とを別々の操作機構
によって作動させる面倒がない。
ば、電線(W)を握持するクランプ(2)と、電線
(W)の被覆層(a)を剥離除去する皮むき機構(3)
とを、何れも一本の操作軸(10)の回転操作のみによっ
て連続的に作動させることができ、従来の皮むき工具の
ように、クランプ機構と皮むき機構とを別々の操作機構
によって作動させる面倒がない。
従って、皮むき工具を絶縁操作棒に取付ければ、操作棒
の手元で回転操作するだけで皮むき作業の全ての工程を
実行でき、間接活線作業用の工具として極めて優れたも
のとなる。
の手元で回転操作するだけで皮むき作業の全ての工程を
実行でき、間接活線作業用の工具として極めて優れたも
のとなる。
特に、クランプ機構(2)には、スリップ機構を設けて
いるので、操作軸(10)を連続的に回転すれば、クラン
プ爪(20)が一定の押圧力で電線(W)を握持した状態
で、自動的に回転力がスリップして、それ以上はクラン
プ爪(20)が電線(W)に喰い込まないようになってお
り、電線(W)を常に一定の握持力で保持しておける。
従って、電線(W)の外径が変わっても、クランプ機構
(2)については、何ら変更する必要はない。
いるので、操作軸(10)を連続的に回転すれば、クラン
プ爪(20)が一定の押圧力で電線(W)を握持した状態
で、自動的に回転力がスリップして、それ以上はクラン
プ爪(20)が電線(W)に喰い込まないようになってお
り、電線(W)を常に一定の握持力で保持しておける。
従って、電線(W)の外径が変わっても、クランプ機構
(2)については、何ら変更する必要はない。
また、皮むき機構(3)においては、切削刃(38)を取
付けた電線コマ(35)の電線挿通孔(36)に螺旋状突起
(37)を形成し、この螺旋状突起(37)と電線(W)と
の摩擦力によって、電線コマ(35)を自動的に軸方向に
移動させて、螺旋状の皮むき作業を果すものであり、切
削刃(38)を移動させるための特別な機構や構造部品を
必要とせず、簡単でしかも確実な作動を果すことができ
る。
付けた電線コマ(35)の電線挿通孔(36)に螺旋状突起
(37)を形成し、この螺旋状突起(37)と電線(W)と
の摩擦力によって、電線コマ(35)を自動的に軸方向に
移動させて、螺旋状の皮むき作業を果すものであり、切
削刃(38)を移動させるための特別な機構や構造部品を
必要とせず、簡単でしかも確実な作動を果すことができ
る。
さらに、弾発部材(39)によって電線コマ(35)を電線
(W)の端部に押圧できるので、皮むき作業の開始時
に、切削刃(38)を電線(W)の端部の被覆層(a)に
喰い込ませて、確実に皮むき作業を開始することができ
る。
(W)の端部に押圧できるので、皮むき作業の開始時
に、切削刃(38)を電線(W)の端部の被覆層(a)に
喰い込ませて、確実に皮むき作業を開始することができ
る。
以上のように、電線先端部の皮むき工具として、操作が
簡単でしかも皮むき作業が確実に行える等、極めて実用
性に優れた種々の特長を発揮できるものである。
簡単でしかも皮むき作業が確実に行える等、極めて実用
性に優れた種々の特長を発揮できるものである。
第1図は一部断面正面図、第2図は左側面図、第3図は
端面板付近の右側面図、第4図はクランプ機構の断面
図、第5図は皮むき機構の正面図第6図および第7図は
順次皮むき機構の作動工程を示す一部断面正面図であ
る。 (1)……工具本体、(2)……クランプ機構、 (20)……クランプ爪、(21)……傾斜溝、 (22)……受動板、(23)……ガイドピン、 (24)……摺動孔、(25)……圧接部材、 (27)……駆動枠、(3)……皮むき機構、 (33)……支持軸、(34)……端面板、 (35)……電線コマ、(36)……電線挿通溝、 (37)……螺旋状突起、(38)……切削刃、 (39)……弾発部材、 (W)……電線、(a)……被覆層。
端面板付近の右側面図、第4図はクランプ機構の断面
図、第5図は皮むき機構の正面図第6図および第7図は
順次皮むき機構の作動工程を示す一部断面正面図であ
る。 (1)……工具本体、(2)……クランプ機構、 (20)……クランプ爪、(21)……傾斜溝、 (22)……受動板、(23)……ガイドピン、 (24)……摺動孔、(25)……圧接部材、 (27)……駆動枠、(3)……皮むき機構、 (33)……支持軸、(34)……端面板、 (35)……電線コマ、(36)……電線挿通溝、 (37)……螺旋状突起、(38)……切削刃、 (39)……弾発部材、 (W)……電線、(a)……被覆層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 杉田 恵一 (56)参考文献 特開 昭52−54988(JP,A) 特開 昭52−136373(JP,A) 特開 昭56−141708(JP,A) 特開 昭62−230312(JP,A) 実開 昭58−43112(JP,U) 実開 昭61−114919(JP,U) 実開 昭63−24913(JP,U) 特公 昭50−13955(JP,B1) 実公 昭58−18414(JP,Y2) 米国特許3614904(US,A) 特開 昭63−136910(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】回転操作用の操作軸と、操作軸と連動して
電線を握持するクランプ機構と、操作軸と連動して電線
の外周を回転しながら被覆層を剥離除去する皮むき機構
とを備えてあり、クランプ機構としては、操作軸の回転
によって半径方向に移動する複数個のクランプ爪と、電
線に対するクランプ爪の押圧力が一定値以上になると操
作軸からの回転力をスリップさせるスリップ機構を有
し、皮むき機構としては、工具本体から電線の軸方向に
延出した複数本の支持軸を電線周囲を回転自在に設け、
電線挿通孔を有する電線コマを支持軸に摺動可能に取付
け、電線コマの電線挿通孔の内面には螺旋状突起を形成
するとともに、切削刃を臨出させてあり、さらに支持軸
の先端に固定した端面板と電線コマとの間に、電線コマ
を工具本体側へ押圧する弾発部材を設けていることを特
徴とする電線先端部の皮むき工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7792387U JPH062415Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 電線先端部の皮むき工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7792387U JPH062415Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 電線先端部の皮むき工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63187516U JPS63187516U (ja) | 1988-12-01 |
JPH062415Y2 true JPH062415Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=30926388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7792387U Expired - Lifetime JPH062415Y2 (ja) | 1987-05-23 | 1987-05-23 | 電線先端部の皮むき工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062415Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07118856B2 (ja) * | 1987-09-30 | 1995-12-18 | 古河電気工業株式会社 | 電線の皮剥工具 |
JP5002247B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2012-08-15 | 関西電力株式会社 | 皮剥ぎ装置及びそれを用いた被覆電線の皮剥ぎ工法 |
JP5472954B1 (ja) * | 2013-01-15 | 2014-04-16 | 中国電力株式会社 | 端末皮剥装置 |
-
1987
- 1987-05-23 JP JP7792387U patent/JPH062415Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63187516U (ja) | 1988-12-01 |
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