JPH06240846A

JPH06240846A - 床構造

Info

Publication number: JPH06240846A
Application number: JP4442693A
Authority: JP
Inventors: Hitsuritsu Kyo; 弼律許
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-02-10
Filing date: 1993-02-10
Publication date: 1994-08-30

Abstract

(57)【要約】【目的】石材などから成る床材を床下地面に接着する
ことなく敷設して床材の交換が容易にできる床構造を提
供する。【構成】石膏を主材としたセルフレベリング材から成
る床下地面４に、石材などの硬質材から成る床素材２の
下面にゴムなどの弾性材から成るマット３を接着した床
材１を敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本願は、店舗などの床面を構成す
る床構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、飲食店や娯楽を提供する店などに
おける床面として、コンクリートなどに仕上げられた床
盤上にモルタルにより豪華性や重量感に秀れた石材或い
は陶磁器などの硬質材から成る床材を接着して床面を構
成するか或いはコンクリートなどにより仕上げられた床
盤上に、石膏を主材とし、これに保水剤，分散剤，消泡
剤などの添加剤を混合したセルフレベリング材を流し込
んで仕上げられた床下地面に、合成樹脂から成る軟質性
のタイルを敷設して床面を構成する方法とが存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、飲食店や娯
楽を提供する店などにおいて、店内の雰囲気を変更する
ために、店内を模様替えしたり、店舗自体を改造する場
合があり、また損傷した床材を部分的に交換したい場合
が多く存在するが、石材などから成る床材を使用した床
構造においては、床材を床下地面に固着する構成である
ので、床材を破壊してこれを除去する作業が極めて面倒
で多くの労力と作業日数を必要とし、またその間営業を
休止しなければならないなどの理由により、経済的にも
大きな負担を要すると共に、床材を除去したのちの床材
の廃棄及び床下地面の補修にも多くの作業を必要とする
などの不都合があった。さらにまた合成樹脂製のタイル
を床下地面に敷設する床構造においては、タイルの交換
作業が極めて容易であると共に、作業日数も大幅に短縮
することができる反面、豪華性及び重量感の点で著しく
劣るばかりでなく、床材の選択範囲が限定され、さらに
タイル自体が軽量であるので、反りが生じ易く、また温
度や湿度の変化により浮きや隙間が生じる惧れがあるな
どの不都合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで本願は、豪華性及
び重量感が充分に得られ、かつ、床材乃至床素材の交換
も容易に行うことができるように、石膏を主材としたセ
ルフレベリング材により仕上げられた床下地面に、石
材，陶磁器，木材などの硬質材から成る床素材の下面
に、ゴムなどの弾性材から成るマットを固着した床材を
敷設して床面を構成したこと及び石膏を主材としたセル
フレベリング材により仕上げられた床下地面全体に、ゴ
ムなどの弾性材から成るマットを敷設し、このマット面
上に、石材，陶磁器，木材などの硬質材から成る床素材
を配置して床面を構成したことを特徴とするものであ
り、床素材の下面にマットを固着して成る構成におい
て、好ましくはマットの外周縁を、床素材の下面外周縁
より僅か内方に縮形としてある。また床素材の平面形状
を、方形，円形，三角形または多角形などとすることが
できる。

【０００５】

【実施例】以下図面について本願の実施例を詳述する
と、１は１辺が３００ｍｍ，４５０ｍｍ，乃至は６００
ｍｍの長さを有し、かつ、厚さが約１４ｍｍである例え
ば、石材，陶磁器或いは木板などの硬質材から成る床素
材２の下面に、厚さ約２ｍｍのゴムなどの弾性材から成
るマット３を接着した床材であって、前記マット３は、
床素材１の外周縁より僅か内方に縮形した大きさに形成
してある。

【０００６】前記した床材１を敷設する床下地面４は、
コンクリートにより仕上げられた床盤５上に、α型石膏
（加圧熱水反応で作られる短柱状、単結晶の半水石膏）
を主材として、これに保水剤，分散剤、消泡剤などの添
加剤を混合したセルフレベリング材を水で混練して流し
込んで得たもので、本例では約１５ｍｍの厚さを有して
いる。

【０００７】このように、石膏を主材とするセルフレベ
リング材によって得られた床下地面４は、平滑で水平基
準面を形成し、この床下地面４に対し、接着することな
く前記した床材１を相互に密接した状態で敷設する。す
ると平滑で水平基準面を形成する床下地面４に対し、弾
性材から成るマット３がよく馴じんで密着し、その密着
性は、床素材２のもつ重量によって助長され、床下地面
４から全く浮き上がる惧れはない。

【０００８】一方床素材２は、その自体が衝撃や偏位力
に対し極めて弱いものであるが、これがマット３によっ
て緩衝されると共に、床下地面４が平滑であって偏位力
の作用する余地はなく、従って床素材２はマット３によ
り機械的外力から充分に保護される。

【０００９】またマット３は床素材２の外周縁から内方
に縮形しているので、床下地面４に床材１を載置したと
き、図２で示すように、マット３の相互間に隙間６が形
成され、この隙間６は、温度或いは湿度の変化によっ
て、マット３が多少とも膨張した場合に、その膨張を吸
収する役目を行い、膨張によってマット３の接合部が浮
き上がる惧れはない。

【００１０】図３は、床素材２の下面にマット３を接着
することに代え、床下地面４の全体にマット３を敷設
し、このマット３の上面に床素材２を相互に密接した状
態で敷設して成る他の実施例を示しており、その作用
は、図１，２に示す実施例の場合と基本的に相違すると
ころはない。

【００１１】

【発明の効果】以上のように本願によれは、床下地面に
対し床材乃至床素材を接着することなく敷設する構成で
あるので、店舗などの改装に伴い床面全体の施工作業や
床面の部分的補修に極めて便利であり、床面の施工コス
トや施工期間の大幅な軽減をはかることができること、
床素材がマットにより機械的外力から充分に保護される
ので、硬質材の選択範囲が広く、豪華性及び重量感に秀
れた床面の構成ができること、マットは床下地面に良く
馴じんで密着し、その密着性は硬質材から成る床素材の
重量によって助長されて床下地面から浮き上がる惧れが
ないこと、及び歩行時における緩衝効果も得られるなど
の利点を有するほか、請求項２記載の構成によれば、温
度や湿度の変化に伴うマットの膨張を吸収して床下地面
から浮き上がる惧れを防止することができるなどの利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】床材の総体斜視図

【図２】敷設状態の断面図

【図３】他の実施例における敷設状態の断面図

【符号の説明】

１床材２床素材３マット４床下地面５床盤６隙間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】石膏を主材としたセルフレベリング材に
より仕上げられた床下地面に、石材，陶磁器，木材など
の硬質材から成る床素材の下面に、ゴムなどの弾性材か
ら成るマットを固着した床材を敷設して床面を構成した
ことを特徴とする床構造。
【請求項２】マットの外周縁を、床素材の下面外周縁
より僅か内方に縮形とした請求項１記載の床構造。
【請求項３】石膏を主材としたセルフレベリング材に
より仕上げられた床下地面全体に、ゴムなどの弾性材か
ら成るマットを敷設し、このマット面上に、石材，陶磁
器，木材などの硬質材から成る床素材を配置して床面を
構成したことを特徴とする床構造。
【請求項４】床素材の平面形状を方形，円形，三角形
または多角形とした請求項１，２または３記載の床構
造。