JPH06240539A - パイル布帛 - Google Patents

パイル布帛

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Publication number
JPH06240539A
JPH06240539A JP5051510A JP5151093A JPH06240539A JP H06240539 A JPH06240539 A JP H06240539A JP 5051510 A JP5051510 A JP 5051510A JP 5151093 A JP5151093 A JP 5151093A JP H06240539 A JPH06240539 A JP H06240539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
section
fabric
synthetic fiber
pile fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP5051510A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinjiro Yamazaki
眞二郎 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP5051510A priority Critical patent/JPH06240539A/ja
Publication of JPH06240539A publication Critical patent/JPH06240539A/ja
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  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家具、車両等の椅子張り地として軽量にして
従来品の密度感を損することなく、かつ毛倒れ性等の発
生し難いパイル布帛を提供する。 【構成】 中空断面の合成繊維ステ−プルの60英式番手
以下の紡績糸からなるパイル布帛で、該ステ−プルのデ
ニ−ル(d) が1〜4d、中空率10〜40%、紡績糸中に占
める中空断面合成繊維ステ−プルが重量比で65%以上で
あるパイル布帛。 【効果】 パイル密度感、パイル毛倒れ性が従来のパイ
ル布帛と同等か又はそれ以上で、しかも軽量なパイル布
帛であり、特に目付が従来品と同等な場合にはパイルの
密度感が増加し、かつパイルの毛倒れ性が向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、車両の椅子張り又
はカ−ペツト類等に好適な中空断面合成繊維ステ−プル
を原料とするパイル布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家具や車両の椅子張り地として使
用され、表面に立毛を有し、優雅な光沢や深みのある色
相を呈するパイル布帛としてはポリエステルステ−プル
からなる合成繊維紡績糸をパイル糸に使用し、織機で織
られたパイル織物、ダブルラツセル機やトリコツト機等
の経編機で編成されたパイル経編地は例えば特開平2−
68352 号、特開平2−149781号、実開平2−149781号等
に開示があるように公知である。
【0003】また上記によつて製造されたパイル布帛の
ソフトタツチ感、白ボケ、白化現象、黒ずみ対策やパイ
ル毛倒れ性向上等のため捲縮糸を使用したり(例えば特
開平3−51314 号)又は扁平断面、ドツクボ−ン断面、
4山扁平断面等の中実異形断面の合成繊維ステ−プルか
らなる紡績糸がパイル布帛のパイル糸として使用される
ことはよく知られている(例えば特開平3−40832
号)。しかしながら従来のパイル布帛は中実合成繊維を
使用しているためパイル布帛の軽量化については何等対
策が取られていなかつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時車両等の椅子張り
用パイル布帛としては前記従来のパイル布帛の品質上の
問題のほかに、自動車等の燃費規制の要求に対応するた
めの一環として、椅子張り用パイル布帛の軽量化が要求
されている。パイル布帛の軽量化のみを実現するために
はパイルの密度や地糸の密度をより小さくすれば可能で
ある。しかしながら上記のようにして得られた単に低目
付にしたのみの従来のパイル布帛では何れの場合もパイ
ルの毛倒れ性の発生、パイル密度感の不足、布帛強力の
低下等のため、自動車等の椅子張り用のパイル布帛とし
ては不適当であるという課題がある。本発明は軽量にし
て、かつ従来品の密度感を損することなく、パイル毛倒
れ性等の課題をも解決したパイル布帛を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は中空断面の合成
繊維ステ−プルを原料とする60英式番手以下、好適には
40番手以下の紡績糸のパイル糸からなるパイル布帛にし
て、該中空断面の合成繊維ステ−プルの繊度(d) が1〜
4d、好ましくは2〜3dで、中空率が10〜40%、好ま
しくは20〜30%であり、紡績糸中に占める中空断面合成
繊維ステ−プルが重量比で65%以上、好ましくは75%以
上であることを特徴とするパイル布帛に関するものであ
る。
【0006】本発明のパイル糸に使用される合成繊維ス
テ−プルはポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニ
トリル等の合成繊維ステ−プルが好適である。なお地糸
は上記合成繊維フイラメント及びそれらの混紡糸が好適
である。本発明に使用される中空断面の合成繊維の繊度
が1dよりも細い場合は毛倒れ性能が悪化し、4dより
も太い場合は安定した品質の細番手製品が得られない。
また断面中空率が10%未満では目的とするパイル布帛の
軽量化の効果が上がらず、また、40%を超過する中空率
の場合は紡績工程における中空部破裂が発生して共に使
用することができない。また紡績糸中に占める中空断面
合成繊維ステ−プルの割合が65重量%未満ではパイル布
帛の密度感や毛倒れ性が低下する。
【0007】上記範囲の原料合成繊維ステ−プルを使用
して紡績可能な番手は60英式番手以下である。紡績糸が
60英式番手を超過すると目的とする品質のパイル布帛が
得られない。
【0008】
【作用】本発明に使用されるパイル糸を構成する合成繊
維の断面を中空化することによつてパイル糸用紡績糸の
見掛けの直径が大きくなる。中実断面を有する合成繊維
からなる紡績糸と同一番手の中空断面合成繊維紡績糸と
をパイル糸に使用すると見掛けの直径が大きくなるとい
う効果によつてパイル布帛の密度感が向上する。紡績糸
の見掛けの直径が同等とするならば密度感も同等となる
が、中空断面紡績糸は細番手化されるため、パイル布帛
の軽量化が可能となる。パイルの毛倒れ性はパイル糸を
構成する合成繊維の断面形状とその太さによるところが
大である。中空断面糸は中実断面糸と比較すると同一デ
ニ−ルの場合には見掛けの太さが太くなるので毛倒れ性
は向上することが本発明者等によつて確認された。
【0009】
【実施例】ダブルラツセル機(22ゲ−ジ)を使用して地
糸としてポリエステルフイラメント糸(100 d、36フイ
ラメンツ)を、またパイル糸としてポリエステルステ−
プルからなる紡績糸を供給して〔表1〕の記載に従つて
実施例1,2及び比較例1〜3のパイル経編地を製造し
た。同時にその評価を〔表1〕に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明はパイル布帛のパイル糸として中空断面の合
成繊維ステ−プルからなる60英式番手以下の紡績糸を使
用し、かつ上記中空断面合成繊維は繊度1〜4d、中空
率10〜40%で紡績糸中に占める重量比が65%以上に設定
したので、従来品と同等又はそれ以上のパイル密度感、
パイル毛倒れ性を維持して、しかも軽量パイル布帛が得
られた。特に本発明のパイル布帛の目付が従来品と同等
な場合、パイル密度感が増加し、かつバイル毛倒れ性が
向上した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空断面の合成繊維ステ−プルを原料と
    する60英式番手以下の紡績糸のパイル糸からなるパイル
    布帛であつて、該中空断面の合成繊維ステ−プルの繊度
    (d) が1〜4d、中空率が10〜40%、紡績糸中に占める
    中空断面合成繊維ステ−プルが重量比で65%以上である
    ことを特徴とするパイル布帛。
JP5051510A 1993-02-16 1993-02-16 パイル布帛 Pending JPH06240539A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1992725A1 (en) * 2006-03-03 2008-11-19 Uchino Co., Ltd. Towel product

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1992725A1 (en) * 2006-03-03 2008-11-19 Uchino Co., Ltd. Towel product
EP1992725A4 (en) * 2006-03-03 2010-05-05 Uchino Co Ltd TOWEL

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