JPH0624015U - コンクリート型枠支持部材 - Google Patents

コンクリート型枠支持部材

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JPH0624015U
JPH0624015U JP5250392U JP5250392U JPH0624015U JP H0624015 U JPH0624015 U JP H0624015U JP 5250392 U JP5250392 U JP 5250392U JP 5250392 U JP5250392 U JP 5250392U JP H0624015 U JPH0624015 U JP H0624015U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なった2つ以上の勾配面をもつダムや仕切
堰を施工するに際して、連結用のジョイント部材を使用
することなく固定基盤体に安定保持させることができ、
しかも勾配の変化に係わりなく順次下方から上方にスラ
イドさせて使用することができるコンクリート型枠支持
部材を提供する。 【構成】 長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリート
施工面に向かって貫通する複数のボルト挿入孔(3)…を
備えた長尺の主支柱(1)と、該主支柱(1)の下端部でコン
クリート施工面に平行な横軸(4)を介して回動可能に連
結され且つ主支柱(1)のボルト挿入孔(3)と同様なボルト
挿入孔(5)を備えた比較的短尺の補助支柱(2)と、該補助
支柱(2)と前記主支柱(1)との連結を固定する為のロック
手段(7)とからなる構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は河川の仕切堰やダム等を構築する際に使用されるコンクリート施工用 型枠を保持するためのの支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、河川のダムや仕切堰の傾斜表面は、図8に示すように下部と上部が異 なった勾配で形成されている。このような構造物を構築する際、コンクリート型 枠(一般には金属で作られたメタルフォームが広く使用されている)を支持する ための長尺の型枠支持部材は勾配が変わる毎に組変えを行っている。即ち、施工 すべき構造物の勾配に応じてその都度支持部材の基部を別途用意した連結用ブラ ケット等のジョイント部材によって先に施工されたコンクリート等の基盤体に保 持させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように斜面の勾配が異なる毎に、コンクリート型枠支持部材を組変えする ことは大変煩雑で手間を要すると共に、型枠支持部材を基盤体に連結固定するた めのブラケット等のジョイント部材を必要とし、部品点数が増え、その管理が面 倒でトータルコストが高くつく等の問題点がある。
【0004】 そこで本考案は、異なった2つ以上の勾配面をもつダムや仕切堰を施工するに 際して、連結用のジョイント部材を使用することなく固定基盤体に安定保持させ ることができ、しかも勾配の変化に係わりなく順次下方から上方にスライドさせ て使用することができるコンクリート型枠支持部材を提供し、以って上記した従 来課題の解決を図ることを主たる目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るコンクリート型枠支持部材にあって は、長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリート施工面に向かって貫通する複数 のボルト挿入孔(3)…を備えた長尺の主支柱(1)と、該主支柱(1)の下端部でコン クリート施工面に平行な横軸(4)を介して回動可能に連結され且つ主支柱(1)のボ ルト挿入孔(3)と同様なボルト挿入孔(5)を備えた比較的短尺の補助支柱(2)と、 該補助支柱(2)と前記主支柱(1)との連結を固定する為のロック手段(7)とから成 る構造としたものである。
【0006】
【作用】
本考案の支持部材(A)は上記の如く構成されたものであるから、後述するよう にダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材を 使用することなく主支柱(1)に回動可能に付設された補助支柱(2)によって固定基 盤に安定保持させることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱(1)と補助 支柱(2)との連結角度を変えることにより順次上方にスライドさせて使用するこ とができてコンクリート型枠の組設作業を簡略化することができる。
【0007】
【実施例】
以下図面について本考案の実施例を説明する。 図1乃至図4において、符号(A)は本考案に係るコンクリート型枠支持部材を 示すものであって、この支持部材(A)は長尺の主支柱(1)と短尺の補助支柱(2)と から成り、アングル状又はチャンネル状或いは四角筒状の金属材によって形成さ れている。
【0008】 前記主支柱(1)の下端部でコンクリート施工面に平行な横軸(4)を介して補助支 柱(2)が回動可能に連結されており、且つじれら支柱(1)、(3)には長さ方向に適 当な間隔を隔ててコンクリート施工面に向かって貫通する複数のボルト挿入孔(3 )…並びに(5)…が設けられている。更に、該補助支柱(2)と前記主支柱(1)との自 由な回動を阻止して両者を固定するのロック手段(7)が設けられている。
【0009】 図4はこのロック手段の一例を示すものであって、横軸(4)を中心とする仮想 円にそって複数のピン挿入孔(8)…が主支柱(1)又は補助支柱(2)に設けられ、こ の任意のピン挿入孔(8)に補助支柱(2)又は主支柱(1)に形成したピン孔(9)からピ ン(10)を挿入することによって両者を所望の角度で連結した姿勢で固定できるよ うになっている。
【0010】 上記の如く構成したコンクリート型枠支持部材(A)を用いいて図8に示すよう な断面形状をもつ河川のダム(B)を構築する場合について説明すると、先ず図8 の(イ)の部分を構築する場合、図1に示すように水平な固定基盤(11)に補助支柱( 2)をボルト挿通孔(5)を介して固定ボルト(12)により定着させ、主支柱(1)を施工 すべきダムの勾配にそって傾斜させた後、ロック手段(7)によりその姿勢を安定 させる。次いで主支柱(1)の背面にそってコンクリート型枠(C)…を組みつけてフ ックボルト(13)…により固定しする。
【0011】 尚、必要あればピックテールアンカー(14)によって主支柱(1)を補強した後、 コンクリートを所定高まで流し込み硬化させる。次いで図8の(ロ)の部分を施工 するときは、図2に示すように、補助支柱(2)を図1の固定基盤(11)から取り外 して主支柱(1)と直線状にしてロック手段(7)で固定し、補助支柱(2)を先に施工 したコンクリートに埋め込んだアンカーボルト(15)により安定固定させたあと、 前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付けてコンクリートを打設する。こ の際、必要あれば作業用足場(D)をブラケット(16)等により主支柱(1)や補助支柱 (2)に取り付ければよい。
【0012】 次いで図8の(ハ)の部分を施工する場合は、図3に示すように、補助支柱(2)を 主支柱(1)に対して必要な角度に回動してロック手段(7)で固定したあと、補助支 柱(2)を上段の硬化コンクリートに埋め込んだアンカーボルト(15)によって定着 させて、前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付け、コンクリートを打設 するものである。このようにして何ら他の固定用のジョイント部材を用いること なく、支持部材を順次上方にスライドさせて使用することができる。
【0013】 本考案における主支柱(1)と補助支柱(2)の自由回動を阻止するロック手段(7) は、上記実施例の外に種々の方法をとることができる。例えば、図5に示すよう に、主支柱(1)と補助支柱(2)とにまたがってターンバックル(17)を設けて、この ターンバックル(17)の長さを調整することにより、横軸(4)を支点とする両支柱( 1)、(2)の回動変位と固定を同時に行うことができ、また、図6に示すように主 支柱(1)又は補助支柱(2)の何れか一方、例えば補助支柱(2)に枢着(18)した調整 杆(19)に長さ方向にそって複数のピン孔(20)…を設け、この任意のピン孔(20)に 主支柱(1)の突出ボス(21)に形成した孔からピン(22)を挿入することによってロ ック手段(7)を構成してもよい。
【0014】 また、図面は省略するが、該ロック手段(7)は、例えば前記図4に示した主支 柱(1)と補助支柱(2)との接当面間にそれぞれ菊座金具を対向させて固着し、横軸 (4)を緊締ボルトに変えて、これを弛めて両支柱(1),(2)の角度を変えることによ って、菊座金具どうしの相対角度を変更し、ボルトを締め付けることによって、 菊座金具どうしを噛み合わせて両支柱(1),(2)の角度姿勢を固定するようにして もよく、また、一般に知られているラチェットとラチェットホイールとを用いた ラチェット機構によって両支柱(1),(2)の角度変更及び角度固定を行うようにし てもよい。
【0015】 以上本考案の代表的な実施例について説明したが、本考案は必ずしも上記実施 例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有す る範囲内で適宜変更して実施できることは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
本考案のコンクリート型枠支持部材は、上記のごとく構成されたものであるか ら、ダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材 を使用することなく主支柱に付設された補助支柱によって固定基盤に安定保持さ せることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱と補助支柱との連結角度を 変えることにより順次上方にスライドさせて使用することができ、これによりコ ンクリート型枠の組設作業が簡略化すると共にトータルコストの大幅な低減化を 図ることができる優れた効果がある。
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は河川の仕切堰やダム等を構築する際に使用されるコンクリート施工用 型枠を保持するためのの支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、河川のダムや仕切堰の傾斜表面は、図8に示すように下部と上部が異 なった勾配で形成されている。このような構造物を構築する際、コンクリート型 枠(一般には金属で作られたメタルフォームが広く使用されている)を支持する ための長尺の型枠支持部材は勾配が変わる毎に組変えを行っている。即ち、施工 すべき構造物の勾配に応じてその都度支持部材の基部を別途用意した連結用ブラ ケット等のジョイント部材によって先に施工されたコンクリート等の基盤体に保 持させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように斜面の勾配が異なる毎に、コンクリート型枠支持部材を組変えする ことは大変煩雑で手間を要すると共に、型枠支持部材を基盤体に連結固定するた めのブラケット等のジョイント部材を必要とし、部品点数が増え、その管理が面 倒でトータルコストが高くつく等の問題点がある。
【0004】 そこで本考案は、異なった2つ以上の勾配面をもつダムや仕切堰を施工するに 際して、連結用のジョイント部材を使用することなく固定基盤体に安定保持させ ることができ、しかも勾配の変化に係わりなく順次下方から上方にスライドさせ て使用することができるコンクリート型枠支持部材を提供し、以って上記した従 来課題の解決を図ることを主たる目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るコンクリート型枠支持部材にあって は、長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリート施工面に向かって貫通する複数 のボルト挿入甲開口部(3)…を備えた長尺の主支柱(1)と、該主支柱(1) の下端部でコンクリート施工面に平行な横軸(4)を介して回動可能に連結され 且つ主支柱(1)のボルト挿入孔(3)と同様なボルト挿入孔(5)を備えた比 較的短尺の補助支柱(2)と、該補助支柱(2)と前記主支柱(1)との連結を 固定する為のロック手段(7)とから成る構造としたものである。
【0006】
【作用】
本考案の支持部材(A)は上記の如く構成されたものであるから、後述するよ うにダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材 を使用することなく主支柱(1)に回動可能に付設された補助支柱(2)によっ て固定基盤に安定保持させることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱( 1)と補助支柱(2)との連結角度を変えることにより順次上方にスライドさせ て使用することができてコンクリート型枠の組設作業を簡略化することができる 。
【0007】
【実施例】
以下図面について本考案の実施例を説明する。 図1乃至図4において、符号(A)は本考案に係るコンクリート型枠支持部材 を示すものであって、この支持部材(A)は長尺の主支柱(1)短尺の補助支柱 (2)とから成り、アングル状又はチャンネル状或いはH状に形成された金属型 材、又は四角筒状の金属材によって形成されている。
【0008】 前記主支柱(1)の下端部でコンクリート施工面に平行な横軸(4)を介して 補助支柱(2)が回動可能に練結されており、且つじれら支柱(1)、(3)に は長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリート施工面に向かって貫通する複数の ボルト挿入甲開口部(3)…並びに(5)…が設けられている。この開口部(3 )は支柱(1),(3)が型材や筒材で形成されている場合は、ボルトを挿入で きる径の孔で形成されるが、支柱(1),(3)が、二枚のフラットな長尺板を 横桟ではしご状につなぎ合せて形成したものにあっては、横桟の間に形成される 空間部を利用する様にしても良い。更に、該補助支柱(2)と前記主支柱(1) との自由な回動を阻止して両者を固定するのロック手段(7)が設けられている 。
【0009】 図4はこのロック手段の一例を示すものであって、横軸(4)を中心とする仮 想円にそって複数のピン挿入孔(8)…が主支柱(1)又は補助支柱(2)に設 けられ、この任意のピン挿入孔(8)に補助支柱(2)又は主支柱(1)に形成 したピン孔(9)からピン(10)を挿入することによって両者を所望の角度で 連結した姿勢で固定できるようになっている。
【0010】 上記の如く構成したコンクリート型枠支持部材(A)を用いいて図8に示すよ うな断面形状をもつ河川のダム(B)を構築する場合について説明すると、先ず 図8の(イ)の部分を構築する場合、図1に示すように水平な固定基盤(11) に補助支柱(2)をボルト挿通孔(5)を介して固定ボルト(12)により定着 させ、主支柱(1)を施工すべきダムの勾配にそって傾斜させた後、ロック手段 (7)によりその姿勢を安定させる。次いで主支柱(1)の背面にそってコンク リート型枠(C)…を組みつけてフックボルト(13)…により固定しする。
【0011】 尚、必要あればピックテールアンカー(14)によって主支柱(1)を補強し た後コンクリートを所定高まで流し込み硬化させる。次いで図8の(ロ)の部分 を施工するときは、図2に示すように、補助支柱(2)を図1の固定基盤(11 )から取り外して主支柱(1)と直線状にしてロック手段(7)で固定し、補助 支柱(2)を先に施工したコンクリートに埋め込んだアンカーボルト(15)に より安定固定させたあと、前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付けて コンクリートを打設する。この際、必要あれば作業用足場(D)をブラケット( 16)等により主支柱(1)や補助支柱(2)に取り付ければよい。
【0012】 次いで図8の(ハ)の部分を施工する場合は、図3に示すように、補助支柱(2 )を主支柱(1)に対して必要な角度に回動してロック手段(7)で固定したあ と、補助支柱(2)を上段の硬化コンクリートに埋め込んだアンカーボルト(1 5)によって定着させて、前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付け、 コンクリートを打設するものである。このようにして何ら他の固定用のジョイン ト部材を用いることなく、支持部材を順次上方にスライドさせて使用することが できる。
【0013】 本考案における主支柱(1)と補助支柱(2)の自由回動を阻止するロック手 段(7)は、上記実施例の外に種々の方法をとることができる。例えば、図5に 示すように、主支柱(1)と補助支柱(2)とにまたがってターンバックル(1 7)を設けて、このターンバックル(17)の長さを調整することにより、横軸 (4)を支点とする両支柱(1)、(2)の回動変位と固定を同時に行うことが でき、また、図6に示すように主支柱(1)又は補助支柱(2)の何れか一方、 例えば補助支柱(2)に枢着(18)した調整杆(19)に長さ方向にそって複 数のピン孔(20)…を設け、この任意のピン孔(20)に主支柱(1)の突出 ボス(21)に形成した孔からピン(22)を挿入することによってロック手段 (7)を構成してもよい。
【0014】 また、図面は省略するが、該ロック手段(7)は、例えば前記図4に示した主 支柱(1)と補助支柱(2)との接当面間にそれぞれ菊座金具を対向させて固着 し、横軸(4)を緊締ボルトに変えて、これを弛めて両支柱(1),(2)の角 度を変えることによって、菊座金具どうしの相対角度を変更し、ボルトを締め付 けることによって、菊座金具どうしを噛み合わせて両支柱(1),(2)の角度 姿勢を固定するようにしてもよく、また、一般に知られているラチェットとラチ ェットホイールとを用いたラチェット機構によって両支柱(1),(2)の角度 変更及び角度固定を行うようにしてもよい。
【0015】 以上本考案の代表的な実施例について説明したが、本考案は必ずしも上記実施 例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有す る範囲内で適宜変更して実施できることは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
本考案のコンクリート型枠支持部材は、上記のごとく構成されたものであるか ら、ダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材 を使用することなく主支柱に付設された補助支柱によって固定基盤に安定保持さ せることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱と補助支柱との連結角度を 変えることにより順次上方にスライドさせて使用することができ、これによりコ ンクリート型枠の組設作業が簡略化すると共にトータルコストの大幅な低減化を 図ることができる優れた効果がある。
【提出日】平成5年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は河川の仕切堰やダム等を構築する際に使用されるコンクリート施工用 型枠を保持するためのの支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、河川のダムや仕切堰の傾斜表面は、図8に示すように下部と上部が異 なった勾配で形成されている。このような構造物を構築する際、コンクリート型 枠(一般には金属で作られたメタルフォームが広く使用されている)を支持する ための長尺の型枠支持部材は勾配が変わる毎に組変えを行っている。即ち、施工 すべき構造物の勾配に応じてその都度支持部材の基部を別途用意した連結用ブラ ケット等のジョイント部材によって先に施工されたコンクリート等の基盤体に保 持させている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように斜面の勾配が異なる毎に、コンクリート型枠支持部材を組変えする ことは大変煩雑で手間を要すると共に、型枠支持部材を基盤体に連結固定するた めのブラケット等のジョイント部材を必要とし、部品点数が増え、その管理が面 倒でトータルコストが高くつく等の問題点がある。
【0004】 そこで本考案は、異なった2つ以上の勾配面をもつダムや仕切堰を施工するに 際して、連結用のジョイント部材を使用することなく固定基盤体に安定保持させ ることができ、しかも勾配の変化に係わりなく順次下方から上方にスライドさせ て使用することができるコンクリート型枠支持部材を提供し、以って上記した従 来課題の解決を図ることを主たる目的とするものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るコンクリート型枠支持部材にあって は、コンクリート施工面に向かって貫通するボルト挿入用開口部(3)…を備え た長尺の主支柱(1)と、該主支柱(1)の下端部でコンクリート施工面に平行 な横軸(4)を介して回動可能に連結され且つ主支柱(1)のボルト挿入用開口 部(3)と同様なボルト挿入用開口部(5)を備えた比較的短尺の補助支柱(2 )と、該補助支柱(2)と前記主支柱(1)との連結を固定する為のロック手段 (7)とから成る構造としたものである。
【0006】
【作用】
本考案の支持部材(A)は上記の如く構成されたものであるから、後述するよ うにダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材 を使用することなく主支柱(1)に回動可能に付設された補助支柱(2)によっ て固定基盤に安定保持させることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱( 1)と補助支柱(2)との連結角度を変えることにより順次上方にスライドさせ て使用することができてコンクリート型枠の組設作業を簡略化することができる 。
【0007】
【実施例】
以下図面について本考案の実施例を説明する。 図1乃至図4において、符号(A)は本考案に係るコンクリート型枠支持部材 を示すものであって、この支持部材(A)は長尺の主支柱(1)と短尺の補助支 柱(2)とから成り、アングル状又はチャンネル状或いはH状に形成された金属 型材、又は四角筒状の金属材によって形成されている。
【0008】 前記主支柱(1)の下端部でコンクリート施工面に平行な横軸(4)を介して 補助支柱(2)が回動可能に連結されており、且つこれらの両支柱(1),(2 )には長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリート施工面に向かって貫通する複 数のボルト挿入用開口部(3)…並びに(5)…が設けられている。これらの開 口部(3),(5)は支柱(1),(2)が1本の型材や筒材で形成されている 場合は、ボルトを挿入できる径の孔で形成されるが、支柱(1),(2)が、二 枚のフラットな長尺板や二本の型枠を並設して、並設対面間を横桟ではしご状に つなぎ合せて形成したものにあっては、横桟の間に形成される空間部を利用する 。更に、該補助支柱(2)と前記主支柱(1)との連結部には、両支柱(1), (2)の自由な回動を阻止して両者を固定するロック手段(7)が設けられてい る。
【0009】 図4はこのロック手段の一例を示すものであって、横軸(4)を中心とする仮 想円にそって複数のピン挿入孔(8)…が主支柱(1)又は補助支柱(2)に設 けられ、この任意のピン挿入孔(8)に補助支柱(2)又は主支柱(1)に形成 したピン孔(9)からピン(10)を挿入することによって両者を所望の角度で 連結した姿勢で固定できるようになっている。
【0010】 上記の如く構成したコンクリート型枠支持部材(A)を用いいて図8に示すよ うな断面形状をもつ河川のダム(B)を構築する場合について説明すると、先ず 図8の(イ)の部分を構築する場合、図1に示すように水平な固定基盤(11) に補助支柱(2)をボルト挿通用開口部(5)を介して固定ボルト(12)によ り定着させ、主支柱(1)を施工すべきダムの勾配にそって傾斜させた後、ロッ ク手段(7)によりその姿勢を安定させる。次いで主支柱(1)の背面にそって コンクリート型枠(C)…を組みつけてフックボルト(13)…により固定しす る。
【0011】 尚、必要あればピックテールアンカー(14)によって主支柱(1)補強した 後、コンクリートを所定高まで流し込み硬化させる。次いで図8の(ロ)の部分 を施工するときは、図2に示すように、補助支柱(2)を図1の固定基盤(11 )から取り外して主支柱(1)と直線状にしてロック手段(7)で固定し、補助 支柱(2)を先に施工したコンクリートに埋め込んだアンカーボルト(15)に より安定固定させたあと、前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付けて コンクリートを打設する。この際、必要あれば作業用足場(D)をブラケット( 16)等により主支柱(1)や補助支柱(2)に取り付ければよい。
【0012】 次いで図8の(ハ)の部分を施工する場合は、図3に示すように、補助支柱( 2)を主支柱(1)に対して必要な角度に回動してロック手段(7)で固定した あと、補助支柱(2)を上段の硬化コンクリートに埋め込んだアンカーボルト( 15)によって定着させて、前記と同様にコンクリート型枠(C)…を取り付け 、コンクリートを打設するものである。このようにして何ら他の固定用のジョイ ント部材を用いることなく、支持部材を順次上方にスライドさせて使用すること ができる。
【0013】 本考案における主支柱(1)と補助支柱(2)の自由回動を阻止するロック手 段(7)は、上記実施例の外に種々の方法をとることができる。例えば、図5に 示すように、主支柱(1)と補助支柱(2)とにまたがってターンバックル(1 7)を設けて、このターンバックル(17)の長さを調整することにより、横軸 (4)を支点とする両支柱(1)、(2)の回動変位と固定を同時に行うことが でき、また、図6に示すように主支柱(1)又は補助支柱(2)の何れか一方、 例えば補助支柱(2)に枢着(18)した調整杆(19)に長さ方向にそって複 数のピン孔(20)…を設け、この任意のピン孔(20)に主支柱(1)の突出 ボスに形成した孔からピン(22)を挿入することによってロック手段(7)を 構成してもよい。
【0014】 また、図面は省略するが、該ロック手段(7)は、例えば前記図4に示した主 支柱(1)と補助支柱(2)との接当面間にそれぞれ菊座金具を対向させて固着 し、横軸(4)を緊締ボルトに変えて、これを弛めて両支柱(1),(2)の角 度を変えることによって、菊座金具どうしの相対角度を変更し、ボルトを締め付 けることによって、菊座金具どうしを噛み合わせて両支柱(1),(2)の角度 姿勢を固定するようにしてもよく、また、一般に知られているラチェットとラチ ェットホイールとを用いたラチェット機構によって両支柱(1),(2)の角度 変更及び角度固定を行うようにしてもよい。
【0015】 以上本考案の代表的な実施例について説明したが、本考案は必ずしも上記実施 例構造のみに限定されるものでなく、本考案の構成要件を備え、且つ効果を有す る範囲内で適宜変更して実施できることは勿論である
【0016】
【考案の効果】
本考案のコンクリート型枠支持部材は、上記のごとく構成されたものであるか ら、ダムや仕切堰をコンクリート施工するに際して、他の連結用ジョイント部材 を使用することなく主支柱に付設された補助支柱によって固定基盤に安定保持さ せることができ、しかも勾配面の変化に応じて主支柱と補助支柱との連結角度を 変えることにより順次上方にスライドさせて使用することができ、これによりコ ンクリート型枠の組設作業が簡略化すると共にトータルコストの大幅な低減化を 図ることができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る支持部材の第一の使用態様を示す
側面図。
【図2】上記支持部材の第二の使用態様を示す側面図。
【図3】上記支持部材の第三の使用態様を示す断面図。
【図4】本考案の支持部材におけるロック手段の一例を
示す拡大側面図。
【図5】上記ロック手段の他の実施例を示す拡大断面
図。
【図6】上記ロック手段の更に他の実施例を示す断面
図。
【図7】施工されるダムの一例を示す正面図。
【図8】上記ダムの縦断面図である。
【符号の説明】
(1) 主支柱 (2) 補助支柱 (3) ボルト挿入孔 (4) 横軸 (5) ボルト挿入孔 (7) ロック手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 コンクリート型枠支持部材
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る支持部材の第一の使用態様を示す
側面図。
【図2】上記支持部材の第二の使用態様を示す側面図。
【図3】上記支持部材の第三の使用態様を示す断面図。
【図4】本考案の支持部材におけるロック手段の一例を
示す拡大側面図。
【図5】上記ロック手段の他の実施例を示す拡大断面
図。
【図6】上記ロック手段の更に他の実施例を示す断面
図。
【図7】施工されるダムの一例を示す正面図。
【図8】上記ダムの縦断面図である。
【符号の説明】 (1) 主支柱 (2) 補助支柱 (3) ボルト挿入甲開口部 (4) 横軸 (5) ボルト挿入孔 (7) ロック手段 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 コンクリート型枠支持部材
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る支持部材の第一の使用態様を示す
側面図。
【図2】上記支持部材の第二の使用態様を示す側面図。
【図3】上記支持部材の第三の使用態様を示す断面図。
【図4】本考案の支持部材におけるロック手段の一例を
示す拡大側面図。
【図5】上記ロック手段の他の実施例を示す拡大断面
図。
【図6】上記ロック手段の更に他の実施例を示す断面
図。
【図7】施工されるダムの一例を示す正面図。
【図8】上記ダムの縦断面図である。
【符号の説明】 (1) 主支柱 (2) 補助支柱 (3) ボルト挿入用開口部 (4) 横軸 (5) ボルト挿入用開口部 (7) ロック手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に適当な間隔を隔ててコンクリ
    ート施工面に向かって貫通する複数のボルト挿入孔(3)
    …を備えた長尺の主支柱(1)と、該主支柱(1)の下端部で
    コンクリート施工面に平行な横軸(4)を介して回動可能
    に連結され且つ主支柱(1)のボルト挿入孔(3)と同様なボ
    ルト挿入孔(5)を備えた比較的短尺の補助支柱(2)と、該
    補助支柱(2)と前記主支柱(1)との連結を固定する為のロ
    ック手段(7)とから成るコンクリート型枠支持部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177792A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd 堤体の外壁に用いられる鋼矢板の連接構造及び連接方法
CN111926712A (zh) * 2020-08-12 2020-11-13 中交武汉港湾工程设计研究院有限公司 一种大倾角主塔智能施工方法

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JPS5797053U (ja) * 1980-12-05 1982-06-15

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CN111926712B (zh) * 2020-08-12 2021-09-17 中交武汉港湾工程设计研究院有限公司 一种大倾角主塔智能施工方法

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