JP3304316B2 - 上筋用スペーサ - Google Patents

上筋用スペーサ

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JP3304316B2
JP3304316B2 JP21170099A JP21170099A JP3304316B2 JP 3304316 B2 JP3304316 B2 JP 3304316B2 JP 21170099 A JP21170099 A JP 21170099A JP 21170099 A JP21170099 A JP 21170099A JP 3304316 B2 JP3304316 B2 JP 3304316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上筋用スペーサに
関する。さらに詳しくは、鉄筋コンクリート造建築にお
ける仮枠よりも上方に、互いに平行に配設された下筋
と、この下筋の上方に設けられた上筋との間に取り付け
る上筋用スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来例Iの上筋用スペーサ110
の使用形態の概略図である。同図において、符号110 は
従来例Iの上筋用スペーサを示している。この上筋用ス
ペーサ110 は、支持棒111 の両端に一対の支持台112 ,
112 が固定されたものであり、支持棒111 は、正面視で
M字形に屈曲している。支持台112 は金属もしくはコン
クリート製である。上筋用スペーサ110 は、図示しない
仮枠もしくは地面と上筋U1との間に、挟み込まれてお
り、一対の支持台112 ,112 が、仮枠もしくは地面の上
に設置され、支持棒111 の中央部で上筋U1を支持して
いる。
【0003】図12は従来例IIの上筋用スペーサ120 の
使用形態の概略図である。同図において、符号120 は、
従来例IIの上筋用スペーサを示している。この上筋用ス
ペーサ120 は、ベース板121 の上面に、下部支柱122 の
下端が取り付けられ、この下部支柱122 の上端に、上部
支柱123 が上下に昇降自在に取り付けられている。この
上部支柱123 は、上筋U1を支持するためのものであ
る。ストッパーボルト124 は、下部支柱122 に上部支柱
123 を固定するものである。上筋用スペーサ120 を、地
面と上筋U1との間に固定するには、まず、図示しない
地面に、アンカーボルト125 を打ち付け、このアンカー
ボルト125 に、ベース板121 をナットで固定する必要が
ある。そして、上筋用スペーサ120 のストッパーボルト
124 をゆるめ、上部支柱123 を上筋U1に接する位置ま
で持ち上げ、ストッパーボルト124 を締め付けて、上部
支柱123 を固定すれば、上部支柱123によって上筋U1
を支持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来例Iの
上筋用スペーサ110 は、前述のごとく、仮枠の上に設置
されるため、コンクリートを流し込んだ後で、仮枠を取
り除くと、支持台112 の底面部分がスラブもしくは梁の
下面に露出し、外観が悪くなるという問題がある。ま
た、上筋用スペーサ110 は、仮枠等と上筋U1との間に
単に挟み込まれているだけであり、仮枠等に固着されて
いないため、外力が加わると上筋用スペーサ110 が倒れ
たり移動したりするので、上筋U1を確実に支持できな
いという問題がある。さらに、従来例IIの上筋用スペー
サ120 の場合には、隣接する下筋L1,L1間の間隔
が、上筋用スペーサ120 のベース板121 の幅より狭い場
合には、ベース板121 をアンカーボルト125 から取り外
しても、ベース板121 を下筋L1,L1間から抜くこと
ができない。このため、上筋用スペーサ120 を自由に移
動させることができないので、上筋U1を支持する位置
を変更するには、上筋U1および下筋L1の配設をやり
直す必要があるという問題がある。さらに、仮に、上筋
用スペーサ120 の配設を行った後で、上筋U1および下
筋L1を配設する場合には、上筋U1および下筋L1を
配設するときに、上筋用スペーサ120 が作業の邪魔にな
るという問題がある。さらにまた、上筋用スペーサ120
の上部支柱123 は、単にストッパーボルト124 によって
固定されているだけであるため、上筋U1の荷重によ
り、上部支柱123 が下降する可能性があるという問題が
ある。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、スラブまたは
梁の下面にスペーサのどの部分も露出させず、上筋の撓
みを防ぎ、上筋を支持することができ、確実に固定がで
き、取付位置の修正も簡単にでき、軽量化でき、強度も
保たれ、作業を簡単に速く、安全に行なえる上筋用スペ
ーサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の上筋用スペー
サは、鉄筋コンクリート造建築における仮枠よりも上方
に、互いに平行に配設された下段下筋の上部に、該下段
下筋に直交して、互いに平行に配設された下筋と、該下
筋の上方に設けられた上筋との間に取り付けるスペーサ
であって、前記下筋に固定される固定ユニットと、該固
定ユニットに下端部を取付けられた支柱と、該支柱の上
端部に取り付けられ、前記上筋を支持する上筋受部と、
前記固定ユニットに取り付けられた倒れ防止材とからな
り、該倒れ防止材が、前記下段下筋を、左右下端部で押
さえることを特徴とする。請求項の上筋用スペーサ
は、鉄筋コンクリート造建築における仮枠よりも上方
に、互いに平行に配設された下段下筋の上部に、該下段
下筋に直交して、互いに平行に配設された下筋と、該下
筋の上方に設けられた上筋との間に取り付けるスペーサ
であって、前記下筋に固定される固定ユニットと、該固
定ユニットに取り付けられ、前記上筋を支持する上筋受
部と、前記固定ユニットに取り付けられた倒れ防止材と
からなり、該倒れ防止材が、前記下段下筋を、左右下端
部で押さえることを特徴とする。請求項の上筋用スペ
ーサは、請求項または記載の発明において、前記倒
れ防止材が、前記固定ユニットの下部に、前記下筋と平
行に取り付けられ、前記倒れ防止材の高さを、前記下筋
の径と同じにしたことを特徴とする。請求項の上筋用
スペーサは、請求項または記載の発明において、前
記固定ユニットが、固定板を備えており、該固定板の一
端に、前記下筋の一方に係合する係合部が形成され、前
記固定板の他端に、前記下筋の他方に着脱自在に固定さ
れる締結部が設けられたことを特徴とする。請求項
上筋用スペーサは、請求項記載の発明において、前記
固定板の他端に、前記締結部から前記結合部へ向う方向
に沿って長孔が形成されており、前記締結部が、前記他
方の下筋を、前記固定板との間に挟む締結板と、前記長
孔と前記締結板のボルト孔に通されるボルトとナットと
からなることを特徴とする。請求項の上筋用スペーサ
は、請求項記載の発明において、前記締結板に、前記
ボルトが、その軸部を上向きに立てられ、前記ボルトの
頭部が固着されたことを特徴とする。請求項の上筋用
スペーサは、請求項記載の発明において、前記固定板
の他端部の端縁に切欠き部が形成されており、該切欠き
部が前記長孔に連なっていることを特徴とする。請求項
の上筋用スペーサは、請求項3記載の発明において、
前記支柱が、アングルプレートであり、該アングルプレ
ートを、その頂角の二等分線が前記固定板の前記締結部
から前記係合部へ向う方向に垂直な方向に沿うように配
設し、前記倒れ防止材が、長方形の平板であり、該平板
を立てて、その長手方向が、前記固定板の前記締結部か
ら前記係合部へ向う方向に垂直な方向に沿うように配設
されたことを特徴とする。請求項の上筋用スペーサ
は、請求項3または記載の発明において、前記上筋受
部が、前記支柱の上端に、昇降自在に立てて取り付けら
れた昇降棒と、該昇降棒の上端に取り付けられ、前記上
筋を支持する受板とからなり、前記昇降棒には、その長
手方向に沿って間隔をもって複数の掛止溝が形成されて
おり、前記昇降棒を前記支柱との間で挟む位置に、前記
昇降棒に向けて垂直に進退自在に掛止材が設けられてお
り、該掛止材の前進時に、該掛止材の先端部が、前記支
持材の溝に掛止し、該掛止材の後退時に、該掛止材に前
記溝との掛合が解除されることを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、仮枠よりも上方
に配設された下筋に固定ユニットを固定するので、コン
クリートを打設した後に仮枠を取り外しても、コンクリ
ートの下面にスペーサのどの部分も露出しない。しか
も、複数のスペーサを用いれば、多点で上筋を支持する
ことにより、上筋の撓みを防ぐことができる。また、倒
れ防止材の左右両端下部で下段下筋を押さえることによ
り、下筋に平行な方向への傾きを防止することができ、
安定して直立することができるため、上筋と下筋の間隔
を一定に保つことができる。さらに、倒れ防止材が固定
ユニットにかかる荷重を固定ユニットの下で支持するた
め、固定ユニットの強度を高めることができる。請求項
の発明によれば、仮枠よりも上方に配設された下筋に
固定ユニットを固定するので、コンクリートを打設した
後に仮枠を取り外しても、コンクリートの下面にスペー
サのどの部分も露出しない。しかも、複数のスペーサを
用いれば、多点で上筋を支持することにより、上筋の撓
みを防ぐことができる。また、倒れ防止材の左右両端下
部で下段下筋を押さえることにより、下筋に平行な方向
への傾きを防止することができ、安定して直立すること
ができるため、上筋と下筋の間隔を一定に保つことがで
きる。さらに、倒れ防止材が固定ユニットにかかる荷重
を固定ユニットの下で支持するため、固定ユニットの強
度を高めることができる。請求項の発明によれば、倒
れ防止材が左右下端部で下段下筋と接触するため、下筋
に平行な方向への傾きを防止することができ、安定して
直立することができるため、上筋と下筋の間隔を一定に
保つことができる。請求項の発明によれば、固定板の
締結部を下筋から外し、係合部を外せば、簡単に固定板
を取り外すことができ、ついで下筋の所望の位置に固定
板の係合部を係合し、他方の下筋に固定板の締結部を締
結すれば、簡単に固定することができる。しかも、固定
ユニットを下筋の所望の位置に、着脱自在に固定するこ
とができるから、上筋の支持を変更する場合に、わざわ
ざ上筋および下筋の配設をやり直す必要がなく、作業時
間を短縮することができる。請求項の発明によれば、
他方の下筋を固定板と締結板との間に挟み、ボルトとナ
ットを締結することにより、固定板を他方の下筋に簡単
で確実に固定できるので、作業時間を短縮できる。しか
も、一対の下筋の間隔が異なる場合でも、締結板を他方
の下筋の下方に移動させ、ボルトを締結板のボルト孔と
固定板の長孔とを同時に貫通することができるので、締
結板を所望の位置で固定でき、隣接する下筋の間隔の長
短に合わせて固定できる。請求項の発明によれば、締
結板にボルトの頭部が固着されているため、締結板を支
持するだけでボルトの落下を防ぎ、ボルトとナットの締
結、開放ができるため、安全であり、作業も簡単にでき
る。請求項の発明によれば、ボルトの軸部を切欠き部
から長孔に入れることができるため、作業が簡単にで
き、作業時間を短縮できる。請求項の発明によれば、
支柱としてアングルプレートを用い、その頂角の二等分
線が固定板の締結部から係合部へ向う方向に垂直な方向
に沿うように配設することにより、固定板の締結部から
係合部へ向う方向に垂直な方向の長さを狭くしてもアン
グルプレートを固定板に取り付けることができ、軽量化
ができるとともに、強度を保つことができる。しかも、
倒れ防止材として平板を用い、その平板を立てて取り付
けることにより、固定ユニットの平面視での面積を小さ
くできるので、コンクリートの打設時に、コンクリート
の流れを防げず、コンクリートの空洞ができにくくな
る。請求項の発明によれば、受板を持ち上げ、受板の
上面を上筋に接触させた後、掛止材を前進させ、受板が
取り付けられた昇降棒の掛止溝に掛止材を掛止すること
により、昇降棒を所望の位置で簡単で確実に固定するこ
とができるため、上筋と下筋との間隔を一定に保つこと
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は第1実施形態の上筋用スペー
サの概略斜視図である。第1実施形態の上筋用スペーサ
を説明する前に、第1実施形態の上筋用スペーサが取り
付けられる、鉄筋コンクリート造建築において施工され
た鉄筋を説明する。図1において、符号L1は、図示し
ない仮枠の上方に配設された互いに平行に配設された一
対の下筋である。下筋L1の上方には、上筋U1が配設
されている。下筋L1と仮枠の間には、下筋L1と直交
し、互いに平行な一対の下段下筋L2が配設されてい
る。下筋L1と下段下筋L2は接して配設されることが
多い。
【0009】第1実施形態の上筋用スペーサは、下筋L
1と上筋U1との間に取り付けるスペーサである。第1
実施形態の上筋用スペーサは、固定ユニット10、倒れ
防止材17、支柱20および上筋受部30から構成され
たものである。
【0010】まず、固定ユニット10を説明する。固定
ユニット10は、下筋L1に固定されるものである。固
定ユニット10は、固定板11、締結板14、ボルト1
5およびナット16から構成されたものである。
【0011】図2は第1実施形態の上筋用スペーサの正
面図である。図1および図2に示すように、固定板11
は鉄製の長方形の板であり、一端縁が側面視J字状に屈
曲された係合部となっている。このため、固定板11の
一端縁を下筋L1に簡単に係合することができる。な
お、図8に示すように、固定板11の係合部は、45°
に屈曲した形状であってもよく、この場合、下筋L1の
径の大小に関係なく係合することができるので好適であ
る。
【0012】図5は図2のV−V線断面矢視図である。
同図に示すように、固定板11の他端部には、締結部か
ら係合部へ向う方向に沿って長孔12h が形成されてお
り、端縁に切欠き部13s が形成され、長孔12h に連なっ
ている。また、図6は他のタイプの固定板11の説明図
である。図6に示すように、固定板11の他端縁は、長
孔12h のみが形成され、切欠きがない形状でもよく、こ
の場合、ボルト15が抜け落ちることを防止できるの
で、好適である。
【0013】図7は締結板14の単体図である。(A) は
平面図、(B) は正面図である。図2に示すように、締結
板14は、これと固定板11との間に下筋L1を挟み、
固定ユニット10を下筋L1に固定するためのものであ
る。図7に示すように、締結板14は、鉄製であり、そ
の一端が半円形に屈曲した形状となっている。この締結
板14には、軸を上向きにしたボルト15の頭部が固着
されている。このため、締結板14と固定板11の間に
下筋L1を挟み、ボルト15の軸を固定板11の長孔12
h に貫通し、ボルト15とナット16を締結すると、下
筋L1に固定ユニット10を固定できるのである。な
お、図8に示すように、締結板14の形状は、固定板1
1に取り付けたときに、下筋L1を挟む部分が、固定板
11と45°をなすような形状であってもよく、この場
合、下筋L1の径の大小に関係なく係合することができ
るので好適である。
【0014】つぎに、倒れ防止材17を説明する。図4
は図2のIV−IV線断面矢視図である。同図に示すよう
に、倒れ防止材17は、鉄製の平板であり、その幅が、
下筋L1の径と同じ長さである。倒れ防止材17は、そ
の長手方向が固定板11の締結部から係合部へ向う方向
に垂直な方向に沿うように配設され、立てて取り付けら
れている。このため、この倒れ防止材17の左右両端の
下面で、一対の下段下筋L2,L2を下方に押さえるこ
とができ、下筋L1と平行な方向への傾きを防止するこ
とができる。また、倒れ防止材17が固定ユニット10
にかかる荷重を固定ユニット10の下で支持するため、
固定ユニット10の強度を高めることができる。さら
に、固定板11を薄くしても、固定ユニット10の強度
が保たれるので、第1実施形態の上筋用スペーサを軽く
することができる
【0015】つぎに、支柱20を説明する。図3は第1
実施形態の上筋用スペーサの側面図である。図1〜3に
示すように、支柱20は、アングルプレート21、スト
ッパ取付板22およびボルト24から構成されたもので
ある。アングルプレート21は、立てて配設されてお
り、その下端部が固定ユニット10の固定板11の上面
に取り付けられている。しかも、図5に示すように、ア
ングルプレート21は、その頂角の二等分線が固定ユニ
ット10の固定板11の締結部から係合部へ向う方向に
垂直な方向に沿うように配設されている。アングルプレ
ート21の上部には、ストッパ取付板22が取り付けら
れており、その中央部にネジ孔23h が形成されている。
このネジ孔23h に、ボルト24が進退自在に螺合されて
いるが、詳細は後述する。
【0016】つぎに、上筋受部30を説明する。上筋受
部30は、昇降棒31と受板32とから構成されたもの
である。昇降棒31は、支柱20のアングルプレート2
1の上端に、上下に昇降自在に垂直に立てて設けられた
棒であり、軸方向に間隔をもって複数の掛止溝33が形
成されている。昇降棒31の上端には、受板32が、水
平に設けられ、その中央部分に、昇降棒31が垂直にな
るように取り付けられている。受板32は、アングルプ
レートであり、上筋U1を支持するものである。なお、
受板32は、アングルプレートだけでなく、棒材や平板
等を採択しうる。
【0017】昇降棒31を、支柱20のアングルプレー
ト21の角部に沿って、所望の高さまで、上下に昇降さ
せ、支柱20のボルト24を前記ストッパー取付板22
のネジ孔23h に螺進させる。それにより、昇降棒31が
支柱20のアングルプレート21とボルト24との間に
挟まれるので、所望の高さに固定することができる。さ
らに、ボルト24の先端が上筋受部30の昇降棒31の
掛止溝33に入り、昇降棒31は掛止されるので、昇降
棒31の降下を防ぐことができる。
【0018】第1実施形態の上筋用スペーサの作用・効
果について説明する。まず、固定ユニット10の固定板
11の屈曲された一端部を、所望の下筋L1に係合す
る。ついで、固定板11の他端部を、隣接する下筋L1
の上に置く。締結板14を持ち、締結板14に固着され
たボルト15を切欠き部13s より長孔12h に入れる。ボ
ルト15を長孔12h に入れたままで、長孔12h に沿って
締結板14を下筋L1の下部まで移動させる。この状態
で、ボルト15とナット16を締結することにより、隣
接する下筋L1に固定板11を挟着することができる。
よって、第1実施形態の上筋用スペーサによれば、隣接
する下筋L1,L1の間隔の長短にあわせて所望の位置
で固定することができる。
【0019】固定板11は、その一端部が、一方の下筋
L1と係合しており、他端部が、他方の下筋L1と固定
されているので、固定板11を平行な一対の下筋L1,
L1に確実に固定することができる。この結果、第1実
施形態の上筋用スペーサを、下筋L1に、簡単に、確実
に固定することができる。
【0020】固定ユニット10の固定板11を下筋L1
に取り付けたときに、倒れ防止材17の左右両端におけ
る下部は、それぞれ、前記一対の下段下筋L2,L2に
接する。前述のごとく、倒れ防止材17は、その幅が下
筋L1の径と同じ長さの板であり、立てて固定板11の
下面に固定板11の締結部から係合部へ向う方向に垂直
な方向に沿って取り付けられているからである。したが
って、倒れ防止材17が設けられていることにより、下
筋L1と平行な方向への傾きを防止することができるた
め、下筋L1と上筋U1の間隔を一定に保つことができ
る。
【0021】ついで、上筋受部30の受板32を持ち上
げ、受板32の上面を上筋U1に接触させる。受板32
と上筋U1を接触させた状態で、支柱20のボルト24
をストッパー取付板22のネジ孔23h にねじ込む。それ
により、昇降棒31をボルト24の先端とアングルプレ
ート21との間に挟んで、昇降棒31を固定することが
できる。このため、受板32で上筋U1を支持すること
ができる。また、ボルト24の先端は昇降棒31の掛止
溝33に入っており、昇降棒31を掛止するため、昇降
棒31の降下を防止することができる。この結果、下筋
L1と上筋U1との間の間隔に合わせて、上筋U1を所
望の高さで確実に支持することができる。
【0022】同様にして、複数の第1実施形態の上筋用
スペーサを下筋L1に取り付けると、上筋U1は、複数
の第1実施形態の上筋用スペーサにより複数箇所で支持
される。このため、第1実施形態の上筋用スペーサは、
上筋U1の撓み防ぎ、上筋U1を支持することができ
る。
【0023】第1実施形態の上筋用スペーサの支持位置
を変更する場合、支柱20のボルト24を緩めれば、上
筋受部30の昇降棒31はボルト24から開放されるの
で、受板32は、上筋U1を支持していた状態から開放
される。固定ユニット10のナット16を緩めてボルト
15から取り外す。ついで、ボルト15を長孔12h から
抜き、締結板14を取り外して、下筋L1と固定板11
の他端部との固定を開放する。そして、下筋L1から固
定板11の係合部を外せば、第1実施形態の上筋用スペ
ーサを下筋L1から取り外すことができる。
【0024】取り外した第1実施形態の上筋用スペーサ
を、所望の位置に移動し、前記のごとき取り付け作業に
より、上筋U1と下筋L1との間にに取り付けることが
でき、上筋U1を支持することができる。このように、
第1実施形態の上筋用スペーサは、上筋U1と下筋L1
との間にに簡単に着脱できる。この結果、第1実施形態
の上筋用スペーサは、取り付け位置の修正を簡単にで
き、しかも作業時間が短縮できる。
【0025】全ての第1実施形態の上筋用スペーサの配
設が終了した後、コンクリートを打設する。支柱20の
アングルプレート21は、その頂角の二等分線が固定ユ
ニット10の固定板11の締結部から係合部へ向う方向
に垂直な方向に沿うように配設されているので、固定板
11の締結部から係合部へ向う方向に垂直な方向が狭く
なっている。また、倒れ防止材17が立てて取り付けら
れている。このため、固定ユニット10および倒れ防止
材17は平面視面積が小さい。したがって、本実施形態
の上筋用スペーサを用いることでコンクリートの打設時
に、コンクリートの流れを防げず、コンクリートに空洞
ができにくくなり、強固な鉄筋コンクリート造建造物を
建造できる。さらに、第1実施形態の上筋用スペーサ
は、仮枠より上方に配設された下筋L1に固定されるこ
とで、どの部分もスラブおよび梁の下面より上方に存在
するため、コンクリートが固まった後に、どの部分もス
ラブおよび梁の下面に露出しないという効果を奏する。
【0026】つぎに、第2実施形態の上筋用スペーサを
説明する。図9は第2実施形態の上筋用スペーサの概略
斜視図である。第2実施形態の上筋用スペーサを説明す
る前に、第2実施形態の上筋用スペーサが取り付けられ
る、鉄筋コンクリート造建築において施工された鉄筋を
説明する。図9において、符号L1は、図示しない仮枠
の上方に配設された互いに平行に配設された一対の下筋
である。下筋L1の上方には、上筋U1が配設されてい
る。下筋L1と仮枠の間には、下筋L1と直交し、互い
に平行な一対の下段下筋L2が配設されている。下筋L
1と下段下筋L2は接して配設されることが多い。
【0027】第2実施形態の上筋用スペーサは、下筋L
1と上筋U1との間に取り付けるスペーサである。第2
実施形態の上筋用スペーサは、固定ユニット10B 、上筋
受部30B および倒れ防止材17から構成されたものであ
る。第2実施形態の上筋用スペーサは、支柱20をもた
ず固定ユニット10B に直接、上筋受部30B が昇降自在に
取り付けられている点で、第1実施形態の上筋用スペー
サと異なる。
【0028】まず、固定ユニット10B を説明する。固定
ユニット10B は、下筋L1に固定されるものである。固
定ユニット10B は、固定板11B 、締結板14、ボルト1
5、ナット16および支持ナット18B から構成されたも
のである。
【0029】図10は第2実施形態の上筋用スペーサの
正面図である。図9および図10に示すように、固定板
11B は鉄製の長方形の板であり、一端縁が側面視J字状
に屈曲された係合部となっている。このため、固定板11
B の一端縁を下筋L1に簡単に係合することができる。
図示しないが、固定板11B には、孔が形成されており、
後述する昇降棒31B を支持ナット18B と螺合させ、降下
させたときに、孔を昇降棒31B が貫通する。なお、図8
に示すように、固定板11B の係合部は、45°に屈曲し
た形状であってもよく、この場合、下筋L1の径の大小
に関係なく係合することができるので好適である。
【0030】図9に示すように、固定板11B の他端部に
は、締結部から係合部へ向う方向に沿って長孔12h が形
成されており、端縁に切欠き部13s が形成され、長孔12
h に連なっている。また、図6に示すように、固定板11
B の他端縁は、長孔12h のみが形成され、切欠きがない
形状でもよく、この場合、ボルト15が抜け落ちること
を防止できるので、好適である。
【0031】図10に示すように、締結板14は、これ
と固定板11B との間に下筋L1を挟み、固定ユニット10
B を下筋L1に固定するためのものである。図7に示す
ように、締結版14は、鉄製であり、その一端が半円形
に屈曲した形状となっている。締結板14には、軸を上
向きにしたボルト15の頭部が固着されている。このた
め、締結板14と固定板11B の間に下筋L1を挟み、ボ
ルト15の軸を固定板11B の長孔12h に貫通し、ボルト
15とナット16を締結すると、下筋L1に固定ユニッ
ト10B を固定できるのである。なお、図8に示すよう
に、締結板14の形状は、固定板11B に取り付けたとき
に、下筋L1を挟む部分が、固定板11B と45°をなす
ような形状であってもよく、この場合、下筋L1の径の
大小に関係なく係合することができるので好適である。
また、支持ナット18B は、固定板11B に固着されてい
る。
【0032】つぎに、倒れ防止材17を説明する。図9
および図10に示すように、倒れ防止材17は鉄製の平
板であり、その幅が、下筋L1の径と同じ長さである。
倒れ防止材17はその長手方向が固定板11B の締結部か
ら係合部へ向う方向に垂直な方向に沿うように配設さ
れ、立てて取り付けられている。このため、この倒れ防
止材17の左右下端の下面で、一対の下段下筋L2,L
2を下方に押さえることができ、下筋L1と平行な方向
への傾きを防止することができる。また、倒れ防止材1
7が固定ユニット10B にかかる荷重を固定ユニット10B
の下で支持するため、固定ユニット10B の強度を高める
ことができる。さらに、固定板11B を薄くしても、固定
ユニット10B の強度が保たれるので、第2実施形態の上
筋用スペーサを軽くすることができる
【0033】つぎに、上筋受部30B を説明する。上筋受
部30B は、昇降棒31B 、受棒32B および固定用ナット34
B から構成されたものである。昇降棒31B は、雄ネジが
切られた棒材である。昇降棒31B の上端には、受棒32B
の側面が取り付けられている。受棒32B は、鉄製の棒材
であり、上筋U1を支持するのである。固定用ナット34
B は、ナットであり、昇降棒31Bに螺合している。な
お、受棒32B は、棒材だけでなく、アングルプレートや
平板等を採択しうる。
【0034】固定用ナット34B は、昇降棒31B に螺合し
ている。昇降棒31B を、支持ナット18B に螺合し、回転
させることにより、所望の高さまで昇降させ、固定用ナ
ット34B を支持ナット18B に接触させ、強く締めること
で、昇降棒31B を所望の位置で確実に固定することがで
きる。
【0035】第2実施形態の上筋用スペーサの作用・効
果について説明する。まず、固定ユニット10B の固定板
11B の屈曲された係合部を、所望の下筋L1に係合す
る。ついで、固定板11B の他端部を、隣接する下筋L1
の上に置く。締結板14を持ち、締結板14に固着され
たボルト15を切欠き部13s より長孔12h に入れる。ボ
ルト15を長孔12h に入れたままで、長孔12h に沿って
締結板14を下筋L1の下部まで移動させる。この状態
で、ボルト15とナット16を締結することにより、隣
接する下筋L1に固定板11B を挟着することができる。
よって、第2実施形態の上筋用スペーサによれば、隣接
する下筋L1,L1の間隔の長短にあわせて所望の位置
で固定することができる。
【0036】固定板11B は、その一端部が、一方の下筋
L1と係合しており、他端部は、他方の下筋L1と固定
されしているので、固定板11B を平行な一対の下筋L
1,L1に確実に固定することができる。この結果、第
2実施形態の上筋用スペーサを、下筋L1に、簡単に、
確実に固定することができる。
【0037】固定ユニット10B の固定板11B を下筋L1
に取り付けたときに、倒れ防止材17の左右両端におけ
る下部は、それぞれ、前記一対の下段下筋L2,L2と
が接する。前述のごとく、倒れ防止材17は、その幅が
下筋L1の径と同じ長さの板であり、立てて固定板11B
の下面に固定板11B の締結部から係合部へ向う方向に垂
直な方向に沿って取り付けられているからである。した
がって、下筋L1と平行な方向への傾きを防止すること
ができるため、下筋L1と上筋U1の間隔を一定に保つ
ことができる。
【0038】上筋受部30B の昇降棒31B を回転し、受棒
32B が上筋U1に接するまで上昇させて、固定用ナット
34B を支持ナット18B に接触させ、強く締め付けること
により、昇降棒31B を固定することができる。このた
め、受板32B で下筋U1を支持することができる。この
結果、下筋L1と上筋U1との間隔に合わせて、上筋U
1を所望の高さで支持することができる。
【0039】同様にして、複数の第2実施形態の上筋用
スペーサをL1に取り付けると、上筋U1は、複数の第
2実施形態の上筋用スペーサにより複数箇所で支持され
る。このため、第2実施形態の上筋用スペーサは上筋U
1の撓み防ぎ、上筋U1を支持することができる。
【0040】第2実施形態の上筋用スペーサの支持位置
を変更する場合、固定用ナット34Bを緩めれば、上筋受
部30B の昇降棒31B は、支持ナット18B から開放され
る。昇降棒31B を回転させ、受棒32B を下降させること
で、受棒32B は、上筋U1を支持していた状態から開放
される。固定ユニット10B のナット16を緩めて、ボル
ト15から取り外す。ついで、ボルト15を長孔12h か
ら抜き、締結板14を取り外して、下筋L1と固定板11
B の他端部との固定を開放する。そして、下筋L1から
固定板11B の係合部を外せば、第2実施形態の上筋用ス
ペーサを下筋L1から取り外すことができる。
【0041】取り外した第2実施形態の上筋用スペーサ
を、所望の位置に移動し、前述ごとき取り付け作業によ
り、上筋U1と下筋L1との間に取り付けることがで
き、上筋U1を支持することができる。このように、第
2実施形態の上筋用スペーサは、上筋U1と下筋L1と
の間に簡単に着脱できる。この結果、第1実施形態の上
筋用スペーサは、取り付け位置の修正を簡単にでき、し
かも時間の短縮ができる。
【0042】全ての第2実施形態の上筋用スペーサの配
設が終了した後、コンクリートを打設する。倒れ防止材
17が立てて取り付けられている。このため、固定ユニ
ット10B および倒れ防止材17は平面視面積が小さい。
したがって、第2実施形態の上筋用スペーサを用いるこ
とでコンクリートの打設時に、コンクリートの流れを防
げず、コンクリートに空洞ができにくくなり、強固な鉄
筋コンクリート造建造物を建造できる。さらに、第2実
施形態の上筋用スペーサは、仮枠より上方に配設された
下筋L1に固定されることで、どの部分もスラブおよび
梁の下面より上方に存在するため、コンクリートが固ま
った後に、どの部分もスラブおよび梁の下面に露出しな
いという効果を奏する。
【0043】
【発明の効果】請求項1の上筋用スペーサによれば、コ
ンクリートの下面にスペーサを露出させず、上筋の撓み
を防ぎ、上筋を支持することができる。また、下筋に固
定することで、上筋および下筋を配設した後でもスペー
サを配設することができ、スペーサが上筋および下筋を
配設する邪魔にならないので、作業時間を短縮すること
ができる。また、倒れ防止材が左右両端下部で、前記下
段下筋を押さえることにより、下筋に平行な方向への傾
きを防止することができ、安定して直立することができ
るため、上筋と下筋の間隔を一定に保つことができる。
さらに、倒れ防止材が固定ユニットにかかる荷重を固定
ユニットの下で支持するため、固定ユニットの強度を高
めることができる。請求項の上筋用スペーサによれ
ば、コンクリートの下面にスペーサを露出させず、上筋
の撓みを防ぎ、上筋を支持することができる。また、下
筋に固定することで、上筋および下筋を配設した後でも
スペーサを配設することができ、スペーサが上筋および
下筋を配設する邪魔にならないので、作業時間を短縮す
ることができる。また、倒れ防止材が左右両端下部で、
前記下段下筋を押さえることにより、下筋に平行な方向
への傾きを防止することができ、安定して直立すること
ができるため、上筋と下筋の間隔を一定に保つことがで
きる。さらに、倒れ防止材が固定ユニットにかかる荷重
を固定ユニットの下で支持するため、固定ユニットの強
度を高めることができる。請求項の上筋用スペーサに
よれば、倒れ防止材と下段下筋とが倒れ防止材の左右下
端部で接触するため、下筋に平行な方向への傾きを防止
することができ、安定して直立することができるため、
上筋と下筋の間隔を一定に保つことができる。請求項
の上筋用スペーサによれば、取付位置の修正を簡単にで
き、しかも時間が短縮できる。請求項の上筋用スペー
サによれば、一組のボルトとナットにより固定、開放が
できるため、確実に固定でき、作業時間を短縮できる。
しかも、一方の下筋と他方の下筋の間隔が異なる場合で
も、締結板を他方の下筋の下に移動させ、ボルトを締結
板のボルト孔と固定板の長孔とを同時に貫通することが
でき、所望の位置で固定できるので、隣接する下筋の間
隔の長短に合わせて固定することができる。請求項
上筋用スペーサによれば、締結板を支持するだけで、ボ
ルトの落下を防ぐことができ、ボルトとナットの締結、
開放ができるため、安全であり、作業も簡単にできる。
請求項の上筋用スペーサによれば、ボルトの軸部を切
欠き部から長孔に入れることができるため、作業が簡単
にでき、作業時間を短縮できる。請求項の上筋用スペ
ーサによれば、固定板の締結部から係合部へ向う方向に
垂直な方向の長さを狭くしてもアングルプレートを固定
板に取りつけることができ、軽量化ができ、強度も保つ
ことができる。また、倒れ防止材を立てて取りつけるこ
とにより、固定ユニットの平面視での面積が小さくでき
るので、コンクリートの打設時に、コンクリートの流れ
を防げず、コンクリートの空洞ができにくくなり、この
結果、強固な鉄筋コンクリート造建築物を建造できる。
請求項の上筋用スペーサによれば、受板が取り付けら
れた昇降棒の掛止溝に掛止材を掛止することにより、昇
降棒を所望の位置で簡単で確実に固定することができ、
上筋と下筋との間隔を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の上筋用スペーサの概略斜視図で
ある。
【図2】第1実施形態の上筋用スペーサの正面図であ
る。
【図3】第1実施形態の上筋用スペーサの側面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】図2のV−V線断面矢視図である。
【図6】他のタイプの固定板11の説明図である。
【図7】締結板14の単体図である。(A) は平面図、
(B) は正面図である。
【図8】他のタイプの固定板11および締結板14の説
明図である。
【図9】第2実施形態の上筋用スペーサの概略斜視図で
ある。
【図10】第2実施形態の上筋用スペーサの正面図であ
る。
【図11】従来例Iの上筋用スペーサの使用形態の概略
図である。
【図12】従来例IIの上筋用スペーサの使用形態の概略
図である。
【符号の説明】
10 固定ユニット 11 固定板 12h 長孔 13s 切欠部 14 締結板 15 ボルト 16 ナット 17 倒れ防止材 20 支柱 21 アングルプレート 30 上筋受部 L1 下筋 L2 下段下筋 U1 上筋

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筋コンクリート造建築における仮枠より
    も上方に、互いに平行に配設された下段下筋の上部に、
    該下段下筋に直交して、互いに平行に配設された下筋
    と、該下筋の上方に設けられた上筋との間に取り付ける
    スペーサであって、 前記下筋に固定される固定ユニットと、 該固定ユニットに下端部を取付けられた支柱と、 該支柱の上端部に取り付けられ、前記上筋を支持する上
    筋受部と、 前記固定ユニットに取り付けられた倒れ防止材とからな
    り、 該倒れ防止材が、前記下段下筋を、左右下端部で押さえ
    ることを特徴とする上筋用スペーサ。
  2. 【請求項2】鉄筋コンクリート造建築における仮枠より
    も上方に、互いに平行に配設された下段下筋の上部に、
    該下段下筋に直交して、互いに平行に配設された下筋
    と、該下筋の上方に設けられた上筋との間に取り付ける
    スペーサであって、 前記下筋に固定される固定ユニットと、 該固定ユニットに取り付けられ、前記上筋を支持する上
    筋受部と、 前記固定ユニットに取り付けられた倒れ防止材とからな
    り、 該倒れ防止材が、前記下段下筋を、左右下端部で押さえ
    ることを特徴とする上筋用スペーサ。
  3. 【請求項3】前記倒れ防止材が、 前記固定ユニットの下部に、前記下筋と平行に取り付け
    られ、 前記倒れ防止材の高さを、前記下筋の径と同じにしたこ
    とを特徴とする請求項または記載の上筋用スペー
    サ。
  4. 【請求項4】前記固定ユニットが、固定板を備えてお
    り、 該固定板の一端に、前記下筋の一方に係合する係合部が
    形成され、 前記固定板の他端に、前記下筋の他方に着脱自在に固定
    される締結部が設けられたことを特徴とする請求項
    たは記載の上筋用スペーサ。
  5. 【請求項5】前記固定板の他端に、前記締結部から前記
    結合部へ向う方向に沿って長孔が形成されており、 前記締結部が、 前記他方の下筋を、前記固定板との間に挟む締結板と、 前記長孔と前記締結板のボルト孔に通されるボルトとナ
    ットとからなることを特徴とする請求項記載の上筋用
    スペーサ。
  6. 【請求項6】前記締結板に、前記ボルトが、その軸部を
    上向きに立てられ、前記ボルトの頭部が固着されたこと
    を特徴とする請求項記載の上筋用スペーサ。
  7. 【請求項7】前記固定板の他端部の端縁に切欠き部が形
    成されており、 該切欠き部が前記長孔に連なっていることを特徴とする
    請求項記載の上筋用スペーサ。
  8. 【請求項8】前記支柱が、アングルプレートであり、 該アングルプレートを、その頂角の二等分線が前記固定
    板の前記締結部から前記係合部へ向う方向に垂直な方向
    に沿うように配設し、 前記倒れ防止材が、長方形の平板であり、 該平板を立てて、その長手方向が、前記固定板の前記締
    結部から前記係合部へ向う方向に垂直な方向に沿うよう
    に配設されたことを特徴とする請求項3記載の上筋用ス
    ペーサ。
  9. 【請求項9】前記上筋受部が、 前記支柱の上端に、昇降自在に立てて取り付けられた昇
    降棒と、 該昇降棒の上端に取り付けられ、前記上筋を支持する受
    板とからなり、 前記昇降棒には、その長手方向に沿って間隔をもって複
    数の掛止溝が形成されており、 前記昇降棒を前記支柱との間で挟む位置に、前記昇降棒
    に向けて垂直に進退自在に掛止材が設けられており、 該掛止材の前進時に、該掛止材の先端部が、前記支持材
    の溝に掛止し、 該掛止材の後退時に、該掛止材に前記溝との掛合が解除
    されることを特徴とする請求項3または記載の上筋用
    スペーサ。
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