JPH06239933A - α‐オレフィン重合用触媒成分およびそれを用いたα‐オレフィン重合体の製造法 - Google Patents

α‐オレフィン重合用触媒成分およびそれを用いたα‐オレフィン重合体の製造法

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JPH06239933A
JPH06239933A JP2687593A JP2687593A JPH06239933A JP H06239933 A JPH06239933 A JP H06239933A JP 2687593 A JP2687593 A JP 2687593A JP 2687593 A JP2687593 A JP 2687593A JP H06239933 A JPH06239933 A JP H06239933A
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JP
Japan
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hydrocarbon residue
carbon atoms
group
silicon
component
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JP2687593A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Sugano
野 利 彦 菅
Kenji Takasaki
崎 研 二 高
Tomohiko Takahama
浜 智 彦 高
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高融点、高分子量のα‐オレフィン重合体を
高収率で得るための触媒成分、触媒、及びそれを用いて
なるα‐オレフィン重合体の製造法を提供すること。 【構成】 下記の化合物〔I〕で表わされるα‐オレフ
ィン重合用触媒成分、及びこれを組合せてなるα‐オレ
フィン重合用触媒、及びこの触媒を用いてなるα‐オレ
フィン重合体の製造法。 【化1】 (M=Ti、Zr、Hf、R=C1〜6の、炭化水素
残基、又はSi含有C 〜12の炭化水素残基、R
3〜30の、炭化水素残基、又はSi含有C 〜30
の炭化水素残基、R=C1〜30の炭化水素残基、又
はSi若しくはGe含有C1〜30の炭化水素残基、シ
リレン基又はゲルミレン基、X及びY=H、ハロゲン、
1〜24の炭化水素残基又はN、O、P、Si含有C
1〜24の炭化水素残基(但し、X、Yの一方はN、
P、Si含有炭化水素残基)、R、Rを有する2個
の五員環配位子は、Rを介しての相対位置の観点にお
いてMを含む平面に関して非対称) 【効果】 上記目的が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【産業上の利用分野】本発明はα‐オレフィン重合用の
触媒成分に関する。さらに詳しくは、本発明は、高融点
のα‐オレフィン重合体の製造を可能にする重合用触媒
成分、およびこの触媒成分を使用するα‐オレフィン重
合用触媒、並びにその触媒を用いるα‐オレフィン重合
体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン重合用の均一系触媒として
は、いわゆるカミンスキー触媒がよく知られている。こ
の触媒は非常に重合活性が高く、分子量分布が狭い重合
体が得られるという特徴がある。
【0003】カミンスキー触媒によりアイソタクチック
ポリオレフィンを製造する際に使用する遷移金属化合物
としては、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
クロリドやエチレンビス(4,5,6,7‐テトラヒド
ロインデニル)ジルコニウムジクロリド(特開昭61−
130314号公報)が知られているが、製造したポリ
オレフィンの分子量が小さく、また、低温で製造すると
高分子量体が得られるが重合活性が低い等の問題点があ
る。また、このような遷移金属化合物のジルコニウムの
代わりにハフニウム化合物を使用すると、高分子量体が
製造可能であることが知られているが(Journal of Mol
ecular Catalysis, 56(1989) p.237〜247)、この方法に
は重合活性が低いという問題点があるようである。
【0004】さらに、ジメチルシリレンビス置換シクロ
ペンタジエニルジルコニウムジクロリドなどが特開平1
−301704号公報、Polymer Preprints,Japan vol.
39,No.6 p.1614〜1616(1990)、特開平3−12406号
公報により、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド等が特開昭63−295007号、
特開平1−275609号各公報により、提案され、比
較的低温の重合では高立体規則性で高融点のポリマーを
得ることが可能となった。しかし、経済性の高い高温重
合条件下では、立体規則性、融点及び分子量の低下が著
しいようであって、改良が望まれている。
【0005】特開平4−268307号および同4−2
68308号各公報には、上記シクロペンタジエニル化
合物の架橋基の隣(2位‐)に置換基をつけることによ
って、立体規則性及び分子量がある程度向上することが
示唆されているが、高温重合条件下の性能はいまだ不充
分であるようである。
【0006】一方、特開昭62−230802号公報に
は、ヘテロ原子含有配位子としてアルコキシ基あるいは
チオアルキル基がジルコニウムに1個ついた遷移金属化
合物を用いたα‐オレフィン重合体の製法が、また、Po
lymer Preprints Japan Vol41, No.2(1992)のP279
には−NMe、−SCN、CFCO基の配位した
遷移金属化合物を用いたα‐オレフィン重合体の製法が
開示されている。しかし、いずれの文献も従来の錯体
(たとえば、Clの配位した錯体)に比べて重合活性の
低下した結果を示しており、一層の改良が望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押出成形や
射出成形が可能な高分子量体で、高融点を保つオレフィ
ン系重合体を高収率で得ることを可能にするα‐オレフ
ィン重合用触媒成分、およびα‐オレフィン重合用触
媒、ならびにα‐オレフィン重合体の製造法を提供しよ
うとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔発明の概要〕 <要旨>本発明は、上記の問題点を解消すべく検討を行
なった結果なされたものである。すなわち、本発明によ
るα‐オレフィン重合用触媒成分は、下記の一般式
〔I〕で表わされる化合物からなること、を特徴とする
ものである。
【0009】
【化4】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
関して非対称である。)本発明は、また、上記の触媒成
分からなるα‐オレフィン重合用触媒に関する。すなわ
ち、本発明によるα‐オレフィン重合用触媒は、下記の
成分(A)および(B)を組合せてなること、を特徴と
するものである。成分(A) 下記の一般式〔I〕で表わされる化合物からなるα‐オ
レフィン重合用触媒成分、
【0010】
【化5】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
関して非対称である。)成分(B) (イ)アルミニウムオキシ化合物、(ロ)ルイス酸ある
いは(ハ)成分(A)と反応して成分(A)をカチオン
に変換することが可能なイオン性化合物。
【0011】本発明は、さらにまた、上記の触媒を使用
するα‐オレフィン重合体の製造法に関する。
【0012】すなわち、本発明によるα‐オレフィン重
合体の製造法は、下記の成分(A)および成分(B)を
組合せてなる触媒にα‐オレフィンを接触させて重合さ
せることを、特徴とするものである。成分(A) 下記の一般式〔I〕で表わされる化合物からなるα‐オ
レフィン重合用触媒成分、
【0013】
【化6】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
関して非対称である。)成分(B) (イ)アルミニウムオキシ化合物、(ロ)ルイス酸ある
いは(ハ)成分(A)と反応して成分(A)をカチオン
に変換することが可能なイオン性化合物。 <効果>本発明の触媒によれば、高融点かつ高分子量の
α‐オレフィン重合体を高収率で製造することが可能に
なる。
【0014】本発明の効果発現の理由は明らかではない
が、従来のハロゲンや炭化水素残基、水素基等に比べて
本発明のヘテロ基含有基は、成分(B)により活性化さ
れやすく、また、活性種が形成された後もその近傍に存
在し、五員環配位子が特定の構造を有することによる嵩
高さとの相乗作用で、被毒を受けにくい状態を保ってい
ると予想される。この優れた効果は、従来の技術からは
全く予見され得ないものであると考えられる。 〔発明の具体的説明〕本発明は、下記の成分(A)に示
す化合物からなる重合触媒成分に関するものである。さ
らには、本発明は、下記の成分(A)および成分(B)
を組合せてなるα‐オレフィン重合用触媒、並びにこの
触媒にα‐オレフィンを接触させて重合させることから
なるα‐オレフィン重合体の製造法に関するものであ
る。ここで、「からなる」および「組合せてなる」と
は、本発明の効果を損わない限りにおいては、挙示の化
合物または成分以外の化合物、成分をも組合せて使用す
ることが可能であることを意味する。 <成分(A)>本発明の触媒成分(A)をなすのは、下
記の一般式〔I〕で表わされる遷移金属化合物である。
【0015】
【化7】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
関して非対称である。)この発明で使用する式〔I〕の
メタロセン化合物は、置換基RおよびRを有する2
個の五員環配位子が、基Rを介しての相対位置の観点
においてMを含む平面に関して非対称であるということ
を大きな特徴とするものである。ここで「Rを介して
の相対位置の観点においてMを含む平面に関して非対称
である」ということは、Mを挾んで対向するこの2個の
置換五員環がMを平面に関して実体と鏡像の関係にな
い、ということを示すものである。
【0016】置換基RおよびRにケイ素原子が含ま
れる場合、ケイ素原子の数は1〜6、好ましくは1〜2
である。
【0017】置換基Rにケイ素原子もしくはゲルマニ
ウム原子が含まれる場合、ケイ素原子もしくはゲルマニ
ウム原子の数は1〜6、好ましくは1〜4である。
【0018】Rは、上記したように炭素数1〜6の炭
化水素基またはケイ素を含む炭素数1〜12の炭化水素
基である。さらに詳しくは、Rは、アルキル、シクロ
アルキル等の飽和炭化水素基、ビニル、アルケニル等の
不飽和炭化水素基、またはアルキルシリル等のケイ素含
有炭化水素基である。具体例としては、メチル、エチ
ル、n‐プロピル、i‐プロピル、シクロプロピル、n
‐ブチル、i‐ブチル、t‐ブチル、n‐アミル、i‐
アミル、n‐ヘキシル、シクロプロパン、アリル、トリ
メチルシリル、ジメチルエチルシリル基等が例示され
る。これらのうち好ましいのは、メチル、エチル、n‐
プロピル、i‐プロピル、n‐ブチル、i‐ブチル、t
‐ブチル等のアルキル基である。
【0019】Rは、それぞれ独立に、炭素数3〜30
の2価の炭化水素基であるか、あるいは炭素数1〜30
の2価のケイ素含有炭化水素基である。これらの基は、
それが2価であるところから五員環上の縮合環を示すと
ころ、ここで「ケイ素含有炭化水素基」というのは、ケ
イ素が当該縮合環の構成員である場合および当該縮合環
から垂下した基(たとえば、トリメチルシリル基)とし
て存在する場合のいずれをも意味するものである。さら
に、Rは、五員環上の縮合環であって、かつビシクロ
環のような多環を形成していてもよい。
【0020】Rは、さらに詳しくは、アルキレン、シ
クロアルキレン等の飽和炭化水素基、アルカジエニレ
ン、アリーレン等の不飽和炭化水素基、またはアルキル
シリルアルキレン、アルキルシリルアルケニレン等のケ
イ素を含む炭化水素基である。具体例としては、ブチレ
ン、メチルブチレン、2‐メチルブチレン、1,2‐ジ
メチルブチレン、シクロプロピルブチレン、1,3‐ブ
タジエニレン、メチル‐1,3‐ブタジエニレン、フェ
ニルブチレン、フェニル‐1,3‐ブタジエニレン、ト
リメチルシリルブチレン、トリメチルシリル‐1,3‐
ブタジエニレン、ジメチルエチルシリルブチレン、ジメ
チルエチルシリル‐1,3‐ブタジエニレン基等が例示
される。これらのうち好ましいのは、ブチレン、メチル
ブチレン等のアルキレン基、1,3‐ブタジエニレン、
メチル‐1,3‐ブタジエニレン等のアルカジエニレン
基である。
【0021】Rは2つの共役五員環配位子を架橋する
2価の基であって、(イ)炭素数1〜30、好ましくは
1〜6、の2価の炭化水素基、さらに詳しくは、例えば
アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン等の不
飽和炭化水素残基、(ロ)シリレン基、(ハ)炭素数1
〜24、好ましくは1〜12、の炭化水素基を有するシ
リレン基、(ニ)ゲルミレン基、または(ホ)炭素数1
〜24、好ましくは1〜12、の炭化水素基を有するゲ
ルミレン基、を表わす。これらの中でも好ましいものは
アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、ア
ルキルシリレン基である。なお、2価のR基の両結合
手間の距離は、その炭素数の如何にかかわらず、R
鎖状の場合に4原子程度以下、就中3原子以下、である
ことが、Rが環状基を有するものである場合は当該環
状基+2原子程度以下、就中当該環状基のみであること
が、それぞれ好ましい。従って、アルキレンの場合はエ
チレンおよびイソプロピリデン(結合手間の距離は2原
子および1原子)が、シクロアルキレン基の場合はシク
ロヘキシレン(結合手間の距離がシクロヘキシレン基の
み)が、アルキルシリレンの場合はジメチルシリレン
(結合手間の距離が1原子)が、それぞれ好ましい。
【0022】XおよびYは、それぞれ独立に、すなわち
同一でも異なってもよくて、(イ)水素、(ロ)ハロゲ
ン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、好ましくは塩素)、
(ハ)炭素数1〜24、好ましくは1〜10、の炭化水
素基、(ニ)炭素数1〜24、好ましくは1〜18、の
ケイ素含有炭化水素基、(ホ)炭素数1〜24、好まし
くは1〜10、のアルコキシ基、(ヘ)炭素数1〜2
4、好ましくは1〜12、の窒素含有炭化水素基あるい
は(ト)炭素数1〜24、好ましくは1〜12、のリン
含有炭化水素基であるが、少くとも一方は(ニ)炭素数
1〜24のケイ素含有炭化水素基、(ヘ)炭素数1〜2
4の窒素含有炭化水素基、(ト)炭素数1〜24のリン
含有炭化水素基である。このうちで好ましいものは
(ニ)および(ヘ)であり、さらに好ましいものは
(ヘ)の窒素含有炭化水素基である。
【0023】Mは、チタン、ジルコニウムあるいはハフ
ニウムである。好ましくは、Mはジルコニウムである。
【0024】本発明の化合物〔I〕は、置換基ないし結
合の形成に関して合目的的な任意の方法によって合成す
ることができる。一つの代表的な合成経路は、下記の通
りである。なお、HRは、下記式の化合物を示す。
【0025】
【化8】 HR+n−CLi→RLi+n−C10 2RLi+QCl→Q(R+2LiCl Q(R+2・n−CLi→Q(RLi)
+2・n−C10(但し、HR=R) Q(RLi)+ZrCl→Q(RZrCl
+2LiCl 上記遷移金属化合物の非限定的な例として、下記のもの
を挙げることができる。なお、これらの化合物は、単に
化学的名称のみで指称されているが、その立体構造が本
発明でいう非対称性をもつものであるこというまでもな
い。 (1)エチレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニ
ウムジメチルアミドクロリド、(2)エチレンビス(2
‐メチルインデニル)ジルコニウムジエチルアミドクロ
リド、(3)エチレンビス(2‐メチルインデニル)ジ
ルコニウムジブチルアミドクロリド、(4)エチレンビ
ス(2‐メチルインデニル)ジルコニウムジフェニルア
ミドクロリド、(5)エチレンビス(2‐メチルインデ
ニル)ジルコニウムトリメチルシリルクロリド、(6)
エチレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウムト
リフェニルシリルクロリド、(7)エチレンビス(2‐
メチルインデニル)ジルコニウムビストリメチルシリル
メチルクロリド、(8)エチレンビス(2‐メチルイン
デニル)ジルコニウムジフェニルフォスフィンクロリ
ド、(9)エチレンビス(2‐メチルインデニル)ジル
コニウムビス(ジメチルアミド)、(10)エチレンビス
(2‐メチルインデニル)ジルコニウムビス(ジエチル
アミド)、(11)エチレンビス(2‐メチルインデニ
ル)ビス(トリメチルシリル)ジルコニウム、(12)エ
チレンビス(2,4‐ジメチルインデニル)ジルコニウ
ム(ジメチルアミド)クロリド、(13)エチレンビス
(2,4‐ジメチルインデニル)ジルコニウム(ジエチ
ルアミド)クロリド、(14)エチレンビス(2,4‐ジ
メチルインデニル)ジルコニウム(ビス(トリメチルシ
リル)メチル)クロリド、(15)エチレンビス(2,4
‐ジメチル‐4′‐ヒドロアズレニル)ジルコニウム
(ジエチルアミド)クロリド、(16)エチレンビス
(2,4,4‐トリメチル‐4,5,6,7‐テトラヒ
ドロインデニル)ジルコニウムジエチルアミドクロリ
ド、(17)エチレンビス(2,4,4‐トリメチル‐
4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニウ
ムビス(ジエチルアミド)、(18)エチレンビス(2‐
メチル‐4‐トリメチルシリル‐4′‐ヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムジエチルアミドクロリド、(19)エチ
レンビス(4‐(5,9,9‐トリメチルトリシクロ
〔6.1.1.0〕デカ‐4,6‐ジエ‐3‐ニル))
ジルコニウムジエチルアミドクロリド、(20)エチレン
ビス(2,4‐ビス(トリメチル)シリルインデニル)
ジルコニウムジエチルアミドクロリド、(21)エチレン
ビス(2‐メチル‐4,5,6,7‐テトラヒドロイン
デニル)ジルコニウム(ジエチルアミド)クロリド、
(22)エチレンビス(2‐メチル‐4,5,6,7‐テ
トラヒドロインデニル)ジルコニウムビス(ジエチルア
ミド)、(23)イソプロピリデンビス(2‐メチルイン
デニル)ジルコニウム(ジメチルアミド)クロリド、
(24)イソプロピリデンビス(2‐メチルインデニル)
ジルコニウムビス(ジエチルアミド)、(25)シクロヘ
キシリデンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム
(ジエチルアミド)クロリド、(26)メチレンビス(2
‐メチルインデニル)ジルコニウム(ジエチルアミド)
クロリド、(27)ジメチルシリレンビス(2‐メチルイ
ンデニル)ジルコニウム(ジメチルアミド)クロリド、
(28)ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)
ジルコニウム(ジエチルアミド)クロリド、(29)ジメ
チルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウ
ム(ジフェニルアミド)クロリド、(30)ジメチルシリ
レンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム(ビス
(トリメチルシリル)アミド)クロリド、(31)ジメチ
ルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム
ビス(ジメチルアミド)、(32)ジメチルシリレンビス
(2‐メチルインデニル)ジルコニウムビス(ジエチル
アミド)、(33)ジメチルシリレンビス(2‐メチルイ
ンデニル)ジルコニウム(トリメチルシリル)クロリ
ド、(34)ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニ
ル)(トリフェニルシリル)クロリド、(35)ジメチル
シリレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム
(ビス(トリメチルシリル)メチル)クロリド、(36)
ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコ
ニウム(ジフェニルフォスフィン)クロリド、(37)ジ
メチルシリレンビス(2,4‐ジメチルインデニル)ジ
ルコニウム(ジエチルアミド)クロリド、(38)ジメチ
ルシリレンビス(2,4‐ジメチルインデニル)ジルコ
ニウム(トリメチルシリル)クロリド、(39)ジメチル
シリレンビス(2,4‐ジメチル‐4′‐ヒドロアズレ
ン)ジルコニウム(ジメチルアミド)クロリド、(40)
ジメチルシリレンビス(2,4,4‐トリメチル‐4,
5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
エチルアミドクロリド、(41)ジメチルシリレンビス
(2,4,4‐トリメチル‐4,5,6,7‐テトラヒ
ドロインデニル)ジルコニウムビス(ジエチルアミ
ド)、(42)ジメチルシリレンビス(2‐メチル‐4‐
トリメチルシリル‐4′‐ヒドロアズレニル)ジルコニ
ウムジエチルアミドクロリド、(43)ジメチルシリレン
ビス(4‐(5,9,9‐トリメチルトリシクロ〔6.
1.1.0〕デカ‐4,6‐ジエ‐3‐ニル))ジルコ
ニウムジエチルアミドクロリド、(44)ジメチルシリレ
ンビス(2,4‐ビス(トリメチル)シリルインデニ
ル)ジルコニウムジエチルアミドクロリド、(45)ジメ
チルシリレンビス(2‐メチル‐4,5,6,7‐テト
ラヒドロインデニル)ジルコニウム(ジエチルアミド)
クロリド、(46)ジメチルシリレンビス(2‐メチル‐
4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニウ
ム(トリメチルシリル)クロリド、(47)フェニルメチ
ルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム
(ジエチルアミド)クロリド、(48)フェニルメチルシ
リレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウムビス
(ジエチルアミド)、(49)フェニルメチルシリレンビ
ス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム(トリメチル
シリル)クロリド、(50)ジフェニルシリレンビス(2
‐メチルインデニル)ジルコニウム(ジエチルアミド)
クロリド、(51)1,1,2,2‐テトラメチルジシリ
レンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウム(ジメ
チルアミド)クロリド、(52)ジメチルゲルマンビス
(2‐メチルインデニル)ジルコニウム(ジエチルアミ
ド)クロリド等を例示することができる。
【0026】また、これらの化合物のクロリドが臭素、
ヨウ素、メチル、エチル、フェニル、ベンジル、ヒドリ
ド、アルコキシ等にかわった化合物も例示することがで
きる。
【0027】また、上記のジルコニウムのかわりにチタ
ン、ハフニウムにかわった化合物も例示することができ
る。
【0028】これらのうちで好ましい化合物は、中心金
属に前記置換基X及びYとしてのアルキルアミド基ある
いはアルキルシリル基が1個ないしは2個結合した化合
物である。さらに好ましいものは、前記架橋基Rがア
ルキレン基あるいはアルキルシリレン基であって、中心
金属にアルキルアミド基あるいはアルキルシリル基が結
合した化合物である。さらに好ましいものは、中心金属
にアルキルアミド基が結合した化合物である。特に、五
員環配位子が2,4‐位(架橋基の位置を基準にして、
架橋基の隣の位置、即ちRの位置が2位)に置換基を
有するインデニル基あるいはアズレニル基でありかつ、
中心金属にアルキルアミド基が結合した化合物である。
中心金属はジルコニウム基が最も好ましい。 <成分(B)>成分(B)は、(イ)アルミニウムオキ
シ化合物、(ロ)ルイス酸、あるいは(ハ)成分(A)
と反応して成分(A)をカチオンに変換することが可能
なイオン性化合物である。
【0029】ルイス酸のあるものは、「成分(A)と反
応して成分(A)をカチオンに変換することが可能なイ
オン性化合物」として捉えることもできる。従って、
「ルイス酸」および「成分(A)と反応して成分(A)
をカチオンに変換することが可能なイオン性化合物」の
両者に属する化合物は、いずれか一方に属するものと解
することとする。
【0030】アルミニウムオキシ化合物としては、具体
的には下記の一般式〔II〕、〔III〕または〔IV〕であ
らわされる化合物がある。
【0031】
【化9】 (ここで、pは0〜40、好ましくは2〜30、の数で
あり、Rは水素または炭化水素残基、好ましくは炭素
数1〜10、特に好ましくは炭素数1〜6、のもの、を
示す。)一般式〔II〕および〔III 〕の化合物は、アル
モキサンとも呼ばれる化合物であって、一種類のトリア
ルキルアルミニウム、または二種類以上のトリアルキル
アルミニウムと水との反応により得られる生成物であ
る。具体的には、(イ)一種類のトリアルキルアルミニ
ウムと水から得られるメチルアルモキサン、エチルアル
モキサン、プロピルアルモキサン、ブチルアルモキサ
ン、イソブチルアルモキサン、(ロ)二種類のトリアル
キルアルミニウムと水から得られるメチルエチルアルモ
キサン、メチルブチルアルモキサン、メチルイソブチル
アルモキサン等が例示される。これらの中で、特に好ま
しいのはメチルアルモキサンおよびメチルイソブチルア
ルモキサンである。
【0032】これらのアルモキサンは、各群内および各
群間で複数種併用することも可能であり、また、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド等
の他のアルキルアルミニウム化合物と併用することも可
能である。
【0033】これらのアルモキサンは公知の様々な条件
下に調製することができる。具体的には以下の様な方法
が例示できる。 (イ) トリアルキルアルミニウムをトルエン、ベンゼ
ン、エーテル等の適当な有機溶剤を用いて直接水と反応
させる方法、(ロ) トリアルキルアルミニウムと結晶
水を有する塩水和物、例えば硫酸銅、硫酸アルミニウム
の水和物と反応させる方法、(ハ) トリアルキルアル
ミニウムとシリカゲル等に含浸させた水分とを反応させ
る方法、(ニ) トリメチルアルミニウムとトリイソブ
チルアルミニウムを混合し、トルエン、ベンゼン、エー
テル等の適当な有機溶剤を用いて直接水と反応させる方
法、(ホ) トリメチルアルミニウムとトリイソブチル
アルミニウムを混合し、結晶水を有する塩水和物、例え
ば硫酸銅、硫酸アルミニウムと水和物、と加熱反応させ
る方法、(ヘ) シリカゲル等に水分を含浸させ、トリ
イソブチルアルミニウムで処理した後、トリメチルアル
ミニウムで追加処理する方法、(ト) メチルアルモキ
サンおよびイソブチルアルモキサンを公知の方法で合成
し、これら二成分を所定量混合し、加熱反応させる方
法、(チ) ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素溶
媒に硫酸銅5水塩などの結晶水を有する塩を入れ、−4
0〜40℃位の温度条件下トリメチルアルミニウムと反
応させる方法。この場合、使用される水の量は、トリメ
チルアルミニウムに対してモル比で通常0.5〜1.5
である。このようにして得られたメチルアルモキサン
は、線状または環状の有機アルミニウムの重合体であ
る。
【0034】一般式〔IV〕であらわされる化合物は、一
種類のトリアルキルアルミニウム、または二種類以上の
トリアルキルアルミニウムと
【0035】
【化10】 であらわされるアルキルボロン酸との10:1〜1:1
(モル比)の反応により得ることができる。具体的に
は、(イ)トリメチルアルミニウムとメチルボロン酸の
2:1の反応物、(ロ)トリイソブチルアルミニウムと
メチルボロン酸の2:1反応物、(ハ)トリメチルアル
ミニウムとトリイソブチルアルミニウムとメチルボロン
酸の1:1:1反応物、および(ニ)トリメチルアルミ
ニウムとエチルボロン酸の2:1反応物等が例示され
る。これらの一般式〔IV〕の化合物は、複数種用いるこ
とも可能であり、また一般式〔II〕または〔III 〕であ
らわされるアルモキサンや、トリメチルアルミニウム、
トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジメチルアルミニウムクロリド等の他のアルキルア
ルミニウム化合物と併用することも可能である。
【0036】また、成分(A)と反応して成分(A)を
カチオンに変換することが可能なイオン性化合物として
は、一般式〔V〕であらわされるものがある。
【0037】 〔K〕e+〔Z〕e− 〔V〕 ここで、Kはイオン性のカチオン成分であって、例えば
カルボニウムカチオン、トロピリウムカチオン、アルモ
ニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウム
カチオン、ホスフォニウムカチオン等が挙げられる。ま
た、それ自身が還元されやすい金属の陽イオンや有機金
属の陽イオン等も挙げられる。これらのカチオンの具体
例としては、(イ)トリフェニルカルボニウム、ジフェ
ニルカルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデ
ニウム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモ
ニウム、トリブチルアンモニウム、N,N‐ジメチルア
ニリニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシ
ルアンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメチ
ルホスホニウム、トリ(ジメチルフェニル)ホスホニウ
ム、トリ(メチルフェニル)ホスホニウム、トリフェニ
ルスルホニウム、トリフェニルオキソニウム、トリエチ
ルオキソニウム、ピリリウム、および銀イオン、金イオ
ン、白金イオン、銅イオン、パラジウムイオン、水銀イ
オン、フェロセニウムイオン等がある。
【0038】上記の一般式〔V〕におけるZはイオン性
のアニオン成分であり、成分(A)が変換されたカチオ
ン種に対して対アニオンとなる成分(一般には非配位
の)であって、例えば、有機ホウ素化合物アニオン、有
機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物ア
ニオン、有機リン化合物アニオン、有機ひ素化合物アニ
オン、有機アンチモン化合物アニオンなどが挙げられ
る。具体的には、(イ)テトラフェニルホウ素、テトラ
キス(3,4,5‐トリフルオロフェニル)ホウ素、テ
トラキス(3,5‐ジ(トリフルオロメチル)フェニ
ル)ホウ素、テトラキス(3,5‐ジ(t‐ブチル)フ
ェニル)ホウ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ素、(ロ)テトラフェニルアルミニウム、テト
ラキス(3,4,5‐トリフルオロフェニル)アルミニ
ウム、テトラキス(3,5‐ジ(トリフルオロメチル)
フェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5‐ジ(t
‐ブチル)フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)アルミニウム、(ハ)テトラフェ
ニルガリウム、テトラキス(3,4,5‐トリフルオロ
フェニル)ガリウム、テトラキス(3,5‐ジ(トリフ
ルオロメチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(3,
5‐ジ(t‐ブチル)フェニル)ガリウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ガリウム、(ニ)テトラフ
ェニルリン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)リ
ン、(ホ)テトラフェニルヒ素、テトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ヒ素、(ヘ)テトラフェニルアンチモ
ン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アンチモ
ン、(ト)デカボレート、ウンデカボレート、カルバド
デカボレート、デカクロロデカボレート等がある。
【0039】また、ルイス酸、特に成分(A)をカチオ
ンに変換可能なルイス酸、としては、種々の有機ホウ素
化合物、金属ハロゲン化合物、あるいは固体酸等が例示
される。具体的には、(イ)トリフェニルホウ素、トリ
ス(3,5‐ジフルオロフェニル)ホウ素、トリス(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素等の有機ホウ素化合物、
(ロ)塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化ア
ルミニウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、塩化臭化マグネシウム、塩化ヨウ化
マグネシウム、臭化ヨウ化マグネシウム、塩化マグネシ
ウムハイドライド、塩化マグネシウムハイドロオキシ
ド、臭化マグネシウムハイドロオキシド、塩化マグネシ
ウムアルコキシド、臭化マグネシウムアルコキシド等の
金属ハロゲン化合物、および(ハ)シリカ‐アルミナ、
アルミナ等の固体酸がある。
【0040】これらのイオン性化合物やルイス酸は、成
分(B)として単独で用いることもできるし、一般式
〔II〕、〔III 〕あるいは〔IV〕のアルミニウムオキシ
化合物と併用することができる。また、トリ低級アルキ
ルアルミニウム、ジ低級アルキルアルミニウムモノハラ
イド、モノ低級アルキルアルミニウムジハライドおよび
低級アルキルアルミニウムセスキハライド、ならびにこ
れらの低級アルキル基がフェニル基と替ったもの、たと
えばトリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニウ
ムフェノキシド、ジメチルアルミニウムクロリド等の有
機アルミニウム化合物と併用することも可能である。 <触媒の形成>本発明の触媒は、上記の成分(A)およ
び成分(B)を、重合槽内であるいは重合槽外で、重合
させるべきモノマーの存在下あるいは非存在下に接触さ
せることにより得ることができる。
【0041】本発明で使用する成分(A)および成分
(B)の使用量は任意である。例えば溶媒重合の場合、
成分(A)の使用量は遷移金属原子として10-7〜10
ミリモル/リットル、さらには10-4〜1ミリモル/
リットルの範囲内が好ましい。アルミニウムオキシ化合
物の場合Al/遷移金属のモル比は通常10以上、10
0,000以下、さらに100以上、20,000以
下、特に100以上、10,000以下、の範囲が好ん
で用いられる。一方、成分(B)してイオン性化合物あ
るいはルイス酸を用いた場合は、対遷移金属のモル比で
0.1〜1000、好ましくは0.5〜100、さらに
好ましくは1〜50、の範囲で使用される。
【0042】本発明の触媒は、成分(A)および(B)
以外に、他の成分を含みうるものであることは前記した
通りであるが、成分(A)および(B)に加えることが
可能な第三成分(任意成分)としては、例えばHO、
メタノール、エタノール、ブタノール等の活性水素含有
化合物、エーテル、エステル、アミン等の電子供与性化
合物、ホウ酸フェニル、ジメチルメトキシアルミニウ
ム、亜リン酸フェニル、テトラエトキシシラン、ジフェ
ニルジメトキシシラン等のアルコキシ含有化合物を例示
することができる。
【0043】オレフィンの重合にこれらの触媒系を使用
するときには、成分(A)および(B)は反応槽に別々
に導入してもよいし、成分(A)および(B)を予め接
触させたものを反応槽に導入してもよい。成分(A)お
よび(B)を予め接触させる際に、重合させるべきモノ
マーの存在下でこれを行ってオレフィンを一部重合させ
る(いわゆる予備重合する)ことも可能である。 <触媒の使用/オレフィンの重合>本発明の触媒は、溶
媒を用いる溶媒重合に適用されるのはもちろんである
が、実質的に溶媒を用いない液相無溶媒重合、気相重
合、溶融重合にも適用される。また連続重合、回分式重
合に適用される。
【0044】溶媒重合の場合の溶媒としては、ヘキサ
ン、ヘプタン、ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、
トルエン等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素の単独あ
るいは混合物が用いられる。
【0045】重合温度は−78〜200℃程度、好まし
くは−20〜100℃、である。反応系のオレフィン圧
には特に制限がないが、好ましくは常圧〜50Kg/cm2
・Gの範囲である。
【0046】また、重合に際しては公知の手段、例えば
温度、圧力の選定あるいは水素の導入、により分子量調
節を行なうことができる。
【0047】本発明の触媒により重合するα‐オレフィ
ン、即ち本発明の方法において重合反応に用いられるα
‐オレフィン(エチレンも包含する)は、炭素数2〜2
0、好ましくは2〜10、のα‐オレフィンである。具
体的には、例えばプロピレン、1‐ブテン、4‐メチル
‐1‐ペンテン、1‐ヘキセン、1‐オクテン、1‐デ
セン、1‐ドデセン、1‐テトラデセン、1‐ヘキサデ
セン、1‐オクタデセン、1‐エイコセンなど、本発明
の触媒は、立体規則性重合を目的とする炭素数3〜10
のα‐オレフィンの重合に好ましく、特に好ましくはプ
ロピレンがある。これらのα‐オレフィン類は、二種以
上混合して重合に供するこができる。
【0048】また、本発明の触媒は、上記α‐オレフィ
ン類とエチレンとの共重合も可能である。さらには、上
記α‐オレフィンと共重合可能な他の単量体、例えばブ
タジエン、1,4‐ヘキサジエン、7‐メチル‐1,6
‐オクタジエン、1,8‐ノナジエン、1,9‐デカジ
エンなどのような共役および非共役ジエン類、または、
シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、ノル
ボルネン、ジシクロペンタジエンなどの様な環状オレフ
ィンの共重合にも有効である。
【0049】
【実施例】
実施例−1 〔ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジル
コニウムジクロリド(化合物(1))の合成〕500ml
ガラス製反応容器中で、2‐メチルインデン4.3g
(33mmol)を80mlのテトラヒドロフランに溶解し、
冷却下、n‐ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液2
1mlをゆっくりと反応容器内に滴下した。室温で1時間
攪拌後、再び冷却し、ジメチルジクロロシラン2.1g
をゆっくりと滴下し、室温で12時間攪拌後、50mlの
水を添加し、有機相を分別、乾燥して、ジメチルビス
(2‐メチルインデニル)シラン3.5gを得た。
【0050】上記方法で得たジメチルビス(2‐メチル
インデニル)シラン3.5gをテトラヒドロフラン70
mlに溶解し、冷却下、n‐ブチルリチウムの1.6Mヘ
キサン溶液13.9mlをゆっくりと滴下した。室温で3
時間攪拌後、四塩化ジルコニウム2.6g(11mmol)
/テトラヒドロフラン60ml溶液にゆっくりと滴下し、
5時間攪拌後、塩化水素ガスを吹き込んだ後、乾燥させ
た。続いて、塩化メチレンを加え可溶部を分別し、低温
にて結晶化させて、0.45gの橙色粉末を得た。
【0051】得られた化合物がジメチルシリレンビス‐
(2‐メチルインデニル)ジルコニウムジクロリドであ
って、しかも両2‐メチルインデニル基が非対称である
ことは、 1HNMRによって確認した。(δ7.46、
7.26(d,4,ind)、6.80(t,4,in
d)、6.73(s,2,ind‐C)、2.05
(s,6,ind‐C‐CH)、0.80(s,
6,−Si(CH−)) 〔ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジル
コニウムビス(ジエチルアミド)の合成〕充分に窒素置
換した300mlフラスコに、上記で得た化合物(1)を
0.6グラム(1.26ミリモル)及び、ジエチルアミ
ンとブチルリチウムを等モルで別途反応させることによ
り得たジエチルアミドリチウム0.44グラム(5.5
6ミリモル)を導入した。
【0052】次いで、フラスコを−50℃以下に冷却し
たドライ/エタノールバスに入れて冷却した。次に、金
属ナトリウムにより脱水し蒸留したトルエン100ミリ
リットルをドライアイス/エタノールにより−50℃に
冷却した後、注射器で上記の300mlフラスコに5分か
けて導入した。導入終了後、撹拌しながら徐々に昇温し
1時間かけて室温まで昇温した。昇温途中−10℃付近
から反応溶液の色が黄色からかっ色に変化した。次いで
室温下で1時間撹拌し反応を完結させた。反応終了後、
デカンテーションにより上澄みを分離し、次いで減圧留
去した結果、0.3グラムの粗結晶を得た。次に、トル
エン15mlを追加し、再結晶させた結果90ミリグラム
の目的生成物を得た。 1H−NMRを測定した結果、エ
チルアミド基のCHは、3.32ppm に4本、−CH
は1.14ppm に3本ピークが検出された(TMS=
0ppm 、CCD溶媒使用)。 〔プロピレンの重合〕内容積1.5リットルの攪拌式オ
ートクレーブ内をプロピレンで充分置換した後、充分に
脱水および脱酸素したトルエン500ml導入し、次いで
東ソーアクゾ社製メチルアルモキサン(重合度16)を
Al原子換算で10mmol(0.58g)および上記で合
成したジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)
ジルコニウムビス(ジエチルアミド)0.55ミリグラ
ム(1.0μmol )導入後、プロピレンを導入し、20
℃1kg/cm2 Gで15分間予備重合操作を行なった。次
いで、40℃に昇温し、7kg/cm2 Gで2時間重合操作
を行なった。重合終了後、得られたポリマースラリーを
濾過により分離し、ポリマーを乾燥させた。その結果、
78.6グラムのポリマーを回収した。触媒活性は1
4.3×104 gポリマー/g成分(A)であった。ポ
リマーのMFRは1.07g/10分、数平均分子量
(Mn)は1.70×105 、分子量分布(Mw/Mn
=)2.36、融点は150.4℃であった。 実施例−2 〔プロピレンの重合〕実施例−1のプロピレンの重合の
際に、メチルアルモキサンのかわりに、トリイソブチル
アルミニウム0.14グラム(0.7ミリモル)、ジメ
チルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート(〔C)N(CHH〕+ 〔B
(C- )を2.8ミリグラム(3.5μ
M)、ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)
ジルコニウムビス(ジエチルアミド)を0.385ミリ
グラム(0.7μmol )導入する以外は、全て実施例−
1と同一条件でプロピレンの重合を行なった。その結
果、142.5グラムのポリマーを回収した。触媒活性
は37.0×104 gポリマー/g成分(A)、MFR
は44.9g/10分、数平均分子量は5.78×10
4 、Mw/Mn=2.99、融点は144.5℃であっ
た。 実施例−3 〔ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジル
コニウムビス(ジメチルアミド)の合成〕実施例−1と
同様の方法で合成した。すなわち、化合物(1)を0.
6グラム(1.26mmol)およびジメチルアミドリチウ
ムを0.165グラム(3.23mmol)を導入する以外
は、全て実施例−1と同一操作で合成した。その結果、
200ミリグラムの粗結晶を得た。
【0053】この粗結晶を再結晶させた結果、72ミリ
グラムの標記化合物を回収した。 1H−NMRの測定結
果、メチルアミド基の−CHが2.73ppm 及び2.
57ppm に2本のピークが得られた。 〔プロピレンの重合〕上記で合成した成分(A)を0.
99ミリグラム(2μmol )用いる以外は全て実施例−
1に従ってプロピレンの重合を行なった。その結果、4
1.4グラムのポリマーを得た。触媒活性は4.2×1
4 グラムポリマー/グラム成分(A)、MFR=0.
90g/10分、Mn=1.92×105 、Mw/Mn
=2.29、融点=150.8℃であった。 実施例−4 〔プロピレンの重合〕上記で得た成分(A)を2μmol
用いる以外は全て実施例−2と同一条件でプロピレンの
重合を行なった。結果を表−1に示す。 実施例−5 〔ジメチルシリレンビス(2‐メチルインデニル)ジル
コニウム(ビス(トリメチルシリル)メチル)クロリド
の合成〕ビス(トリメチルシリル)メチルリチウムを文
献記載の方法(A.H.Cowley, R.A.Kemp:Synth.React.In
org.Met.Org.Chem.,11,591(1981))に従って合成した。
次いで、窒素置換した300ミリリットルのフラスコ
に、Na/Kアマルガムで脱水処理したジエチルエーテ
ル40ミリリットルで化合物(1)0.8グラム(1.
68mmol)をスラリー化したものを入れて、ドライアイ
ス/エタノールで−50℃以下に冷却した。次いで、上
記で合成したビス(トリメチルシリル)メチルリチウム
を335ミリグラム(1.68mmol)を40mlのジエチ
ルエーテルに溶解し、1時間かけて−50℃以下の条件
を保ちながら滴下した。滴下終了後、1時間かけて室温
まで昇温し、次いで室温下で22時間反応させた。反応
終了後、エーテルを留去し、次いで60ミリリットルの
トルエンを添加し濾過により可溶部を分取した。トルエ
ンを一度留去した後、25ミリリットルのペンタンを加
え可溶部を回収したところ、目的のジメチルシリレンビ
ス(2‐メチルインデニル)ジルコニウムビス(トリメ
チルシリル)メチル)クロリド24ミリグラムが回収さ
れた。 〔プロピレンの重合〕上記で合成した成分(A)を2μ
mol 用いる以外は全て実施例−1と同一条件でプロピレ
ンの重合を行なった。結果を表1に示す。 実施例−6 上記で合成した成分(A)を2μmol 用いる以外は全て
実施例−2と同一条件でプロピレンの重合を行なった。
結果を表1に示す。 比較例−1 〔プロピレンの重合〕実施例−1で得た化合物(1)を
2μmol 用いる以外は全て実施例−1と同一条件でプロ
ピレンの重合を行なった。結果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【発明の効果】本発明の触媒によれば、高融点かつ高分
子量のα‐オレフィン重合体を高収率で製造することが
可能になることは、「発明の概要」の項において前記し
たところである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式〔I〕で表わされる化合物か
    らなることを特徴とする、α‐オレフィン重合用触媒成
    分。 【化1】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
    1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
    2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
    の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
    の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
    の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
    0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
    ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
    シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
    れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
    〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
    ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
    炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
    リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
    換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
    を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
    関して非対称である。)
  2. 【請求項2】下記の成分(A)および成分(B)を組合
    せてなることを特徴とする、オレフィン重合用触媒。成分(A) 下記の一般式〔I〕で表わされる化合物からなるα‐オ
    レフィン重合用触媒成分。 【化2】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
    1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
    2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
    の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
    の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
    の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
    0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
    ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
    シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
    れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
    〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
    ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
    炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
    リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
    換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
    を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
    関して非対称である。)成分(B) (イ)アルミニウムオキシ化合物、(ロ)ルイス酸ある
    いは(ハ)成分(A)と反応して成分(A)をカチオン
    に変換することが可能なイオン性化合物。
  3. 【請求項3】下記の成分(A)および成分(B)を組合
    せてなる触媒にα‐オレフィンを接触させて重合させる
    ことを特徴とする、α‐オレフィン重合体の製造法。成分(A) 下記の一般式〔I〕で表わされる化合物からなるα‐オ
    レフィン重合用触媒成分。 【化3】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムおよびハフニウムか
    らなる群から選ばれた遷移金属であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、炭素数1〜6の、
    1価の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜1
    2の、1価の、炭化水素残基であり、2個存在するR
    は同一でも異なっていてもよくて、五員環配位子の2個
    の隣接する炭素原子に結合する炭素数3〜30の、2価
    の、炭化水素残基またはケイ素を含む炭素数1〜30
    の、2価の、炭化水素残基であり、Rは炭素数1〜3
    0の、2価の、炭化水素残基、ケイ素もしくはゲルマニ
    ウムを含む炭素数1〜30の、2価の、炭化水素残基、
    シリレン基またはゲルミレン基であり、XおよびYはそ
    れぞれ独立して水素もしくはハロゲン、または炭素数1
    〜24の、1価の、炭化水素残基または窒素、酸素、リ
    ン、もしくはケイ素を含む炭素数1〜24の、1価の、
    炭化水素残基であり、X、Yのいずれか一方は、窒素、
    リンまたはケイ素を含む炭化水素基である。ただし、置
    換基RおよびRを有する2個の五員環配位子は、基
    を介しての相対位置の観点においてMを含む平面に
    関して非対称である。)成分(B) (イ)アルミニウムオキシ化合物、(ロ)ルイス酸ある
    いは(ハ)成分(A)と反応して成分(A)をカチオン
    に変換することが可能なイオン性化合物。
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