JPH06239353A - 容器蓋 - Google Patents

容器蓋

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Publication number
JPH06239353A
JPH06239353A JP5048639A JP4863993A JPH06239353A JP H06239353 A JPH06239353 A JP H06239353A JP 5048639 A JP5048639 A JP 5048639A JP 4863993 A JP4863993 A JP 4863993A JP H06239353 A JPH06239353 A JP H06239353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
metal plate
mounting cup
container cover
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5048639A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Miyata
雅雄 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP5048639A priority Critical patent/JPH06239353A/ja
Publication of JPH06239353A publication Critical patent/JPH06239353A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】成形後に内面塗装を行なわなくとも、内面の耐
腐蝕性が優れた容器蓋。 【構成】面方向屈折率が全方向について1.61〜1.
67である二軸延伸共重合ポリエステルフィルム3を、
内面となるべき面にラミネートされてなるラミネート金
属板10を、当該ポリエステルの溶融開始点より低い温
度で加熱、冷却した後、絞り成形することにより形成さ
れた容器蓋1であって、容器蓋1のポリエステルフィル
ム3の残存面配向度比が、1.0以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアゾール缶用のマウ
ンティグカップや、炭酸飲料缶やジュース缶等の缶詰用
の缶蓋などの容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】エアゾール缶用のマウンティグカップは
従来、両面に塗料をロールコートされて、内外面塗膜を
形成されたた缶用金属板、例えば缶用アルミニュム合金
シートを、絞り工程を主とする多工程プレス加工により
成形した(図1参照)後、クリンプ加工によりバルブを
組み立て、次いで缶本体のビート゛部にクリンチするこ
とにより缶本体を密封するよう取付けられていた(図2
参照)。従来のマウンティグカップは、苛酷な絞り加工
や、クリンプ加工,クリンチ加工の際等に、内面塗膜に
傷が付きやすかった。そのため内容物が腐蝕性の場合、
例えばムース等の頭髪用品の場合は、クリンプ前に内面
スプレー塗装を行なって、内面の腐蝕防止を図ってい
た。しかしながらマウンティグカップの形状が複雑なた
め、完全なスプレー塗装が難しく、内面スプレーのコス
トがかなり高くつき、さらに内面塗装を行なった場合で
も、輸送中の取扱等によって内面塗膜に傷がつき易いと
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形後に内
面塗装を行なわなくとも、内面の耐腐蝕性が優れた容器
蓋を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の容器蓋は、面方
向屈折率(以下屈折率とよぶ)が全方向について1.6
1〜1.67である二軸延伸共重合ポリエステルフィル
ムを、内面となるべき面にプライマーを介してラミネー
トされてなるラミネート金属板を、当該ポリエステルの
溶融開始点より低い温度で加熱し、ガラス転移点より低
い温度まで冷却した後、絞り成形することにより形成さ
れた容器蓋であって、容器蓋のポリエステルフィルムの
残存面配向度比が、1.0以上であることを特徴とす
る。残存面配向度比は次のように定義される。加熱前お
よび加熱後のラミネート金属板から3cmx3cmのサンプ
ルを切り出し、これらのサンプルをX線回折装置によっ
て、フィルムの二軸配向結晶面({100}面)のピー
クである2θ(26度)のカウント値を測定する。加熱
前のサンプルのカウント値をI0、加熱後のサンプルの
カウント値をI1とすると、I1/I0が残存面配向度比
となる。
【0005】
【作用】残存面配向度比が1.0以上であるので、フィ
ルムの面配向度が加熱により上昇している故、フィルム
が強靱化して、絞り成形やクリンプ加工およびクリンチ
加工の際、フィルムの破断や亀裂等の欠陥が生じ難く、
従って容器蓋内面の金属露出が実質的に無く、耐腐蝕性
に優れている。さらに加熱によりプライマーのキュアが
進行するので、フィルムの接着強度が増大して加工の際
のフィルムの剥離が起り難くなる。なお残存面配向度比
は1.2以下であることが好ましい。この場合は、加熱
時の熱収縮により生ずるフィルムの残留応力が小さく、
従って絞り成形やクリンプ加工およびクリンチ加工の際
のフィルムの剥離や浮き等の欠陥が生じ難く、従って容
器保存中に蓋内面からの金属溶出等の腐蝕が実質的に起
らない。
【0006】
【実施例】図1において1は、金属板2の内面となるべ
き面に、プライマー(図示されない)を介して共重合ポ
リエステルフィルム3をラミネートされたラミネート金
属板10(平板状のものは図示されない)より形成され
たマウンティグカップである。マウンティグカップ1の
外面には、図示されないが外面塗膜が形成されていてい
る。エアゾール缶の用途や、金属板2の種類によって
は、必ずしも外面塗膜を形成しなくてもよい。ラミネー
ト金属板10は、マウンティグカップ1成形前に、フィ
ルムを形成するポリエステルの溶融開始点より低い温度
で、フィルムの残存面配向度比が、1.0以上となる加
熱条件で加熱される。
【0007】マウンティグカップ1は、カール部4,垂
下する外壁部5,ドーナツ状の底板部6,円筒部7,ぺ
デスタル部8およびステム孔9を備えている。図2に示
すように、ステム11aやハウジング11bを備える噴
射機構11を円筒部7に挿入した後、円筒部7の基部を
クリンプしてバルブ(図示されない)に組み立て、次い
でカール部4を、内容液および液化ガス等の噴射剤(何
れも図示されない)を、例えば冷却充填された缶本体1
2の、ビート゛部13にクリンチすることによって、エ
アゾール缶14が作製される。クリンプ部15およびク
リンチ部16は、特に厳しい後加工を受けるので、亀
裂,ピンホール,フィルム浮き等の金属露出部を生じ易
い。
【0008】共重合ポリエステルとしては、フタール
酸、イソフタール酸、アジビン酸等の酸成分およびヘキ
サンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のアルコ
ール成分を共重合成分として有し、かつ微細なシリカ等
の滑剤を微量含有する共重合ポリエチレンテレフタート
が好ましく用いられる。フィルム3は、共重合ポリエス
テルを溶融し、ダイによりフィルム状に成形し、二軸延
伸、熱固定することにより形成される。二軸延伸の際の
好ましい縦延伸倍率は2.5〜3.6、横延伸倍率は
2.7〜3.6である。そしてフィルム3の面方向の屈
折率が、全方向について1.61〜1.67であること
が望ましい。
【0009】プライマーとしては、エポキシフェノール
系等の接着剤が好ましく用いられる。金属板としては、
缶用アルミニュム合金シート(例えばA5052系)、
錫めっき鋼板、ティンフリースチール等が好ましく用い
られる。ラミネート金属板10は、プライマーを片面に
塗布、乾燥された共重合ポリエステルフィルムを、当該
フィルムの融点近傍の温度に加熱された金属板にロール
により熱圧着,水冷することによって形成される。
【0010】ラミネート金属板10のフィルム面側と反
対側の面に外面塗料を塗布後、フィルムの溶融開始点よ
り低い温度で、かつ残存面配向度比が、1.0以上とな
る条件で加熱焼付けし、ガラス転移点より低い温度、通
常は室温まで冷却した後、ブランクに切断する。ラミネ
ート金属板10は、ブランクのフィルム面が内面になる
ようにして、常法により絞り加工を主とする多工程成形
加工によりマウンティグカップ1に形成される。
【0011】具体例1 共重合成分として、イソフタール酸12mol%を含有
する、厚さ38μmで、1.6μm径のシリカを0.0
8重量%含有する二軸延伸共重合ポリエチレンテレフタ
ートフィルム3(屈折率1.64;結晶融点226〜2
28℃;溶融開始点210℃;ガラス転移点74〜76
℃)を、エポキシフェノール系接着剤を介して、厚さ
0.42mmのアルミニュム合金シート3(A5052
P H38)にラミネートされてなる、ラミネート金属
板10のフィルムの反対側の面に、エポキシユリア系塗
料を塗布し、195℃x10分の焼付け加熱を行ない室
温まで冷却した。この板より3cmx3cmのサンプル板を
切り出し、折曲げ加工後のエナメルレータ値、および残
存面配向度比を測定した。エナメルレータ値は0mA
で、残存面配向度比は1.16であった。エナメルレー
タ値は、次のようにして求めた。サンプル板のラミネー
ト方向に対して、45度,90度および135度の方向
で、Tベンドテスト(折曲げ度:0T,重り重量:3.
1kg,落下高さ:39cm)を行ない、折曲げ凸側
(フィルム側)の面のエナメルレータ値を測定した。エ
ナメルレータ値は、1重量%食塩水を電解液として、+
6.3ボルト(DC)の電圧を4秒印加し、その時の電
解電流を測定することにより求めた。エナメルレータ値
は、金属露出量に比例する。
【0012】このブランクよりフィルム面が内面側にな
るようにして、常法により毎分140個の加工速度で、
絞り加工、逆絞り加工、孔明け加工等の9工程で図1に
示すマウンティグカップ1を絞り成形した。図2に示す
ように、マウンティグカップ1に噴射機構11をクリン
プして組み立てたバルブ(図示されない)を、市販の薬
用育毛トニックを炭酸ガスと共にリパックされた、アル
ミニュム製シームレス缶体12(エポキシフェノール系
の内面塗膜を形成された)のビート゛部13にクリンチ
することによって、エアゾール缶14(内圧6kgf/
cm2)を作製した。缶14を37℃X6ケ月保存した
後、開缶し、マウンティグカップ1内面の状態を調べ
た。マウンティグカップ1の内面に錆の発生は皆無であ
った。
【0013】具体例2 フィルムの屈折率を1.645、加熱温度を200℃と
した点以外は、具体例1と同様にして、ラミネート金属
板10およびマウンティグカップ1の作製、および評価
テストを行なった。残存面配向度比は1.08であっ
た。エナメルレータ値は0mAで、マウンティグカップ
1の内面に錆の発生は皆無であった。
【0014】具体例3 金属板として厚さ0.31mmの錫めっき鋼板を用いた
点、および外面塗装しない(加熱は行なう)点以外は、
具体例1と同様にして、ラミネート金属板10およびマ
ウンティグカップ1の作製、および評価テストを行なっ
た。残存面配向度比は1.15であった。エナメルレー
タ値は0mAで、マウンティグカップ1の内面に錆の発
生は皆無であった。
【0015】比較例1 加熱温度を220℃とした点以外は、具体例1と同様に
して、ラミネート金属板10およびマウンティグカップ
1の作製、および評価テストを行なった。残存面配向度
比は0.7であった。エナメルレータ値は3.56mA
で、マウンティグカップ1の内面、特にクリンプ部15
近傍に多数の錆が見られた。
【0016】比較例2 フィルムの屈折率を1.68、加熱温度を200℃とし
た点以外は、具体例1と同様にして、ラミネート金属板
10およびマウンティグカップ1の作製、および評価テ
ストを行なった。残存面配向度比は1.15であった。
エナメルレータ値は5mAで、マウンティグカップ1の
内面、特にクリンプ部15近傍に多数の錆が見られた。
【0017】比較例3 フィルムの屈折率を1.60とした点以外は、具体例1
と同様にして、ラミネート金属板10およびマウンティ
グカップ1の作製、および評価テストを行なった。残存
面配向度比は1.15であった。エナメルレータ値は5
mAで、マウンティグカップ1の内面、特にクリンプ部
15近傍に多数の錆が見られた。
【0018】本発明は、以上の実施例によって制約され
るものでなく、例えば容器蓋は、コーヒ飲料缶等に用い
られるイージオープン缶蓋等であってもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明の容器蓋は、成形後に内面塗装を
行なわなくとも、内面の耐腐蝕性が優れているという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例である容器蓋の縦断面
図である。
【図2】図2は、図1の容器蓋で密封したエアゾール缶
の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器蓋(マウンティグカップ) 3 二軸延伸共重合ポリエステルフィルム 10 ラミネート金属板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】面方向屈折率が全方向について1.61〜
    1.67である二軸延伸共重合ポリエステルフィルム
    を、内面となるべき面にプライマーを介してラミネート
    されてなるラミネート金属板を、当該ポリエステルの溶
    融開始点より低い温度で加熱し、ガラス転移点より低い
    温度まで冷却した後、絞り成形することにより形成され
    た容器蓋であって、容器蓋のポリエステルフィルムの残
    存面配向度比が、1.0以上であることを特徴とする容
    器蓋。
JP5048639A 1993-02-15 1993-02-15 容器蓋 Pending JPH06239353A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5048639A JPH06239353A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 容器蓋

Applications Claiming Priority (1)

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JP5048639A JPH06239353A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 容器蓋

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JPH06239353A true JPH06239353A (ja) 1994-08-30

Family

ID=12808948

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JP5048639A Pending JPH06239353A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 容器蓋

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JP (1) JPH06239353A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501152A (ja) * 2003-08-06 2007-01-25 ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー ワイパアーム、特に車両の窓清拭用ワイパの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007501152A (ja) * 2003-08-06 2007-01-25 ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー ワイパアーム、特に車両の窓清拭用ワイパの製造方法

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