JPH06239072A - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JPH06239072A
JPH06239072A JP5025329A JP2532993A JPH06239072A JP H06239072 A JPH06239072 A JP H06239072A JP 5025329 A JP5025329 A JP 5025329A JP 2532993 A JP2532993 A JP 2532993A JP H06239072 A JPH06239072 A JP H06239072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
recording medium
protective layer
magnetic
thermal recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP5025329A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takahashi
靖雄 高橋
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP5025329A priority Critical patent/JPH06239072A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 非磁性基体上に(1)磁気記録層、(2)金
属薄膜層および(3)酸変性ポリアルキレンワックス及
び熱硬化性樹脂を含有する保護層を有する感熱記録媒
体。 【効果】 常温で固体の滑剤である酸変性ポリアルキレ
ンワックスであるため、滑剤の表面層上への浮き出しが
なく、UV印刷インキの転移性を良好にし、滑り性及び
耐磨耗性の機能を有し、且つ熱硬化にすることにより、
耐薬品性の向上も確認され、物理特性の向上した感熱記
録媒体を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録媒体に関し、
更に詳しくは、感熱記録層としての金属薄膜層と保護層
を積層してなる感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックなどの基体の表面に磁気記
録層が設けてなる磁気記録媒体は、必然的に記録情報は
目に見えないため、情報を可視情報として記録媒体に記
録したいという要求が生じている。
【0003】可視情報の記録方法として、磁気記録媒体
の磁気記録層上に、文字、図案などをサーマルヘッドに
よる感熱破壊印字法により形成し、個々の状況に応じ、
例えば、バーコード、OCR文字、氏名、有効期限、残
高など個別の情報を可視情報として記録するようにした
感熱記録媒体が従来知られている。
【0004】感熱破壊印字法は、カ−ド表面をサ−マル
ヘッドにより接触しながら記録する方式のため、感熱記
録層として金属薄膜層上に保護層を積層することが必要
である。
【0005】保護層に要求される特性として、耐熱性、
耐磨耗性及び滑り性を有することが求められ、解決の手
段として、例えば、特開昭62−278083号公報、
特開平2−230513号公報及び特開平4−1288
3号公報に耐熱性樹脂、導電性顔料及び滑剤としてテト
ラフロエチレンパウダ−、シリコン及びポリエチレンワ
ックス等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では感熱印字機能を損なうことなく、耐熱性、耐
磨耗性(耐久性)及び滑り性の各機能のひとつしか有す
ることが出来ない。また、これらの滑剤では保護層の表
面に浮き出す性質があり、保護層表面に印刷インキが転
移しにくい等の問題点がある。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に伴う問
題点を解決しようとするものであり、以下のような目的
を有する。 (a)耐磨耗性を有することにより磁気ヘッドの接触に
よる削れ等がない。 (b)滑り性を有することによりサ−マルヘッドの接触
によるカ−ド走行安定性を確保し安定した感熱印字機能
を有する。 (c)滑剤が保護層表面に浮き出すことがなく印刷イン
キの転移を良好にする。
【0008】これらの機能を合わせもつ保護層を有する
感熱記録媒体を供給することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、感熱破壊
印字法による印字の仕組みでは、低融点金属薄膜をサー
マルヘッドにより破壊消失させ、下層の磁気記録層が印
字部として認識されるが、金属薄膜層上に顔料又は染料
を含む保護層を設けても、サーマルヘッドでは保護層は
破壊消失されず金属薄膜層のみが破壊消失することに注
目し、種々検討を行なった。その結果、保護層が酸変性
ポリアルキレンワックス及び熱硬化性樹脂を含有する保
護層を金属薄膜層上に設けることにより、感熱印字機能
を損なうことなく、且つ、保護層上に印刷インキ転移が
良好で耐磨耗性及び走行安定性の良好な感熱記録媒体が
得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は上記課題を解決するため
に、非磁性基体上に、磁気記録層、金属薄膜層及び保護
層を有する感熱記録媒体において、保護層が酸変性ポリ
アルキレンワックス及び熱硬化性樹脂を含有することを
特徴とする感熱記録媒体を提供する。
【0011】以下、図面を用いて、本発明について詳し
く説明する。
【0012】基体2は、シート状あるいは板状を呈して
おり、この基体の材料としては、例えば、塩化ビニル、
ナイロン、セルロースジアセテート、セルローストリア
セテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボネートの如
きプラスチック類;銅、アルミニウムの如き金属;紙、
含浸紙及びこれらの材料の複合体が挙げられ、これら以
外であっても、磁気カードに必要な強度、剛性、隠蔽
性、光透過性を有するものであれば、特に制限なく使用
できる。
【0013】磁気記録層3は、γ−Fe23、Co被着
γ−Fe23、Fe34、CrO2、Fe、Fe−C
r、Fe−Co、Co−Cr、Co−Ni、MnAl、
Baフェライト、Srフェライトなどの従来公知の磁性
微粒子を適当な樹脂あるいはインキビヒクル中に分散し
て成る分散物を、グラビア法、リバース法、ナイフエッ
ジ方式等の公知の方法によって塗布した後、乾燥前ある
いは乾燥中に磁場配向処理を施すことによって、基体2
上に形成することができる。このようにして得られた磁
気記録層に対し、更に後工程として、磁気記録層に加熱
加圧処理を施す方が好ましい。
【0014】また、磁気記録層3は、Fe、Fe−C
r、Fe−Co、Co−Cr等の金属あるいはその合金
を用いて、真空蒸着法、スパッタ法、めっき法などによ
って基体2上に形成することもできる。
【0015】塗布方法によって磁気記録層を形成する場
合は、その厚さは1〜100μmの範囲が好ましく、5
〜30μmの範囲が特に好ましい。
【0016】また、真空蒸着法、スパッタ法、めっき法
などによって磁気記録層を形成する場合の磁性層の厚さ
は、100オングストローム〜1μmの範囲が好まし
く、500〜2000オングストロームの範囲が特に好
ましい。
【0017】γ−Fe23などの磁性微粒子を分散させ
るバインダー樹脂あるいはインキビヒクルとしては、例
えば、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系
樹脂、アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共重合樹脂
などが挙げられ、これらの樹脂に、必要に応じて、ニト
リルゴムなどのゴム系樹脂あるいはウレタンエラストマ
ーなどを添加することもできる。また、磁性微粒子が上
記樹脂中に分散されてなる磁性塗料中に、必要に応じ
て、界面活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワッ
クスシリコーンオイル、カーボンその他の顔料を添加す
ることもできる。
【0018】磁性塗料中のビヒクルの使用量は、磁性粉
100重量部当たり10〜30重量部の範囲が好まし
い。
【0019】金属薄膜層4は、Te、Sn、In、A
l、Bi、Pb、Znなどの金属あるいはこれらの合金
もしくはTe−カーバイドなどの上記金属の化合物を、
真空蒸着法、スパッタ法、めっき法などにより、基体2
上に設けられた磁気記録層上に形成することができる。
【0020】この金属薄膜層4は、感熱記録層としての
役割を果たすため、低融点を有することが好ましい。ま
た、金属薄膜層の膜厚は100オングストローム〜1μ
mが好ましく、500〜1000オングストロームの範
囲が特に好ましい。
【0021】保護層5は、熱硬化性樹脂に無機顔料、酸
変性ポリアルキレンワックス及びイソシアネ−ト系硬化
剤を分散して成る塗膜である。
【0022】熱硬化性樹脂としては、例えば、セルロー
ス誘導体、スチレン系樹脂、あるいは、アクリル系樹脂
又は塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、ブチラール系樹脂などが挙げられる。
【0023】酸変性ポリアルキレンワックスとしては、
三井石油化学工業(株)社製の低分子量ポリオレフィン
(商品名:ハイワックス)の変性型が挙げられる。熱硬
化による反応性から「酸価型タイプ」の4051E、4
052E、4202E、「酸変性タイプ」1105A、
2203A等が望ましい。
【0024】保護層5は、熱硬化性樹脂、酸変性ポリア
ルキレンワックス、硬化剤、更に必要に応じて、無機顔
料、可塑剤、安定剤、硬化触媒、分散剤等を添加した
後、溶剤及び希釈剤で充分に混練した塗料あるいはイン
キを用いてグラビア法、リバース法、ナイフエッジ方式
等の公知の塗布方法ないし印刷方法により、金属薄膜層
4上に設けることができる。
【0025】塗布方法によって保護層を形成する場合
は、その厚さは0.5〜10μmの範囲が好ましく、1
〜3μmの範囲が特に好ましい。
【0026】
【実施例】以下に、本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0027】実施例及び比較例中において、特に言及し
ない限り、「部」は『重量部』を表わす。
【0028】(実施例1) <磁性塗料の組成> Ba−フェライト磁性粉 100部 (戸田工業社製「MC−127」) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15部 (米国ユニオンカーバイド社製「VAGH」) ポリウレタン樹脂 10部 (大日本インキ化学工業社製「T−5206」) トルエン 100部 メチルエチルケトン 100部 シクロヘキサノン 100部
【0029】厚さ188ミクロンのポリエチレンテレフ
タレートシート上に上記組成から成る磁気塗料をリバー
ス方式により塗布し、厚さ10ミクロンの磁気記録層を
形成した。
【0030】次いで、磁気記録層上に、真空蒸着法によ
り、スズを水晶振動子による膜厚測定法で測定し、50
0オングストロームの膜厚に蒸着して感熱記録層である
金属薄膜層を形成した。
【0031】 <保護塗料(1)の組成> アクリル樹脂 100部 (大日本インキ化学工業社製「KU−273」) 酸変性低分子量ポリオレフィン 15部 (三井石油化学工業(株)社製「2203A」) イソシアネート系硬化剤 10部 (大日本インキ化学工業社製「D−750」) トルエン 250部 メチルエチルケトン 250部
【0032】更に、感熱記録層上に上記組成から成る保
護塗料(1)をリバース方式により塗布し、厚さ2ミク
ロンの保護層を形成し、感熱記録媒体を得た。
【0033】(比較例1)実施例1において、保護塗料
(1)に代えて、下記組成から成る保護塗料(2)を使
用した以外は、実施例1と同様にして感熱記録媒体を得
た。
【0034】 <保護塗料(2)の組成> アクリル樹脂 100部 (大日本インキ化学工業社製「KU−273」) 低分子量ポリオレフィン 15部 (三井石油化学工業(株)社製「220P」) イソシアネート系硬化剤 10部 (大日本インキ化学工業社製「D−750」) トルエン 250部 メチルエチルケトン 250部
【0035】(比較例3)実施例1において、保護塗料
(1)に代えて、下記組成から成る保護塗料(3)を使
用した以外は、実施例1と同様にして感熱記録媒体を得
た。
【0036】 <保護塗料(3)の組成> アクリル樹脂 100部 (大日本インキ化学工業社製「KU−273」) シリコ−ンオイル 15部 (東芝シリコ−ン社製「TSF451−1M」) イソシアネート系硬化剤 10部 (大日本インキ化学工業社製「D−750」) トルエン 250部 メチルエチルケトン 250部
【0037】各実施例及び各比較例で得られた感熱記録
媒体をカード状に打ち抜き、サーマルヘッドにより数
字、漢字、ローマ字などを印字させた。尚、上記サーマ
ルヘッドは、印加電圧24V、抵抗値550Ω、印加時
間2.6ミリ秒であった。
【0038】次に磁気カ−ドリ−ダライタで走行回数3
000パスの耐磨耗性を測定した。尚、ヘッド押し圧3
50g/cm2、カ−ド搬送速度は190mm/秒であた。
【0039】次に印刷インキの転移性をUV硬化インキ
にて確認した。尚、UV硬化インキは大日本インキ化学
工業製「RT−8墨」を使用しRIテスタ−で2μ塗布
し、転移性を見た。
【0040】各実施例及び各比較例で得られた感熱記録
媒体の感熱印字性能、カ−ド走行性、耐磨耗性及びUV
インキ転移性の結果を表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1から明らかなように、各実施例で得ら
れた感熱記録媒体は、比較例の感熱記録媒体と比較し
て、感熱印字機能を損なうことなく、カ−ド走行安定
性、耐磨耗性及び印刷インキの転移性が良いことが理解
できる。
【0043】
【発明の効果】本開発による感熱記録媒体は、金属薄膜
層及び酸変性ポリアルキレンワックス及び熱硬化性樹脂
を含有する保護層を有するため、以下のような効果を有
する。 (a)常温で固体の滑剤である酸変性ポリアルキレンワ
ックスであるため、滑剤の表面層上への浮き出しがな
く、UV印刷インキの転移性を良好にし、且つ滑り性、
耐磨耗性の機能を有する。 (b)熱硬化にすることにより、耐薬品性の向上も確認
され、感熱記録媒体としての物理特性の向上が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱記録媒体の模式断面図である。
【符号の説明】
1 感熱記録媒体 2 基材 3 磁気記録層 4 金属薄膜層 5 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 23/40 B 7201−5D // B32B 15/08 103 Z 7148−4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、磁気記録層、金属薄
    膜層及び保護層を有する感熱記録媒体において、保護層
    が酸変性ポリアルキレンワックス及び熱硬化性樹脂を含
    有することを特徴とする感熱記録媒体。
JP5025329A 1993-02-15 1993-02-15 感熱記録媒体 Pending JPH06239072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5025329A JPH06239072A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 感熱記録媒体

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JP5025329A JPH06239072A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 感熱記録媒体

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Family

ID=12162908

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JP5025329A Pending JPH06239072A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 感熱記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115097A (ja) * 1999-05-11 2001-04-24 Tosoh Corp 表面処理用添加剤およびそれよりなる表面処理用組成物、並びにその用途

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001115097A (ja) * 1999-05-11 2001-04-24 Tosoh Corp 表面処理用添加剤およびそれよりなる表面処理用組成物、並びにその用途

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