JPH06238873A - 印刷ユニットにおけるゾーンごとのインキング制御方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク計量用素子の不具合が生じた場合でさ
え、満足できる印刷物を提供することを確実とする方法
と装置とを提案すること。 【構成】 インク計量用素子（１３）の不正セッティン
グの場合に印刷ユニット（２）に供給される実際のイン
ク要求（Ｅ_actual）、およびインク計量用素子（１３）
の正しいセッティングの場合に印刷ユニット（２）に供
給されるセットポイントインク要求（Ｅ_setpoint）とが
計算され；引き続いて、実際のインク要求（Ｅ_actual）
がセットポイントインク要求（Ｅ_setpoint）と比較さ
れ、そしてセットポイントインク要求（Ｅ_setpoint）が
印刷ユニット（２）に供給されるように調節可能なイン
ク計量用素子（１３）の実際のセッティングが修正され
るのである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は特許請求の範囲第１項お
よび第８項に記載の、印刷機の印刷ユニットにおけるゾ
ーン分けされたインキングの制御のための方法と装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷されるイメージの個々の領域内にお
ける異なるインク付け要求を満たすためには、インクは
普通、印刷ユニットにゾーン分けされて供給される。第
ＤＥ２６ ４８ ０９８ Ｃ３号から既に知られている
ことは、ゾーン分けされた幅の計量素子を持つ印刷機内
のローラー上に液体状の媒体のゾーン分け計量のための
装置である。それらの計量素子は、ローラーの軸方向に
おける支持用および計量用の領域を含んでいる。支持用
領域が常にローラーと接触状態にある時には計量用領域
は互いに独立的に、そしてインク要求に依存して、ロー
ラーに対して適切なギャップにセットされている。１つ
の実施例によれば、計量用素子は、それ自体が偏心した
凹部を形成する計量用領域を持つ円周方向に回転できる
シリンダーからなる。別の実施例では、計量用素子が平
坦片の形をとって備えられ、前記平坦片は、一方の側で
支持用領域として、ローラーに対して接線的に移動可能
であるようにローラーと直接的な接線方向接触を行い、
そしてそれらの前面領域においてはスキミングエッジを
含んでおり、その背後では、計量用領域として、斜めに
内側に伸びている凹部がスタートしている。そこにイン
クが転移されるローラーに対する計量用素子のセッティ
ングは、手動的に、または逆にポテンショメーターフィ
ードバックを持つモーターの媒介物を通して自動的に制
御されるかの、いずれかで実行される。

【０００３】印刷ユニットの計量用素子のための調節機
構の、例えば機械的不良による、不全が生じた場合に
は、正しくセットされていない対応する計量用素子によ
っては、その印刷ユニットはもはや使用できない、また
は制限された範囲でしか使用できないことを意味してお
り、最悪の場合、この印刷機は不良が修理されるまでは
無用の長物となるのである。

【０００４】

【発明の目的】本発明の目的は、インク計量用素子の不
全の場合でさえ満足できる印刷物を提供できる方法と装
置とを提案することである。

【０００５】

【発明の構成】本発明の目的は、特許請求の範囲第１項
および第９項のそれぞれの特徴部分に記載の方法と装置
とよって達成される。

【０００６】本発明による方法の改善的な実施例によれ
ば、もしインクがインクダクトローラーからインキング
ユニットに直接的に供給される連続フィードインキング
ユニットを用いるのであれば、不正にセットされたイン
クゾーンにおいて正確なインク流がインクダクトローラ
ーの回転速度を通して規制される。もしバイブレーター
ローラーがインクダクトローラーとインキングユニット
ローラーの１つとの間に設けられているバイブレーター
型のインキングユニットを用いるのであれば、不正にセ
ットされたインクゾーンにおいて正確なインク要求がイ
ンクダクトローラーのリフトを通して規制される。どち
らの場合でも、インク供給は、セットポイントのインク
要求が、不正にセットされたインクゾーンにおいても達
成されるようにセットされる。

【０００７】また、他への、セットポイントのインク要
求を供給するために、元々正確なセットインクゾーン
が、それらのインクゾーンもまた２つの場合：すなわち
不正にセットされたインクゾーンが高すぎるか、または
低すぎるか、の間において識別される必要によって、調
節されなくてはならない。前者の場合には、これは全体
的にインク流を減少させるので；その結果として、すべ
ての調節可能なインクゾーンがより高くセットされるべ
きである。第２の場合には、この条件は反対であって、
インク流は全体的に増加され；その結果、すべての元々
正確にセットされていたインク計量用素子はより低くセ
ットされなくてはならない。インク計量用素子の位置
は、セットポイントのインク要求が常に相応する印刷ユ
ニットに供給されるように修正される。

【０００８】本発明による方法の別の実施例によれば、
不正にセットされたインクゾーンへのインク流が、相応
する印刷ユニットのインキングユニットの少なくとも１
つのインク分配ローラーの横偏向を通して修正される。
前に述べた実施例においては、不正にセットされたイン
クゾーンへのインク供給は、インクダクトローラーの回
転速度を変化させることによって、またはインクダクト
ローラーのリフトを変化させることによって、他のすべ
てのインクゾーンが変化したインク供給に適合しなが
ら、正しくセットされるのであるが、しかし、この別の
実施例は繰り返し処理によって決められる隣接ゾーンに
おけるそれぞれのインク要求を意図している。個々のゾ
ーンにおいて必要となるインク要求は、余分なインク
が、不正にセットされているインクゾーンの外に搬出さ
れるように、または不足しているインクの量が、不正に
セットされているインクゾーン内に搬入されるように、
連続的に計算される。特に、不正にセットされたインク
ゾーンに直接的に隣接しているインクゾーンにおけるイ
ンク要求は、以下の公式によって計算される： △Ｅ_(x-1)および

【０００９】

【数２】

【００１０】個々の変数は以下の意味を持っている：ｘ
は不正にセットされたインクゾーンを表し；△Ｅ_(x-1)
および△Ｅ_(x+1)は、隣接ゾーン（ｘ＋１）および（ｘ
−１）の位置における変化を表し；Ｅ_xsetpointは、不
正にセットされたインクゾーンのセットポイント値を表
し；そしてＥxactualは、セットされたインクゾーンｘ
の実際の値を表し；そしてＥ_(x-1)およびＥ_(x+1)は、不
正にセットされたインクゾーンｘに直接的に隣接するイ
ンクゾーン（ｘ＋１）および（ｘ−１）の元々のセット
ポイント値に関して立てられ；係数ａは、不正にセット
されたインクゾーンｘに直接的に隣接する２つのインク
ゾーン（ｘ＋１）および（ｘ−１）の影響の配分を表
し；そしてｂは、隣接するゾーン（ｘ＋１）および（ｘ
−１）から不正にセットされたインクゾーンｘへのイン
ク転移のパーセンテージを表す。

【００１１】既に説明されたように、印刷ユニットに関
するセットポイントのインク要求は、繰り返し処理によ
って計算される。本発明の方法のさらに別の展開によれ
ば、これに関して修正されたインク要求が計算されるた
インクゾーン（ｘ＋１）および（ｘ−１）は、セット可
能ではないインクゾーンｘとして規定される。こうし
て、前に説明した公式を使用することによって、セット
ポイントのインク要求は、ゾーン（ｘ−２）および（ｘ
＋２）において決められる。この方法は正確なインク要
求が印刷ユニットのすべてのインクゾーンに関して決め
られるまで継続される。

【００１２】不正にセットされたインクゾーンｘに直接
的に隣接する２つのインクゾーンの影響の配分を表す、
前に説明された公式内の係数ａは、あるパラメーターに
支配されているので、本発明の方法による処理の改善的
な実施例は、以下の通りである：最初に、不正にセット
されたインクゾーンにおける望ましいインク要求への近
似が、インクダクトローラーの回転速度を変化させるこ
とによって、またはインキングユニットのインクダクト
ローラーリフトを変化させることによって、達成され
る。次に、個々のインクゾーンにおけるそれぞれ必要な
インク要求が、前に説明された公式を用いて計算され
る。

【００１３】本発明による方法の、改善的なさらに別の
展開によれば、隣接ゾーンから、不正にセットされたイ
ンクゾーンへ転移されるインク体積のパーセンテージｂ
が、インク分配ローラーのリフトの関数として、経験的
に、または代数的に決められることが提案される。

【００１４】本発明は、図面類を参照しながらより詳細
に説明される。

【００１５】

【実施例】図１は印刷機１の２つの印刷ユニット２の縦
方向断面図である。各印刷ユニットは、プレートシリン
ダー３，ラバーブランケットシリンダー４およびインプ
レッションシリンダー５からなる、通常のシリンダー構
造を有している。ストレージドラム６は、２つの印刷ユ
ニット２のインプレッションシリンダー５の間に設けら
れている。インク１０とダンピング溶液とは、それぞれ
インキングユニット７およびダンピングユニット８とを
介してプレートシリンダー３に供給される。インキング
ユニット７は、そのローラー１６がインク配分ローラー
の形状をしている多数の個別のローラーを含んでいる。
前記インク配分ローラー１６は横方向移動を行うことが
でき、これによって配分ローラーリフトはフィードバッ
ク制御装置によって自動的に調節されるということがで
きる。

【００１６】図２は、印刷ユニット２のインクダクト９
の縦方向断面である。インク１０は、ゾーン的に計量さ
れ、インキングユニット９からインクダクトローラー１
１上に、そしてそこから（分離的には示されていない）
インキングユニット７内に転移する。示されているよう
な場合には、インクは連続フィードインキングユニット
と呼ばれるものの媒介を通して転移されるのであり、す
なわちローラー１５は常にインクダクトローラー１１と
接触状態にある。

【００１７】インク１０のゾーン的計量は計量用素子１
３によって行われる。前記計量用素子は、支持用領域と
計量用領域とを含むシリンダーの形状をしている。支持
用領域はシリンダー状計量用素子１３のエッジ領域にあ
り、そして常にインクダクトローラー１１と接触状態に
ある。計量用領域は偏心した凹部形状をしており、イン
クダクトローラー１１上へのインクの転移がそれ自体の
軸に関するシリンダーの回転によって制御できるという
結果をもたらす。計量用素子１３の調節は、ポテンショ
メーターフィードバックを持つモーターによって手動的
に、または自動的に、のいずれかで行われる。

【００１８】連続フィードインキングユニットの場合に
は、印刷ユニットに供給されるインクの量は、インクダ
クトローラーの回転速度を通して規制される。一般的に
は、インクダクトローラーは分離した駆動器と結合して
いる。バイブレーター型インキングユニットの場合に
は、インクダクトローラーのリフトが同様に分離した駆
動器によって規制される。両方の規制の例は、それぞれ
の印刷ユニット２へのインクの供給を規制するように働
く。

【００１９】図３−ａは、不正に（高すぎる）セットさ
れたインクゾーンｘに関する、ゾーン的なセットポイン
トインク要求、実際のインク要求および修正されたイン
ク要求を示している。印刷ユニットのセットポイントイ
ンク要求Ｅ_setpointは、一様な配分を示し、すなわちす
べてのインク計量用素子１３が印刷ユニット２に同じイ
ンクの比率で供給する。インクゾーンｘの調節機構が不
具合であるので、インクゾーンｘに供給されるインクの
量は高すぎる。しかしながら、理想的な印刷物を得るた
めに、印刷ユニット２に供給されるインクの量が、イン
クゾーンｘがセットポイントインク要求Ｅ_xsetpointを
受け取るような方法によって、インクダクトローラー１
１の、またはインクダクトローラーリフトの、制御を行
うことによって減じられる。ここで、他のすべてのイン
クゾーンがセットポイントインク要求をカバーすること
を可能とするために、相応するインク計量用素子がさら
に開かれることが必要である。補正値Ｅ_corrが、セット
ポイントインク要求Ｅ_{setp oint}を相応する印刷ユニット
２内の実際のインク要求Ｅ_actualと比較することによっ
て、計算される。

【００２０】図３−ｂは、反対の場合を示している。不
具合のゾーンｘの不正なセッティングを通して、より少
ないインクがそのゾーンに供給される。セットポイント
インク要求が、インクダクトローラー１１を調節するこ
とにより、またはバイブレーターローラー１２の動作周
波数を変化させることにより、不具合のインクゾーンｘ
に供給される。また、インキングユニット２のセットポ
イントインク要求Ｅ_{se tpoint}が、合致させられて継続す
ることを確実にするため、他のインクゾーンはそれに従
ってより低くセットされる。

【００２１】図４−ａと図４−ｂは、本発明による方法
のさらに別の実施例を示している。本発明による方法の
第１の実施例によれば、不具合のインクゾーンｘにおけ
るインク要求が、前記インクゾーンｘのセットポイント
インク要求Ｅ_setpointに一致させられるようにインク供
給を変化させることによって補正されたが、本発明によ
る方法の別の実施例は、横方向配分の、そしてそれによ
るゾーン内インク転移の利用によって行われる。

【００２２】図４−ａは、不正に（より高く）セットさ
れたインクゾーンｘにおけるインク計量用素子１３の位
置を示しており、一方図４−ｂは不正に（より低く）セ
ットされたインクゾーンｘに関するその状況を示してい
る。不具合のインクゾーンｘに隣接するゾーン（ｘ−
１）および（ｘ＋１）の実際のインク要求Ｅ_actualは、
前に説明した公式Ｉを用いて計算される。ゾーン（ｘ−
１）および（ｘ＋１）に関する実際のインク要求が知ら
れると直ちに、前記インクゾーンは非調節可能インクゾ
ーンｘとして規定され；次に、インクゾーン（ｘ−２）
および（ｘ＋２）に関する計算が行われる。この処理は
印刷ユニット２のすべてのインクゾーンｎに関して連続
的に実施される。１つのインクゾーンから他へのインク
転移もまた、例えばインク配分ローラー１６のリフトに
よって、影響される。

【００２３】ある極端な場合では、印刷ユニット２内の
セットポイントインク要求Ｅ_{setpoi nt}が、横方向配分に
よってはカバーできないことがある。本発明による方法
の実施例によれば、第１および第２の実施例の組み合わ
せが設けられ、すなわち最初には不正にセットされたイ
ンクゾーンｘにおけるセットポイントインク要求Ｅ_se
tpointが、インクダクトローラー１１の回転速度を変化
させることによって、またはインクダクトローラーリフ
トを変化させることによって、概略的に達成され；次
に、個々のインクゾーンｎにおいて精密な、補正された
インク要求が、横方向配分の結果としての個々のインク
ゾーン間のインク流を計算することによって、計算され
る。

【００２４】

【発明の効果】インク計量用素子の不全の場合でさえ満
足できる印刷物を提供できる方法と装置とが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】２つの印刷ユニットを持つ印刷機の縦方向断面
図。

【図２】１つの印刷ユニットのインクダクトの縦方向断
面図。

【図３】本発明の方法の第１実施例による、不正（高す
ぎる、または低すぎる）にセットされたインクゾーンに
関する、ゾーン分けしたセットポイントのインク要求、
実際のインク要求および修正されたインク要求を示す
図。

【図４】本発明の方法のさらに別の実施例による、不正
（高すぎる、または低すぎる）にセットされたインクゾ
ーンに関する、ゾーン分けしたセットポイントのインク
要求、実際のインク要求および修正されたインク要求を
示す図。

【符号の説明】

１ 印刷機 ２ 印刷ユニット ３ プレートシリンダー ４ ラバーブランケットシリンダー ５ インプレッションシリンダー ６ ストレージドラム ７ インキングユニット ８ ダンピングユニット ９ インクダクト １０ インク １１ インクダクトローラー １２ バイブレーターローラー １３ シリンダー状計量用素子 １５ ローラー １６ インク配分ローラー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン マルシャー ドイツ連邦共和国 バメンタール イム デーゲン 23 (72)発明者 ゲルハルト パナース ドイツ連邦共和国 ジンスハイム ドクト ル−エシュレ−シュトラーセ 27

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １つのインクゾーンと結びついたインク
   計量用素子に関する少なくとも１つの調節機構の不具合
   発生の際の、印刷機の印刷ユニットにおけるゾーンごと
   のインキングの制御のための方法において、インク計量
   用素子（１３）の不正セッティングの場合に印刷ユニッ
   ト（２）へ供給される実際のインク要求（Ｅ_actual）、
   およびインク計量用素子（１３）の正確なセッティング
   の場合に印刷ユニット（２）へ供給されるセットポイン
   トインク要求（Ｅ_setpoint）とが計算され、実際のイン
   ク要求（Ｅ_actual）がセットポイントインク要求（Ｅ
   _setpoint）に比較され、そして、セットポイントインク
   要求（Ｅ_setpoint）が印刷ユニット（２）に供給される
   ように、調節可能なインク計量用素子の実際のセッティ
   ングが修正されることを特徴とする制御方法。
2. 【請求項２】 もし、インク（１０）がインクダクトロ
   ーラー（１１）からインキングユニット（７）内に直接
   的に供給される連続フィードインキングユニットが用い
   られるならば、不正にセットされたインクゾーン（ｘ）
   において正確なインク流がインクダクトローラー（１
   １）の回転速度を通して規制されるような、特許請求の
   範囲第１項記載の方法。
3. 【請求項３】 バイブレーターローラー（１２）が、イ
   ンクダクトローラー（１）とインキングユニットローラ
   ーの１つとの間に設けられているバイブレーター型のイ
   ンキングユニットが用いられるならば、不正にセットさ
   れたインクゾーン（ｘ）において正確なインク流がイン
   クダクトローラーのリフトを通して規制されるような、
   特許請求の範囲第１項記載の方法。
4. 【請求項４】 不正にセットされたインクゾーン（ｘ）
   へのインク流が、相応する印刷ユニット（２）のインキ
   ングユニット（７）の少なくとも１つのインク配分ロー
   ラー（１６）の横方向偏向を通して修正されるような、
   特許請求の範囲第１項記載の方法。
5. 【請求項５】 不正にセットされているインクゾーン
   （ｘ）に直接的に隣接しているインクゾーン（ｘ＋１，
   ｘ−１）に結びついているインク計量用素子（１３）の
   位置における変化が、以下の公式： △Ｅ_(x-1)および 【数１】 ここで、個々の変数は以下の意味を持つ： ｘ 調節されることができな
   い、不正にセットされたインクゾーン； △Ｅ_(x-1)および△Ｅ_(x+1) 隣接ゾーンｘ＋１およびｘ
   −１の位置における変化； Ｅ_xsetpoint 不正にセットされているイ
   ンクゾーンｘのセットポイント値； Ｅxactual 不正にセットされているイ
   ンクゾーンｘの実際値； Ｅ_(x-1)およびＥ_(x+1) 不正にセットされているイ
   ンクゾーンｘに直接的に隣接するインクゾーンｘ＋１お
   よびｘ−１の元々のセットポイント値； ａ，ここで０＜ａ＜１ 不正にセットされているイ
   ンクゾーンｘに直接的に隣接する２つのインクゾーンｘ
   ＋１およびｘ−１の影響の配分； ｂ 不正にセットされているイ
   ンクゾーンｘへの、隣接するゾーンｘ＋１およびｘ−１
   からのインク転移のパーセンテージ； によって計算されるような、特許請求の範囲第４項記載
   の方法。
6. 【請求項６】 係数ａが、印刷機の仕様パラメーターに
   支配されており、そして前もって選択された限界の外で
   は、不正にセットされたインクゾーン（ｘ）から、また
   は不正にセットされたインクゾーン（ｘ）に、転移され
   るインク量（Ｅ_(x-1)またはＥ_(x+1)）は、インクダクト
   ローラー（１１）の回転速度を、またはインキングユニ
   ット（７）のバイブレーターローラー（１２）の動作周
   波数を、変化させることによって変化させられるよう
   な、特許請求の範囲第５項記載の方法。
7. 【請求項７】 隣接ゾーン（ｘ＋１またはｘ−１）から
   不正にセットされたインクゾーン（ｘ）に転移するイン
   ク量（Ｅ_(x+1)またはＥ_(x-1)）のパーセンテージｂが、
   インク配分ローラー（１６）のリフトの関数として経験
   的に、または代数的に決められるような、特許請求の範
   囲第５項記載の方法。
8. 【請求項８】 反復的に、インクゾーン（ｘ＋ｍまたは
   ｘ−ｍ，ｍ＞２）の各インク計量用素子（１３）の計算
   された位置が、セット不可能なゾーン（ｘ）として規定
   され、そして隣接ゾーン（ｘ＋ｎまたはｘ−ｎ，ここで
   ｎ＝ｍ＋１）のインク計量用素子（１３）のセッティン
   グにおける変化が、次に計算されるような、特許請求の
   範囲第５項記載の方法。
9. 【請求項９】 インクゾーンに結びついているインク計
   量用素子のための少なくとも１つの調節機構が不具合を
   生じた場合における、印刷機の印刷ユニット内のゾーン
   ごとのインキング制御用装置において、計算／制御装置
   （１７）が設けられ、前記計算／制御装置（１７）は、
   インク計量用素子（１３）の不正セッティングの場合に
   印刷ユニット（２）に供給される実際のインク要求（Ｅ
   _actual）と、そしてすべてのインク計量用素子（１３）
   の正確なセッティングの場合に印刷ユニット（２）に供
   給されるセットポイントインク要求（Ｅ_setpoint）とを
   計算し、前記計算／制御装置（１７）を用いて実際のイ
   ンク要求（Ｅ_actual）をセットポイントインク要求（Ｅ
   _setpoint）と比較し、そしてセットポイントインク要求
   が印刷ユニット（２）に供給されるように、調節可能な
   インク計量用素子（１３）の実際のセッティングを修正
   することを特徴とする、装置。