JPH06238712A - 射出成形機用金型自動交換方式 - Google Patents

射出成形機用金型自動交換方式

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JPH06238712A
JPH06238712A JP35710192A JP35710192A JPH06238712A JP H06238712 A JPH06238712 A JP H06238712A JP 35710192 A JP35710192 A JP 35710192A JP 35710192 A JP35710192 A JP 35710192A JP H06238712 A JPH06238712 A JP H06238712A
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cassette
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1756Handling of moulds or mould parts, e.g. mould exchanging means

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定側と可動側の各カセット金型の自動交換
をミス無く確実に行う。 【構成】 ストッカ5からの固定側と可動側の各カセッ
ト金型S,Tの取出しと送り戻しを、マグネットアーム
7,8の吸着力とロボットハンド10Hのカム円盤12
の把持力とで協同して行い、固定側カセット金型Sを固
定側母型22A内に着脱する時は、マグネットハンド1
1Hとロボットハンド10Hが協同して行い、可動側カ
セット金型Tを可動側母型33A内に着脱する時は、ロ
ボットハンド10Hと、エジェクタ連結部36に取付け
たエジェクタ連結爪37及び金型押出し用シリンダ38
のヘッド38aが協同してこれを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の金型を自
動的に交換できる射出成形機用金型自動交換方式に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機で使用されている一般
的な金型変換装置は、金型機能を全て1つの金型に取り
込んだ所謂本型が対象と成っており、金型1個当りの重
量が小さいものでも40Kg程度、大きいもので数百K
gにもなるため、交換時には金型をローラ等の搬送装置
の上に乗せ、この搬送装置の上を転がして搬出入する仕
組に成っている。
【0003】一方、最近では金型も成形品に応じた中子
(カセット金型)だけを交換するカセット方式が出回
り、中子を予め成形機の金型取付部に設けた母型内部に
セットして使用する方式が採られて来たが、しかし、こ
のカセット方式では金型自体のコストを下げることはで
きるが、成形に当っては作業者が中子を1つずつ母型内
にセットしなくてはならないため、無人化システムを構
築することができず、また、交換作業が非常に面倒で、
且つ、作業者の労働時間が限られているので生産量にも
限度があるため、加工部品のコストを下げることができ
なかった。
【0004】そこで、例えば特開平4−86225号公
報に示されているように、カセット金型の交換を各種の
制御手段を用いて全て自動化した自動交換装置が開発さ
れて、無人化システムの構築と加工部品のコスト低減化
を可能にした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の金
型自動交換装置は、ストッカに収められている固定側と
可動側の各カセット金型を搬送手段を用いて射出成形機
側の各母型内に取付けたり、或は、取外したりする時
に、金型を把持する動作とか母型に挿入する動作に機械
的なミスが発生して、各カセット金型を各母型内に確実
にセットできなかったり、或は、これを正確に取外せな
かったりする場合があり、更に、ストッカから各カセッ
ト金型を搬送手段が取出したり、反対にこれを嵌込んだ
りする時にも、これ等各作業に機械的なミスが発生して
金型の自動交換に支障を来す場合があって、その結果、
射出成形の完全無人化システムの構築に影響を及ぼす問
題があった。
【0006】従って本発明の技術的課題は、固定側と可
動側の各カセット金型の自動交換をミス無く確実に行っ
て、射出成形の完全無人化システムの構築を可能にする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。予
め設定したプログラムに従ってロボットハンドがストッ
カから決められた固定側カセット金型と可動側カセット
を取り出し、且つ、これ等各金型を固定側と可動側の各
母型に嵌込んでプラスチックの射出成形を行う射出成形
機に於いて、
【0008】(1) ロボットハンドがストッカから取
り出した固定側カセット金型を固定側母型内に挿入する
時に、励磁したマグネットハンドの吸着部を固定側母型
の背面側より挿入してロボットハンドによって所定位置
まで挿入された固定側カセット金型を吸着し、且つ、こ
の吸着したカセット金型を上記母型内部に引込んで固定
する固定側カセット金型セット手段と、この金型セット
手段によって固定側母型内部にセットされた固定側カセ
ット金型をロボットハンドで取り出してストッカに送り
戻す時に、消勢したマグネットハンドの吸着部を固定側
母型の背面側より挿入して上記のカセット金型を母型の
外に向けて押し出し、上記のマグネットハンドに把持せ
しめる固定側カセット金型取外し手段とを有すること。
【0009】(2) ロボットハンドがストッカから取
り出した可動側カセット型を可動側母型内に挿入する時
に、ロボットハンドによる挿入が所定位置に達すると、
エジェクタロッドの前進作動に連動して迎え作動するエ
ジェクタ連結部の連結爪を可動側カセット金型に係合
し、次いで、上記エジェクタロッドの後退作動に連動し
て可動側カセット金型を母型内部に引込んで固定する可
動側カセット金型セット手段と、可動側母型内部にセッ
トされた可動側カセット金型をロボットハンドで取り出
してストッカに送り戻す時に、エジェクタロッドの前進
作動に連動させて可動側カセット金型を母型の途中位置
まで押出し、且つ、このカセット金型を上記のエジェク
タ連結爪に一時係合させた状態でロボットハンドに把持
させ、その後エジェクタ連結爪の係合を解いて可動側カ
セット金型の取り出しを可能にする可動側カセット金型
取外し手段とを有すること。
【0010】(3) 可動側母型内部にセットされた可
動側カセット金型をエジェクタロッドの前進作動に連動
させて母型の途中位置まで押出す時に、エジェクタロッ
ドによって挿動される金型ベースと可動側カセット金型
の間隔内に金型押出し用シリンダのヘッドを突出して、
エジェクタロッドの前進作動を可動側カセット金型側に
直接伝達するように構成すること。
【0011】(4) ストッカに設けた収納孔に対する
固定側と可動側の各カセット金型の取り出し及び嵌込み
を、各カセット金型をシリンダによって進退作動するマ
グネットアームに吸着させて行なう一方、各カセット金
型を搬出入するロボットハンドには、カムを用いて各カ
セット金型をロック及びリリースする把持部を設けるこ
と。
【0012】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。上記(1)
で述べた手段によれば、ロボットハンドがストッカから
取り出した固定側カセット金型を射出成形機の固定側母
型内に挿入する時に、ロボットハンドがカセット金型を
母型の所定位置まで挿入すると、母型の裏側から挿入さ
れたマグネットハンドの吸着部がこれを迎えて母型の内
部に引込むため、固定側カセット金型を固定側母型内部
に確実に嵌込むことができ、また、この嵌込まれたカセ
ット金型を母型から外してストッカに戻す時は、消勢し
た上記マグネットハンドの吸着部を母型の裏側から挿入
して嵌込まれているカセット金型を外に向けて押し出し
てロボットハンドに把持させるため、ロボットハンドに
よる把持が完全に達成されてカセット金型の取出しをミ
ス無く確実に行うことを可能にする。
【0013】上記(2)で述べた手段によれば、ロボッ
トハンドがストッカから取出した可動側カセット金型を
射出成形機の可動側母型内に挿入する時に、ロボットハ
ンドがカセット金型を母型の所定位置まで挿入すると、
エジェクタロッドの前進作動に連動してエジェクタ連結
部が迎え作動して来て、その連結爪を挿入されたカセッ
ト金型に係合し、その後、カセット金型を母型内部に引
込むため、可動側カセット金型を可動側母型内部に確実
に嵌込むことができ、また、この嵌込まれたカセット金
型を母型から外してストッカに戻す時は、エジェクタロ
ッドの前進作動に従ってカセット金型を途中まで押出
し、ここで一旦連結爪を係合して固定した状態にしてロ
ボットハンドに把持させるため、ロボットハンドによる
把持が完全に達成されてカセット金型の取出しをミス無
く確実に行うことを可能にする。
【0014】上記(3)で述べた手段によれば、可動側
母型内部にセットされた可動側カセット金型をエジェク
タロッドの前進作動に連動させて母型の途中位置まで押
出す時に、金型ベースとカセット金型の間隔内に金型押
出し用シリンダのヘッドを突出させることにより、エジ
ェクタロッドの前進作動をカセット金型側に直接伝える
ことができるから、カセット金型の取出しに当ってエジ
ェクタロッドのストローク長を通常の成形品押出し時の
ストローク長と切換える必要がなく、従って、切換操作
が原因で発生する作業員の操作ミスを無くして可動側カ
セット金型の取出しをより確実に行うことを可能にす
る。
【0015】上記(4)で述べた手段によれば、ストッ
カの収納孔に対する各カセット金型の取出し及び嵌込み
に当って、各カセット金型をマグネットアームに吸着さ
せて行い、且つ、ロボットハンドに設けた金型内の把持
部はカムを用いてカセット金型をロック及びリリースす
るものであるから、ロボットハンドによるストッカから
の各カセット金型の取出しとその嵌込み(戻し)を、ミ
ス無くより確実に行い、且つ、ロボットハンドによる各
カセット金型の各母型に対する挿入とその引取りも、ミ
ス無くより確実に行うことを可能にする。以上の如くで
あるから、上記の手段によって上述した技術的課題を解
決して、前記従来の技術の問題点を解消することができ
る。
【0016】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る射出成形機用
金型自動交換方式の好適な実施例を添付した図面と共に
詳細に説明する。図1と図2とは本発明に係る金型自動
交換方式が実施される射出成形機の全体構成を概略的に
説明した平面図と正面図であって、これ等の図面に於い
て符号1で全体的に示したのは射出部2と型締部3と制
御部4から成る射出成形機であって、2aは射出成形用
のノズル、3aと3bは型締部3を構成する固定側プラ
テンと可動側プラテン、3cは両側プラテン3a,3b
間に架設したタイロッド、4aは可動側部材を往復作動
する油圧シリンダを示す。
【0017】次に、符号5で全体的に示したのはカセッ
ト金型を収納するストッカであって、このストッカ5は
図3並びに図4に記載の如く固定側と可動側の各カセッ
ト金型SとTを夫々別々に収納する2枚のストッカ円盤
5S,5Tによって構成されると共に、各ストッカ円盤
5S,5Tには多数の金型S,Tを収納できるように多
数の収納孔5S1…と5T1…が図4の如く千鳥状に2
周設けられていて、これ等2枚のストッカ円盤5S,5
Tをロッド5a…で平行に固定して、その中心部に取付
けた回転軸5bを左右の軸受板5c,5dの間に回転自
在に支承し、更に、一方のストッカ円盤5Tの周縁に形
成したギヤ(図示せず)にモータ5Mのギヤ5Maを噛
合して回転自在と成し、このモータ5Mによる回転を一
方のストッカ円盤5Tの側面に植設した識別ピン5e…
をセンサ6で読取ることによって制御して、予め設定し
たプログラムに従ってこれから使用する各カセット金型
S及びTを図3の上部交換位置にセットする一方、使用
済みのカセット金型S,Tを収納する時は、プログラム
によって決められている収納孔5S1,5T1を上記の
交換位置にセットするように構成されている。
【0018】更に図1と図3に於いて、7と8は夫々エ
アーシリンダ7S,8Sによって進退作動して、各スト
ッカ円盤5S,5Tの収納孔5S1…,5T1…に対し
て各カセット金型S,Tの出し入れを吸着しながら行う
マグネットアームで、9はストッカ固定用シリンダを示
す。また、図5に於いて5Lはカセット金型S,Tの出
し入れによる摩耗を防ぐために上記各ストッカ円盤5
S,5Tの収納孔5S1…,5T1…内に嵌合したライ
ナーで、このライナー5Lの内側面には嵌込んだカセッ
ト金型S,Tの安定を図るOリング5Rが嵌込まれてい
る。
【0019】図1と図2に於いて夫々符号10と11で
全体的に示したのはロボットハンド10Hとマグネット
ハンド11HをXYZの各軸方向に作動自在に構成した
駆動装置であって、図中、10aと10bはロボットハ
ンド用のX軸レールとY軸レール、10cはロボットハ
ンド10を上下に作動するシリンダ、10dはシリンダ
10cとロボットハンド10Hを連結する連結板、11
aと11bはマグネットハンド用のX軸レールとY軸レ
ール、11cはマグネットハンド11を上下に作動する
シリンダ、11Sはマグネットハンド11Hの下端部に
内向きに取付けたオン・オフ自在なマグネットを示す。
【0020】上述したロボットハンド10Hは、固定側
と可動側の各カセット金型S,Tを上述したストッカ5
から取出してこれを後述する射出成形機1側の母型に送
って嵌込んだり、反対に母型から引出したカセット金型
S,Tをストッカ5に送り戻したりする交換作業を行う
ものであって、その下端部には図8並びに図9に示すよ
うにカセット金型S,TのカラーSa,Taの部分を嵌
込んで把持する把持穴10Rが形成されていて、この把
持穴10R内に嵌込まれた各カセット金型は、把持穴1
0Rの周囲に夫々軸13を用いて回転自在に取付けた4
つの締付円盤12…によって固定側カセット金型Sは左
向きに、また、可動側カセット金型Tは右向きに夫々水
平状態に把持される仕組に成っている。
【0021】上述した各締付円盤12は、図6及び図7
に示す如くその外周に全体が略扇形状を成し、且つ、回
転するに従ってその肉厚を序々に増すように形成したカ
ム板12a,12aが形成され、中心部にはロボットハ
ンド10Hの左右両側に縦設したラック14,14に噛
合するギヤ部12bが形成されていて、このラック1
4,14をロボットハンド10Hに取付けたシリンダ1
0eを作動して引上げると、各締付円盤12が回転され
てそのカム板12a,12aの部分を把持穴10Rの部
分に突出し、カム面の部分で把持穴10R内に挿入され
ている各カセット金型S,TのカラーSa,Taの部分
を挾持して把持する一方、上記ラック14,14をシリ
ンダ10eによって下方に押し下げ作動すると、各締付
円盤12が逆回転してカム板12a,12aによる挾持
を解いて各カセット金型S,Tをロボットハンド11H
から自由に取外せる仕組に成っている。
【0022】次に、図1と図2並びに図10乃至図14
の記載に基づいて上述した型締部3の詳細な構造を説明
する。型締部3は固定側プラテン3aに設けた固定型部
と可動側プラテン3bに設けた可動型部によって構成さ
れていて、固定側部は固定側プラテン3aの内側面に取
付けた固定側取付板20と、その内側に設けたランナー
ストリッパプレート21と、固定型板22とによって構
成され、且つ、これ等ランナーストリッパプレート21
と固定型板22は、後述する固定型部との間に架設した
サポートピン23…に沿って対向する可動型部の方向に
スライド自在に構成されていて、図14に示したストッ
パーボルト24とパーテングロック25の働き、即ち、
摩擦抵抗の相違によって、可動型部の型開き動作に従っ
て先ず固定型板22がスライドしてランナーストリッパ
プレート21との間にマグネットハンド11Hが挿入で
きる間隔を開き、次いで、該プレート21がスライドし
て固定側取付板20との間隔が開き、最後に後述する可
動型部側の可動型板との間のパーテングラインPLが開
く仕組に成っている。尚、図14に於いて26は成形機
ノズル2aのヘッドが嵌合されるスプールブッシュで、
27は成形時に作られるランナーの成形部、Eは両カセ
ット金型S,Tの間で成形される成形品を示す。
【0023】更に図中、22Aは上述した固定型板22
の内側面(対向面)に凹設した固定側カセット金型S用
の母型、28はこの母型22A内に嵌込まれたカセット
金型Sを固定するシリンダであって、母型22Aに対す
るカセット金型Sの挿入と取り出しは上述したロボット
ハンド10とマグネットハンド11によって行われる
が、その手順は後述する。
【0024】また、上述した可動側プラテン3bに設け
た可動型部は、可動側プラテン3bの内側面に取付けた
可動側取付板30と、その内側に設けたスペーサブロッ
ク31と受板32と可動型板33とによって構成され、
且つ、これ等スペーサブロック31と受板32と可動型
板33は、上述したサポートピン23…に沿って対向す
る固定型部の方向にスライド自在に構成されており、更
に、図14に示す如くスペーサブロック31と受板32
の内部に形成したスライド室34内には、上述した可動
側取付板30の内部に嵌込んだ金型ベース35の内側に
連設したエジェクタ連結部36が進退作動自在に嵌込ま
れ、且つ、この連結部36にはエジェクタ連結爪37a
のシリンダ37と、カセット押出しヘッド38aのシリ
ンダ38が取付けられると共に、更にこのスライド室3
4の中心部には可動側カセット金型Tの可動板TDが嵌
込まれる仕組に成っている。
【0025】更に図中、33Aは上述した可動型板33
の内側面(対向面)に凹設した可動側カセット金型T用
の母型、40はこの母型33A内に嵌込まれたカセット
金型Tを固定するシリンダを示し、また、TAとTBは
上述した可動板TDと一体にカセット金型Tに対してス
ライド軸TPを用いて進退作動自在に取付けた前後のエ
ジェクタプレート、TCは前述したエジェクタ連結爪3
7が係合する両プレートTA,TBの間隔、TSはスラ
イド軸TPに取付けた戻しスプリング、TYは上述した
可動板TDに設けたセンターピンTHの周囲に嵌装した
エジェクタスリーブ、41は金型ベース35のリターン
スプリング、42はエジェクタロッドを示すものであっ
て、上記母型33Aに対する可動側カセット金型Tの嵌
込みと取出しは上述したロボットハンド10によって行
われるが、その手順は後述する。
【0026】図15は上述した本発明に係る射出成形機
用金型自動交換方式の電気的構成を示したブロック図で
あって、成形機本体1の制御部には上述した可動側プラ
テン作動用シリンダ4aと、固定側母型22A内に嵌込
んだ固定側カセット金型Sを固定するシリンダ28と、
エジェクタ連結爪37a用のシリンダ37と、カセット
押出しヘッド38a用のシリンダ38が接続され、ま
た、上記成形機本体1の制御部に対してバス51で接続
したCPU50には、前述したストッカ用モータ5M
と、ピン識別用センサ6と、ストッカマグネットアーム
7、8用のシリンダ7S,8Sと、ストッカ固定用のシ
リンダ9と、ロボットハンド10Hに設けた締付円盤1
2を回転するラック用シリンダ10eから成るロボット
ハンド金型把持装置10Tと、ロボットハンド10Hと
マグネットハンド11H用の駆動装置10,11と、マ
グネットハンド11Hのマグネット11Sをオン・オフ
する吸脱着装置11Tが接続されていて、夫々がメモリ
(図示せず)に格納されているプログラムに従って動作
する仕組に成っている。
【0027】次に、上述した本発明に係る金型自動交換
方式の処理動作を図16乃至図19に記載したフローチ
ャートに基づいて説明する。図16は固定側カセット金
型Sを固定側母型22A内にセットする処理手順を説明
したものであって、始めのステップS1では全てのロボ
ットをホームポジションにセットし、次いで、ステップ
S2に進んでストッカ5をモータ5Mが回転して、ステ
ップS3で所定のカセット金型Sが取り出し位置に来た
らステップS4に進んでストッカ5の回転を停止し、そ
の後、ステップS5に進んでマグネットアーム8による
カセット金型Sの押出し動作が行われ、更に、ステップ
S6で決められたカセット金型Sを各締付円盤12…に
よってロボットハンド10Hの把持穴10R内に把持し
たら、ストッカ5からのカセット金型Sの抜出しとその
運搬、及び、図10に示すようにこの金型Sを母型22
Aの前に移動して途中まで挿入する各ステップS7とS
8が実行され、次いで、マグネットハンド11Hをラン
ナーストリッパプレート21と固定型板22の開いた間
隔内へ挿入して、マグネット11Sの部分を固定型板2
2の裏側から母型22Aの内部に迎え移動せしめるステ
ップS9が実行されて、次のステップS10に進む。
【0028】ステップS10ではマグネット11Sにカ
セット金型Sを吸着し、次いで、ステップS11でロボ
ットハンド10Hによるカセット金型Sの把持を解いた
後、ステップS12でマグネットハンド11Hの引込み
動作を行ってカセット金型Sを母型22A内に引込んで
完全に嵌込み、更に、固定用シリンダ28によるカセッ
ト金型Sの固定作業と、そのロック状態の確認処理の各
ステップS13,S14を行うと共に、マグネットハン
ド11Hとロボットハンド10Hをホームポジションに
移動するステップS15,S16を行って固定側カセッ
ト金型Sのセット処理を終える。
【0029】図17は可動側カセット金型Tを可動側母
型33A内にセットする処理手順を示したものであっ
て、ステップS20からステップS27までは前記図1
6に示した固定側カセット金型Sの取出しと運搬の各動
作と同じ処理が実行されて、プログラムで決められた可
動側カセット金型Tが図11の如く運搬され、且つ、ス
テップS28でこのカセット金型Tが母型33Aの途中
まで挿入される。
【0030】次のステップS29では、図11の如くエ
ジェクタロッド42が前進して金型ベース35と共にエ
ジェクタ連結部36を迎え移動させ、次いで、ステップ
S30でシリンダ37を作動して途中まで挿入されたカ
セット金型Tのプレート間隔TCに図12に示す如くエ
ジェクタ連結爪37aを係合し、ステップS31でこの
ロック状態が確認できたら、ステップS32に進んでロ
ボットハンド10Hによるカセット金型Tの把持を解
き、更に、エジェクタロッド42を後退させて戻しスプ
リング41による金型ベース35と連結部36の戻し動
作に基づくカセット金型Tの引込みステップS34、固
定用シリンダ40によるカセット金型Tのロックとその
確認の各ステップS35,S36が順次実行されて、可
動側カセット金具Tのセット処理を終える。
【0031】図14は以上の如くセットされた固定側と
可動側のカセット金型S,Tによって成形品Eを射出成
形している状態を示したものであって、次に、この様に
して使用した各カセット金型S,Tを各母型22A,3
3Aから外出してストッカ5に戻す取出し処理の手順を
説明する。
【0032】図18は前述した図16に示した手順によ
って母型22A内にセットされた固定側カセット金型S
の取出してストッカ5に送り戻す手順を説明したもので
あって、先ず、ロボットをホームポジションに移動する
ステップS40と、ロボットハンド10Hを取出し位置
へ移動するステップS41が実行され、次いで、固定用
シリンダ28によるロックの解除ステップS42、マグ
ネットハンド11Hを開いたランナーストリッパプレー
ト21と固定型板22の間隔内から母型22Aの裏側に
移動するステップS43、この移動したマグネットハン
ド11Hの励磁されていないマグネット11Sによるカ
セット金型Sの押出しステップS44、押出したカセッ
ト金型Sをロボットハンド10Hの把持穴10Rに把持
せしめたことを確認するステップS45、マグネットハ
ンド11Hをホームポジションに戻すステップS46、
ロボットハンド10Hにより取出したカセット金型Sの
運搬ステップS47、ストッカ5の回転とその停止位置
の確認ステップS48,S49が実行され、更に、スト
ッカ5の停止、ロボットハンド10Hによるカセット金
型Sのストッカ収納穴5S1への挿入、マグネットアー
ム7によるこのカセット金型Sの迎え作動、マグネット
アーム7によるカセット金型Sの吸着及び引込み、マグ
ネットアーム7のホームポジションへの移動、ロボット
ハンド10Hのホームポジションへの移動に関する各ス
テップS50乃至S55が実行されて、固定側カセット
金型Sの取出し処理を終える。
【0033】次に、図19は前述した図17に示した手
順によって母型33A内にセットされた可動側カセット
金型Tを取出して、ストッカ5に送り戻す手順を説明し
たものであって、先ず、ステップS60でロボットをホ
ームポジションに移動させたら、図13のようにロボッ
トハンド10Hを母型33Aの前面取出し位置に移動す
るステップS61と、カセット押出し用シリンダ38を
作動してそのヘッド38aを同じく図13の如く可動側
スライド板TDと金型ベース35の間に挿入するステッ
プS62、その挿入状態を確認するステップS63、エ
ジェクタ連結爪37aのロックを外すステップS64と
その外れた状態を確認するステップS65、固定用シリ
ンダ40の解除するステップS66とそれを確認するス
テップS67が実行された後、ステップS68に進んで
エジェクタロッド42の前進を行うステップS68が実
行される。
【0034】カセット押出し用ヘッド38aを突出し、
且つ、エジェクタ連結爪37aを外した状態でエジェク
タロッド42の前進を行うと、図13に示すようにカセ
ット金型Tが母型33Aより少し押出された状態とな
り、ここで再びエジェクタ連結爪37aによるカセット
金型Tのロックと、その確認の各ステップS69,S7
0を実行した後、このロック状態のままロボットハンド
10Hにカセット金型Tを把持せしめステップS71を
実行し、次いで、エジェクタ連結爪37aのロックを外
すステップS72,この外れた状態を確認するステップ
S73、押出しシリンダ38によってヘッド38aを元
の位置に後退させるステップS74が実行され、最後
に、上記図18に示したステップS47からS55まで
と同じ可動側カセット金型Tの運搬とストッカ円盤5T
の収納孔5T1への戻し動作に関する各ステップが順次
実行されて処理を終える。
【0035】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る射出成
形用金型自動交換方式によれば、ストッカからの各カセ
ット金型の取出しとその送り戻しを、マグネットアーム
の磁力を利用して各カセット金型を吸着して行い、ま
た、固定側カセット金型を母型に嵌込む際には、ロボッ
トハンドによって途中まで挿入されたカセット金型をマ
グネットハンドのマグネットで迎えてこれを吸着及び引
込むことによって嵌合し、更に、可動側カセット金型を
その母型内に嵌込む時にも、エジェクタロッドの往動に
従ってエジェクタ連結爪を迎え移動させてロックすると
共に、各カセット金型を各母型から取外してストッカに
戻す時には、固定側カセット金型はマグネットハンドに
押されてロボットハンドに確実に把持した後、ストッカ
に向けて搬送され、また、可動側カセット金型はエジェ
クタ連結爪にロックされた状態でロボットハンドによる
把持動作が行われるように構成されているため、カセッ
ト金型をストッカから取出したりこれを送り戻す動作、
及び、カセット金型の母型へのセットと取出しと云った
各動作をミス無く確実に行うことができるから、射出成
形加工を自動化し、カセット金型の交換作業をロボット
で行って完全無人化システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型自動交換方式を実施した射出
成形機の平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】本発明で使用するストッカの正面図である。
【図4】同じくストッカの側面図である。
【図5】ストッカの金型収納孔の部分を拡大して示した
断面図である。
【図6】ロボットハンドの把持部に用いるカム円盤の側
面図である。
【図7】図6のA−A線に沿った断面図である。
【図8】ロボットハンドを一部破断して示した正面図で
ある。
【図9】ロボットハンドのカム円盤がカセット金型を把
持している状態を説明した断面図である。
【図10】固定側カセット金型を母型内に嵌込んでいる
状態を示した要部の一部断面正面図である。
【図11】可動側カセット金型を母型内に嵌込んでいる
状態を示した要部の一部断面正面図である。
【図12】可動側カセット金型を母型内に嵌込んだ状態
を示した要部の一部断面正面図である。
【図13】母型内に嵌込んだカセット金型を母型より押
出している状態を示した要部の一部断面正面図である。
【図14】本発明によって組込まれたカセット金型によ
って成形品を射出成形している状態を示した要部の正断
面図である。
【図15】本発明の電気的構成を示したブロック図であ
る。
【図16】固定側カセット金型を母型にセットする処理
手順を説明したフローチャートである。
【図17】可動側カセット金型を母型にセットする処理
手順を説明したフローチャートである。
【図18】固定側カセット金型を母型から取外してスト
ッカに戻す処理手順を説明したフローチャートである。
【図19】可動側カセット金型を母型から取出してスト
ッカに戻す処理手順を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
S 固定側カセット金型 T 可動側カセット金型 1 射出成形機 2a 射出成形用ノズル 3a 固定側プラテン 3b 可動側プラテン 5 ストッカ 7,8 マグネットアーム 10H ロボットハンド 10R 把持穴 11H マグネットハンド 11S マグネット 12 カム円盤 22 固定型板 22A 固定側母型 33 可動型板 33A 可動側母型 36 エジェクタ連結部 37a エジェクタ連結爪 38 金型押出し用シリンダ 38a 金型押出し用ヘッド 42 エジェクタロッド E 成形品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 射出成形機用金型自動交換方式
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の金型を自
動的に交換できる射出成形機用金型自動交換方式に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機で使用されている一般
的な金型変換装置は、金型機能を全て1つの金型に取り
込んだ所謂本型が対象と成っており、金型1個当りの重
量が小さいものでも40Kg程度、大きいもので数百K
gにもなるため、交換時には金型をローラ等の搬送装置
の上に乗せ、この搬送装置の上を転がして搬出入する仕
組に成っている。
【0003】一方、最近では金型も成形品に応じた中子
(カセット金型)だけを交換するカセット方式が出回
り、中子を予め成形機の金型取付部に設けた母型内部に
セットして使用する方式が採られて来たが、しかし、こ
のカセット方式では金型自体のコストを下げることはで
きるが、成形に当っては作業者が中子を1つずつ母型内
にセットしなくてはならないため、無人化システムを構
築することができず、また、交換作業が非常に面倒で、
且つ、作業者の労働時間が限られているので生産量にも
限度があるため、加工部品のコストを下げることができ
なかった。
【0004】そこで、例えば特開平4−86225号公
報に示されているように、カセット金型の交換を各種の
制御手段を用いて全て自動化した自動交換装置が開発さ
れて、無人化システムの構築と加工部品のコスト低減化
を可能にした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の金
型自動交換装置は、ストッカに収められている固定側と
可動側の各カセット金型を搬送手段を用いて射出成形機
側の各母型内に取付けたり、或は、取外したりする時
に、金型を把持する動作とか母型に挿入する動作に機械
的なミスが発生して、各カセット金型を各母型内に確実
にセットできなかったり、或は、これを正確に取外せな
かったりする場合があり、更に、ストッカから各カセッ
ト金型を搬送手段が取出したり、反対にこれを嵌込んだ
りする時にも、これ等各作業に機械的なミスが発生して
金型の自動交換に支障を来す場合があって、その結果、
射出成形の完全無人化システムの構築に影響を及ぼす問
題があった。
【0006】従って本発明の技術的課題は、固定側と可
動側の各カセット金型の自動交換をミス無く確実に行っ
て、射出成形の完全無人化システムの構築を可能にする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。予
め設定したプログラムに従ってロボットハンドがストッ
カから決められた固定側カセット金型と可動側カセット
金型を取り出し、且つ、これ等各金型を固定側と可動側
の各母型に嵌込んでプラスチックの射出成形を行う射出
成形機に於いて、
【0008】(1) ロボットハンドがストッカから取
り出した固定側カセット金型を固定側母型内に挿入する
時に、励磁したマグネットハンドの吸着部を固定側母型
の背面側より挿入してロボットハンドによって所定位置
まで挿入された固定側カセット金型を吸着し、且つ、こ
の吸着したカセット金型を上記母型内部に引込んで固定
する固定側カセット金型セット手段と、この金型セット
手段によって固定側母型内部にセットされた固定側カセ
ット金型をロボットハンドで取り出してストッカに送り
戻す時に、消勢したマグネットハンドの吸着部を固定側
母型の背面側より挿入して上記のカセット金型を母型の
外に向けて押し出し、上記のマグネットハンドに把持せ
しめる固定側カセット金型取外し手段とを有すること。
【0009】(2) ロボットハンドがストッカから取
り出した可動側カセット型を可動側母型内に挿入する時
に、ロボットハンドによる挿入が所定位置に達すると、
エジェクタロッドの前進作動に連動して迎え作動するエ
ジェクタ連結部の連結爪を可動側カセット金型に係合
し、次いで、上記エジェクタロッドの後退作動に連動し
て可動側カセット金型を母型内部に引込んで固定する可
動側カセット金型セット手段と、可動側母型内部にセッ
トされた可動側カセット金型をロボットハンドで取り出
してストッカに送り戻す時に、エジェクタロッドの前進
作動に連動させて可動側カセット金型を母型の途中位置
まで押出し、且つ、このカセット金型を上記のエジェク
タ連結爪に一時係合させた状態でロボットハンドに把持
させ、その後エジェクタ連結爪の係合を解いて可動側カ
セット金型の取り出しを可能にする可動側カセット金型
取外し手段とを有すること。
【0010】(3) 可動側母型内部にセットされた可
動側カセット金型をエジェクタロッドの前進作動に連動
させて母型の途中位置まで押出す時に、エジェクタロッ
ドによって挿動される金型ベースと可動側カセット金型
の間隔内に金型押出し用シリンダのヘッドを突出して、
エジェクタロッドの前進作動を可動側カセット金型側に
直接伝達するように構成すること。
【0011】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。上記(1)
で述べた手段によれば、ロボットハンドがストッカから
取り出した固定側カセット金型を射出成形機の固定側母
型内に挿入する時に、ロボットハンドがカセット金型を
母型の所定位置まで挿入すると、母型の裏側から挿入さ
れたマグネットハンドの吸着部がこれを迎えて母型の内
部に引込むため、固定側カセット金型を固定側母型内部
に確実に嵌込むことができ、また、この嵌込まれたカセ
ット金型を母型から外してストッカに戻す時は、消勢し
た上記マグネットハンドの吸着部を母型の裏側から挿入
して嵌込まれているカセット金型を外に向けて押し出し
てロボットハンドに把持させるため、ロボットハンドに
よる把持が完全に達成されてカセット金型の取出しをミ
ス無く確実に行うことを可能にする。
【0012】上記(2)で述べた手段によれば、ロボッ
トハンドがストッカから取出した可動側カセット金型を
射出成形機の可動側母型内に挿入する時に、ロボットハ
ンドがカセット金型を母型の所定位置まで挿入すると、
エジェクタロッドの前進作動に連動してエジェクタ連結
部が迎え作動して来て、その連結爪を挿入されたカセッ
ト金型に係合し、その後、カセット金型を母型内部に引
込むため、可動側カセット金型を可動側母型内部に確実
に嵌込むことができ、また、この嵌込まれたカセット金
型を母型から外してストッカに戻す時は、エジェクタロ
ッドの前進作動に従ってカセット金型を途中まで押出
し、ここで一旦連結爪を係合して固定した状態にしてロ
ボットハンドに把持させるため、ロボットハンドによる
把持が完全に達成されてカセット金型の取出しをミス無
く確実に行うことを可能にする。
【0013】上記(3)で述べた手段によれば、可動側
母型内部にセットされた可動側カセット金型をエジェク
タロッドの前進作動に連動させて母型の途中位置まで押
出す時に、金型ベースとカセット金型の間隔内に金型押
出し用シリンダのヘッドを突出させることにより、エジ
ェクタロッドの前進作動をカセット金型側に直接伝える
ことができるから、カセット金型の取出しに当ってエジ
ェクタロッドのストローク長を通常の成形品押出し時の
ストローク長と切換える必要がなく、従って、切換操作
が原因で発生する作業員の操作ミスを無くして可動側カ
セット金型の取出しをより確実に行うことを可能にす
る。
【0014】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0015】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る射出成形機用
金型自動交換方式の好適な実施例を添付した図面と共に
詳細に説明する。
【0016】図1と図2とは本発明に係る金型自動交換
方式が実施される射出成形機の全体構成を概略的に説明
した平面図と正面図であって、これ等の図面に於いて符
号1で全体的に示したのは射出部2と型締部3と制御部
4から成る射出成形機であって、2aは射出成形用のノ
ズル、3aと3bは型締部3を構成する固定側プラテン
と可動側プラテン、3cは両側プラテン3a,3b間に
架設したタイロッド、4aは可動側部材を往復作動する
油圧シリンダを示す。
【0017】次に、符号5で全体的に示したのはカセッ
ト金型を収納するストッカであって、このストッカ5は
図3並びに図4に記載の如く固定側と可動側の各カセッ
ト金型SとTを夫々別々に収納する2枚のストッカ円盤
5S,5Tによって構成されると共に、各ストッカ円盤
5S,5Tには多数の金型S,Tを収納できるように多
数の収納孔5S1…と5T1…が図4の如く千鳥状に2
周設けられていて、これ等2枚のストッカ円盤5S,5
Tをロッド5a…で平行に固定して、その中心部に取付
けた回転軸5bを左右の軸受板5c,5dの間に回転自
在に支承し、更に、一方のストッカ円盤5Tの周縁に形
成したギヤ(図示せず)にモータ5Mのギヤ5Maを噛
合して回転自在と成し、このモータ5Mによる回転を一
方のストッカ円盤5Tの側面に植設した識別ピン5e…
をセンサ6で読取ることによって制御して、予め設定し
たプログラムに従ってこれから使用する各カセット金型
S及びTを図3の上部交換位置にセットする一方、使用
済みのカセット金型S,Tを収納する時は、プログラム
によって決められている収納孔5S1,5T1を上記の
交換位置にセットするように構成されている。
【0018】更に図1と図3に於いて、7と8は夫々エ
アーシリンダ7S,8Sによって進退作動して、各スト
ッカ円盤5S,5Tの収納孔5S1…,5T1…に対し
て各カセット金型S,Tの出し入れを吸着しながら行う
マグネットアームで、9はストッカ固定用シリンダを示
す。
【0019】図1と図2に於いて夫々符号10と11で
全体的に示したのはロボットハンド10Hとマグネット
ハンド11HをXYZの各軸方向に作動自在に構成した
駆動装置であって、図中、10aと10bはロボットハ
ンド用のX軸レールとY軸レール、10cはロボットハ
ンド10を上下に作動するシリンダ、10dはシリンダ
10cとロボットハンド10Hを連結する連結板、11
aと11bはマグネットハンド用のX軸レールとY軸レ
ール、11cはマグネットハンド11を上下に作動する
シリンダ、11Sはマグネットハンド11Hの下端部に
内向きに取付けたオン・オフ自在なマグネットを示す。
【0020】上述したロボットハンド10Hは、固定側
と可動側の各カセット金型S,Tを上述したストッカ5
から取出してこれを後述する射出成形機1側の母型に送
って嵌込んだり、反対に母型から引出したカセット金型
S,Tをストッカ5に送り戻したりする交換作業を行う
ものであって、その下端部にはカセット金型S,Tのカ
ラーの部分を嵌込んで把持する把持穴(図示せず)が形
成されていて、この把持穴内に嵌込まれた各カセット金
S,Tは、同じく図示していない締付円盤によって固
定側カセット金型Sは図面上左向きに、また、可動側カ
セット金型Tは図面上右向きに夫々水平状態に把持され
る仕組に成っている。
【0021】次に、図1と図2並びに図5乃至図10
記載に基づいて上述した型締部3の詳細な構造を説明す
る。型締部3は固定側プラテン3aに設けた固定型部と
可動側プラテン3bに設けた可動型部によって構成され
ていて、固定側部は固定側プラテン3aの内側面に取付
けた固定側取付板20と、その内側に設けたランナース
トリッパプレート21と、固定型板22とによって構成
され、且つ、これ等ランナーストリッパプレート21と
固定型板22は、後述する固定型部との間に架設したサ
ポートピン23…に沿って対向する可動型部の方向にス
ライド自在に構成されていて、図9に示したストッパー
ボルト24とパーテングロック25の働き、即ち、摩擦
抵抗の相違によって、可動型部の型開き動作に従って先
ず固定型板22がスライドしてランナーストリッパプレ
ート21との間にマグネットハンド11Hが挿入できる
間隔を開き、次いで、該プレート21がスライドして固
定側取付板20との間隔が開き、最後に後述する可動型
部側の可動型板との間のパーテングラインPLが開く仕
組に成っている。
【0022】尚、図9に於いて26は成形機ノズル2a
のヘッドが嵌合されるスプールブッシュで、27は成形
時に作られるランナーの成形部、Eは両カセット金型
S,Tの間で成形される成形品を示す。
【0023】更に図中、22Aは上述した固定型板22
の内側面(対向面)に凹設した固定側カセット金型S用
の母型、28はこの母型22A内に嵌込まれたカセット
金型Sを固定するシリンダであって、母型22Aに対す
るカセット金型Sの挿入と取り出しは上述したロボット
ハンド10とマグネットハンド11によって行われる
が、その手順は後述する。
【0024】また、上述した可動側プラテン3bに設け
た可動型部は、可動側プラテン3bの内側面に取付けた
可動側取付板30と、その内側に設けたスペーサブロッ
ク31と受板32と可動型板33とによって構成され、
且つ、これ等スペーサブロック31と受板32と可動型
板33は、上述したサポートピン23…に沿って対向す
る固定型部の方向にスライド自在に構成されており、更
に、図9並びに図10に示す如くスペーサブロック31
と受板32の内部に形成したスライド室34内には、上
述した可動側取付板30の内部に嵌込んだ金型ベース3
5の内側に連設したエジェクタ連結部36が進退作動自
在に嵌込まれ、且つ、この連結部36の両端部にはエジ
ェクタ連結爪37aのシリンダ37と、カセット押出し
ヘッド38aのシリンダ38が取付けられると共に、更
にこのスライド室34の中心部には可動側カセット金型
Tの可動板TDが嵌込まれる仕組に成っている。
【0025】更に図中、33Aは上述した可動型板33
の内側面(対向面)に凹設した可動側カセット金型T用
の母型、40はこの母型33A内に嵌込まれたカセット
金型Tを固定するシリンダを示し、また、TAとTBは
上述した可動板TDと一体にカセット金型Tに対してス
ライド軸TPを用いて進退作動自在に取付けた前後のエ
ジェクタプレート、TCは前述したエジェクタ連結爪
7aが係合する両プレートTA,TBの間隔、TSはス
ライド軸TPに取付けた戻しスプリング、TYは上述し
た可動板TDに設けたセンターピンTHの周囲に嵌装し
たエジェクタスリーブ、41は金型ベース35のリター
ンスプリング、41aはこのリターンスプリング41を
取付けたシャフト、42はエジェクタロッドを示すもの
であって、上記母型33Aに対する可動側カセット金型
Tの嵌込みと取出しは上述したロボットハンド10によ
って行われるが、その手順は後述する。
【0026】図11は上述した本発明に係る射出成形機
用金型自動交換方式の電気的構成を示したブロック図で
あって、成形機本体1の制御部には上述した可動側プラ
テン作動用シリンダ4aと、固定側母型22A内に嵌込
んだ固定側カセット金型Sを固定するシリンダ28と、
エジェクタ連結爪37a用のシリンダ37と、カセット
押出しヘッド38a用のシリンダ38が接続され、ま
た、上記成形機本体1の制御部に対してバス51で接続
したCPU50には、前述したストッカ用モータ5M
と、ピン識別用センサ6と、ストッカマグネットアーム
7、8用のシリンダ7S,8Sと、ストッカ固定用のシ
リンダ9と、ロボットハンド10Hに設けた締付円盤を
回転するラック用シリンダ10eから成るロボットハン
ド金型把持装置10Tと、ロボットハンド10Hとマグ
ネットハンド11H用の駆動装置10,11と、マグネ
ットハンド11Hのマグネット11Sをオン・オフする
吸脱着装置11Tが接続されていて、夫々がメモリ(図
示せず)に格納されているプログラムに従って動作する
仕組に成っている。
【0027】次に、上述した本発明に係る金型自動交換
方式の処理動作を図12乃至図15に記載したフローチ
ャートに基づいて説明する。図12は固定側カセット金
型Sを固定側母型22A内にセットする処理手順を説明
したものであって、始めのステップS1では全てのロボ
ットをホームポジションにセットし、次いで、ステップ
S2に進んでストッカ5をモータ5Mが回転して、ステ
ップS3で所定のカセット金型Sが取り出し位置に来た
らステップS4に進んでストッカ5の回転を停止し、そ
の後、ステップS5に進んでマグネットアーム8による
カセット金型Sの押出し動作が行われ、更に、ステップ
S6で決められたカセット金型Sを各締付円盤12…に
よってロボットハンド10Hの把持穴10R内に把持し
たら、ストッカ5からのカセット金型Sの抜出しとその
運搬、及び、図5に示すようにこの金型Sを母型22A
の前に移動して途中まで挿入する各ステップS7とS8
が実行され、次いで、マグネットハンド11Hをランナ
ーストリッパプレート21と固定型板22の開いた間隔
内へ挿入して、マグネット11Sの部分を固定型板22
の裏側から母型22Aの内部に迎え移動せしめるステッ
プS9が実行されて、次のステップS10に進む。
【0028】ステップS10ではマグネット11Sにカ
セット金型Sを吸着し、次いで、ステップS11でロボ
ットハンド10Hによるカセット金型Sの把持を解いた
後、ステップS12でマグネットハンド11Hの引込み
動作を行ってカセット金型Sを母型22A内に引込んで
完全に嵌込み、更に、固定用シリンダ28によるカセッ
ト金型Sの固定作業と、そのロック状態の確認処理の各
ステップS13,S14を行うと共に、マグネットハン
ド11Hとロボットハンド10Hをホームポジションに
移動するステップS15,S16を行って固定側カセッ
ト金型Sのセット処理を終える。
【0029】図13は可動側カセット金型Tを可動側母
型33A内にセットする処理手順を示したものであっ
て、ステップS20からステップS27までは前記図
に示した固定側カセット金型Sの取出しと運搬の各動
作と同じ処理が実行されて、プログラムで決められた可
動側カセット金型Tが図6の如く運搬され、且つ、ステ
ップS28でこのカセット金型Tが母型33Aの途中ま
で挿入される。
【0030】次のステップS29では、図6の如くエジ
ェクタロッド42が前進して金型ベース35と共にエジ
ェクタ連結部36を迎え移動させ、次いで、ステップS
30でシリンダ37を作動して途中まで挿入されたカセ
ット金型Tのプレート間隔TCに図7に示す如くエジェ
クタ連結爪37aを係合し、ステップS31でこのロッ
ク状態が確認できたら、ステップS32に進んでロボッ
トハンド10Hによるカセット金型Tの把持を解き、更
に、エジェクタロッド42を後退させて戻しスプリング
41による金型ベース35と連結部36の戻し動作に基
づくカセット金型Tの引込みステップS34、固定用シ
リンダ40によるカセット金型Tのロックとその確認の
各ステップS35,S36が順次実行されて、可動側カ
セット金具Tのセット処理を終える。
【0031】図9は以上の如くセットされた固定側と可
動側のカセット金型S,Tによって成形品Eを射出成形
している状態を示したものであって、次に、この様にし
て使用した各カセット金型S,Tを各母型22A,33
Aから外出してストッカ5に戻す取出し処理の手順を説
明する。
【0032】図14は前述した図12に示した手順によ
って母型22A内にセットされた固定側カセット金型
取出してストッカ5に送り戻す手順を説明したもので
あって、先ず、ロボットをホームポジションに移動する
ステップS40と、ロボットハンド10Hを取出し位置
へ移動するステップS41が実行され、次いで、固定用
シリンダ28によるロックの解除ステップS42、マグ
ネットハンド11Hを開いたランナーストリッパプレー
ト21と固定型板22の間隔内から母型22Aの裏側に
移動するステップS43、この移動したマグネットハン
ド11Hの励磁されていないマグネット11Sによるカ
セット金型Sの押出しステップS44、押出したカセッ
ト金型Sをロボットハンド10Hの把持穴に把持せしめ
たことを確認するステップS45、マグネットハンド1
1Hをホームポジションに戻すステップS46、ロボッ
トハンド10Hにより取出したカセット金型Sの運搬ス
テップS47、ストッカ5の回転とその停止位置の確認
ステップS48,S49が実行され、更に、ストッカ5
の停止、ロボットハンド10Hによるカセット金型Sの
ストッカ収納穴5S1への挿入、マグネットアーム7に
よるこのカセット金型Sの迎え作動、マグネットアーム
7によるカセット金型Sの吸着及び引込み、マグネット
アーム7のホームポジションへの移動、ロボットハンド
10Hのホームポジションへの移動に関する各ステップ
S50乃至S55が実行されて、固定側カセット金型S
の取出し処理を終える。
【0033】次に、図15は前述した図13に示した手
順によって母型33A内にセットされた可動側カセット
金型Tを取出して、ストッカ5に送り戻す手順を説明し
たものであって、先ず、ステップS60でロボットをホ
ームポジションに移動させたら、図8のようにロボット
ハンド10Hを母型33Aの前面取出し位置に移動する
ステップS61と、カセット押出し用シリンダ38を作
動してそのヘッド38aを同じく図8の如く可動側スラ
イド板TDと金型ベース35の間に挿入するステップS
62、その挿入状態を確認するステップS63、エジェ
クタ連結爪37aのロックを外すステップS64とその
外れた状態を確認するステップS65、固定用シリンダ
40の解除するステップS66とそれを確認するステッ
プS67が実行された後、ステップS68に進んでエジ
ェクタロッド42の前進を行うステップS68が実行さ
れる。
【0034】カセット押出し用ヘッド38aを突出し、
且つ、エジェクタ連結爪37aを外した状態でエジェク
タロッド42の前進を行うと、図8に示すようにカセッ
ト金型Tが母型33Aより少し押出された状態となり、
ここで再びエジェクタ連結爪37aによるカセット金型
Tのロックと、その確認の各ステップS69,S70を
実行した後、このロック状態のままロボットハンド10
Hにカセット金型Tを把持せしめステップS71を実行
し、次いで、エジェクタ連結爪37aのロックを外すス
テップS72,この外れた状態を確認するステップS7
3、押出しシリンダ38によってヘッド38aを元の位
置に後退させるステップS74が実行され、最後に、上
記図14に示したステップS47からS55までと同じ
可動側カセット金型Tの運搬とストッカ円盤5Tの収納
孔5T1への戻し動作に関する各ステップが順次実行さ
れて処理を終える。
【0035】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る射出成
形用金型自動交換方式によれば、ストッカからの各カセ
ット金型の取出しとその送り戻しを、マグネットアーム
の磁力を利用して各カセット金型を吸着して行い、ま
た、固定側カセット金型を母型に嵌込む際には、ロボッ
トハンドによって途中まで挿入されたカセット金型をマ
グネットハンドのマグネットで迎えてこれを吸着及び引
込むことによって嵌合し、更に、可動側カセット金型を
その母型内に嵌込む時にも、エジェクタロッドの往動に
従ってエジェクタ連結爪を迎え移動させてロックすると
共に、各カセット金型を各母型から取外してストッカに
戻す時には、固定側カセット金型はマグネットハンドに
押されてロボットハンドに確実に把持した後、ストッカ
に向けて搬送され、また、可動側カセット金型はエジェ
クタ連結爪にロックされた状態でロボットハンドによる
把持動作が行われるように構成されているため、カセッ
ト金型をストッカから取出したりこれを送り戻す動作、
及び、カセット金型の母型へのセットと取出しと云った
各動作をミス無く確実に行うことができるから、射出成
形加工を自動化し、カセット金型の交換作業をロボット
で行って完全無人化システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型自動交換方式を実施した射出
成形機の平面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】本発明で使用するストッカの正面図である。
【図4】同じくストッカの側面図である。
【図5】固定側カセット金型を母型内に嵌込んでいる状
態を示した要部の一部断面正面図である
【図6】可動側カセット金型を母型内に嵌込んでいる状
態を示した要部の一部断面正面図である
【図7】可動側カセット金型を母型内に嵌込んだ状態を
示した要部の一部断面正面図である
【図8】母型内に嵌込んだカセット金型を母型より押出
している状態を示した要部の一部断面正面図である
【図9】本発明によって組込まれたカセット金型によっ
て成形品を射出成形している状態を示した要部の正断面
図である
【図10】エジェクタ連結部の構成を図9のY−Y線に
沿った位置で切断して示した拡大斜視図である
【図11】本発明の電気的構成を示したブロック図であ
【図12】固定側カセット金型を母型にセットする処理
手順を説明したフローチャートである
【図13】可動側カセット金型を母型にセットする処理
手順を説明したフローチャートである
【図14】固定側カセット金型を母型から取外してスト
ッカに戻す処理手順を説明したフローチャートである
【図15】可動側カセット金型を母型から取出してスト
ッカに戻す処理手順を説明したフローチャートである
【符号の説明】 S 固定側カセット金型 T 可動側カセット金型 1 射出成形機 2a 射出成形用ノズル 3a 固定側プラテン 3b 可動側プラテン 5 ストッカ 7,8 マグネットアーム 10H ロボットハンド 11H マグネットハンド 11S マグネット 22 固定型板 22A 固定側母型 33 可動型板 33A 可動側母型 36 エジェクタ連結部 37a エジェクタ連結爪 38 金型押出し用シリンダ 38a 金型押出し用ヘッド 42 エジェクタロッド E 成形品
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1、図5、図6、図7、図8、図
9、図10、図11、図12、図13、図14、図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16、図17、図18、図19
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】削除
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】削除
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】削除
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定したプログラムに従ってロボッ
    トハンドがストッカから決められた固定側カセット金型
    と可動側カセットを取り出し、且つ、これ等各金型を固
    定側と可動側の各母型に嵌込んでプラスチックの射出成
    形を行う射出成形機に於いて、 ロボットハンドがストッカから取り出した固定側カセッ
    ト金型を固定側母型内に挿入する時に、励磁したマグネ
    ットハンドの吸着部を固定側母型の背面側より挿入して
    ロボットハンドによって所定位置まで挿入された固定側
    カセット金型を吸着し、且つ、この吸着したカセット金
    型を上記母型内部に引込んで固定する固定側カセット金
    型セット手段と、この金型セット手段によって固定側母
    型内部にセットされた固定側カセット金型をロボットハ
    ンドで取り出してストッカに送り戻す時に、消勢したマ
    グネットハンドの吸着部を固定側母型の背面側より挿入
    して上記のカセット金型を母型の外に向けて押し出し、
    上記のマグネットハンドに把持せしめる固定側カセット
    金型取外し手段とを有して成ることを特徴とする射出成
    形機用金型自動交換方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した射出成形機に於い
    て、ロボットハンドがストッカから取り出した可動側カ
    セット型を可動側母型内に挿入する時に、ロボットハン
    ドによる挿入が所定位置に達すると、エジェクタロッド
    の前進作動に連動して迎え作動するエジェクタ連結部の
    連結爪を可動側カセット金型に係合し、次いで、上記エ
    ジェクタロッドの後退作動に連動して可動側カセット金
    型を母型内部に引込んで固定する可動側カセット金型セ
    ット手段と、可動側母型内部にセットされた可動側カセ
    ット金型をロボットハンドで取り出してストッカに送り
    戻す時に、エジェクタロッドの前進作動に連動させて可
    動側カセット金型を母型の途中位置まで押出し、且つ、
    このカセット金型を上記のエジェクタ連結爪に一時係合
    させた状態でロボットハンドに把持させ、その後エジェ
    クタ連結爪の係合を解いて可動側カセット金型の取り出
    しを可能にする可動側カセット金型取外し手段とを有し
    て成ることを特徴とする射出成形機用金型自動交換方
    式。
  3. 【請求項3】 可動側母型内部にセットされた可動側カ
    セット金型をエジェクタロッドの前進作動に連動させて
    母型の途中位置まで押出す時に、エジェクタロッドによ
    って挿動される金型ベースと可動側カセット金型の間隔
    内に金型押出し用シリンダのヘッドを突出して、エジェ
    クタロッドの前進作動を可動側カセット金型側に直接伝
    達するように構成したことを特徴とする請求項2記載の
    射出成形機用金型自動交換方式。
  4. 【請求項4】 ストッカに設けた収納孔に対する固定側
    と可動側の各カセット金型の取り出し及び嵌込みを、各
    カセット金型をシリンダによって進退作動するマグネッ
    トアームに吸着させて行なう一方、各カセット金型を搬
    出入するロボットハンドには、カムを用いて各カセット
    金型をロック及びリリースする把持部を設けたことを特
    徴とする請求項1または2記載の射出成形機用金型自動
    交換方式。
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