JP3369315B2 - 射出成形機に於ける金型収納装置 - Google Patents

射出成形機に於ける金型収納装置

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JP3369315B2 JP19108594A JP19108594A JP3369315B2 JP 3369315 B2 JP3369315 B2 JP 3369315B2 JP 19108594 A JP19108594 A JP 19108594A JP 19108594 A JP19108594 A JP 19108594A JP 3369315 B2 JP3369315 B2 JP 3369315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機に使用する
可動側と固定側の各カセット金型を、ストッカーに対し
て夫々正確に位置決めした状態で、而かも、簡単に収納
することができるように工夫した射出成形機に於ける金
型収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機には、例えば特開平3
−272822号公報の第1図とか、或は、特開平4−
86225号公報の第5図乃至第7図に示すように、成
形機自体にカセット金型を収納するストッカーと、プロ
グラムに従ってこのストッカーから所定のカセット金型
を取り出して成形機の母型に取付けたり、反対に母型か
ら取出したカセット金型をストッカーに送り戻したりす
る金型自動交換装置(ロボット)が搭載されていて、無
人化システムの構築と加工製品のコストの低減化を可能
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
射出成形機は、成形作業を始めるに当って、予め必要と
するカセット金型を人力によってストッカーに設けた所
定の装着穴に嵌込んでセットしたり、反対に不要なカセ
ット金型を装着穴から取り外したりする金型収納作業を
行う必要があって、これ等の作業が頗る面倒であった。
【0004】また、通常の場合ストッカーは成形機の上
部に設けられているため、重いカセット金型の着脱をき
つい姿勢で行わなくてはならず、加えて、ストッカーの
各装着穴は、各カセット金型を緊密に嵌込んで金型自動
交換装置による自動交換を円滑に行えるように、カセッ
ト金型の外形寸法に合せて精巧に造られているため、人
手によるカセット金型の着脱が非常に難しく、従って、
嵌込みに当ってカセット金型が中心線に対して少しでも
傾いていると装着穴への嵌込みが出来なくなる場合もあ
って、カセット金型の着脱作業には大変な苦労が伴う問
題があった。
【0005】而して、本発明による技術的課題は、カセ
ット金型を射出成形機のストッカーに対して人力によっ
て着脱する場合に、カセット金型をストッカーの決めら
れた位置に簡単に、且つ、正確に嵌込むことができるよ
うにすることによって、人力によるカセット金型の着脱
作業を省力化、及び、簡便化することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0007】予め設定したプログラムに従ってロボット
ハンドがストッカから決められた可動側カセット金型と
固定側カセット金型を取り出し、且つ、これ等各金型を
可動側と固定側の各母型に嵌込んでプラスチックの射出
成形を行うと共に、金型の交換時には、上記のロボット
ハンドが各母型から各カセット金型を取外し、且つ、こ
れ等取外した各カセット金型を上記のストッカに送り戻
して新たなカセット金型と交換するように構成した射出
成形機に於いて、
【0008】(1) 上記の可動側と固定側の各カセッ
ト金型を夫々アダプタリングに設けた嵌込穴の内部に嵌
込み自在に構成する一方、これ等の各アダプタリングを
上記のストッカーに設けた各収納凹部内に上方から嵌込
み自在に構成して、各収納凹部内に嵌合した各アダプタ
リングに対して、上記のロボットハンドが水平方向より
各カセット金型の取り出しと送り戻しを行うように構成
すること。
【0009】(2) ストッカーの左右両側に、可動側
と固定側の各カセット金型用の収納凹部を夫々複数個ず
つ相対向させて並設すると共に、これ等の各収納凹部を
左右両側にガイド片を平行に並設した断面略U字状に形
成し、この収納凹部に嵌込まれるアダプタリングの左右
両側には、上記左右のガイド片を嵌込むガイド溝を凹設
すること。
【0010】(3) 断面略U字状に形成した収納凹部
を構成する一方のガイド片の上端内周縁に、他方のガイ
ド片よりも少し長目に形成したガイド突片を突設すると
共に、他方のガイド片の上端内側縁には収納凹部の内部
方向に傾斜するテーパー挿入縁を形成すること。
【0011】(4) 可動側と固定側の各カセット金型
を嵌込む各アダプタリングの嵌込穴を、各カセット金型
を外端部に設けた把持用の鍔とアダプタリングの外側面
との間に少し隙間をあけた状態で嵌込める形状に構成す
ると共に、上記嵌込穴の内部には、嵌込んだカセット金
型を保持するOリングを取付けること。
【0012】(5) カセット金型を嵌込むアダプタリ
ングのうち、少くとも固定側カセット金型を嵌込むアダ
プタリングの嵌込穴の内底部に、固定側カセット金型を
吸着するマグネットを取付けること。
【0013】
【作用】上記(1)〜(5)で述べた各手段は以下の如
く作用する。
【0014】上記(1)で述べた手段によれば、成形作
業を始めるに当ってカセット金型をストッカーに収納す
る場合には、各カセット金型を夫々アダプタリングの嵌
込穴の内部に嵌込み、その後、これ等カセット金型を嵌
込んだ各アダプタリングをストッカーに設けた各収納凹
部の内部に上方から嵌込むことによって、各カセット金
型をストッカーにセットすることができるため、カセッ
ト金型をストッカーに設けた装着穴の内部に直接嵌込む
従来の収納手段に比較して、カセット金型を極めて簡単
に、且つ、正確にセットすることができ、而かも、ロボ
ットによるカセット金型の取り出しと送り戻しも、アダ
プタリングを介することによって円滑に行うことを可能
にする。
【0015】上記(2)で述べた手段によれば、ストッ
カーに対して可動側と固定側の各カセット金型を左右に
相対向させた状態で夫々コンパクトに整列して収納する
ことができ、また、各アダプタリングは左右両側に形成
したガイド溝の内部に、断面略U字状に形成した収納凹
部の左右のガイド片を嵌込むことにより、これ等左右の
ガイド片にガイドされて収納凹部への嵌込みと取り出し
を行うため、各アダプタリングをストッカーの各収納凹
部の内部に対して極めて簡単に、且つ、正確に嵌込んで
安定した状態にセットすることができると共に、これ等
ガイド溝とガイド片が係合しているため、ロボットハン
ドがカセット金型をアダプタリングから抜き出す時に、
アダプタリングをストッカーの収納凹部内にそのまま移
動させずに残すことを可能にする。
【0016】上記(3)で述べた手段によれば、嵌込穴
に各カセット金型を嵌込んだアダプタリングをストッカ
ーの収納凹部に人力によって嵌込むに当って、ガイド溝
をガイド片に位置合せした状態で少し長目に形成した一
方のガイド突片にアダプタリングを押し付けるようにし
ながら、他方のテーパー挿入縁にガイドさせてアダプタ
リングを収納凹部の入口に落し込めば、カセット金型を
嵌込んだ重いアダプタリングも、比較的少ない力で簡単
に、而かも、正確にストッカーにセットすることを可能
にする。
【0017】上記(4)で述べた手段によれば、各カセ
ット金型が把持用の鍔をアダプタリングの外側面から少
し浮かした状態で嵌込穴の内部に嵌込まれているため、
ロボットハンドがカセット金型を取り出す時に、この鍔
を把持してカセット金型を正確に取り出すことができる
と共に、各アダプタリングの嵌込穴に嵌込まれたカセッ
ト金型は、嵌込穴の内部に設けたOリングに保持されて
スラスト方向のずれを無くすことができるため、ロボッ
トハンドによるカセット金型の取り出し、即ち、ロボッ
トハンドによる上記鍔の把持を決められた位置で正確に
行うことを可能にする。
【0018】上記(5)で述べた手段によれば、カセッ
ト金型をアダプタリングの嵌込穴の内部に嵌込むに当っ
て、把持用の鍔を少し浮かせた状態で嵌込んでいるた
め、カセット金型のうち特に寸法の短い固定側カセット
金型の場合は、その嵌込状態の安定性に欠ける問題があ
るが、この固定側カセット金型を嵌込むアダプタリング
の嵌込穴の内底部には、固定側カセット金型を吸着する
マグネットが取付けられているため、寸法が短くても固
定側カセット金型をアダプタリングの内部に安定した状
態で保持することを可能にする。
【0019】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0020】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る射出成形機に
於ける金型収納装置の好適な実施例を添付した図面と共
に詳細に説明する。
【0021】図1は本発明に係る金型収納装置を備えた
射出成形機の全体構成を説明した斜視図であって、この
図面に於いて符号1にて全体的に示したのは射出成形機
であって、成形機1の上面に取付けた基板1a上には本
発明に係る金型収納装置と、金型自動交換装置が搭載さ
れている。
【0022】同じく図1に於いて、6は金型の交換を行
うロボットハンドであって、このロボットハンド6は、
Z軸方向に自由に移動できるように支持プレート2の上
端部に取付けたZ軸用シリンダ3のロッド3aにL型板
6Tを介して固定され、また、ロボットハンド6の下端
部に取付けた軸承部2aがY軸レール4内に取付けたネ
ジ軸4aに取付けられていて、このネジ軸4aをモータ
4Mが回転することによってロボットハンド6の全体を
Y軸方向に自由に移動できるように構成すると共に、こ
のY軸レール4を上記の基板1a上に取付けたX軸レー
ル5の上に取付け、且つ、X軸用モータ5Mによってガ
イド内に取付けた車輪(図示せず)を回転することによ
り、上記ロボットハンド6の全体をX軸方向にも自由に
移動できるように構成されている。
【0023】更に図1に於いて、1Tはコントローラ
ー、1Sはコントロールボックス、10は上記基板1a
上に設けた可動側カセット金型T…と固定側カセット金
型S…のストッカーであって、上述したロボットハンド
6は、これ等各カセット金型T,Sをストッカー10か
ら取外してこれを後述する射出成形機の各母型に嵌込ん
で取付けたり、反対にこの取付けた各カセット金型T,
Sを各母型から取出して上記のストッカー10に送り戻
したりする交換作業を行う仕組に成っていて、その下端
部には図1と図12並びに図13に示すように各カセッ
ト金型T,SのカラーTN,SNの部分を嵌込んで把持
する把持穴6Rが形成され、且つ、この把持穴6R内に
嵌込まれた各カセット金型T,Sは、把持穴6Rの周囲
に夫々軸9…を用いて回転自在に取付けた4つの締付具
8…によって図13に示すように固定側カセット金型S
は左向きに、また、可動側カセット金型Tは右向きに夫
々水平状態に把持される仕組に成っている。
【0024】上述した各締付具8は、図12及び図13
に示す如くその外周に全体が略扇形状を成し、且つ、回
転するに従ってその肉厚を序々に増すように形成したカ
ム板8a,8aが形成され、中心部にはロボットハンド
6の左右両側に縦設したラック7,7の各歯に噛合する
ギヤ部8bが形成されていて、このラック7,7をロボ
ットハンド6の上端部に取付けたシリンダ6Sを作動し
て引上げると、各締付具8…が回転されてそのカム板8
aの部分を把持穴6Rの部分に突出し、カム面が把持穴
6R内に挿入されている各カセット金型T,Sのカラー
TN,SNの部分を図13に示すように挾持して把持す
る一方、上記ラック7,7をシリンダ6Sによって下方
に押し下げ作動すると、各締付具8…が逆回転してカム
板8aによる挾持を解いて各カセット金型T,Sをロボ
ットハンド6の挾持穴6Rから自由に取外せる仕組に成
っている。
【0025】図11は上記射出機1の内部に設けた型締
装置の構造と、各カセット金型T,Sの取付状況を説明
したものであって、型締装置は固定側プラテン20に設
けた固定型部と可動側プラテン21に設けた可動型部に
よって構成されていて、固定側部は固定側プラテン20
の内側面に取付けた固定側取付板23と、その内側に設
けたランナーストリッパプレート24と、固定型板25
とによって構成され、且つ、これ等ランナーストリッパ
プレート24と固定型板25は、後述する固定型部との
間に架設したサポートピン26に沿って対向する可動型
部の方向にスライド自在に構成されていて、図示してい
ないストッパーボルトとパーテングロックの働き、即
ち、摩擦抵抗の相違によって、可動型部の型開き動作に
従って先ず固定型板25がスライドしてランナーストリ
ッパプレート24との間隔を開き、次いで、該プレート
24がスライドして固定側取付板23との間隔が開き、
最後に後述する可動型部側の可動型板との間のパーテン
グラインが図示の状態に開く仕組に成っている。
【0026】更に図中、28は成形機ノズル27のヘッ
ドが嵌合されるスプルーブッシュ、SHは上述した固定
型板25の内側面に凹設した固定側カセット金型Sの母
型であって、この母型SHに対するカセット金型Sの嵌
込みと取出しは、図11に示すように上述したロボット
ハンド6が行う仕組に成っている。
【0027】また、上述した可動側プラテン21に設け
た可動型部は、可動側プラテン21の内側面に取付けた
可動側取付板29と、その内側に設けたスペーサブロッ
ク30と受板31と可動型板32とによって構成され、
且つ、これ等の各部材30〜32は上述したサポートピ
ン26…に沿って対向する固定型部の方向にスライド自
在に構成されており、更に、可動側取付板30の内部に
は金型ベース34が進退作動自在に嵌込まれている。
【0028】THは上述した可動型板32の内部に凹設
した可動側カセット金型T用の母型、33はエジェクタ
ロッドであって、上記母型THに対する可動側カセット
金型Tの嵌込みと取出しはいずれも上述したロボットハ
ンド6によって行われる仕組みに成っているが、前述し
た固定側カセット金型Sの嵌込みと取出しを含むこれ等
各母型S,Tの交換装置に付いては、本件出願人が出願
した特願平4−357101号に記載のものと同一であ
って、而かも、本発明の要旨外の技術であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0029】本発明に係る金型収納装置は、以上述べた
如き金型交換装置を備えた射出成形機1に実施されるも
のであって、以下にその構造を図1乃至図11の記載に
基づいて説明する。
【0030】本発明に係る金型収納装置は、前述したス
トッカー10を、図示の如く両側に対向して並設した取
付板11と12の上縁に、夫々断面略U字状に形成した
可動側と固定側カセット金型T,S用の収納凹部11a
…,12a…を複数個ずつ並設すると共に、これ等各収
納凹部11a…と12a…を構成する左右の相対向する
ガイド片11T,11Tと12T,12Tのうち、一方
のガイド片11T,12Tの上端内側縁に少し長目のガ
イド突片11c,12cを突設し、これ等ガイド片11
T,12Tに対向する他方のガイド片11T,12Tの
上端内側縁に、内部方向に傾斜するテーパー挿入縁11
b,12bを形成した構成にしている。
【0031】更に図面に於いて、14と15は上記スト
ッカー10の各収納凹部11a…,12a…に対して上
方から嵌込み自在で、且つ、内部に設けた嵌込穴14
R,15Rに対して可動側と固定側の各カセット金型
T,Sを嵌込み自在に構成したアダプタリングであっ
て、これ等各アダプタリング14,15の両側には、各
収納凹部11a,12aに対する嵌込み時に、左右のガ
イド片11T,11T及び12T,12Tを嵌込んでガ
イドするガイド溝14a,14a及び15a,15aが
凹設されている。
【0032】図4と図5は上述した可動側カセット金型
Tを嵌込むアダプタリング14の正面図と、X−X線に
沿ったその断面図を示したものであって、14bはアダ
プタリング14の正面に突設した向き決定用の突子、1
4cは嵌込穴14Rの内周面に取付けたOリングを示
し、このOリング14cは嵌込穴14Rに嵌込まれた可
動側カセット金型Tを、図6に示すように外端部に形成
した把持用の鍔TNが、アダプタリング14の外側面と
の間に把持用の間隔Vをあけた状態で確実に保持するよ
うに構成されている。
【0033】図7と図8は上述した固定側カセット金型
Sを嵌込むアダプタリング15の正面図と、そのY−Y
線に沿った断面図を示したものであって、15bはこの
アダプタリング15の正面に突設した向き決定用の突
子、15cは嵌込穴15Rの内周面に取付けたOリン
グ、15Mは同じく嵌込穴15Rの内底面に取付けたマ
グネットで、これ等のOリング15cとマグネット15
Mは、嵌込穴15Rに嵌込まれた比較的短く形成されて
いる固定側カセット金型Sを、図9に示すように外端部
に形成した把持用の鍔SNが、アダプタリング15の外
側面との間に把持用の間隔Wをあけた状態で確実に保
持、及び、吸着するように構成されている。
【0034】尚、図中13はストッカー10の内部中間
位置に取付けたサポート板で、このサポート板13は図
1並びに図10に示すようにアダプタリング15と共に
収納凹部11a内に収納された比較的長目形成されてい
る可動側カセット金型Tの先端側を下から支える仕組に
なっており、また、図10に於いて11S,11Sは各
収納凹部11a,12aに対するアダプタリング14,
15の嵌込みの有無を検出するスイッチを示す。
【0035】本発明に係る射出成形機に於ける金型収納
装置は以上述べた如き構成であって、射出成形作業に当
っては、先ず始めに必要とする可動側と固定側の各カセ
ット金型T,Sを、夫々専用のアダプタリング14,1
5の嵌込穴14R,15R内に人力にて嵌込んで、Oリ
ング14c,15c及びマグネット15Mによってこれ
を保持し、次いで、これ等カセット金型T,Sを嵌込ん
だ各アダプタリング14,15を同じく人力によってス
トッカー10の各収納凹部11a,12a内に上から嵌
込んでセットする。
【0036】これ等各アダプタリング14,15のセッ
ト時には、アダプタリング14,15の両側に形成した
ガイド溝14a,15aに、収納凹部11a,12a側
のガイド片11T,12Tを嵌込んでガイドするため、
カセット金型T,Sを嵌込んで重くなったアダプタリン
グ14,15を収納凹部11a,12a内の定位置に円
滑に嵌込むことができ、更にこの嵌込み時には、一方の
ガイド片11T,12Tの少し高く造ったガイド突片1
1c,12cにアダプタリング14,15を押し当てる
と共に、他方のガイド片11T,12Tに形成したテー
パー挿入縁11b,12bの傾斜を利用して、重いアダ
プタリング14,15を比較的少ない力で簡単に各収納
凹部11a,12a内に滑り込ませてセットすることが
できる。
【0037】更に、各アダプタリング14,15の嵌込
穴14R,15Rに嵌込まれた可動側と固定側の各カセ
ット金型T,Sは、ロボットハンド6による把持用の鍔
TNとSNを、図6並びに図9に示すように夫々把持用
の間隔V,Wをあけた状態で保持されているため、ロボ
ットハンド6による把持、即ち、図12及び図13に示
した締付具8…による把持を確実に行って、その取り出
しと母型TH,SHへの嵌込みを支障無く行うことがで
きる。
【0038】加えて、ロボットハンド6による各カセッ
ト金型T,Sの取り出しと送り戻しは、これを各アダプ
タリング14,15に対して水平方向から行うのに対
し、各アダプタリング14,15は、ガイド溝14a,
15aにガイド片11T,12Tを嵌込んでガイドさせ
ることによって、上方より各収納凹部11a,12a内
に嵌込んで取付けるため、上記カセット金型T,Sの取
り出しと送り戻し時に、アダプタリング14,15が各
収納凹部11a,12a内で移動したり抜け出たりする
ことがなく、従って、アダプタリング14,15は常に
定位置を守って、ロボットハンド6によるカセット金型
T,Sの取り出しと送り戻しをスムーズに行うことがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る射出成
形機に於ける金型収納装置によれば、アダプタリングを
使用することによってカセット金型をストッカーの収納
凹部内に極めて簡単に、且つ、正確にセットして、ロボ
ットハンドによるカセット金型の取り出しと送り戻しを
確実に行うことができるものであって、人力による重い
カセット金型のセットを省力化及び簡便化して、自動成
形機の無人化システムの構築に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型収納装置を備えた射出成形機
の一部を示した斜視図である。
【図2】本発明の要部の一部を分解して示した斜視図で
ある。
【図3】本発明で使用するストッカーの側面図である。
【図4】本発明で使用する可動側カセット金型用アダプ
タリングの正面図である。
【図5】図4に於けるX−X線の断面図である。
【図6】可動側カセット金型をアダプタリングに嵌込ん
だ状態を示した構成図である。
【図7】本発明で使用する固定側カセット金型用アダプ
タリングの正面図である。
【図8】図7に於けるY−Y線の断面図である。
【図9】固定側カセット金型をアダプタリングに嵌込ん
だ状態を示した構成図である。
【図10】ストッカーに対する各アダプタリング及びカ
セット金型の取付状態を説明した側面図である。
【図11】ロボットハンドによる各カセット金型の母型
への嵌込み状態を説明した一部断面正面図である。
【図12】ロボットハンドの把持部の構造を説明した正
面図である。
【図13】ロボットハンドの締付具がカセット金型を把
持している状態を説明した部分断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 6 ロボットハンド 6R 把持穴 8 締付具 10 ストッカー 11a,12a 収納凹部 11T,12T ガイド片 11b,12b テーパー挿入縁 11c,12c ガイド突片 14,15 アダプタリング 14R,15R 嵌込穴 14a,15a Oリング 15M マグネット T 可動側カセット金型 S 固定側カセット金型 TH,SH 母型 TN,SN 把持用の鍔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/37 B29C 33/00 - 33/76 B22D 17/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設定したプログラムに従ってロボッ
    トハンドがストッカから決められた可動側カセット金型
    と固定側カセット金型を取り出し、且つ、これ等各金型
    を可動側と固定側の各母型に嵌込んでプラスチックの射
    出成形を行うと共に、金型の交換時には、上記のロボッ
    トハンドが各母型から各カセット金型を取外し、且つ、
    これ等取外した各カセット金型を上記のストッカに送り
    戻して新たなカセット金型と交換するように構成した射
    出成形機に於いて、 上記の可動側と固定側の各カセット金型を夫々アダプタ
    リングに設けた嵌込穴の内部に嵌込み自在に構成する一
    方、これ等の各アダプタリングを上記のストッカーに設
    けた各収納凹部内に上方から嵌込み自在に構成して、各
    収納凹部内に嵌合した各アダプタリングに対して、上記
    のロボットハンドが水平方向より各カセット金型の取り
    出しと送り戻しを行うように構成したことを特徴とする
    射出成形機に於ける金型収納装置。
  2. 【請求項2】 ストッカーの左右両側に、可動側と固定
    側の各カセット金型用の収納凹部を夫々複数個ずつ相対
    向させて並設すると共に、これ等の各収納凹部を左右両
    側にガイド片を平行に並設した断面略U字状に形成し、
    この収納凹部に嵌込まれるアダプタリングの左右両側に
    は、上記左右のガイド片を嵌込むガイド溝を凹設したこ
    とを特徴とする請求項1記載の射出成形機に於ける金型
    収納装置。
  3. 【請求項3】 断面略U字状に形成した収納凹部を構成
    する一方のガイド片の上端内周縁に、他方のガイド片よ
    りも少し長目に形成したガイド突片を突設すると共に、
    他方のガイド片の上端内側縁には収納凹部の内部方向に
    傾斜するテーパー挿入縁を形成したことを特徴とする請
    求項2記載の射出成形機に於ける金型収納装置。
  4. 【請求項4】 可動側と固定側の各カセット金型を嵌込
    む各アダプタリングの嵌込穴を、各カセット金型を外端
    部に設けた把持用の鍔とアダプタリングの外側面との間
    に少し隙間をあけた状態で嵌込む形状に構成すると共
    に、上記嵌込穴の内部には、嵌込んだカセット金型を保
    持するOリングを取付けたことを特徴とする請求項1記
    載の射出成形機に於ける金型収納装置。
  5. 【請求項5】 カセット金型を嵌込むアダプタリングの
    うち、少くとも固定側カセット金型を嵌込むアダプタリ
    ングの嵌込穴の内底部に、固定側カセット金型を吸着す
    るマグネットを取付けたことを特徴とする請求項4記載
    の射出成形機に於ける金型収納装置。
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