JPH0623807B2 - 光ファイバ - Google Patents
光ファイバInfo
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- JPH0623807B2 JPH0623807B2 JP58106333A JP10633383A JPH0623807B2 JP H0623807 B2 JPH0623807 B2 JP H0623807B2 JP 58106333 A JP58106333 A JP 58106333A JP 10633383 A JP10633383 A JP 10633383A JP H0623807 B2 JPH0623807 B2 JP H0623807B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/1065—Multiple coatings
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4429—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
- G02B6/443—Protective covering
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は光ファイバおよびその製造方法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 近年、損失の極めて小さい光の伝送システムとして、光
ファイバ心線の外側にシリコーン樹脂やポリウレタン−
アクリレート系樹脂やエポキシ樹脂等からなる緩衝層を
設け、その上に機械的保護のために2次被覆層を設けた
構造の光ファイバが各分野で多用されている。
ファイバ心線の外側にシリコーン樹脂やポリウレタン−
アクリレート系樹脂やエポキシ樹脂等からなる緩衝層を
設け、その上に機械的保護のために2次被覆層を設けた
構造の光ファイバが各分野で多用されている。
このような光ファイバにおける2次被覆層を構成する材
料としては、従来からナイロン12ホモポリマーあるい
はナイロン12とナイロン6とのコポリマーが用いられ
ているが、これらを押出被覆して2次被覆層を形成した
光ファイバにおいてはそれぞれ以下に示すような欠点を
有していた。
料としては、従来からナイロン12ホモポリマーあるい
はナイロン12とナイロン6とのコポリマーが用いられ
ているが、これらを押出被覆して2次被覆層を形成した
光ファイバにおいてはそれぞれ以下に示すような欠点を
有していた。
すなわち2次被覆層として前記コポリマーを用いた光フ
ァイバにおいては、コポリマーのヤング率が比較的小さ
いため内部の光ファイバ心線が側圧等の影響を受けやす
いという欠点があった。またコポリマーの融点が低く、
130℃付近で溶融してしまううえに、40℃前後のガ
ラス転移点付近でコポリマーが急に硬化するため、光フ
ァイバ心線に側圧がかかり、光の伝送損失が増大してし
まうという欠点があった。
ァイバにおいては、コポリマーのヤング率が比較的小さ
いため内部の光ファイバ心線が側圧等の影響を受けやす
いという欠点があった。またコポリマーの融点が低く、
130℃付近で溶融してしまううえに、40℃前後のガ
ラス転移点付近でコポリマーが急に硬化するため、光フ
ァイバ心線に側圧がかかり、光の伝送損失が増大してし
まうという欠点があった。
一方ナイロン12ホモポリマーを用いた光ファイバは、
コポリマーを用いた場合の前記欠点は全て解消されてい
るが、使用中に2次被覆層の熱収縮により光ファイバ心
線に座屈や屈曲が生じ(以下ファイバ突出しという)こ
れにより伝送損失が増大するばかりでなく、光コネクタ
一部における光源の破損や接続部における断線が生じる
という欠点を有していた。
コポリマーを用いた場合の前記欠点は全て解消されてい
るが、使用中に2次被覆層の熱収縮により光ファイバ心
線に座屈や屈曲が生じ(以下ファイバ突出しという)こ
れにより伝送損失が増大するばかりでなく、光コネクタ
一部における光源の破損や接続部における断線が生じる
という欠点を有していた。
このようなファイバ突出し現象は、主に次の原因による
ものと考えられる。
ものと考えられる。
すなわち従来から、ナイロン12ホモポリマーあるいは
コポリマーからなる2次被覆層を設けるには、緩衝層上
に200〜250℃の温度でナイロン12ホモポリマー
等を押出被覆した後、直ちに20℃程度の水中を通して
冷却する方法が採られているが、この方法で被覆された
ナイロン12ホモポリマーの結晶化度は、コポリマーの
場合には完全到達結晶化度20%に近いのに比べ30〜
40%と完全到達結晶化度の50%よりかなり低くな
る。従って、このようにして押出被覆された低い結晶化
度のナイロン12ホモポリマーは、使用中のヒートサイ
クル等により完全到達結晶化度に徐々に接近し、このた
め結晶化度が上昇して2次被覆層の熱収縮およびファイ
バ突出しが生じるものと考えられる。
コポリマーからなる2次被覆層を設けるには、緩衝層上
に200〜250℃の温度でナイロン12ホモポリマー
等を押出被覆した後、直ちに20℃程度の水中を通して
冷却する方法が採られているが、この方法で被覆された
ナイロン12ホモポリマーの結晶化度は、コポリマーの
場合には完全到達結晶化度20%に近いのに比べ30〜
40%と完全到達結晶化度の50%よりかなり低くな
る。従って、このようにして押出被覆された低い結晶化
度のナイロン12ホモポリマーは、使用中のヒートサイ
クル等により完全到達結晶化度に徐々に接近し、このた
め結晶化度が上昇して2次被覆層の熱収縮およびファイ
バ突出しが生じるものと考えられる。
[発明の目的] 本発明はこのような点に注目してなされたもので、使用
中の2次被覆層の熱収縮およびファイバ突出し現象がほ
とんどないナイロン被覆光ファイバとその製造方法を提
供することを目的とする。
中の2次被覆層の熱収縮およびファイバ突出し現象がほ
とんどないナイロン被覆光ファイバとその製造方法を提
供することを目的とする。
[発明の概要] すなわち本発明は、光ファイバ心線の外側に緩衝層を介
してナイロン12ホモポリマーからなる2次被覆層を設
けて成る光ファイバにおいて、前記2次被覆層がほぼ5
0%の結晶化度であり、かつその結晶組織には直径が5
〜10μmの球晶が0.1mm2当たり200〜300個
の割合で分布していることを特徴とする光ファイバであ
る。
してナイロン12ホモポリマーからなる2次被覆層を設
けて成る光ファイバにおいて、前記2次被覆層がほぼ5
0%の結晶化度であり、かつその結晶組織には直径が5
〜10μmの球晶が0.1mm2当たり200〜300個
の割合で分布していることを特徴とする光ファイバであ
る。
本発明の光ファイバの一実施例の構造を第1図に示す。
第1図において、符号1は光ファイバを示しており、こ
の光ファイバ1は屈折率の小さい石英ガラス等からなる
中心のコア2とその外側に被覆されたより屈折率の大き
い石英ガラス等よりなるクラッド3から構成されてい
る。
第1図において、符号1は光ファイバを示しており、こ
の光ファイバ1は屈折率の小さい石英ガラス等からなる
中心のコア2とその外側に被覆されたより屈折率の大き
い石英ガラス等よりなるクラッド3から構成されてい
る。
このような構造の光ファイバ1の外側には、シリコーン
樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレー
ト樹脂、あるいはブタジエンアクリレート樹脂等からな
る2層構造の150μm程度の厚さの緩衝層4が設けら
れており、その外側には2次被覆層5が設けられてい
る。
樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ウレタンアクリレー
ト樹脂、あるいはブタジエンアクリレート樹脂等からな
る2層構造の150μm程度の厚さの緩衝層4が設けら
れており、その外側には2次被覆層5が設けられてい
る。
2次被覆層5は、130kg/mm2以上のヤング率を有する
ナイロン12ホモポリマーから構成されており、このナ
イロン12ホモポリマーは、完全到達結晶化度に近いほ
ぼ50%の結晶化度を有し、しかも直径が5〜10μm
の巨大な球晶が0.1mm2当り200〜300個の割合
で密に分布した結晶組織を有している。
ナイロン12ホモポリマーから構成されており、このナ
イロン12ホモポリマーは、完全到達結晶化度に近いほ
ぼ50%の結晶化度を有し、しかも直径が5〜10μm
の巨大な球晶が0.1mm2当り200〜300個の割合
で密に分布した結晶組織を有している。
本発明において、2次被覆層5におけるナイロン12ホ
モポリマーの球晶の大きさおよび分布密度を前述のよう
に限定したのは次の理由による。
モポリマーの球晶の大きさおよび分布密度を前述のよう
に限定したのは次の理由による。
すなわちナイロン12ホモポリマーの結晶組織が前記密
度で分布した前記大きさの球晶により構成されている場
合にのみナイロン12ホモポリマーはほぼ50%と完全
到達結晶化度に近い結晶化度を示し、従って使用中のヒ
ートサイクル等による結晶化度の変化が生じず、2次被
覆層の熱収縮およびこれを伴なうファイバ突出しのない
光ファイバが得られるためである。
度で分布した前記大きさの球晶により構成されている場
合にのみナイロン12ホモポリマーはほぼ50%と完全
到達結晶化度に近い結晶化度を示し、従って使用中のヒ
ートサイクル等による結晶化度の変化が生じず、2次被
覆層の熱収縮およびこれを伴なうファイバ突出しのない
光ファイバが得られるためである。
次にこのように構成される光ファイバを製造するには、
本発明においては以下の方法が採られる。
本発明においては以下の方法が採られる。
すなわち光ファイバ心線の外側に前述の緩衝層を設けた
後、その上にダイヤルL−1940(ダイセル社商品
名)や3024u(宇部興産社商品名)のようなナイロ
ン12ホモポリマーを200〜250℃の温度で押出被
覆し、次いで常温の空気中を30秒間以上通過させて押
出被覆層を徐冷させる。
後、その上にダイヤルL−1940(ダイセル社商品
名)や3024u(宇部興産社商品名)のようなナイロ
ン12ホモポリマーを200〜250℃の温度で押出被
覆し、次いで常温の空気中を30秒間以上通過させて押
出被覆層を徐冷させる。
このような製造方法を採った場合には、高温で押出され
たナイロン12ホモポリマーは、空気中で徐々に冷却さ
れ、結晶化温度に近い温度で固化が進行することになる
ため、組織の結晶化特に球晶の発生と成長が促進される
ことになる。
たナイロン12ホモポリマーは、空気中で徐々に冷却さ
れ、結晶化温度に近い温度で固化が進行することになる
ため、組織の結晶化特に球晶の発生と成長が促進される
ことになる。
[発明の実施例] 以下本発明の実施例について記載する。
実施例1 直径125μmの石英ガラスファイバの上に溶融された
XE14−907(東芝シリコーン社製シリコーン樹脂
の商品名)を塗布した後その上にOF−111(信越シ
リコーン社製シリコーン樹脂の商品名)を塗布して直径
400μmの1次被覆光ファイバを製造した。次いでそ
の上にダイセルL−1940を200〜250℃の温度
でかつ速度を50〜150m/分の範囲で変えながら押
出被覆した後、連続的に常温の空気中で冷却して直径9
00μmの光ファイバを得た。この光ファイバの2次被
覆層はほぼ50%の結晶化度であり、かつその結晶組織
には直径が5〜10μmの巨大球晶が0.1mm2当たり
200〜300個の範囲で分布していることが認められ
た。
XE14−907(東芝シリコーン社製シリコーン樹脂
の商品名)を塗布した後その上にOF−111(信越シ
リコーン社製シリコーン樹脂の商品名)を塗布して直径
400μmの1次被覆光ファイバを製造した。次いでそ
の上にダイセルL−1940を200〜250℃の温度
でかつ速度を50〜150m/分の範囲で変えながら押
出被覆した後、連続的に常温の空気中で冷却して直径9
00μmの光ファイバを得た。この光ファイバの2次被
覆層はほぼ50%の結晶化度であり、かつその結晶組織
には直径が5〜10μmの巨大球晶が0.1mm2当たり
200〜300個の範囲で分布していることが認められ
た。
得られた光ファイバにヒートサイクルを10回くり返し
た後、内部の光ファイバ心線の突出し量を測定した。
た後、内部の光ファイバ心線の突出し量を測定した。
測定結果を第2図のグラフに実線で示す。なお、このグ
ラフ中破線及び一点鎖線は、それぞれ押出被覆後20℃
の常温水および80℃の温水中に浸漬して冷却したもの
のヒートサイクル後の突出し量を示したものである。こ
のグラフから実施例1で得られた光ファイバはいずれの
押出速度条件のものも、20℃の常温水で急冷して比較
例1で得られたものおよび温水中で中冷して比較例2で
得られたものに比べて、ファイバ突出し量が著しく低減
していることがわかる。なお実施例1により得られた光
ファイバの中でも押出冷却速度の大きいものほどファイ
バ突出しが低くなっていることがわかる。また実施例1
の光ファイバの温度損失特性を調べたところ、いずれの
ものも−20〜60℃の温度範囲において△α=0.2
dB/km(λp=0.86μm)と良好な特性を示し
た。
ラフ中破線及び一点鎖線は、それぞれ押出被覆後20℃
の常温水および80℃の温水中に浸漬して冷却したもの
のヒートサイクル後の突出し量を示したものである。こ
のグラフから実施例1で得られた光ファイバはいずれの
押出速度条件のものも、20℃の常温水で急冷して比較
例1で得られたものおよび温水中で中冷して比較例2で
得られたものに比べて、ファイバ突出し量が著しく低減
していることがわかる。なお実施例1により得られた光
ファイバの中でも押出冷却速度の大きいものほどファイ
バ突出しが低くなっていることがわかる。また実施例1
の光ファイバの温度損失特性を調べたところ、いずれの
ものも−20〜60℃の温度範囲において△α=0.2
dB/km(λp=0.86μm)と良好な特性を示し
た。
実施例2 実施例1で用いたと同サイズの石英ガラスファイバを用
い、その上に同様にしてシリコーン樹脂の緩衝層を被覆
しさらにその上にダイヤルL−1940を50〜100
m/分の速度で押出被覆した後、気温150℃の空気中
に30秒以上通過させて押出被覆層を徐々に冷却して光
ファイバを製造した。
い、その上に同様にしてシリコーン樹脂の緩衝層を被覆
しさらにその上にダイヤルL−1940を50〜100
m/分の速度で押出被覆した後、気温150℃の空気中
に30秒以上通過させて押出被覆層を徐々に冷却して光
ファイバを製造した。
また比較のために押出被覆後の冷却条件が以下のように
異なる他は実施例2とまったく同様にして光ファイバを
製造した。
異なる他は実施例2とまったく同様にして光ファイバを
製造した。
すなわち比較例3においては15℃の空気中に5秒間通
した後、直ちに15℃の水中に1秒間通過させて冷却を
行ない、比較例4においては、空気中をほとんど通さず
(1秒以下)直ちに15℃の水中に15秒間通過させて
冷却を行なった。
した後、直ちに15℃の水中に1秒間通過させて冷却を
行ない、比較例4においては、空気中をほとんど通さず
(1秒以下)直ちに15℃の水中に15秒間通過させて
冷却を行なった。
次に実施例2、比較例3および4で得られた光ファイバ
のナイロン12ホモポリマーからなる2次被覆層の断面
の結晶組織を偏光顕微鏡により観察し、その結晶(球
晶)のサイズと分布密度を測定した。結晶組織の顕微鏡
写真を実施例2、比較例3、4についてそれぞれ第3図
(a)、(b)、(c)に示す。これらの写真について
5μm以上の球晶を計数したところ、第3図(a)の写
真については240〜260個/mm2、同(b)の写真
については5μm未満の微細な球晶がわずかに認められ
るだけで5μm以上の球晶の存在はなく、同(c)につ
いては球晶の発生は全く認められなかった。
のナイロン12ホモポリマーからなる2次被覆層の断面
の結晶組織を偏光顕微鏡により観察し、その結晶(球
晶)のサイズと分布密度を測定した。結晶組織の顕微鏡
写真を実施例2、比較例3、4についてそれぞれ第3図
(a)、(b)、(c)に示す。これらの写真について
5μm以上の球晶を計数したところ、第3図(a)の写
真については240〜260個/mm2、同(b)の写真
については5μm未満の微細な球晶がわずかに認められ
るだけで5μm以上の球晶の存在はなく、同(c)につ
いては球晶の発生は全く認められなかった。
これらの顕微鏡写真等により実施例2で得られた光ファ
イバの2次被覆層は、結晶化度の高いナイロン12ホモ
ポリマーで構成されており、かつその結晶組織は密に分
布した巨大な球晶により構成されていることがわかる。
イバの2次被覆層は、結晶化度の高いナイロン12ホモ
ポリマーで構成されており、かつその結晶組織は密に分
布した巨大な球晶により構成されていることがわかる。
さらに実施例2および比較例4で得られた光ファイバの
2次被覆層の密度と融解熱を、製造直後と80℃の温度
で1時間加熱後、および120℃の温度で1時間加熱後
のそれぞれについて測定した。測定結果を次表に示す。
2次被覆層の密度と融解熱を、製造直後と80℃の温度
で1時間加熱後、および120℃の温度で1時間加熱後
のそれぞれについて測定した。測定結果を次表に示す。
この測定結果から、実施例2で得られた光ファイバの2
次被覆層の密度すなわち結晶化度は、比較例4で得られ
たものに比べて押出被覆直後においても高く、高温長時
間加熱による変化がほとんどないことがわかる。
次被覆層の密度すなわち結晶化度は、比較例4で得られ
たものに比べて押出被覆直後においても高く、高温長時
間加熱による変化がほとんどないことがわかる。
従って実施例2の光ファイバにヒートサイクルを10回
くり返してもファイバ突出し現象はほとんど見られなか
った。
くり返してもファイバ突出し現象はほとんど見られなか
った。
[発明の効果] 以上の記載から明らかなように、本発明の光ファイバ
は、2次被覆層が化学的機械的強度に優れ、かつヒート
サイクル等によっても熱収縮を生じない結晶化度の高い
ナイロン12ホモポリマーで構成されており、使用中フ
ァイバ突出し現象が生じることがない。
は、2次被覆層が化学的機械的強度に優れ、かつヒート
サイクル等によっても熱収縮を生じない結晶化度の高い
ナイロン12ホモポリマーで構成されており、使用中フ
ァイバ突出し現象が生じることがない。
また本発明の方法によれば、このような光ファイバを効
率よく製造することができる。
率よく製造することができる。
第1図は本発明の光ファイバの製造を示す断面図、第2
図は実施例1で得られた光ファイバのヒートサイクル後
のファイバ突出し量と押出冷却速度との関係を示すグラ
フ、第3図は実施例2、比較例3および4で得られた光
ファイバの2次被覆層断面の結晶組織をそれぞれ示す偏
光顕微鏡写真である。 1……光ファイバ 2……コア 3……クラッド 4……緩衝層 5……2次被覆層
図は実施例1で得られた光ファイバのヒートサイクル後
のファイバ突出し量と押出冷却速度との関係を示すグラ
フ、第3図は実施例2、比較例3および4で得られた光
ファイバの2次被覆層断面の結晶組織をそれぞれ示す偏
光顕微鏡写真である。 1……光ファイバ 2……コア 3……クラッド 4……緩衝層 5……2次被覆層
Claims (1)
- 【請求項1】光ファイバ心線の外側に緩衝層を介してナ
イロン12ホモポリマーからなる2次被覆層を設けて成
る光ファイバにおいて、前記2次被覆層がほぼ50%の
結晶化度であり、かつその結晶組織には直径が5〜10
μmの球晶が0.1mm2当たり200〜300個の割合
で分布していることを特徴とする光ファイバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58106333A JPH0623807B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 光ファイバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58106333A JPH0623807B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 光ファイバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59231503A JPS59231503A (ja) | 1984-12-26 |
JPH0623807B2 true JPH0623807B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=14430947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58106333A Expired - Lifetime JPH0623807B2 (ja) | 1983-06-14 | 1983-06-14 | 光ファイバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623807B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5567219A (en) * | 1994-07-20 | 1996-10-22 | Galileo Electro-Optics Corporation | Polyimide coated heavy metal fluoride glass fiber and method of manufacture |
US5714196A (en) * | 1994-07-20 | 1998-02-03 | Galileo Corporation | Method of forming a strippable polyimide coating for an optical fiber |
JP2009237571A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-10-15 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | プラスチック光ファイバケーブル及び信号伝送方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55144452A (en) * | 1979-04-25 | 1980-11-11 | Fujitsu Ltd | Resin coating on optical transmission fiber |
-
1983
- 1983-06-14 JP JP58106333A patent/JPH0623807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59231503A (ja) | 1984-12-26 |
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