JPH07287132A - プラスチック光ファイバの線引方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバの線引方法

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JPH07287132A
JPH07287132A JP6076790A JP7679094A JPH07287132A JP H07287132 A JPH07287132 A JP H07287132A JP 6076790 A JP6076790 A JP 6076790A JP 7679094 A JP7679094 A JP 7679094A JP H07287132 A JPH07287132 A JP H07287132A
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JP
Japan
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optical fiber
plastic optical
fiber
refractive index
plastic
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6076790A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nonaka
毅 野中
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファイバ化されたときの機械強度を維持し、
プラスチック光ファイバとしての長期信頼性を保証でき
る線引方法を提供することを目的とする。 【構成】 所定の屈折率分布を有するコア2及びクラッ
ド1よりなるプラスチック製プリフォーム3を加熱、溶
融させて所定の外径に紡糸するプラスチック光ファイバ
5の線引方法において、所定の系に紡糸された光ファイ
バ5に保護膜9としてヤング率10kg/mm2以上の紫外線
硬化型樹脂をコーティングすることを特徴とするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック光ファイ
バの線引方法に関する。詳しくは、ファイバ化されたと
きの機械的強度を維持し、長期信頼性を保証できるプラ
スチック光ファイバの線引方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コア及びクラッドがプラスチックからな
る光ファイバは、例えば、光通信の送受を行う電子装置
間において、その伝送損失が問題にされない近距離の光
伝送路として、ガラスファイバに比べて使いやすく低価
格なため多用されており、特に、LAN,ISDN等の
次世代通信網構想において重要となっている。
【0003】プラスチック光ファイバとしては、図3に
示すように階段状の屈折率分布を有するステップインデ
ックス(SI)型ファイバが実用化されているが、この
ファイバは伝送容量が少なく、通信用としては適してい
ない。通信用として用いるためには、図4に示すように
連続的な屈折率分布を有する伝送容量の多いグレーデッ
ドインデックス(GI)型ファイバを用いる必要があ
る。
【0004】従来、プラスチック光ファイバを製造する
方法としては、例えば、特開平4−124602号にみ
られるように、コア材を所定の外径に紡糸して、その上
にクラッド材をコーティングする方法が用いられている
が、この方法でGI型プラスチック光ファイバを作製す
るためには、何段階にもコーティングを行わなければな
らず工程が煩雑である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、GI型の屈折
率分布を有するコア及びクラッドよりなるプラスチック
製プリフォームを合成して、線引炉で加熱、溶融させて
紡糸することによりファイバ化すれば、コーティング工
程を少なくして、外径の異なる様々なファイバを作製す
ることが可能となる。
【0006】しかしながら、GI型プリフォームを線引
炉に挿入して線引きする方法では、ファイバの強度が小
さいという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、ファイバ化されたときの機械強度を維持
し、プラスチック光ファイバとしての長期信頼性を保証
できる線引方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は所定の屈折率を有するコア及びクラッドか
らなるプラスチック製プリフォームを加熱、溶融させて
所定の外径に紡糸するプラスチック光ファイバの線引方
法において、所定の外径に紡糸されたファイバに保護膜
としてヤング率10kg/mm2以上の紫外線硬化型樹脂をコ
ーティングすることを特徴とする。特に、前記ファイバ
の外径が1000μm以下であることが好ましく、ま
た、前記所定の屈折率分布は、連続的な屈折率分布であ
るグレーデッドインデックス型とすることができ、更
に、前記クラッドとしては、ポリメチルメタクリレート
を用いることができる。
【0009】
【作用】図1に示すように、光ファイバプリフォーム3
を線引炉4に挿入して加熱、溶融して、所定の外径を有
するプラスチック光ファイバ5に紡糸し、更に、外径モ
ニタ6で計測しつつ紫外線硬化炉7を通過させて、巻取
装置8で巻き取ることにより、プラスチック光ファイバ
5が製造される。ここで、光ファイバプリフォーム3が
線引炉内で、長手方向に引き延ばされる際、高分子であ
るプラスチックは分子が長手方向に配向することとなる
が、高分子は配向が小さいと分子がランダムな構造とな
るため、引っ張り強度が弱くなるという欠点がある。
【0010】特に、光ファイバの外径が1000μm以
上の場合には、分子の配向が小さくても強度低下は見ら
れないが、1000μm以下の場合には強度の低下が特
に著しい。このように、光ファイバの強度が低下する
と、光ファイバを敷設したときの長期にわたる信頼性を
保証できない虞がある。
【0011】そこで、本発明では、図2に示すように、
所定の屈折率分布を有する光ファイバ5のコア2及びク
ラッド1の外側に、保護膜としてヤング率10kg/mm2
上のプラスチック層9をコーティングすることにより、
機械的強度を向上させ、且つ、側圧特性をも向上させた
ものである。尚、プラスチック層9のヤング率10kg/m
m2未満では、プラスチック被覆の強度が弱く、オーバー
コートされたプラスチック光ファイバの機械的強度を充
分に上げることはできない。
【0012】ここで用いられるプラスチック層9として
は、ファイバの耐熱性に鑑みると、熱硬化型樹脂ではな
く、紫外線硬化型樹脂を用いることが望ましい。また、
光ファイバプリフォーム3は、図4に示すGI型屈折率
分布を有し、クラッド1として光透過性に優れるポリメ
チルメタクリレート(PMMA)を用い、コア2に屈折
率の高い化合物を用いて作製されるが、コア2に添加す
る高屈折率化合物及びプリフォーム3の外径、長さは限
定されるべきものではない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を比較例と比較
して説明する。
【0014】〔実施例1〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度240℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このときヤング率10kg/mm 2の紫外線硬
化型ウレタンアクリレートをオーバーコートして外径を
800μmとした。作製されたファイバの引っ張り強度
を測定したところ、2.3kg/mm2であった。このファイ
バを直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断ま
での時間は、10日であった。
【0015】〔実施例2〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度230℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このときヤング率15kg/mm 2の紫外線硬
化型エポキシアクリレートをオーバーコートして外径を
750μmとした。作製されたファイバの引っ張り強度
を測定したところ、2.4kg/mm2であった。このファイ
バを直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断ま
での時間は、12日であった。
【0016】〔実施例3〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度250℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このときヤング率20kg/mm 2の紫外線硬
化型シリコンアクリレートをオーバーコートして外径を
900μmとした。作製されたファイバの引っ張り強度
を測定したところ、2.0kg/mm2であった。このファイ
バを直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断ま
での時間は、8日であった。
【0017】〔比較例1〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度240℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このとき作製されたファイバの引っ張り
強度を測定したところ、1.3kg/mm2であった。このフ
ァイバを直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破
断までの時間は、10時間であった。
【0018】〔比較例2〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度240℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このときヤング率8kg/mm2の紫外線硬化
型ウレタンアクリレートをオーバーコートして外径を8
00μmとした。作製されたファイバの引っ張り強度を
測定したところ、1.3kg/mm2であった。このファイバ
を直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断まで
の時間は、10時間であった。
【0019】〔比較例3〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度240℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このときヤング率6kg/mm2の紫外線硬化
型エポキシアクリレートをオーバーコートして外径を8
00μmとした。作製されたファイバの引っ張り強度を
測定したところ、1.2kg/mm2であった。このファイバ
を直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断まで
の時間は、12時間であった。
【0020】〔比較例4〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度260℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速2m/minで
線引を行った。このとき熱硬化型ウレタンアクリレート
樹脂をオーバーコートして外径を800μmとした。作
製されたファイバは熱収縮のため外観が悪く強度測定を
行うことができなかった。
【0021】〔比較例5〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度260℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値650μmとして、線速1.5m/mi
nで線引を行った。このとき熱硬化型エポキシアクリレ
ート樹脂をオーバーコートして外径を800μmとし
た。作製されたファイバは比較例4と同様に熱収縮のた
め外観が悪く強度測定を行うことができなかった。
【0022】〔比較例6〕GI型の屈折率分布をつけた
プラスチック光ファイバプリフォームを用意して、炉芯
管内温度275℃に設定された線引炉にプリフォームを
挿入し、外径中心値1100μmとして、線速2m/min
で線引を行った。作製されたファイバの引っ張り強度を
測定したところ、2.2kg/mm2であった。このファイバ
を直径10mmのマンドレルに巻き付けたところ破断まで
の時間は、10日であり強度の低下は見られなかった。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明はプラスチック光ファイバの線引方法
において、ヤング率10kg/mm2の以上の紫外線硬化型樹
脂をファイバに保護膜としてオーバーコートすることに
より、ファイバの機械的強度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック光ファイバの線引方法の
説明図である。
【図2】本発明にかかるプラスチック光ファイバ用プリ
フォームの断面図である。
【図3】SI型ファイバの屈折率分布図である。
【図4】GI型ファイバの屈折率分布図である。
【符号の説明】
1 クラッド 2 コア 3 プラスチック光ファイバプリフォーム 4 加熱炉 5 プラスチック光ファイバ 6 外径モニタ 7 紫外線硬化炉 8 巻取装置 9 プラスチック層(保護膜)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の屈折率分布を有するコア及びクラ
    ッドよりなるプラスチック製プリフォームを加熱、溶融
    させて所定の外径に紡糸するプラスチック光ファイバの
    線引方法において、所定の外径に紡糸された光ファイバ
    に保護膜としてヤング率10kg/mm2以上の紫外線硬化型
    樹脂をコーティングすることを特徴とするプラスチック
    光ファイバの線引方法。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバの外径が1000μm以
    下であることを特徴とする請求項1記載のプラスチック
    光ファイバの線引方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の屈折率分布は、連続的な屈折
    率分布であるグレーデッドインデックス型であることを
    特徴とする請求項1又は2記載のプラスチック光ファイ
    バの線引方法。
  4. 【請求項4】 前記クラッドとしては、ポリメチルメタ
    クリレートを用いることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載のプラスチック光ファイバの線引方法。
JP6076790A 1994-04-15 1994-04-15 プラスチック光ファイバの線引方法 Withdrawn JPH07287132A (ja)

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JP6076790A JPH07287132A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 プラスチック光ファイバの線引方法

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JP6076790A JPH07287132A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 プラスチック光ファイバの線引方法

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JPH07287132A true JPH07287132A (ja) 1995-10-31

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ID=13615425

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6076790A Withdrawn JPH07287132A (ja) 1994-04-15 1994-04-15 プラスチック光ファイバの線引方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6042755A (en) * 1997-09-11 2000-03-28 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Heating furnace for a device for drawing a plastic optical fiber

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6042755A (en) * 1997-09-11 2000-03-28 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Heating furnace for a device for drawing a plastic optical fiber

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