JPH06237868A - 食品調理用火格子 - Google Patents
食品調理用火格子Info
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- JPH06237868A JPH06237868A JP5142793A JP5142793A JPH06237868A JP H06237868 A JPH06237868 A JP H06237868A JP 5142793 A JP5142793 A JP 5142793A JP 5142793 A JP5142793 A JP 5142793A JP H06237868 A JPH06237868 A JP H06237868A
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Abstract
の焼き付きや固着が極めて少なく、さらには調理後の清
掃や洗浄を容易にした食品調理用火格子を提供する。 【構成】 食品を加熱調理する時に使用される火格子で
あって、火格子の交差部分が一体成形されてなることを
特徴とする食品調理用火格子である。そして、一体成形
の方法が精密鋳造法によることを特徴とし、さらに火格
子と火格子を保持する枠部とが精密鋳造法により一体的
に鋳造成形されてなることを特徴とする食品調理用火格
子である。
Description
る際、肉汁等の焼き付きや固着が極めて少なく、調理後
の清掃や洗浄が容易な意匠的にも優れた食品調理用火格
子に関する。
載せ、下方から加熱して調理するときに使用される。従
来この食品調理用火格子は、一般的にフェンス等にも使
われるステンレス製の金網をステンレス製の枠に溶接ま
たは巻き付けて形成したものや、砂型鋳造法により製造
されたものが多用されている。また食品調理用火格子は
適切な焼き上がりが求められるため熱容量が大きく熱の
備蓄が良いことが要求される。
肉等を載せた時に「ジューッ」と食欲をそそるような音
を比較的長い間発生する効果が求められており、そのた
めには適度な熱容量が必要となるのである。そして一方
火格子は作業終了後、焼肉店等では閉店後、清掃洗浄を
して翌日に備えるので、清掃や洗浄作業が容易で保守管
理もやり易いこと、および長期にわたって繰り返して使
用できることが必要である。
理用火格子のうち、ステンレス金網をステンレス枠に溶
接、あるいは巻き付けにより製造したものは、網目の交
点部が立体交差のように上下、又は左右に重なり合うた
め、立体交差部に隙間が生じ肉汁等が溜まり易く、これ
が炭化して焼き付き固着を起こして除去し難く、調理後
の清掃や洗浄が容易でない。さらに長期間の使用中に溶
接部が外れたり、巻き付け部分が起き上がって、手作業
で清掃や洗浄をする際手指を傷つけるので、いわゆる3
K作業であるとして作業者に忌避されるという不具合が
ある。また金網の素線が1.6mmφ前後であり熱容量が小
さいため熱の備蓄が小さく適切な焼き上がりが得られな
いし、食欲をそそるような音も少ないという問題もあっ
た。
の薄肉形状のものが製造できないから、食品に対し適切
な焼き上がりが得難いうえに鋳造時に湯流れ性がよい高
炭素系の材料しか製造できないから靭性が低く使用時に
割れが生じて破損するという問題もあった。本発明は、
上記した問題点を解決して金網のような材料同士が重な
り合う交点部がなく、平滑で一体的に成形された食品調
理用火格子を提供することを目的とする。
々検討をするうちに、肉汁等の焼き付きや固着をできる
だけ少なくするためには、食品を載せる網部を立体的に
重なり合う交差部分をなくし、平面的に交差した滑らか
な構造としておけば、たとえ肉汁が焼き付いても非常に
除去し易いことを見出した。さらに網部と外周の枠部も
一体的な構造とすることによって、網部が枠部から離れ
て突出することもなく、使用後の清掃や洗浄時に手指を
損傷するような危険性もないことを見出してなされたも
のである。
炭、電気等の熱源により加熱調理する時に使用する食品
調理用火格子であって、網の素格子同士あるいは網の素
格子と枠との立体的な重なりや凹凸をなくして、滑らか
な交差部として一体成形する食品調理用火格子である。
より具体的には、本発明は食品を加熱調理する食品調理
用火格子において、火格子の交差部分が一体成形されて
なることを特徴とする食品調理用火格子であり、特に一
体成形の方法が精密鋳造法によることを特徴とする食品
調理用火格子である。また、前記の火格子はそれを保持
する外周の枠部とも一体的に精密鋳造法で成形されてい
ることを特徴とする食品調理用火格子である。
形することにより、従来品の金網製の火格子のような肉
汁が溜まり易い網目の交点の重なり、すなわち立体的な
交差部と凹凸をなくし、平滑な形状の火格子とすること
ができる。この結果、肉汁等の溜まり、焼き付き、およ
び固着等を大幅に低減することが可能となり、調理後の
清掃や洗浄を容易にすることができる。さらには従来品
のような溶接部の外れや巻き付け部の起き上がりによる
素線の先端部での取扱い時に手指を傷つけるような危険
性もなくなる。
や熱が通過する穴部の形状や格子の寸法形状、あるいは
外枠の形状等も任意に製作することが可能である。格子
の太さも任意に選べるのでステンレス網製の網の線径よ
りも太くすることができ、取扱い時の変形も防止でき
る。また砂型鋳造法では製造が不可能な細かい線径のも
のでも製造が可能である。すなわち、ステンレス網では
その素線径が1.6mmφ前後にほぼ固定されてしまうし、
砂型鋳造法では素線径が10mm程度以上のものしか製造で
きない。そこで本発明では上記のステンレス鋼線を編ん
で製造した火格子の欠点を排除できる方法であり、しか
も砂型鋳造法の欠点を補うことができる製造法として精
密鋳造法を使用するのである。
子を製造する作用効果は次の点があげられる。第一に、
鋳造で火格子を一体的に製造するので素格子の交差する
点が立体交差することなく、肉汁や調理品が詰まること
がなく、洗浄し易く衛生的にもよい。また調理材料の炭
化物の蓄積により腐食や変形を早めることもない。第二
に、精密鋳造法で製造することによって、調理する食品
に合わせた適切な熱容量を有する火格子の形状を任意に
製造できるので、食欲をそそるきれいな焼き上がりが得
られる。たとえば火格子の形状として、火や熱の通過す
る穴の形状を四角形、丸形、三角形など任意にしかも容
易に製造可能であり、格子自体を薄くして、厚み方向は
厚くすれば火の通りもよくて、しかも剛性の高い火格子
が得られる。
火格子は調理品の火格子への焦げ付きが少ないことであ
る。本発明の火格子で肉等がきれいに焼き上がるのは、
熱容量が適切に得られるうえに、本発明の火格子の表面
をミクロ的に観察した時、ステンレス網のように滑らか
な肌ではなく、精密鋳造で得られる独特の薄い酸化膜を
伴った微小な凹凸があるので、この凹部に油が保持され
るうえにガスの焔等が全部肉等に当たらないので焼き焦
げが少なくなると考えられる。また精密鋳造品に特有の
皮膜が生成されるので、この皮膜が耐酸化性、耐熱性の
向上に寄与しており、これも焼き付きを少なくし、きれ
いな焼き上がりが得られるものと考えられる。この点で
精密鋳造法のうちでも、ロストワックス精密鋳造法が最
も望ましい。
法で製造することにより鋳ばりの発生が皆無であり、高
温に加熱された鋳型に鋳造するため凝固時の冷却速度が
遅くなり、凝固、冷却時に生じる内部応力の残留を抑え
ることが可能であり、その結果使用時の加熱によるそ
り、曲がり等の変形や、網部の割れ破損をなくすことも
できる。
説明する。 (実施例1)本発明に関わる火格子として、図1に示す
形状の外枠1が外径270mm丸、網部4が10mm角、素格子
部2が3mm丸の火格子をJIS G5122に規定される耐熱鋼S
CH13材でロストワックス鋳造法により製造し、調理試験
を行った結果、焼き焦げのない焼き上がりが得られ、停
滞なく調理ができるし、また食欲をそそる音をたてて調
理することができた。さらには使用後の清掃や洗浄が容
易にできた。従来品は1個洗浄するのに10分位必要であ
り、焼き焦げ部は落ちない部分があるが、本発明品は1
個を3分程で洗浄することが可能である。
形で網部4が8mm角、素格子部2が4mm角の火格子をシ
ョウプロセス法によりJIS G5121に規定されるステンレ
ス鋼SCS13材で鋳造した。その結果、型合わせ面の一部
に鋳ばりが発生したので、研磨除去して調理試験を行っ
たところ実施例1と同じように良好な焼き上がりが得ら
れた。本実施例では火格子の升目を概ね正方形のもので
説明したが、図2に示すようにこの網目を円形とすると
素格子の交点部が厚肉となるので、熱の備蓄を大きくす
ることができる。
形状と網目を六角形や八角形等の多角形にしたりするこ
とも自在に可能であり、格子形状も同じように種々の任
意の形状にすることができる。また全体の断面形状も図
1に示すように弓なりに湾曲させたり、図2のような平
板状にしたり、その他中央部は平板状とし、端部は湾曲
した皿形状としてもよい。さらに絵柄等の工芸的模様に
することにより、意匠的にも優れた効果が得られ、また
必要とする文字等も鋳出表示することもできる。
のような金網の立体交差の如き重なりや凹凸を精密鋳造
法により一体化して滑らかな形状とし、肉汁等の溜まり
による焼き付きおよび固着を大幅になくし、調理後の清
掃や洗浄が容易になった。また溶接部の外れや素線の起
き上がりがないため、取扱い時に手指に怪我をすること
もなくなって3K作業を排除することができた。さらに
従来品より熱の備蓄を大きくすることができて、食欲を
そそる音を発するとともに焼き焦げが少なくきれいな焼
き上がりが得られる食品調理用火格子を得ることができ
る。また、精密鋳造法を用いて製造することによって、
枠部や素線部分を大径とすることができて、従来品のよ
うな華奢なものではなく、頑丈な火格子とすることがで
き、多少乱暴な取扱いをしても変形等しない長寿命の食
品調理用火格子を提供できるという効果がある。
面図と断面図である。
正面図と断面図の部分拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 食品を加熱調理する食品調理用火格子に
おいて、火格子の交差部分が一体成形されてなることを
特徴とする食品調理用火格子。 - 【請求項2】 一体成形の方法が精密鋳造法によること
を特徴とする請求項1に記載の食品調理用火格子。 - 【請求項3】 食品を加熱調理する食品調理用火格子に
おいて、該火格子と火格子を保持する枠部とが精密鋳造
法により一体的に鋳造成形されてなることを特徴とする
食品調理用火格子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05142793A JP3174192B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 食品調理用火格子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05142793A JP3174192B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 食品調理用火格子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237868A true JPH06237868A (ja) | 1994-08-30 |
JP3174192B2 JP3174192B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=12886636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05142793A Expired - Lifetime JP3174192B2 (ja) | 1993-02-17 | 1993-02-17 | 食品調理用火格子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174192B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013525042A (ja) * | 2010-09-10 | 2013-06-20 | クワンチョウ リトン バイオマテリアル カンパニー リミテッド | 共通型リンガルブラケットシステム |
-
1993
- 1993-02-17 JP JP05142793A patent/JP3174192B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013525042A (ja) * | 2010-09-10 | 2013-06-20 | クワンチョウ リトン バイオマテリアル カンパニー リミテッド | 共通型リンガルブラケットシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3174192B2 (ja) | 2001-06-11 |
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