JPH0623698A - カッターホルダー、カッターホルダーの組み付け装置およびカッターホルダーの組み付け方法 - Google Patents

カッターホルダー、カッターホルダーの組み付け装置およびカッターホルダーの組み付け方法

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JPH0623698A
JPH0623698A JP20195692A JP20195692A JPH0623698A JP H0623698 A JPH0623698 A JP H0623698A JP 20195692 A JP20195692 A JP 20195692A JP 20195692 A JP20195692 A JP 20195692A JP H0623698 A JPH0623698 A JP H0623698A
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magnet
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Masanori Morita
正則 森田
Yoshihiko Arayama
義彦 荒山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡潔な構成をとることにより、複雑な加工や精
密な加工を行う必要をなくし、製造コストの低減を図る
とともに、しかも正確に軸方向位置決めを行えるように
する。 【構成】マグネット16の磁力により一体的に結合され
たピボットベアリング20、マグネット16およびバッ
クアップ部材18を、内径部が略同径とされたホルダー
部材14内に挿入し、取付基準位置から所定の高さに高
さ出ししたカッターホルダーの組み付け装置22によ
り、ホルダー部材14に対してピボットベアリング20
の軸方向の位置決めをした後に、バックアップ部材18
を接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カッターホルダー、カ
ッターホルダーの組み付け装置およびカッターホルダー
の組み付け方法に関し、特に、カッティングプロッタに
おけるカッティングペンのカッターホルダーとして用い
て好適なカッターホルダー、カッターホルダーの組み付
け装置およびカッターホルダーの組み付け方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ制御によって作動さ
れ、予め設定された所定の形状にシートをカットするた
めの装置たるカッティングプロッタが、広く一般に用い
られてきている。このようなカッティングプロッタにお
いては、カッターホルダーにシートをカットするための
カッターを保持させたカッティングペンを、シートをカ
ットするための切断装置として使用している。
【0003】こうしたカッティングプロッタに使用され
るカッティングペンにおいては、カッターホルダーにカ
ッターを取り付ける際に、シートのカットを円滑に行う
ことができるようにするため、カッターホルダーから所
定の長さだけカッターの刃先を突出させ、カッターの刃
先が基準面に対して所定の高さを保持できるようにして
取り付けられていた。このために、カッターホルダー
は、カッターがカッターホルダーの軸方向の予め設定さ
れた位置に、正確に位置決めされるような構造とされる
必要性があった。
【0004】さらにまた、シートのカットを円滑に行う
ためには、カッターがカッターホルダーに対して、その
軸心周りに回動自在の状態で保持されるような構造とさ
れる必要性があった。
【0005】従来、上記したような必要性を満足するた
めに、例えば、図5に示すような構造のカッターホルダ
ー102が提案され、このカッターホルダー102にカ
ッター104を取り付けて、カッティングペン100を
構成していた。
【0006】カッターホルダー102は、筒状のホルダ
ー部材106を有していて、ホルダー部材106の内周
部106aには、上端部106bの開口部106cの近
傍に、始端部106dを有する雌ネジ部106eが形成
されている。そして、開口部106cの反対側に位置す
る雌ネジ部106eの終端部106fから、ホルダー部
材106の下端部106g方向へ進んだ軸方向略中間部
位には、予め所定の位置に位置決めされて設定された段
付部106hが、内径側に突出するように形成されてい
る。
【0007】なお、ホルダー部材106の下端部106
gに形成された凹所106iには、ミニチュアベアリン
グ108が配設されている。
【0008】そして、上記したようなホルダー部材10
6からカッターホルダー102を構成して、このカッタ
ーホルダー102に対して、カッター104を軸方向の
長さ方向に位置決めしながら、かつ軸心回りに回動自在
に取り付けるには、以下に説明するような作業工程によ
り行っていた。
【0009】まず、円筒状のピボットホルダー110
に、ピボットベアリング112を接着により固定する。
こうして、ピボットベアリング112を固定されたピボ
ットホルダー110をマグネット114に吸着させ、さ
らにこのマグネット114を、マグネット114の磁力
のバックアップ効果を備えた止めネジ116に吸着させ
る。
【0010】なお、この止めネジ116の外周部には、
ホルダー部材106の雌ネジ部106eとネジ結合する
雄ネジ部116aが形成されている。
【0011】上記のようにして、マグネット114の磁
力によって一体的に吸着された、ピボットベアリング1
12を固定されたピボットホルダー110および止めネ
ジ116を、ホルダー部材106の上端部106bの開
口部106cから、ピボットベアリング112を先頭に
して、ホルダー部材106内に挿入する。
【0012】そして、止めネジ116の雄ネジ部116
aとホルダー部材106の雌ネジ部106eとをネジ結
合させ、ピボットホルダー110の下端部110aがホ
ルダー部材106の段付部106hに突き当たるまで、
止めネジ116をホルダー部材106内にネジ込む。こ
うして、ホルダー部材106に対して、ピボットホルダ
ー110の軸方向の位置決めをしながら、止めネジ11
6をホルダー部材106内に固定し、カッターホルダー
102を形成する。
【0013】次に、上記のようにして形成された、カッ
ターホルダー102内に、先端部104aに刃部104
bを加工して取り付けた磁性体で構成されるカッター1
04を挿入することになる。そして、このカッター10
4を、マグネット114の磁力に基づく吸引力によっ
て、基端部104cをピボットベアリング112の中央
部に軸心回りに回動自在に支持させるとともに、先端部
104aをミニチュアベアリング112内に挿通させた
状態で、ピボットベアリング112に吸着させて、カッ
ターホルダー102内に支持させるものである。
【0014】こうして、図5に示すカッティングペン1
00が、構成されることになるものである。
【0015】従って、図5に示すカッティングペン10
0にあっては、ピボットホルダー110が、ホルダー部
材106に対して、軸方向の所定位置に位置決めされて
いるため、このピボットホルダー110に固定されたピ
ボットベアリング112がホルダー部材106に対して
軸方向位置決めされることになる。このため、ピボット
ベアリング112に回動自在に支持されたカッター10
4は、カッターホルダー102に対して、軸方向の所定
位置に位置決めされることになるものである。
【0016】また、カッター104が、ピボットベアリ
ング112を介してマグネット114により吸引される
ことによって、カッターホルダー102内に保持されて
いるので、カッター104のカッターホルダー102か
らの落下防止が図られるとともに、カッター104がカ
ッターホルダー102に対して、その軸心周りに回転自
在に配置されることになるものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術にあっては、カッターホルダーに対するカ
ッターの軸方向の位置決めを、ホルダー部材の段付部に
当接されたピボットホルダーを介して行っていた。
【0018】このホルダー部材に対するピボットホルダ
ーの位置決めは、ホルダー部材の内周部の軸方向所定位
置に段付部を形成し、この段付部にピボットホルダーを
当接させ、止めネジをホルダー部材にネジ込み固定する
ことにより行っていた。このため、ホルダー部材の内周
部に段付部を形成したり、止めネジの雄ネジ部および雄
ネジ部とネジ結合するホルダー部材の雌ネジ部を形成し
たりするなどの、複雑な加工が必要となり、製造コスト
が上昇する要因となっていたという問題点があった。
【0019】しかも、段付部の加工に関しては、位置出
しや形状の加工が正確に行われていないと、カッターの
軸方向位置決めが大幅に狂うため、極めて正確な位置出
しを行い、所定の加工形状に正確に加工形成することが
要求されるものであった。ところが、カッターホルダー
の内周部の所定位置に、段付部を正確に位置出しをする
とともに所定の形状に加工形成するには、極めて精度の
高い精密な加工技術を必要とするため生産性を向上する
ことが困難であり、この点に関しても製造コストが上昇
せざるを得ないという問題点があった。
【0020】本発明は、従来の技術の有するこのような
種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、簡潔な構成をとることにより、複雑な加
工や精密な加工を行う必要をなくし、製造コストの低減
を図るとともに、しかも正確に軸方向位置決めが行える
ようにしたカッターホルダー、カッターホルダーの組み
付け装置およびカッターホルダーの組み付け方法を提供
しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、ピボットベアリング、マグネッ
トおよびバックアップ部材を、内径部が略同径とされた
ホルダー部材内に挿入し、取付基準位置から所定の高さ
に高さ出ししたカッターホルダーの組み付け装置によ
り、ホルダー部材に対してピボットベアリングを軸方向
の位置決めをした後に、バックアップ部材を接着固定す
るものである。
【0022】そして、こうしてホルダー部材内にピボッ
トベアリングを位置決めしてカッターホルダーを形成
し、このカッターホルダーのピボットベアリングに、カ
ッターの基端部を軸心回りに回動自在に支持させ、マグ
ネットの吸引力によって、カッターホルダー内に保持さ
せるものである。
【0023】即ち、本発明によるカッターホルダーは、
一方の端部に刃部を形成したカッターを、マグネットの
磁力により吸着し、上記一方の端部を軸方向に所定長さ
だけ突出させるとともに、軸心回りに回動自在に支持す
るカッターホルダーであって、軸方向にわたって略同径
で延長する内周部を有する筒状のホルダー部材と、上記
ホルダー部材の上記内周部と周接するように形成された
外周部を有するマグネットと、上記ホルダー部材の上記
内周部と周接するように形成された外周部を有するとと
もに、上記マグネットに一体的に取り付けられ、上記マ
グネットの磁力によりカッターを軸心回りに回動自在に
支持するピボットベアリングと、上記ホルダー部材の上
記内周部と周接するように形成された外周部を有すると
ともに、上記マグネットに一体的に取り付けられ、上記
マグネットの磁力をバックアップするバックアップ部材
とを有し、上記バックアップ部材、上記マグネットおよ
び上記ピボットベアリングを、上記ホルダー部材内に挿
入し、上記ホルダー部材の上記内周部の所定位置におい
て、上記ホルダー部材の上記内周部と上記バックアップ
部材の上記外周部とを一体的に固着するように構成した
ものである。
【0024】また、本発明によるカッターホルダーの組
み付け装置は、基準面から所定高さに突出形成された位
置決め部と、上記基準面上の上記位置決め部を中心とし
た所定間隔離隔した周部に配置されるとともに、所定高
さに突出形成された支持部とを有し、外周部に軸方向所
定位置に突出形成された突出部を有する筒状のホルダー
部材に、上記位置決め部を挿入配置するとともに、上記
支持部に、上記ホルダー部材の上記突出部を係止するよ
うに構成したものである。
【0025】さらに、カッターホルダーの組み付け方法
は、一方の端部に刃部を形成したカッターを、マグネッ
トの磁力により吸着し、上記一方の端部を軸方向に所定
長さだけ突出させるとともに、軸心回りに回動自在に支
持するカッターホルダーの組み付け方法であって、外周
部に軸方向所定位置に突出する突出部を形成するととも
に、所定の内径に設定された内周部を有する筒状のホル
ダー部材と、上記ホルダー部材の上記内周部と周接する
ように形成された外周部を有するマグネットと、上記ホ
ルダー部材の上記内周部と周接するように形成された外
周部を有するとともに、上記マグネットに一体的に取り
付けられ、上記マグネットの磁力によりカッターを軸心
回りに回動自在に支持するピボットベアリングと、上記
ホルダー部材の上記内周部に周接するように形成された
外周部を有するとともに、上記マグネットに一体的に取
り付けられ、上記マグネットの磁力をバックアップする
バックアップ部材と、基準面から所定高さに突出形成さ
れた位置決め部と、上記基準面上の上記位置決め部を中
心とした所定間隔離隔した周部に配置されるとともに、
所定高さに突出形成された支持部とを有するカッターホ
ルダーの組み付け装置とを有し、上記ホルダー部材に、
上記カッターホルダーの組み付け装置の上記位置決め部
を挿入配置するとともに、上記カッターホルダーの組み
付け装置の上記支持部に、上記ホルダー部材の上記突出
部を係止し、上記バックアップ部材、上記マグネットお
よび上記ピボットベアリングを、上記ホルダー部材内に
挿入して、上記ピボットベアリングと上記位置決め部材
とを当接させ、上記ピボットベアリングと上記位置決め
部材とが当接した位置において、上記ホルダー部材の内
周部と上記バックアップ部材の上記外周部とを一体的に
固着するようにしたものである。
【0026】
【作用】ホルダー部材は、その内周部が略同径に形成さ
れ、段付部やネジ部が配設されていないため、極めて簡
単な加工により、ホルダー部材を形成することができ
る。
【0027】また、カッターホルダーの組み付け装置の
支持部により、ホルダー部材の突出部を直接的に支持す
るとともに、位置決め部にホルダー部材を挿入配置した
後に、バックアップ部材、マグネットおよびピボットベ
アリングを、ホルダー部材内に挿入して、ピボットベア
リングと位置決め部とを当接させ、ピボットベアリング
と位置決め部とが当接した位置において、ホルダー部材
の内周部とバックアップ部材の外周部とを一体的に固着
してカッターホルダーを形成するものであるので、ホル
ダー部材に対するピボットベアリングの位置決めを、直
接的に行うことができるようになり、高精度の位置決め
を実現することができるようになる。
【0028】従って、ピボットベアリングに支持される
カッターの位置決めを、カッターホルダーに対して極め
て正確に行うことができるようになる。
【0029】なお、ピボットベアリングおよびバックア
ップ部材を、マグネットに一体的に取り付ける際には、
マグネットの磁力により吸着させてもよいし、接着など
により固定してもよい。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるカッタ
ーホルダー、カッターホルダーの組み付け装置およびカ
ッターホルダーの組み付け方法を詳細に説明するものと
する。なお、上記した従来のカッティングペン100の
構成部材と同一の構成部材は、同一の符号により示すこ
とにより、詳細な構成および作用の説明を省略するもの
とする。
【0031】図1には、本発明の一実施例によるカッタ
ーホルダーを備えたカッティングペンが示されており、
図2には、図1に示したカッティングペンに用いられた
カッターホルダーのホルダー部材が示されている。
【0032】このホルダー部材14は、内径Rが軸方向
に延長して略同径とされた内周部14aを有するととも
に、外周の所定部位に外径側に突出する突出部14bを
形成した円筒状の部材である。また、ホルダー部材14
の下端部14cに形成された凹所14dには、ミニチュ
アベアリング108が配設されるものである。
【0033】従って、このホルダー部材14は、従来の
ホルダー部材106とは、内径Rが略同径に形成され、
雌ネジ部106eおよび段付部106hが形成されてい
ない点で異なるものである。
【0034】図3には、このホルダー部材14を用い
て、ホルダー部材14内に、マグネット16と、このマ
グネット16の磁力のバックアップ作用を行うバックア
ップ部材18と、カッター104を支持するピボットベ
アリング20とを組み付けて、カッターホルダー12を
形成する方法が開示されている。
【0035】この組み付け作業は、カッターホルダーの
組み付け装置22を用いて行うことになる。
【0036】カッターホルダーの組み付け装置22は、
底部22aの外周部位から上方に突出形成された支持部
22bを備えている。この支持部22bは、底部22a
の基準面Aから所定高さBに形成されている。
【0037】さらに、カッターホルダーの組み付け装置
22の底部22aの略中央部位には、やはり基準面Aか
ら所定高さCに形成された位置決め部22cが立設され
ている。
【0038】また、マグネット16、マグネット16の
磁力のバックアップ作用を生ずるバックアップ部材18
およびピボットベアリング20は、それぞれ外周16
a、18a、20aが、ホルダー部材14の内周部14
aと周接するような寸法設定とされている。
【0039】なお、ホルダー部材14の突出部14bの
形成位置と、カッターホルダーの組み付け装置22の支
持部22bおよび位置決め部22cの基準面Aからのそ
れぞれの高さB、Cは、ホルダー部材14の下端部14
cから突出するカッター104の先端部104aの所定
の突出長Dとの関係から、予め寸法設定されているもの
である。
【0040】以上の構成において、上記のように形成さ
れたカッターホルダーの組み付け装置22を用いて、ホ
ルダー部材14に、マグネット16、バックアップ部材
18およびピボットベアリング20を組み付けて、カッ
ターホルダー12を形成する組み付け作業を、図3を参
照しながら以下に説明する。
【0041】まず、ホルダー部材14の下端部14cに
形成された凹所14dに、ミニチュアベアリング108
を配設した状態で、ホルダー部材14を位置決め部22
cに挿入するとともに、突出部14bを支持部22b上
に係止させて、カッターホルダーの組み付け装置22に
ホルダー部材14を支持させることになる。
【0042】それから、マグネット16の磁力により一
体的に吸着されたバックアップ部材18、マグネット1
6およびピボットベアリング20を、ホルダー部材14
内に挿入する。この挿入の際には、ピボットベアリング
20が位置決め部22cと当接するまで、バックアップ
部材18を押し込むことになる。
【0043】こうして位置決め部22cと当接したピボ
ットベアリング20のホルダー部材14内における軸方
向位置は、突出部14bの形成位置、支持部22bおよ
び位置決め部22cの基準面Aからの高さB、Cの寸法
設定により、下端部14cからのカッター104の先端
部104aの突出長が所定の長さDとなる位置に設定さ
れる。従って、ホルダー部材14に対してのピボットベ
アリング20の位置決めが、位置決め部材22cにより
直接的に行われることになる。
【0044】上記のようにして、ピボットベアリング2
0を位置決めした後に、バックアップ部材18の外周部
18aとホルダー部材14の内周部14aとを、接着剤
により固着する。
【0045】こうしてホルダー部材14とバックアップ
部材18とを固着してカッターホルダー12を形成した
後に、カッターホルダー12をカッターホルダーの組み
付け装置22から取り外し、カッター104の基端部1
04cからミニチュアベアリング108に回動自在に支
持されるようにしてカッターホルダー12内に挿通す
る。そして、カッター104の基端部104cをピボッ
トベアリング20の中央部に、軸心回りに回動自在に支
持させるとともに、マグネット16の吸引力によって、
カッター104をカッターホルダー12内に支持させる
ことにより、図1に示すカッティングペン10を構成す
るものである。
【0046】従って、カッターホルダー12を構成する
ホルダー部材14の内周部14aの構成が極めて簡潔で
あるため、加工が容易になり、製造コストを著しく低減
することができる。
【0047】また、カッターホルダー12に対するカッ
ター104の軸方向位置決めのために、ピボットホルダ
ーを用いていないため、従来のカッターホルダー102
と比較すると部品点数が減少するので、この点について
も、従来より大幅なコストダウンを達成することができ
るようになる。
【0048】さらに、カッターホルダー12に対するピ
ボットベアリング20の軸方向位置決めを、基準面Aか
ら所定の高さB、Cに設定された支持部22bおよび位
置決め部22cにより、直接的に行うことができるた
め、位置決め精度が著しく向上し、カッターホルダー1
2に対するカッター104の取付位置の位置ズレの発生
が防止されるようになる。
【0049】また、本実施例においては、ピボットベア
リング20をマグネット16に直接的に吸着させるた
め、従来のカッターホルダー102と比較すると、マグ
ネット16の磁力が弱くても十分にカッター104を保
持でき、小型のマグネットを採用することができるよう
になる。従って、マグネットのコストダウンを図ること
ができるとともに、カッティングペンを小型化すること
ができ、省スペースを実現することができる。
【0050】次に、図4には、図2に示したカッターホ
ルダーの組み付け装置とは、底部30aから立設された
位置決め部30c太さのみ異なるカッターホルダーの組
み付け装置30が示されている。このカッターホルダー
の組み付け装置30の位置決め部30cは、カッターホ
ルダーの組み付け装置22の位置決め部22cより大径
に設定されていて、ホルダー部材14の内径Rと略同一
の外径に設定されている。なお、符号30bは、支持部
22bに対応する支持部を示している、
【0051】従って、このカッターホルダーの組み付け
装置30にあっては、ホルダー部材14の下端部14c
の凹所14dに、ミニチュアベアリング108を配設し
ていない状態においても、ホルダー部材14をカッター
ホルダーの組み付け装置30に支持した際に位置ズレす
ることなく、磁力により一体化されたバックアップ部材
18、マグネット16およびピボットベアリング20
を、容易にホルダー部材14内に挿入することができる
ものである。
【0052】なお、上記各実施例においては、図2に示
した形状のホルダー部材を用いてカッターホルダーを組
み付ける場合について説明したが、図3および図4に示
すカッターホルダーの組み付け装置を用いて上記と同様
な方法によって、図5に示す従来のホルダー部材106
を用いたカッターホルダーを組み付けてもよいことは勿
論である。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0054】カッターホルダーを構成するホルダー部材
の内周部の加工が、簡単な中ぐり加工でよいため、ネジ
加工や突出部形成加工などのような複雑かつ精密な加工
を施す必要がないので、加工コストを大幅に低減するこ
とができる。
【0055】また、バックアップ部材にもネジ加工を施
す必要がないので、この点に関しても製造コストを低減
できる。
【0056】さらに、カッターを支持するピボットベア
リングが、カッターホルダーの組み付け装置の位置決め
部によって、ホルダー部材に対して直接的に位置決めさ
れるため、カッターホルダーに対するカッターの位置決
め精度を、著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるホルダー部材を備えた
カッターホルダーにより構成されたカッティングペンを
示す半縦断面説明図である。
【図2】図1のカッティングペンに用いたカッターホル
ダーのホルダー部材を示す半縦断面説明図である。
【図3】本発明の一実施例によるカッターホルダーの組
み付け装置による組み付け状態を示す断面説明図であ
る。
【図4】図3に示したカッターホルダーの組み付け装置
の変形例による組み付け状態を示す断面説明図である。
【図5】従来のカッターホルダーにより構成されたカッ
ティングペンを示す半縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 カッティングペン 12 カッターホルダー 14 ホルダー部材 14a 内周部 14b 突出部 14c 下端部 14d 凹所 16 マグネット 16a 外周部 18 バックアップ部材 18a 外周部 20 ピボットベアリング 20a 外周部 22 カッターホルダーの組み付け装置 22a 底部 22b 支持部 22c 位置決め部 30 カッターホルダーの組み付け装置 30a 底部 30b 支持部 30c 位置決め部 104 カッター 104a 先端部 104b 刃部 104c 基端部 108 ミニチュアベアリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端部に刃部を形成したカッター
    を、マグネットの磁力により吸着し、前記一方の端部を
    軸方向に所定長さだけ突出させるとともに、軸心回りに
    回動自在に支持するカッターホルダーにおいて、 軸方向にわたって略同径で延長する内周部を有する筒状
    のホルダー部材と、 前記ホルダー部材の前記内周部と周接するように形成さ
    れた外周部を有するマグネットと、 前記ホルダー部材の前記内周部と周接するように形成さ
    れた外周部を有するとともに、前記マグネットに一体的
    に取り付けられ、前記マグネットの磁力によりカッター
    を軸心回りに回動自在に支持するピボットベアリング
    と、 前記ホルダー部材の前記内周部と周接するように形成さ
    れた外周部を有するとともに、前記マグネットに一体的
    に取り付けられ、前記マグネットの磁力をバックアップ
    するバックアップ部材とを有し、 前記バックアップ部材、前記マグネットおよび前記ピボ
    ットベアリングを、前記ホルダー部材内に挿入し、前記
    ホルダー部材の前記内周部の所定位置において、前記ホ
    ルダー部材の前記内周部と前記バックアップ部材の前記
    外周部とを一体的に固着したことを特徴とするカッター
    ホルダー。
  2. 【請求項2】 基準面から所定高さに突出形成された位
    置決め部と、 前記基準面上の前記位置決め部を中心とした所定間隔離
    隔した周部に配置されるとともに、所定高さに突出形成
    された支持部とを有し、 外周部に軸方向所定位置に突出形成された突出部を有す
    る筒状のホルダー部材に、前記位置決め部を挿入配置す
    るとともに、前記支持部に、前記ホルダー部材の前記突
    出部を係止するようにしたことを特徴とするカッターホ
    ルダーの組み付け装置。
  3. 【請求項3】 一方の端部に刃部を形成したカッター
    を、マグネットの磁力により吸着し、前記一方の端部を
    軸方向に所定長さだけ突出させるとともに、軸心回りに
    回動自在に支持するカッターホルダーの組み付け方法に
    おいて、 外周部に軸方向所定位置に突出する突出部を形成すると
    ともに、所定の内径に設定された内周部を有する筒状の
    ホルダー部材と、 前記ホルダー部材の前記内周部と周接するように形成さ
    れた外周部を有するマグネットと、 前記ホルダー部材の前記内周部と周接するように形成さ
    れた外周部を有するとともに、前記マグネットに一体的
    に取り付けられ、前記マグネットの磁力によりカッター
    を軸心回りに回動自在に支持するピボットベアリング
    と、 前記ホルダー部材の前記内周部に周接するように形成さ
    れた外周部を有するとともに、前記マグネットに一体的
    に取り付けられ、前記マグネットの磁力をバックアップ
    するバックアップ部材と、 基準面から所定高さに突出形成された位置決め部と、前
    記基準面上の前記位置決め部を中心とした所定間隔離隔
    した周部に配置されるとともに、所定高さに突出形成さ
    れた支持部とを有するカッターホルダーの組み付け装置
    とを有し、 前記ホルダー部材に、前記カッターホルダーの組み付け
    装置の前記位置決め部を挿入配置するとともに、前記カ
    ッターホルダーの組み付け装置の前記支持部に、前記ホ
    ルダー部材の前記突出部を係止し、前記バックアップ部
    材、前記マグネットおよび前記ピボットベアリングを、
    前記ホルダー部材内に挿入して、前記ピボットベアリン
    グと前記位置決め部材とを当接させ、前記ピボットベア
    リングと前記位置決め部材とが当接した位置において、
    前記ホルダー部材の内周部と前記バックアップ部材の前
    記外周部とを一体的に固着するようにしたことを特徴と
    するカッターホルダーの組み付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108162030A (zh) * 2017-12-08 2018-06-15 湖南辉讯企业管理有限公司 一种具有持续不间断切片功能的中药材处理设备

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