JPH06236939A - Icパッケージとその配線接続方法 - Google Patents
Icパッケージとその配線接続方法Info
- Publication number
- JPH06236939A JPH06236939A JP4468593A JP4468593A JPH06236939A JP H06236939 A JPH06236939 A JP H06236939A JP 4468593 A JP4468593 A JP 4468593A JP 4468593 A JP4468593 A JP 4468593A JP H06236939 A JPH06236939 A JP H06236939A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal input
- package
- semiconductor element
- output
- mounting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Wire Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パッケージのワイヤボンディングパッドから
信号入出力ピンまたは信号入出力パッドまでの配線長差
を小さくし、信号伝播遅延差を減少できるICパッケー
ジと配線接続方法を提供する。 【構成】 中央に半導体素子搭載部を有し、該半導体素
子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力パッ
ドが配置されているICパッケージにおいて、該信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドを、該半導体素子搭載
部に搭載する半導体素子を中心とする同心円または同心
近似円の内側に配置してなる構成よりなる。
信号入出力ピンまたは信号入出力パッドまでの配線長差
を小さくし、信号伝播遅延差を減少できるICパッケー
ジと配線接続方法を提供する。 【構成】 中央に半導体素子搭載部を有し、該半導体素
子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力パッ
ドが配置されているICパッケージにおいて、該信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドを、該半導体素子搭載
部に搭載する半導体素子を中心とする同心円または同心
近似円の内側に配置してなる構成よりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICパッケージとその
配線接続方法に係り、より詳細には、パッケージのワイ
ヤボンディングパッドから信号入出力ピンまたは信号入
出力パッドまでの配線長差を小さくし、信号の伝播遅延
差を減少できるICパッケージとその配線接続方法に関
する。
配線接続方法に係り、より詳細には、パッケージのワイ
ヤボンディングパッドから信号入出力ピンまたは信号入
出力パッドまでの配線長差を小さくし、信号の伝播遅延
差を減少できるICパッケージとその配線接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ICパッケージは、通常、図9に示すよ
うに、平面視が矩形状に形成されていて、その中央に半
導体素子aを搭載するための半導体素子搭載部bを有
し、半導体素子搭載部bの周囲に信号入出力ピンまたは
信号入出力パッドcと、パワー、グランドピンまたはパ
ワー、グランドパッド(図示せず)が配置され、信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドcとワイヤボンディン
グパッドdが導体パターンe,fで配線・接続されてい
る。従って、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドc
を、半導体素子搭載部bに搭載される半導体素子aより
みると、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドc−パ
ッケージコーナー部g間と、信号入出力ピンまたは信号
入出力パッドc−パッケージ辺部h間とでは、その距離
が異なり、配線長の差が生じる。
うに、平面視が矩形状に形成されていて、その中央に半
導体素子aを搭載するための半導体素子搭載部bを有
し、半導体素子搭載部bの周囲に信号入出力ピンまたは
信号入出力パッドcと、パワー、グランドピンまたはパ
ワー、グランドパッド(図示せず)が配置され、信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドcとワイヤボンディン
グパッドdが導体パターンe,fで配線・接続されてい
る。従って、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドc
を、半導体素子搭載部bに搭載される半導体素子aより
みると、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドc−パ
ッケージコーナー部g間と、信号入出力ピンまたは信号
入出力パッドc−パッケージ辺部h間とでは、その距離
が異なり、配線長の差が生じる。
【0003】ところで、近年、半導体素子の高速化・高
密度化により、パッケージ内の回路自体のインダクタン
ス、容量、抵抗、インピーダンス、クロストーク、信号
伝播遅延等の特性要求が厳しく、特に、該信号伝播遅延
の差が、大きな問題となっている。すなわち、図9にお
いて、信号線用の導体パターンeと導体パターンfの長
さに差が生じると、両導体パターンで伝達される信号の
タイミングにずれが発生して、高速での信号のON,O
FFの作動に誤差が発生する。従って、信号線用の導体
パターンの配線長差は、できるだけ小さくする必要があ
る。
密度化により、パッケージ内の回路自体のインダクタン
ス、容量、抵抗、インピーダンス、クロストーク、信号
伝播遅延等の特性要求が厳しく、特に、該信号伝播遅延
の差が、大きな問題となっている。すなわち、図9にお
いて、信号線用の導体パターンeと導体パターンfの長
さに差が生じると、両導体パターンで伝達される信号の
タイミングにずれが発生して、高速での信号のON,O
FFの作動に誤差が発生する。従って、信号線用の導体
パターンの配線長差は、できるだけ小さくする必要があ
る。
【0004】そこで、このような該信号の伝播遅延差
は、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドcとワイヤ
ボンディングパッドdを接続する導体パターンe,fの
配線長さを、一方の導体パターンfを同一平面上で迂
回させる(図11参照)、一方の導体パターンfを異
層平面上で迂回させる(図12参照)ことで、導体パタ
ーンeと導体パターンfの配線長を等しくするという手
法を講じることで解消している。
は、信号入出力ピンまたは信号入出力パッドcとワイヤ
ボンディングパッドdを接続する導体パターンe,fの
配線長さを、一方の導体パターンfを同一平面上で迂
回させる(図11参照)、一方の導体パターンfを異
層平面上で迂回させる(図12参照)ことで、導体パタ
ーンeと導体パターンfの配線長を等しくするという手
法を講じることで解消している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な手法の場合、配線長を等しくできるので、信号伝播遅
延差の問題が解消できるものの、スペースを多くとり、
特に、高密度化に対応できないことになり、またファイ
ンピッチになると、配線の引き回しを迂回させることが
難しくなる。
な手法の場合、配線長を等しくできるので、信号伝播遅
延差の問題が解消できるものの、スペースを多くとり、
特に、高密度化に対応できないことになり、またファイ
ンピッチになると、配線の引き回しを迂回させることが
難しくなる。
【0006】本発明は、このような観点に立脚して創作
したものであって、その目的とする処は、パッケージの
ワイヤボンディングパッドから信号入出力ピンまたは信
号入出力パッドまでの配線長差を小さくし、信号伝播遅
延差を減少できるICパッケージと配線接続方法を提供
することにある。
したものであって、その目的とする処は、パッケージの
ワイヤボンディングパッドから信号入出力ピンまたは信
号入出力パッドまでの配線長差を小さくし、信号伝播遅
延差を減少できるICパッケージと配線接続方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するための手段としての本発明のICパッケージは、中
央に半導体素子搭載部を有し、該半導体素子搭載部の周
囲に信号入出力ピンまたは信号入出力パッドが配置され
ているICパッケージにおいて、該信号入出力ピンまた
は信号入出力パッドを、上記半導体素子搭載部に搭載す
る半導体素子を中心とする同心円または同心近似円の内
側に配置した構成としている。なお、本明細書におい
て、該近似円とは、各内角が鈍角である五角形以上の多
角形をいう。
するための手段としての本発明のICパッケージは、中
央に半導体素子搭載部を有し、該半導体素子搭載部の周
囲に信号入出力ピンまたは信号入出力パッドが配置され
ているICパッケージにおいて、該信号入出力ピンまた
は信号入出力パッドを、上記半導体素子搭載部に搭載す
る半導体素子を中心とする同心円または同心近似円の内
側に配置した構成としている。なお、本明細書におい
て、該近似円とは、各内角が鈍角である五角形以上の多
角形をいう。
【0008】また、本発明の他のICパッケージは、前
記発明において、半導体素子搭載部を円または近似円状
に形成することで、該半導体素子搭載部のコーナー部分
を少なくした構成としている。
記発明において、半導体素子搭載部を円または近似円状
に形成することで、該半導体素子搭載部のコーナー部分
を少なくした構成としている。
【0009】また、本発明のICパッケージにおける配
線接続方法は、中央に半導体素子搭載部を有し、該半導
体素子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力
パッドが配置されているICパッケージにおける配線接
続方法において、信号入出力用のワイヤボンディングパ
ッドを、該半導体素子搭載部に搭載する半導体素子を中
心とする同心円または同心近似円の内側に位置する信号
入出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続し、上
記ワイヤボンディングパッドと該信号入出力ピンまたは
信号入出力パッドとの配線の長さを略同一にした構成と
している。
線接続方法は、中央に半導体素子搭載部を有し、該半導
体素子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力
パッドが配置されているICパッケージにおける配線接
続方法において、信号入出力用のワイヤボンディングパ
ッドを、該半導体素子搭載部に搭載する半導体素子を中
心とする同心円または同心近似円の内側に位置する信号
入出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続し、上
記ワイヤボンディングパッドと該信号入出力ピンまたは
信号入出力パッドとの配線の長さを略同一にした構成と
している。
【0010】
【作用】本発明のICパッケージは、パッケージに配置
されるパワー,グランドピンや信号入出力ピン等の入出
力ピンまたは入出力パッドのうちの信号入出力ピンまた
は信号入出力パッドが、該半導体素子搭載部に搭載する
半導体素子を中心とする同心円または同心近似円の内側
に配置されているので、信号入出力ピンまたは信号入出
力パッド−ワイヤボンディングパッド間の配線長をほぼ
等しくすることができ、該配線長差による信号の伝播時
間差を減少できるように作用する。また信号入出力ピン
またはパッドを、円または近似円状に形成しているの
で、該パッケージのコーナー部分に空所を形成でき、該
コーナー部分を、例えば、パワー,グランドピンまたは
パワー,グランドパッドに使用でき、あるいはチップコ
ンデンサー等の搭載部にでき、その有効利用を図ること
ができる。
されるパワー,グランドピンや信号入出力ピン等の入出
力ピンまたは入出力パッドのうちの信号入出力ピンまた
は信号入出力パッドが、該半導体素子搭載部に搭載する
半導体素子を中心とする同心円または同心近似円の内側
に配置されているので、信号入出力ピンまたは信号入出
力パッド−ワイヤボンディングパッド間の配線長をほぼ
等しくすることができ、該配線長差による信号の伝播時
間差を減少できるように作用する。また信号入出力ピン
またはパッドを、円または近似円状に形成しているの
で、該パッケージのコーナー部分に空所を形成でき、該
コーナー部分を、例えば、パワー,グランドピンまたは
パワー,グランドパッドに使用でき、あるいはチップコ
ンデンサー等の搭載部にでき、その有効利用を図ること
ができる。
【0011】また、本発明のICパッケージにおける配
線接続方法によれば、信号入出力用のワイヤボンディン
グパッドを、該半導体素子搭載部に搭載する半導体素子
を中心とする同心円または同心近似円の内側に位置する
信号入出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続す
るので、信号入出力ピンまたは信号入出力パッド−ワイ
ヤボンディングパッド間の配線長をほぼ等しくすること
ができ、また従来の信号入出力ピンまたは信号入出力パ
ッド配置のパッケージをそのまま利用して、該配線長差
による信号の伝播時間差を減少できるように作用する。
線接続方法によれば、信号入出力用のワイヤボンディン
グパッドを、該半導体素子搭載部に搭載する半導体素子
を中心とする同心円または同心近似円の内側に位置する
信号入出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続す
るので、信号入出力ピンまたは信号入出力パッド−ワイ
ヤボンディングパッド間の配線長をほぼ等しくすること
ができ、また従来の信号入出力ピンまたは信号入出力パ
ッド配置のパッケージをそのまま利用して、該配線長差
による信号の伝播時間差を減少できるように作用する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明を具体化
した実施例について説明する。ここに、図1〜図3は、
本発明の一実施例を示し、図1はICパッケージの平面
図、図2は図1の部分拡大平面図、図3は配線した状態
の説明図、図4〜図7は、本発明の他の実施例の平面図
である。
した実施例について説明する。ここに、図1〜図3は、
本発明の一実施例を示し、図1はICパッケージの平面
図、図2は図1の部分拡大平面図、図3は配線した状態
の説明図、図4〜図7は、本発明の他の実施例の平面図
である。
【0013】本実施例のICパッケージは、概略する
と、パッケージ本体1の中央に半導体素子2を搭載する
ための半導体素子搭載部(キャビティ部)3を有し、半
導体素子搭載部3の周囲にワイヤボンディング部4を有
し、ワイヤボンディング部4の外周方向に信号入出力ピ
ン5,5・・と、パワー,グランドピン6,6・・が配
置されたセラミック製のICパッケージである。
と、パッケージ本体1の中央に半導体素子2を搭載する
ための半導体素子搭載部(キャビティ部)3を有し、半
導体素子搭載部3の周囲にワイヤボンディング部4を有
し、ワイヤボンディング部4の外周方向に信号入出力ピ
ン5,5・・と、パワー,グランドピン6,6・・が配
置されたセラミック製のICパッケージである。
【0014】パッケージ本体1は、ワイヤボンディング
部4にワイヤボンディングパッド7,7・・を有し、ワ
イヤボンディングパッド7,7・・は、半導体素子搭載
部3に搭載されている半導体素子2とワイヤボンディン
グされると共に、導体パターン8,8・・、スルーホー
ル(ビアホール)(図示せず)を介して信号入出力ピン
5,5・・に配線・接続されている。また、ワイヤボン
ディングパッド7,7・・のうちのパワー,グランドピ
ン用のパッドは、パワー,グランドピン6,6・・に接
続されている。
部4にワイヤボンディングパッド7,7・・を有し、ワ
イヤボンディングパッド7,7・・は、半導体素子搭載
部3に搭載されている半導体素子2とワイヤボンディン
グされると共に、導体パターン8,8・・、スルーホー
ル(ビアホール)(図示せず)を介して信号入出力ピン
5,5・・に配線・接続されている。また、ワイヤボン
ディングパッド7,7・・のうちのパワー,グランドピ
ン用のパッドは、パワー,グランドピン6,6・・に接
続されている。
【0015】半導体素子搭載部3は、コーナー部が面取
りされた近似円に近い形状の四角形の搭載部として形成
されている。また、信号入出力ピン5,5・・は、半導
体素子搭載部3に搭載する半導体素子2の中心を中心点
xとする同心円の内側に配置された構成よりなる。すな
わち、信号入出力ピン5,5・・は、半導体素子搭載部
3側の同心円y1 と、パッケージ外方向側の同心円y2
との間のスペース9に、格子状(等間隔)に配置されて
いる。なお、中心点xは、半導体素子2の形状等によっ
て、半導体素子2の中心に位置すると限られるものでは
ない。また、パワー,グランドピン6,6・・は、パッ
ケージコーナー部10、パッケージ内側スペース11に
設けられている。しかし、パワー,グランドピン6,6
・・は、パッケージの任意の箇所、例えば、スペース9
やパッケージ辺部12に配置した構成としてもよい。
りされた近似円に近い形状の四角形の搭載部として形成
されている。また、信号入出力ピン5,5・・は、半導
体素子搭載部3に搭載する半導体素子2の中心を中心点
xとする同心円の内側に配置された構成よりなる。すな
わち、信号入出力ピン5,5・・は、半導体素子搭載部
3側の同心円y1 と、パッケージ外方向側の同心円y2
との間のスペース9に、格子状(等間隔)に配置されて
いる。なお、中心点xは、半導体素子2の形状等によっ
て、半導体素子2の中心に位置すると限られるものでは
ない。また、パワー,グランドピン6,6・・は、パッ
ケージコーナー部10、パッケージ内側スペース11に
設けられている。しかし、パワー,グランドピン6,6
・・は、パッケージの任意の箇所、例えば、スペース9
やパッケージ辺部12に配置した構成としてもよい。
【0016】そして、本実施例のICパッケージの場
合、ワイヤボンディングパッド7,7・・と信号入出力
ピン5,5・・を、導体パターン8,8・・、スルーホ
ール(ビアホール)等を介して配線・接続するようにし
ている。
合、ワイヤボンディングパッド7,7・・と信号入出力
ピン5,5・・を、導体パターン8,8・・、スルーホ
ール(ビアホール)等を介して配線・接続するようにし
ている。
【0017】従って、従来のICパッケージの場合、図
9に示すように、パッケージコーナーg側に配置された
信号入出力ピンcとワンヤボンディングパッドd間の距
離と、パッケージ辺h側に配置された信号入出力ピンc
とワイヤボンディングパッドd間の距離が相違し、それ
ぞれを接続する配線L1 と配線L2 では、その配線長の
差が大きくなるのに対して、本実施例のICパッケージ
の場合は、信号入出力ピン5,5・・が、半導体素子2
の中心を中心点xとする同心円内に配置されているの
で、パッケージコーナー部10側に配置された信号入出
力ピンとワンヤボンディングパッド間の距離と、パッケ
ージ辺12側に配置された信号入出力ピンとワンヤボン
ディングパッド間の距離との差が小さいので、それぞれ
を接続する配線L3 と配線L4 の配線長差がなくなる
(図3参照)。その結果、該配線により、各信号毎のタ
イミングを合わすことが容易に行え、半導体搭載部3に
搭載する半導体素子2の駆動速度を向上させることがで
きる。
9に示すように、パッケージコーナーg側に配置された
信号入出力ピンcとワンヤボンディングパッドd間の距
離と、パッケージ辺h側に配置された信号入出力ピンc
とワイヤボンディングパッドd間の距離が相違し、それ
ぞれを接続する配線L1 と配線L2 では、その配線長の
差が大きくなるのに対して、本実施例のICパッケージ
の場合は、信号入出力ピン5,5・・が、半導体素子2
の中心を中心点xとする同心円内に配置されているの
で、パッケージコーナー部10側に配置された信号入出
力ピンとワンヤボンディングパッド間の距離と、パッケ
ージ辺12側に配置された信号入出力ピンとワンヤボン
ディングパッド間の距離との差が小さいので、それぞれ
を接続する配線L3 と配線L4 の配線長差がなくなる
(図3参照)。その結果、該配線により、各信号毎のタ
イミングを合わすことが容易に行え、半導体搭載部3に
搭載する半導体素子2の駆動速度を向上させることがで
きる。
【0018】すなわち、図9に示す従来例のICパッケ
ージにおいて、配線L1 の配線長を5mm、配線L2 の
配線長を20mmとし、その信号伝播時間Tを計算する
と、信号伝播時間は、一般的に、式T=3.33×(ε
o )1/2 ×L(PS)(εoは比誘電率)で得るので、
これより、セラミックの比誘電率を8.5とすると、配
線L1 の場合は48ps、配線L2 の場合は195ps
となり、両配線間では、147psの信号伝播遅延差が
生じ、図10のタイムチャートに示すように、その繰り
返し周期が、344サイクルタイムであるのに対し、本
実施例のICパッケージの場合、信号用入出力ピン5,
5・・が、半導体素子2の中心を中心点xとする同心円
の内側に配置されているので、配線L3 と配線L4 との
配線長の差が小さくなり、配線L3 の配線長を9mm、
配線L4 の配線長を13mmとして、その信号伝播時間
を計算すると、配線L3 の場合が88ps、配線L4 の
場合が127psとなり、両配線間での信号遅延差が3
9psまで短縮でき、図8のタイムチャートに示すよう
に、その繰り返し周期を、128サイクルタイムとで
き、半導体素子2の駆動速度をいっそう高速度化できる
ことが確認できた。
ージにおいて、配線L1 の配線長を5mm、配線L2 の
配線長を20mmとし、その信号伝播時間Tを計算する
と、信号伝播時間は、一般的に、式T=3.33×(ε
o )1/2 ×L(PS)(εoは比誘電率)で得るので、
これより、セラミックの比誘電率を8.5とすると、配
線L1 の場合は48ps、配線L2 の場合は195ps
となり、両配線間では、147psの信号伝播遅延差が
生じ、図10のタイムチャートに示すように、その繰り
返し周期が、344サイクルタイムであるのに対し、本
実施例のICパッケージの場合、信号用入出力ピン5,
5・・が、半導体素子2の中心を中心点xとする同心円
の内側に配置されているので、配線L3 と配線L4 との
配線長の差が小さくなり、配線L3 の配線長を9mm、
配線L4 の配線長を13mmとして、その信号伝播時間
を計算すると、配線L3 の場合が88ps、配線L4 の
場合が127psとなり、両配線間での信号遅延差が3
9psまで短縮でき、図8のタイムチャートに示すよう
に、その繰り返し周期を、128サイクルタイムとで
き、半導体素子2の駆動速度をいっそう高速度化できる
ことが確認できた。
【0019】なお、本実施例のICパッケージにおい
て、パッケージコーナー部10に、パワー,グランドピ
ン6,6・・を配置しない場合は、コーナースペースを
とることができ、該コーナースペースを、例えば、チッ
プコンデンサ等を搭載するためのチップ搭載部とするこ
とができる。
て、パッケージコーナー部10に、パワー,グランドピ
ン6,6・・を配置しない場合は、コーナースペースを
とることができ、該コーナースペースを、例えば、チッ
プコンデンサ等を搭載するためのチップ搭載部とするこ
とができる。
【0020】ところで、上述した実施例と同様の構成
は、次のような配線接続方法とすることで、従来のIC
パッケージを用いて実施することができる。すなわち、
ICパッケージにおけるワイヤボンディングパッド7
を、半導体素子搭載部13に搭載する半導体素子2の中
心を中心点xとする同心円上に位置する信号入出力ピン
5に配線・接続する。そして、この配線接続方法とした
場合、上述した実施例のICパッケージと同様に、ワイ
ヤボンディングパッド7と信号入出力ピン5との配線の
長さを略同一にすることができる。また、従来のICパ
ッケージをそのまま使用して、各信号毎のタイミングを
合わすことが容易に行え、半導体搭載部3に搭載する半
導体素子2の駆動速度を向上させることができる。
は、次のような配線接続方法とすることで、従来のIC
パッケージを用いて実施することができる。すなわち、
ICパッケージにおけるワイヤボンディングパッド7
を、半導体素子搭載部13に搭載する半導体素子2の中
心を中心点xとする同心円上に位置する信号入出力ピン
5に配線・接続する。そして、この配線接続方法とした
場合、上述した実施例のICパッケージと同様に、ワイ
ヤボンディングパッド7と信号入出力ピン5との配線の
長さを略同一にすることができる。また、従来のICパ
ッケージをそのまま使用して、各信号毎のタイミングを
合わすことが容易に行え、半導体搭載部3に搭載する半
導体素子2の駆動速度を向上させることができる。
【0021】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できる構成を含む。因みに、上述した実施例にお
いては、パッケージの外形を矩形状のもので説明した
が、図4、5に示すように、八角形状、円形状にした構
成としてもよい。そして、この場合には、パッケージの
形状を小型化できる。また、上述した実施例において
は、信号入出力ピンをパッケージ内外の同心円がつくる
スペースに格子状配列した構成で説明したが、図6に示
すように、信号入出力ピン5の配列を、複数個の同心円
上に、円弧状に配置する構成としてもよい。
れるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できる構成を含む。因みに、上述した実施例にお
いては、パッケージの外形を矩形状のもので説明した
が、図4、5に示すように、八角形状、円形状にした構
成としてもよい。そして、この場合には、パッケージの
形状を小型化できる。また、上述した実施例において
は、信号入出力ピンをパッケージ内外の同心円がつくる
スペースに格子状配列した構成で説明したが、図6に示
すように、信号入出力ピン5の配列を、複数個の同心円
上に、円弧状に配置する構成としてもよい。
【0022】また、上述した実施例においては、信号入
出力ピンを半導体素子搭載部に搭載した半導体素子を中
心とする二つの同心円が形成するスペース内に配置した
構成で説明したが、半導体素子を中心とする一つの同心
円の内側の任意の位置に配置した構成であればよい。換
言すれば、パッケージ内側スペース11にも配置した構
成としてもよい。また図7に示すように、信号入出力ピ
ン5を同心円の代わりに近似円上に配置した構成として
もよいことは当然である。なお、該近似円の場合は、半
導体素子搭載部も、該近似円と同心の相似近似円状とす
ることが好ましい。ところで、上述した各実施例におい
ては、ワイヤボンディングパッドと信号入出力ピンとの
関係で説明したが、信号入出力パッドにおいても同様で
ある。
出力ピンを半導体素子搭載部に搭載した半導体素子を中
心とする二つの同心円が形成するスペース内に配置した
構成で説明したが、半導体素子を中心とする一つの同心
円の内側の任意の位置に配置した構成であればよい。換
言すれば、パッケージ内側スペース11にも配置した構
成としてもよい。また図7に示すように、信号入出力ピ
ン5を同心円の代わりに近似円上に配置した構成として
もよいことは当然である。なお、該近似円の場合は、半
導体素子搭載部も、該近似円と同心の相似近似円状とす
ることが好ましい。ところで、上述した各実施例におい
ては、ワイヤボンディングパッドと信号入出力ピンとの
関係で説明したが、信号入出力パッドにおいても同様で
ある。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のICバッケージによれば、信号入出力ピンまたは信号
入出力パッドが、該半導体素子搭載部に搭載する半導体
素子の中心を中心点とする同心円または同心近似円の内
側に配置されているので、信号入出力ピンまたは信号入
出力パッド−ワイヤボンディングパッド間の配線長をほ
ぼ等しくすることができることより、該配線長差による
信号の伝播時間差を減少でき、各信号のタイミングを容
易にとることが可能となり、半導体素子の駆動速度を向
上させることができるという効果を有する。
のICバッケージによれば、信号入出力ピンまたは信号
入出力パッドが、該半導体素子搭載部に搭載する半導体
素子の中心を中心点とする同心円または同心近似円の内
側に配置されているので、信号入出力ピンまたは信号入
出力パッド−ワイヤボンディングパッド間の配線長をほ
ぼ等しくすることができることより、該配線長差による
信号の伝播時間差を減少でき、各信号のタイミングを容
易にとることが可能となり、半導体素子の駆動速度を向
上させることができるという効果を有する。
【0024】また、信号入出ピンまたはパッドを円また
は近似円状に形成しているので、パッケージのコーナー
部分に空所を形成でき、該コーナー部分を、例えば、パ
ワー,グランドピンまたはパワー,グランドパッドに使
用でき、あるいはチップコンデンサー等の搭載部にで
き、その有効利用を図ることができる。
は近似円状に形成しているので、パッケージのコーナー
部分に空所を形成でき、該コーナー部分を、例えば、パ
ワー,グランドピンまたはパワー,グランドパッドに使
用でき、あるいはチップコンデンサー等の搭載部にで
き、その有効利用を図ることができる。
【0025】また、本発明のICパッケージにおける配
線接続方法によれば、ワイヤボンディングパッドを、該
半導体素子搭載部に搭載する半導体素子の中心を中心点
とする同心円または同心近似円の内側に位置する信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続するの
で、信号入出力ピンまたは信号入出力パッド−ワイヤボ
ンディングパッド間の配線長をほぼ等しくすることがで
き、また従来の信号入出力ピンまたは信号入出力パッド
配置のパッケージをそのまま利用して、該配線長差によ
る信号の伝播時間差を減少できるという効果を有する。
線接続方法によれば、ワイヤボンディングパッドを、該
半導体素子搭載部に搭載する半導体素子の中心を中心点
とする同心円または同心近似円の内側に位置する信号入
出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続するの
で、信号入出力ピンまたは信号入出力パッド−ワイヤボ
ンディングパッド間の配線長をほぼ等しくすることがで
き、また従来の信号入出力ピンまたは信号入出力パッド
配置のパッケージをそのまま利用して、該配線長差によ
る信号の伝播時間差を減少できるという効果を有する。
【図1】 本発明の一実施例を示すICパッケージの平
面図である。
面図である。
【図2】 図1の部分拡大平面図である。
【図3】 配線した状態の説明図である。
【図4】 本発明の他の実施例の平面図である。
【図5】 本発明の他の実施例の平面図である。
【図6】 本発明の他の実施例の平面図である。
【図7】 本発明の他の実施例の平面図である。
【図8】 図3の実施例の配線L3 と配線L4 における
信号遅延差を説明するタイムチャートである。
信号遅延差を説明するタイムチャートである。
【図9】 従来例の平面図である。
【図10】 図9の従来例の配線L1 と配線L2 におけ
る信号遅延差を説明するタイムチャートである。
る信号遅延差を説明するタイムチャートである。
【図11】 従来の配線長を等しくする配線の説明図で
ある。
ある。
【図12】 従来の配線長を等しくする配線の説明図で
ある。
ある。
【符号の説明】 1・・・パッケージ本体、2・・・半導体素子、3・・
・半導体素子搭載部(キャビティ部)、4・・・ワイヤ
ボンディング部、5・・・信号入出力ピン(信号入出力
パッド)、6・・・パワー,グランドピン(パワー,グ
ランドパッド)、7・・・ワイヤボンディングパッド、
8・・・導体パターン、9・・・半導体素子搭載部側の
同心円y1 と、パッケージ外方向側の同心円y2 との間
のスペース、10・・・パッケージコーナー部、11・
・・パッケージ内側スペース、12・・・パッケージ辺
部、L1 ,L2 ,L3 ,L4 ・・・配線(導体パター
ン)、a・・・半導体素子、b・・・半導体素子搭載
部、c・・・信号入出力ピン(信号入出力パッド)、
e,f・・・導体パターン、g・・・パッケージコーナ
ー部、h・・・パッケージ辺部
・半導体素子搭載部(キャビティ部)、4・・・ワイヤ
ボンディング部、5・・・信号入出力ピン(信号入出力
パッド)、6・・・パワー,グランドピン(パワー,グ
ランドパッド)、7・・・ワイヤボンディングパッド、
8・・・導体パターン、9・・・半導体素子搭載部側の
同心円y1 と、パッケージ外方向側の同心円y2 との間
のスペース、10・・・パッケージコーナー部、11・
・・パッケージ内側スペース、12・・・パッケージ辺
部、L1 ,L2 ,L3 ,L4 ・・・配線(導体パター
ン)、a・・・半導体素子、b・・・半導体素子搭載
部、c・・・信号入出力ピン(信号入出力パッド)、
e,f・・・導体パターン、g・・・パッケージコーナ
ー部、h・・・パッケージ辺部
Claims (3)
- 【請求項1】 中央に半導体素子搭載部を有し、該半導
体素子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力
パッドが配置されているICパッケージにおいて、該信
号入出力ピンまたは信号入出力パッドを、該半導体素子
搭載部に搭載する半導体素子を中心とする同心円または
同心近似円の内側に配置してなることを特徴とするIC
パッケージ。 - 【請求項2】 半導体素子搭載部が、円または近似円状
に形成されている請求項1に記載のICパッケージ。 - 【請求項3】 中央に半導体素子搭載部を有し、該半導
体素子搭載部の周囲に信号入出力ピンまたは信号入出力
パッドが配置されているICパッケージにおける配線接
続方法において、信号入出力用のワイヤボンディングパ
ッドを、該半導体素子搭載部に搭載する半導体素子を中
心とする同心円または同心近似円の内側に位置する信号
入出力ピンまたは信号入出力パッドに配線・接続し、上
記ワイヤボンディングパッドと該信号入出力ピンまたは
信号入出力パッドとの配線の長さを略同一にしてなるこ
とを特徴とするICパッケージにおける配線接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4468593A JPH06236939A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | Icパッケージとその配線接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4468593A JPH06236939A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | Icパッケージとその配線接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06236939A true JPH06236939A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12698291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4468593A Pending JPH06236939A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | Icパッケージとその配線接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06236939A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1167970A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-09 | Fujitsu Ltd | Lsiパッケージの配線構造 |
JP2006066937A (ja) * | 2005-11-24 | 2006-03-09 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2010238923A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Tdk Corp | 電子部品内蔵モジュール |
JP2012169345A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 多層配線基板 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP4468593A patent/JPH06236939A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1167970A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-09 | Fujitsu Ltd | Lsiパッケージの配線構造 |
JP2006066937A (ja) * | 2005-11-24 | 2006-03-09 | Oki Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JP2010238923A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Tdk Corp | 電子部品内蔵モジュール |
JP2012169345A (ja) * | 2011-02-10 | 2012-09-06 | Shinko Electric Ind Co Ltd | 多層配線基板 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8803329B2 (en) | Semiconductor package and stacked semiconductor package | |
JP3443408B2 (ja) | 配線基板及びそれを用いた半導体装置 | |
JP2938344B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPH11168150A (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JPH06236939A (ja) | Icパッケージとその配線接続方法 | |
JP2681427B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPH07202359A (ja) | 回路基板 | |
JP2001177046A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JPH06310827A (ja) | 表面実装部品配置構造 | |
JPH02186670A (ja) | 半導体集積回路 | |
JPS63257306A (ja) | 半導体集積回路パツケ−ジ | |
KR19980028554A (ko) | 패키지 접지단 패들의 근사적인 등가회로의 구조 | |
JPH03225932A (ja) | Icチップ | |
JP3692353B2 (ja) | 半導体装置のアッセンブリ方法 | |
JP2010165991A (ja) | 半導体装置 | |
JP2003168761A (ja) | 半導体装置 | |
JPS629654A (ja) | 集積回路装置実装パツケ−ジ | |
JPH0648954Y2 (ja) | 電磁フィルタ複合部品 | |
JP4229086B2 (ja) | 半導体装置 | |
JPS6369258A (ja) | 多層配線基板 | |
JP2502994Y2 (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JPH05211188A (ja) | 半導体装置 | |
JPH05211279A (ja) | 混成集積回路 | |
JPH0964232A (ja) | セラミックパッケージ | |
KR100232220B1 (ko) | 핀 배치 구조 |