JPH06236739A - 偏向ヨーク用コア - Google Patents

偏向ヨーク用コア

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JPH06236739A
JPH06236739A JP4600293A JP4600293A JPH06236739A JP H06236739 A JPH06236739 A JP H06236739A JP 4600293 A JP4600293 A JP 4600293A JP 4600293 A JP4600293 A JP 4600293A JP H06236739 A JPH06236739 A JP H06236739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
reference structure
deflection yoke
axis
deflection
Prior art date
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Pending
Application number
JP4600293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ikeuchi
博 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH06236739A publication Critical patent/JPH06236739A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアの修正加工や寸法測定等を正確に行うこ
とができ、かつ、正確に組み立てが可能で偏向磁界の精
密な制御ができ、かつ、ロボットで自動ハンドリングし
てもコアの欠けや割れのない偏向ヨーク用コアを提供す
る。 【構成】 フェライト粉末等のコア材を成型加工した
後、焼成して円筒状のコア10を形成する。一方、コア10
のネック側に装着する基準構造体5を合成樹脂材11で成
型加工し、この基準構造体5とコア10を接着剤6で接着
一体化する。前記コア10を研磨加工や寸法測定および組
み立て作業を行うときに、基準構造体5のネック側のA
面や外表面Bおよび基準溝8を基準点としてZ軸に直交
するXY方向の位置やZ軸回りの回転方向の位置および
Z軸の中心位置を合わせることができるので、コアの加
工精度の大幅なアップや組み立て精度のアップが図れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置等に装着される偏向ヨークのコアに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4には従来の偏向ヨーク用コアの斜視
図が示されている。この偏向ヨーク用コア1は半割り状
コア1A,1Bからなっており、この半割り状コア1
A,1Bにはコア1の合わせ面側に沿って嵌合溝4がそ
れぞれ設けられ、これら嵌合溝4にスプリング2を嵌め
込んで、両者1A,1Bを一体化したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このコ
ア1はコア材、例えば、フェライト粉末を焼成して形成
するため、形状、寸法の精度を良好に形成することが困
難である。ところが、テレビジョン受像機やディスプレ
イ装置の陰極線管の画面は、大形化や高精細化の傾向に
あり、これに伴い、偏向磁界の精密な制御が望まれるよ
うになっている。しかしながら、前述の如く、コアの形
状、寸法の精度が悪いと、この状態で組み込んだ偏向ヨ
ークは、例えば、陰極線管の画面の色ずれ等のミスコン
バージェンスが発生し、設計通りのコンバージェンス特
性の規格を満足することができず、偏向磁界の精密な制
御ができないという問題がある。したがって、形状、寸
法の調整加工を行う必要があるが、このコア1を調整加
工する際に、任意の位置を掴んで、研磨等により加工後
取り外し、ついで加工具合をチェックする際にもまた任
意の位置を掴んで形状寸法をチェックし、形状、寸法が
不合格になると、さらに研磨を行い、この研磨と寸法チ
ェックの動作を繰返し行うが、その都度、掴む位置がま
ちまちで一定せず、加工精度がでないという問題があ
る。またこのコアを偏向コイルに組み立てるときにも、
その都度、任意の位置すなわち、コアの調整加工や寸法
チェックの位置とは関連のない任意の位置を掴んで偏向
コイルとの位置調整を行うことになるので、加工と寸法
チェックと組み立ての各基準位置がばらばらとなり、組
み立て精度もでないという問題があった。また、コアの
研磨加工や寸法測定および組み立ての際に、ロボット等
で自動ハンドリングすると、コアが強く把持されがちと
なるので、コアが割れたり、欠けたりし易く、特性劣化
を起こす虞があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、コアの修正加工や寸法測定
および組み立てを精度よく正確にでき、偏向磁界の精密
な制御が可能で、かつ、ロボットで自動ハンドリングし
てもコアの欠けや割れのない偏向ヨーク用コアを提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の偏向ヨーク用コアは、偏向ヨークに組み込まれる
コアであって、該コアの外表面にコアの寸法測定と加工
と組み込みの作業で共通に用いる少くとも1つの基準を
与える基準構造体が装着固定されていることを特徴とし
て構成されている。
【0006】
【作用】コアの寸法測定と加工と組み込みの作業で共通
に用いる少くとも1つの基準を与える基準構造体をコア
の外表面に装着固定し、コアの研磨加工や寸法測定を行
うとき、基準構造体を基準として作業することにより、
コアの加工精度のアップが図れる。このコアを偏向ヨー
クに組み込む作業も基準構造体を基準として作業するこ
とで、正確な組み立て作業を行うことができ、偏向磁界
の精密な制御を図る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本実施例の偏向ヨーク用コアが示されて
いる。同図において、円筒状のコア10のネック側外表面
には、例えば、合成樹脂製の成型部材11を成型加工した
基準構造体5が接着剤6により装着一体化されている。
この基準構造体5のネック側の外周表面側には複数(実
施例では4個)の基準溝8が形成されている。この基準
構造体5のネック側のA面はコア10の奥行方向(Z軸方
向)と直交するXY面を基準とするコアの傾き方向を規
制する基準面となり、基準溝8の鍔面CはZ軸回りの回
転方向の位置の基準となる。また、基準構造体5の外表
面BはZ軸の中心位置、即ちZ軸に直交するXY軸方向
の位置を規制する基準面となっている。
【0008】次に、本実施例の製造工程および動作を図
面に基づいて説明する。まず、図3の工程101 に示すよ
うに、フェライト粉末等のコア材を金型を用いて成型す
る。この成型コアを次の工程102 の焼成工程で焼成す
る。一方、図3の工程103 のプラスチック成型工程で、
図1に示されるようにネック側外表面に複数の基準溝8
を設けた合成樹脂製の基準構造体5を作製する。次い
で、工程104 で基準構造体5とコアを接着剤6で接着一
体化する。
【0009】次いで、図2に示すように前記基準溝8を
ホールド治具9A,9Bによってホールドし、、図3の
工程105 のコア修正加工で研磨等を行った後、コアを研
磨機から取り外す。次いで、工程106 の寸法チェックの
際に再び基準構造体5の基準溝8をホールドしてコア10
の形状、寸法等を測定する。形状、寸法が合格したら、
次の偏向ヨークの組み立て工程107 で、図2に示すよう
に再び前記基準溝8をホールド治具9A,9Bによって
ホールドし、このコアを偏向コイルボビンに装着して基
準構造体5のA面やB面およびC面によって偏向コイル
とコアのZ軸方向や回転方向の位置合わせを行って調整
した後、コアと偏向コイルをホットメルト等の接着剤で
接着固定して偏向ヨークを組み立てる。
【0010】本実施例によれば、コアの外表面に合成樹
脂製の基準構造体5を接着一体化したので、コアの修正
加工や形状、寸法を測定するとき、および偏向ヨークを
組み立てるときに、基準構造体5のA面やB面およびC
面を基準点とすることで、加工精度の向上や形状寸法の
測定精度および組み立て精度を大幅にアップすることが
できる。これにより、陰極線管の画面の設計上のコンバ
ージェンス特性の規格を余裕をもってクリアすることが
できる。
【0011】本実施例の基準溝を、例えば、コア自体に
形成することも考えられるが、コアに基準溝を形成した
場合には、コアの密度変化や寸法変化によって電気的な
特性劣化を生ずる虞がある。これに対し、本実施例では
合成樹脂の成型部材11に基準溝8を設けたので、コアの
密度変化や寸法変化がなく、この溝に起因する電気的な
特性劣化の虞はない。
【0012】また、基準構造体5を合成樹脂で形成した
ので、基準構造体5は極めて良好な寸法精度で形成され
るため、各基準(基準面)A,B,Cは精度よく、正確
なものとなり、コアの加工精度や寸法測定精度および組
み立て精度を大幅にアップすることが可能となる。
【0013】さらに、基準構造体5を合成樹脂材料で形
成したので、この基準構造体5をロボット等で自動ハン
ドリングしても合成樹脂の構造体を掴むことになるの
で、コアの割れや欠け等の発生はなく、特性劣化の虞は
ない。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では基準構造体の材料を合成樹脂の成型部材11と
したが、成型後の寸法精度がフェライト焼成品よりも良
好なものならば金属等の他の材料でもよい。この場合、
フェライトは熱膨張係数が大きいので、フェライトと熱
膨張係数が近い材料を設計上選ぶ必要がある。また、基
準構造体は磁性体であってもよく、非磁性体であっても
よい。
【0015】また、上記実施例では基準点として基準溝
8を形成したが、基準溝8の替わりに凸起形状の基準点
としてもよく、その形状は問わない。
【0016】さらに、上記実施例では円筒状のコア10を
用いたが、従来例のように半割り状のコア1A,1Bを
合わせて一体化したものを用いてもよい。この場合に
は、一体化したコアに円筒状の基準構造体5を接着一体
化することになる。
【0017】さらにまた、上記実施例ではコアのネック
側に基準構造体5を装着したが、コアの頭部側に装着す
る構造としてもよく、コア全体を覆う構造の基準構造体
としてもよい。
【0018】さらにまた、上記実施例の基準構造体5は
3つの基準面A,B,Cを与える基準構造体5で構成し
たが、例えば基準面A,B,Cのうち、1つだけの基準
面を与える基準構造体でもよく、2つの基準面を適宜に
組み合わせた基準構造体でもよい。また、4つ以上の基
準面を与える基準構造体としてもよい。
【0019】さらにまた、上記実施例では基準構造体5
をコア10に接着剤6を用いて固定したが、例えば基準構
造体5とコア10とをきつ目に嵌め込んで摩擦力の抜け止
めによって固定してもよく、また、その嵌合と装着を併
用して固定してもよく、その固定方法は問わない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、コアの外表面にコアの寸法測
定と加工と組み込みの少くとも1つの基準を与える基準
構造体を装着固定したので、コアの加工精度の大幅な向
上やコアの形状、寸法の測定精度のアップおよびコアを
偏向ヨークに組み立てる際に組み立て精度を大幅にアッ
プすることができる。これにより、陰極線管の画面の設
計上のコンバージェンス特性の規格を余裕をもってクリ
アすることができる。
【0021】また、本発明では基準構造体を把持してコ
アを偏向ヨークに組み込むことができるので、ロボット
を用いてハンドリングしても、コアが欠けたり、割れた
りすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の偏向ヨーク用コアの説明図である。
【図2】同コアの基準構造体をホールド治具でホールド
した状態の説明図である。
【図3】本実施例のコアの製造工程の説明図である。
【図4】従来の偏向ヨーク用コアの斜視説明図である。
【符号の説明】
5 基準構造体 6 接着剤 8 基準溝 9A,9B ホールド治具 10 コア 11 合成樹脂製成型部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨークに組み込まれるコアであっ
    て、該コアの外表面にコアの寸法測定と加工と組み込み
    の作業で共通に用いる少くとも1つの基準を与える基準
    構造体が装着固定されている偏向ヨーク用コア。
JP4600293A 1993-02-10 1993-02-10 偏向ヨーク用コア Pending JPH06236739A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4600293A JPH06236739A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 偏向ヨーク用コア

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4600293A JPH06236739A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 偏向ヨーク用コア

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JPH06236739A true JPH06236739A (ja) 1994-08-23

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JP4600293A Pending JPH06236739A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 偏向ヨーク用コア

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