JPH06236740A - 偏向ヨークとその組立装置およびその装置を用いた偏向ヨークの組立方法 - Google Patents

偏向ヨークとその組立装置およびその装置を用いた偏向ヨークの組立方法

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Publication number
JPH06236740A
JPH06236740A JP4600193A JP4600193A JPH06236740A JP H06236740 A JPH06236740 A JP H06236740A JP 4600193 A JP4600193 A JP 4600193A JP 4600193 A JP4600193 A JP 4600193A JP H06236740 A JPH06236740 A JP H06236740A
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JP
Japan
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coil
deflection coil
axis
core
horizontal
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Application number
JP4600193A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ikeuchi
博 池内
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向コイルとコアの組立精度が良好で、か
つ、手作業によらず自動組立が可能な偏向ヨークとその
組立装置およびその装置を用いた偏向ヨークの組立方法
を提供する。 【構成】 基台1に水平偏向コイル12の頭部側端面を当
接載置し、水平側コイル押さえ部21Aで水平偏向コイル
の頭部側渡り線部16Aを外周面側から押さえ、中心軸線
Z軸回りの回転方向の位置とZ軸に直交するX,Y方向
の位置を合わせる。この水平偏向コイル12に垂直偏向コ
イル13を嵌合し、垂直偏向コイルの渡り線部24Aを外周
面側から垂直側コイル押さえ部22Aで押さえて、同様に
Z軸回りの回転方向とZ軸方向およびX,Y方向のそれ
ぞれの位置を合わせ、この垂直偏向コイルの外側にコア
を嵌め込んで、コア押さえ部23Aでコアを外周面側から
押さえ、垂直偏向コイルと同様にそれぞれの位置合わせ
を行い、この状態で、接着剤によって水平偏向コイルと
垂直偏向コイルとコアを一体的に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置等に装着される偏向ヨークとその組立装
置およびその装置を用いた偏向ヨークの組立方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
の陰極線管に装着される偏向ヨークは、朝顔状をしたボ
ビンの内周面に沿ってトップ側とボトム側に水平偏向コ
イルを装着し、ボビンの外側には垂直偏向コイルとコア
を装着したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の偏向
コイルやコアは精度よく形成することが困難で、形状、
寸法にばらつきがどうしても生ずる。そこで、これらの
偏向コイルやコアを用いて偏向ヨークを組立てる際に、
偏向コイルやコア等のがたを残したまま手作業で組み込
み、検査装置の画面を見ながら水平偏向コイルや垂直偏
向コイルおよびコアをがたを利用して回転したり、コイ
ルの奥行方向(Z軸方向)に移動したりして偏向ヨーク
の特性を規格内に入るようにいろいろ面倒な調整作業を
していた。そのため、組立精度は悪く、かつ、調整に時
間がかかり、作業能率が低下して生産性がダウンすると
いう問題があった。
【0004】また、最近のようにテレビジョン受像機の
大形化やディスプレイ装置の高精細化に伴い、偏向ヨー
クの特性が厳しくなって、従来の手作業で組み込んだ偏
向ヨークではその特性を満足することができないという
新たな問題が発生した。
【0005】本発明は上記従来の技術の課題を解決する
ためになされたものであり、その目的は偏向コイルやコ
アの組立精度が良好で、かつ、手作業によらず自動組立
が可能な偏向ヨークとその組立装置およびその装置を用
いた偏向ヨークの組立方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の偏向ヨークは水平偏向コイル、垂直偏向コイル、
およびコアを治具を用いて、それぞれの相対的位置関係
を正確に合し、相互間を接着できる適当な位置に接着剤
を塗布して固定したことを特徴として構成されている。
【0007】また、本発明の偏向ヨーク組立装置は水平
偏向コイルの頭部側とネック側の一方側端面が当接する
基台と、この基台に当接された水平偏向コイルの前記基
台側の渡り線部を外周面側から押さえて水平偏向コイル
の中心軸線Z軸回りの回転方向の位置とZ軸に直交する
X,Y方向の位置を合わせる水平側コイル押さえ部と、
水平偏向コイルの外側に嵌合された垂直偏向コイルの前
記基台側の渡り線部を外周面側から押さえて垂直偏向コ
イルの中心軸線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方
向の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせる
垂直側コイル押さえ部と、垂直偏向コイルの外側に嵌合
されたコアを前記基台側の外周面側から押さえてコアの
中心線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向の位置
とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせるコア押さ
え部と、前記水平側コイル押さえ部と垂直側コイル押さ
え部とコア押さえ部を少くともZ軸に対して直交する押
さえおよび押さえ解除方向に独立して進退移動する押さ
え部駆動ユニットとを有することを特徴として構成され
ている。
【0008】さらに、前記基台側と反対側にも水平側コ
イル押さえ部と垂直側コイル押さえ部とコア押さえ部と
これらを独立に進退駆動する押さえ部駆動ユニットとが
設けられていることも本発明の特徴的な構成とされてい
る。
【0009】さらにまた、本発明の偏向ヨークの組立方
法は基台に水平偏向コイルの頭部側とネック側の一方側
端面を当接載置した後、水平コイル押さえ部で水平偏向
コイルの前記基台側の渡り線部を外周面側から押さえて
水平偏向コイルの中心軸線Z軸回りの回転方向の位置
と、Z軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、次に、
垂直偏向コイルを水平偏向コイルの外側に嵌め込んでか
ら垂直偏向コイルの前記基台側の渡り線部を外周面側か
ら垂直側コイル押さえ部で押さえて垂直偏向コイルの中
心軸線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向の位置
とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、然る後
に、垂直偏向コイルの外側にコアを嵌め込んで、コアを
前記基台側の外周面側からコア押さえ部で押さえてコア
の中心線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向の位
置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、これ
ら、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとコアとの相対位
置合わせ状態で接着剤を注入し、水平偏向コイルと垂直
偏向コイルとコアを一体的に固定することを特徴として
構成されている。
【0010】
【作用】偏向コイルとコアを組立てる際に、組立装置に
設けた水平側コイル押さえ部と垂直側コイル押さえ部と
コア押さえ部を駆動して、水平偏向コイルや垂直偏向コ
イルの渡り線部とコアの外周面をそれぞれ押さえて、コ
イルおよびコアの中心軸線Z軸回りの回転方向の位置お
よびZ軸方向の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置
を自動的に合わせる。これにより、水平偏向コイルと垂
直偏向コイルおよびコアは相対位置合わせ状態となり、
この状態で、接着剤を注入して、水平偏向コイルと垂直
偏向コイルおよびコアを一体的に固定する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1および図2には本実施例の偏向ヨーク
とその組立装置(治具)の要部構成が示されている。本
実施例の特徴的なことは水平偏向コイルと垂直偏向コイ
ルとコアを自動的に組立てる構成としたことである。
【0013】図3には本実施例の偏向コイルに用いる偏
向コイル用ボビン2が示されており、このボビン2の頭
部側とネック側の外周面に渡り線部16Aと16Bが設けら
れ、この両渡り線部16A,16B間のボビン内周面に分布
部36が設けられている。この分布部36の内周面には鍔3
によって区画された複数の分布部コイル巻き溝5が頭部
側とネック側を結ぶ方向に形成されており、このコイル
巻き溝5は鍔3とともに分布部36から渡り線部16A,16
Bに伸張されている。この渡り線部16A,16Bに伸張さ
れた鍔3は渡り線部コイル巻き溝40のリブ25Aを形成し
ており、各リブ25A間はスリットとなっている。そし
て、この各リブ25Aと渡り線部の鍔37との間の溝が渡り
線部コイル巻き溝38として形成されている。
【0014】また、図1に示す本実施例の組立装置41に
は基台1の中央部に回転自在なねじのシャフト9が上方
に突設されており、このシャフト9の上端側には上部固
定板11が偏向コイル12,13の奥行方向(Z軸方向)およ
びZ軸の回転方向に移動自在に螺合されている。また、
基台1の周端側には支持板31がネック側に向って突設さ
れており、この支持板31には矢印Aの方向に移動して水
平偏向コイル12の渡り線部16Aのリブ25Aの先端部を押
さえる水平側コイル押さえ部21Aと矢印Bの方向に移動
して垂直偏向コイル13の渡り線部24Aのリブ25Bを押さ
える垂直側コイル押さえ部22Aが円周4等分位置に1個
ずつ、すなわち、合計4個ずつ設けられ、この垂直側コ
イル押さえ部22Aの先端側には垂直偏向コイルのZ軸方
向の位置を合わせる舌片34が設けられている。
【0015】また、支持板31にはコア14を外周側から押
さえるコア押さえ部23Aが円周4等分位置に1個ずつ合
計4個設けられており、このコア押さえ部23Aの先端側
にはコアのZ軸方向の位置を合わせる舌片35が設けられ
ている。
【0016】また、支持板31には押さえ部駆動ユニット
18A,19A,20Aが図2に示されるように90°の等角間
隔位置に計4個ずつ設けられており、この押さえ部駆動
ユニット18A,19A,20Aは、例えばパルスモータ等で
シャフトねじ39を回転して水平側コイル押さえ部21Aや
垂直側コイル押さえ部22Aおよびコア押さえ部23Aをそ
れぞれ矢印A,Bの方向に独立して進退移動するもの
で、この移動は図示しない制御装置により制御されてい
る。
【0017】また、固定板11には支持板32が基台1側に
向って設けられており、この支持板32には支持板31側と
同様に水平側コイル押さえ部21B、垂直側コイル押さえ
部22B、コア押さえ部23Bが設けられ、これら各押さえ
部21B,22B,23BをZ軸に対して直交する押さえおよ
び押さえ解除方向に独立して進退移動する押さえ部駆動
ユニット18Bが図2に示すように対向位置に1個ずつ、
すなわち、円周4等分位置に1個ずつ、合計4個ずつ設
けられている。
【0018】なお、前記水平側コイル押さえ部21Aの押
さえ面には図1の(b)に示すように凹部30が設けられ
ており、この凹部30に水平偏向コイル12の頭部側渡り線
部16Aのリブ25Aが強制的に嵌まり、凹部30を基準位置
としてZ軸の回転方向の位置とZ軸と直交するX,Y方
向の位置を合わせる構造となっている。同様に垂直側コ
イル押さえ部22Aの押さえ面に凹部が設けられており、
垂直偏向コイル13の渡り線部24Aのリブ25Bが嵌まる構
造となっている。また、コア押さえ部23Aの押さえ面に
は、図4に示すコア14の把持部としての溝26Aを把持す
るホールド部(図示せず)が設けられ、このホールド部
で溝26Aをホールドすることで、位置合わせができるよ
うになっている。
【0019】次に、本実施例の偏向ヨークの組立方法を
図面に基づいて説明する。まず、本実施例に用いられる
偏向コイルは、図3に示すボビン2のコイル巻き溝5
に、図7に示すようなリボン線等の多芯平行導線を積層
巻回することにより形成される。この多芯平行導線15と
しては、絶縁層4で被覆された銅やアルミニウム等の導
体線8を接着剤6を用いて平行に配列して接着した帯状
導体線表裏両面に層間接着層7を設けたものが使用され
る。
【0020】上記多芯平行導線15の導体線8はそれぞれ
の多芯平行導線15内で順序よく固定されており、したが
って導体線8はそれぞれの多芯平行導線15内で線がずれ
たり、また、線の順番が入れ替わったりすることがな
く、この多芯平行導線15を用い、この多芯平行導線15を
例えば図6に示すようなコイル巻き溝5内に挿入し、こ
のコイル巻き溝5の底面10に沿って積層巻回した後、多
芯平行導線15を通電加熱して層間接着層7を溶融し、多
芯平行導線15の各層を接着固定することにより、寸法精
度がよく、ばらつきのない偏向コイルが作製される。
【0021】また、垂直偏向コイルの外側に嵌合するコ
ア14も半割り状となっており、このコア14は図4に示す
ようにコア14の外周部のストレート部に図5 に示すよう
なコアの把持部としての溝26Bを設け、コア14を研磨す
るときとコアの形状、寸法のチェックを行うときに、前
記同じ溝26Bを基準点としてホールドして作業すること
で加工精度が良好なコア14が作製される。
【0022】前記偏向コイルとコアを組立てるときに、
まず、図1に示すように多芯平行導線15をボビンのコイ
ル巻き溝に積層巻回して形成した2個の半割り状の水平
偏向コイル12を向い合わせ、水平偏向コイル12の頭部側
端面42を基台1に当接載置し、図示しない嵌合手段によ
って2個の半割り状の水平偏向コイル12同志を嵌合す
る。ついで、押さえ部駆動ユニット18Aを駆動し、シャ
フトねじ39を回転して、水平側コイル押さえ部21Aを水
平偏向コイル12側に移動し、水平偏向コイル12の頭部側
渡り線部16Aの外周面43を水平側コイル押さえ部21Aで
押さえ、図3に示される頭部側渡り線部16Aのリブ25A
の先端側45を図1の(b)に示すように水平側コイル押
さえ部21Aの先端の凹部30に嵌め込み、リブ25AのZ軸
回りの回転方向の位置を水平側コイル押さえ部21Aの基
準位置に合わせ、水平方向のX軸と、このX軸と直角方
向のY軸すなわち、Z軸に芯を合わせる。
【0023】次に、垂直偏向コイル13を水平偏向コイル
12の外側に嵌め込んで、押さえ部駆動ユニット19Aを駆
動して、垂直側コイル押さえ部22Aを垂直偏向コイル側
に移動し、垂直偏向コイル13の渡り線部24Aの外周面
を、垂直側コイル押さえ部22Aで押さえ、水平偏向コイ
ル12のときと同様に、渡り線部のリブ25Bによって垂直
偏向コイル13の中心軸線Z軸回りの回転方向の位置およ
び、Z軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、舌片34
によってZ軸方向の位置を合わせる。ついで、垂直偏向
コイル13の外側にコア14を嵌め込んで、コア14を外周面
側からコア押さえ部23Aで押さえ、図4に示すコア14の
把持部26Aをコア押さえ部23Aでホールドして、コアの
中心線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向の位置
とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせる。
【0024】次に、ネック側の固定板19を基板1側に移
動し、水平偏向コイルのネック側渡り線部17の端面に固
定板19を当接する。しかる後、駆動ユニット18Bを駆動
して、水平側コイル押さえ部21Bを移動し、ネック側渡
り線部16Bの外周面を水平側コイル押さえ部21Bで押さ
え、頭部側と同様に、コイルの中心線Z軸回りの回転方
向の位置およびZ軸に直交するX,Y方向の位置に合わ
せる。次に、垂直側コイル押さえ部22Bで垂直偏向コイ
ル13のネック側渡り線部24Bの外周面を押さえ、中心線
Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向の位置とZ軸
に直交するX,Y方向の位置を合わせ、垂直偏向コイル
の外側に嵌合されたコアを外周面側からコア押さえ部23
Bで押さえ、コアの中心線Z軸回りの回転方向の位置お
よびZ軸方向の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置
を合わせた後、これら水平偏向コイル12と垂直偏向コイ
ル13とコア14との相対位置合わせ状態で接着剤を注入
し、水平偏向コイル12と垂直偏向コイル13とコア14を一
体的に固定する。
【0025】本実施例によれば、コイル押さえ部21A,
21B,22A,22Bとコア押さえ部23A,23Bによって水
平偏向コイル12および垂直偏向コイル13やコア14を外周
面側から押さえる構成としたので、コイルやコアの中心
軸線Z軸回りの回転方向の位置やZ軸方向の位置および
Z軸に直交するX,Y方向の位置を合わせることがで
き、コイルとコアの正確な自動組立が可能となる。これ
により、偏向磁界の精密な制御が図れる。
【0026】また、偏向コイルを基台1と固定板19の両
側で位置合わせを行う構成としたので、例えば、コイル
にねじれ等があった場合でも、頭部側とネック側の位置
合わせにより、このねじれを修正することができる。
【0027】さらに、コイルやコアの組立作業を従来の
手作業でなく、多関節ロボットを用いて組立てることも
可能であるが、多関節ロボットは設備が複雑でかつ、高
価である。ところが、本実施例の組立装置は、コイル押
さえ部とコア押さえ部を駆動して位置調整を行う簡単な
構造のため、前記ロボットに比べて装置コストを大幅に
安くすることができる。また、同時に操作も簡単であ
り、装置のメンテナンスが容易である。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、偏向コイルやコアを半割り状としたが、図
8に示すようにコイルやコアは半割り状でなく、筒状の
一体型でもよい。この場合、基台1に筒状の水平偏向コ
イルを載置し、実施例と同様に水平側コイル押さえ部21
Aで水平偏向コイルの基台側の渡り線部16Aを外周面側
から押さえ、ついで、筒状の垂直偏向コイルをネック側
から挿入して水平偏向コイルに嵌め込み、垂直側コイル
押さえ部22Aで、垂直偏向コイルの頭部側渡り線部24A
を外周面側から押さえる。ついで、筒状のコアをネック
側から挿入して垂直偏向コイルに嵌め込み、コア押さえ
部23Aでコアを外周面側から押さえ、水平偏向コイルと
垂直偏向コイルとコアの中心軸線Z軸回りの回転方向、
Z軸方向の位置およびZ軸に直交するX,Y方向の位置
を合わせることとなる。そして、必要に応じネック側も
対応する押さえ部を用いて、位置合わせを行う。
【0029】また、上記実施例では、多芯平行導線15を
用いて偏向コイルを形成したが、単線を用いて偏向コイ
ルを形成したものでもよい。
【0030】さらに、上記実施例では、偏向コイルの頭
部側とネック側の両方の渡り線部を押さえて、偏向コイ
ルやコアの位置合わせを行っているが、例えば、頭部側
の渡り線部16A側の一方側のみを位置合わせしてもよ
く、ネック側のみの一方側で位置合わせを行ってもよ
い。
【0031】さらにまた、上記実施例ではコア14の頭部
側とネック側の両方のストレート部に把持部としての溝
26A,26Bを設けたが、必要に応じて頭部側あるいはネ
ック側の一方側の把持部は省略してもよく、コアの精度
が良好で特に必要のない場合には、把持部を両方とも省
略してもよい。
【0032】さらにまた、上記実施例では、コイル押さ
え部やコア押さえ部により偏向コイルやコアを周囲4箇
所で押さえているが、2箇所以上であればよく、その数
は問わない。
【0033】さらに、実施例では、モータでねじシャフ
ト39を回転させるようにしたが、もちろん手動でこれを
回転する構成としてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は、偏向コイルやコアをコイル押
さえ部やコア押さえ部で外周面から押さえ、コイルやコ
アの中心軸線Z軸回りの回転方向の位置やZ軸方向の位
置およびZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせる構
成としたので、水平偏向コイルと垂直偏向コイルおよび
コアの相対位置を正確に合わせることができる。これに
より偏向ヨークの特性を向上することができる。
【0035】また、偏向コイルやコアをコイル押さえ部
やコア押さえ部で押さえるだけの操作で位置を合わせる
ことができる構成としたので、従来のように、検査装置
の画面を見ながら手作業で組立てる面倒な調整作業が不
要となり、自動組立が可能なため、大幅に作業能率をア
ップすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の偏向ヨークとその組立装置の説明図
である。
【図2】本実施例の偏向ヨーク組立装置をネック側から
見た説明図である。
【図3】ボビンの形状説明図である。
【図4】偏向コイルに組み込まれるコアの説明図であ
る。
【図5】同コアの断面説明図である。
【図6】本実施例の偏向コイルのコイル巻き状態の説明
図である。
【図7】多芯平行導線の説明図である。
【図8】一体型コイルと一体型コアの組立状態の説明図
である。
【符号の説明】
1 基台 12 水平偏向コイル 13 垂直偏向コイル 14 コア 15 多芯平行導線 16A,16B 水平偏向コイルの渡り線部 18 押さえ部駆動ユニット 21A,21B 水平側コイル押さえ部 22A,22B 垂直側コイル押さえ部 23A,23B コア押さえ部 24A,24B 垂直偏向コイルの渡り線部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイル、垂直偏向コイル、およ
    びコアを治具を用いて、それぞれの相対的位置関係を正
    確に合し、相互間を接着できる適当な位置に接着剤を塗
    布して固定した偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 水平偏向コイルの頭部側とネック側の一
    方側端面が当接する基台と、この基台に当接された水平
    偏向コイルの前記基台側の渡り線部を外周面側から押さ
    えて水平偏向コイルの中心軸線Z軸回りの回転方向の位
    置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせる水平側
    コイル押さえ部と、水平偏向コイルの外側に嵌合された
    垂直偏向コイルの前記基台側の渡り線部を外周面側から
    押さえて垂直偏向コイルの中心軸線Z軸回りの回転方向
    の位置およびZ軸方向の位置とZ軸に直交するX,Y方
    向の位置を合わせる垂直側コイル押さえ部と、垂直偏向
    コイルの外側に嵌合されたコアを前記基台側の外周面側
    から押さえてコアの中心線Z軸回りの回転方向の位置お
    よびZ軸方向の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置
    を合わせるコア押さえ部と、前記水平側コイル押さえ部
    と垂直側コイル押さえ部とコア押さえ部を少くともZ軸
    に対して直交する押さえおよび押さえ解除方向に独立し
    て進退移動する押さえ部駆動ユニットとを有する偏向ヨ
    ーク組立装置。
  3. 【請求項3】 基台側と反対側にも水平側コイル押さえ
    部と垂直側コイル押さえ部とコア押さえ部とこれらを独
    立に進退駆動する押さえ部駆動ユニットとが設けられて
    いる請求項1記載の偏向ヨーク組立装置。
  4. 【請求項4】 基台に水平偏向コイルの頭部側とネック
    側の一方側端面を当接載置した後、水平コイル押さえ部
    で水平偏向コイルの前記基台側の渡り線部を外周面側か
    ら押さえて水平偏向コイルの中心軸線Z軸回りの回転方
    向の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、
    次に、垂直偏向コイルを水平偏向コイルの外側に嵌め込
    んでから垂直偏向コイルの前記基台側の渡り線部を外周
    面側から垂直側コイル押さえ部で押さえて垂直偏向コイ
    ルの中心軸線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向
    の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、然
    る後に、垂直偏向コイルの外側にコアを嵌め込んで、コ
    アを前記基台側の外周面側からコア押さえ部で押さえて
    コアの中心線Z軸回りの回転方向の位置およびZ軸方向
    の位置とZ軸に直交するX,Y方向の位置を合わせ、こ
    れら、水平偏向コイルと垂直偏向コイルとコアとの相対
    位置合わせ状態で接着剤を注入し、水平偏向コイルと垂
    直偏向コイルとコアを一体的に固定する偏向ヨークの組
    立方法。
JP4600193A 1993-02-10 1993-02-10 偏向ヨークとその組立装置およびその装置を用いた偏向ヨークの組立方法 Pending JPH06236740A (ja)

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