JP2009124906A - 巻線機及び巻線方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜めスロットを有するワークに対して、簡素な構造でありながら巻線処理及び線端処理が精度よく高能率で実施できる巻線機及び巻線方法を提供する。
【解決手段】サーボモータ50を駆動してワークベース1を支軸1a周りで回動し、ワーク受けを傾斜角αだけ傾斜調節することによって、ワーク6の軸線Oに対してノズルブラケット60を傾斜状態に維持する。傾斜角α=スキュー角θに設定するので、斜めスロットSは上下方向(鉛直方向)に位置する。そして、ワーク6が周方向に駆動され、ノズル3が巻線すべき極部から離間して相対移動する周方向成分と、ノズル3がワーク6の厚み方向に駆動され、ノズル3が極部の間に形成される斜めスロットSを通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することにより、ワーク6の極部に線材Wを巻き付けて巻線部6wを形成し、かつ巻線部間に渡り線を形成する。
【選択図】図5

Description

この発明は、多極電機子(例えばモータコア)用の巻線機及び巻線方法に関する。
レゾルバ等の回転角度検出機器や電動機、発電機等の回転式電気機械に備えられるアウタコアタイプ(インナステータタイプ)又はインナコアタイプ(アウタステータタイプ)の多極電機子用のワーク(以下、単にワークともいう)に巻線する場合、例えば巻き付け用線材(ワイヤ)が繰り出されるノズルを駆動するモータと、ワークの割り出し回転をするモータとを個々に駆動し、ノズルとワークを相対的に移動させることで行われる。すなわち、ノズルは上下移動し、ワークはその中心を軸として回動運動することで線材が各極部に巻き付けられるので、各極部への巻線を短時間で隙間なく行うことができる。本明細書では、このような巻線方法(巻線機)をノズル・ワーク駆動式と呼ぶこととする。
アウタコアタイプ又はインナコアタイプを問わず、多極電機子では、小型化と性能向上を両立させるために、ヨーク部から半径方向外側又は内側に突出する複数の極部の限られた巻線スペースに、ノズル・ワーク駆動式によっていかに多くの巻線を行い、線端(始端、終端)の絡げ処理をいかに効率よく行うかが要求されてきた。そこで、本出願人は、ノズルを保持するノズル保持具を巻線状態と絡げ状態とで姿勢変換することによって、巻線時には整列巻きを可能とし、絡げ時には線端処理を容易とする技術を提案した(特許文献1参照)。
特開2003−169455号公報
ところで、アウタコアタイプ又はインナコアタイプを問わず、多極電機子の中には、トルク不整・騒音等を防止し電圧波形を改善するために、ヨーク部から半径方向外側又は内側に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロット(軸線に対する傾き角をスキュー角という)を有するものがある。このような斜めスロット(スキュー角)を有するワークに巻線するためには、特許文献1を含めこれまでの巻線機では、ワークの回転と同時にノズルを斜め移動(すなわち2軸同期駆動)する必要があり、駆動構造や制御系が複雑になるおそれがあった。
本発明の課題は、斜めスロットを有するワークに対して、簡素な構造でありながら巻線処理及び線端処理が精度よく高能率で実施できる巻線機及び巻線方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記の課題を解決するために、本発明の巻線機は、
リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体とノズル支持体とのうち少なくともいずれか一方を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構(例えばサーボモータ)とを備え、
前記傾動機構によって前記ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明の巻線方法は、
リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体とノズル支持体とのうち少なくともいずれか一方を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構(例えばサーボモータ)とを備え、
前記傾動機構によって前記ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする。
上記巻線機(巻線方法)により、斜めスロット(スキュー角)を有するワークに対して、ノズルを2軸同期駆動して斜め移動しなくても、ワーク支持体とノズル支持体とのうち少なくともいずれか一方を傾斜調節することによって、極部に巻線部を形成することができる。このように、簡素な構造でありながら巻線処理及び線端処理が精度よく高能率で実施できる。
なお、傾動機構として、サーボモータ等の電動式・油圧式モータ、リニア式・ロータリ式ソレノイド、油圧式・空気圧式シリンダ等が用いられる。
また、ワークは、
(1)リング状のヨーク部から複数の極部が半径方向外側に突出するアウタコアタイプ(インナステータタイプ);
(2)リング状のヨーク部から複数の極部が半径方向内側に突出するインナコアタイプ(アウタステータタイプ);
のいずれであってもよい。
その際、傾動機構は、ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節することによって、両支持体間の傾斜角が斜めスロットの傾き角に等しくなるように調整可能であることが望ましい。両支持体間の傾斜角を斜めスロットの傾き角(スキュー角)に等しくなるように調整することによって、ノズルの移動軌跡を通常時(スキュー角なしの場合)から変更せずにすむ。
さらに、上記の課題を解決するために、本発明の巻線機の具体的構造は、
リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が上下方向の軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、水平状態に保持しつつ周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構とを備え、
前記傾動機構によって前記ワーク支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする。
このように、斜めスロット(スキュー角)を有するワークに対して、ノズルを2軸同期駆動して斜め移動しなくても、ワーク支持体を傾斜調節することによって、極部に巻線部を形成することができる。このように、簡素な構造でありながら巻線処理及び線端処理が精度よく高能率で実施できる。しかも、ワークの軸線を上下方向(鉛直方向)に一致させ、ワークを水平状態に保持して搬入・搬出できるので、操作性を損なわずにすむ。
傾動機構は、ワーク支持体を傾斜調節することによって、斜めスロットが上下方向に位置するように調整可能であることが望ましい。ワークの斜めスロットを上下方向に位置調整すれば、ノズルの先端軌跡を変更せずに巻線部を形成することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の巻線方法は、
リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークに、ノズル支持体に支持されたノズルにより保持されるコイル形成用の線材を前記ワークの極部に巻線する巻線方法であって、
水平状態に保持されたワーク支持体に前記ワークを軸線が上下方向を向くように支持して、前記ワーク支持体又はワークに立設された始端絡げピンに前記線材の始端部を絡げる第一工程(始端絡げ工程)と、
前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持し、前記ワークを周方向に回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させてワークの厚み方向に直線駆動、かつワークの半径方向に送り駆動することにより、前記ワークの極部に前記線材を巻線して巻線部を形成する第二工程(巻線工程)と、
前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を直交状態に復帰させ、前記ワーク支持体又はワークに立設された終端絡げピンに前記線材の終端部を絡げる第三工程(終端絡げ工程)と、
を含むことを特徴とする。
このように、巻線工程においてワーク支持体を傾斜調節することによって、極部に巻線部を形成することができる。また、始端絡げ工程と終端絡げ工程とでは、ワーク支持体を水平状態にしてワークの搬入・搬出ができるので作業性がよい。
さらに、上記巻線方法において、以下に述べるように、線材の端部(線端部)等を処理する線処理状態(線処理工程)を含んでいてもよい。
(1)線材をワークの端面に立設された絡げピン等に絡げる状態:絡げ工程
(2)線端部をワークの端面に立設された線保持部材にかしめるために挟む状態:かしめ工程
(3)線材をワーク保持治具、線材保持治具等に立設された掛け回し用ピン等に掛け回す状態:掛け回し工程
(4)線端部をワーク保持治具、線材保持治具等に設けられた線端クランプ部に挟む状態:クランプ工程
なお、(3)(4)においては、ワークをワーク保持治具から巻線済みの多極電機子として取り出す際に、ピン、線端クランプ部等の線材保持部分に預けられていた線材がこれらの部分から外れるように保持させておく場合がある。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る巻線機の一例を示す側面図、図2はその正面図である。図1に示すように、巻線機100は、ワークベース1、ノズルベース2、ノズル3、駆動装置であり回転駆動機構であるワーク(多極電機子)6の割出回転用モータ4、ノズル駆動用モータ5及び傾動調節用のサーボモータ50(傾動機構;図2参照)で主に構成される。ワークベース1及びノズルベース2は、それぞれ図示しないメインベースに載置保持されている。ワークベース1は割出回転用モータ4を回動不能に固定する。
ノズル3は、ノズルブラケット60(ノズル支持体)に取り付けられ、タイミングベルト11に固定されている。タイミングベルト11はノズル駆動用モータ5と接続される。このノズル駆動用モータ5付近は図2にて後に説明する。ノズル駆動用モータ5は支持部材12に固定され、支持部材12はリニアガイド13が取り付けられた前後移動枠14にビス等で固定される。リニアガイド13はリニアレール15が取り付けられた移動部材16(送り部材)上をワーク6に対して進退する方向(前後方向)に移動可能となっている。移動部材16には、前後移動枠14を移動させるための前後移動用モータ17(ノズル送りモータ)が取り付けられる。前後移動用モータ17はカップリング18を介して、ボールねじ装置18a(図2参照)により回転運動を直線運動に変換し、前後移動枠14をワーク6に対して進退する方向(前後方向)に移動することを可能にする。
移動部材16には、リニアガイド19が取り付けられる。リニアガイド19は、リニアレール20が取り付けられたノズルベース2上を前後移動枠14に対して直交する方向(左右方向)に移動可能となっている。ノズルベース2には、移動部材16を移動させるための横移動用モータ21が取り付けられる。横移動用モータ21はカップリング22(図2参照)を介して、ボールねじ装置(図示せず)により回転運動を直線運動に変換し、移動部材16を前後移動枠14に対して直交する方向(左右方向)に移動することを可能にする。
図2はノズル駆動用モータ5付近の正面図である。既述の如くノズル3はノズルブラケット60に固定され、リニアガイド24及びタイミングベルト11にビス等で固定される。リニアガイド24は、リニアレール23が取り付けられた支持部材12上を、ワーク6が取り付けられるスピンドル軸33と平行な方向(上下方向)に移動可能となっている。支持部材12にはノズルブラケット60を上下移動させるための回転駆動機構であるノズル駆動用モータ5が取り付けられている。ノズル駆動用モータ5は回転する軸である出力軸25から支持部材12に取り付けられたプーリ27を回転させる。プーリ27にはタイミングベルト11が掛けられ、一方のプーリ28と共にタイミングベルト11を移動させる。プーリ27とプーリ28はその回転を支持する軸が平行に設けられているため、その軸間においてタイミングベルト11に取り付けられたノズルブラケット60は上下方向に直線移動することが可能となる。
図1に戻り、ワークベース1は割出回転用モータ4を回動不能に固定する。割出回転用モータ4の回転する軸である出力軸(図示せず)には、回転する軸であるスピンドル軸33が直接取り付けられる。スピンドル軸33にかかる軸方向の負荷は、ワークベース1に装着されたスラストベアリング(図示せず)にて支持されている。スピンドル軸33には、図示しないクランプ機構によりワーク6を固定するためのワーク受け40(ワーク支持体)が一体的に取り付けられる。
また、図2に示すように、サーボモータ50はメインベース(図示せず)に回動不能に固定され、ワークベース1に固定された前後方向の支軸1aを回転駆動することにより、ワーク6の軸線Oに対してノズルブラケット60を傾斜状態に維持できる(図5参照)。
図3に斜めスロットを有するワークの一例を示す。ワーク6はアウタコアタイプ(インナステータタイプ)に構成されている。このワーク6は、円環状のヨーク部6yから半径方向外側に突出する複数の極部6pが、軸線Oに対して傾き角θ(スキュー角)で傾斜した斜めスロットSを介して周方向に並設されている。なお、ワーク6の上面(端面)には始端絡げピン6sと終端絡げピン6fとが立設されている。
次に、この巻線機100の作動について、図4〜図9の工程説明図により説明する。
<始端絡げ工程(第一工程)>……図4
水平状態に保持されたワーク受け40にワーク6を軸線Oが上下方向を向くように支持して、ワーク6に立設された始端絡げピン6sに線材Wの始端部(スタート線)を絡げる。具体的には、前後移動用モータ17及び横移動用モータ21(図1参照)を作動させ、ノズル3が線材Wの始端部を始端絡げピン6sに1〜数回巻き付けて始端絡げを行う。なお、必要に応じてノズル駆動用モータ5(図1参照)を作動させてもよい。
<巻線工程(第二工程)>……図5〜図8
ワーク6の支持状態において、サーボモータ50を駆動してワークベース1を支軸1a周りで回動し、ワーク受け40を傾斜角αだけ傾斜調節することによって、ワーク6の軸線Oに対してノズルブラケット60を傾斜状態に維持する。このとき、傾斜角α=スキュー角θに設定されているので、斜めスロットSは上下方向(鉛直方向)に位置する。そして、ワーク6が周方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極部6pから離間して相対移動する周方向成分と、ノズル3がワーク6の厚み方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極部6p及びそれに隣接する極部6pの間に形成される斜めスロットSを通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することにより、ワーク6極部6pに線材Wを巻き付けて巻線部6wを形成し、かつ巻線部間に渡り線(図示省略)を形成する。
この巻線工程を、巻線時のノズル3及びワーク6の作動説明を示す図6〜図8によりさらに具体的に説明する。図6(a)に示すように、ノズル3内から線材Wが繰り出される。その後、図6(b)に示すように、ノズル3がノズル駆動用モータ5(図1参照)により極部6p間の斜めスロットS1を下降する。
図7は図6に続く巻線時のノズル3及びワーク6の作動説明図である。ノズル3が極部6p間の斜めスロットS1を下降した後、図7(a)に示すように、割出回転用モータ4(図1参照)がワーク6を右回転させ、ノズル3が隣接する斜めスロットS2に位置したときに停止すると、線材Wは極部6pの側面F1に当接する。その後、図7(b)に示すように、ノズル3がノズル駆動用モータ5(図1参照)により極部6p間の斜めスロットS2を上昇する。
図8は図7に続く巻線時のノズル3及びワーク6の作動説明図である。図8(a)に示すように、割出回転用モータ4(図1参照)がワーク6を左回転させると、線材Wは極部6pの側面F2に当接する。図8(b)に示すようにノズル3は最初の斜めスロットS1を下降する。
図8(b)に示すようにノズル3が線材Wを極部6pに1周巻き付ける毎に前後移動用モータ17(図1参照)を作動させて、線材Wの太さ分を基準とする所定のピッチでノズル3を送る。
<終端絡げ工程(第三工程)>……図9
ワーク6の支持状態において、サーボモータ50を駆動してワークベース1を支軸1a周りで回動し、ワーク受け40を傾斜角−αだけ傾斜調節することによって、ワーク6の軸線Oに対してノズルブラケット60を直交状態に復帰させる。このとき、斜めスロットSは左右方向(水平方向)に位置する。この状態で、ワーク6に立設された終端絡げピン6fに線材Wの終端部(フィニッシュ線)を絡げる。具体的には、前後移動用モータ17及び横移動用モータ21(図1参照)を作動させ、ノズル3が線材Wの終端部を終端絡げピン6fに1〜数回巻き付けて終端絡げを行う。なお、必要に応じてノズル駆動用モータ5(図1参照)を作動させてもよい。
このように、巻線工程においてワーク受け40を傾斜調節することによって、極部6pに巻線部6wを形成することができる。また、始端絡げ工程と終端絡げ工程とでは、ワーク受け40を水平状態にしてワーク6の搬入・搬出ができるので作業性がよい。
実施例ではワーク受け40を傾斜調節したが、ノズルブラケット60を単独で、あるいはワーク受け40とともに共同して傾斜調節してもよい。また、実施例では始端絡げピン6s,終端絡げピン6fをワーク6の端面に立設したが、ワーク受け40の上端面に立設してもよい。さらに、実施例ではアウタコアタイプ(インナステータタイプ)のワーク6に適用する場合について説明したが、インナコアタイプ(アウタステータタイプ)のワークに適用することもできる。ただし、インナコアタイプでは、ノズル送りモータには横移動用モータ21が使用される。
本発明に係る巻線機の一例を示す側面図。 図1の正面図。 斜めスロットを有するワークの一例を示す斜視図及び正面図。 始端絡げ工程を説明する正面図。 巻線工程を説明する正面図。 巻線工程におけるノズル及びワークの作動説明図。 図6に続く作動説明図。 図7に続く作動説明図。 終端絡げ工程を説明する正面図。
符号の説明
1 ワークベース
1a 支軸
2 ノズルベース
3 ノズル
6 ワーク
6s 始端絡げピン
6f 終端絡げピン
6p 極部
6w 巻線部
6y ヨーク部
40 ワーク受け(ワーク支持体)
50 サーボモータ(傾動機構)
60 ノズルブラケット(ノズル支持体)
100 巻線機
S 斜めスロット
W 線材
O ワークの軸線
α 傾斜角
θ スキュー角(斜めスロットの傾き角)

Claims (6)

  1. リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
    コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
    前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体とノズル支持体とのうち少なくともいずれか一方を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構とを備え、
    前記傾動機構によって前記ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする巻線機。
  2. 前記傾動機構は、前記ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節することによって、両支持体間の傾斜角が前記斜めスロットの傾き角に等しくなるように調整可能である請求項1に記載の巻線機。
  3. リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が上下方向の軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、水平状態に保持しつつ周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
    コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
    前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構とを備え、
    前記傾動機構によって前記ワーク支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする巻線機。
  4. 前記傾動機構は、前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記斜めスロットが上下方向に位置するように調整可能である請求項3に記載の巻線機。
  5. リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークを、周方向に回転駆動可能に支持するワーク支持体と、
    コイル形成用の線材を保持して前記ワークの極部に巻線するノズルを、ワークの厚み方向に直線駆動可能、かつワークの半径方向に送り駆動可能に支持するノズル支持体と、
    前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体とノズル支持体とのうち少なくともいずれか一方を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持するための傾動機構とを備え、
    前記傾動機構によって前記ワーク支持体及び/又はノズル支持体を傾斜調節した状態で前記ワークを回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させて直線駆動及び送り駆動し、前記ワークの極部に前記線材を巻線することにより巻線部を形成することを特徴とする巻線方法。
  6. リング状のヨーク部から半径方向に突出する複数の極部が軸線に対して傾斜した斜めスロットを介して並設されたワークに、ノズル支持体に支持されたノズルにより保持されるコイル形成用の線材を前記ワークの極部に巻線する巻線方法であって、
    水平状態に保持されたワーク支持体に前記ワークを軸線が上下方向を向くように支持して、前記ワーク支持体又はワークに立設された始端絡げピンに前記線材の始端部を絡げる第一工程と、
    前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を傾斜状態に維持し、前記ワークを周方向に回転駆動するとともに、前記ノズルを前記ワークの斜めスロットに突入させてワークの厚み方向に直線駆動、かつワークの半径方向に送り駆動することにより、前記ワークの極部に前記線材を巻線して巻線部を形成する第二工程と、
    前記ワークの支持状態において前記ワーク支持体を傾斜調節することによって、前記ワークの軸線に対して前記ノズル支持体を直交状態に復帰させ、前記ワーク支持体又はワークに立設された終端絡げピンに前記線材の終端部を絡げる第三工程と、
    を含むことを特徴とする巻線方法。
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