JP5054424B2 - 巻線方法、巻線機及び多極電機子用ワーク - Google Patents
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(1)治具ピンを固定した巻線治具が必要であり、多極電機子用ワークの形態が変わればそのたびに巻線治具を新たに準備しなければならないので、生産コストが増大する。
(2)小型の多極電機子用ワークでは、挿入孔の孔径及び治具ピンの軸径が小さくなる(例えば1mm以下)ので、わずかの芯ずれ(誤差)でも治具ピンが変形しやすくなり、不良品の発生率が高くなる。これを防ぐために挿入孔及び治具ピンの寸法精度を上げると、生産コストが増大する。なお、治具ピンの挿入孔への挿通作業を手作業で行う場合には、不良品の発生を抑えることができるが、作業時間の長期化によりさらにコストが増大するおそれがある。
(3)一般的に、治具ピンを挿入孔へ挿通する操作(挿通操作)が完了してからでないと、端子ピンと巻線部との間に線材を架け渡す操作(架線操作)が実施できない。つまり、挿通操作と架線操作とを同期して実施することが困難であり、サイクルタイムの短縮が困難である。
リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与する線端処理工程とを含むことを特徴とする。
リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記ノズルの移動により前記線材が前記線端保持部材に保持されてから前記凹部を通過して前記極に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与する第一の線端処理工程と、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記巻線部から前記凹部を通過して前記線端保持部材に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与してからその線材が前記線端保持部材に保持される第二の線端処理工程とを含むことを特徴とする。
リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークとコイル形成用の線材を保持するノズルとが、その多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線機であって、
前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成された前記多極電機子用ワークを、前記厚み方向から保持するワーク保持部と、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材とを備え、
前記ノズルの移動により前記線材が前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与することを特徴とする。
(1)ワークが周方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極から離間して相対移動する周方向成分と、ノズルがワークの厚み方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極及びそれに隣接する極の間に形成されるスロットを通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有するタイプ;
(2)ワークが周方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極から離間して相対移動する周方向成分と、ワークが厚み方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極及びそれに隣接する極の間に形成されるスロットを通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有するタイプ;
(4)ノズルがワークの周方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極から離間して相対移動する周方向成分と、ワークが厚み方向に駆動されることにより、ノズルが巻線すべき極及びそれに隣接する極の間に形成されるスロットを通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有するタイプ。
リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記ノズルの移動により前記線材が前記線端保持部材に保持されてから前記凹部を通過して前記多極電機子用ワークの最初に巻き付ける極に向けて架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与しつつ、前記ノズルが前記最初に巻き付ける極の周方向及び厚み方向において相対移動することにより前記線材を1回又は複数回巻き付ける第一の線端処理工程と、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの前記最初に巻き付ける極を含む各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記巻線部から前記凹部を通過して前記線端保持部材に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与してからその線材が前記線端保持部材に保持される第二の線端処理工程とを含むことを特徴とする。
第一の線端処理工程において、多極電機子用ワークの回転移動に応じて押圧部材を回転移動させた後、その押圧部材を多極電機子用ワークの凹部に入り込ませてその凹部を通過する線材を凹部内において架け渡し方向と交差する方向に押圧することができる。
第一及び/又は第二の線端処理工程において、凹部を通過して前の工程で架け渡された線材を跨いで、押圧部材を架け渡し方向と交差する方向に移動させることができる。
リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有し、コイル形成用の線材を保持するノズルによって各極に前記線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成することにより多極電機子となることが予定された多極電機子用ワークであって、
前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部を備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係る巻線機の一例を示す全体側面図、図2は全体正面図、図3は全体平面図である。図1に示すように、巻線機100は、ベース1、ベース2、ノズル3、駆動装置であり回転駆動機構であるワーク(多極電機子)6の割出回転用モータ4及びノズル駆動用モータ5で主に構成される。ベース1及びベース2は図示しないメインベースに固定される。ベース1は割出回転用モータ4を回動不能に固定する。
(1)ワーク6が周方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6pから離間して相対移動する周方向成分と、ノズル3がワーク6の厚み方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6p及びそれに隣接する極6pの間に形成される隙間(スロット)を通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することにより、ワーク6の各極6pに線材Wを巻き付ける巻線状態。
(2)ノズル3をエアシリンダ72によってワーク6の端面と平行状に配置される回動軸71周りに回動させ約90°姿勢変換した形態にて、線材Wをワーク6の端面に立設された絡げピン6aに絡げる状態と、巻線部分以外の線材Wの中途部をワーク6の端面に立設された渡り線用ピン6bに対して渡り線として掛け渡す状態。
ノズル3を姿勢変換した形態(図11参照)に保持しつつ、線端クランプ部80(図3参照)に挟まれた線材Wをワーク6の突出部6hの上端面に立設されたスタート用絡げピン6a1に絡げる。
図示しない左右(ワークの配列方向)移動用シリンダを作動させて、線端クランプ部80(図3参照)をワーク6から離れる方向に移動させ、線材Wの始端部を引き千切り、次に旋回用エアシリンダ81(図3参照)を作動させ、線端クランプ部80を旋回させて、線材Wの始端部を余り線LWとして機外に捨てる。
線材Wの始端部がスタート用絡げピン6a1に絡げ保持され、ノズル3の移動によりスタート線Sが凹部6h1を通過してスタート用補助絡げピン6c1まで引き出される。
たるみ付け部材90が前進して凹部6h1内にその底面に沿って水平方向から進入し、先端部で線材W(スタート線S)を押圧する。なお、たるみ付け部材90は一番奥のスタート用絡げピン6a1に絡げ保持されたスタート線Sを押圧する。
ノズル3により線材W(スタート線S)をスタート用補助絡げピン6c1に絡げる。
たるみ付け部材90が後退して凹部6h1から退出し、先端部での線材W(スタート線S)の押圧が解除される。
ワーク6が周方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6pから離間して相対移動する周方向成分と、ノズル3がワーク6の厚み方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6p及びそれに隣接する極6pの間に形成される隙間(スロット)を通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することにより、ワーク6の第1相の各極6p(計4個)に線材Wを巻き付ける。
ノズル3によるワーク6の第1相の各極6p(計4個)への巻線が終了したら、ノズル3の移動によりフィニッシュ線Fがフィニッシュ用補助絡げピン6c2で引掛けて保持され、凹部6h1を通過してフィニッシュ用絡げピン6a2まで引き戻される。
たるみ付け部材90が前進して凹部6h1内にその底面に沿って水平方向から進入し、先端部で線材W(フィニッシュ線F)を押圧する。なお、たるみ付け部材90は奥から二番目のフィニッシュ用絡げピン6a2に絡げ保持される直前のフィニッシュ線Fを押圧する。
線材W(フィニッシュ線F)をワーク6の突出部6hの上端面に立設されたフィニッシュ用絡げピン6a2に絡げる。その後、たるみ付け部材90が後退して凹部6h1から退出し、先端部での線材W(フィニッシュ線F)の押圧が解除される。
図示しない左右(ワークの配列方向)移動用シリンダを作動させて、線端クランプ部80(図3参照)をワーク6から離れる方向に移動させ、線材Wの終端部を引き千切る。
割出回転用モータ4(図1参照)を回転させて、ノズル3が次相(3相式レゾルバの場合、2相目)のスタート用絡げピン6a1の近傍に位置するようにセットする。以下、各相毎に図8(a)〜図10(l)の工程を繰り返す。
次に、たるみ付け部材と多極電機子用ワークの変形例を図15〜図22に示す。このうち、図15にたるみ付け部材の変形例を示す。図15のたるみ付け部材90(押圧部材)は円柱状に形成され、絡げピン6aと巻線部6wとの間に架け渡される線材Wを先端部が架け渡し方向と交差(例えば直交)する方向に押圧することにより、線材Wに架け渡し方向のたるみを付与する。具体的には、たるみ付け部材90は、凹部6h1の底面に向ってワーク6の厚み方向(例えば下向き)から凹部6h1内に進入可能である。そして、たるみ付け部材90は凹部6h1内をその底面に沿って移動することにより、外周面がワーク6の厚み方向と直交する水平方向に線材Wを押圧してたるみを付与する。
次に、図23は本発明に係る巻線機の他の例を示す要部の平面図、図24はその正面図、図25はその側面図、図26はその巻線機に用いられるたるみ付け部材の取付例を示す平面図、正面図、側面図及び背面図である。図23〜図26に示す巻線機200の基本構成は、実施例1(図1〜図5)に示す巻線機100の構成と共通している。
ノズル3を姿勢変換した形態(図11参照)に保持しつつ、線端クランプ部80(図3参照)に挟まれた線材Wをワーク6の突出部6hの上端面に立設されたスタート用絡げピン6a1に絡げる。
図示しない左右(ワークの配列方向)移動用シリンダを作動させて、線端クランプ部80(図3参照)をワーク6から離れる方向に移動させ、線材Wの始端部を引き千切り、次に旋回用エアシリンダ81(図3参照)を作動させ、線端クランプ部80を旋回させて、線材Wの始端部を余り線LWとして機外に捨てる。
線材Wの始端部がスタート用絡げピン6a1に絡げ保持され、ノズル3の移動によりスタート線Sが凹部6h1を通過して最初に巻き付ける極6pの近傍まで引き出される。このとき、割出回転用モータ4(図25参照)を所定角度(例えば時計回りに22.5°)駆動回転するとともに、揺動用モータ204(図25参照)を同期作動させて揺動アーム205を同角度駆動回転する。
たるみ付け部材190が前進して凹部6h1内にその底面に沿って水平方向から進入し、先端部で線材W(スタート線S)を押圧する。なお、たるみ付け部材190は一番手前のスタート用絡げピン6a1に絡げ保持されたスタート線Sを押圧する。
ノズル3により線材W(スタート線S)を最初に巻き付ける極6pに複数回(例えば2回)巻き付ける。
たるみ付け部材190が後退して凹部6h1から退出し、先端部での線材W(スタート線S)の押圧が解除される。
ワーク6が周方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6pから離間して相対移動する周方向成分と、ノズル3がワーク6の厚み方向に駆動されることにより、ノズル3が巻線すべき極6p及びそれに隣接する極6pの間に形成される隙間(スロット)を通り抜けるようにして相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することにより、ワーク6の第1相の各極6p(計8個)に線材Wを巻き付ける。
ノズル3によるワーク6の第1相の各極6p(計8個)への巻線が終了したら、割出回転用モータ4(図25参照)を所定角度(例えば反時計回りに22.5°)駆動回転するとともに、揺動用モータ204(図25参照)を同期作動させて揺動アーム205を同角度駆動回転する。ノズル3の移動によりフィニッシュ線Fが凹部6h1を通過してフィニッシュ用絡げピン6a2まで引き戻される。
たるみ付け部材190が前進して凹部6h1内にその底面に沿って水平方向から進入し、先端部で線材W(フィニッシュ線F)を押圧する。なお、たるみ付け部材190は奥から三番目のフィニッシュ用絡げピン6a2に絡げ保持される直前のフィニッシュ線Fを押圧するために、既に一番手前のスタート用絡げピン6a1に絡げ保持されているスタート線Sを跨いで前進する。
線材W(フィニッシュ線F)をワーク6の突出部6hの上端面に立設されたフィニッシュ用絡げピン6a2に絡げる。その後、既に一番手前のスタート用絡げピン6a1に絡げ保持されているスタート線Sを跨ぎながら、たるみ付け部材190が後退して凹部6h1から退出し、先端部での線材W(フィニッシュ線F)の押圧が解除される。
図示しない左右(ワークの配列方向)移動用シリンダを作動させて、線端クランプ部80(図3参照)をワーク6から離れる方向に移動させ、線材Wの終端部を引き千切る。
割出回転用モータ4(図25参照)を回転させて、ノズル3が次相(2相式レゾルバの場合、2相目)のスタート用絡げピン6a1の近傍に位置するようにセットする。以下、各相毎に図28(a)〜図30(l)の工程を繰り返す。
6 ワーク(多極電機子用ワーク)
6a 絡げピン(線端保持部材)
6a1 スタート用絡げピン(始端保持部材;線端保持部材)
6a2 フィニッシュ用絡げピン(終端保持部材;線端保持部材)
6c 補助絡げピン(中途保持部材)
6c1 スタート用補助絡げピン(中途保持部材)
6c2 フィニッシュ用補助絡げピン(中途保持部材)
6h 突出部(線端処理部)
6h1 凹部
6h2 鍔部(壁部)
6i インシュレータ(絶縁部)
6p 極
6y ヨーク部
6w 巻線部
40 ワーク受け(ワーク保持治具;ワーク保持部)
60 ノズルブラケット(ノズル保持具)
70 ノズル回動ユニット
90 たるみ付け部材(押圧部材)
100 巻線機
S スタート線
F フィニッシュ線
W 線材
Claims (14)
- リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与する線端処理工程とを含むことを特徴とする巻線方法。 - リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記ノズルの移動により前記線材が前記線端保持部材に保持されてから前記凹部を通過して前記極に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与する第一の線端処理工程と、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記巻線部から前記凹部を通過して前記線端保持部材に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与してからその線材が前記線端保持部材に保持される第二の線端処理工程とを含むことを特徴とする巻線方法。 - リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークの各極に、ノズルに保持されたコイル形成用の線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線方法であって、
前記多極電機子用ワークには、前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成されるとともに、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材が配設され、
前記ノズルの移動により前記線材が前記線端保持部材に保持されてから前記凹部を通過して前記多極電機子用ワークの最初に巻き付ける極に向けて架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与しつつ、前記ノズルが前記最初に巻き付ける極の周方向及び厚み方向において相対移動することにより前記線材を1回又は複数回巻き付ける第一の線端処理工程と、
前記多極電機子用ワーク及びノズルがその多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの前記最初に巻き付ける極を含む各極に前記線材を巻き付けて前記巻線部を形成する巻線工程と、
前記ノズルの移動により前記線材が前記巻線部から前記凹部を通過して前記線端保持部材に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与してからその線材が前記線端保持部材に保持される第二の線端処理工程とを含むことを特徴とする巻線方法。 - 前記押圧部材は、前記多極電機子用ワークのヨーク部の回転中心に対して同心状に相対回転移動又は一体回転移動可能に配設されるとともに、
前記第一の線端処理工程において、前記多極電機子用ワークの回転移動に応じて前記押圧部材を回転移動させた後、その押圧部材を前記多極電機子用ワークの凹部に入り込ませてその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧する請求項3に記載の巻線方法。 - 前記押圧部材は、前記多極電機子用ワークの凹部に対してその厚み方向に進入・退避可能に配設されるとともに、
前記第一及び/又は第二の線端処理工程において、前記凹部を通過して前の工程で架け渡された線材を跨いで、前記押圧部材を前記架け渡し方向と交差する方向に移動させる請求項3又は4に記載の巻線方法。 - 前記線端処理工程において、前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に前記線材を架け渡すための前記ノズルの移動と、前記凹部を通過する線材をその凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧してその線材に前記たるみを付与するための前記押圧部材の移動とは、互いに連係しかつ同期して実行される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の巻線方法。
- 前記線端処理工程において、前記押圧部材は前記凹部内をその底面に沿って移動することにより、前記厚み方向と交差する方向に前記線材を押圧してその線材に前記たるみを付与する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の巻線方法。
- 前記線端処理工程において、前記押圧部材は前記凹部内をその底面に向って移動することにより、前記厚み方向に前記線材を押圧してその線材に前記たるみを付与する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の巻線方法。
- リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有する多極電機子用ワークとコイル形成用の線材を保持するノズルとが、その多極電機子用ワークの周方向及び厚み方向において相対移動することにより、当該多極電機子用ワークの各極に前記線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成するための巻線機であって、
前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部が形成された前記多極電機子用ワークを、前記厚み方向から保持するワーク保持部と、
前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材を前記凹部内においてその架け渡し方向と交差する方向に押圧するための押圧部材とを備え、
前記ノズルの移動により前記線材が前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡されるとともに、前記押圧部材が前記凹部に入り込んでその凹部を通過する線材を当該凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に前記架け渡し方向のたるみを付与することを特徴とする巻線機。 - 前記押圧部材は、前記凹部を通過する線材を前記凹部内において前記架け渡し方向と交差する方向に押圧してその線材に前記たるみを付与するために、前記ノズルが前記凹部を通過して前記線端保持部材と巻線部との間に前記線材を架け渡す際の作動と連係しかつ同期して作動する請求項9に記載の巻線機。
- リング状の外周を形成するヨーク部から半径方向内側に突出する複数の極を有し、コイル形成用の線材を保持するノズルによって各極に前記線材を電気的絶縁状態で巻き付けて巻線部を形成することにより多極電機子となることが予定された多極電機子用ワークであって、
前記各極に巻き付ける前に形成される線材始端部又はその各極に巻き付けた後に形成される線材終端部を線端部として保持するために、その線端部を保持することのできる線端保持部材と、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材をくぐって横切るように形成された凹部とを有して、前記ヨーク部から電気的絶縁状態で半径方向外側に突出する線端処理部を備え、
前記凹部は、前記線端保持部材と巻線部との間に架け渡される線材をその架け渡し方向と交差する方向に押圧することにより、その線材に当該架け渡し方向のたるみを付与するための押圧部材の少なくとも一部が、進入可能かつ移動可能な空間領域として形成されていることを特徴とする多極電機子用ワーク。 - 前記凹部は、前記絶縁部から突出する線端処理部の突出幅全体に形成され、
前記押圧部材は、前記凹部の底面に沿って前記厚み方向と交差する方向からその凹部内に進入可能である請求項11に記載の多極電機子用ワーク。 - 前記線端処理部には、前記凹部を挟んで前記線端保持部材の位置する側と反対側に、その線端保持部材と前記巻線部との間に架け渡される線材の中途部を保持する中途保持部材が配置されている請求項12に記載の多極電機子用ワーク。
- 前記凹部は、前記絶縁部から突出する線端処理部の両端部に閉鎖状の壁部を有する形態に形成され、
前記押圧部材は、前記厚み方向から前記凹部内に進入可能である請求項11に記載の多極電機子用ワーク。
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