JPH06235849A - 走水防止材 - Google Patents

走水防止材

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JPH06235849A
JPH06235849A JP5037358A JP3735893A JPH06235849A JP H06235849 A JPH06235849 A JP H06235849A JP 5037358 A JP5037358 A JP 5037358A JP 3735893 A JP3735893 A JP 3735893A JP H06235849 A JPH06235849 A JP H06235849A
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Akira Uchiumi
章 内海
Hideko Mizuguchi
秀子 水口
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Japan Vilene Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この出願発明は、湿気によって接着しない走
水防止材を提供することを目的とする。 【構成】 この出願発明は、繊維シート層の片面に高吸
水性樹脂とゴム系バインダーとからなる吸水層を、他面
に易水溶性の目止め層を積層したことを特徴とする走水
防止材に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、光ファイバーケ
ーブル、通信ケーブル、電力ケーブルなどに使用できる
走水防止材に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーケーブル等に水が侵入した
際の走水防止のために、不織布などの繊維シートの片面
に、高吸水性樹脂とゴム系バインダーとからなるコーテ
ィング層を設けた走水防止材が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この走水防止
材は、巻いた状態で保管すると、湿気によって繊維シー
トとコーティング層とが接着し、使用することができな
くなり、また、これを防ぐためにポリビニルアルコール
フィルムをコーティング層の上に貼ると、このポリビニ
ルアルコールフィルムのために高吸水性樹脂の膨潤が妨
げられることとなり、使用するときに、十分な走水防止
機能が発揮できない。
【0004】
【解決するための手段】この出願発明は、繊維シート層
の片面には高吸水性樹脂とゴム系バインダーとからなる
吸水層があり、他面には易水溶性の目止め層を形成した
走水防止材に関するものであって、このような構成によ
り、繊維シート層を介して、吸水層と易水溶性の目止め
層とを形成しているため、走水防止材を巻いた状態で保
管しても、湿気によって繊維シートと吸水層とが接着す
るという問題は生じない。また、吸水層の上に目止め層
を形成しているわけではなく、吸水層の吸水膨潤作用が
目止め層によって妨げられることもないので、走水防止
性能にも優れている。さらに、繊維シートの片面に易水
溶性の目止め層を形成した後、繊維シートの他面に高吸
水性樹脂とゴム系バインダーとからなる吸水層を形成す
ると、吸水層の高吸水性樹脂やゴム系バインダーが他面
から漏出しないので、保管時に接着するという問題は全
く生じない。光ファィバーケーブルなどのスペーサの外
側に走水防止材の吸水層側が当接するように配置する
と、外側には目止め層が位置するため、外側から侵入し
た水により、容易に目止め層は溶解し、水は吸水層に達
し、高吸水性樹脂が吸水膨潤する。この高吸水性樹脂の
吸水膨潤を妨げるものは特にないので、すばやく吸水膨
潤して走水を防げる。
【0005】この出願発明の繊維シートとしては、織
物、編物、不織布などが使用され、不織布としては、ス
パンボンド法、湿式法、部分的あるいは全面的熱圧着法
によるものが薄く、強度的に優れているので好ましい。
高吸水性樹脂としては、例えば、架橋ポリアクリル酸
塩、でんぷん・アクリル酸グラフト重合体、でんぷん・
アクリロニトリルグラフト重合体、錯ビ・アクリル酸塩
共重合体、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体、ポ
リビニルアルコール・無水マレイン酸共重合体、カルボ
キシメチルセルロース架橋物などが使用される。高吸水
性樹脂の粒径は、繊維シートに塗布する際の作業の点で
500μm以下が好ましく、300μm以下がより好ま
しい。また、小さい粒径のものは走水防止性能の点で優
れている。高吸水性樹脂の吸水能(g/g)は、純水に
対して200g/g以上、好ましくは、300g/g以
上を有し、人工海水に対しても10g/g以上を有ある
ものが好ましく、20g/g以上あるものがより好まし
い。これらの高吸水性樹脂は、好適な膨潤高さが得ら
れ、走水防止性能が優れている。また、高吸水性樹脂の
形状としては、フレーク状のように表面積が広く、吸水
性能の高いものが好ましい。
【0006】ゴム系バインダーとしては、スチレンブタ
ジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ハロプ
レンゴム、イソブチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・
プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、
シリコンゴム、トリフロロ・クロロエチレンゴム、ビニ
リデン・フロライドゴム、ジヒドロ・パーフロロ・アル
キルアクリレートゴム、ポリウレタンゴム、ビニール系
ゴムなどが使用されるが、軟化点が低く、高吸水性樹脂
の膨潤を妨げないものが好適であり、ムーニー粘度(M
L1+3(127℃))が20〜100のものが好まし
く、30〜60のものがより好ましい。また、ゴム系バ
インダーは疎水性であるため、高吸水性樹脂の吸水性能
が低下する場合があるが、この場合には、有機溶剤に溶
解するポリエチレングリコール型のような非イオン性の
界面活性剤を使用すると、高吸水性樹脂の吸水性能の低
下を抑えることができる。更に、ゴム系バインダーの老
化防止のために、フェノール系などの酸化防止剤を使用
することが好ましい。高吸水性樹脂とゴム系バインダー
との混合比率は、0.2:1〜8:1が好ましく、1:
1〜5:1で使用するのが、膨潤高さ、走水防止性能、
塗布操作の点でより好ましい。目止め層としては、易水
溶性の樹脂で水に溶解するものであればどのような樹脂
でもよいが、低温水で早く溶解するものが好適であり、
合成水溶性高分子の中でも、例えば、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシ
ドなどの樹脂がより好適であり、目止め層の形成はこれ
らの樹脂フィルムを繊維シートに貼りつけたり、繊維シ
ートにコーティングしたり、繊維シートに含浸すること
により行う。このような走水防止材は、吸水層側を内側
にして使用する。例えば、図2に示すようにスロット型
光ファィバーケーブルに使用する場合、走水防止材の吸
水層2は、スロット型スペーサー7の外側と接するよう
に卷回する。そのため、外側から水が侵入すると、ま
ず、目止め層4が溶解して、水は吸水層2に達し、吸水
層2の高吸水性樹脂が目止め層4に妨げられることなく
吸水膨潤して、光ファィバー6とスロット型スペーサ7
の空隙を埋め、走水を防止する。
【0007】
【実施例】
実施例 スパンボンド法により得られたポリエステル製の不織布
(目付45g/m2、厚さ0.2mm)にポリビニルア
ルコールフィルム(目付14g/m2、厚さ20μm)
を温度160℃、線圧100kg/cmの条件下、高圧
カレンダーに通して貼り合わせた。その後、ポリビニル
アルコールフイルムを貼り合わせた側の反対側に、ムー
ニー粘度35(ML1+3(127℃))のブチル系ゴ
ム(100重量部)、吸水能が純水に対して500g/
g、人工海水に対して30g/gであるフレーク状のポ
リアクリル酸塩(200重量部)および希釈液としてト
ルエン(300重量部)とを十分に混合した混合液(乾
燥重量150g/m2)を塗布した。得られた走水防止
テープの目付は209g/m2、厚みは0.4mmであ
った。 このテープを人工海水を用いて下記の走水防止
試験を行った。結果は表1に示すとおりである。
【0008】比較例 実施例と同様にポリエステル製の不織布に混合液を塗布
して吸水層を形成した。この吸水層上に、ポリビニルア
ルコールフィルムを温度120℃、線圧100kg/c
mの条件下、高圧カレンダーに通して貼り合わせた。こ
のテープを実施例と同様にして走水防止試験を行った。
結果は表1に示すとおりである。この結果から明らかな
ように、実施例よりも走水防止性能が劣っていた。
【0009】走水防止試験 ダクトの断面図を図3に示す。幅10mm×高さ1mm
×長さ600mmのダクト11の下面14において、長
さ方向に沿って幅1mmで深さ1mmと幅2mmで深さ
1mmの溝12が掘られている。このダクトの一端は開
口されており、他端は、閉じられている。閉じられた側
は、上面13側にゴム管がつながれており、水平におか
れたダクト11の1mの高さのところにタンクが設置さ
れ、人工海水が入っている。通常は、ゴム管の途中にコ
ックがついており、閉じられている。このダクト11
は、上面13と下面(溝面)14が分離されるようにな
っており、下面14の平坦部分にのみ接するように、走
水防止テープの吸水層側(比較例は、ポリビニルアルコ
ールフィルム層側)を設置した後、ダクトを組み立て準
備を終える。ゴム管の途中のコックを開け、人工海水を
ダクト11内に流し込み吸水層の高吸水性樹脂を膨潤さ
せる。この試験の測定方法は、コックを開いてから、開
口より水の流出がなくなるまでの時間を測定して評価す
る。
【0010】
【表1】 走水防止試験 (sec) 実施例 230 比較例 540
【0011】
【発明の効果】この出願発明により、繊維シート層を介
して、吸水層と易水溶性の目止め層とを形成しているた
め、走水防止材を巻いた状態で保管しても、湿気によっ
て繊維シートと吸水層とが接着することがなく、吸水層
の上に目止め層を形成しているわけではなく、吸水層の
吸水膨潤作用が目止め層によって妨げられることもない
ので、走水防止性能にも優れている。また、繊維シート
の片面に易水溶性の目止め層を形成した後、繊維シート
の他面に高吸水性樹脂とゴム系バインダーとからなる吸
水層を形成すると、吸水層の高吸水性樹脂やゴム系バイ
ンダーが漏出しないので、保管時に接着するというとい
う問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】走水防止材の断面図
【図2】スロット型光ファイバーケーブルの拡大断面図
【図3】ダクトの断面図
【符号の説明】
1 走水防止材 2 吸水層 3 繊維シート層 4 目止め層 5 光ファイバー心線テープ 6 光ファイバー 7 スロット型スペーサー 8 外被 9 走水防止材 10 テンションメンバー 11 ダクト 12 溝 13 上面 14 下面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の効果】この出願発明により、繊維シート層を介
して、吸水層と易水溶性の目止め層とを形成しているた
め、走水防止材を巻いた状態で保管しても、湿気によっ
て繊維シートと吸水層とが接着することがなく、吸水層
の上に目止め層を形成しているわけではなく、吸水層の
吸水膨潤作用が目止め層によって妨げられることもない
ので、走水防止性能にも優れている。また、繊維シート
の片面に易水溶性の目止め層を形成した後、繊維シート
の他面に高吸水性樹脂とゴム系バインダーとからなる吸
水層を形成すると、吸水層の高吸水性樹脂やゴム系バイ
ンダーが漏出しないので、保管時に接着するというとい
う問題は生じない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】走水防止材の断面図
【図2】スロット型光ファイバーケーブルの拡大断面図
【図3】ダクトの断面図
【符号の説明】 1 走水防止材 2 吸水層 3 繊維シート層 4 目止め層 5 光ファイバー心線テープ 6 光ファイバー 7 スロット型スペーサー 8 外被 9 走水防止材 10 テンションメンバー 11 ダクト 12 溝 13 上面 14 下面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊維シート層の片面に高吸水性樹脂とゴム系バインダー
    とからなる吸水層を、他面に易水溶性の目止め層を形成
    したことを特徴とする走水防止材
JP03735893A 1993-02-03 1993-02-03 走水防止材 Expired - Fee Related JP3280448B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103559949A (zh) * 2013-11-19 2014-02-05 宜兴丹森科技有限公司 含有吸水树脂的阻水带

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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