JPH0623525B2 - V型エンジン - Google Patents
V型エンジンInfo
- Publication number
- JPH0623525B2 JPH0623525B2 JP20017085A JP20017085A JPH0623525B2 JP H0623525 B2 JPH0623525 B2 JP H0623525B2 JP 20017085 A JP20017085 A JP 20017085A JP 20017085 A JP20017085 A JP 20017085A JP H0623525 B2 JPH0623525 B2 JP H0623525B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- cylinder
- cylinders
- intake
- valves
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はV型エンジン、特に左右に配置された気筒の軸
線がなす角度が小さく設定された狭角タイプのV型エン
ジンに関する。
線がなす角度が小さく設定された狭角タイプのV型エン
ジンに関する。
(従来技術) 複数の気筒をクランクシャフトを中心として左右にV型
に配置したV型エンジンは、直列エンジンに比較して全
長が短くなる反面において幅が著しく大きくなり、その
ため例えば自動車に搭載する場合に、エンジンルームの
スペースやその周辺に配設される懸架装置等との関係で
レイアウトが困難となることがある。そこで、例えば実
開昭59−90003号公報に示されているように、狭
角タイプのV型エンジンが提案されている。このエンジ
ンは、V型に配置される左右の気筒の軸線がなす角を比
較的小さく設定すると共に、各気筒をクランクシャフト
方向に対して千鳥状に配設したもので、このような気筒
の配置によれば、通常のV型エンジンに比較すれば全長
が長くなるものの、直列エンジンよりも全長が短く、且
つ通常のV型エンジンよりも幅の狭いエンジンが得られ
ることになる。
に配置したV型エンジンは、直列エンジンに比較して全
長が短くなる反面において幅が著しく大きくなり、その
ため例えば自動車に搭載する場合に、エンジンルームの
スペースやその周辺に配設される懸架装置等との関係で
レイアウトが困難となることがある。そこで、例えば実
開昭59−90003号公報に示されているように、狭
角タイプのV型エンジンが提案されている。このエンジ
ンは、V型に配置される左右の気筒の軸線がなす角を比
較的小さく設定すると共に、各気筒をクランクシャフト
方向に対して千鳥状に配設したもので、このような気筒
の配置によれば、通常のV型エンジンに比較すれば全長
が長くなるものの、直列エンジンよりも全長が短く、且
つ通常のV型エンジンよりも幅の狭いエンジンが得られ
ることになる。
然して、この狭角タイプのV型エンジンにおいては、左
右の気筒の上部における開きが小さいため、直列エンジ
ンと同様に単一のシリンダヘッドにより全気筒の燃焼室
を構成するのが通例である。その場合に、一つのシリン
ダヘッドに左右の気筒の吸、排気バルブ及びその駆動機
構を装備しなければならず、また各気筒毎に点火プラグ
を備えなければならないことになるが、吸、排気バルブ
の配置や姿勢は燃焼室形状に関係し、また、点火プラグ
の位置は火炎の伝播性や該点火プラグに対するサービス
性に大きく影響するので、これらの吸、排気バルブ及び
点火プラグの配置構成が重要な問題となる。
右の気筒の上部における開きが小さいため、直列エンジ
ンと同様に単一のシリンダヘッドにより全気筒の燃焼室
を構成するのが通例である。その場合に、一つのシリン
ダヘッドに左右の気筒の吸、排気バルブ及びその駆動機
構を装備しなければならず、また各気筒毎に点火プラグ
を備えなければならないことになるが、吸、排気バルブ
の配置や姿勢は燃焼室形状に関係し、また、点火プラグ
の位置は火炎の伝播性や該点火プラグに対するサービス
性に大きく影響するので、これらの吸、排気バルブ及び
点火プラグの配置構成が重要な問題となる。
つまり、例えば上記公報に示されたエンジンにおいて
は、第3図に示すようにシリンダヘッドAの上部に2本
のカムシャフトB,Cを左右平行に配置すると共に、該
シリンダヘッドAの差左端に位置する気筒Dの左側のバ
ルブD1と右側に位置する気筒Eの左側のバルブE1と
を左側のカムシャフトBにより駆動し、またシリンダヘ
ッドAの左側に位置する気筒Dの右側のバルブD2と右
側に位置する気筒にEの右側のバルブE2とを右側のカ
ムシャフトCにより駆動する構成が示されているが、こ
のような構成によると、1本のカムシャフトで、夫々直
下に位置する気筒のバルブと反対側に位置する気筒のバ
ルブとを駆動しなければならないので、カムシャフトの
直下に位置する気筒のバルブD1,E2を垂直状に、且
つ反対側に位置する気筒のバルブE1,D2を傾斜状に
位置せざるを得ないことになる。従って、これらのバル
ブによって開閉されるポートの開口部が形成された燃焼
室の上面D′,E′が一側部の水平面と他側部の傾斜面
とでなる左右非対称な形状となると共に、燃焼室形状も
不規則、不自然な形状となり、そのため例えば混合気の
形成や火炎の伝播が良好に行われなくなって、燃焼状態
の悪化ないし出力の低下を来たすのである。また、上記
のように各気筒における一方のバルブが垂直状に設けら
れるので両バルブのなす角度が小さくなり、そのため燃
焼室の中央に点火プラグを設置しようとした場合、吸、
排気バルブが互いに反対側に傾斜している場合よりも点
火プラグの取付けスペースが狭くなって、該点火プラグ
の脱着が困難となる等、サービス性が著しく悪くなる。
は、第3図に示すようにシリンダヘッドAの上部に2本
のカムシャフトB,Cを左右平行に配置すると共に、該
シリンダヘッドAの差左端に位置する気筒Dの左側のバ
ルブD1と右側に位置する気筒Eの左側のバルブE1と
を左側のカムシャフトBにより駆動し、またシリンダヘ
ッドAの左側に位置する気筒Dの右側のバルブD2と右
側に位置する気筒にEの右側のバルブE2とを右側のカ
ムシャフトCにより駆動する構成が示されているが、こ
のような構成によると、1本のカムシャフトで、夫々直
下に位置する気筒のバルブと反対側に位置する気筒のバ
ルブとを駆動しなければならないので、カムシャフトの
直下に位置する気筒のバルブD1,E2を垂直状に、且
つ反対側に位置する気筒のバルブE1,D2を傾斜状に
位置せざるを得ないことになる。従って、これらのバル
ブによって開閉されるポートの開口部が形成された燃焼
室の上面D′,E′が一側部の水平面と他側部の傾斜面
とでなる左右非対称な形状となると共に、燃焼室形状も
不規則、不自然な形状となり、そのため例えば混合気の
形成や火炎の伝播が良好に行われなくなって、燃焼状態
の悪化ないし出力の低下を来たすのである。また、上記
のように各気筒における一方のバルブが垂直状に設けら
れるので両バルブのなす角度が小さくなり、そのため燃
焼室の中央に点火プラグを設置しようとした場合、吸、
排気バルブが互いに反対側に傾斜している場合よりも点
火プラグの取付けスペースが狭くなって、該点火プラグ
の脱着が困難となる等、サービス性が著しく悪くなる。
(発明の目的) 本発明は狭角タイプのV型エンジンにおける上記のよう
な問題に対処するもので、単一のシリンダヘッドに装備
される左右の気筒の吸、排気バルブや動弁機構の配置構
成に改良を加えることにより、燃焼室形状を良好な燃焼
が得られる形状とすることを可能とすると共に、点火プ
ラグの良好な脱着性を確保しながら、該点火プラグを燃
焼室中央に設置することを可能として、良好な火炎の伝
播性が得られるようにする。これにより、この種のV型
エンジンとして、燃焼性能ないし出力性能に優れ、しか
も点火プラグの脱着性にも優れたエンジンを実現するこ
とを目的とする。
な問題に対処するもので、単一のシリンダヘッドに装備
される左右の気筒の吸、排気バルブや動弁機構の配置構
成に改良を加えることにより、燃焼室形状を良好な燃焼
が得られる形状とすることを可能とすると共に、点火プ
ラグの良好な脱着性を確保しながら、該点火プラグを燃
焼室中央に設置することを可能として、良好な火炎の伝
播性が得られるようにする。これにより、この種のV型
エンジンとして、燃焼性能ないし出力性能に優れ、しか
も点火プラグの脱着性にも優れたエンジンを実現するこ
とを目的とする。
(発明の構成) 即ち、本発明は、複数の気筒がクランクシャフト方向に
沿って千鳥状に配置されて左右の気筒の軸線の交角が小
さく設定され、且つ単一のシリンダヘッドにより各気筒
の燃焼室が形成される狭角タイプのV型エンジンにおい
て、上記シリンダヘッドに装備される各気筒の吸、排気
バルブの一方を該シリンダヘッドの中央部に、他方を該
シリンダヘッドの側部寄りに配置すると共に、該シリン
ダヘッドの上部における中央部と両側部にクランシャフ
ト方向に延びる3本のカムシャフトを配置する。そし
て、シリンダヘッドの上部における中央部のカムシャフ
トにより同じくシリンダヘッドの中央部に位置するバル
ブ(左側に位置する気筒の右側のバルブ及び右側に位置
する気筒の左側のバルブ)を、またシリンダヘッドの上
部における両側部のカムシャフトにより該シリンダヘッ
ドの対応する側部寄りに夫々位置するバルブ(左側に位
置する気筒の左側のバルブと右側に位置する気筒の右側
のバルブ)を夫々直接又はスイングアームを介して駆動
するように構成する。
沿って千鳥状に配置されて左右の気筒の軸線の交角が小
さく設定され、且つ単一のシリンダヘッドにより各気筒
の燃焼室が形成される狭角タイプのV型エンジンにおい
て、上記シリンダヘッドに装備される各気筒の吸、排気
バルブの一方を該シリンダヘッドの中央部に、他方を該
シリンダヘッドの側部寄りに配置すると共に、該シリン
ダヘッドの上部における中央部と両側部にクランシャフ
ト方向に延びる3本のカムシャフトを配置する。そし
て、シリンダヘッドの上部における中央部のカムシャフ
トにより同じくシリンダヘッドの中央部に位置するバル
ブ(左側に位置する気筒の右側のバルブ及び右側に位置
する気筒の左側のバルブ)を、またシリンダヘッドの上
部における両側部のカムシャフトにより該シリンダヘッ
ドの対応する側部寄りに夫々位置するバルブ(左側に位
置する気筒の左側のバルブと右側に位置する気筒の右側
のバルブ)を夫々直接又はスイングアームを介して駆動
するように構成する。
このような構成によれば、シリンダヘッドの中央部と両
側部寄りに位置するバルブがこれらの位置に対応させて
配置されたカムシャフトによって夫々駆動されるので、
各気筒における吸、排気バルブを互いに逆方向に傾斜す
るV型に配置することができるようになる。これによ
り、これらのバルブにより開閉される吸、排気ポートの
開口部が設けられた燃焼室の上面を逆V状の所謂ペント
ルーフ型に形成することが可能となると共に、吸、排気
バルブ間のスペースが広くなるので、点火プラグを良好
な脱着性を確保しながら燃焼室上面の中央に配置するこ
とが可能となる。
側部寄りに位置するバルブがこれらの位置に対応させて
配置されたカムシャフトによって夫々駆動されるので、
各気筒における吸、排気バルブを互いに逆方向に傾斜す
るV型に配置することができるようになる。これによ
り、これらのバルブにより開閉される吸、排気ポートの
開口部が設けられた燃焼室の上面を逆V状の所謂ペント
ルーフ型に形成することが可能となると共に、吸、排気
バルブ間のスペースが広くなるので、点火プラグを良好
な脱着性を確保しながら燃焼室上面の中央に配置するこ
とが可能となる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、狭角タイプのV型エンジ
ンにおいて、点火プラグの脱着性等のサービス性を確保
しながら該点火プラグを燃焼室の中央に配置することが
できて良好な火炎の伝播性が得られると共に、燃焼室に
優れたペントルーフ型燃焼室の採用が可能となり、従っ
て直列エンジンや通常のV型エンジンに劣らない出力性
能が得られることになる。また、各バルブは夫々略直上
に位置するカムシャフトによって直接又はスイングアー
ムを介して駆動されるので、ロッカーアームを介して駆
動される場合よりもエンジンの高回転化が可能となる。
ンにおいて、点火プラグの脱着性等のサービス性を確保
しながら該点火プラグを燃焼室の中央に配置することが
できて良好な火炎の伝播性が得られると共に、燃焼室に
優れたペントルーフ型燃焼室の採用が可能となり、従っ
て直列エンジンや通常のV型エンジンに劣らない出力性
能が得られることになる。また、各バルブは夫々略直上
に位置するカムシャフトによって直接又はスイングアー
ムを介して駆動されるので、ロッカーアームを介して駆
動される場合よりもエンジンの高回転化が可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1,2図に示すように、この実施例に係るエンジン1
は、シリンダブロック2と該ブロック2の上面に取付け
られた単一のシリンダヘッド3とで構成され且つピスト
ン4が夫々嵌装された4つの気筒51〜54を有し、、
これらのうち第1,第3の気筒51,53の軸線と第
2,第4気筒52,54の軸線とがクランクシャフト
(図示せず)の軸心0を中心として小さな交角θをなし
てV状に配置されていると共に、各気筒51〜54はク
ランクシャフト方向X−Xに沿って左右に千鳥状に配置
されている。そして、上記シリンダヘッド3には、各気
筒51〜54の夫々について燃焼室6に通じる2個の吸
気ポート7,7と2個の排気ポート8,8とが設くられ
ていると共に、これらのポートのうち各排気ポートと8
はシリンダヘッド3の側部寄り、即ち左側に位置する第
1,第3気筒51,53については左側、右側に位置す
る第2,第4気筒52,54については右側に設けられ
て、夫々シリンダヘッド3の左右の側面3a,3bに開
口されている。また、各吸気ポート7はシリンダヘッド
3の中央寄り、即ち左側に位置する第1,第3気筒
51,53については右側、右側に位置する第2,第4
気筒52,54については左側に設けられて、左側の気
筒51,53の吸気ポート7はシリンダヘッド3の上面
右側寄りの位置に、右側の気筒52,54の吸気ポート
7はシリンダヘッド3の上面の左側寄りの位置に夫々開
口されている。また、吸、排気ポート7,8のこのよう
な配置に対応して、各気筒の吸気バルブ9と排気バルブ
10も2個ずつ設けられていると共に、各吸気バルブ9
がシリンダヘッド3の中央寄りの位置に、各排気バルブ
10がシリンダヘッド3の左右両側部寄りの位置に夫々
配設されている。そして、各気筒51〜54の夫々にお
いて、吸、排気バルブ9,10は互いに逆方向に傾斜さ
れてV状に配置されており、これに伴って、これらのバ
ルブ9,10によって開閉される吸、排気ポート7,8
の開口部が設けられた燃焼室6の上面が所謂ペントルー
フ状とされている。ここで、各バルブ9,10はバルブ
スプリング11により閉方向に付勢されており、また、
この実施例においては各気筒51〜54における夫々2
つの吸気ポート7,7が下流部で合流し、該合流部に燃
料インジェクター12が設けられいる。
は、シリンダブロック2と該ブロック2の上面に取付け
られた単一のシリンダヘッド3とで構成され且つピスト
ン4が夫々嵌装された4つの気筒51〜54を有し、、
これらのうち第1,第3の気筒51,53の軸線と第
2,第4気筒52,54の軸線とがクランクシャフト
(図示せず)の軸心0を中心として小さな交角θをなし
てV状に配置されていると共に、各気筒51〜54はク
ランクシャフト方向X−Xに沿って左右に千鳥状に配置
されている。そして、上記シリンダヘッド3には、各気
筒51〜54の夫々について燃焼室6に通じる2個の吸
気ポート7,7と2個の排気ポート8,8とが設くられ
ていると共に、これらのポートのうち各排気ポートと8
はシリンダヘッド3の側部寄り、即ち左側に位置する第
1,第3気筒51,53については左側、右側に位置す
る第2,第4気筒52,54については右側に設けられ
て、夫々シリンダヘッド3の左右の側面3a,3bに開
口されている。また、各吸気ポート7はシリンダヘッド
3の中央寄り、即ち左側に位置する第1,第3気筒
51,53については右側、右側に位置する第2,第4
気筒52,54については左側に設けられて、左側の気
筒51,53の吸気ポート7はシリンダヘッド3の上面
右側寄りの位置に、右側の気筒52,54の吸気ポート
7はシリンダヘッド3の上面の左側寄りの位置に夫々開
口されている。また、吸、排気ポート7,8のこのよう
な配置に対応して、各気筒の吸気バルブ9と排気バルブ
10も2個ずつ設けられていると共に、各吸気バルブ9
がシリンダヘッド3の中央寄りの位置に、各排気バルブ
10がシリンダヘッド3の左右両側部寄りの位置に夫々
配設されている。そして、各気筒51〜54の夫々にお
いて、吸、排気バルブ9,10は互いに逆方向に傾斜さ
れてV状に配置されており、これに伴って、これらのバ
ルブ9,10によって開閉される吸、排気ポート7,8
の開口部が設けられた燃焼室6の上面が所謂ペントルー
フ状とされている。ここで、各バルブ9,10はバルブ
スプリング11により閉方向に付勢されており、また、
この実施例においては各気筒51〜54における夫々2
つの吸気ポート7,7が下流部で合流し、該合流部に燃
料インジェクター12が設けられいる。
一方、シリンダヘッド3の上部中央、即ちシリンダヘッ
ド3における左側に位置する気筒51,53及び右側に
位置する気筒52,54との間には吸気カムシャフト1
3が配備され、またシリンダヘッド3の上部における両
側部、即ち左側に位置する気筒51,53の左側上方
と、右側に位置する気筒52,54の右側上方とには第
1,第2排気カムシャフト14,15が配備され、これ
ら3本のカメシャフト13,14,15がクランクシャ
フト方向に平行に配設されている。上記吸気カムシャフ
ト13は、シリンダヘッド3に固着された軸受部材16
…16により回転自在に支持されていると共に、該吸気
カムシャフト13には各気筒51〜54に対応位置させ
て夫々2個の吸気カム13a,13aが設けられ、これ
らの吸気カム13a…13aによりシリンダヘッド3の
中央部に位置する各気筒51〜54の吸気バルブ9…9
を夫々タペット17…17を介して開動させるようにな
っている。また、上記第1,第2排気カムシャフト1
4,15は上記シリンダヘッド3に固着された軸受部材
18…18により夫々回動自在に支持されており、シリ
ンダヘッド3の上部における左側部に配備された第1排
気カムシャフト14には左側の気筒51,53に対応す
る位置に夫々2個の排気カム14a,14aが設けら
れ、またシリンダヘッド3の上部における右側部に配備
された第2排気カムシャフト15には右側の気筒52,
54に対応する位置に夫々2個の排気カム15a,15
aが設けられて、第1排気カムシャフト14の排気カム
14a…14aと第2排気カムシャフト15a…15a
とにより左側に位置する気筒51,53の排気バルブ1
0…10と右側に位置する気筒52,54の排気バルブ
10…10とを夫々タペット19…19を介して介動さ
せるようになっている。
ド3における左側に位置する気筒51,53及び右側に
位置する気筒52,54との間には吸気カムシャフト1
3が配備され、またシリンダヘッド3の上部における両
側部、即ち左側に位置する気筒51,53の左側上方
と、右側に位置する気筒52,54の右側上方とには第
1,第2排気カムシャフト14,15が配備され、これ
ら3本のカメシャフト13,14,15がクランクシャ
フト方向に平行に配設されている。上記吸気カムシャフ
ト13は、シリンダヘッド3に固着された軸受部材16
…16により回転自在に支持されていると共に、該吸気
カムシャフト13には各気筒51〜54に対応位置させ
て夫々2個の吸気カム13a,13aが設けられ、これ
らの吸気カム13a…13aによりシリンダヘッド3の
中央部に位置する各気筒51〜54の吸気バルブ9…9
を夫々タペット17…17を介して開動させるようにな
っている。また、上記第1,第2排気カムシャフト1
4,15は上記シリンダヘッド3に固着された軸受部材
18…18により夫々回動自在に支持されており、シリ
ンダヘッド3の上部における左側部に配備された第1排
気カムシャフト14には左側の気筒51,53に対応す
る位置に夫々2個の排気カム14a,14aが設けら
れ、またシリンダヘッド3の上部における右側部に配備
された第2排気カムシャフト15には右側の気筒52,
54に対応する位置に夫々2個の排気カム15a,15
aが設けられて、第1排気カムシャフト14の排気カム
14a…14aと第2排気カムシャフト15a…15a
とにより左側に位置する気筒51,53の排気バルブ1
0…10と右側に位置する気筒52,54の排気バルブ
10…10とを夫々タペット19…19を介して介動さ
せるようになっている。
以上の構成に加えて、シリンダヘッド3における各気筒
51〜54の中央部上方にはプラグ挿入ボス3cが設け
られ、該ボス3cに点火プラグ20が気筒の軸線に略沿
った姿勢で装着されている。そして、これらの点火プラ
グ20の先端が各気筒51〜54の燃焼室6の上面中
心、即ち、吸、排気ポート7,7,8,8の燃焼室6へ
の開口部に囲まれた位置に臨まされている。尚、各点火
プラグ20にはコード21が接続されている。
51〜54の中央部上方にはプラグ挿入ボス3cが設け
られ、該ボス3cに点火プラグ20が気筒の軸線に略沿
った姿勢で装着されている。そして、これらの点火プラ
グ20の先端が各気筒51〜54の燃焼室6の上面中
心、即ち、吸、排気ポート7,7,8,8の燃焼室6へ
の開口部に囲まれた位置に臨まされている。尚、各点火
プラグ20にはコード21が接続されている。
上記の構成によれば、各気筒51〜54の吸気バルブ
9,9はシリンダヘッド3の上部中央に位置する吸気カ
ムシャフト13によって駆動され、また排気バルブ1
0,10はシリンダヘッド3の上部の左側部に位置する
第1排気カムシャフト14及び右側部に位置する第2排
気カムシャフト15によって夫々駆動される。即ち、各
吸気バルブ9…9及び排気バルブ10…10は、夫々の
配設位置に対応させて備えられた3本のカムシャフト1
3,14,15によって夫々駆動されるようになってお
り、従って各気筒51〜54において吸、排気バルブ
9,10を互いに逆方向に傾斜するV状に所要の角度を
確保しながら配設することが可能となる。そして、これ
に伴って燃焼室6の上面を燃焼性に優れたペントルーフ
型に形成することが可能となると共に、吸、排気バルブ
9,10間に広いスペースが得られるので、点火プラグ
20を良好な脱着性を確保しながら燃焼室6の中心に配
置することが可能となる。これにより、優れた燃焼性能
ないし出力性能を有し、且つ点火プラグ20に対するサ
ービス性の良いエンジンが得られることになる。
9,9はシリンダヘッド3の上部中央に位置する吸気カ
ムシャフト13によって駆動され、また排気バルブ1
0,10はシリンダヘッド3の上部の左側部に位置する
第1排気カムシャフト14及び右側部に位置する第2排
気カムシャフト15によって夫々駆動される。即ち、各
吸気バルブ9…9及び排気バルブ10…10は、夫々の
配設位置に対応させて備えられた3本のカムシャフト1
3,14,15によって夫々駆動されるようになってお
り、従って各気筒51〜54において吸、排気バルブ
9,10を互いに逆方向に傾斜するV状に所要の角度を
確保しながら配設することが可能となる。そして、これ
に伴って燃焼室6の上面を燃焼性に優れたペントルーフ
型に形成することが可能となると共に、吸、排気バルブ
9,10間に広いスペースが得られるので、点火プラグ
20を良好な脱着性を確保しながら燃焼室6の中心に配
置することが可能となる。これにより、優れた燃焼性能
ないし出力性能を有し、且つ点火プラグ20に対するサ
ービス性の良いエンジンが得られることになる。
更に、各カムシャフト13〜15が吸、排気バルブ9…
9、10…10の略直上に近接させて配置されるので、
吸、排気バルブ9…9、10…10をロッカーアームを
用いることなく直接駆動でき、従ってエンジンの高回転
化が可能となる。
9、10…10の略直上に近接させて配置されるので、
吸、排気バルブ9…9、10…10をロッカーアームを
用いることなく直接駆動でき、従ってエンジンの高回転
化が可能となる。
尚、上記実施例においては、吸、排気バルブ9,10は
カムシャフト13〜15により直接駆動されるようにな
っているが、スイングアームを介して駆動してもよく、
これによっても同様の効果が得られる。
カムシャフト13〜15により直接駆動されるようにな
っているが、スイングアームを介して駆動してもよく、
これによっても同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本発明の実施例を示すもので、第1
図はシリンダヘッドの概略平面図、第2図は第1図II−
II線で切断した縦断面図である。また、第3図は従来例
を示す縦断面図である。 3……シリンダヘッド、51〜54……気筒、6……燃
焼室、9,10……バルブ、13〜15……カムシャフ
ト。
図はシリンダヘッドの概略平面図、第2図は第1図II−
II線で切断した縦断面図である。また、第3図は従来例
を示す縦断面図である。 3……シリンダヘッド、51〜54……気筒、6……燃
焼室、9,10……バルブ、13〜15……カムシャフ
ト。
Claims (1)
- 【請求項1】軸線がV状をなす複数の気筒がクランクシ
ャフト方向に沿って左右に千鳥状に配設され、且つ各気
筒の燃焼室上部が単一のシリンダヘッドによって構成さ
れるV型エンジンであって、各気筒の吸、排気バルブの
一方がシリンダヘッドの中央部に、他方がシリンダヘッ
ド側部寄りに互いに逆方向に傾斜させてV型に配置され
ていると共に、クランクシャフト方向に延びる3本のカ
ムシャフトがシリンダヘッドの上部における中央部と両
側部に配設され、該シリンダヘッド上部における中央部
のカムシャフトによりシリンダヘッドの中央部に配設さ
れたパルブが、またシリンダヘッド上部における両側部
のカムシャフトにより該シリンダヘッドの対応する側部
寄りに配設されたバルブが、夫々直接もしくはスイング
アームを介して駆動されるように構成されていることを
特徴とするV型エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20017085A JPH0623525B2 (ja) | 1985-09-09 | 1985-09-09 | V型エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20017085A JPH0623525B2 (ja) | 1985-09-09 | 1985-09-09 | V型エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6260909A JPS6260909A (ja) | 1987-03-17 |
JPH0623525B2 true JPH0623525B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
ID=16419956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20017085A Expired - Lifetime JPH0623525B2 (ja) | 1985-09-09 | 1985-09-09 | V型エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623525B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2598065Y2 (ja) * | 1992-10-01 | 1999-07-26 | 石川ガスケット株式会社 | ヘッドガスケット |
JP7313336B2 (ja) * | 2018-11-05 | 2023-07-24 | Nok株式会社 | ガスケット及び密封構造 |
-
1985
- 1985-09-09 JP JP20017085A patent/JPH0623525B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6260909A (ja) | 1987-03-17 |
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