JPH06235253A - 目地部処理タイルシート、その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法 - Google Patents
目地部処理タイルシート、その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法Info
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- JPH06235253A JPH06235253A JP1308093A JP1308093A JPH06235253A JP H06235253 A JPH06235253 A JP H06235253A JP 1308093 A JP1308093 A JP 1308093A JP 1308093 A JP1308093 A JP 1308093A JP H06235253 A JPH06235253 A JP H06235253A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】タイル先付け工法、後付け工法にも適用可能
な、目地形成工程を省略することのできる目地部処理タ
イルシートとその製造方法及びそれを用いたタイル仕上
げ方法を提供すること。 【構成】粘着シート１上に複数個のタイル３が互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シート１に接触す
るように配列され、かつ、上記タイル３が上記粘着シー
ト１の粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで
埋没されていることを特徴とする目地部処理タイルシー
トとする。特に、上記粘着シート１がホットメルト系粘
着剤を塗工した粘着シートであることを特徴とする目地
部処理タイルシートとすることによって達成することが
できる。
な、目地形成工程を省略することのできる目地部処理タ
イルシートとその製造方法及びそれを用いたタイル仕上
げ方法を提供すること。 【構成】粘着シート１上に複数個のタイル３が互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シート１に接触す
るように配列され、かつ、上記タイル３が上記粘着シー
ト１の粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで
埋没されていることを特徴とする目地部処理タイルシー
トとする。特に、上記粘着シート１がホットメルト系粘
着剤を塗工した粘着シートであることを特徴とする目地
部処理タイルシートとすることによって達成することが
できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、タイル仕上げに用いる
材料及び方法に係り、特に、目地形成工程を省略するこ
とのできる目地部処理タイルシート、その製造方法及び
それを用いたタイル仕上げ方法に関する。
材料及び方法に係り、特に、目地形成工程を省略するこ
とのできる目地部処理タイルシート、その製造方法及び
それを用いたタイル仕上げ方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】タイル仕上げは、古くは、現場において
タイルを一枚一枚張り付ける方法によって行われてい
た。近年に至り、施工の合理化、プレハブ化の伸長等に
伴って、予め工場で成形したタイル化粧 PC 板の利用が
進展している。何れの工法においても、所定の配列を保
ったユニットタイルにコンクリートまたはモルタルを打
ち込む先付け工法と、コンクリート等からなる躯体にタ
イルを張付ける後付け工法とがある。このようなタイル
構造体を形成する工程で最も時間と労力とを要するの
は、美しく丈夫な目地を仕上げる目地工の工程である。
目地工を簡便に行うために、目地部分に仮目地材として
ウレタンフォーム等の発泡プラスチックを詰めるか、あ
るいは、粘着フィルムが目地部分に折れ曲がって入り込
むようにして、適当な間隔を設けて張付け、次いで全面
にモルタルを流してタイルを固定する等の方法が考案さ
れ、さらに、類似した種々の改良法が提案されている。
タイルを一枚一枚張り付ける方法によって行われてい
た。近年に至り、施工の合理化、プレハブ化の伸長等に
伴って、予め工場で成形したタイル化粧 PC 板の利用が
進展している。何れの工法においても、所定の配列を保
ったユニットタイルにコンクリートまたはモルタルを打
ち込む先付け工法と、コンクリート等からなる躯体にタ
イルを張付ける後付け工法とがある。このようなタイル
構造体を形成する工程で最も時間と労力とを要するの
は、美しく丈夫な目地を仕上げる目地工の工程である。
目地工を簡便に行うために、目地部分に仮目地材として
ウレタンフォーム等の発泡プラスチックを詰めるか、あ
るいは、粘着フィルムが目地部分に折れ曲がって入り込
むようにして、適当な間隔を設けて張付け、次いで全面
にモルタルを流してタイルを固定する等の方法が考案さ
れ、さらに、類似した種々の改良法が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような比較的近
年に開発されたタイル仕上げ方法においても、目地部分
を綺麗に仕上げることは極めて困難であった。すなわ
ち、目地部分を保護するためにタイル間にモルタルが入
り込まないように詰めたウレタンフォームや粘着フィル
ム等の隙間にモルタルが侵入してしまうこと、粘着シー
トを剥がす際にウレタンフォームが綺麗に除去できない
ことなどの問題点があった。
年に開発されたタイル仕上げ方法においても、目地部分
を綺麗に仕上げることは極めて困難であった。すなわ
ち、目地部分を保護するためにタイル間にモルタルが入
り込まないように詰めたウレタンフォームや粘着フィル
ム等の隙間にモルタルが侵入してしまうこと、粘着シー
トを剥がす際にウレタンフォームが綺麗に除去できない
ことなどの問題点があった。
【０００４】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、上記したタイル先付け工法、後付け
工法にも適用可能な、目地形成工程を省略することので
きる目地部処理タイルシートとその製造方法及びそれを
用いたタイル仕上げ方法を提供することにある。
た課題を解決して、上記したタイル先付け工法、後付け
工法にも適用可能な、目地形成工程を省略することので
きる目地部処理タイルシートとその製造方法及びそれを
用いたタイル仕上げ方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的は、粘着シート
上に複数個のタイルが互いに所定の間隔を保ってその表
面が上記粘着シートに接触するように配列され、かつ、
上記タイルが上記粘着シートの粘着剤層中に所定深さの
目地に相当する深さまで埋没されていることを特徴とす
る目地部処理タイルシートとすること、特に、上記粘着
シートがホットメルト系粘着剤を塗工した粘着シートで
あることを特徴とする目地部処理タイルシートとするこ
と、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の間隔
を保ってその表面が上記粘着シートに接触するように配
列する工程、上記粘着シート上に配列搭載したタイルを
加熱あるいは加圧の少なくとも何れか一方を含む手段に
よって粘着シート上の粘着剤層中に所定深さの目地に相
当する深さまで埋没させる工程を含むことを特徴とする
目地部処理タイルの製造方法とすること、粘着シート上
に複数個のタイルが互いに所定の間隔を保ってその表面
が上記粘着シートに接触するように配列され、かつ、上
記タイルが上記粘着シートの粘着剤層中に所定深さの目
地に相当する深さまで埋没されている請求項１記載の目
地部処理タイルシートのタイルの裏側露出面及びタイル
間に介在する粘着剤表面を覆ってコンクリートまたはモ
ルタルを打ち込むことを特徴とするタイル化粧 PC 板の
製造方法とすること、粘着シート上に複数個のタイルが
互いに所定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに
接触するように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着
シートの粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さま
で埋没されている請求項１記載の目地部処理タイルシー
トを、成形硬化した PC 板面上に形成させた未硬化モル
タル層に圧着させることを特徴とするタイル化粧 PC 板
の製造方法とすること、粘着シート上に複数個のタイル
が互いに所定の間隔を保ってその表面が上記粘着シート
に接触するように配列され、かつ、上記タイルが上記粘
着シートの粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さ
まで埋没されている請求項１記載の目地部処理タイルシ
ートの粘着シート背面を型枠に貼り付け、該目地部処理
タイルシートのタイルの裏側露出面及びタイル間に介在
する粘着剤表面を覆うようにコンクリートまたはモルタ
ルを打ち込むことを特徴とするタイル仕上げ方法とする
こと、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の間
隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触するように
配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの粘着剤
層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没されてい
る請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側露出面
を、躯体コンクリート面上に形成させた未硬化モルタル
層に圧着させることを特徴とするタイル仕上げ方法とす
ること、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の
間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触するよう
に配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの粘着
剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没されて
いる請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側露出
面にモルタル層を形成させ、該モルタル層が硬化する前
に躯体コンクリート面または躯体コンクリート面上に形
成させた未硬化モルタル層に圧着させることを特徴とす
るタイル仕上げ方法とすることによって達成することが
できる。
上に複数個のタイルが互いに所定の間隔を保ってその表
面が上記粘着シートに接触するように配列され、かつ、
上記タイルが上記粘着シートの粘着剤層中に所定深さの
目地に相当する深さまで埋没されていることを特徴とす
る目地部処理タイルシートとすること、特に、上記粘着
シートがホットメルト系粘着剤を塗工した粘着シートで
あることを特徴とする目地部処理タイルシートとするこ
と、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の間隔
を保ってその表面が上記粘着シートに接触するように配
列する工程、上記粘着シート上に配列搭載したタイルを
加熱あるいは加圧の少なくとも何れか一方を含む手段に
よって粘着シート上の粘着剤層中に所定深さの目地に相
当する深さまで埋没させる工程を含むことを特徴とする
目地部処理タイルの製造方法とすること、粘着シート上
に複数個のタイルが互いに所定の間隔を保ってその表面
が上記粘着シートに接触するように配列され、かつ、上
記タイルが上記粘着シートの粘着剤層中に所定深さの目
地に相当する深さまで埋没されている請求項１記載の目
地部処理タイルシートのタイルの裏側露出面及びタイル
間に介在する粘着剤表面を覆ってコンクリートまたはモ
ルタルを打ち込むことを特徴とするタイル化粧 PC 板の
製造方法とすること、粘着シート上に複数個のタイルが
互いに所定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに
接触するように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着
シートの粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さま
で埋没されている請求項１記載の目地部処理タイルシー
トを、成形硬化した PC 板面上に形成させた未硬化モル
タル層に圧着させることを特徴とするタイル化粧 PC 板
の製造方法とすること、粘着シート上に複数個のタイル
が互いに所定の間隔を保ってその表面が上記粘着シート
に接触するように配列され、かつ、上記タイルが上記粘
着シートの粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さ
まで埋没されている請求項１記載の目地部処理タイルシ
ートの粘着シート背面を型枠に貼り付け、該目地部処理
タイルシートのタイルの裏側露出面及びタイル間に介在
する粘着剤表面を覆うようにコンクリートまたはモルタ
ルを打ち込むことを特徴とするタイル仕上げ方法とする
こと、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の間
隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触するように
配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの粘着剤
層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没されてい
る請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側露出面
を、躯体コンクリート面上に形成させた未硬化モルタル
層に圧着させることを特徴とするタイル仕上げ方法とす
ること、粘着シート上に複数個のタイルが互いに所定の
間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触するよう
に配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの粘着
剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没されて
いる請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側露出
面にモルタル層を形成させ、該モルタル層が硬化する前
に躯体コンクリート面または躯体コンクリート面上に形
成させた未硬化モルタル層に圧着させることを特徴とす
るタイル仕上げ方法とすることによって達成することが
できる。
【０００６】
【作用】すでにこれまでにも行われてきているように、
粘着シートを利用することによってタイルを所定の間隔
で精度高く配列することは極めて容易である。本発明者
等は、粘着シートの粘着剤の種類、粘着剤層の厚さなど
を適切に選ぶことによって、タイルを粘着剤層の表面に
接触させて配列した後、全体を加熱あるいは加圧するこ
とにより、タイルを粘着剤層中に隙間なく深度精度高く
埋没させることができることを見出した。さらに、粘着
剤としてホットメルト系粘着剤を用いることによって、
加熱によりタイルを自重で粘着剤層中に所定の深さで埋
没させることができることを実験的に確認した。また、
適度に加熱しながらタイル上から圧力を加えて粘着剤層
中にタイルを埋没させる方法も有効であった。埋没の程
度は、粘着剤の種類、粘着剤層の厚さ、加熱温度、加熱
時間などによって調節することができる。このようにタ
イルを本質的に流動性のある粘着剤中に埋め込む方法に
おいては、タイルを所定の深さに埋没させ、その裏面に
コンクリート層あるいはモルタル層を形成させると、コ
ンクリートあるいはモルタルは予め設定された深さの目
地を形成しながらタイル背面を包み込む。このようにし
て目地部処理タイルシートを作製する際に、粘着剤の流
動性が多少とも保持されている状態でタイルを粘着剤中
に埋め込むので、タイルと粘着剤との界面に隙間が生じ
ることがないため、コンクリートペーストやモルタルペ
ーストがこの界面に侵入することはない。タイルはコン
クリートやモルタルが硬化するに伴ってこの中に強く固
定される。
粘着シートを利用することによってタイルを所定の間隔
で精度高く配列することは極めて容易である。本発明者
等は、粘着シートの粘着剤の種類、粘着剤層の厚さなど
を適切に選ぶことによって、タイルを粘着剤層の表面に
接触させて配列した後、全体を加熱あるいは加圧するこ
とにより、タイルを粘着剤層中に隙間なく深度精度高く
埋没させることができることを見出した。さらに、粘着
剤としてホットメルト系粘着剤を用いることによって、
加熱によりタイルを自重で粘着剤層中に所定の深さで埋
没させることができることを実験的に確認した。また、
適度に加熱しながらタイル上から圧力を加えて粘着剤層
中にタイルを埋没させる方法も有効であった。埋没の程
度は、粘着剤の種類、粘着剤層の厚さ、加熱温度、加熱
時間などによって調節することができる。このようにタ
イルを本質的に流動性のある粘着剤中に埋め込む方法に
おいては、タイルを所定の深さに埋没させ、その裏面に
コンクリート層あるいはモルタル層を形成させると、コ
ンクリートあるいはモルタルは予め設定された深さの目
地を形成しながらタイル背面を包み込む。このようにし
て目地部処理タイルシートを作製する際に、粘着剤の流
動性が多少とも保持されている状態でタイルを粘着剤中
に埋め込むので、タイルと粘着剤との界面に隙間が生じ
ることがないため、コンクリートペーストやモルタルペ
ーストがこの界面に侵入することはない。タイルはコン
クリートやモルタルが硬化するに伴ってこの中に強く固
定される。
【０００７】粘着剤の粘着力は、粘着面に張付けられた
タイルが脱落しない程度の強さを持っている必要のある
ことは勿論であるが、モルタル等の硬化後粘着シートを
除去する際にはタイルあるいはモルタル等の表面から剥
離できるものでなければならない。粘着力が２N/cm程度
以下であればシートを引き剥がすことは容易である。し
かし、タイルを固定するためにはこれ以上の粘着力を有
することが望ましいため、タイル張付け時と粘着シート
除去時とでは異なる強さの粘着力が要求されるが、水に
対して弱い粘着剤を塗工した粘着シートを使用すれば、
乾燥したタイルを張付ける時には粘着力が大きく、これ
にモルタル等を流し込んだ時にはそれらの有する水分で
粘着力を低下させることができる。
タイルが脱落しない程度の強さを持っている必要のある
ことは勿論であるが、モルタル等の硬化後粘着シートを
除去する際にはタイルあるいはモルタル等の表面から剥
離できるものでなければならない。粘着力が２N/cm程度
以下であればシートを引き剥がすことは容易である。し
かし、タイルを固定するためにはこれ以上の粘着力を有
することが望ましいため、タイル張付け時と粘着シート
除去時とでは異なる強さの粘着力が要求されるが、水に
対して弱い粘着剤を塗工した粘着シートを使用すれば、
乾燥したタイルを張付ける時には粘着力が大きく、これ
にモルタル等を流し込んだ時にはそれらの有する水分で
粘着力を低下させることができる。
【０００８】さらに、大形タイルに上記シートを適用す
る場合には、タイル周辺部のみに粘着剤が接触し、中心
部には接触しないようにプラスチックシート等で保護し
てタイルを粘着シートに張付けると、後での粘着シート
の剥離が容易になる。
る場合には、タイル周辺部のみに粘着剤が接触し、中心
部には接触しないようにプラスチックシート等で保護し
てタイルを粘着シートに張付けると、後での粘着シート
の剥離が容易になる。
【０００９】図１は本発明目地部処理タイルシートの一
例の構成を示した断面図で、粘着剤層１、基材２、タイ
ル３とからなり、粘着剤が相隣るタイル３の隙間に所定
の深さまで入り込み、コンクリートあるいはモルタルが
この部分に流れ込まないように保護している状態を示し
ている。なお、図は、目地部処理タイルシートにモルタ
ル５が打ち込まれた状態を示したものである。
例の構成を示した断面図で、粘着剤層１、基材２、タイ
ル３とからなり、粘着剤が相隣るタイル３の隙間に所定
の深さまで入り込み、コンクリートあるいはモルタルが
この部分に流れ込まないように保護している状態を示し
ている。なお、図は、目地部処理タイルシートにモルタ
ル５が打ち込まれた状態を示したものである。
【００１０】また、図２は、本発明目地部処理タイルシ
ートの他の例の構成を示した断面図で、図１の場合と同
様に、シートにモルタルを打ち込んだ状態を示したもの
である。この場合、タイル３から粘着シートを剥がしや
すくするために、タイル３の周辺部を残して、タイル３
が直接粘着剤層１に接しないようにプラスチックフィル
ム４をタイル３と粘着シートとの間に介在させたもので
ある。
ートの他の例の構成を示した断面図で、図１の場合と同
様に、シートにモルタルを打ち込んだ状態を示したもの
である。この場合、タイル３から粘着シートを剥がしや
すくするために、タイル３の周辺部を残して、タイル３
が直接粘着剤層１に接しないようにプラスチックフィル
ム４をタイル３と粘着シートとの間に介在させたもので
ある。
【００１１】また、図３は本発明の目地部処理タイルシ
ートおよびそれを用いたタイル化粧PC 板の製造工程の
一例を示した図である。すなわち、(1) まず、粘着シー
トを平坦な鋼板６上に載置し、(2) 次に、該粘着シート
上にタイル３を表面を粘着剤層１に向けて所定の間隔で
並べ、(3) 次いで、これを電気炉内で加熱して目地部処
理タイルシートを形成し、(4) さらに、該タイルシート
のタイル裏面にモルタル５を流し込んでタイル化粧 PC
板を形成させる。なお、(5) は粘着シートを除去してタ
イル表面を露出させた仕上がり状態を示したものであ
る。
ートおよびそれを用いたタイル化粧PC 板の製造工程の
一例を示した図である。すなわち、(1) まず、粘着シー
トを平坦な鋼板６上に載置し、(2) 次に、該粘着シート
上にタイル３を表面を粘着剤層１に向けて所定の間隔で
並べ、(3) 次いで、これを電気炉内で加熱して目地部処
理タイルシートを形成し、(4) さらに、該タイルシート
のタイル裏面にモルタル５を流し込んでタイル化粧 PC
板を形成させる。なお、(5) は粘着シートを除去してタ
イル表面を露出させた仕上がり状態を示したものであ
る。
【００１２】
【実施例】以下、本発明目地部処理タイルシートの製造
方法及びこれを用いたタイル仕上げ方法について実施例
によってさらに具体的に説明する。
方法及びこれを用いたタイル仕上げ方法について実施例
によってさらに具体的に説明する。
【００１３】
【実施例１】厚さ35μmのポリエステルフィルムにホッ
トメルト系粘着剤を0.6mmの厚さに塗工してなる505mm×
505mmの粘着シートを平坦な鋼板上に置き、この上に45m
m×95mmのタイル5×10個を表面を粘着剤層に向け、互い
に５mmの間隔を空けて並べた。次いで、これを電気炉に
入れ、100℃で20分間加熱した。この工程で、タイル表
面は粘着剤層中に約２mm埋没し、目地部処理タイルシー
トを得ることができた。
トメルト系粘着剤を0.6mmの厚さに塗工してなる505mm×
505mmの粘着シートを平坦な鋼板上に置き、この上に45m
m×95mmのタイル5×10個を表面を粘着剤層に向け、互い
に５mmの間隔を空けて並べた。次いで、これを電気炉に
入れ、100℃で20分間加熱した。この工程で、タイル表
面は粘着剤層中に約２mm埋没し、目地部処理タイルシー
トを得ることができた。
【００１４】
【実施例２】厚さ35μmのポリエステルフィルムにホッ
トメルト系粘着剤を0.6mmの厚さに塗工してなる505mm×
505mmの粘着シートを平坦な鋼板上に置き、この上に、
それぞれの表面に周辺部を残して約3.5mm×8.5mmのグラ
シン基材からなる再剥離性粘着シートを貼着した45mm×
95mmのタイル5×10個を表面を粘着剤層に向け互いに５m
mの間隔を空けて並べた。これを実施例１の場合と同様
に処理して、目地部処理タイルシートを得ることができ
た。
トメルト系粘着剤を0.6mmの厚さに塗工してなる505mm×
505mmの粘着シートを平坦な鋼板上に置き、この上に、
それぞれの表面に周辺部を残して約3.5mm×8.5mmのグラ
シン基材からなる再剥離性粘着シートを貼着した45mm×
95mmのタイル5×10個を表面を粘着剤層に向け互いに５m
mの間隔を空けて並べた。これを実施例１の場合と同様
に処理して、目地部処理タイルシートを得ることができ
た。
【００１５】
【実施例３】実施例１で得られたタイルシートにこれが
丁度入る大きさの木枠を被せ、タイル裏面にモルタルを
約１cmの厚さに打ち込んだ。２日間放置した後、粘着シ
ートをタイル表面から除去して、２mmの深さの目地を有
するタイル化粧 PC 板を得ることができた。
丁度入る大きさの木枠を被せ、タイル裏面にモルタルを
約１cmの厚さに打ち込んだ。２日間放置した後、粘着シ
ートをタイル表面から除去して、２mmの深さの目地を有
するタイル化粧 PC 板を得ることができた。
【００１６】
【実施例４】コンクリート躯体上に厚さ約１cmのモルタ
ル層を形成し、直ちに実施例２で得られたタイルシート
を強く押しつけ、そのまま２日間放置した。２日後、粘
着シートを剥離して、タイル表面を露出させることがき
た。
ル層を形成し、直ちに実施例２で得られたタイルシート
を強く押しつけ、そのまま２日間放置した。２日後、粘
着シートを剥離して、タイル表面を露出させることがき
た。
【００１７】
【発明の効果】以上述べてきたように、タイルシートと
その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法をを本
発明構成のタイルシートとその製造方法及びタイル仕上
げ方法とすることによって、従来技術の有していた課題
を解決して、タイル先付け工法、後付け工法にも適用可
能な、目地形成工程を省略することのできる目地部処理
タイルシートとその製造方法及びそれを用いたタイル仕
上げ方法を提供することができた。
その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法をを本
発明構成のタイルシートとその製造方法及びタイル仕上
げ方法とすることによって、従来技術の有していた課題
を解決して、タイル先付け工法、後付け工法にも適用可
能な、目地形成工程を省略することのできる目地部処理
タイルシートとその製造方法及びそれを用いたタイル仕
上げ方法を提供することができた。
【図１】本発明目地部処理タイルシートの一例の構成を
示す断面図。
示す断面図。
【図２】本発明目地部処理タイルシートの他の例の構成
を示す断面図。
を示す断面図。
【図３】本発明目地部処理タイルシートの製造工程及び
それを用いたタイル化粧 PC 板の製造工程を示す工程
図。
それを用いたタイル化粧 PC 板の製造工程を示す工程
図。
１…粘着剤層、２…基材、３…タイル、４…プラスチッ
ックフィルム、５…モルタル、６…鋼板。
ックフィルム、５…モルタル、６…鋼板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 正人 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社スリオンテック内 (72)発明者 秋山 武久 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社スリオンテック内 (72)発明者 小河 洋征 東京都府中市寿町１−４−３ セルテック 株式会社内 (72)発明者 石垣 和久 東京都府中市寿町１−４−３ セルテック 株式会社内
Claims (8)
- 【請求項１】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れていることを特徴とする目地部処理タイルシート。 - 【請求項２】上記粘着シートがホットメルト系粘着剤を
塗工した粘着シートであることを特徴とする請求項１記
載の目地部処理タイルシート。 - 【請求項３】粘着シート上に複数個のタイルを互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列する工程、上記粘着シート上に配列搭載した
タイルを加熱あるいは加圧の少なくとも何れか一方を含
む手段によって粘着シート上の粘着剤層中に所定深さの
目地に相当する深さまで埋没させる工程を含むことを特
徴とする目地部処理タイルシートの製造方法。 - 【請求項４】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れている請求項１記載の目地部処理タイルシートのタイ
ルの裏側露出面及びタイル間に介在する粘着剤表面を覆
ってコンクリートまたはモルタルを打ち込むことを特徴
とするタイル化粧 PC板の製造方法。 - 【請求項５】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れている請求項１記載の目地部処理タイルシートを、成
形硬化した PC 板面上に形成させた未硬化モルタル層に
圧着させることを特徴とするタイル化粧 PC 板の製造方
法。 - 【請求項６】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れている請求項１記載の目地部処理タイルシートの粘着
シート背面を型枠に貼り付け、該目地部処理タイルシー
トのタイルの裏側露出面及びタイル間に介在する粘着剤
表面を覆うようにコンクリートまたはモルタルを打ち込
むことを特徴とするタイル仕上げ方法。 - 【請求項７】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れている請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側
露出面を、躯体コンクリート面上に形成させた未硬化モ
ルタル層に圧着させることを特徴とするタイル仕上げ方
法。 - 【請求項８】粘着シート上に複数個のタイルが互いに所
定の間隔を保ってその表面が上記粘着シートに接触する
ように配列され、かつ、上記タイルが上記粘着シートの
粘着剤層中に所定深さの目地に相当する深さまで埋没さ
れている請求項１記載の目地部処理タイルシートの裏側
露出面にモルタル層を形成させ、該モルタル層が硬化す
る前に躯体コンクリート面または躯体コンクリート面上
に形成させた未硬化モルタル層に圧着させることを特徴
とするタイル仕上げ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1308093A JPH06235253A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 目地部処理タイルシート、その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1308093A JPH06235253A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 目地部処理タイルシート、その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235253A true JPH06235253A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=11823194
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1308093A Pending JPH06235253A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 目地部処理タイルシート、その製造方法及びそれを用いたタイル仕上げ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06235253A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008016188A1 (en) * | 2006-08-04 | 2008-02-07 | 3M Innovative Properties Company | Tile unit, tile adhering sheet, and method of installing tiles |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54119719A (en) * | 1978-03-08 | 1979-09-17 | Tanto Kk | Tile aggregate that use thermal melting resin as support |
| JPH0194149A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-12 | Inax Corp | 紙張リタイルユニットの施工方法 |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP1308093A patent/JPH06235253A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54119719A (en) * | 1978-03-08 | 1979-09-17 | Tanto Kk | Tile aggregate that use thermal melting resin as support |
| JPH0194149A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-04-12 | Inax Corp | 紙張リタイルユニットの施工方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008016188A1 (en) * | 2006-08-04 | 2008-02-07 | 3M Innovative Properties Company | Tile unit, tile adhering sheet, and method of installing tiles |
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