JP2798638B2 - 装飾骨材搭載シート - Google Patents

装飾骨材搭載シート

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JP2798638B2
JP2798638B2 JP4710296A JP4710296A JP2798638B2 JP 2798638 B2 JP2798638 B2 JP 2798638B2 JP 4710296 A JP4710296 A JP 4710296A JP 4710296 A JP4710296 A JP 4710296A JP 2798638 B2 JP2798638 B2 JP 2798638B2
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sheet
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hot melt
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decorative
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映章 小林
明生 廻谷
真理子 高橋
洋征 小河
和久 石垣
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株式会社スリオンテック
セルテック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート建造物の
表面装飾に適用するために用いる、天然石、セラミック
ス、ガラス、プラスチックス等の装飾骨材を一つの面に
保持した装飾骨材搭載シートに係り、特に、広範な粒径
の装飾骨材をコンクリート表面に簡単にかつ美しく露出
させることができる装飾骨材搭載シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート(モルタル等も含む)
の表面を装飾骨材等で飾る工法の一つとして、特殊な装
飾骨材搭載シート(特公平7-2390号公報記載)を利用し
た、洗い出しによらない装飾骨材露出工法が提案されて
いる(特開平6-134736号公報記載)。この方法は、柔軟
な基材上にホットメルト接着剤層等を形成し、この接着
剤層中に装飾骨材を部分的に埋め込んだ装飾骨材搭載シ
ートを作製し、これを型枠内等に設置してコンクリート
を打ち込み、養生した後シートを剥離して装飾骨材をコ
ンクリート表面に露出させるものである。
【0003】また、上記と類似の方法として、装飾粒子
(骨材)を、接着剤を使用するかあるいは真空下で装飾粒
子の一部をシートで包み込むなどの方法でシートに付着
させ、そのシートを用いて上記と同様にしてコンクリー
ト表面に装飾骨材を露出させる方法も提案されている
(特開平4-176958号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装飾骨材搭載シートを利用する方法においては、大粒径
の装飾骨材を搭載したシートが作製しにくいこと、シー
ト材料を大量に消費すること等の問題があった。また、
上記の粒子を付着させたシートを使用する方法において
は、形状が一定でない天然石等の所望の表面を完全にシ
ートで被覆することが物理的に困難で、装飾骨材を所望
の程度に露出させることができる良好な装飾骨材搭載シ
ートを作製することが極めて困難であること、装飾骨材
搭載シートの裏面の凹凸が大きいため、コンクリートを
打設する際に、上記シートをトロ漏れがしないように型
枠に固定することが難しいことなどの問題があった。
【0005】装飾骨材上にホットメルトシートを載せて
加熱すると、シートが装飾骨材面を包み込むため、比較
的薄いシートで装飾骨材の所望の部分を包み込んで保持
することが可能で、装飾骨材露出コンクリートを作製す
るのに極めて適切な装飾骨材搭載シートを得ることがで
きる。しかし、前記特開平4-176958号公報記載の方法と
同様に、この方法によって作られたシートの背面、すな
わち装飾骨材非搭載面は装飾骨材の形状に追従した凹凸
があり、この背面をそのまま型枠に固定してコンクリー
トを打設するとトロ漏れが生じる。またこの背面の凹凸
を何らかの物質で埋めて平坦化することは資源の大量消
費につながるため好ましくない。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、広範な粒径の装飾骨材をコンクリー
ト表面に簡単に、美しく露出させることができる新規な
装飾骨材搭載シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は次のように
して解決することができる。すなわち、第1は、装飾骨
材をその一部分を包み込むようにして一つの面に保持し
てなる装飾骨材保持シートの他の面に平坦な支持体シー
トを被覆してなる装飾骨材搭載シートとすることで、こ
の際、前記装飾骨材保持シートの装飾骨材包み込みによ
って生じた凹部と平坦な支持体シートとの間に空隙を設
け、且つ装飾骨材保持シートの少なくとも周辺部を平坦
な支持体シートに密着せしめるようにすること。第2
は、装飾骨材上にホットメルトシートを載せ、該ホット
メルトシートを加熱溶融して装飾骨材の一部分を包み込
ませてなる装飾骨材保持ホットメルトシートの他の面に
平坦な支持体シートを被覆した装飾骨材搭載シートとす
ることであり、この際、前記装飾骨材保持ホットメルト
シートの装飾骨材包み込みによって生じた凹部と平坦な
支持体シートとの間に空隙を設け、且つ装飾骨材保持ホ
ットメルトシートの少なくとも周辺部が平坦な支持体シ
ートの周辺部と密着するようにすることが効果的であ
る。
【0008】第3は、装飾骨材をその一部分を包み込む
ようにして一つの面に保持してなる装飾骨材保持シート
或いは装飾骨材保持ホットメルトシートの他の面に、平
坦な支持体シートを接着剤または粘着剤により接合して
被覆した装飾骨材搭載シートとすること。
【0009】第4は、前記平坦な支持体シートとして、
耐熱性フィルム上に装飾骨材保持ホットメルトシートと
熱融着可能なホットメルト組成物を積層してなるシート
を用い、該シートをホットメルト組成物を介して装飾骨
材保持ホットメルトシートに加熱接合せしめて、平坦な
支持体シートを被覆した装飾骨材搭載シートとすること
である。
【0010】ここで、平坦な支持体シートの一部分を形
成する耐熱性フィルムは装飾骨材保持ホットメルトシー
トに支持体シートを接合する際の加熱に耐える程度の耐
熱性を有するものであればよい。また、上記の平坦な支
持体シートのもう一つの部分を形成するホットメルト組
成物は、装飾骨材保持ホットメルトシートと親和性があ
って熱融着可能なものであればよく、特に化学的に同一
種類のものがよい。
【0011】上記の方法を適用することによって、装飾
骨材保持ホットメルトシートと支持体シートとを加熱接
合する際に、周辺部だけでなく装飾骨材搭載によって生
じた装飾骨材保持ホットメルトシートの凸部で支持体シ
ートに接した部分が該支持体シートと融合し、シートの
取扱いを容易にするという利点もある。
【0012】なお、本発明によって得られた装飾骨材搭
載シートを用いて作製した装飾コンクリート面には、天
然小石等の装飾骨材が自然に近い凹凸をもって露出して
おり、景観上優れたコンクリート建造物を提供すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を実施するに際しては、各
種ホットメルト性プラスチックスが使用できるが、特に
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共
重合体、ポリアミド、ポリエステル等を主成分とするホ
ットメルト材料から作製したホットメルトシートを使用
することができる。また支持体シートとしては、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチッ
クスフィルムや、これらのプラスチックスフィルムに上
記ホットメルト材料を積層したフィルムを使用すること
ができる。
【0014】次に、具体的な実施の形態についてより詳
細に説明する。なお、これらの実施の形態は本発明の一
部を示すものであって、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。
【0015】
【実施の形態1】平らな鉄板上に厚さ5mm、巾20mmのア
ルミニウム板で作製した外寸300mm×300mmの枠を置き、
その中に粒径約12mmの天然小石を並べ、その上にエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体をベースとする、100℃における
溶融粘度が約500Pa・s、厚さが約0.6mmで大きさ305mm×3
05mmのホットメルトシートを載せ、全体を100℃、20分
間加熱してホットメルトシートを溶融させてシートに接
触した小石の上部をシートにより包み込んで天然小石保
持シートを作製した。次いで厚さ0.2mm、大きさ305mm×
305mmのエチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム積層ポリ
エチレンフィルムからなる平坦な支持体シートをエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体面を上にして平らな鉄板上に置
き、その上に上記の天然小石保持シートを枠ごとシート
面を下にして載せ、80℃、15分間加熱した。これによっ
て、枠の縁部にあったホットメルトシートと支持体シー
トとが完全に融着し、平坦な支持体シートで裏打ちされ
た装飾骨材搭載シートを得ることができた。該シートの
小石保持ホットメルトシート面には、小石の大小やその
保持位置に応じた凹凸が生じ、凸部分で支持体シートに
接しているものの多くは支持体シートに融着した。図1
にこのようにして得られた装飾骨材搭載シートの断面模
式図を、また図2に上面模式図を示した。なお、図にお
いて、1は装飾骨材(天然小石)、2はホットメルトシー
ト、3は支持体シート、4はホットメルトシートと支持
体シートの周辺部における融着部、5はホットメルトシ
ートの凸部と支持体シートの融着部、6はホットメルト
シートと支持体シート間の空隙を示す。
【0016】上記装飾骨材搭載シートの裏面周辺部に両
面テープを貼り付けてシートを木製型枠に固定し、この
上にモルタルを打設して室温で2日間放置した後脱型し
た。この時、シート背面には全くトロ漏れがなかった。
また、コンクリート面からホットメルトシートを剥離し
たところ、仕上りのよい装飾骨材露出面が現われた。
【0017】
【比較例1】実施の形態1と同様にして作製した天然小
石保持シートを支持体シートで裏打ちすることなくその
まま両面テープで型枠に固定し、モルタルを打設した。
2日間放置後脱型したところ、トロ漏れが著しくホット
メルトシートを剥離して小石面を露出させることが困難
であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装飾骨材搭載シートの断面模式
図。
【図2】本発明に係る装飾骨材搭載シートの上面模式
図。
【符号の説明】
1…天然小石、2…ホットメルトシート、3…支持体シ
ート、4…融着部、5…融着部、6…空隙。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 真理子 神奈川県川崎市多摩区登戸3819 株式会 社スリオンテック内 (72)発明者 小河 洋征 東京都府中市寿町1−4−3 セルテッ ク株式会社内 (72)発明者 石垣 和久 東京都府中市寿町1−4−3 セルテッ ク株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E04F 13/00 - 13/18 E04G 9/00 - 9/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装飾骨材をその一部分を包み込むようにし
    て一つの面に保持してなる装飾骨材保持シートの他の面
    に平坦な支持体シートを被覆してなる装飾骨材搭載シー
    トにおいて、上記装飾骨材保持シートの装飾骨材包み込
    みによって生じた凹部と上記平坦な支持体シートとの間
    に空隙を設け、かつ、上記装飾骨材保持シートの少なく
    とも周辺部を上記の平坦な支持体シートに密着せしめた
    ことを特徴とする装飾骨材搭載シート。
  2. 【請求項2】装飾骨材上にホットメルトシートを載せ、
    該ホットメルトシートを加熱溶融して装飾骨材の一部分
    を包み込んでなる装飾骨材保持ホットメルトシートの他
    の面に、平坦な支持体シートを被覆せしめた装飾骨材搭
    載シートにおいて、上記装飾骨材保持ホットメルトシー
    トの装飾骨材包み込みによって生じた凹部と上記平坦な
    支持体シートとの間に空隙を設け、かつ、上記装飾骨材
    保持ホットメルトシートの少なくとも周辺部を上記平坦
    な支持体シートに密着せしめたことを特徴とする装飾骨
    材搭載シート。
  3. 【請求項3】上記の装飾骨材搭載シートにおいて、装飾
    骨材をその一部分を包み込むようにして一つの面に保持
    してなる装飾骨材保持シート又は装飾骨材保持ホットメ
    ルトシートの他の面に平坦な支持体シートを接着剤また
    は粘着剤により接合せしめたことを特徴とする請求項1
    または2記載の装飾骨材搭載シート。
  4. 【請求項4】装飾骨材をその一部分を包み込むようにし
    て一つの面に保持してなる装飾骨材保持ホットメルトシ
    ートの他の面に平坦な支持体シートを被覆してなる請求
    項2記載の装飾骨材搭載シートにおいて、上記の平坦な
    支持体シートが耐熱性フィルム上に上記装飾骨材保持ホ
    ットメルトシートと熱融着可能なホットメルト組成物と
    を積層させたシートからなり、該支持体シートを前記装
    飾骨材保持ホットメルトシートに加熱接合せしめたこと
    を特徴とする装飾骨材搭載シート。
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