JPH06235197A - 塗被紙の乾燥方法 - Google Patents
塗被紙の乾燥方法Info
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Abstract
モトリングが発生しない塗被紙を、安定的に製造するた
めの乾燥方法を提供するものである。 【構成】 本発明は、原紙に塗被液を塗布し、乾燥工程
での乾燥を熱風により行う方法において、各熱風ドライ
ヤユニット内に設けられた露点検知装置及び温度検知装
置から信号を入力して、各熱風循環系への蒸気の吹き込
み量、フレッシュ空気の導入量、熱風温度調整用熱交換
器の蒸気量を調節することにより、熱風ドライヤ内の熱
風の露点温度を45〜55℃且つ熱風温度を 100〜180 ℃で
乾燥することを特徴とする塗被紙の乾燥方法である。 【効果】 熱風ドライヤ内の熱風の露点温度と熱風温度
を制御することにより、印刷強度、印刷モトリング性の
優れた印刷用塗被紙を安定的に製造することが可能にな
った。
Description
法に関し、特に印刷強度、印刷モトリングの優れた印刷
用塗被紙を安定的に製造するための乾燥方法に関するも
のである。
化、高級化と共に、印刷技術の進歩に伴う印刷の高速化
により、印刷用塗被紙の品質として、印刷強度が高くモ
トリングの優れた、より高い印刷適性を要求されてい
る。そのため、印刷用塗被紙の製造方法に関しては各種
の提案がされており、塗被紙の乾燥方法の改善はその中
のひとつである。
る塗被液を塗布した湿潤塗被紙を乾燥する方法は、熱風
ドライヤ、ガスIRドライヤ、電気IRドライヤ、シリ
ンダードライヤ等を用いる方法があり、熱風ドライヤは
熱風の風量及び温度、ガスIRドライヤはガス流量、電
気IRドライヤは電気出力、シリンダードライヤは蒸気
量によって、塗被紙の乾燥と水分制御が行われている。
法(特公昭59-12949号公報、特開平3-269192号公報等)
等の提案がされているが、これらは何れも、熱風ドライ
ヤ通過後の紙の水分率を検出し、検出した水分率で熱風
温度、熱風の風量、ドライヤの熱風吹き出し部と塗被紙
の距離の調整等を行うことによる水分制御方法であるた
め、水分率の安定化により不良紙を減少することはでき
るが、塗被液中の接着剤の造膜強度に関係する熱風ドラ
イヤの熱風の水蒸気分圧が変化し、時として、印刷強度
の低下や印刷モトリングの発生といった欠陥が発生し、
なお改良の余地が残されている。
強度が高く、印刷時のモトリングが発生しない塗被紙
を、安定的に製造するための乾燥方法を提供するもので
ある。
の塗被紙の品質にバラツキが生じ、時には印刷時にピッ
キングやモトリングの発生するものもあった。品質のバ
ラツキや印刷時のモトリング発生等の原因は以下のよう
に推測される。即ち、原紙が本来有する地合ムラによ
り、塗被紙は塗被層に厚みムラを持っており、さらに抄
紙機や塗工機の高速化に伴いその傾向は増大してくる。
原紙水分、塗被液濃度、塗布量、熱風温度、外気温度等
の変動、又は塗工速度の変化等により、塗被層の厚みム
ラに基づく乾燥ムラやバインダーマイグレーションが起
こり、モトリングの発生が助長されている。一方、印刷
時発生するピッキングの原因は、塗被液の成分中の接着
剤の量と造膜時の接着強度に殆ど起因しており、特に接
着剤の中で代表的に用いられている合成樹脂ラテックス
の造膜はTg以上の温度で乾燥する必要があり、乾燥温
度が接着強度即ち印刷強度に影響する。
行う方法において、特に熱風の露点温度と熱風温度に注
目し、高品質の塗被紙を安定的に得るための適正な乾燥
条件について鋭意研究を行った結果、熱風の露点温度と
熱風温度がある範囲で、極めて顕著な効果が得られ本発
明に至った。
び接着剤を主成分とする塗被液を塗布し、乾燥工程での
乾燥を熱風により行う方法において、熱風ドライヤ中の
熱風の露点温度が45〜55℃且つ熱風温度が 100〜180 ℃
で乾燥され、各熱風ドライヤユニット内に設けられた露
点検知装置及び温度検知装置から信号を入力して、各熱
風循環系への蒸気の吹き込み量、フレッシュ空気の導入
量、熱風温度調整用熱交換器の蒸気量を調節し、熱風の
露点温度と熱風温度を制御する制御装置を備えたことを
特徴とする塗被紙の乾燥方法である。
ればならない。露点温度がこの範囲を外れると乾燥ムラ
やバインダーのマイグレーションにより塗被紙の印刷時
のモトリングが発生する。またこの温度が45℃未満では
塗被紙の印刷強度が低下する。
ならない。これが 100℃未満となると塗被紙の印刷強度
及び印刷時のモトリングが劣るし、 180℃超では印刷時
のモトリングが不良となる。
GT印刷適性試験機を用いるJISP8129による方
法で 140cm/s以上を示す高い強度で、且つ印刷モトリン
グも2波長クロマトスキャナーCS−9000を用いて
測定した2色印刷後の吸光度の標準偏差が 0.035以下で
インキ濃度ムラが極めて少ない、優れた塗被紙が安定的
に得られる。
従来の塗被液組成物と同様に顔料及び接着剤を主成分と
するものである。顔料としては、例えばクレー、カオリ
ン、炭酸カルシュウム、二酸化チタン、水酸化アルミニ
ュウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、硫
酸カルシュウム、タルク、プラスチックピグメント等の
通常の塗被紙用顔料の一種以上が適宜選択して使用され
る。
白、合成蛋白等の蛋白質類;燐酸エステル化澱粉、酸化
澱粉、酵素変性澱粉等の澱粉類;スチレン・ブタジエン
共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリルエステル共
重合体、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体等
の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステル
及び/又はメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこ
れらの各種重合体のカルボキシル基、水酸基等の官能基
変性ラテックス、ポリビニールアルコール、オレフィン
・ジカルボン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着
剤;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体等の通常の塗被紙用接着
剤の一種以上が適宜選択して使用される。
対して5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部の範囲で
使用される。また、必要に応じて消泡剤、着色剤、流動
性改良剤等の各種助剤が適宜使用される。
0g/m2 の一般的な中性又は酸性サイズを施した、上質及
び中質紙を使用できる。また、ゲートロールコータ等の
ロールコータ、ブレードコータ、エアーナイフコータ、
ロッドコータ、ショートドウエルコータ、リバースロー
ルコータ、サイズプレスコータ、グラビアコータ等の塗
被装置を設けたオンマシンあるいはオフマシンコータに
よって予備塗工された原紙も使用できる。
られる例えばゲートロールコータ等のロールコータ、ブ
レードコータ、エアーナイフコータ、ロッドコータ、シ
ョートドウエルコータ、リバースロールコータ、サイズ
プレスコータ、グラビアコータ等の塗被装置を設けたオ
ンマシンあるいはオフマシンコータによって原紙上に一
層あるいは多層に分けて塗被され、塗被(乾燥)速度が
低速から1500m/分の高速コータまでの一般的なコータに
使用される。その際の塗被液組成物の固形分濃度は、一
般に40〜75重量%であるが実機操業性を考慮すると好ま
しくは45〜70重量%の範囲が望ましい。
とする塗被液を塗布した湿潤塗被紙を乾燥する方法は、
熱風ドライヤ、ガスIRドライヤ、電気IRドライヤ、
シリンダードライヤ等があり、塗被紙の水分調整方法
は、熱風ドライヤについては熱風の風量及び温度による
制御が一般的な方法である。
ト内に設けられた露点検知装置から信号を入力して、各
熱風循環系への蒸気の吹き込み量、フレッシュ空気の導
入量を調節して、熱風ドライヤ内の露点温度を適正範囲
に制御する。また、各熱風ドライヤユニット内に設けら
れた温度検知装置から信号を入力して、熱風温度調整用
熱交換器の蒸気量を調節し、熱風温度も適正範囲に制御
することを特徴とするも塗被紙の乾燥方法である。
法により熱風温度と風量の調整で塗被紙の水分管理を行
った場合、水分の蒸発量変化は熱風の水蒸気分圧を変
え、その結果、熱風ドライヤ内の露点温度が変化して、
塗被層の水分が蒸発する際の温度が異なり接着剤である
ラテックス等の造膜状態に変化が起き、往々にして印刷
強度と印刷モトリングに影響を及ぼす。
適正範囲に制御することによって、高い造膜温度で接着
剤の乾燥が行われることにより、造膜性も安定して印刷
強度が高くなると推測される。印刷モトリング発生の減
少効果は以下のように推測される。原紙が本来有する地
合ムラにより、塗被紙は塗被層に厚みムラを持ってお
り、さらに抄紙機や塗工機の高速化に伴いその傾向は増
大してくる。原紙水分、塗被液濃度、塗布量、熱風温
度、外気温度等の変動、又は塗被(乾燥)速度の変化等
により起こる、塗被層の厚みムラに基づく乾燥ムラやバ
インダーマイグレーションが、適正な露点温度の環境下
において緩和され、印刷モトリングの発生が抑制され
る。
軽量コート紙、上質コート紙、アート紙等のグロス系、
マット系、ダル系いずれの印刷用塗被紙の乾燥方法にも
有効であり、印刷強度が高く、印刷時のモトリングが発
生しない塗被紙を安定的に得られる乾燥方法を提供す
る。
の通りである。
キをRI−II型印刷適性試験機(明製作所製)で印刷後
の目視評価。IGT強度はJIS P8129法のIG
T印刷適性試験機を用いた評価。
印刷適性試験機(明製作所製)を用いて2色印刷した後
のインキ濃度ムラの目視評価。インキ濃度の標準偏差は
RI−II型印刷適性試験機(明製作所製)で2色印刷し
た後、2波長クロマトスキャナーCS−9000(島津
製作所)で測定した吸光度の標準偏差(測定波長 570nm
測定面積2cm2 ・測定点数 500点・吸光度が 0.6〜0.8
の範囲の印刷紙を測定。吸光度の調整はインキ量あるい
は1色目印刷と2色目印刷の印刷インターバルで行
う)。
説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定され
るものでない。
図1の塗布装置に基づいて説明すると、給紙部Aより供
給された原紙(1)がファウンテン(2)とバッキング
ロール(3)とブレード(4)よりなる塗工部Bにて塗
被液を塗布され、湿潤した塗被紙が熱風ドライヤ部Cで
乾燥されリール部Dにより巻取られる塗布装置におい
て、熱風ドライヤ部Cにおける湿潤塗被紙を乾燥する熱
風ドライヤの熱風が、熱風ドライヤ内に設けられた露点
温度検出器(5)で検出された露点により、蒸気開度調
節器(熱風用)(6)とフレッシュエアー調節装置
(7)を調節して熱風ファン(8)から供給される熱風
の露点温度を調整する。同時に、熱風ドライヤ内に設け
られた温度検出器(9)で検出された熱風温度により蒸
気開度調節器(熱交換器用)(10)を調節して熱交換器
(11)に入る蒸気量を決め、熱風温度を調節する。水分
の蒸発速度を適正値にするために、給気ダンパー開度調
節装置(12)あるいは熱風ファン(8)の回転数を調節
して熱風の風速を変更することにより、水分コントロー
ルを行う。また、塗布装置の乾燥方法は熱風ドライヤの
みの乾燥には限らず、熱風ドライヤとシリンダードライ
ヤ、電気IRドライヤ、ガスIRドライヤ等から選ばれ
た組み合わせでも効果が認められる。実施例並びに比較
例における乾燥方法は、熱風ドライヤのみの場合と熱風
ドライヤとシリンダードライヤの組み合わせの結果を記
載した。
ン(商品名:プレミアカオリン ECC社製)60部、炭
酸カルシュウム(商品名:カービタル90 富士カオリ
ン社製)40部、顔料分散剤(商品名:アロンT−40
東亜合成化学工業製) 0.4部、接着剤をスチレン・ブタ
ジエン共重合体ラテックス(商品名:JSR0625
日本合成ゴム社製)13部、酸化澱粉(商品名:MS46
00 日本食品社製)4部、消泡剤、流動性改良剤を適
量配合して調製し、固形分濃度62%の塗被液を用いた。
塗被(乾燥)速度5m/min 、塗布量 15g/m2 、乾燥条
件:熱風温度 140℃、露点温度45℃、熱風ドライヤを用
いて前述の露点制御方法で塗布した。得られた塗被紙に
ついて一定の条件下でスーパーカレンダー処理を行い、
前述の評価方法で行った結果を表1に記載した。
件:露点温度55℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよう
にして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:露点温度40℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよう
にして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:露点温度60℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよう
にして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:熱風温度 180℃とした以外は同様にして印刷用塗被
紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:露点温度50℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよう
にして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:露点温度40℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよう
にして評価を行い、その結果を表1に記載した。
件:露点温度57℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙
を得た。得られた塗被紙については、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表1に記載した。
燥)速度 150m/min 、乾燥条件:熱風温度 100℃、露点
温度50℃とした以外は同様にして印刷用塗被紙を得た。
得られた塗被紙について、実施例1と同じようにして評
価を行い、その結果を表2に記載した。
件:熱風温度 120℃、とした以外は同様にして印刷用塗
被紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じ
ようにして評価を行い、その結果を表2に記載した。
件:熱風温度 160℃、とした以外は同様にして印刷用塗
被紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じ
ようにして評価を行い、その結果を表2に記載した。
件:熱風温度80℃、とした以外は同様にして印刷用塗被
紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表2に記載した。
件:熱風温度 200℃、とした以外は同様にして印刷用塗
被紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じ
ようにして評価を行い、その結果を表2に記載した。
燥)速度 900m/min 、乾燥条件:熱風温度 160℃、露点
温度45℃、乾燥を熱風ドライヤとシリンダードライヤで
した以外は同様にして印刷用塗被紙を得た。得られた塗
被紙について、実施例1と同じようにして評価を行い、
その結果を表3に記載した。
件:露点温度55℃、とした以外は同様にして印刷用塗被
紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表3に記載した。
件:露点温度40℃、とした以外は同様にして印刷用塗被
紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表3に記載した。
件:露点温度60℃、とした以外は同様にして印刷用塗被
紙を得た。得られた塗被紙について、実施例1と同じよ
うにして評価を行い、その結果を表3に記載した。
1〜9はいずれも印刷強度が高く且つモトリング性にも
優れている。これに対し比較例1〜8では印刷強度若し
くはモトリング性のどちらか、又は両方で劣る。
概略図である。
の塗被紙の品質にバラツキが生じ、時には印刷時にピッ
キングやモトリングの発生するものもあった。品質のバ
ラツキや印刷時のモトリング発生等の原因は以下のよう
に推測される。即ち、原紙が本来有する地合ムラによ
り、塗被紙は塗被層に厚みムラを持っており、さらに抄
紙機や塗工機の高速化に伴いその傾向は増大してくる。
原紙水分、塗被液濃度、塗布量、熱風温度、外気温度等
の変動、又は塗被(乾燥)速度の変化等により、塗被層
の厚みムラに基づく乾燥ムラやバインダーマイグレーシ
ョンが起こり、モトリングの発生が助長されている。一
方、印刷時発生するピッキングの原因は、塗被液の成分
中の接着剤の量と造膜時の接着強度に殆ど起因してお
り、特に接着剤の中で代表的に用いられている合成樹脂
ラテックスの造膜はTg以上の温度で乾燥する必要があ
り、乾燥温度が接着強度即ち印刷強度に影響する。
られる例えばゲートロールコータ等のロールコータ、ブ
レードコータ、エアーナイフコータ、ロッドコータ、シ
ョートドウエルコータ、リバースロールコータ、サイズ
プレスコータ、グラビアコータ等の塗被装置を設けたオ
ンマシンあるいはオフマシンコータによって原紙上に一
層あるいは多層に分けて塗被され、塗被(乾燥)速度が
低速から1500m/minの高速コータまでの一般的
なコータに使用される。その際の塗被液組成物の固形分
濃度は、一般に40〜75重量%であるが実機操業性を
考慮すると好ましくは45〜70重量%の範囲が望まし
い。
ト内に設けられた露点検知装置から信号を入力して、各
熱風循環系への蒸気の吹き込み量、フレッシュ空気の導
入量を調節して、熱風ドライヤ内の露点温度を適正範囲
に制御する。また、各熱風ドライヤユニット内に設けら
れた温度検知装置から信号を入力して、熱風温度調整用
熱交換器の蒸気量を調節し、熱風温度も適正範囲に制御
することを特徴とする塗被紙の乾燥方法である。
説明するが、本発明はこれらの実施例の範囲に限定され
るものではない。
図1の塗布装置に基づいて説明すると、給紙部Aより供
給された原紙(1)がファウンテン(2)とバッキング
ロール(3)とブレード(4)よりなる塗工部Bにて塗
被液を塗布され、湿潤した塗被紙が熱風ドライヤ部Cで
乾燥されリール部Dにより巻取られる塗布装置におい
て、熱風ドライヤ部Cにおける湿潤塗被紙を乾燥する熱
風ドライヤの熱風が、熱風ドライヤ内に設けられた露点
温度検知装置(5)で検出された露点により、蒸気開度
調節器(熱風用)(6)とフレッシュエアー調節装置
(7)を調節して熱風ファン(8)から供給される熱風
の露点温度を調整する。同時に、熱風ドライヤ内に設け
られた温度検知装置(9)で検出された熱風温度により
蒸気開度調節器(熱交換器用)(10)を調節して熱交
換器(11)に入る蒸気量を決め、熱風温度を調節す
る。水分の蒸発速度を適正値にするために、給気ダンパ
ー開度調節装置(12)あるいは熱風ファン(8)の回
転数を調節して熱風の風速を変更することにより、水分
コントロールを行う。また、塗布装置の乾燥方法は熱風
ドライヤのみの乾燥には限らず、熱風ドライヤとシリン
ダードライヤ、電気IRドライヤ、ガスIRドライヤ等
から選ばれた組み合わせでも効果が認められる。実施例
並びに比較例における乾燥方法は、熱風ドライヤのみの
場合と熱風ドライヤとシリンダードライヤの組み合わせ
の結果を記載した。
Claims (3)
- 【請求項1】 原紙に顔料及び接着剤を主成分とする塗
被液を塗布し、乾燥工程での乾燥を熱風により行う塗被
紙の乾燥方法において、熱風の露点温度及び熱風温度を
熱風ドライヤユニット内の検知装置からそれぞれ信号を
入力し、各熱風循環系への蒸気吹き込み量、フレッシュ
空気導入量、熱風温度調整用熱交換器の蒸気量を調整す
ることにより、熱風の露点温度を45〜55℃、且つ熱風の
温度を100 〜 180℃とすることを特徴とする、印刷強
度、印刷モトリング性の良好な印刷用塗被紙の乾燥方
法。 - 【請求項2】 印刷用塗被紙の印刷強度がJIS P8
129法のIGT印刷適性試験機を用いる方法により 1
40cm/s以上である請求項1記載の印刷用塗被紙の乾燥方
法。 - 【請求項3】 印刷用塗被紙の印刷後のインキ濃度の標
準偏差が 0.035以下である請求項1又は2記載の印刷用
塗被紙の乾燥方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04468093A JP3246619B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 塗被紙の乾燥方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04468093A JP3246619B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 塗被紙の乾燥方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06235197A true JPH06235197A (ja) | 1994-08-23 |
JP3246619B2 JP3246619B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=12698157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04468093A Expired - Fee Related JP3246619B2 (ja) | 1993-02-09 | 1993-02-09 | 塗被紙の乾燥方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3246619B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
WO2000001881A1 (en) * | 1998-07-06 | 2000-01-13 | Valmet Corporation | Method and device for drying of a coated web |
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WO2011115013A1 (ja) | 2010-03-18 | 2011-09-22 | ボイス パテント ゲーエムベーハー | 塗工紙のカール調整方法 |
Families Citing this family (1)
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-
1993
- 1993-02-09 JP JP04468093A patent/JP3246619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US6311410B1 (en) | 1998-07-06 | 2001-11-06 | Metso Paper, Inc. | Method and device for drying a coated web |
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WO2011115013A1 (ja) | 2010-03-18 | 2011-09-22 | ボイス パテント ゲーエムベーハー | 塗工紙のカール調整方法 |
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JP3246619B2 (ja) | 2002-01-15 |
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