JP2000170093A - 塗工軽量印刷紙の製造方法及び塗工軽量印刷紙 - Google Patents
塗工軽量印刷紙の製造方法及び塗工軽量印刷紙Info
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Abstract
ず、平滑度及び白紙光沢が高く、印刷適性に優れた塗工
軽量印刷紙。 【解決手段】塗工用支持体にゲートロールコーターにて
顔料含有塗被液を片面当たり3〜10g(塗料固形分)
/m2塗被した塗工層が、Tgが20〜40℃で粒径が
70〜110nmの範囲にある共重合体ラテックスと、
顔料を主成分として含有する塗工層であり、塗布乾燥後
に、少なくとも一対の弾性ロールと金属ロールからなる
オンライン方式のソフトカレンダーで、金属ロールの表
面温度が150℃以上の高温処理を行う坪量が25〜6
0g/m2である塗工軽量印刷紙の製造方法。フリーネ
スが200ml・CSF以下となるように叩解されたパ
ルプ原料に無機填料を、原紙灰分が10重量%以上とな
るように添加し、抄造される原紙を使用。
Description
造において、生産効率が良好で、不透明性、剛性を殆ど
低下させることなく、平滑性、白紙光沢、印刷後光沢等
の印刷適性を大幅に向上できる塗工軽量印刷紙の製造方
法および塗工軽量印刷紙に関する。
の普及、増加、出版物の増ページ等の状況と低コスト、
省資源の要求から近年ますます軽量化の方向に進みつつ
ある。これら坪量25〜60g/m2程度の軽量印刷紙
は、表面サイズ処理の普通紙もしくは微塗工紙或いは軽
量塗工紙が用いられている。
求がますます高くなっており、軽量印刷紙といえども、
一般の印刷紙なみの印刷適性が要求されている。印刷物
の品質の面から考えると、平滑性及び光沢等を有するこ
とが必要であり、印刷作業性の面からは、不透明度、剛
度が軽量印刷紙の品質にとって大切である。
・光沢等の表面性、印刷適性と、不透明度、剛度特性を
同時に満足させることは難しい。一方軽量印刷紙生産の
立場からは、いかに生産効率を上げるかが以前にも増し
て最も重要な課題になってきている。
て通常仕上げ工程として、平滑化及び光沢を出すために
カレンダー掛けが行われる。塗工紙を製造する場合に、
仕上げ工程のカレンダー掛けは生産効率に大きな影響を
及ぼす要因のひとつである。
それぞれのカレンダー仕上げ方法で生産効率、また得ら
れる塗工紙の白色度、不透明度、剛度、光沢度、平滑度
等は大きく異なる。通常、軽量印刷紙の仕上げに用いら
れるカレンダー仕上げ処理は、スーパーカレンダーであ
る。
続いては行われず、一旦巻取ってから改めてカレンダー
掛けが別処理として行われるオフラインカレンダー方式
であり、生産効率は低い。交互に鉄と弾性体の多数ロー
ルから構成されるスーパーカレンダーは、線圧180〜
450kgf/cmであり、ロール温度は60〜80℃
が通常である。この処理は、線圧のかかった多数のロー
ル間のニップを通過するために、得られる塗工紙は高い
光沢と平滑性を有するが、潰れることは避けられず高い
不透明度と高い剛度を有する腰を得ることは難しい。ま
た、軽量であるがゆえに薄いため、平滑度、光沢度を高
くするためにニップ数を多くすると、折れ皺の発生や、
断紙などのトラブルが発生し易い。
ンでのばたつきにより印刷面がドライヤーに接触しイン
クがとられる、版胴からのはがれが悪くなりねじれては
がれることによる紙切れ、印刷後折り本時の折れ皺の発
生、印刷後のシート出しが不良になる、等の作業性の悪
化が生じる。平判オフセット印刷機では、給紙、排紙が
スムーズにいかず、スピードも上げられなくなり効率を
損ねるなどの問題がある。そのため、一般に軽量印刷紙
では、生産効率良く剛度、不透明度の低下もなく高平
滑、高光沢を得ることは難しい現状であった。
発明の目的は、生産効率が良好で、不透明度、剛度を低
下させず、平滑度及び白紙光沢が高く、印刷適性に優れ
た塗工軽量印刷紙の製造方法及びその製造方法により得
られる塗工軽量印刷紙を提供するものである。
題について鋭意研究を重ねた結果、坪量が25〜60g
/m2の塗工軽量印刷紙の製造方法において、ゲートロ
ールコーターにて顔料含有塗被液を片面当たり3〜10
g(塗料固形分)/m2塗被した塗工層を、少なくとも
一対の弾性ロールと金属ロールからなるオンライン方式
のソフトカレンダーで金属ロールの表面温度が150℃
以上の高温処理を行うことにより目的を達成できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
で粒径が70〜110nmの範囲にある共重合体ラテッ
クスと、顔料とを含有する塗工層を設けることを特徴と
する上記記載の塗工軽量印刷紙の製造方法である。尚、
粒子径はレーザ回析/散乱式粒度分布測定装置LA−9
10(堀場製作所製)により求めた数平均ラテックス粒
子径である。
工用支持体として、フリーネスが200ml・CSF
(カナダ標準フリーネス)以下となるように叩解された
パルプ原料に無機填料を、原紙灰分が10重量%以上と
なるよう添加して抄造される原紙を用いた、上記記載の
塗工軽量印刷紙の製造方法である。
度80%以上で、且つ表裏の平滑度1200秒以上(J
APAN TAPPI No.5の王研式平滑度試験器
による)で、白紙光沢40%以上であることを特徴とす
る上記記載の製造方法により得られる塗工軽量印刷紙で
ある。
ールを組み合わせ、少ないニップ数でカレンダー掛けす
る最近の仕上げ方法である。弾性ロールは、スーパーカ
レンダーと同等もしくはそれ以上の硬度を有する特殊合
成樹脂被覆ロールを使用しており、高ニップ圧下で耐熱
性、耐摩耗性に優れ、傷がつき難い特別な素材が用いら
れる。通常2組以上を組み合わせて、紙の表裏各面が1
回は金属ロールに接するように使用する。金属ロールの
表面温度が150℃未満では白紙光沢を高めるのに線圧
を高める必要が生じ、紙厚の減少で紙の剛度の低下を招
きやすい。
様にオンラインカレンダーとして使用することが出来、
生産効率は抄紙、塗工の妨げとならない。また、塗工紙
の品質も高不透明度、高光沢、高平滑性を有し、紙の腰
も良好である。そのため、生産効率や印刷用塗工紙の品
質が良好なことから、最も有効なカレンダー処理であ
り、本発明で、優れた表面性をもつ塗工軽量印刷紙の生
産にも有効である事実を見い出した。
転移温度)は20〜40℃が好ましく、ソフトカレンダ
ー高温処理により、高密度となっても、従来の平滑性の
低い塗工軽量印刷紙と同等の剛性を保つことが可能とな
り、更に高温処理であってもロール汚れの心配はない。
尚、Tgが20℃未満では高温処理によりソフトカレン
ダーロール表面に付着汚れが発生することがあり、40
℃を越えると塗膜強度が弱くなり印刷時のトラブルが起
こりやすい。ラテックスの粒径が70〜110nmのラ
テックスを用いることにより、ソフトカレンダー高温処
理による塗膜の硬化が強く、従来の塗工軽量印刷紙と同
等の塗膜強度を維持することが可能となる。
う。)に顔料および接着剤を主成分とする塗被組成物を
オンマシンゲートロールコーターで塗被乾燥した後、こ
れをオンライン方式で150℃以上の高温ソフトカレン
ダーに通紙して仕上げる印刷用塗被紙の製造方法であっ
て、該塗被組成物は顔料100重量部に対する接着剤と
して、ガラス転移温度が20〜40℃の共重合体ラテッ
クスを固形分として10〜30重量部含有する。なお、
ゲートロールコーターは本発明のような塗工軽量印刷紙
を得るための顔料含有塗被組成物のコーターとして、原
紙に対する張力要求が低く、かつ塗布量の調整が容易で
あるなど、最も操業性が安定している装置である。
ラテックスとしては、例えばスチレン・ブタジエン共重
合体、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エステルお
よび/またはメタクリル酸エステルの重合体または共重
合体等のアクリル酸系重合体ラテックス、酢酸ビニル系
共重合体等のビニル系重合体ラテックス、あるいはこれ
らの各種重合体ラテックスをカルボキシル基等の官能基
含有単量体で変性したアルカリ溶解性あるいは非アルカ
リ溶解性の重合体ラテックス等の重合体ラテックスの一
種以上を適宜選択して使用するのがよい。
するモノマーの種類により決定され、数種のモノマーを
共重合させる共重合体にあっては、重合に供するモノマ
ーの種類及びその配合率を適宜調節して共重合させるこ
とにより、ガラス転移温度を20〜40℃の範囲に保持
させることができる。重合体ラテックスの配合部数は、
ラテックスの固形分として顔料100重量部に対して1
0〜30重量部、好ましくは10〜20重量部の範囲で
使用することが重要である。10重量部未満では剛度に
対する効果が顕著でなく、また、30重量部を越えると
塗被層の空隙率が極端に低下して、インキ吸収性の悪化
及びオフセット印刷時のインキ着肉性が低下し、好まし
くない。
移温度が20〜40℃の範囲の重合体ラテックス以外
に、例えば、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白
類;ポリビニルアルコール、オレフィン・無水マレイン
酸樹脂、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;陽性化澱
粉、酸化澱粉、熱化学変性澱粉、エーテル化澱粉、エス
テル化澱粉、酸素変性澱粉やそれらをフレッシュドライ
して得られる冷水可溶性澱粉等の澱粉類;カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース誘導体等を適宜併用することができる。また、必
要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化
剤、着色剤(染料、顔料)等の通常用いられている各種
助剤が適宜使用できる。
知の方法で行うことができる。例えば、シード重合にお
いては、用いるシードラテックスの粒子径、または使用
量を調整すれば良い。また、シードを用いない重合法で
は、乳化剤種類、乳化剤量、重合開始剤量、重合温度等
の条件を適度に設定すれば良い。通常、乳化剤の量、お
よび重合開始剤量が多いほど得られるラテックスの粒径
は小さくなる。ラテックスの粒子径が70nm未満にな
ると、顔料と顔料との間隙に粒子が入り接着点が少なく
なり、接着強度が低下してしまう。また、粒子径が11
0nmより大きくなると、ラテックス粒子の比表面積が
小さくなるため、造膜性、接着強度が弱くなり、高Tg
域では使用に適しない。
は、当業界で通常使用される顔料が何れも使用可能であ
って、例えば、クレー、カオリン、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸
化亜鉛、硫酸カルシウム、タルク、サチンホワイト、焼
成カオリン、ホワイトカーボン等の無機顔料の他、各種
の有機顔料1種又は2種以上を使用することができる。
るものではなく、酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙
のいずれであってもよく、用いるパルプはNBKP、L
BKPなどの化学パルプの他、TMPなどの高歩留パル
プを含む中質原紙も使用できる。勿論、各種の回収古紙
パルプも使用できる。また、紙力増強剤、填料、顔料、
着色染料、歩留向上剤、硫酸バンド、消泡剤、等の抄紙
用補助薬品がパルプスラリーに必要に応じて添加され
る。
に叩解されたパルプに、通常填料として用いられるクレ
ー、カオリン、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、硫酸カルシウ
ム、タルク、サチンホワイト、焼成カオリン、ホワイト
カーボン等の無機顔料を、原紙灰分が10重量%以上と
なるように添加することが好ましい。灰分の上限は原紙
米坪が55g/m2前後の場合で約35重量%程度とな
る。これは用いるパルプの種類も関係する可変要素であ
る。
に叩解したパルプとすると塗工原紙の強度が高くなると
共に、内添填料の歩留まりも高くなる。原紙灰分が10
重量%以上であれば得られた塗工軽量印刷紙の不透明度
が高くなり印刷の裏写りが少なくなる。抄造について
は、フォードリニア、ツインワイヤー、オントップワイ
ヤー等の公知の抄紙機で抄造されるが、中でもオントッ
プワイヤー方式が望ましい。さらに、サイズプレス、ゲ
ートロールコーター、ビルブレードコーター、ショート
ドゥエルコーター等によって、予め表面サイズ剤などを
予備塗工した原紙も適宜使用できる。これらの原紙上に
塗被組成物を塗被する。
は、例えば、蒸気加熱シリンダー、加熱熱風エアードラ
イヤー、ガスヒータードライヤー、電気ヒータードライ
ヤー、赤外線ヒータードライヤー、高周波ヒータードラ
イヤー等、あるいは、レーザー加熱、電子線加熱、誘電
加熱等各種の方法が単独または併用して採用される。中
でも蒸気加熱ドライヤー、加熱熱風エアードライヤーが
好ましく、またこれらの併用も好ましい。
被紙を、150℃以上に加温された高温のソフトカレン
ダーにオンライン方式で通紙して仕上げ処理するが、カ
レンダー圧力、ニップ数については特に限定されず、要
求される品質に応じて適宜選択される。但しニップ数に
ついては、本発明のような軽量印刷塗被紙では2ニップ
で行うことが好ましい。
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
配合、組成、濃度などを示す数値は固型分または有効成
分の重量を基準とする数値である。
度試験器により測定。 白色度;ISO−2470に準じて測定。 白紙光沢度;JIS P 8142に準じて測定。
ークV 紅 東洋インキ社製)を0.5cc使用して印
刷を行った後、JIS P 8142に準じて測定。 剛度;JIS P 8143クラークこわさ試験に準じ
て測定。
キ(IPI#7 黒)を0.5cc使用して印刷を行
い、印刷面のピッキングの程度を目視判定。5段階評価
で、5(優)〜1(劣)。
い、モルトンロールで試験紙面上に水をつけ、その直後
にインキ(IPI#7 黒)を0.5cc使用して印刷
を行い、印刷面のピッキングの程度を目視判定。5段階
評価で、5(優)〜1(劣)。
率で配合したパルプを180ml・CSFとなるように
ディスクリファイナーで叩解し、原紙灰分が15%とな
るように軽質炭酸カルシウムを添加し、オントップワイ
ヤー方式の抄紙機で抄紙した坪量32g/m2の上質原
紙に、オンマシンゲートロールコーターで、下記の塗料
を片面5g/m2で両面塗被した。
被、乾燥後、以下の仕様のオンマシンソフトカレンダー
処理し、塗工軽量印刷紙を作成した。 <ソフトカレンダー仕様> ・ニップ数:2(塗被紙の各面に1回づつ金属ロールが
当たるようにニップを形成する)。 ・金属ロール:直径780mm、鍛造鋼ロール。 ・弾性ロール:直径610mm、合成樹脂被服ロール。 <ソフトカレンダー条件> ・金属ロール温度:170℃。 ・ライン速度:500m/min。 ・線圧:180kg/cm。
おいて、バインダーとしてTg:+25℃、粒径:90
nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加した以
外は、実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を作成し
た。
おいて、バインダーとしてTg:+30℃、粒径:80
nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加し、ソ
フトカレンダー処理において、ロール温度を180℃に
代えた以外は実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を
作成した。
おいて、バインダーとしてTg:+30℃、粒径:12
0nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加した
以外は実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を作成し
た。
おいて、バインダーとしてTg:+10℃、粒径:12
0nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加した
以外は、実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を作成
した。
おいて、バインダーとしてTg:+30℃、粒径:60
nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加した以
外は、実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を作成し
た。
おいて、バインダーとしてTg:+10℃、粒径:60
nmのスチレン・ブタジエン系ラテックスを添加した以
外は、実施例1と同様の方法で塗工軽量印刷紙を作成し
た。
3、比較例1〜比較例4の塗工軽量印刷紙の評価結果は
表1及び表2に示した。
0℃で粒径が70〜110nmの範囲にある共重合体ラ
テックスを使用することにより得られる塗工軽量印刷紙
は、高温ソフトカレンダー処理した際に高平滑(140
0秒以上)高光沢(43%以上)となり、密度も1.2
0以上だが剛度は11.0cm3/100以上であり、
オフセット輪転印刷機での作業性(乾燥ゾーンでのばた
つきやシート出しなど)は良好で、印刷時のピック強度
も強く、問題は無かった。
の共重合体ラテックスを使用し高温ソフトカレンダー処
理したとき(比較例1)、剛度は実施例と同様に11.
0cm 3/100以上で良好であったが、ピック強度が
弱くなった。また、Tg+10℃で粒径120nmの共
重合体ラテックスを使用し、高温ソフトカレンダー処理
したとき(比較例2)は、印刷時のピック強度は問題無
いが剛度が8.0cm3/100と低落し、オフ輪印刷
時のシート出しが不良になった。
合体ラテックスを使用し、高温ソフトカレンダー処理し
たとき(比較例3)は、剛度は良好であったが、印刷時
のピック強度弱くなった。また、Tg+10℃で粒径6
0nmの共重合体ラテックスを使用し、高温ソフトカレ
ンダー処理したとき(比較例4)は、剛度も8.0cm
3/100と低落し、印刷時のピック強度も弱くなり、
印刷適性が悪化した。
が良好で、不透明性、剛性を殆ど低下させることなく、
平滑性、白紙光沢、印刷後光沢等の印刷適性を大幅に向
上できる塗工軽量印刷紙を製造し、得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】塗工軽量印刷紙の製造方法において、塗工
用支持体にゲートロールコーターにて顔料含有塗被液を
片面当たり3〜10g(塗料固形分)/m2塗被した塗
工層が、Tg(ガラス転移温度)が20〜40℃で粒径
が70〜110nmの範囲にある共重合体ラテックス
と、顔料を主成分として含有する塗工層であり、塗布乾
燥後に、少なくとも一対の弾性ロールと金属ロールから
なるオンライン方式のソフトカレンダーで、金属ロール
の表面温度が150℃以上の高温処理を行うことを特徴
とする坪量が25〜60g/m2である塗工軽量印刷紙
の製造方法。 - 【請求項2】フリーネスが200ml・CSF以下とな
るように叩解されたパルプ原料に無機填料を、原紙灰分
が10重量%以上となるように添加し、抄造される原紙
を塗工用支持体として用いた請求項1記載の塗工軽量印
刷紙の製造方法。 - 【請求項3】白色度85%以上、不透明度80%以上
で、且つ表裏の平滑度が1200秒以上(JAPAN
TAPPI No.5の王研式平滑度試験器による)
で、白紙光沢40%以上である請求項1または2記載の
製造方法により得られる塗工軽量印刷紙。
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