JPH06235115A - 2成分系複合繊維紡糸用口金 - Google Patents

2成分系複合繊維紡糸用口金

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Publication number
JPH06235115A
JPH06235115A JP2131593A JP2131593A JPH06235115A JP H06235115 A JPH06235115 A JP H06235115A JP 2131593 A JP2131593 A JP 2131593A JP 2131593 A JP2131593 A JP 2131593A JP H06235115 A JPH06235115 A JP H06235115A
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JP
Japan
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polymer
holes
hole
spinneret
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP2131593A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Konno
吉宏 近野
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一方の重合体Bの楔形断面形状先端部を溶解
除去することより、花弁状断面形状からなる他方の重合
体Aの発色性を向上させ、かつ、紡糸時に芯部の直径の
制御を可能にする。 【構成】 上部口金板1には、2つに分配された重合体
Aをそれぞれ独立に導入する貫通孔4,5と重合体Bを
導入する貫通孔6を設け、中間口金板2には、上部口金
板1の貫通孔4,6にそれぞれ連通する貫通孔7,9と
該貫通孔7の周りを取り囲み、かつ前記貫通孔5と連通
する少なくとも3個の貫通孔8を設け、下部口金板3に
は、前記中間口金板2の貫通孔7と連通する吐出孔10を
設けると共に、吐出孔10から放射状に延びて前記中間口
金板2の各貫通孔8に連通する複数の流路11と、前記吐
出孔10から放射状に延びて前記中間口金板2の貫通孔9
に連通し、かつ流路11の間に交互に位置するように配置
された複数の流路12とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2成分系複合繊維紡糸
用口金に関する。さらに詳しくは、アルカリ等の溶解処
理により、一方の重合体(溶出成分)を溶解除去するこ
とにより得られる花弁状断面を有する繊維の発色性を向
上する2成分系複合繊維の紡糸用口金に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2成分系複合繊維、特に一方の重合体成
分(溶出成分)を溶解除去することにより得られる、他
方の重合体成分からなる繊維は、その花弁状断面形状に
よって独特の発色性、光沢、風合等を発揮するようにな
るため、繊維製品の差別化や商品価値の向上の上から注
目されている。
【0003】このような2成分系複合繊維紡糸用口金と
しては多種多様なものが提案されている。例えば、特公
昭53−47414号の公報には、複合繊維を構成する
2成分の重合体を、上部口金板に設けたそれぞれ別の導
入孔を介して、該上部口金板とこれに積層された下部口
金板との間に導入し、下部口金板に設けた吐出孔から放
射状に延びる流路に各重合体成分を交互に流動させて、
前記吐出孔に進む間に複合させて吐出するようにした口
金が開示されている。しかし、この口金は、各重合体成
分を均一に複合させることが難しく、繊維全体の形状、
特に一方の重合体成分(溶出成分)が繊維断面中心に向
かって先端がシャープに尖った楔形断面形状の溶出部を
形成しないため、この溶出部を除去した後の発色性が不
十分であった。
【0004】特開昭55−22061号公報には、有底
円筒管の導入管を有する口金が開示されている。この口
金は、前記導入管の中心に一方の重合体成分を導入して
口金の外周方向に押し出すると共に、この重合体成分の
流れの間に、前記導入管の外壁に設けたスリット状溝か
ら、他方の重合体成分を導入した後、口金板の上部の吐
出孔から合流吐出する構成を有している。しかし、この
口金も、一方の重合体成分中に他方の重合体成分(溶出
部)が深く入り込み、その先端が丸みを帯び易くなるた
め、この場合も先端がシャープに尖った楔形断面形状の
溶出部を形成させることが困難であった。
【0005】特公昭63−16484号公報には、一方
の重合体成分を分割することなく放射状にする孔に導入
し、これら放射状の孔の間に設けた同心円状の平坦な流
路(凹部)から、他方の重合体成分を流入させて、前記
一方の重合体成分を複数個に分割する口金が開示されて
いる。しかし、この口金は、他方の重合体成分からなる
溶出部を楔形断面形状にすることが可能であるものの、
その先端部分が丸みを帯び、しかも芯部の形成について
は両重合体成分の吐出比、溶融粘度差等によって決ま
り、芯部の直径の大きさを制御することは困難であっ
た。
【0006】このため、従来の口金により得られる2成
分系複合繊維は、アルカリ等の溶解処理により、一方の
重合体成分(溶出成分)を溶解除去しても、先端がシャ
ープに尖った楔形の溝部が形成されないため、十分に発
色性に優れた花弁状断面の繊維が得られず、しかも芯部
の直径の大きさを制御することが困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一方
の重合体を、先端がシャープに尖った楔形断面形状を有
する溶出部にすることによって、この溶出部を除去した
後の他方の重合体からなる花弁状断面繊維の発色性を向
上することができ、しかも、紡糸時に芯部の直径の制御
を可能にする2成分系複合繊維紡糸用口金を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、上部、中間、下部の3枚の口金板からなる
2種類の重合体A,Bの複合紡糸用口金において、上部
口金板1は、2つに分配された重合体Aを、それぞれ独
立に導入する貫通孔4,5と重合体Bを導入する貫通孔
6を有し、中間口金板2は、前記上部口金板1の貫通孔
4,6にそれぞれ連通する貫通孔7,9と該貫通孔7の
周りを取り囲み、かつ前記貫通孔5と連通する少なくと
も3個の貫通孔8を有し、下部口金板3は、前記中間口
金板2の貫通孔7と連通する吐出孔10を有すると共に、
該吐出孔10から放射状に延びて前記中間口金板2の各貫
通孔8に連通する複数の流路と該流路の間に交互に位置
するように配置した前記吐出孔10から放射状に延びて前
記中間口金板2の貫通孔9に連通する複数の流路を有す
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、上部口金板1により重合
体Aを2分割し、その一部で複合繊維の芯部を形成する
と共に、残りの重合体Aを下部口金板3の上面に設けた
吐出孔から放射状に延びる複数の流路に供給すると共
に、重合体Bを上部口金板の別の貫通孔から導入し、前
記放射状流路の間に交互に位置するように設けた放射状
に延びる複数の流路に供給することによって、前記重合
体Aからなる芯部とこの芯部に繋がる花弁部を形成する
ようにし、かつ該重合体Bを芯部に連結させることな
く、先端がシャープに尖った楔形断面形状の溶出部を形
成するようにすることができる。
【0010】ここで重要なのは、重合体Aを上部口金板
1への導入時と、下部口金部3の吐出孔への供給時との
2段階で分配することであり、この2段階の分配により
芯部の直径を制御可能にし、かつ花弁部を形成する重合
体Aを均一に分配することができる。さらに下部口金板
3の上面に重合体Aと重合体Bの流路をそれぞれ放射状
に、かつ交互に穿設することにより、これら流路から吐
出孔(芯部)に向かって重合体A(花弁部)と重合体B
(溶出部)とが同時に流入するようにし、重合体B(溶
出部)を先端がシャープに尖った楔形断面形状の溶出部
にすると共に、重合体Aの花弁部の花弁の断面積を均一
にすることができる。
【0011】重合体Aからなる芯部は重合体Bの形状、
すなわち、楔形の形状を大きく左右する。芯部が少なす
ぎると、アルカリ減量によって繊維が分割され易くな
り、また大きすぎると、アルカリ減量加工によって形成
される楔形が小さくなってします。以下、本発明を図面
を参照して具体的に説明する。
【0012】図1は本発明の口金の一例を示す縦断面図
であり、図2は図1における中間口金板2の上面の要部
を示す平面図、図3は図1における下部口金板3の上面
の要部を示す平面図である。図1において、口金は上部
口金板1、中間口金板2、下部口金板3から構成され、
上部口金板1/中間口金板2/下部口金板3の順に積層
一体化されている。紡糸に際して、重合体Aは二つの流
れに分配され、その一部は上部口金板1の貫通孔4と中
間口金板2の貫通孔7を経由して下部口金板3の吐出孔
10へ供給され、複合繊維の芯部を形成する。他方、重合
体Aの残りは、上部口金板1の貫通孔5から中間口金板
2に供給される。中間口金板2の上面には、図2に示す
ように、貫通孔7の周りに複数の貫通孔8が同心円状に
設けられ、これら貫通孔8は、その内側に設けた環状の
溝部14を介して上部口金板1の貫通孔5の出口と連通し
ている。したがって、上述の重合体Aは、貫通孔5から
環状の溝部14を経て貫通孔8を通り、下部口金板3に供
給される。下部口金板3の上面には、図3に示すよう
に、吐出孔10から放射状に延びる中間口金板の貫通孔8
に連通する複数の流路11が設けられており、重合体A
は、流路11を経て吐出孔10へ供給され、芯部と連結して
花弁部を形成する。
【0013】一方、重合体Bは、上部口金板1の貫通孔
6から導入され、中間口金板2の貫通孔9を経て下部口
金板3の上部に供給される。下部口金板3の上部には、
図3に示すように、前記複数の放射状流路11と交互に、
吐出孔10から放射状に延びる複数の流路12、該流路12と
中間口金板2の貫通孔9とを繋ぐ溜まり部13が設けられ
ている。従って、重合体Bは、下部口金板3の溜まり部
13を経由して放射状流路12から吐出孔10に向かって押し
出され、上述の放射状流路11を流れる重合体Aと複合紡
糸され、溶出部を形成する。
【0014】本発明の口金において、重合体Aは上部口
金板1から下部口金板3までの圧力損失が同じになるよ
うに供給される。また、各貫通孔から最後の吐出孔まで
の孔面積、孔深度を調節することによって、複合繊維を
構成する芯部の大きさ、楔形の底辺から頂点までの距離
を任意に変更することができ、重合体A,Bの吐出量比
を調節することによって、楔形の底辺の長さを変更する
ことができる。
【0015】下部口金板3上部に設けた放射状流路11,1
2 の数は同数にしてあり、それらの数は中間口金板2に
穿設した複数の貫通孔8の同数、好ましくは3〜20に
するのがよい。これら放射状流路の数が20を超える
と、口金の工作が難しくなること、吐出孔の入り口周辺
の面積を大きくする必要があること等口金製作及びコス
ト上の制約が大きくなる。
【0016】本発明の口金において、重合体Aの供給流
路は、図1のように、上部口金板1の貫通孔6と中間口
金板2の貫通孔9とを直結させ、下部口金板3の溜まり
部13に連通するようにするが、この場合、溜まり部13を
広くすることにより、海状にすることが可能である。ま
た、上記上部口金板1の貫通孔6と中間口金板2の貫通
孔9は、それぞれ貫通孔の先端を絞り込んで、正確かつ
容易に重合体Bを計量できるようにするのがよい。
【0017】本発明の口金においては、上述した重合体
A,Bを逆にして、重合体Bを2つに分割して上部口金
板1の貫通孔4,5に導入し、重合体Aを貫通孔6に導
入することができる。本発明の口金で複合する2成分の
重合体A,Bとしては、複合紡糸可能な重合体を組み合
わせればよく、特に限定れるものではない。好ましくは
ポリエステルとポリアミドとの組み合わせがよい。
【0018】本発明の口金により得られる複合繊維の1
例を図4に示す。図から、重合体B(溶出部)は、6ケ
の重合体A(花弁部)に挟まれ、重合体Aからなる芯部
に繋がることなく先端がシャープに尖った楔状断面形状
の溶出部を形成していることが判る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、重合体Aを2つに分配
し、その一部を複合繊維の芯部にすると共に、残りを下
部口金板3の上面の吐出孔から放射状に延びる複数の流
路で分配して花弁部にすると共に、重合体Bを別の貫通
孔から導入し、前記重合体Aの放射状流路の間に交互に
位置するように設けた放射状に延びる複数の流路で分配
し、芯部に連結させることなく先端がシャープに尖った
楔形断面形状の溶出部にすることができるため、発色性
に優れた複合繊維を製造することができる。しかも、重
合体Aからなる芯部の大きさを容易に制御することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の口金の1例を示す断面図である。
【図2】図1の口金を構成する中間口金板2の上面の要
部を示す部分平面図である。
【図3】図1の口金を構成する下部口金板3の上面の要
部を示す平面図である。
【図4】本発明の口金により得られた複合繊維の1例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 上部口金板 2 中間口金板 3 下部口金板 4,5,6,7,8,
9 貫通孔 10 吐出孔 11,12 放射状
流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部、中間、下部の3枚の口金板からな
    る2種類の重合体A,Bの複合紡糸用口金において、 上部口金板1は、2つに分配された重合体Aを、それぞ
    れ独立に導入する貫通孔4,5と重合体Bを導入する貫
    通孔6を有し、中間口金板2は、前記上部口金板1の貫
    通孔4,6にそれぞれ連通する貫通孔7,9と該貫通孔
    7の周りを取り囲み、かつ前記貫通孔5と連通する少な
    くとも3個の貫通孔8を有し、下部口金板3は、前記中
    間口金板2の貫通孔7と連通する吐出孔10を有すると共
    に、該吐出孔10から放射状に延びる前記中間口金板2の
    各貫通孔8に連通する複数の流路と該流路の間に交互に
    位置するように配置した前記吐出孔10から放射状に延び
    る前記中間口金板2の貫通孔9に連通する複数の流路を
    有することを特徴とする2成分系複合繊維紡糸用口金。
JP2131593A 1993-02-09 1993-02-09 2成分系複合繊維紡糸用口金 Pending JPH06235115A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production
CN102154719A (zh) * 2011-04-21 2011-08-17 张家港市龙杰特种化纤有限公司 一种异截面异收缩涤纶长丝的制造方法

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