JPH062211A - 2成分複合紡糸口金装置 - Google Patents

2成分複合紡糸口金装置

Info

Publication number
JPH062211A
JPH062211A JP16060192A JP16060192A JPH062211A JP H062211 A JPH062211 A JP H062211A JP 16060192 A JP16060192 A JP 16060192A JP 16060192 A JP16060192 A JP 16060192A JP H062211 A JPH062211 A JP H062211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
hole
introduction
plate
guiding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16060192A
Other languages
English (en)
Inventor
Sueo Ito
末男 伊藤
Yoshihiro Konno
吉宏 近野
Hiroshi Takahashi
洋 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP16060192A priority Critical patent/JPH062211A/ja
Publication of JPH062211A publication Critical patent/JPH062211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上部導入板、下部導入板、口金板の順序で積
層してなる2成分複合口金装置からなり、芯成分を供給
する導入孔を口金板上部の吐出孔に直結し、口金板上部
の吐出孔の入口に放射状に設けた閉鎖型スリットから芯
成分と同一の花弁部形成成分を、開放型スリットから溶
出成分を供給して吐出孔の入口で各成分を合流させるよ
うになした2成分複合紡糸口金装置。 【効果】 本発明の口金装置を用いて、芯成分と花弁部
形成成分を分配し、かつ花弁部形成成分と溶出成分をス
リットから同時に供給することによって、楔形の頂点が
繊維横断面の中心で連結することのない非割繊型2成分
複合繊維を製造することができる。かかる2成分複合繊
維をアルカリ等の溶解処理により溶出する成分を溶解除
去しても、溶出成分が溶出した後のり溝の先端がシャ―
プになり、発色性の向上し、また芯部径の大きさを任意
に制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融紡糸における2成
分複合繊維を得るための2成分複合紡糸口金装置に関
し、詳しくは2成分からなる複合繊維をアルカリ等の溶
解処理すると、溶出成分が溶出した後の溝の先端がシャ
―プになり、発色性を向上させることのできる2成分複
合繊維を得るための2成分複合紡糸口金装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】2成分複合繊維得るための複合紡糸口金
装置は従来から多種多様な方法が提案されている。
【0003】例えば、特公昭53−47414号の公報
が提案されている。該公報の口金装置によれば、各成分
が各々の分配孔により分配され、上口金板と下口金板と
の間の通路に吐出され各成分が交互に合流し、下口金紡
糸孔まで進む間に放射状に複合されるが、各成分を均一
に複合させることや繊維全体の形状、特に鋭利な形状に
制御することが困難であった。
【0004】また、特開昭55−22061号公報には
有底円筒管の導入管を有する2成分複合紡糸口金装置が
提案されているが、該提案によれば導入管の中心から導
入される一方成分が分割されて外周方向に吐出され、こ
の分割された一方成分の流れの間を埋めるように他方成
分が導入管の外壁に設けられたスリット溝より導入さ
れ、各成分口金板の上部紡糸孔で合流し吐出される。
【0005】かかる口金装置によっても、一方成分の中
に他方成分が深く入り込んだ断面形態の複合糸が得られ
るが、他方成分の頂点部分が丸みを帯びた形状となり、
シャープな楔形に複合することは困難であった。
【0006】さらに、特公昭63−16484号公報記
載の口金装置によれば、一方成分を分割することなく放
射状形成孔により、放射状に形成された凹部に向けて他
方成分を同心円状平坦部に設けた溝を通して流入し、一
方成分が他方成分を複数個に分割し、かつ他方成分が繊
維横断面の中心に向かって楔形に複合されるが、楔形の
頂点部分が丸みを帯びることと、芯部の形成については
両者の吐出比、溶融粘度差等によって決定され、芯部径
の大きさを任意に制御することは困難である。
【0007】つまり、上記のような2成分からなる複合
繊維をアルカリ等の溶解処理により溶出する成分を溶解
除去しても、溶出後の溝の先端がシャ―プにならず発色
性の向上が期待できないばかりか、また芯部径の大きさ
を任意に制御することも困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
ような従来技術の欠点を改善し、溶出成分が繊維横断面
の中心に向かって楔形にシャープに複合され、さらに楔
形の頂点が繊維横断面の中心で連結することのない非割
繊型の2成分複合繊維を製造するための2成分複合口金
装置につき、鋭意検討した結果本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は上部
導入板1、下部導入板2、口金板3の順序で積層してな
る2成分複合口金装置からなり 上部導入板1に芯成分を供給する主導入孔4、花弁部
形成成分を分配供給する分配用導入孔5と溶出成分を供
給する溶出成分導入孔11を穿設し、 下部導入板2に上部導入板1の主導入孔4と連通した
主導入連通孔6と該主導入連通孔6の周りに分配用導入
孔5と連通する3個以上20個以下の分配衛星供給孔7
を穿設し、 口金板3上部の吐出孔10の入口に、一方を閉鎖した
閉鎖型スリット8と開放型スリット9とが放射状に交互
に配置され、 閉鎖型スリット8は前記分配衛星供給孔7と、開放型
スリット9は溶出成分溜まり部13とにそれぞれ連通し
ており、 上部導入板1の溶出成分導入孔11と、口金板3上部
の溶出成分溜まり部13とを、下部導入板2に穿孔した
溶出成分導入連通孔12と導入路14を介して連通させ
てなる、2成分複合紡糸口金装置によって達成される。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。本発明の口
金装置によれば、一方の成分の一部を主導入孔より供給
して芯部を形成し、一方の成分の他の一部を再分配し、
口金板上部に配置された閉鎖型スリットから導入し花弁
部を形成し、開放型スリットから溶出成分を芯成分に向
けて導入することによって、楔形の頂点が繊維横断面の
中心で連結することのない2成分複合繊維を製造するこ
とができる。
【0011】ここで重要なのは、一方の成分を2段階に
分配供給することであり、2段階で分配供給することで
芯部の径を任意に制御できることと、花弁部形成成分が
均一に分配されることである。さらに閉鎖形スリットと
開放形スリットを放射状に交互に穿設することにより、
これらスリットから花弁部形成成分と溶出成分が芯成分
に向かって流入し同時に複合することによって、シャー
プな楔形が形成されるとともに複合糸全体が均一に形成
されることにある。
【0012】以下、2成分複合紡糸口金装置について図
面によって説明する。図1は本発明の2成分複合紡糸口
金装置の一例を示す縦断面図であり、図2は図1におけ
る下部導入板2の上部の要部を示す平面図、図3は図1
における口金板3の上部の要部を示す平面図である。図
1において、上部導入板1、下部導入板2、口金板3の
順序で積層して口金装置を構成している。
【0013】図中A1 は芯成分のポリマ、A2 は花弁部
形成成分のポリマ、Bは溶出成分のポリマである。ポリ
マA1 は上部導入板1の主導入孔4、主導入連通孔6に
より吐出孔10へ供給され、ポリマA1 と同じ成分であ
るポリマA2 は分配用導入孔5から導入され、分配衛星
供給孔7により分配され、閉鎖型スリット8より吐出孔
10の上部側面から吐出孔10へ供給する。一方、ポリ
マBは溶出成分導入孔11、溶出成分導入連通孔12、
導入路14から溶出成分溜まり部13へ流入し、開放型
スリット9より吐出孔10の上部の側面から吐出孔10
へ供給する。上部導入板1に穿設されている主導入孔4
のポリマ量と分配用導入孔5のポリマ量は、それぞれの
圧力損失が同じになるように分配される。各導入孔の孔
面積、孔深度を変更することによって、芯部の大きさ、
楔形の底辺から頂点までの距離を任意に変更することが
できる。またポリマA2 、ポリマBの吐出比を変更する
ことにより、楔形の底辺の長さを変更することができ
る。
【0014】口金板3の吐出孔10の上部入口に連通さ
せた閉鎖形スリット8と開放形スリット9の数は同数で
あり、それぞれのスリット数は下部導入板2に穿設した
分配衛星導入孔7と同数にすることが好ましく、そのス
リットの数は3から20が好ましい。スリット数が20
を越えると口金装置の工作が困難となることと、吐出孔
入口周辺の面積を多く取る必要があり、限られた口金装
置の中において吐出孔10の数が限定され、生産性の面
で問題となる。
【0015】図4は本発明の口金装置によって得られる
2成分複合繊維の代表的な例を示す横断面図である。図
4において、溶出成分(ポリマB)は花弁部形成成分
(ポリマA2 )により6個に分割されており、溶出成分
は繊維横断面の中心である芯成分(ポリマA1)に向か
ってシャープな楔形に複合配置されている。
【0016】ポリマBの供給通路として、図1において
は、溶出成分導入孔11と溶出成分導入連通孔12とを
直結し、ついで導入路14から溶出成分溜まり部13に
連通する通路の例を示したが、導入路14は広く海状と
してもよい。また、溶出成分導入孔11と溶出成分導入
連通孔12は主導入孔4のように絞り込んで、溶出成分
の計量性を向上させることもできる。
【0017】本発明の2成分複合紡糸口金装置は一般的
に用いられる合成繊維の複合紡糸に適用できるが、特に
ポリエステル、ポリアミド繊維の複合紡糸に好ましく適
用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の口金装置を用いて、芯成分と花
弁部形成成分を分配し、かつ花弁部形成成分と溶出成分
をスリットから同時に供給することによって、楔形の頂
点が繊維横断面の中心で連結することのない非割繊型2
成分複合繊維を製造することができる。かかる2成分複
合繊維をアルカリ等の溶解処理により溶出する成分を溶
解除去しても、溶出成分が溶出した後のり溝の先端がシ
ャ―プになり、発色性の向上し、また芯部径の大きさを
任意に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の2成分複合紡糸口金装置の一例を示
す縦断面図である。
【図2】 図1における下部導入板2の上部の要部を示
す平面図である。
【図3】 口金板3の上部の要部を示す平面図である。
【図4】 本発明の口金装置によって得られる2成分複
合繊維の代表的な例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1:上部導入板 2:下部導入板 3:口金板 4:主導入孔 5:分配用導入孔 6:主導入連通孔 7:分配衛星供給孔 8:閉鎖型スリット 9:開放型スリット 10:吐出孔 11:溶出成分導入孔 12:溶出成分導入連通孔 13:溶出成分溜まり部 14:導入路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部導入板1、下部導入板2、口金板3の
    順序で積層してなる2成分複合口金装置からなり 上部導入板1に芯成分を供給する主導入孔4、花弁部
    形成成分を分配供給する分配用導入孔5と溶出成分を供
    給する溶出成分導入孔11を穿設し、 下部導入板2に上部導入板1の主導入孔4と連通した
    主導入連通孔6と該主導入連通孔6の周りに分配用導入
    孔5と連通する3個以上20個以下の分配衛星供給孔7
    を穿設し、 口金板3上部の吐出孔10の入口に、一方を閉鎖した
    閉鎖型スリット8と開放型スリット9とが放射状に交互
    に配置され、 閉鎖型スリット8は前記分配衛星供給孔7と、開放型
    スリット9は溶出成分溜まり部13と、それぞれ連通し
    ており、 上部導入板1の溶出成分導入孔11と、口金板3上部
    の溶出成分溜まり部13とを、下部導入板2に穿孔した
    溶出成分導入連通孔12と導入路14を介して連通させ
    てなる、2成分複合紡糸口金装置。
JP16060192A 1992-06-19 1992-06-19 2成分複合紡糸口金装置 Pending JPH062211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16060192A JPH062211A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 2成分複合紡糸口金装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16060192A JPH062211A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 2成分複合紡糸口金装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062211A true JPH062211A (ja) 1994-01-11

Family

ID=15718472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16060192A Pending JPH062211A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 2成分複合紡糸口金装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062211A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732357B2 (en) 2000-09-15 2010-06-08 Ahlstrom Nonwovens Llc Disposable nonwoven wiping fabric and method of production

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4220640B2 (ja) 海島型複合繊維の紡糸口金及びそれを用いた紡糸方法
EP0104081B1 (en) Spinneret assembly for multi-ingredient composite fibers
JPH11229261A (ja) コア/シース構造を有する複合繊維からスパンボンド布を製造するための装置
JP2512546B2 (ja) 偏心鞘芯型複合紡糸口金装置
US6361736B1 (en) Synthetic fiber forming apparatus for spinning synthetic fibers
KR0153255B1 (ko) 해도형 복합섬유의 방사장치
JPH062211A (ja) 2成分複合紡糸口金装置
JPH02289107A (ja) メルトブローン紡糸装置
JPS6235485B2 (ja)
JP4001819B2 (ja) 中空繊維を形成するための紡糸口金アセンブリ
JP3546635B2 (ja) 芯鞘複合繊維紡糸用口金板及び口金装置
JPH06235115A (ja) 2成分系複合繊維紡糸用口金
JP2006214059A (ja) 海島型複合繊維紡糸用口金装置
US6551088B2 (en) Apparatus for spinning hollow bicomponent filaments
EP1304401B1 (en) Synthetic fiber forming apparatus and an associated process for spinning synthetic fibers
JPH08158143A (ja) 複合繊維の製造方法および複合紡糸用口金
JP4950856B2 (ja) 海島型複合繊維の溶融紡糸口金
JPH1112844A (ja) 芯鞘複合中空繊維紡糸用口金装置
JPH0921015A (ja) 芯鞘複合紡糸口金
JP2000212823A (ja) 紡糸方法および装置
JP2930865B2 (ja) サイドバイサイド型複合繊維紡糸用口金
JPS6028921B2 (ja) 複合紡糸用口金装置
JP2002173821A (ja) 接合型複合繊維の製造方法及び製造装置
JPS592131Y2 (ja) 複合紡糸用口金装置
JP2686321B2 (ja) 製糸方法およびそれに用いる紡糸頭