JPH0623492A - 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー - Google Patents

移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー

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JPH0623492A
JPH0623492A JP4054042A JP5404292A JPH0623492A JP H0623492 A JPH0623492 A JP H0623492A JP 4054042 A JP4054042 A JP 4054042A JP 5404292 A JP5404292 A JP 5404292A JP H0623492 A JPH0623492 A JP H0623492A
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 湯面保護カバーの浸漬壁部とロールとの間隙
部によどみが生じることを防止する。 【構成】 一対のロール1A,1B間に形成される溶鋼
溜め3内に、溶鋼湯面を覆う保温材5を取付け、保温材
5の両側部から下方にかつロール1A,1B表面に対し
て略平行に浸漬壁部7を突設し、浸漬壁部7外面とロー
ル1A,1B表面との間隔Sを3〜10ミリメートルと
した。ロール1A,1Bと浸漬壁部7との間隙8内の溶
鋼はロール1A,1Bの回転に伴って確実に流出するた
め、間隙8内に新しい溶鋼が確実に流入し、溶鋼は間隙
8内をよどむことなく循環する。これにより、スラグが
間隙8内に流入しても溜ること無く確実に流出する。 【効果】 スラグが間隙8内に溜って大きくなることを
防止でき、割れの発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動鋳型壁を持つ連続
鋳造設備における湯面保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の湯面保護カバーとして
は、特開平2−41741号公報および特開平2−22
0740号公報のものが挙げられる。すなわち、特開平
2−41741号公報においては、一対のロール(移動
鋳型壁の一例)間に形成された溶鋼溜め内に、湯面中央
部表面に上方から接触する中央部保温材を設け、この中
央部保温材に、ロール表面との接触部近傍上方空間を覆
う側部保温材を設けた。そして、上記中央部保温材のロ
ールと平行な両側縁部からそれぞれ下方にかつロール表
面と所定間隔(10〜40ミリメートル程度)を有して
略平行に浸漬壁部を突設していた。
【0003】また、特開平2−220740号公報にお
いては、一対のロール間に形成された溶鋼溜め内に保温
材を設け、この保温材を湯面に浮遊させ、上記保温材の
ロールと平行な両側縁部からそれぞれ下方にかつロール
表面と所定間隔を有して略平行に浸漬壁部を突設してい
た。
【0004】上記特開平2−41741号公報および特
開平2−220740号公報の構成により、湯面表面を
保温材により覆うようにしたので、湯面の酸化および温
度低下を防止できた。また、保温材の両側部には浸漬壁
部が設けられているため、移動鋳型壁と浸漬壁部との間
の部分に新しい溶鋼が流入することにより、移動鋳型壁
表面の鋳片シェルの表層部が再溶融して厚みむらが生じ
るのを防止できた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式のうち、特開平2−41741号公報のもので
は、浸漬壁部とロールとの間隔が大きいため、溶鋼表面
によどみが発生する。そして、溶鋼中に介在していたス
ラグが浮上し、このスラグが溶鋼表面のよどみに溜って
次第に大きくなり、大きくなったスラグがロール方向に
引き込まれて鋳片の一部を形成する。すなわち、スラグ
は熱伝達が悪いため、鋳片のスラグ介在部の冷却は不十
分となり、鋳片割れの原因になるといった問題があっ
た。
【0006】また、特開平2−220740号公報のも
のでは、浸漬壁部とロールとの間隔が大きいため、よど
みが発生する。したがって、浮上したスラグが浸漬壁部
の外面に付着して次第に大きくなり、大きくなったスラ
グは徐々に溶鋼流に押し流されてロールに付着しさらに
ロール方向に引き込まれて鋳片の一部を形成する。これ
により、鋳片割れの原因になるといった問題があった。
【0007】本発明は上記問題を解決するもので、浸漬
壁部とロール(移動鋳型壁の一例)との間によどみが生
じることの無い移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における
湯面保護カバーを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明における移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備におけ
る湯面保護カバーは、互いに平行に配置された一対の移
動鋳型壁間に形成される溶鋼溜め内に、溶鋼湯面を覆う
保温材を取付け、この保温材の移動鋳型壁と平行な両側
部からそれぞれ下方にかつ移動鋳型壁表面に対して略平
行に浸漬壁部を突設し、各浸漬壁部を上方から溶鋼湯に
浸漬し、各浸漬壁部外面と各移動鋳型壁表面との間隔を
3〜10ミリメートルとしたものである。
【0009】
【作用】上記構成により、溶鋼溜め内の溶鋼湯面は、保
温材により覆われているため、溶鋼の温度低下が防止さ
れる。また、保温材の両側部には浸漬壁部が設けられて
いるため、移動鋳型壁と浸漬壁部との間の部分に新しい
溶鋼が流入して、移動鋳型壁表面の鋳片シェルの表層部
が再溶融するので、厚みむらが生じない。
【0010】さらに、浸漬壁部外面と各移動鋳型壁表面
との間隔を3〜10ミリメートルとしたことにより、移
動鋳型壁と浸漬壁部との間の溶鋼は、移動鋳型壁の移動
に伴って、確実に流出する。このため、移動鋳型壁と浸
漬壁部との間に新しい溶鋼が確実に流入し、溶鋼は移動
鋳型壁と浸漬壁部との間をよどむことなく循環する。こ
れにより、スラグが移動鋳型壁と浸漬壁部との間に流入
しても、溜ること無く、確実に流出する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1,図2に基づ
いて説明する。1Aおよび1Bは互いに平行に配置され
た移動鋳型壁の一種であるモールドロール(以下、単に
ロールと称す。)で、これら両ロール1A,1B間位置
には、両ロール1A,1Bと、両ロール1A,1Bの両
端面に接触配置される一対の堰体(短辺堰ともいい、一
方だけ図示している。)2との協働によって溶鋼溜め3
が形成されている。4はタンディシュ(図示せず)から
溶鋼溜め3内に溶鋼を導くための注湯用ノズル本体で、
タンディシュから垂下して設けられている。
【0012】このノズル本体4の下部には、溶鋼湯面
(以下、単に湯面という)の上方を覆う平面視矩形状の
保温材5が取り付けられている。さらに、上記保温材5
の両側部下面には、ロール1A,1Bの軸心と平行でか
つロール1A,1Bの表面と略平行に浸漬壁部7が突設
されている。これら浸漬壁部7は、断面形状が逆三角形
状を有し、上方から溶鋼湯に浸漬されている。各浸漬壁
部7の浸漬深さDは3〜20ミリメートルが適してい
る。そして、各浸漬壁部7の外面とロール1A,1Bの
表面との水平方向間隔Sは3〜10ミリメートルに設定
されている。
【0013】また、ロール1A,1Bと保温材5との隙
間aから溶鋼内に空気が巻き込まれるのを防止するため
に、隙間aにN2 ガス、Ar ガスなどの不活性ガスを吹
付けるための不活性ガス供給管10が配置されている。ま
た、保温材5には、湯面の位置を測定するための、電磁
渦流式近接センサ(図示せず)が設けられている。
【0014】以下、上記構成における作用を説明する。
鋳造が開始されると、湯面全体は保温材5により覆われ
ているため、空気と接触が断たれるとともに溶鋼の温度
低下が防止される。さらに、不活性ガス供給管10から保
温材5とロール1A,1Bとの隙間aに不活性ガスが供
給されて、溶鋼の酸化が確実に防止されている。
【0015】また、ロール1A,1Bが矢印A方向に回
転した場合、表面に生成した鋳片シェル12の下方の移動
に伴ってその近辺の溶鋼は粘性のため、同様に下方に移
動する。この際、各浸漬壁部7の外面とロール1A,1
Bの表面との間隔Sは3〜10ミリメートルに設定され
ているため、浸漬壁部7とロール1A,1Bとの間隙8
内の溶鋼は矢印Bで示すように確実に下方に流出する。
このため、この流出した分の溶鋼を補うために、点線矢
印Cで示すように、新たな溶鋼が浸漬壁部7を越えて上
記間隙8内に確実に流入してくる。
【0016】このため、溶鋼は上記間隙8内をよどむこ
となく循環するので、スラグが間隙8内に流入しても、
溜ること無く、確実に間隙8から下方に流出する。ま
た、互いの逆方向の流れの境目に乱流域が生じるととも
に、新たな溶鋼の持つ熱量によってロール1A,1Bの
表面に生成した鋳片シェル12表面の再溶融を可能にし、
したがってロール1A,1B表面に生成される鋳片シェ
ル12の厚みむらが解消される。
【0017】なお、電磁渦流式近接センサ(図示せず)
により湯面の位置を測定して、保温材5と湯面との間に
空隙9を設けることにより、湯面位置が変動した場合、
この変動は上記空隙9で多少吸収されるため、上記間隙
8内における湯面変動を減少させることができ、良好な
鋳造が可能となる。この際、上記空隙9内にはN2
ス、Ar ガスなどの不活性ガスが注入されている。
【0018】上記実施例において、半径Rが600ミリ
メートルのロール1A,1Bを用いて、鋼種SUS30
4相当の溶鋼5トンを鋳片の幅1メートル,目標厚さ3
ミリメートルとして鋳造した場合、上記間隔Sを5ミリ
メートルおよび7ミリメートルに設定すると割れの欠陥
は発生しなかった。また、上記間隔Sを15〜20ミリ
メートルに設定して鋳造した場合は、(0.5〜3メー
トル)/(1平方メートル)の割れが発生した。また、
上記間隔Sを2ミリメートルに設定した場合は、間隔が
狭すぎて溶鋼が間隙8内に十分に流入しないため、鋳造
運転を続けることができなかった。
【0019】ところで、上記各実施例においては、堰体
2をロール1A,1Bの各端面に側方から摺接するもの
として説明したが、たとえば堰体2をロール1A,1B
の端部の上方から載置摺接させるようにしてもよい。ま
た、各実施例においてツインロール型について説明した
が、ロールに替えて、ベルト型や、キャタピラ型の連続
鋳造設備にも適用できることは説明するまでもなく明白
である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、各浸漬壁
部外面と各移動鋳型壁表面との間隔を3〜10ミリメー
トルとしたことにより、溶鋼は移動鋳型壁と浸漬壁部と
の間をよどむことなく循環し得る。これにより、スラグ
が移動鋳型壁と浸漬壁部との間に流入しても溜ること無
く確実に流出するため、従来のようにスラグが移動鋳型
壁と浸漬壁部との間に溜って大きくなるといった不具合
を防止できる。したがって、大きくなったスラグが鋳片
内に介在することは無く、割れの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における湯面保護カバーの断
面図である。
【図2】同湯面保護カバーに形成された浸漬壁部と、移
動鋳型壁との間隙部の拡大図である。
【符号の説明】
1A,1B モールドロール(移動鋳型壁) 3 溶鋼溜め 5 保温材 7 浸漬壁部 S 間隔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行に配置された一対の移動鋳型
    壁間に形成される溶鋼溜め内に、溶鋼湯面を覆う保温材
    を取付け、この保温材の移動鋳型壁と平行な両側部から
    それぞれ下方にかつ移動鋳型壁表面に対して略平行に浸
    漬壁部を突設し、各浸漬壁部を上方から溶鋼湯に浸漬
    し、各浸漬壁部外面と各移動鋳型壁表面との間隔を3〜
    10ミリメートルとしたことを特徴とする移動鋳型壁を
    持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー。
JP4054042A 1992-03-13 1992-03-13 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー Expired - Fee Related JPH07102433B2 (ja)

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