JPH06234751A - トリアゾール誘導体及び殺虫、殺ダニ剤 - Google Patents

トリアゾール誘導体及び殺虫、殺ダニ剤

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JPH06234751A
JPH06234751A JP5132431A JP13243193A JPH06234751A JP H06234751 A JPH06234751 A JP H06234751A JP 5132431 A JP5132431 A JP 5132431A JP 13243193 A JP13243193 A JP 13243193A JP H06234751 A JPH06234751 A JP H06234751A
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正美 尾崎
Atsuhiko Ikeda
篤彦 池田
Reijiro Honami
礼次郎 穂波
Takashi Yumita
隆司 弓田
Naokazu Minoguchi
直和 美濃口
Yuko Yano
祐幸 矢野
Norihiko Izawa
典彦 井沢
Tadami Hirano
忠美 平野
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式〔I〕 【化1】 (式中、R1はアルキル基を示し、Xは水素原子、ハロ
ゲン原子、アルキル基等を示し、nは1〜5の整数を示
し、Yはアルケニル基、アルキニル基、アルコキシアル
キル基等を示す。)にて表されるトリアゾール誘導体お
よびこれを有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤。 【効果】作物に悪影響を及ぼすことなく、種々の有害昆
虫類、ダニ類、特にダニ類、アブラムシ類を殺滅防除す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリアゾール誘導体及
びこれを有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭56−154464号公報明細書
ならびにドイツ公開公報第3631511号(DE36
31511)には、トリアゾール誘導体が殺虫、殺ダニ
活性を有することが記載されている。しかし、該公報明
細書に記載された化合物の殺虫、殺ダニ活性は充分とは
いい難い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまで農園芸害虫、
ダニ類の防除には有機リン系化合物、有機スズ系化合物
等、各種の化合物が使用されてきた。しかし、これらの
薬剤の長年にわたる使用により上記の有害生物には近
年、薬剤抵抗性が発達し、防除が困難となってきてい
る。特に鱗翅目害虫、ハダニ類及びアブラムシ類におい
てはこの傾向が顕著であり、憂慮すべき状況になってき
ており、作用性の異なる新しいタイプの殺虫、殺ダニ剤
の出現が望まれている。本発明者らは、作用性の異なる
新規な殺虫、殺ダニ剤の開発にあたり、従来の技術には
見いだせないような、広汎な有害生物に対して効果が高
く安全に使用できる殺虫、殺ダニ剤を創製することを目
的に研究をおこなった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために、種々のトリアゾール誘導体を合成
し、その生理活性について検討を重ねた。その結果、下
記一般式〔I〕で表されるトリアゾール誘導体が広汎な
農園芸有害生物、特に鱗翅目害虫、アブラムシ類、ダニ
類に卓効を示し、さらに薬剤抵抗性が発達したダニ類の
卵、幼虫およびアブラムシ類の若虫に対して極めて高い
効果を発揮することを見出し本発明を完成した。
【0005】本発明は一般式〔I〕
【0006】
【化3】
【0007】{式中、R1はアルキル基を示し、Xは水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
ルキルチオ基、ニトロ基、シアノ基またはトリフルオロ
メチル基を示し、nは1〜5の整数を示し、nが2以上
のときXは任意に同種または異種の組み合わせでもよ
い。また、Yはアルケニル基、アルキニル基、アルコキ
シアルキル基、アルコキシアルコキシ基、アルキルチオ
アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルコ
キシ基、シクロアルキルアルキル基、シクロアルキルア
ルケニル基、シクロアルキルアルキニル基、トリアルキ
ルシリルアルキル基、トリアルキルシリルアルコキシ
基、炭素数7以上のアルキル基、炭素数7以上のアルコ
キシ基、炭素数7以上のアルキルチオ基、炭素数7以上
のアルキルスルフィニル基、炭素数7以上のアルキルス
ルホニル基または式
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Aは酸素原子、硫黄原子、低級ア
ルキレン基、低級アルキレンオキシ基、オキシ低級アル
キレン基、低級アルキレンオキシアルキレン基を示し、
kは0または1を示し、QはCH基または窒素原子を示
す。また、R2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基またはトリフルオロメチル基、トリフ
ルオロメトキシ基を示し、mは1〜5の整数を示し、m
が2以上のときR2は任意に同種または異種の組み合わ
せでもよい。)で表される基を示す。}にて表されるト
リアゾール誘導体ならびにこれを有効成分として含有す
る殺虫、殺ダニ剤である。
【0010】本発明において、低級の用語はこの語が付
された基の炭素数が6以下であること意味する。また、
アルキル基とは炭素数が1〜30の直鎖または分岐鎖の
アルキル基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソアミル、ネ
オペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3,3−ジ
メチルブチル、n−ヘプチル、5−メチルヘキシル、4
−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4,4−ジメ
チルペンチル、n−オクチル、6−メチルヘプチル、n
−ノニル、7−メチルオクチル、n−デシル、8−メチ
ルノニル、n−ウンデシル、9−メチルデシル、n−ド
デシル、10−メチルウンデシル、n−トリデシル、1
1−メチルドデシル、n−テトラデシル、12−メチル
トリデシル、n−ペンタデシル、13−メチル−テトラ
デシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オ
クタデシル、n−ノナデシル、n−エイコシル基等を包
含する。
【0011】アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル
スルフィニル基及びアルキルスルホニル基とはそれぞれ
アルキル部分が上記の意味を有する(アルキル)−O−
基、(アルキル)−S−基、(アルキル)−SO−基及
び(アルキル)−SO2−基を示す。ハロゲン原子とは
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を包含する。アル
ケニル基とは炭素数が2〜20の直鎖または分岐鎖のア
ルケニル基を意味し、例えばビニル、プロペニル、イソ
プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプ
テニル、オクテニル、3−メチル−1−ブテニル、4−
メチル−1−ペンテニル基等を包含する。アルキニル基
とは炭素数が2〜20の直鎖または分岐鎖のアルキニル
基を意味し、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、
ペンチニル、ヘキシニル、3,3−ジメチル−1−ブチ
ニル、4−メチル−1−ペンチニル、3−メチル−1−
ペンチニル、5−メチル−1−ヘキシニル、4−メチル
−1−ヘキシニル、3−メチル−1−ヘキシニル、ヘプ
チニル、オクチニル、ノニニル、デシニル、ウンデシニ
ル、ドデシニル、トリデシニル、テトラデシニル、ペン
タデシニル、ヘキサデシニル基等を包含する。
【0012】シクロアルキル基とは炭素数3〜12のシ
クロアルキル基を意味し、例えばシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチル、シクロオクチル基等を包含する。シクロアルキ
ルアルキル基とは炭素数6〜12のシクロアルキルアル
キル基を意味し、例えばシクロペンチルメチル、シクロ
ヘキシルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシ
ルエチル、シクロペンチルプロピル、シクロへキシルプ
ロピル、シクロヘキシルペンチル基等を包含する。シク
ロアルキルアルコキシ基とはシクロアルキルアルキル部
分が、上記の意味を有する(シクロアルキルアルキル)
−O−基を示す。シクロアルキルアルケニル基とは炭素
数5〜12のシクロアルキルアルケニル基を意味し、例
えばシクロペンチルビニル、シクロヘキシルビニル、3
−シクロペンチル−1−プロペニル、3−シクロヘキシ
ル−1−プロペニル、5−シクロヘキシル−1−ペンテ
ニル基等を包含する。シクロアルキルアルキニル基とは
炭素数5〜12のシクロアルキルアルキニル基を意味
し、例えばシクロペンチルエチニル、シクロヘキシルエ
チニル、3−シクロペンチル−1−プロピニル、3−シ
クロヘキシル−1−プロピニル基等を包含する。
【0013】トリ(低級アルキル)シリル低級アルキル
基とは例えばトリメチルシリルメチル、ジメチルエチル
シリルメチル、ブチルジメチルシリルメチル基等であ
る。トリ(低級アルキル)シリル低級アルコキシ基とは
トリ(低級アルキル)シリル低級アルキル部分が上記の
意味を有する[トリ(低級アルキル)シリル低級アルキ
ル]−O−基を示す。低級アルキレン基とは炭素数1〜
4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を意味し、例えば
メチレン、エチレン、メチルメチレン、トリメチレン、
1−メチルエチレン、ジメチルメチレン、テトラメチレ
ン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン
等を包含する。低級アルキレンオキシ基とは低級アルキ
レン部分が上記の意味である−(低級アルキレン)−O
−基を示す。オキシ低級アルキレン基とは低級アルキレ
ン部分が上記の意味である−O−(低級アルキレン)−
基を示す。低級アルキレンオキシアルキレン基とは低級
アルキレン部分が上記の意味である−(低級アルキレ
ン)−O−(低級アルキレン)−基を示す。
【0014】前記一般式〔I〕において、好ましい化合
物群としては、R1が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖
アルキル基、特に好ましくはメチル基を示し、Xが水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖
のアルキル基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチ
ル基を示し、nが1〜3の整数を示し(nが2または3
のとき、Xは任意に同種または異種の組み合わせでもよ
い。)、またYは炭素数7〜20の直鎖または分岐鎖の
アルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素
数6〜12のシクロアルキルアルキル基、炭素数7〜1
6の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、炭素数7〜12
のシクロアルキルアルコキシ基、炭素数7〜16の直鎖
または分岐鎖のアルキルチオ基、アルキルスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、炭素数3〜16の直鎖また
は分岐鎖のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアル
キルアルケニル基、炭素数3〜16の直鎖または分岐鎖
のアルキニル基、炭素数5〜12のシクロアルキルアル
キニル基、トリ(低級アルキル)シリル低級アルキル
基、トリ(低級アルキル)シリル低級アルコキシ基、ま
たは式化4(式中、Aは酸素原子、硫黄原子、炭素数1
〜4の低級アルキレン基、メチレンオキシ基またはオキ
シメチレン基を、kは0または1を、QはCH基または
窒素原子を、R2は水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基また
はトリフルオロメトキシ基を、mは1〜3の整数を示
す。mが2または3のときR2は同種または異種の組み
合わせでもよい。)で表される基である化合物が挙げら
れる。
【0015】次に、一般式〔I〕で表される本発明化合
物の代表的な具体例を表1〜表25に例示する。尚、化
合物番号は以後の記載において参照される。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
【表9】
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】
【表12】
【0028】
【表13】
【0029】
【表14】
【0030】
【表15】
【0031】
【表16】
【0032】
【表17】
【0033】
【表18】
【0034】
【表19】
【0035】
【表20】
【0036】
【表21】
【0037】
【表22】
【0038】
【表23】
【0039】
【表24】
【0040】
【表25】
【0041】本発明化合物は下記の方法に従って製造す
ることができるが、この方法に限定されるものではな
い。 製造法A
【0042】
【化5】
【0043】(式中、Wはイオウ原子または酸素原子を
示し、Lは炭素数1〜4のアルキル基を示し、R1
X、n、Yは前記と同じ意味を示す。)
【0044】一般式〔I〕で表される本発明化合物は、
一般式〔II〕で表されるN−アシル(チオ)イミデート
誘導体と一般式〔III〕で表されるヒドラジン誘導体を
不活性溶媒中で反応させて得ることができる。
【0045】使用できる溶媒としては、反応を阻害しな
い溶媒であれば良く、例えばメタノール、エタノール等
のアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジグライム等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、
ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素
類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル
等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性
溶媒、水及びこれらから選択される溶媒を組み合わせた
混合溶媒を用いることができる。また、原料化合物の使
用量は、通常一般式〔II〕で示される化合物1モルに対
し、一般式〔III〕で示される化合物が、1.0〜5.0
倍モルである。
【0046】反応温度は0℃から溶媒の沸点の間で任意
であるが、好ましくは0℃〜50℃の範囲で反応を行
う。反応時間は化合物により異なるが通常1時間〜72
時間でその目的を達することができる。
【0047】この反応の具体例は、例えばシンセシス
(Synthesis)、第483頁(1983年)に記載され
ている。
【0048】次に、一般式〔II〕で示される原料化合物
は以下に示すBの方法で製造することができる。 製造法B
【0049】
【化6】
【0050】(式中、Zはハロゲン原子を示し、L、
W、X、n及びYは前記と同じ意味を示す。)
【0051】一般式〔II〕で示される化合物は、一般式
〔IV〕で示される化合物と〔V〕で示される化合物を塩
基存在下、不活性溶媒中で反応させて得ることができ
る。一般式〔IV〕で示される化合物は酸付加塩、例えば
四フッ化ホウ素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等と
の塩として使用してもよい。塩基としては炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ジエチルアミン、
トリエチルアミン、ピリジン、4−(N,N−ジメチル
アミノ)ピリジン等の有機塩基を用いることができる。
【0052】使用できる溶媒としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、クロルベンゼン等の芳香族炭
化水素類、ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪
族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、アセ
トニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロ
トン性極性溶媒及びこれらから選択される溶媒を組み合
わせた混合溶媒を用いることができる。
【0053】使用する反応試剤の使用量は、通常、一般
式〔IV〕で示される化合物1モルに対し、一般式〔V〕
で示される化合物0.8〜1.3倍モルである。使用され
る塩基の量は、一般式〔IV〕で示される化合物1モルに
対し1.0〜2.0倍モルである。反応時間は化合物によ
り異なるが、通常1時間〜24時間の範囲である。反応
温度は0℃から溶媒の沸点の間である。
【0054】製造法C
【0055】
【化7】
【0056】(式中、R1、X、n及びYは前記と同じ
意味を示し、R3は無置換ベンゼンまたは炭素数1〜4
のアルキル基で置換されたベンゼンを示す。)
【0057】一般式〔I〕で示される本発明化合物は一
般式〔VI〕で示されるN−(フェニルスルホニル)ベン
ゾヒドラゾノイルクロリド誘導体とルイス(Lewis)酸
の存在下、一般式〔VII〕で示されるベンゾニトリル誘
導体を不活性溶媒中で反応させて得ることができる。
【0058】使用できる溶媒としては、反応を阻害しな
い溶媒であれば良く、例えばジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、石
油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素類、ニトロベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等の
非プロトン性極性溶媒及びこれらから選択される溶媒を
組み合わせた混合溶媒を用いることができる。
【0059】使用するルイス酸としては、臭化アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、三フッ化ボラ
ン、四塩化チタン等を用いることができる。また原料化
合物等の使用量は、通常一般式〔VI〕で示される化合物
1モルに対し、一般式〔VII〕で示される化合物1.0〜
2.0倍モル、ルイス(Lewis)酸1.0〜2.0倍モルで
ある。反応温度は0℃から溶媒の沸点の間で任意である
が、好ましくは50℃〜180℃の範囲で反応を行う。
反応時間は化合物により異なるが通常15分〜8時間で
その目的を達することができる。
【0060】この反応の具体例は、例えばブリティン・
オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー・オブ・ジャパン
(Bull.Chem.Soc.Jpn.)56巻、第547頁(1983
年)に記載されている。
【0061】製造法D
【0062】
【化8】
【0063】(式中、R1、R3、X、n、Y及びZは前
記と同じ意味を示す。)
【0064】一般式〔I〕で示される本発明化合物は一
般式〔VIII〕で示されるN−(フェニルスルホニル)ベ
ンズアミドラゾン誘導体と一般式〔V〕で示されるベン
ゾイルハライド誘導体を無溶媒または不活性溶媒中で反
応させて得ることができる。
【0065】使用できる溶媒としては、反応を阻害しな
い溶媒であれば良く、例えばジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジグライム等のエーテル
類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭
化水素類、ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の脂肪
族炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルス
ルホキシド、N−メチルピロリジノン等の非プロトン性
極性溶媒及びこれらから選択される溶媒を組み合わせた
混合溶媒を用いることができる。
【0066】原料化合物の使用量は、通常一般式〔VII
I〕で示される化合物1モルに対し、一般式〔V〕で示
される化合物1.0〜2.0倍モルである。反応温度は0
℃から溶媒の沸点の間で任意であるが、好ましくは50
℃〜250℃の範囲で反応を行う。反応時間は化合物に
より異なるが通常30分〜5時間でその目的を達するこ
とができる。
【0067】この反応の具体例は、例えばブリティン・
オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー・オブ・ジャパン
(Bull.Chem.Soc.Jpn.)56巻、第548頁(1983
年)に記載されている。原料となる一般式〔VIII〕で示
される化合物は以下に示すEの方法で製造することがで
きる。 製造法E
【0068】
【化9】
【0069】(式中、R1、R3及びX、nは前記と同じ
意味を示す。)
【0070】一般式〔VIII〕で示される化合物は、一般
式〔VI〕で示される化合物とアンモニアガスを不活性溶
媒中で反応させて得ることができる。使用できる溶媒と
しては、反応を阻害しない溶媒であれば良く、例えばジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
グライム等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、
石油エーテル等の脂肪族炭化水素類、ジクロロメタン、
ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロ
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド等
の非プロトン性極性溶媒及びこれらから選択される溶媒
を組み合わせた混合溶媒を用いることができる。
【0071】原料化合物の使用量は、通常一般式〔VI〕
で示される化合物1モルに対しアンモニアガスが5.0
〜10.0倍モルである。反応温度は0℃から溶媒の沸
点の間で任意であるが、好ましくは20℃〜150℃の
範囲で反応を行う。反応時間は化合物により異なるが通
常1時間〜24時間でその目的を達することができる。
【0072】この反応の具体例は、例えばブリティン・
オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー・オブ・ジャパン
(Bull.Chem.Soc.Jpn.)56巻、第547頁(1983
年)に記載されている。
【0073】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明化合物の製造法並
びに製剤法、用途を具体的に説明する。
【0074】製造例1 3−(2−クロロ−6−フルオ
ロフェニル)−1−メチル−5−(4−オクチルフェニ
ル)−1H−1,2,4−トリアゾール(化合物番号1
5)の製造法 エチル 2−クロロ−6−フルオロベンズイミデート
(2.20g)、トリエチルアミン(1.10g)をトルエ
ン(100ml)に溶解し、攪拌下5℃〜10℃の間で4
−オクチルベンゾイルクロリド(2.53g)を滴下し、
室温にて1時間攪拌し、さらに2時間加熱還流した。室
温に冷却後、反応溶液にトルエン(100ml)を加え、
希塩酸、食塩水で洗浄後、トルエン層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。反応溶液にモノメチルヒドラジン
(3.00g)を加え、室温にて8時間攪拌した。反応終
了後、反応混合物を希塩酸溶液、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。濃縮物を
ヘキサン/酢酸エチル混合溶液を展開溶媒として用いた
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的
物1.34g(屈折率nD 20=1.5652)を得た。
【0075】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ値) 0.77 (3H,t) 1.00〜1.79 (12H,m) 2.57 (2H,t) 3.95 (3H,s) 6.83〜7.67 (7H,m)
【0076】製造例2 3−(2−クロロフェニル)−
1−メチル−5−[4−(5−メチルヘキシル)フェニ
ル]−1H−1,2,4−トリアゾール(化合物番号6
7)の製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2−クロロベン
ゾヒドラゾノイルクロリド(2.06g)、4−(5−メ
チルヘキシル)ベンゾニトリル(1.30g)、無水塩化
アルミニウム(0.93g)、o−ジクロロベンゼン5ml
の混合物を油浴温度140℃にて30分攪拌した。冷却
後、クロロホルム(200ml)に溶解し、希塩酸、希水
酸化ナトリウム水溶液、食塩水で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥して、減圧濃縮した。この濃縮物をヘキサ
ン/酢酸エチル混合溶媒を展開溶媒とするシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、目的物1.52g(融
点64.0〜67.0℃)を得た。
【0077】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶液、δ値) 0.86 (6H,d) 1.15〜1.80 (7H,m) 2.67 (2H,t) 4.00 (3H,s) 7.17〜8.00 (8H,m)
【0078】製造例3 3−(2−クロロフェニル)−
1−メチル−5−(4−トリデシルフェニル)−1H−
1,2,4−トリアゾール(化合物番号42)の製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2−クロロベン
ゾヒドラゾノイルクロリド(0.82g)、4−トリデシ
ルベンゾニトリル(0.70g)、無水塩化アルミニウム
(0.4g)、o−ジクロロベンゼン(3ml)の混合物を
油浴温度140℃で30分攪拌した。冷却後、クロロホ
ルム(100ml)に溶解し、希塩酸溶液、希水酸化ナト
リウム溶液、食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し減圧濃縮した。この濃縮物をヘキサン/酢酸エ
チル混合溶液を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し、目的物0.70g(融点55.
0〜57.0℃)を得た。
【0079】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶液、δ値) 0.67〜1.80 (25H,m) 2.67 (2H,t) 4.00 (3H,s) 7.16〜8.03 (8H,m)
【0080】製造例4 3−(2−クロロフェニル)−
1−メチル−5−(4−ペンタデシルフェニル)−1H
−1,2,4−トリアゾール(化合物番号50)の製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2−クロロベン
ズアミドラゾン(3.24g)、4−ペンタデシルベンゾ
イルクロリド(3.50g)の混合物を油浴温度170℃
〜180℃にて4時間攪拌した。冷却後、水を加え酢酸
エチル(200ml×2)抽出し、有機層を食塩水で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。この
濃縮物をヘキサン/酢酸エチル混合溶媒を展開溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフイーで精製し、さら
にn−ヘキサンにて洗浄し、目的物0.34g(融点6
2.0〜65.0℃)を得た。
【0081】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ値) 0.77〜1.73 (29H,m) 2.67 (2H,t) 4.00 (3H,s) 7.17〜7.97 (8H,m)
【0082】製造例5 5−(4−デシルオキシフェニ
ル)−3−(2,6−ジクロロフエニル)−1−メチル
−1H−1,2,4−トリアゾール(化合物番号85)の
製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2,6−ジクロ
ロベンゾヒドラゾノイルクロリド(1.10g)、4−デ
シルオキシベンゾニトリル(0.70g)、無水塩化アル
ミニウム(0.4g)、o−ジクロロベンゼン(3ml)の
混合物を油浴温度140℃で30分攪拌した。冷却後、
クロロホルム(100ml)に溶解し、希塩酸溶液、希水
酸化ナトリウム溶液、食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し減圧濃縮した。この濃縮物をヘキサン
/酢酸エチル混合溶液を展開溶媒とするシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し、目的物0.40g(融
点60.0〜64.0℃)を得た。
【0083】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶液、δ値) 0.77〜1.90 (19H,m) 3.98 (2H,t) 4.04 (3H,s) 6.88〜7.73 (7H,m)
【0084】製造例6 3−(2−クロロ−6−フルオ
ロフェニル)−5−[4−(3−クロロ−5−トリフル
オロメチルピリジン−2−イルオキシ)フェニル]−1
−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(化合物番号
429)の製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2−クロロ−6
−フルオロベンゾヒドラゾノイルクロリド(1.30
g)、4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリ
ジン−2−イルオキシ)ベンゾニトリル(1.00g)、
無水塩化アルミニウム(0.50g)、o−ジクロロベン
ゼン(3ml)の混合物を油浴温度140℃で30分攪拌
した。冷却後、クロロホルム(100ml)に溶解し、希
塩酸溶液、希水酸化ナトリウム溶液、食塩水にて洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。この
濃縮物をヘキサン/酢酸エチル混合溶液を展開溶媒とす
るシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目
的物0.70g(屈折率nD 20=測定不可)を得た。
【0085】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶液、δ値) 4.07 (3H,s) 6.75〜8.58 (9H,m)
【0086】製造例7 N−メチル−N−フェニルスル
ホニル−2−クロロベンズアミドラゾンの製造法 N−メチル−N−フェニルスルホニル−2−クロロベン
ズヒドラゾノイルクロリド(17.2g)をN,N−ジメ
チルホルムアミド(100ml)に溶解し、アンモニアガ
スを導入しながら、60℃〜70℃で3時間攪拌した。
冷却後、酢酸エチル500mlに溶解し、水洗後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥して減圧濃縮し、得られた結晶
をn−ヘキサンにて洗浄し、目的物15.4g(融点9
4.0〜96.0℃)を得た。
【0087】 NMRデータ(60MHz、CDCl3溶液、δ値) 2.75 (3H,s) 5.80 (2H,s) 7.10〜8.00 (9H,m)
【0088】本発明の殺虫、殺ダニ剤は、一般式〔I〕
で示されるトリアゾール誘導体を有効成分としてなる。
本発明化合物を殺虫、殺ダニ剤として使用するには本発
明化合物それ自体で用いてもよいが、製剤化に一般的に
用いられる担体、界面活性剤、分散剤または補助剤等を
配合して、粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤または粒剤等に
製剤して使用することもできる。
【0089】製剤化に際して用いられる担体としては、
ジークライト、タルク、ベントナイト、クレー、カオリ
ン、珪藻土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、消
石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担体、イソプロピルア
ルコール、キシレン、シクロヘキサン、メチルナフタレ
ン等の液体担体等があげられる。
【0090】界面活性剤及び分散剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスルホ
ン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリ
ールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシ
エチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
モノアルキレート等があげられる。
【0091】補助剤としては、カルボキシメチルセルロ
ース、ポリエチレングリコール、アラビアゴム等があげ
られる。使用に際しては適当な濃度に希釈して散布する
かまたは直接施用する。
【0092】本発明の殺虫、殺ダニ剤は茎葉散布、土壌
施用、育苗箱施用または水面施用等により使用すること
ができる。有効成分の配合割合については必要に応じて
適宜選ばれるが、粉剤または粒剤とする場合は0.05
〜20%(重量)、好ましくは0.1%〜10%(重
量)の範囲から適宜選ぶのがよい。乳剤または水和剤と
する場合は0.5〜80%(重量)が適当である。好ま
しくは1〜60%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよ
い。
【0093】本発明の殺虫、殺ダニ剤の施用量は使用さ
れる化合物の種類、対象害虫、発生傾向、被害の程度、
環境条件、使用する剤型などによってかわるが、粉剤及
び粒剤のようにそのまま使用する場合は、有効成分とし
て10アール当り0.05g〜5kg、好ましくは0.1g〜
1kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び水和
剤とする場合のように液状で使用する場合は、0.1〜
5,000ppm、好ましくは1〜1,000ppmの範囲から
適宜選ぶのがよい。本発明の殺虫、殺ダニ剤は、他の殺
虫剤、殺菌剤、肥料、植物成長調製剤を混合して使用す
ることもできる。
【0094】次に、代表的な製剤例をあげて製剤方法を
具体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において、%は重量百分率を示す。
【0095】製剤例1 乳剤 化合物(55)30%、シクロヘキサノン20%、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル11%、アル
キルベンゼンスルホン酸カルシウム4%及びメチルナフ
タリン35%を均一に溶解して乳剤とした。
【0096】製剤例2 水和剤 化合物(38)40%、珪藻土15%、クレー15%、
ホワイトカーボン25%、ジナフチルメタンジスルホン
酸ナトリウム2%及びリグニンスルホン酸ナトリウム3
%を均一に混合粉砕して水和剤とした。
【0097】製剤例3 粉剤 化合物(120)2%、珪藻土5%及びクレー93%を
均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0098】製剤例4 粒剤 化合物(71)5%、ラウリルアルコール硫酸エステル
のナトリウム塩2%、リグニンスルホン酸ナトリウム5
%、カルボキシメチルセルロース2%及びクレー86%
を均一に混合粉砕する。この混合物100重量部に水2
0重量部を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜
32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とし
た。
【0099】
【発明の効果】本発明のトリアゾール誘導体は、トビイ
ロウンカ、セジロウンカ及びヒメトビウンカ等のウンカ
類、ツマグロヨコバイ及びミドリヒメヨコバイ等のヨコ
バイ類、ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ダイコ
ンアブラムシ等のアブラムシ類、オンシツコナジラミ等
のコナジラミ類、クワコナカイガラムシ等のカイガラム
シ類及びクモヘリカメムシ等のカメムシ類等の半翅目害
虫、コナガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウ等の
鱗翅目害虫、イエバエ、アカイエカ等の双翅目害虫、イ
ネミズゾウムシ、アズキゾウムシ、ウリハムシ等の鞘翅
目害虫、ワモンゴキブリ、チャバネゴキブリ等の直翅目
害虫ならびにナミハダニ、カンザワハダニ、ミカンハダ
ニ等のハダニ類および有機スズ系、合成ピレスロイド
系、有機リン系等の薬剤に対し、感受性の低下したハダ
ニ類の防除に有効である。特に、ナミハダニ、カンザワ
ハダニ、ミカンハダニ等のハダニ類に対しては、極めて
優れた防除効果を示す。
【0100】次に本発明化合物の奏する効果について試
験例をもって説明する。尚、使用した比較薬剤のうち、
aは特開昭56−154464号公報明細書に記載され
た化合物を供試化合物と同様に製剤して使用した。ま
た、bはダニ類の防除に一般的に用いられる市販剤を使
用した。
【0101】比較薬剤a:3,5−ビス(o−クロロフ
ェニル)−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール 比較薬剤b:ヘキシチアゾクス(一般名)
【0102】試験例1 コナガ殺虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が50
0ppmになるように水で希釈した。この薬液にキャベツ
葉を浸漬し、風乾後、容量60mlの塩化ビニール性カッ
プに入れた。その中にコナガ3齢幼虫10頭を放ち蓋を
した。その後、25℃の恒温室に置き、6日後に死虫数
を調査し、死虫率を算出した。試験は2連制で行った。
尚、比較薬剤としては、比較aを使用した。結果を表2
6に示した。
【0103】
【表26】
【0104】試験例2 ワタアブラムシ殺幼虫試験 製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が10
0ppmになるように水で希釈した。この薬液に、予めワ
タアブラムシ若虫を接種しておいたキュウリ苗を浸漬
し、風乾した。処理後のキュウリ苗は25℃の恒温室に
置き、3日後に死虫数を調査して死虫率を算出した。試
験は2連制で行った。結果を表27に示した。
【0105】
【表27】
【0106】試験例3 ナミハダニ殺卵試験 予めナミハダニ雌成虫を3枚のインゲンリーフディスク
(直径15mm)に放ち24時間産卵させた後、雌成虫を
除去した。製剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分
濃度が0.16ppmになるように水で希釈し、この薬液に
インゲンのリーフディスクを10秒間浸漬した。処理後
のリーフディスクは25℃の恒温室に置き、7日後に未
孵化卵数を調査し、殺卵率を算出した。試験は2連制で
行った。尚、比較薬剤としては、比較a及び比較bを使
用した。結果を表28に示した。
【0107】
【表28】
【0108】試験例4 抵抗性カンザワハダニ殺卵試験 市販薬剤に抵抗性を示すカンザワハダニ雌成虫を3枚の
インゲンリーフディスク(直径15mm)に放ち、2日間
産卵させた後、雌成虫を除去した。製剤例2に準じて調
製した水和剤を有効成分濃度が4ppmになるように水で
希釈し、この薬液にインゲンリーフディスクを10秒間
浸漬した。処理後のインゲンリーフディスクは25℃の
恒温室に置き、7日後に未孵化卵数を調査し、殺卵率を
算出した。試験は2連制で行った。尚、比較薬剤として
は、比較a及び比較bを使用した。結果を表29〜表3
0に示した。
【0109】
【表29】
【0110】
【表30】
【0111】 試験例5 抵抗性カンザワハダニ殺幼虫試験 市販薬剤に抵抗性を示すカンザワハダニ雌成虫を3枚の
インゲンリーフディスク(直径15mm)に放ち、2日間
産卵させた。その後、雌成虫を除去し、25℃の恒温室
に静置した。5日後に孵化幼虫数を調査して、製剤例2
に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が20ppmなる
ように水で希釈した薬液を散布して25℃の恒温室に置
き、7日後に成虫数を調査し、孵化幼虫に対する死虫率
を算出した。試験は2連制で行った。尚、比較薬剤とし
ては、比較a及び比較bを使用した。結果を表31に示
した。
【0112】
【表31】
【0113】試験例6 ミカンハダニ殺卵試験 ミカンハダニ雌成虫を2枚のカンキツ葉片(直径10m
m)に放ち2日間産卵させた後、雌成虫を除去した。製
剤例2に準じて調製した水和剤を有効成分濃度が4ppm
になるように水で希釈し、この薬液にカンキツ葉片を1
0秒間浸漬した。処理後のカンキツ葉片は25℃の恒温
室に置き、7日後に未孵化卵数を調査し、殺卵率を算出
した。試験は2連制で行った。尚、比較薬剤としては、
比較a及び比較bを使用した。結果を表32に示した。
【0114】
【表32】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穂波 礼次郎 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 弓田 隆司 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 美濃口 直和 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 矢野 祐幸 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 井沢 典彦 静岡県小笠郡菊川町青葉台1丁目17番地の 5 (72)発明者 平野 忠美 静岡県掛川市葛ヶ丘3丁目9番地の2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 {式中、R1はアルキル基を示し、Xは水素原子、ハロ
    ゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ
    基、ニトロ基、シアノ基またはトリフルオロメチル基を
    示し、nは1〜5の整数を示し、nが2以上のときXは
    任意に同種または異種の組み合わせでもよい。また、Y
    はアルケニル基、アルキニル基、アルコキシアルキル
    基、アルコキシアルコキシ基、アルキルチオアルキル
    基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルコキシ基、
    シクロアルキルアルキル基、シクロアルキルアルケニル
    基、シクロアルキルアルキニル基、トリアルキルシリル
    アルキル基、トリアルキルシリルアルコキシ基、炭素数
    7以上のアルキル基、炭素数7以上のアルコキシ基、炭
    素数7以上のアルキルチオ基、炭素数7以上のアルキル
    スルフィニル基、炭素数7以上のアルキルスルホニル基
    または式 【化2】 (式中、Aは酸素原子、硫黄原子、低級アルキレン基、
    低級アルキレンオキシ基、オキシ低級アルキレン基、低
    級アルキレンオキシアルキレン基を示し、kは0または
    1を示し、QはCH基または窒素原子を示す。また、R
    2は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ
    基、トリフルオロメチル基またはトリフルオロメトキシ
    基を示し、mは1〜5の整数を示し、mが2以上のとき
    2は任意に同種または異種の組み合わせでもよい。)
    で表される基を示す。}にて表されるトリアゾール誘導
    体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のトリアゾール誘導体を有
    効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤。
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