JPH06234608A - 薬害軽減剤 - Google Patents

薬害軽減剤

Info

Publication number
JPH06234608A
JPH06234608A JP8697793A JP8697793A JPH06234608A JP H06234608 A JPH06234608 A JP H06234608A JP 8697793 A JP8697793 A JP 8697793A JP 8697793 A JP8697793 A JP 8697793A JP H06234608 A JPH06234608 A JP H06234608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phytotoxicity
phospholipid
agent
parts
iminoctadine acetate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8697793A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nishimuta
耕一 西牟田
Mitsusachi Nomura
光幸 野村
Tomoaki Ino
智明 猪野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sankei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankei Chemical Co Ltd filed Critical Sankei Chemical Co Ltd
Priority to JP8697793A priority Critical patent/JPH06234608A/ja
Publication of JPH06234608A publication Critical patent/JPH06234608A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬害の軽減されたイミノクタジン酢酸塩製剤
の提供。 【構成】 リン脂質を有効成分とするイミノクタジン酢
酸塩及びその混合剤。 【効果】 水稲(500PPM)、モモ(100PP
M)、イチゴ果実(50PPM)[ただし( )内はイ
ミノクタジン濃度]に散布して薬害なし。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリン脂質を有効成分とし
て含有し、イミノクタジン酢酸塩剤及びその混合剤の薬
害軽減を目的とする組成物及び前記の有効成分を含有
し、薬害軽減され、効力低下を伴なわないイミノクタジ
ン酢酸塩剤及びその混合製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】農園芸作物栽培においては
数多くの病害虫が発生し、生産物の品質低下、収量減の
原因となっている。このような品質低下、収量減を引き
起こす病害虫の防除対策として、多種多様の薬剤が開発
され国内外で有効に利用されている。例えば、イミノク
タジン酢酸塩剤は広範な抗菌スペクトラムを持ち、水
稲、野菜、果樹用殺菌剤として広く利用されている。ま
た、広範な抗菌スペクトラムを有するため、数多くの混
合剤が開発されている。しかし、イミノクタジン酢酸塩
剤は使用時の濃度によっては、水稲、キュウリ、レタス
等の野菜及びモモ、ナシ、リンゴ等の果樹に対する薬害
が発生する。さらに、イミノクタジン酢酸塩剤の薬害軽
減剤はなく、低濃度での使用に限られている。また、特
開昭60−178801号公報、特開昭61−2712
02号公報によるとイミノクタジン酢酸塩剤に全炭素9
以上の親油基を有するカルボン酸、硫酸モノエステル、
スルホン酸塩、リンオキシ酸を付加し、薬害軽減され効
力低下のない組成物が報告されている。しかし、前記組
成物の薬害軽減効果は優れているが、各種の病害に対す
る効果はイミノクタジン酢酸塩に劣り、使用時の濃度を
高くする必要がある。また、リン脂質を用いた農薬組成
物としては特公昭51−18501号公報、特公昭56
−140910号公報、特公平2−193909号公報
が知られている。それぞれ、農園芸用殺菌剤、殺ダニ
剤、マシン油の薬害軽減剤として用いられているが、イ
ミノクタジン酢酸塩剤の薬害軽減剤として使用された事
例はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの点から、イミ
ノクタジン酢酸塩剤の薬害軽減剤としては薬害軽減効果
に優れ、効力低下のないものが望まれている。本発明者
らはこれらの問題を解決すべく鋭意努力した結果、イミ
ノクタジン酢酸塩剤にリン脂質を有効成分として含有せ
しめることにより、薬害軽減効果に優れ効力低下のない
薬害軽減剤及び、前記の有効成分を含有し薬害軽減され
たイミノクタジン酢酸塩剤及びその混合剤を開発するに
至った。以上の記述から明らかなように本発明の目的
は、薬害の軽減されたイミノクタジン酢酸塩剤及びその
混合剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の(1)、
(2)の構成を有する。 (1)リン脂質を有効成分として含有する、イミノクタ
ジン酢酸塩及びその混合剤の薬害軽減用組成物 (2)リン脂質1〜40重量部、イミノクタジン酢酸塩
剤もしくはイミノクタジン酢酸塩剤99〜60重量部か
らなる薬害軽減された農薬用殺菌剤組成物。
【0005】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。本発明のより具体的な態様は、下記A又はBのとお
りである。 A.リン脂質5〜40部(重量比)を含有することを特
徴とする薬害軽減組成物であり、既存のイミノクタジン
酢酸塩剤及びその混合剤の希釈液に所定濃度添加して使
用するものである。 B.リン脂質をイミノクタジン酢酸塩剤及びその混合剤
に添加した農薬組成物でその配合比は1部〜40重量部
好ましくは3部〜10重量部が適当である。 A、Bに示される薬害軽減組成物、農薬組成物は散布時
水に希釈して使用するため各種の界面活性剤を加用し、
水和剤、粉剤、乳剤、もしくはフロアブル剤にすること
が望ましい。
【0006】本発明の有効成分であるリン脂質はリンと
窒素を含む脂質の総称であり大豆等の油糧種実、卵黄等
から製取されるものであって、より具体的には大豆リン
脂質、菜種リン脂質、カリフラワーリン脂質、綿実リン
脂質、卵黄リン脂質等を用いることができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を示すが、本発明の要
旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものでは
ない。 実施例1 リン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)6重量部(以下、重量部を単に部で表す)、
乳化剤Newcol860(日本乳化剤(株)製)0.
8部、防腐剤(商品名:Proxel GXL ICI製)0.15部
を混合し、蒸留水を残量添加後、ガラスビーズ(直径1
mm)を製剤仕込量と同量加え、ペイントシェイカーで
15分間混合し、100部の懸濁状製剤を製造した。
【0008】実施例2 リン脂質(商品名:ベイシスLG−10E日清製油
(株)製)40部、乳化剤エマルゲン910(花王
(株)製)15部、シクロヘキサノンを残量混合し、1
00部の乳剤を製造した。
【0009】実施例3 イミノクタジン酢酸塩5部、リン脂質(商品名:ベイシ
スLG−10E日清製油(株)製)6部、防腐剤(商品
名:Proxel GXL ICI製)0.15部を混合し、蒸留水を
残量添加後、ガラスビーズ(直径1mm)を製剤仕込量
と同量加え、ペイントシェイカーで15分間混合し、1
00部の懸濁状製剤を製造した。
【0010】実施例4 イミノクタジン酢酸塩5部、TMTD70部、リン脂質
(商品名:ベイシスLG−10E日清製油(株)製)5
部、ニューカルゲン230(竹本油脂(株)製)6部、
ホワイトカーボンを残量添加混合後、分析用粉砕器で粉
砕し、100部の水和剤を製造した。
【0011】本発明の効果を試験例にて説明する。但
し、試験例で用いた薬害軽減剤及びリン脂質添加イミノ
クタジン酢酸塩剤及びその混合製剤は実施例1〜実施例
4にしたがって製剤したものである。 試験例−1 市販のイミノクタジン酢酸塩剤[ベフラン(25%)、
サンケイ化学株式会社製]希釈液に実施例1〜実施例2
の薬害軽減剤を所定の濃度に添加した。また、実施例3
も所定濃度に希釈し、水稲に7日間隔で2〜3回散布し
た。最終散布7〜10日における薬害の発生状況を次に
示す調査基準に従って判定した。その結果を表1に示し
た。尚、試験は2〜3回反復して行った。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:1〜5個の褐点/葉 +:20個程度の褐点/葉 ++:60個程度の褐点/葉 +++:100個程度の褐点/葉
【0012】試験例−2 市販のイミノクタジン酢酸塩・TMTD混合剤[ピーチ
ガード(イミノクタジン酢酸塩5%・TMTD70%、
サンケイ化学株式会社製]希釈液に実施例1〜実施例2
の薬害軽減剤を所定の濃度に添加した。また、実施例3
も所定の濃度に希釈し、モモに7日間隔で2〜3回散布
した。最終散布7〜10日における薬害の発生状況を次
に示す調査基準に従って判定した。その結果を表2に示
した。尚、試験は2〜3回反復して行った。 薬害の調査基準 −:薬害なし ±:黄斑、穿孔が散見される。 +:黄斑、穿孔が見られる。 ++:黄斑、穿孔が多数見られる。
【0013】試験例−3 市販のイミノクタジン酢酸塩剤[ベフラン(25%)、
サンケイ化学株式会社製]希釈液に実施例1〜実施例2
の薬害軽減剤を所定の濃度に添加した。また、実施例3
も所定濃度に希釈した。それらの希釈液にイチゴ果実を
浸漬した。風乾後、灰色かび病菌の分生胞子浮遊液を噴
霧接種し、18℃の室温に静置した。接種7〜10日後
に発病果実数を調査した。その結果を表3に示した。
尚、試験は2〜3回反復して行った。 試験例−4 市販のイミノクタジン酢酸塩・TMTD混合剤[ピーチ
ガード(イミノクタジン酢酸塩5%・TMTD70%、
サンケイ化学株式会社製]希釈液に実施例1の薬害軽減
剤を所定の濃度に添加した。また、実施例4も所定の濃
度に希釈し、モモに7日間隔で2〜3回散布した。最終
散布7〜10日における灰星病の発生果実を調査した。
その結果を表4に示した。尚、試験は2〜3回反復して
行った。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン脂質を有効成分として含有する、イ
    ミノクタジン酢酸塩及びその混合剤の薬害軽減用組成
    物。
  2. 【請求項2】 リン脂質1〜40重量部、イミノクタジ
    ン酢酸塩剤もしくはイミノクタジン酢酸塩剤99〜60
    重量部からなる薬害軽減された農薬用殺菌剤組成物。
JP8697793A 1993-02-10 1993-02-10 薬害軽減剤 Pending JPH06234608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8697793A JPH06234608A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 薬害軽減剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8697793A JPH06234608A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 薬害軽減剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06234608A true JPH06234608A (ja) 1994-08-23

Family

ID=13901940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8697793A Pending JPH06234608A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 薬害軽減剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06234608A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6352960B1 (en) 1998-06-12 2002-03-05 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Controlling agent for agricultural or horticultural bacterial disease
CN102715181A (zh) * 2012-06-05 2012-10-10 江苏龙灯化学有限公司 具有协同增效作用的杀菌组合物
CN103983723A (zh) * 2014-05-19 2014-08-13 莱阳恒润食品有限公司 水果蔬菜中双胍辛胺残留量检测方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6352960B1 (en) 1998-06-12 2002-03-05 Meiji Seika Kaisha, Ltd. Controlling agent for agricultural or horticultural bacterial disease
CN102715181A (zh) * 2012-06-05 2012-10-10 江苏龙灯化学有限公司 具有协同增效作用的杀菌组合物
CN103983723A (zh) * 2014-05-19 2014-08-13 莱阳恒润食品有限公司 水果蔬菜中双胍辛胺残留量检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009545517A (ja) シリコーン界面活性剤系農業製剤及びその使用方法
AU2012272776A1 (en) Pesticide compositions containing thyme oil and cinnamon oil
US3873700A (en) Fungicidal compositions and method for protecting plants by the use thereof
JP2002524474A (ja) 殺虫組成物
JPH06234608A (ja) 薬害軽減剤
KR100835029B1 (ko) 친환경 작물 병충해 방제제
JP3818747B2 (ja) 農園芸用殺虫殺菌剤組成物
JP3238229B2 (ja) 薬害軽減剤
JPS61251601A (ja) 果樹の摘花剤
JPS5827768B2 (ja) 高濃度微量散布用殺虫組成物
JP2801938B2 (ja) 農園芸用殺菌組成物
EP0400863B1 (en) Bait composition for controlling vermin
JP4330718B2 (ja) 農園芸用殺虫剤組成物
JPS6212202B2 (ja)
JP2924074B2 (ja) 殺虫乳剤組成物
JPH06234609A (ja) 薬害軽減剤
JPH06247821A (ja) 薬害軽減剤
JPH11292716A (ja) 有害生物防除剤
DE3045799C2 (de) Fungicide Gemische auf Basis von Alkoxycarbonsäureimid-Derivaten
JPS59108702A (ja) 鳥類による摂食防止剤
JPH0137363B2 (ja)
JP2001002502A (ja) 果樹の細菌病防除剤組成物
RU2243761C1 (ru) Инсектоакарицидное средство
JPH111408A (ja) 農園芸用殺菌剤組成物
JPS6324484B2 (ja)